説明

加湿装置

【課題】本発明は加湿装置および加湿機能付空気清浄装置に関するもので、加湿手段装着部への水槽の着脱性をより向上できるものである。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、加湿手段装着部6に着脱自在に設けた加湿手段5とを備え、加湿手段5は、水槽7と、給水タンク8と、加湿フィルター部9とから形成し、水槽7は、一端側に取手部10を備え、加湿手段装着部6に水槽7および加湿フィルター部9を装着する場合に取手部10を掴み、加湿手段装着部6内へ水平方向へ移動させると、最初に、水槽7の取手部10側が上がった傾斜状態となり、このような傾斜状態で第1の移動距離を移動し、次に、傾斜状態から水平状態になる第2の移動距離を移動する構成とし、第2の移動距離は、第1の移動距離より短いことを特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気を加湿することのできる加湿装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の加湿装置の構成は以下のようになっていた。
【0003】
すなわち、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けた送風手段と、この送風手段の吸込側と前記本体ケースの吸気口との間に備えた加湿手段装着部と、この加湿手段装着部に着脱自在に設けた加湿手段とを備え、前記加湿手段は、加湿水を貯める上面が開口した水槽と、この水槽に一定量の加湿水を供給する給水タンクと、この給水タンクに供給された加湿水に一部が浸漬するように前記水槽内に設けた加湿フィルター部とから形成し、前記水槽は、一端側に取手部を備え、前記加湿手段装着部に前記水槽および前記加湿フィルター部を装着する場合に前記取手部を掴み、前記本加湿手段装着部内に水平方向へ移動させることで着脱される構成となっていた。
【0004】
(例えば、これに類似する先行文献は下記特許文献1に記載されている。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−282980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来例における課題は、加湿手段装着部への水槽の着脱性をより向上させるということであった。
【0007】
すなわち、従来の物においては、水槽の取手部を掴み加湿手段装着部から水平方向へ引き出すことにより本体ケースから水槽を取り外すことができ、加湿手段装着部に水平方向へ挿入することにより本体ケースへ水槽を装着することができる。ここで、水槽は床とほぼ同じ高さに位置するので、水槽の取手部の位置が低く、そのまま水平方向に引き出したり、挿入しにくいものであった。
【0008】
そこで本発明は、加湿手段装着部への水槽の着脱性をより向上させることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そしてこの目的を達成するために本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けた送風手段と、この送風手段の吸込側と前記本体ケースの吸気口との間に備えた加湿手段装着部と、この加湿手段装着部に着脱自在に設けた加湿手段とを備え、前記加湿手段は、加湿水を貯める上面が開口した水槽と、この水槽に一定量の加湿水を供給する給水タンクと、この給水タンクに供給された加湿水に一部が浸漬するように前記水槽内に設けた加湿フィルター部とから形成し、前記水槽は、一端側に取手部を備え、前記本加湿手段装着部に前記水槽および前記加湿フィルター部を装着する場合に前記取手部を掴み、前記本加湿手段装着部内へ水平方向へ移動させると、最初に、前記水槽の前記取手部側が上がった傾斜状態となり、このような傾斜状態で第1の移動距離を移動し、次に、傾斜状態から水平状態になる第2の移動距離を移動する構成とし、前記第2の移動距離は、前記第1の移動距離より短いことを特徴とするものであり、これにより、初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0010】
以上のように本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けた送風手段と、この送風手段の吸込側と前記本体ケースの吸気口との間に備えた加湿手段装着部と、この加湿手段装着部に着脱自在に設けた加湿手段とを備え、前記加湿手段は、加湿水を貯める上面が開口した水槽と、この水槽に一定量の加湿水を供給する給水タンクと、この給水タンクに供給された加湿水に一部が浸漬するように前記水槽内に設けた加湿フィルター部とから形成し、前記水槽は、一端側に取手部を備え、前記加湿手段装着部に前記水槽および前記加湿フィルター部を装着する場合に前記取手部を掴み、前記加湿手段装着部内へ水平方向へ移動させると、最初に、前記水槽の前記取手部側が上がった傾斜状態となり、このような傾斜状態で第1の移動距離を移動し、次に、傾斜状態から水平状態になる第2の移動距離を移動する構成とし、前記第2の移動距離は、前記第1の移動距離より短いことを特徴とするものであり、加湿手段装着部への水槽の着脱性をより向上できるものである。
【0011】
すなわち、加湿手段装着部に水槽および加湿フィルター部を装着する場合には、まず、水槽一端側の取手部を掴み、加湿手段装着部内へ水平方向へ移動させると、水槽の取手部側が上がった傾斜状態となる。このような傾斜状態で第1の移動距離を移動し、次に、傾斜状態から水平状態になる第2の移動距離を移動するものである。ここで、第2の移動距離は、第1の移動距離より短いものである。
【0012】
つまり、水槽の取手部側が上がった傾斜状態が長く保たれ、加湿手段装着部への水槽および加湿フィルター部の装着が容易になる。
【0013】
これらの結果により、加湿手段装着部への水槽の着脱性をより向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態1の加湿装置の概略側面図
【図2】本発明の実施の形態1の加湿装置の概略断面図
【図3】本発明の実施の形態1の加湿手段の概略図
【図4】本発明の実施の形態1の加湿手段装着部の底面の概略断面を示す図
【図5】本発明の実施の形態1の加湿手段装着部の底面と水槽の概略断面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1、図2、図3、図4および図5に示すように、本実施形態の加湿装置は、前面に吸気口2と、天面に排気口3を有する略箱形状の本体ケース1と、この本体ケース1内に送風手段4と、加湿手段5とを備えている。送風手段4は、本体ケース1の吸気口2と排気口3とを連通する送風路に位置し、この送風手段4の吸込側と本体ケース1の吸気口2との間に加湿手段装着部6を備えている。この加湿手段装着部6に、加湿手段5が着脱自在に設けられている。
【0017】
加湿手段5は、水槽7と、給水タンク8と、加湿フィルター部9とから形成している。
【0018】
水槽7は、加湿水を貯める上面が開口した略箱形状で、一方側側面に取手部10を備えている。水槽7内の一方側には、給水タンク8が装着され、水槽7内の他方側には加湿フィルター部9が装着される。
【0019】
給水タンク8は、縦長略箱形状のタンク部11と、このタンク部11の底面に設けた蓋部12と、この蓋部12に設けた弁部13とから形成している。この弁部13から一定量の加湿水が、水槽7に供給される。
【0020】
加湿フィルター部9は、略円板形状の吸い上げ式の加湿フィルター14と、この加湿フィルター14を固定する加湿フィルター枠15とから形成している。この加湿フィルター枠15を水槽7に装着すると、加湿フィルター14の一部が、水槽7に供給された加湿水に浸漬するものである。
【0021】
以上のような構成で加湿装置を運転すると、送風手段4によって本体ケース1の吸気口2から吸い込まれた空気が、含水した加湿フィルター14を介して加湿され、本体ケース1の排気口3から吹き出される。
【0022】
加湿手段装着部6に加湿手段5を装着する動作について説明する。加湿手段装着部6は、本体ケース1における一方側側面から内方へ伸びた穴である空間部で、この空間部は、本体ケース1における一方側側面から見ると略縦長四角形状である。この加湿手段装着部6に加湿手段5を装着するには、まず、水槽7内の他方側に加湿フィルター部9を装着する。次に、この装着した状態で、水槽7の取手部10を掴んで、水槽7および加湿フィルター部9を加湿手段装着部6に水平方向へ挿入する。最後に、水槽7内の一方側に、給水タンク8を垂直方向に装着する。また、取り外す場合は、装着手順の逆の手順で行なう。
【0023】
本実施形態における特徴は、加湿手段装着部6と水槽7の構成である。すなわち、加湿手段装着部6に水槽7および加湿フィルター部9を装着する場合には、まず、水槽7一端側の取手部10を掴み、加湿手段装着部6内へ水平方向へ移動させると、水槽7の取手部10側が上がった傾斜状態となる。このような傾斜状態で第1の移動距離を移動し、次に、傾斜状態から水平状態になる第2の移動距離を移動するものである。ここで、第2の移動距離は、第1の移動距離より短いものである。
【0024】
つまり、水槽の取手部側が上がった傾斜状態が長く保たれ、加湿手段装着部への水槽および加湿フィルター部の装着が容易になる。
【0025】
これらの結果により、加湿手段装着部6への水槽7の着脱性をより向上させることができるものである。
【0026】
具体的には、水槽7は、略椀形状の水槽部16と、水槽部16底面の両端部から下方へ突出した第1の突出部17と、第2の突出部18とを備えている。第1の突出部17は、水槽7の取手部10側に位置し、水槽部16底面から突出した横長四角形状の平板である。第2の突出部18は、水槽部16底面が下方向に下り突出したものである。これら第1の突出部17と第2の突出部18との間には、上方へ窪んだ第1の窪み部19を有している。
【0027】
加湿手段装着部6は、本体ケース1の一方側面から他方側面方向へ延びた断面形状が略四角形状の穴である空間部である。この空間部の開口側の底面20端部から上方に突出した第3の突出部21を設けている。この第3の突出部21は、加湿手段装着部6の底面20が上方向へ上がり突出したものである。
【0028】
ここで、水槽7を加湿手段装着部6に装着、および取り外しする移動方向における第2の突出部18の長さは、水槽7の移動方向における第1の突出部17と第1の窪み部19との長さ、および水槽の7移動方向における第3の突出部21の長さより長い構成としたものである。
【0029】
これにより、水槽7一端側の取手部10を掴み、加湿手段装着部6内へ水平方向へ移動させると、水槽部16の第2の突出部18の底面が、加湿手段装着部6の底面20と第3の突出部21の上部に位置し、水槽7の取手部10側が上がった傾斜状態となる。
【0030】
この状態で、更に、水槽7を加湿手段装着部6内へ水平方向へ移動させると、常に水槽部16の第2の突出部18の底面が、加湿手段装着部6の底面20と第3の突出部21とに接触しながら移動する。この状態で移動する移動距離が、第1の移動距離である。
【0031】
更に、水槽7を加湿手段装着部6内へ水平方向へ移動させると、水槽部16の第2の突出部18の底面が、加湿手段装着部6の第3の突出部21とから外れ、水槽部16の第1の窪み部19が加湿手段装着部6の第3の突出部21に接触すると共に、水槽部16の第2の突出部18の底面は、加湿手段装着部6の底面20のみと接触しながら移動する。これらの状態で移動する移動距離が、第2の移動距離である。
【0032】
ここで、水槽7を加湿手段装着部6に装着、および取り外しする移動方向における第2の突出部18の長さは、水槽7の移動方向における第1の突出部17と第1の窪み部19との長さ、および水槽7の移動方向における第3の突出部21の長さより長いので、第2の移動距離は、第1の移動距離より短くなる。つまり、水槽の取手部側が上がった傾斜状態が長く保たれ、加湿手段装着部への水槽および加湿フィルター部の装着が容易になる。
【0033】
また、水槽7の第2の突出部18と第1の窪み部19との間に、第2の突出部18と第1の窪み部19とを繋ぐ第1の傾斜部22を設け、この第1の傾斜部22は、水槽部16底面から突出した略三角形状の平板である。加湿手段装着部6の第3の突出部21と空間部の底面20との間に、加湿手段装着部6の第3の突出部21と空間部の底面20とを繋ぐ第2の傾斜部23を設け、この第2の傾斜部23は、加湿手段装着部6の底面20が上方向へ上がり傾斜したものである。ここで、水槽7の移動方向における水槽7の第1の傾斜部22の長さは、水槽7の移動方向における加湿手段装着部6の第2の傾斜部23の長さより短いものであり、加湿手段装着部6に水槽7を装着すると、第1の傾斜部22と第2の傾斜部23との間に隙間24を備えたものである。
【0034】
以上の構成で、水槽7を加湿手段装着部6から引き出す場合は、まず、水槽7の取手部10を掴んで、水槽7を加湿手段装着部6から引き出すと、隙間24があるので、水槽7の第2の突出部18は、加湿手段装着部6の底面20上を移動すると共に、水槽7の第1の窪み部19は、加湿手段装着部6の第3の突出部21上を水平方向へ移動する。
【0035】
次に、水槽7の第2の突出部18と第1の傾斜部22とが交わる第1の交点部25が、加湿手段装着部6の第2の傾斜部23上を移動すると共に、第2の突出部18の端部が加湿手段装着部6の底面20上を移動する。
【0036】
このように、第1の傾斜部22と第2の傾斜部23との間に隙間24を備えており、水平方向へ移動した後で、第2の傾斜部23上を移動するので、移動が円滑に行なえる。
【0037】
更に、水槽7の第2の突出部18と第1の傾斜部22とが交わる第1の交点部25が、加湿手段装着部6の第2の傾斜部23上を移動すると共に、第2の突出部18の端部が加湿手段装着部6の底面20上を移動するので、接触面積が小さく、移動が円滑に行なえる。
【0038】
更に、水槽7を加湿手段装着部6から引き出すと、水槽7の第2の突出部18の底面が、加湿手段装着部6の第3の突出部21と第2の傾斜部23とが交わる第2の交点部26上を移動すると共に、第2の突出部18の端部が加湿手段装着部6の底面20上を移動する。
【0039】
最後に、水槽7の第2の突出部18の底面が、加湿手段装着部6の第3の突出部21上を移動し、水槽7が加湿手段装着部6から取り出せるものである。このように、水槽7の第2の突出部18の底面が、加湿手段装着部6の第3の突出部21と第2の傾斜部23とが交わる第2の交点部26上を移動すると共に、第2の突出部18の端部が加湿手段装着部6の底面20上を移動するので、接触面積が小さく、移動が円滑に行なえる。
【0040】
一方、水槽7を加湿手段装着部6に装着する場合は、逆の動きになる。まず、水槽7を加湿手段装着部6に挿入すると、水槽7の第2の突出部18の底面が、加湿手段装着部6の第3の突出部21上を移動する。
【0041】
更に挿入すると、水槽7の第2の突出部18の底面が、加湿手段装着部6の第3の突出部21と第2の傾斜部23とが交わる第2の交点部26上を移動すると共に、第2の突出部18の端部が加湿手段装着部6の底面20上を移動する。
【0042】
更に挿入すると、水槽7の第2の突出部18と第1の傾斜部22とが交わる第1の交点部25が、加湿手段装着部6の第2の傾斜部23上を移動すると共に、第2の突出部18の端部が加湿手段装着部6の底面20上を移動する。
【0043】
最後に、水槽7の第2の突出部18は、加湿手段装着部6の底面20上を移動すると共に、水槽7の第1の窪み部19は、加湿手段装着部6の第3の突出部21上を水平方向へ移動するものである。
【0044】
また、加湿手段装着部6の第3の突出部21には、上方に突出した第4の突出部27を設け、水槽部16の第1の窪み部19に上方へ窪んだ第2の窪み部28を備えてもよい。この第4の突出部27は、第3の突出部21の加湿手段装着部6における開口側に位置し、垂直断面形状が略三角形状である。
【0045】
すなわち、水槽7を加湿手段装着部6に装着する場合は、水槽7の第2の突出部18と第1の傾斜部22とが交わる第1の交点部25が、加湿手段装着部6の第2の傾斜部23上を移動すると共に、第2の突出部18の端部が加湿手段装着部6の底面20上を移動する。ここで、第4の突出部27が第2の窪み部28に嵌るものである。これにより、水槽7が加湿手段装着部6に、装着状態を安定することができる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上のように本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けた送風手段と、この送風手段の吸込側と前記本体ケースの吸気口との間に備えた加湿手段装着部と、この加湿手段装着部に着脱自在に設けた加湿手段とを備え、前記加湿手段は、加湿水を貯める上面が開口した水槽と、この水槽に一定量の加湿水を供給する給水タンクと、この給水タンクに供給された加湿水に一部が浸漬するように前記水槽内に設けた加湿フィルター部とから形成し、前記水槽は、一端側に取手部を備え、前記加湿手段装着部に前記水槽および前記加湿フィルター部を装着する場合に前記取手部を掴み、前記加湿手段装着部内へ水平方向へ移動させると、最初に、前記水槽の前記取手部側が上がった傾斜状態となり、このような傾斜状態で第1の移動距離を移動し、次に、傾斜状態から水平状態になる第2の移動距離を移動する構成とし、前記第2の移動距離は、前記第1の移動距離より短いことを特徴とするものであり、加湿手段装着部への水槽の着脱性をより向上できるものである。
【0047】
すなわち、加湿手段装着部に水槽および加湿フィルター部を装着する場合には、まず、水槽一端側の取手部を掴み、加湿手段装着部内に水平方向へ移動させると、水槽の取手部側が上がった傾斜状態となる。このような傾斜状態で第1の移動距離を移動し、次に、傾斜状態から水平状態になる第2の移動距離を移動するものである。ここで、第2の移動距離は、第1の移動距離より短いものである。
【0048】
つまり、水槽の取手部側が上がった傾斜状態が長く保たれ、加湿手段装着部への水槽および加湿フィルター部の装着が容易になる。
【0049】
これらの結果により、加湿手段装着部への水槽の着脱性をより向上させることができるものである。
【0050】
従って、家庭用や事務所用などの、加湿装置として活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0051】
1 本体ケース
2 吸気口
3 排気口
4 送風手段
5 加湿手段
6 加湿手段装着部
7 水槽
8 給水タンク
9 加湿フィルター部
10 取手部
11 タンク部
12 蓋部
14 加湿フィルター
15 加湿フィルター枠
16 水槽部
17 第1の突出部
18 第2の突出部
19 第1の窪み部
20 底面
21 第3の突出部
22 第1の傾斜部
23 第2の傾斜部
24 隙間
25 第1の交点部
26 第2の交点部
27 第4の突出部
28 第2の窪み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けた送風手段と、この送風手段の吸込側と前記本体ケースの吸気口との間に備えた加湿手段装着部と、この加湿手段装着部に着脱自在に設けた加湿手段とを備え、前記加湿手段は、加湿水を貯める上面が開口した水槽と、この水槽に一定量の加湿水を供給する給水タンクと、前記水槽に供給された加湿水に一部が浸漬するように前記水槽内に設けた加湿フィルター部とから形成し、前記水槽は、一端側に取手部を備え、前記加湿手段装着部に前記水槽および前記加湿フィルター部を装着する場合に前記取手部を掴み、前記加湿手段装着部内へ水平方向へ移動させると、最初に、前記水槽の前記取手部側が上がった傾斜状態となり、このような傾斜状態で第1の移動距離を移動し、次に、傾斜状態から水平状態になる第2の移動距離を移動する構成とし、前記第2の移動距離は、前記第1の移動距離より短いことを特徴とする加湿装置。
【請求項2】
前記水槽は、略椀形状の水槽部と、前記水槽部底面の両端部から下方へ突出した第1の突出部と、第2の突出部と、これら第1の突出部と第2の突出部との間に上方へ窪んだ第1の窪み部とから形成し、前記第1の突出部は前記取手部側に位置し、前記加湿手段装着部は、前記本体ケースの一方側面から他方側面方向へ延びた断面形状が略四角形状の穴である空間部で、この空間部の開口側の底面端部から上方に突出した第3の突出部を設け、前記水槽の移動方向における前記第2の突出部の長さは、前記水槽の移動方向における前記第1の突出部と前記第1の窪み部との長さ、および前記水槽の移動方向における前記第3の突出部の長さより長い構成とした請求項1に記載の加湿装置。
【請求項3】
前記水槽の前記第2の突出部と前記第1の窪み部との間に、前記第2の突出部と前記第1の窪み部とを繋ぐ第1の傾斜部を設け、前記加湿手段装着部の前記第3の突出部と前記空間部の底面との間に、前記加湿手段装着部の前記第3の突出部と前記空間部の底面とを繋ぐ第2の傾斜部を設け、前記水槽の移動方向における前記水槽の前記第1の傾斜部の長さは、前記水槽の移動方向における前記加湿手段装着部の前記第2の傾斜部の長さより短い構成とし、前記加湿手段装着部に前記水槽を装着すると、前記第1の傾斜部と前記第2の傾斜部との間に隙間を備えた構成とした請求項2に記載の加湿装置。
【請求項4】
前記加湿手段装着部の前記第3の突出部に上方に突出した第4の突出部を設け、前記水槽部の第1の窪み部に上方へ窪んだ第2の窪み部を備え、前記加湿手段装着部に前記水槽を装着すると、前記第4の突出部が前記第2の窪み部に嵌る構成とした請求項2または3に記載の加湿装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−83370(P2013−83370A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221641(P2011−221641)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】