説明

加入者情報アクセス方法、加入者情報アクセスシステムとそのサーバ装置

【課題】第1のネットワークが管理する加入者プロファイル情報に対し、当該第1のネットワークの通信事業者を頼ることなく第2のネットワークから直接アクセス可能とする。
【解決手段】第1のネットワークNW1のHSS1に格納された加入者プロファイル情報に対する閲覧処理を、第2のネットワークNW2に接続されたサービス事業者端末STMから当該第2のネットワークNW2の設定ポータル7及び第1のネットワークNW1のプロファイル設定用SIP AS4を経由して行う。また、加入者プロファイル情報の更新処理を、先ず設定ポータル7とユーザ端末UT1〜UTnとの間でユーザ認証用SIP AS5を経由してユーザ承認手順を実行し、しかるのち設定ポータルとHSS1との間で第1のネットワークNW1のプロファイル設定用SIP AS4を経由して加入者プロファイル情報の更新処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通信事業者が管理するIPネットワークに接続されたユーザ端末に対し、当該IPネットワークが有するネットワークサービス機能を利用して、インターネット等の他のネットワークからサービスを提供するシステムに適用される、加入者情報アクセス方法、加入者情報アクセスシステムとこのシステムで使用されるサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ITU-T等で議論している次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)は、サービスがIP(Internet Protocol)ネットワークを経て提供されるネットワークアーキテクチャを想定している。NGNでは第三世代の移動通信ネットワークの標準化団体である3GPPで策定されたIPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)の採用を決めており、このIMSを用いたネットワークサービスが提供されている。IMSはSIP(Session Initiation Protocol)を用いることで、サービスの実行制御、端末間のセッション制御、登録処理及び課金処理等を行うサブシステムである(例えば、非特許文献1を参照。)。
【0003】
IMSでは、SIPアプリケーションサーバ(SIP AS:SIP Application Server)を利用して様々なアプリケーションを実行する。SIP ASを利用することで、IMSは単なる2者間でのマルチメディアセッションの確立だけでなく、拡張したサービスを実現することができる。例えば、NGNではANI(Application Network Interface)という、アプリケーションとの間のインタフェースが規定されている。このANIは、アプリケーションとNGN機能との間で情報交換等を実現するための通信路を提供するインタフェースである。一方で、NGNではSIP ASを用いることで、APIという形でアプリケーションを他のネットワークにも公開できる。APIを利用することで、例えば図9に示すようにIMSを用いる第1のネットワークNW1に接続可能なユーザ端末UT1〜UTnに対して、インターネット等の他の第2のネットワークNW2に接続されたサービス用のサーバ6からサービスを行うことができる。
【0004】
NGNにおいてサービスを利用するためには、ユーザが当該サービスに契約し、加入者情報であるユーザプロファイル情報に、サービスを利用できることを示す利用情報が登録されている必要がある。ユーザプロファイル情報は、IMSにより規定される加入者情報データベース(HSS:Home Subscriber Server)1において管理される。
【0005】
HSS1は、ユーザプロファイル情報を管理し、セッション制御や上位のSIPを用いたアプリケーションを実行する際に、セッション制御サーバ(P−CSCF(Call Session Control Function)、S−CSCF)やSIP AS3から参照される。HSS1とSIP AS3との間のインタフェースは、Diameterプロトコルを用いたShインタフェースを用いる。
【0006】
Shインタフェースは、SIP AS3とHSS1との間でデータを交換し、HSS1にデータを保存し、かつHSS1のデータベースを検索するといった機能を規定したインタフェースであり、SIPプロトコルをベースとして提供される。Shインタフェース上で交換される情報としては、レポジトリデータ、ユーザID、IMSでの登録状態、ユーザに割り当てられているセッション制御サーバのアドレス、パブリックユーザIDやiFC(initial Fileter Criteria)を含んでいるサービスプロファイル、位置情報、ユーザ状態、課金情報がある。以上のような個人情報を扱うために、Shインタフェースは通信事業者内部でのインタフェースとして規定される。
【0007】
iFCは、サービスプロファイル情報中のパブリックユーザID群で示されるユーザに対して提供されるサービス種別を決定する。このiFC中には、SIPリクエストをSIP AS3に転送するか否かを判断するためのサービスポイント・トリガを処理の端とするASのアドレスが記述されている。iFCは、ユーザ端末から送信されたSIPリクエストの受信時にセッション制御サーバにHSSからダウンロードされ、サービスの契約状況の確認、SIPメッセージの次のルーティング先を決定するため等に用いられる(例えば、非特許文献2を参照。)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】3GPP IP Multimedia (IM) Subsystem; IP Multimedia Subsystem (IMS); Stage 2 (Release 8), 3rd Generation Partnership Project (3GPP), Mar. 2009.
【非特許文献2】3GPP IP Multimedia (IM) Subsystem Sh Interfaces; Signaling flows and message contents. 3GPP TS 29.328, 3rd Generation Partnership Project (3GPP), Dec. 2008.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで最近では、IMSに接続されたユーザ端末に対し、当該IMSが持つ機能を利用するサービスを他のネットワークから提供することが盛んに検討されている。しかし、SIP ASを用いて外部のネットワークからIMSの加入者に対してサービスを行うには、当該IMSの通信事業者が管理する加入者情報が当該サービスを利用できるように記述されている必要がある。
【0010】
そこで、従来では例えば次のような対策が考えられている。この対策は、図10に示すように、第2のネットワークNW2においてサービスを提供する事業者が、第1のネットワークNW1の通信事業者に対して何らかの方法により該当ユーザの契約情報を通知し、加入者データベース(HSS)1に保存されている当該ユーザのユーザプロファイルの更新を依頼するものである。
【0011】
しかし、この対策を実現するためには、先ずサービス事業者から通信事業者に契約情報の登録を依頼し、この依頼に応じて通信事業者が加入者データベース上のユーザプロファイル情報を更新し、この更新処理後に通信事業者からサービス事業者に対し登録の完了を通知するという、3つの手順を実行する必要がある。このため、ユーザが契約を行ってからIMSを使った通信サービスを第2のネットワークNW2から提供可能となるまでには多くの手間と時間がかかる。
【0012】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、第1のネットワークが管理する加入者情報に対し当該第1のネットワークの通信事業者を頼ることなく第2のネットワークからアクセス可能とし、これにより加入者情報に対するサービス提供のためのプロファイル設定を簡単かつ短時間に行えるようにする加入者情報アクセス方法、加入者情報アクセスシステムとそのサーバ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するためにこの発明の第1の観点は、IMS(IP Multimedia Subsystem)を用いた第1のネットワークに接続される加入者端末に対し、上記IMSが持つ機能を利用するサービスを第2のネットワークから提供するシステムにおいて、以下のような構成要素を備えている。
すなわち、第2のネットワークに接続されるサービス事業者端末からサービス事業者のプロファイル情報及び識別情報を含む事業者認証要求が送信された場合に、第2のネットワークが当該事業者認証要求を第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して第1のネットワークへ送信する機能と、第1のネットワークが、上記第2のネットワークから送信された変換後の事業者認証要求を受信した場合に、当該受信された変換後の事業者認証要求に含まれる事業者識別情報をもとに予め記憶されている事業者プロファイル情報を検索し、この検索された事業者プロファイル情報を上記受信された事業者プロファイル情報と照合する機能と、第1のネットワークが、上記照合結果を表す情報を上記第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して第2のネットワークへ返送する機能と、第2のネットワークが、上記第1のネットワークから返送された上記照合結果を表す情報を受信した場合に、当該照合結果を表す情報を保持すると共に上記サービス事業者端末へ転送する機能と、上記サービス事業者端末から閲覧対象となる加入者の識別情報を含む閲覧要求が送信された場合に、第2のネットワークが、当該閲覧要求の送信元となるサービス事業者が認証済みか否かを上記保持された照合結果を表す情報をもとに判定する機能と、上記送信元となるサービス事業者が認証済みと判定された場合に、第2のネットワークが、上記受信された閲覧要求を第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して第1のネットワークへ送信する機能と、第1のネットワークが、上記第2のネットワークから送信された変換後の閲覧要求を受信した場合に、当該閲覧要求に含まれる加入者識別情報をもとに加入者情報記憶手段から対応する加入者のプロファイル情報を検索し、この検索された加入者プロファイル情報を第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して上記第2のネットワークへ返送する機能と、第2のネットワークが、上記第1のネットワークから返送された上記加入者プロファイル情報を受信した場合に、当該受信された加入者プロファイル情報を上記サービス事業者端末へ転送する機能とを備える。
【0014】
したがって、この発明の第1の観点によれば、サービス事業者は、第1のネットワークで管理されている加入者プロファイル情報について、第2のネットワークに接続された自身の端末から、第1のネットワークの通信事業者を頼ることなく直接閲覧することが可能となる。
【0015】
しかも、第2のネットワークに対しサービス事業者がログインすると、先ず第1のネットワークに保存されているサービス事業者のプロファイル情報をもとに事業者の認証が行われる。このため、加入者のプロファイル情報を閲覧しようとするサービス事業者を事前に承認した業者のみに限定することができ、これにより悪意あるサービス事業者又は他の加入者による加入者プロファイル情報の閲覧が行えないようにすることができる。
【0016】
また、この発明の第1の観点は以下の機能を備えることも特徴とする。すなわち、上記第1のネットワークが加入者プロファイル情報を第2のネットワークへ返送する際に、上記閲覧要求に含まれる加入者識別情報に対応する加入者プロファイル情報のうち、サービス事業者の識別情報に対応づけて予め記憶された範囲指定情報により指定される範囲内の情報を選択し、この選択された加入者プロファイル情報を上記第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して上記第2のネットワークへ返送する。
このようにすると、サービス事業者ごとに加入者プロファイル情報に対する閲覧可能範囲を制限することが可能となり、これにより個人情報に対する秘匿性能をさらに高めることが可能となる。
【0017】
一方、上記目的を達成するためにこの発明の第2の観点は、以下のような構成要素を備えている。
すなわち、第2のネットワークに接続されるサービス事業者端末からサービス事業者のプロファイル情報及び識別情報を含む事業者認証要求が送信された場合に、第2のネットワークが当該事業者認証要求を上記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して上記第1のネットワークへ送信する機能と、第1のネットワークが、上記第2のネットワークから送信された変換後の事業者認証要求を受信した場合に、当該受信された変換後の事業者認証要求に含まれる事業者識別情報をもとに予め記憶されている事業者プロファイル情報を検索し、この検索された事業者プロファイル情報を上記受信された事業者プロファイル情報と照合する機能と、第1のネットワークが、上記照合結果を表す情報を第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して第2のネットワークへ返送する機能と、第2のネットワークが、上記第1のネットワークから返送された上記照合結果を表す情報を受信した場合に、当該照合結果を表す情報を保持すると共に上記サービス事業者端末へ転送する機能と、上記サービス事業者端末からプロファイルの更新対象となる加入者の識別情報と更新内容を表す情報を含む更新要求を送信した場合に、第2のネットワークが、当該更新要求の送信元となるサービス事業者が認証済みか否かを上記保持された照合結果を表す情報をもとに判定する機能と、上記送信元となるサービス事業者が認証済みと判定された場合に、第2のネットワークが、上記受信された更新要求を上記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して第1のネットワークへ送信する更新要求送信処理機能と、第1のネットワークが、上記第2のネットワークから送信された変換後の更新要求を受信した場合に、当該受信された更新要求に含まれる加入者識別情報とプロファイルの更新内容を表す情報に基づいて、該当する加入者プロファイル情報の更新登録処理を行う機能とを備える。
【0018】
したがって、この発明の第2の観点によれば、サービス事業者は、第1のネットワークで管理されている加入者プロファイル情報に対し、第2のネットワークに接続された自身の端末から、第1のネットワークの通信事業者を頼ることなく直接更新を行うことが可能となる。このため、加入者情報に対するサービス提供のためのプロファイル情報の設定を簡単かつ短時間に行うことが可能となり、サービスの提供をいち早く開始することが可能となる。
【0019】
しかも、上記第1の観点と同様に、第2のネットワークに対しサービス事業者がログインすると、先ず第1のネットワークに保存されているサービス事業者のプロファイル情報をもとに事業者の認証が行われる。このため、加入者のプロファイル情報を更新しようとするサービス事業者を事前に承認した業者のみに限定することができ、これにより悪意あるサービス事業者又は他の加入者による加入者プロファイル情報の更新が行えないようにすることができる。
【0020】
また、この発明の第2の観点は以下の機能を備えることも特徴とする。すなわち、送信元となるサービス事業者が認証済みと判定された場合に、更新要求送信処理過程による更新要求の送信処理に先立ち、第2のネットワークがプロファイルの更新内容を表す情報を含む加入者承認依頼を生成し、この加入者承認依頼を第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して第1のネットワークへ送信する。第1のネットワークは、上記第2のネットワークから送信された加入者承認依頼を受信すると、該当する加入者端末へ上記プロファイルの更新内容を表す情報を送信し、この加入者承認依頼に対し上記加入者端末から承認するか否かを表す情報を受信した場合に、当該承認するか否かを表す情報を含む加入者承認通知を上記第2のネットワークで取り扱い可能な形式に変換して上記第2のネットワークへ返送する。第2のネットワークは、上記第1のネットワークから返送された加入者認証通知を受信した場合に、当該加入者認証通知に含まれる情報をもとに更新が承認されたか否かを判定し、この判定の結果更新が承認された場合に上記更新要求送信処理過程による更新要求の送信処理を行わせる。
【0021】
このようにすると、加入者プロファイル情報の更新処理に先立ち、当該加入者に対し更新の許否の問い合わせが行われ、この問い合わせに対し加入者が更新を許可した場合のみ加入者プロファイル情報の更新処理が行われる。このため、無許可の更新処理が行われないようにすることができる。
【発明の効果】
【0022】
すなわちこの発明によれば、第1のネットワークが管理する加入者情報に対し当該第1のネットワークの通信事業者を頼ることなく第2のネットワークから閲覧又は更新のためのアクセスをすることが可能となり、これにより加入者情報に対するサービス提供のためのプロファイル設定を簡単かつ短時間に行うことができる加入者情報アクセス方法、加入者情報アクセスシステムとそのサーバ装置を提供することを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明に係わる加入者情報アクセスシステムの一実施形態を示す構成図である。
【図2】図1に示したシステムに設けられる、プロファイル設定用SIPアプリケーションサーバ、ユーザ承認用SIPアプリケーションサーバ、プロファイル設定用の設定ポータルの機能構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示したシステムの加入者情報データベース(HSS)に格納されるユーザプロファイル情報と、設定ポータルに表示されるユーザプロファイル情報の一例を示す図である。
【図4】図1に示したシステムにおいて、サービス事業者が契約中のユーザのプロファイル情報を閲覧するときの動作手順の概要を示す図である。
【図5】図1に示したシステムにおいて、サービス事業者が契約中のユーザのプロファイル情報を閲覧するときの動作手順の詳細を示すシーケンス図である。
【図6】図1に示したシステムにおいて、サービス事業者が契約中のユーザのプロファイル情報を更新するときの動作手順の概要を示す図である。
【図7】図1に示したシステムにおいて、サービス事業者が契約中のユーザのプロファイル情報を更新するときの動作手順の前半部分を詳細に示すシーケンス図である。
【図8】図1に示したシステムにおいて、サービス事業者が契約中のユーザのプロファイル情報を更新するときの動作手順の後半部分を詳細に示すシーケンス図である。
【図9】IMSに接続されたユーザ端末に対しIMSが持つ機能を利用して他のネットワークからサービスを提供するシステムの基本構成を示す図である。
【図10】図9に示したシステムにおいて、ユーザのプロファイル情報に対しサービス提供用のプロファイルを設定する際の従来の方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
図1は、この発明に係わる加入者情報アクセスシステムの一実施形態を示す構成図である。このシステムは、第1のネットワークNW1と、第2のネットワークNW2とを相互に接続可能としたものである。その接続インタフェースとしては、HTTP/SOAPインタフェース(REST/Parlay X)が用いられる。
【0025】
第1のネットワークNW1は、通信事業者が管理するIMS(IP Multimedia Subsystem)に基づいたいわゆるマネージドネットワークからなり、通信プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を使用する。この第1のネットワークNW1には、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等のユーザ端末UT1〜UTnが収容される。これに対し第2のネットワークNW2は、インターネット等の開放されたネットワークであり、通信プロトコルとしてはHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)が使用される。
【0026】
第1のネットワークNW1は、加入者情報データベース(HSS:Home Subscriber Server)1と、セッション制御サーバ群2と、サービス提供用のSIPアプリケーションサーバ(SIP AS:SIP Application Server)3を備え、さらにプロファイル設定用のSIPアプリケーションサーバ(プロファイル設定用SIP AS)4と、ユーザ承認用のアプリケーションサーバ(ユーザ承認用SIP AS)5を備えている。
【0027】
HSS1には、第1のネットワークNW1に加入登録された加入者(ユーザ)が当該ネットワークを利用するために必要な加入者プロファイル情報が格納されている。この加入者プロファイル情報には、当該加入者がサービス事業者からサービスの提供を受けようとする際に必要となる、サービス利用の可否を示すプロファイル情報も格納される。また、HSS1には、サービス事業者のプロファイル情報も格納される。このサービス事業者のプロファイル情報はサービス事業者の認証に用いられる。
【0028】
セッション制御サーバ群2は、複数のセッション制御サーバ(S−CSCF)2a、(I−CSCF)2b及び(P−CSCF)2cを有する。これらのセッション制御サーバ2a〜2cは、ユーザ端末UT1〜UTnが通信を行う際に、上記HSS1に格納された加入者プロファイル情報に基づいてユーザ端末UT1〜UTnに対するSIPによるセッションの設定又は開放処理を分担して行う。
【0029】
サービス提供用のSIP AS3は、サービス提供のための種々アプリケーションを記憶している。そして、後述する第2のネットワークNW2に設けられたサービス用のアプリケーションサーバ6からの指示に従い、ユーザ端末UT1〜UTnに対しサービスを提供する処理を行う。
【0030】
ところで、プロファイル設定用SIP AS4は、図2に示すように事業者認証要求受信部41と、事業者認証要求変換部42と、事業者認証要求送信部43と、事業者認証結果受信部44と、事業者認証結果変換部45と、事業者認証結果送信部46と、プロファイル操作要求受信部47と、プロファイル操作要求変換部48と、プロファイル操作要求送信部49と、プロファイル操作結果受信部31と、プロファイル操作結果変換部32と、プロファイル操作結果送信部33を備えている。なお、これらの機能部はいずれもプロセッサにプログラムを実行させることにより実現される。
【0031】
このうち先ず事業者認証要求受信部41、事業者認証要求変換部42及び事業者認証要求送信部43は、後述する第2のネットワークNW2の設定ポータル7からSOAPプロトコルにより転送される事業者認証要求を受信し、フォーマットをHSS1にアクセスするためにDiameter プロトコルに対応する形式に変換したのちHSS1へ送信する。
【0032】
事業者認証結果受信部44、事業者認証結果変換部45及び事業者認証結果送信部46は、上記事業者認証要求に対しHSS1からDiameter プロトコルにより返送される事業者プロファイル情報を受信する。そして、この取得した事業者プロファイル情報と、上記事業者認証要求と共に上記設定ポータル7から受信した事業者プロファイル情報とを照合することによりサービス事業者の認証を行い、その認証結果を設定ポータル7と通信を行うためにSOAPプロトコルに対応するフォーマットに変換したのち設定ポータル7へ送信する。
【0033】
プロファイル操作要求受信部47、プロファイル操作要求変換部48及びプロファイル操作要求送信部49は、上記設定ポータル7からSOAPプロトコルにより転送される操作要求、つまり加入者プロファイル情報の閲覧要求又は更新要求を受信し、フォーマットをHSS1に対しアクセスするためにDiameter プロトコルに対応する形式に変換したのちHSS1へ送信する。
【0034】
プロファイル操作結果受信部31、プロファイル操作結果変換部32及びプロファイル操作結果送信部33は、上記操作要求に対しHSS1からDiameter プロトコルにより返送される操作結果、つまり加入者プロファイル情報又は更新完了通知を受信する。そして、この受信した操作結果を表す情報を、設定ポータル7と通信を行うためにSOAPプロトコルに対応するフォーマットに変換したのち設定ポータル7へ送信する。
【0035】
ユーザ承認用SIP AS5は、図2に示すように承認依頼情報記憶部50と、プロファイル操作要求受信部51と、プロファイル操作承認メッセージ生成部52と、承認要求メッセージ送信部53と、承認結果メッセージ受信部54と、プロファイル操作結果変換部55と、プロファイル操作結果送信部56を備える。なお、上記プロファイル設定用SIP AS4と同様に、このユーザ承認用SIP AS5が備える各機能部もプロセッサにプログラムを実行させることにより実現される。
【0036】
承認依頼情報記憶部50は、加入者プロファイル情報の更新に対する加入者(ユーザ)の承認結果を表す情報を格納するために用いられる。プロファイル操作要求受信部51、プロファイル操作承認メッセージ生成部52及び承認要求メッセージ送信部53は、上記第2のネットワークNW2の設定ポータル7からSOAPプロトコルにより転送されるプロファイル操作要求、つまり加入者プロファイル情報の更新要求を受信し、フォーマットをユーザ端末UT1〜UTnとの間で通信を行うためのSIPに対応する形式に変換したのちユーザ端末UT1〜UTnへ送信する。
【0037】
承認結果メッセージ受信部54、プロファイル操作結果変換部55及びプロファイル操作結果送信部56は、上記プロファイル操作承認要求に対しユーザ端末UT1〜UTnからSIPにより返送される操作承認結果、つまり加入者プロファイル情報の更新に対するユーザの承認結果を受信する。そして、この受信した承認結果を表す情報を上記承認依頼情報記憶部50に記憶させると共に、設定ポータル7と通信を行うためにSOAPプロトコルに対応するフォーマットに変換したのち設定ポータル7へ送信する。
【0038】
一方、第2のネットワークNW2は、サービス用アプリケーションサーバ(サービスA)6と、プロファイル設定用のポータルサーバ(以後設定ポータルと称する)7を備えている。
サービス用アプリケーションサーバ6は、上記サービス提供用のSIP AS3に対しサービス情報の配信指示を与え、これによりユーザ端末UT1〜UTnに対しサービスを提供させる処理を行う。
【0039】
設定ポータル7は、図2に示すように承認依頼記憶部70と、承認要求制御部71と、事業者認証情報送受信部72と、事業者認証部73と、プロファイル操作要求受信部74と、プロファイル操作部75を備える。なお、上記プロファイル設定用SIP AS4と同様に、この設定ポータル7が備える各機能部はプロセッサにプログラムを実行させることにより実現される。
【0040】
承認依頼記憶部70は、上記プロファイル設定用SIP AS4から返送されるサービス事業者の認証結果を表す情報を保存するために使用される。事業者認証情報送受信部72は、サービス事業者端末STMからHTTPにより送られる事業者認証要求を受信すると共に、認証結果を表す情報をHTTPによりサービス事業者端末STMへ送信する。
【0041】
事業者認証部73は、上記事業者認証情報送受信部72により受信された事業者認証要求をSOAPプロトコルにより上記プロファイル設定用SIP AS4へ転送すると共に、プロファイル設定用SIP AS4からSOAPプロトコルにより返送される事業者の認証結果を表す情報を上記事業者認証情報送受信部72へ転送する。また事業者認証部73は、サービス事業者端末STMから閲覧要求や更新要求等の操作要求が送られた場合に、要求元のサービス事業者が認証済みであるか否かを上記承認依頼記憶部70に保存されているサービス事業者の認証結果を表す情報をもとに判定する機能も備える。
【0042】
プロファイル操作要求受信部74は、サービス事業者端末STMからHTTPにより送られるプロファイルの閲覧要求や更新要求等の操作要求を受信すると共に、プロファイルの操作結果、つまり加入者プロファイル情報及び更新完了通知をHTTPによりサービス事業者端末STMへ送信する。
【0043】
プロファイル操作部75は、上記プロファイル操作要求受信部74から操作要求を受け取った場合に、承認要求制御部71に対しユーザ承認手順の実行を指示し、当該ユーザ承認の結果を受け取る。そして、ユーザの承認が得られた場合に、上記プロファイル操作要求受信部74から受け取った操作要求をSOAPプロトコルにより上記プロファイル設定用SIP AS4へ送信する。また、上記操作要求に対し、プロファイル設定用SIP AS4からSOAPプロトコルにより加入者プロファイル情報又は更新完了通知が返送された場合に、この返送された情報を操作結果として上記プロファイル操作要求受信部74へ転送する。
【0044】
承認要求制御部71は、上記プロファイル操作部75からのユーザ承認指示に従い、上記ユーザ承認用SIP AS5に対しSOAPプロトコルによりユーザ承認依頼を送信する。そして、このユーザ承認依頼に対しユーザ承認用SIP AS5からSOAPプロトコルにより返送されるユーザ承認結果を表す情報を受信し、この情報をプロファイル操作部75に渡す。
【0045】
次に、以上のように構成されたシステムによる加入者プロファイル情報の閲覧及び更新動作を説明する。なお、加入者情報データベース(HSS)1には、サービス事業者のプロファイル情報が予め記憶されているものとして説明する。
【0046】
(1)加入者プロファイル情報の閲覧
加入者プロファイル情報の閲覧処理は、図4に示すようにサービス事業者端末STMとHSS1との間で、第2のネットワークNW2の設定ポータル7及び第1のネットワークNW1のプロファイル設定用SIP AS4を経由して行われる。以下にその手順を詳しく述べる。図5はこの手順を示すシーケンス図である。
【0047】
(1−1)先ずステップS11において、以下のようにサービス事業者の認証手順が実行される。
すなわち、サービス事業者端末STMにおいてオペレータがログイン操作を行うと、サービス事業者端末STMでは事業者プロファイル情報P1、サービス事業者ID及びパスワードを含むHTTP GETが生成され、このHTTP GETが設定ポータル7へ送信される。設定ポータル7は、上記サービス事業者端末STMから事業者認証を要求するHTTP GETが送られると、サービス事業者認証要求、事業者プロファイル情報P1及びサービス事業者IDを含むSOAPリクエストを生成し、このSOAPリクエストを第1のネットワークNW1のプロファイル設定用SIP AS4へ送信する。
【0048】
プロファイル設定用SIP AS4は、上記設定ポータル7からサービス事業者認証要求を含むSOAPリクエストを受信すると、このSOAPリクエストに含まれるサービス事業者IDをDiameter プロトコルにより定義されたDiameter UDRによりHSS1へ送信する。HSS1は、上記Diameter UDRを受信すると、このメッセージに含まれるサービス事業者IDに対応する事業者プロファイル情報P1′を読み出し、この読み出した事業者プロファイル情報P1′をDiameter UDAによりプロファイル設定用SIP AS4へ返送する。
【0049】
次にプロファイル設定用SIP AS4は、この取得した事業者プロファイル情報P1′を、上記SOAPリクエストにより受信した事業者プロファイル情報P1と照合し、要求元のサービス事業者を認証する。そして、この認証結果をSOAPレスポンスにより要求元の設定ポータル7へ返送する。設定ポータル7は、上記認証結果がSOAPレスポンスにより返送されると、この当該認証結果を内部メモリに保持すると共に、HTTP 200 OKにより要求元のサービス事業者端末STMへ転送する。
【0050】
(1−2)次に、ステップS12及びステップS13において、所望ユーザのプロファイル情報の閲覧要求と、当該プロファイル情報の取得処理が行われる。
サービス事業者端末STMにおいてオペレータが閲覧を希望するユーザのIDを入力すると、サービス事業者端末STMでは、この入力されたユーザIDと、先に受信した事業者の認証結果を含むHTTP GETが生成され、このHTTP GETが設定ポータル7へ送信される。設定ポータル7は、上記HTTP GETを受信すると、このHTTP GETに含まれる認証結果と上記保持されている認証結果を表す情報をもとに、送信元のサービス事業者が認証済みであるか否かを判定する。そして、サービス事業者の正当性が確認されると、上記ユーザIDに対応する加入者プロファイル情報の閲覧要求と、サービス事業者IDを含むSOAPリクエストを生成し、このSOAPリクエストを第1のネットワークNW1のプロファイル設定用SIP AS4へ送信する。
【0051】
プロファイル設定用SIP AS4は、上記設定ポータル7から加入者プロファイル情報の閲覧要求を含むSOAPリクエストを受信すると、このSOAPリクエストに含まれるユーザIDをDiameter UDRによりHSS1へ送信する。HSS1は、上記Diameter UDRを受信すると、このメッセージに含まれるユーザIDに対応する加入者プロファイル情報を読み出し、この読み出した加入者プロファイル情報をDiameter UDAによりプロファイル設定用SIP AS4へ返送する。
【0052】
プロファイル設定用SIP AS4は、HSS1から加入者プロファイル情報を受信すると、この受信した加入者プロファイル情報の中から、要求元のサービス事業者に対し予め設定された閲覧可能範囲に該当する情報を選択する。そして、この選択された加入者プロファイル情報をSOAPレスポンスにより要求元の設定ポータル7へ返送する。
【0053】
設定ポータル7は、上記閲覧要求の送信に対し、上記プロファイル設定用SIP AS4から加入者プロファイル情報がSOAPレスポンスにより返送されると、この返送された加入者プロファイル情報をHTTP 200 OKにより要求元のサービス事業者端末STMへ転送する。サービス事業者端末STMでは、上記転送された加入者プロファイル情報が表示部に表示され、オペレータはこの表示により加入者プロファイル情報を確認することができる。
【0054】
(2)加入者プロファイル情報の更新
加入者プロファイル情報の更新処理は、以下のように行われる。すなわち、図6に示すようにサービス事業者端末STMからの更新要求に応じて、先ず設定ポータル7とユーザ端末UT1〜UTnとの間でユーザ認証用SIP AS5を経由してユーザ承認手順が実行される。そして、ユーザの承認が確認されると、設定ポータルとHSS1との間で第1のネットワークNW1のプロファイル設定用SIP AS4を経由して加入者プロファイル情報の更新処理が行われる。以下にその手順を詳しく述べる。図7及び図8はこの手順を示すシーケンス図である。
【0055】
(2−1)先ずステップS21において、サービス事業者の認証手順が実行される。このサービス事業者の認証手順は、先に(1−1)で説明した加入者プロファイル情報を閲覧する場合と同様に行われる。
(2−2)次にステップS22及びステップS23において、更新対象の加入者プロファイル情報を探索するためのプロファイル閲覧処理が行われる。このときの閲覧処理手順も、先に(1−2)で説明した手順と同様に行われる。
【0056】
(2−3)上記探索処理により更新対象の加入者プロファイル情報が特定されると、続いてステップS24及びステップS25において、更新対象の加入者プロファイル情報の取得処理が以下のように行われる。
すなわち、サービス事業者端末STMにおいてオペレータがログイン操作を行うと、サービス事業者端末STMでは、このログイン操作により入力されたサービス事業者ID及びパスワードと、先に(2−1)で取得した事業者の認証結果を含むHTTP GETが生成され、このHTTP GETが設定ポータル7へ送信される。設定ポータル7は、上記HTTP GETを受信すると、このHTTP GETに含まれる認証結果と上記保持されている事業者の認証結果を表す情報をもとに、送信元のサービス事業者が認証済みであるか否かを判定する。そして、サービス事業者が認証済みであれば、認証結果をHTTP 200 OKによりサービス事業者端末STMへ返送する。
【0057】
次に、サービス事業者端末STMにおいてオペレータが、更新対象の加入者プロファイル情報の取得要求操作を行うと、サービス事業者端末STMでは、入力されたユーザIDを含む加入者プロファイルの取得依頼が生成され、この取得依頼がHTTP GETにより設定ポータル7へ送信される。設定ポータル7は、上記HTTP GETを受信すると、このHTTP GETに含まれるユーザID及び取得依頼をもとに更新対象の加入者プロファイル情報の取得要求を含むSOAPリクエストを生成し、このSOAPリクエストを第1のネットワークNW1のプロファイル設定用SIP AS4へ送信する。
【0058】
プロファイル設定用SIP AS4は、上記設定ポータル7から加入者プロファイル情報の取得要求を含むSOAPリクエストを受信すると、このSOAPリクエストに含まれるユーザIDをDiameter UDRによりHSS1へ送信する。HSS1は、上記Diameter UDRを受信すると、このメッセージに含まれるユーザIDに対応する加入者プロファイル情報を読み出し、この読み出した加入者プロファイル情報をDiameter UDAによりプロファイル設定用SIP AS4へ返送する。
【0059】
プロファイル設定用SIP AS4は、HSS1から加入者プロファイル情報を受信すると、この受信した加入者プロファイル情報の中から、要求元のサービス事業者に対し予め設定された閲覧可能範囲に該当する情報を選択する。そして、この選択された加入者プロファイル情報をSOAPレスポンスにより要求元の設定ポータル7へ返送する。設定ポータル7は、上記取得要求の送信に対し、上記プロファイル設定用SIP AS4から加入者プロファイル情報がSOAPレスポンスにより返送されると、この返送された加入者プロファイル情報をHTTP 200 OKにより要求元のサービス事業者端末STMへ転送する。
【0060】
サービス事業者端末STMでは、上記転送された加入者プロファイル情報が表示部に表示され、オペレータはこの表示により更新対象の加入者プロファイル情報の内容を確認することができる。ただし、このとき表示される加入者プロファイル情報は、上記プロファイル設定用SIP AS4による情報選択処理によって、サービス事業者ごとに予め設定された閲覧可能範囲内の情報に制限される。図3にその一例を示す。この例では、HSS1に格納された加入者プロファイルF1のうち、サービス事業者Aに対してはそのすべての項目が表示されるが、サービス事業者Bには一部の項目がマスクされて表示されない場合を示している。
【0061】
(2−4)上記取得した加入者プロファイル情報に対しオペレータが例えばサービス提供に必要な情報を入力し、その後更新要求操作を行うと、当該加入者プロファイル情報の更新に対するユーザの承認手順と、加入プロファイル情報の更新手順が以下のように実行される。
【0062】
すなわち、サービス事業者端末STMでは、上記入力された更新後の加入者プロファイル情報とその更新依頼を含むHTTP GETが生成され、このHTTP GETが設定ポータル7へ送信される。設定ポータル7は、上記プロファイル更新依頼を含むHTTP GETを受信すると、先ずユーザ承認依頼をSOAPプロトコルにより第1のネットワークNW1のユーザ承認用SIP AS5へ送信する。ユーザ承認用SIP AS5は、上記設定ポータル7からSOAPによりユーザ承認依頼を受信すると、このユーザ承認依頼をSIP MESSAGEによりセッション制御サーバ2を経由して該当するユーザ端末(例えばUT1)へ送信する。
【0063】
ユーザ端末UT1では、上記ユーザ承認依頼の内容、つまり更新対象のプロファイル情報の内容が表示され、この更新内容を確認したユーザが更新の許否を入力すると、この入力された承認結果を示す情報がSIP MESSAGEによりセッション制御サーバ2を経由してユーザ承認用SIP AS5へ返送される。ユーザ承認用SIP AS5は、上記ユーザ端末UT1から承認結果を示す情報がSIP MESSAGEにより返送されると、この承認結果を示す情報をSOAPプロトコルにより設定ポータル7に返送する。
【0064】
設定ポータル7は、上記返送された承認結果を示す情報をもとにユーザがプロファイルの更新を許可したか否かを判定する。この判定の結果、ユーザが更新を許可すると、設定ポータル7は加入者プロファイル情報の更新依頼をSOAPリクエストによりプロファイル設定用SIP AS4へ送信する。なお、ユーザが更新を許可しなかった場合には、設定ポータル7はその旨の通知情報をHTTP 200 OKにより要求元のサービス事業者端末STMへ送信する。
【0065】
プロファイル設定用SIP AS4は、上記設定ポータル7から加入者プロファイル情報の更新要求がSOAPリクエストにより送られると、当該更新要求に含まれるプロファイルの更新内容を示す情報をDiameter PURによりHSS1へ送信する。HSS1は、このDiameter PURを受信すると、これに含まれる更新内容を示す情報に基づいて該当する加入者プロファイル情報を更新する。そして、HSS1は更新完了通知をDiameter PUAによりプロファイル設定用SIP AS4へ返送する。プロファイル設定用SIP AS4は、上記返送された更新完了通知をSOAPレスポンスにより設定ポータル7へ転送し、設定ポータル7はこの更新完了通知をHTTP 200 OKにより要求元のサービス事業者端末STMへ送信する。
かくして、加入者プロファイル情報の更新処理が行われる。
【0066】
以上詳述したようにこの実施形態では、第1のネットワークのHSS1に格納された加入者プロファイル情報に対する閲覧処理を、第2のネットワークNW2に接続されたサービス事業者端末STMから当該第2のネットワークNW2の設定ポータル7及び第1のネットワークNW1のプロファイル設定用SIP AS4を経由して行うようにしている。また、加入者プロファイル情報の更新処理を、先ず設定ポータル7とユーザ端末UT1〜UTnとの間でユーザ認証用SIP AS5を経由してユーザ承認手順を実行し、ユーザの承認が確認されると設定ポータルとHSS1との間で第1のネットワークNW1のプロファイル設定用SIP AS4を経由して加入者プロファイル情報の更新処理を実行するようにしている。
【0067】
したがって、サービス事業者は、第1のネットワークNW1のHSS1で管理されている加入者プロファイル情報に対し、第2のネットワークNW2に接続されたサービス事業者端末STMから、第1のネットワークNW1の通信事業者を頼ることなく直接閲覧及び更新することが可能となる。しかも、第2のネットワークNW2に対しサービス事業者がログインすると、先ず第1のネットワークNW1のHSS1に予め記憶されているサービス事業者のプロファイル情報をもとに事業者認証が行われる。このため、加入者プロファイル情報を閲覧及び更新しようとするサービス事業者を、事前に承認された事業者のみに限定することができ、これにより悪意あるサービス事業者又は他の加入者による加入者プロファイル情報の閲覧及び更新が行えないようにすることができる。
【0068】
また、閲覧要求に応じて第1のネットワークNW1から第2のネットワークNW2へ加入者プロファイル情報を返送する際に、閲覧要求に含まれるユーザIDに対応する加入者プロファイル情報のうち、サービス事業者の事業者IDに対応づけて予め記憶された範囲指定情報により指定される範囲内の情報を選択し、この選択された加入者プロファイル情報を第2のネットワークNW2へ返送するようにしている。このため、サービス事業者ごとに加入者プロファイル情報に対する閲覧可能範囲を制限することが可能となり、これにより個人情報に対する秘匿性能をさらに高めることが可能となる。
【0069】
さらに、更新要求に対し、先ずユーザ端末UT1〜UTnに対し更新の承認の問い合わせ手順が実行され、この問い合わせに対しユーザが更新を許可した場合のみ加入者プロファイル情報の更新手順を実行するようにしている。したがって、ユーザにとって無許可で加入者プロファイル情報の更新が行われないようにすることができる。
【0070】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、加入者プロファイル情報の更新手順において、HSS1に既に記憶されている加入者プロファイル情報の一部を更新する場合を例にとって説明したが、新たな加入者プロファイル情報を新規登録又は追加登録するようにしてもよい。
【0071】
また、前記実施形態では加入者プロファイル情報の更新に先立ち、常にユーザ承認手順を実行するようにしたが、設定ポータル7に過去のユーザ承認結果を記憶しておき、この記憶されたユーザ承認結果の内容が承認済みであればユーザ承認手順を省略するようにしてもよい。
【0072】
さらに、前記実施形態では加入者プロファイル情報の閲覧に際し、サービス事業者ごとに予め決められた閲覧可能範囲内の情報のみを選択する手順を実行するようにしたが、この選択処理は省略してもよく、またすべてのサービス事業者に対し共通の閲覧可能範囲を設定して情報の選択処理を実行するようにしてもよい。
【0073】
その他、第1及び第2のネットワークの種類や構成、使用するプロトコル、設定ポータルやプロファイル設定用SIP AS4、ユーザ承認用SIP AS5の機能等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0074】
NW1…第1のネットワーク、NW2…第2のネットワーク、CTM…通信事業者端末、STM…サービス事業者端末、UT1〜UTn…ユーザ端末、1…加入者情報データベース(HSS)、2…セッション制御サーバ群、2a,2b,2c…セッション制御サーバ、3…サービス提供用SIPアプリケーションサーバ(サービス提供用SIP AS)、4…プロファイル設定用SIPアプリケーションサーバ(プロファイル設定用SIP AS)、5…ユーザ承認用SIPアプリケーションサーバ(ユーザ承認用SIP AS)、6…サービスアプリケーションサーバ、7…設定ポータル、41…事業者認証要求受信部、42…事業者認証要求変換部、43…事業者認証要求送信部、44…事業者認証結果受信部、45…事業者認証結果変換部、46…事業者認証結果送信部、47…プロファイル操作要求受信部、48…プロファイル操作要求変換部、49…プロファイル操作要求送信部、31…プロファイル操作結果受信部、32…プロファイル操作結果変換部、33…プロファイル操作結果送信部、50…承認依頼情報記憶部、51…プロファイル操作要求受信部、52…プロファイル操作承認メッセージ生成部、53…承認要求メッセージ送信部、54…承認結果メッセージ受信部、55…プロファイル操作結果変換部、56…プロファイル操作結果送信部、70…承認依頼記憶部、71…承認要求制御部、72…事業者認証情報送受信部、73…事業者認証部、74…プロファイル操作要求受信部、75…プロファイル操作部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IMS(IP Multimedia Subsystem)を用いた第1のネットワークに接続される加入者端末に対し、前記IMSが持つ機能を利用するサービスを第2のネットワークから提供するシステムで使用される加入者情報アクセス方法であって、
前記第2のネットワークに接続されるサービス事業者端末からサービス事業者のプロファイル情報及び識別情報を含む事業者認証要求が送信された場合に、第2のネットワークが当該事業者認証要求を前記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第1のネットワークへ送信する過程と、
前記第1のネットワークが、前記第2のネットワークから送信された変換後の事業者認証要求を受信した場合に、当該受信された変換後の事業者認証要求に含まれる事業者識別情報をもとに予め記憶されている事業者プロファイル情報を検索し、この検索された事業者プロファイル情報を前記受信された事業者プロファイル情報と照合する過程と、
前記第1のネットワークが、前記照合結果を表す情報を前記第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第2のネットワークへ返送する過程と、
前記第2のネットワークが、前記第1のネットワークから返送された前記照合結果を表す情報を受信した場合に、当該照合結果を表す情報を保持すると共に前記サービス事業者端末へ転送する過程と、
前記サービス事業者端末から閲覧対象となる加入者の識別情報を含む閲覧要求が送信された場合に、前記第2のネットワークが、当該閲覧要求の送信元となるサービス事業者が認証済みか否かを前記保持された照合結果を表す情報をもとに判定する過程と、
前記送信元となるサービス事業者が認証済みと判定された場合に、前記第2のネットワークが、前記受信された閲覧要求を前記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第1のネットワークへ送信する過程と、
前記第1のネットワークが、前記第2のネットワークから送信された変換後の閲覧要求を受信した場合に、当該閲覧要求に含まれる加入者識別情報をもとに加入者情報記憶手段から対応する加入者のプロファイル情報を検索し、この検索された加入者プロファイル情報を前記第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第2のネットワークへ返送する過程と、
前記第2のネットワークが、前記第1のネットワークから返送された前記加入者プロファイル情報を受信した場合に、当該受信された加入者プロファイル情報を前記サービス事業者端末へ転送する過程と
を具備することを特徴とする加入者情報アクセス方法。
【請求項2】
前記第1のネットワークが加入者プロファイル情報を第2のネットワークへ返送する過程は、
前記閲覧要求に含まれる加入者識別情報に対応する加入者プロファイル情報のうち、サービス事業者の識別情報に対応づけて予め記憶された範囲指定情報により指定される範囲内の情報を選択する過程と、
前記選択された加入者プロファイル情報を前記第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第2のネットワークへ返送する過程と
を備えることを特徴とする請求項1記載の加入者情報アクセス方法。
【請求項3】
IMS(IP Multimedia Subsystem)を用いた第1のネットワークに接続される加入者端末に対し、前記IMSが持つ機能を利用するサービスを第2のネットワークから提供するシステムで使用される加入者情報アクセス方法であって、
前記第2のネットワークに接続されるサービス事業者端末からサービス事業者のプロファイル情報及び識別情報を含む事業者認証要求が送信された場合に、第2のネットワークが当該事業者認証要求を前記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第1のネットワークへ送信する過程と、
前記第1のネットワークが、前記第2のネットワークから送信された変換後の事業者認証要求を受信した場合に、当該受信された変換後の事業者認証要求に含まれる事業者識別情報をもとに予め記憶されている事業者プロファイル情報を検索し、この検索された事業者プロファイル情報を前記受信された事業者プロファイル情報と照合する過程と、
前記第1のネットワークが、前記照合結果を表す情報を前記第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第2のネットワークへ返送する過程と、
前記第2のネットワークが、前記第1のネットワークから返送された前記照合結果を表す情報を受信した場合に、当該照合結果を表す情報を保持すると共に前記サービス事業者端末へ転送する過程と、
前記サービス事業者端末からプロファイルの更新対象となる加入者の識別情報と更新内容を表す情報を含む更新要求を送信した場合に、前記第2のネットワークが、当該更新要求の送信元となるサービス事業者が認証済みか否かを前記保持された照合結果を表す情報をもとに判定する過程と、
前記送信元となるサービス事業者が認証済みと判定された場合に、前記第2のネットワークが、前記受信された更新要求を前記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第1のネットワークへ送信する更新要求送信処理過程と、
前記第1のネットワークが、前記第2のネットワークから送信された変換後の更新要求を受信した場合に、当該受信された更新要求に含まれる加入者識別情報とプロファイルの更新内容を表す情報に基づいて、該当する加入者プロファイル情報の更新登録処理を行う過程と
を具備することを特徴とする加入者情報アクセス方法。
【請求項4】
前記送信元となるサービス事業者が認証済みと判定された場合に、前記更新要求送信処理過程による更新要求の送信処理に先立ち、前記第2のネットワークが、プロファイルの更新内容を表す情報を含む加入者承認依頼を生成し、この生成された加入者承認依頼を前記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第1のネットワークへ送信する過程と、
前記第1のネットワークが、前記第2のネットワークから送信された加入者承認依頼を受信した場合に、該当する加入者端末へ前記プロファイルの更新内容を表す情報を送信する過程と、
前記第1のネットワークが、前記加入者承認依頼に対し前記加入者端末から承認するか否かを表す情報を受信した場合に、当該承認するか否かを表す情報を含む加入者承認通知を前記第2のネットワークで取り扱い可能な形式に変換して前記第2のネットワークへ返送する過程と、
前記第2のネットワークが、前記第1のネットワークから返送された加入者認証通知を受信した場合に、当該加入者認証通知に含まれる情報をもとに更新が承認されたか否かを判定し、この判定の結果更新が承認された場合に前記更新要求送信処理過程による更新要求の送信処理を行わせる過程と
を、さらに具備することを特徴とする請求項3記載の加入者情報アクセス方法。
【請求項5】
IMS(IP Multimedia Subsystem)を用いた第1のネットワークに接続される加入者端末に対し、前記IMSが持つ機能を利用するサービスを第2のネットワークから提供するシステムであって、
前記第2のネットワークは、
第2のネットワークに接続されるサービス事業者端末からサービス事業者のプロファイル情報及び識別情報を含む事業者認証要求を受信した場合に、この受信された事業者認証要求を前記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第1のネットワークへ送信する手段を備え、
前記第1のネットワークは、
前記サービス事業者の識別情報に対応づけて事業者のプロファイル情報を予め記憶した事業者情報記憶手段と、
前記第2のネットワークから送信された変換後の事業者認証要求を受信した場合に、この受信された変換後の事業者認証要求に含まれる事業者識別情報をもとに前記事業者情報記憶手段から対応する事業者プロファイル情報を検索し、この検索された事業者プロファイル情報を前記受信された事業者プロファイル情報と照合する手段と、
前記照合結果を表す情報を前記第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第2のネットワークへ返送する手段と
を備え、
さらに前記第2のネットワークは、
前記第1のネットワークから返送された前記照合結果を表す情報を受信した場合に、当該照合結果を表す情報を保持すると共に前記サービス事業者端末へ転送する手段と、
前記サービス事業者端末から閲覧対象となる加入者の識別情報を含む閲覧要求を受信した場合に、当該閲覧要求の送信元となるサービス事業者が認証済みか否かを前記保持された照合結果を表す情報をもとに判定する手段と、
前記送信元となるサービス事業者が認証済みと判定された場合に、前記受信された閲覧要求を前記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第1のネットワークへ送信する手段と
を備え、
前記第1のネットワークは、
加入者識別情報と対応づけて当該加入者のプロファイル情報を記憶した加入者情報記憶手段と、
前記第2のネットワークから送信された変換後の閲覧要求を受信した場合に、当該閲覧要求に含まれる加入者識別情報をもとに前記加入者情報記憶手段から対応する加入者のプロファイル情報を検索し、この検索された加入者プロファイル情報を前記第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第2のネットワークへ返送する手段と
を備え、
前記第2のネットワークは、
前記第1のネットワークから返送された前記加入者プロファイル情報を受信した場合に、当該受信された加入者プロファイル情報を前記サービス事業者端末へ転送する手段を備え
ることを特徴とする加入者情報アクセスシステム。
【請求項6】
前記加入者プロファイル情報を第2のネットワークへ返送する手段は、
サービス事業者の識別情報に対応づけて当該サービス事業者が閲覧可能な加入者プロファイル情報の範囲を指定する範囲指定情報を予め記憶する手段と、
前記閲覧要求に含まれる加入者識別情報に対応する加入者プロファイル情報のうち、前記記憶された範囲指定情報により指定される範囲内の情報を選択する手段と、
前記選択された加入者プロファイル情報を前記第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第2のネットワークへ返送する手段と
を備えることを特徴とする請求項5記載の加入者情報アクセスシステム。
【請求項7】
IMS(IP Multimedia Subsystem)を用いた第1のネットワークに接続される加入者端末に対し、前記IMSが持つ機能を利用するサービスを第2のネットワークから提供するシステムであって、
前記第2のネットワークは、
第2のネットワークに接続されるサービス事業者端末からサービス事業者のプロファイル情報及び識別情報を含む事業者認証要求を受信した場合に、この受信された事業者認証要求を前記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第1のネットワークへ送信する手段を備え、
前記第1のネットワークは、
前記サービス事業者の識別情報に対応づけて事業者のプロファイル情報を予め記憶した事業者情報記憶手段と、
前記第2のネットワークから送信された変換後の事業者認証要求を受信した場合に、この受信された変換後の事業者認証要求に含まれる事業者識別情報をもとに前記事業者情報記憶手段から対応する事業者プロファイル情報を検索し、この検索された事業者プロファイル情報を前記受信された事業者プロファイル情報と照合する手段と、
前記照合結果を表す情報を前記第2のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第2のネットワークへ返送する手段と
を備え、
さらに前記第2のネットワークは、
前記第1のネットワークから返送された前記照合結果を表す情報を受信した場合に、当該照合結果を表す情報を保持すると共に前記サービス事業者端末へ転送する手段と、
前記サービス事業者端末からプロファイルの更新対象となる加入者の識別情報と更新内容を表す情報を含む更新要求を受信した場合に、当該更新要求の送信元となるサービス事業者が認証済みか否かを前記保持された照合結果を表す情報をもとに判定する手段と、
前記送信元となるサービス事業者が認証済みと判定された場合に、前記受信された更新要求を前記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第1のネットワークへ送信する更新要求送信処理手段と
を備え、
前記第1のネットワークは、
前記第2のネットワークから送信された変換後の更新要求を受信した場合に、当該受信された更新要求に含まれる加入者識別情報とプロファイルの更新内容を表す情報に基づいて、該当する加入者プロファイル情報の更新登録処理を行う手段と
を備えることを特徴とする加入者情報アクセスシステム。
【請求項8】
前記第2のネットワークは、
前記送信元となるサービス事業者が認証済みと判定された場合に、前記更新要求送信処理手段による更新要求の送信処理に先立ち、プロファイルの更新内容を表す情報を含む加入者承認依頼を生成し、この生成された加入者承認依頼を前記第1のネットワークで取り扱うことが可能な形式に変換して前記第1のネットワークへ送信する手段を、さらに備え、
前記第1のネットワークは、
前記第2のネットワークから送信された加入者承認依頼を受信した場合に、該当する加入者端末へ前記プロファイルの更新内容を表す情報を送信する手段と、
前記加入者承認依頼に対し前記加入者端末から承認するか否かを表す情報を受信した場合に、当該承認するか否かを表す情報を含む加入者承認通知を前記第2のネットワークで取り扱い可能な形式に変換して前記第2のネットワークへ返送する手段と
を、さらに備え、
前記第2のネットワークは、
前記第1のネットワークから返送された加入者認証通知を受信した場合に、当該加入者認証通知に含まれる情報をもとに更新が承認されたか否かを判定し、この判定の結果更新が承認された場合に前記更新要求送信処理手段に更新要求の送信処理を行わせる手段を、さらに備えることを特徴とする請求項7記載の加入者情報アクセスシステム。
【請求項9】
前記請求項5乃至8のいずれかに記載の加入者情報アクセスシステムにおいて、第2のネットワークに設けられ、当該第2のネットワークが備える各手段を実行するプロファイル設定用ポータルとして動作するサーバ装置。
【請求項10】
前記請求項5乃至7のいずれかに記載の加入者情報アクセスシステムにおいて、第1のネットワークに設けられ、当該第1のネットワークが備える各手段を実行するプロファイル設定用サーバ装置。
【請求項11】
前記請求項8に記載の加入者情報アクセスシステムにおいて、第1のネットワークに設けられ、当該第1のネットワークが備える各手段を実行する加入者承認用サーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−278867(P2010−278867A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−130505(P2009−130505)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】