説明

加熱送風装置

【課題】 ノズルを回転自在に取り付けられる上に、吐出口の形状や先端面の形状に制限を与えてしまうことがないものとする。
【解決手段】 吸入口15から吐出口16に至る送風路中の吸入口15側にモータ25駆動されるファン26と加熱手段35とを配置するとともに、上記吐出口に着脱自在に装着されるノズル5を備えた加熱送風装置である。送風口を囲むノズル装着部23の内周面と、ノズルにおける上記ノズル装着部内周側に差し込まれる筒部外周面とのいずれか一方に、径方向に突出するリブ135を設け、他方に上記リブの前後に係止する係止部52,51を設ける。ノズル装着部の内周内でノズルの係止保持を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアドライヤー等の加熱送風装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
加熱送風装置において、その吐出口から吐出される風の風圧の確保あるいは向上あるいは偏向を目的として、別体として形成されているノズルを装着することが行われている。この時、ノズルの先端開口を偏平状のものとしている場合、ノズルを着脱自在とするだけでなく、通常、軸回りに回転させることもできるようにしている。
【0003】
このように回転させることができるようにする場合、加熱送風装置の本体側におけるノズル装着部を真円形、ノズルにおけるノズル装着部に装着する部分も真円形とする必要があり、これに伴って吐出口の外形も真円形のものとしていた。しかし、吐出口からの風の吹き出し方に特徴を持たせるためには、吐出口の形状を、楕円形等の円形状以外の形状とするのが好ましい。しかし、このような加熱送風装置においては、吐出口にノズルを回転自在に装着することができない。
【0004】
この点を考慮したものとして特許文献1に示されたものがある。これは吐出口を形成する部材の外周側にノズル装着部を設けて、このノズル装着部の内周面を真円形とし、ノズルの真円形部を上記ノズル装着部で回転自在に支持するようにしたもので、ノズルの軸方向位置を定めるために、ノズル装着部の先端面を平面とし、ノズル装着部の奥側にノズルに設けた係止突起が係合する係合部を設けている。このためにノズルは上記平面となっている先端面に摺接しつつ回転することが可能である。
【0005】
しかし、ノズル装着部の先端面を平面としなくてはならないという外観上の制約がある上に、ノズル装着部の先端面にノズルが摺接するために、ノズル装着部の先端面の塗装が剥がれてしまいやすいという問題を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−125194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はこのような点に鑑みなされたものであって、ノズルを回転自在に取り付けられる上に、吐出口の形状や先端面の形状に制限を与えてしまうことがない加熱送風装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、吸入口から吐出口に至る送風路中のモータ駆動されるファンと加熱手段とを配置するとともに、上記吐出口に着脱自在に装着されるノズルを備えた加熱送風装置であり、送風口を囲むノズル装着部の内周面と、ノズルにおける上記ノズル装着部内周側に差し込まれる筒部外周面とのいずれか一方に、径方向に突出するリブを設け、他方に上記リブの前後に係止する係止部を設けていることに特徴を有している。ノズル装着部の内周内でノズルの係止保持を行うことで、ノズル装着部の先端面形状が平面でなくてもノズルの回転を損なうことがないものである。
【0009】
上記ノズル装着部の内周面と、上記筒部外周面とは真円相当の形状であることが好ましい。また、リブは、吐出口先端側の勾配が緩やかで吐出口奥端側の勾配が急であることが好ましい。
【0010】
そして、上記ノズル装着部の先端面の側面視形状が凸曲面であったり、平面視形状が凸曲面であったりしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明においては、ノズル装着部の内周内でノズルの係止保持を行うために、ノズル装着部の先端面形状が平面でなくてもノズルの回転を損なうことがなく、また先端面の塗装がノズルとの摺接で剥がれてしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態の一例におけるノズルを装着した状態を示すもので、(a)は断面図、(b)は要部拡大断面図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の正面図である。
【図5】同上の縦断面図である。
【図6】同上の破断平面図である。
【図7】同上の送風ブロックの平面図である。
【図8】同上の送風ブロックの側面図である。
【図9】図8中のC−C線断面図である。
【図10】(a)は図3中のA−A線断面図、(b)は図3中のB−B線断面図である。
【図11】同上の前部カバーを示すもので、(a)は側面図、(b)は底面図、(c)は図11(a)中のD−D線断面図、(d)は要部拡大断面図である。
【図12】(a)は図11(c)中のE−E線断面図、(b)は図11(c)中のF−F線断面図である。
【図13】ノズルを示すもので、(a)は側面図、(b)は底面図、(c)は図13(a)中のG−G線断面図、(d)は正面図である。
【図14】片側のハウジングを外した状態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明すると、図示例はヘアドライヤー1であり、後端面に吸入口15、先端面に吐出口16を有する筒状の本体部10の後端寄りの下部にグリップ部11が連結されている。グリップ部11の前面には送風切り換えのスイッチ17が配設され、グリップ部11の下端からは電源コード18が引き出されている。このグリップ部11は、図5に示す軸19を中心として本体部10に対して回動自在となっており、図に示す使用状態位置から本体部10の前部下面に添う収納位置へ折り畳むことができるものとなっている。
【0014】
左右二つ割りのハウジング12と前部カバー13とで外殻が構成されている本体部10は、その内部に図7及び図8に示す送風ブロック2が組み込まれている。該送風ブロック2は、図5にも示すように、合成樹脂製の筒状で且つ整流翼を有するモータ基台20と、モータ基台20の前方側に繋がる第1風洞21と、第1風洞21の更に前方側に位置する第2風洞22とを備えている。そして上記モータ基台20内にファン26を備えたモータ25が設置され、モータ基台20及び第1風洞21の外面に電源基板30と制御基板31が配設されている。
【0015】
先端側が細くなったテーパ状の第2風洞22内には、断面十字型に組まれた基板24に組み付けた帯状かつ波板状の電気抵抗体からなるヒータ35が配設されており、第2風洞22の外面には金属微粒子イオン(例えばプラチナイオン)を発生するイオン発生装置36と、ミストを生成するミスト発生装置37と動作表示ランプ138が配設されている。
【0016】
本体部10における前部カバー13は、上記イオン発生装置36から吐出される金属微粒子イオン及びミスト発生装置37から吐出されるミストの吐出用開口132,133を備えるとともに、図11及び図12に示すように、本体部10先端の吐出口16を囲む円筒部134を備えたもので、後方に突出するフック部130,131をハウジング12内面に係止させることでハウジング12と連結される。また、前部カバー13における上記円筒部134は、後述するノズル5の装着部として機能するもので、その内周面が真円形となっているとともに、内周に沿うリブ135を備えている。
【0017】
ここで、送風ブロック2におけるモータ基台20と第1風洞21と第2風洞22、そして第2風洞22の先端に連結される整流筒23によって、吸入口15から吐出口16に至る主送風路が形成されている。モータ25で駆動されるファン26による送風は、第2風洞22内を通る際、ヒータ35に通電されていると、ヒータ35によって加熱されて温風として整流筒23を経て吐出口16から吐出される。
【0018】
また、上記第1風洞21の先端開口径よりも、第2風洞22の後端外径の方が小さく、両者の間にはリング状の開口29(図10参照)が空いており、モータ25で駆動されるファン26による送風の一部は、このリング状開口29から送風ブロック2とハウジング12内面との間の空隙を通り、前記前部カバー13の円筒部134内面と前記整流筒23外面との間の空隙として形成されたリング状の吐出口38から吐出される。
【0019】
このリング状吐出口38から吐出される風は、ヒータ35と接触しないために、整流筒23内を通って吐出される温風を囲む冷風として吐出される。なお、上記リング状の開口29を通る風の更に一部は、前記金属微粒子イオンとミストとを吐出用開口132,133から吐出することを補助する。
【0020】
グリップ部2の前面中央に配された上下にスライドするスイッチ17は、オンオフ用のメインスイッチとして機能するとともに風量切り換えも担うものである。また、本体部10の側面でグリップ部11には、風温切り換えのためのスイッチ6と、風温表示のための表示部7とが配されている。
【0021】
押し釦型として形成されたスイッチ6は、ハウジング12におけるグリップ取付部の根元位置から10〜40mm上方に位置している。40mmを超えると、グリップ部11を握る手の親指が届きにくくなり、10mmを下回ると通常使用時に不用意にスイッチ6を押してしまって意図しない風温切り替えがなされてしまう虞を有しているが、上記位置にあれば、グリップ部11を握る手の親指による操作が容易であるとともに不用意な操作を排除することができる。また、上記位置にあれば、ヘアドライヤー1を机上に置いた時にスイッチ6が押されてしまうこともない。
【0022】
なお、グリップ部11にスイッチ6を配した場合は、グリップ部11を握る手が不用意にスイッチ6を押してしまって誤操作が生じるために、前述の位置が最適である。またスイッチ6はハウジング12表面より0.2〜1.0mm突出させておくことが、押し易さの点で好ましい。
【0023】
ところでスイッチ6は、ハウジング12内に配されている送風ブロック2に設けたタクトスイッチ60(図8参照)が実体であり、スイッチ6の操作でタクトスイッチ60がオンとなれば、制御基板31上に実装された制御回路は、ヒータ35への通電のオンオフ及びデューティ比を変更して、温風(HOT)と冷風(COLD)及び約60℃の地肌に優しい温度の風(SCALP)に切り換える。なお、タクトスイッチ60は制御基板31上に直接実装せずに、別基板上に設けておくことが配置の自由度の高さの点で好ましい。
【0024】
上記風温制御のために、このヘアドライヤー1では、スイッチング素子(サイリスタ)Tを用いているのであるが、要冷却部材であるスイッチング素子Tの冷却は、ファン26駆動によって生じる冷風を利用している。すなわち、上記スイッチング素子Tは制御基板31上に実装するのではなく、図8及び図14に示すように、一端がモータ基台20に係止されるマイカ板65の他端上に固定して制御基板31にリード線で接続されたものとして、スイッチング素子Tにおける放熱部66を前記第2風洞22の外周でリング状開口29の前方に位置するところに配している。制御基板31とは別に配置しているのは、スイッチング素子Tの配置の自由度を高めて、冷却効率の向上や本体部10外径寸法の増加を防ぐためである。
【0025】
また本例では、スイッチング素子Tの放熱部66に放熱板67をビス止め固定し、該放熱板67をリング状開口29の前方に配置するとともに、図10に示すように、放熱板の両側縁からリング状開口29の正面に位置することになるフィン670,670を延長することで、冷却効率を高めている。
【0026】
通電時に発熱するスイッチング素子Tは、冷却しないと熱暴走を起こすために冷却を行うことが必須であり、この冷却に際してはファン26による風を利用するのが好ましい。しかし、ファン26から吐出口16に至る主送風路内でヒータ35の上流側にスイッチング素子Tを設置すると、スイッチング素子Tの設置領域の分だけ本体部10の長手方向寸法が大きくなってしまう上に、送風抵抗となって風量低下を招いてしまう。このために、ここでは主送風路の外周側でリング状開口29からリング状吐出口38に至る副送風路にスイッチング素子T及び/または該スイッチング素子Tに結合された放熱板67を設置することで、全長の増大と送風抵抗増加の低減とを図っている。
【0027】
スイッチング素子Tの長手方向を本体部10の長手方向と合わせているとともに放熱部36を風の下流側に位置させているのは、本体部10の外径増大量を最小に抑えるとともにスムーズな風の流れの中で冷却するためであり、また放熱部36や放熱板37及び放熱面積を広くするフィン370に沿って冷風が流れるようにすることで、冷却効率を高めている。
【0028】
ここでは風温制御のためのスイッチング素子Tについて説明したが、風量制御についてもスイッチング素子を用いる場合は、上記スイッチング素子Tの場合と同様にして冷却することが好ましい。
【0029】
ところで、本実施例における電源基板30は、イオン発生装置36及び静電霧化によってミストを発生させるミスト発生装置37に高圧を供給する高圧電源部を備えたものであり、これは制御基板31上の制御回路にとってはノイズの発生源となっている。このために、電源基板30と制御基板31とは別に形成するとともに、両者を離して設置し、さらに両者の間のスペースを利用してスイッチング素子31を配置している。また、上記高圧電源部からの出力線78とグランド線79のうち、出力線78はモータ基台20における制御基板31の配置位置とは反対側のところに配している。
【0030】
本体部10の側面に配した前記表示部7は、前述のHOT,COLD,SCALPの3つの風温状態を表示するためのもので、制御基板31上に実装したチップ型発光ダイオード71と、白色乃至乳白色の拡散板72と透明樹脂からなる表示パネル73とからなる。そして表示パネル73の裏面側に風温表示内容(HOT,COLD,SCALP)を印刷乃至塗装によって設けている。なお、制御基板31にフック76によって固定される拡散板72及び発光ダイオード71は、風温表示内容に応じて分割して設けられており、発光ダイオード71は対応する表示内容によって異なる色の発光を行うものを用いている。
【0031】
表示パネル73の裏面に設ける風温表示内容は、白抜きした文字として形成するとともに、各表示内容部分に応じて異なる背景色とすることで、発光時に文字が明瞭に浮かび上がり、非発光時にも背景色の違いでどの位置がどの内容であるかを認識できるものとしている。
【0032】
風温表示部7の印刷色は本体部10の色に合わせて変更してもよい。ただし、白色やピンク色・ゴールド色等の場合、単色印刷では遮光を十分にすることができないために、外観用印刷色で印刷したのちに、遮光用として金属粉末の配合率の高いインク材料を使用しているシルバー系の印刷色にて印刷を行うとよい。また、ここではハウジング12と別体の表示パネル73を用いて、これを両面接着テープでハウジング12で固定しているが、表示パネル73はハウジング12と一体に設けたものであってもよい。
【0033】
このように形成されたヘアドライヤー1における吸入口15には、着脱ができない吸込口枠体を配設しているが、この吸込口枠体は枠体81にメッシュ82を一体成形したものとして形成している。
【0034】
枠体81は電気用品取締法の定める試験指(φ25mm)が挿入できないサイズを開口面積の基準と設定している。従って、枠体81の最大の開口面積の箇所においても、例え後述するメッシュ82が破れたとしても、使用時に指が第一の枠体81を通過してファン26の部分まで挿入されてしまう虞はない。この枠体81は、合成樹脂成形材料で厚み1.5〜2.5mm、桟部の幅は1.5mm程度が好ましい。
【0035】
また枠体81における開口部の形状はハニカム形状が好ましい。桟部の強度を均等に保つことができると同時に総開口面積を大きくとることができ、風量の増加に寄与することができるためである。
【0036】
メッシュ82は金属もしくはポリエステル等の難燃性樹脂からなる開口率が55〜90%、300〜650μmという網目幅のものを用いている。このように目の細かい網目幅のメッシュ82を配置することで、細かい埃や毛髪などが送風路内に入ってしまうことを確実に防ぐことができるものである。
【0037】
そして、該メッシュ82であるが、これは前記枠体81に一体成形したものとしてある。一体成形とすることで、メッシュ82の剥離を防止することができ、さらに最表面にメッシュ82がくることがないために、擦れによるメッシュ82の破れも防止することができて、メッシュ82の強度を確保することができる。なお、メッシュ82は枠体81における外面寄り(例えば外面から0.2mmほど)の位置にインサートすることで、埃が桟内に入って汚してしまうことがないようにしている。
【0038】
なお、メッシュ82を外面寄りにインサートした場合、メッシュ82の模様が枠体81の外面に現れてしまうことが生じるが、これを目立たなくするために、枠体81の外面には微小な凹凸を予め付与している。
【0039】
また、枠体81のハウジング12への固定は、枠体81に設けたハニカム構造の穴のうちの一つをメッシュ82が一体成形されずにネジ孔として利用できるものとして、ここに通したビスで固定している。目立ちにくくデザイン性も優れた固定となっている。
【0040】
図13は本体部10の吐出口16に着脱自在に装着されるノズル5を示している。このノズル5は、本体部10への装着側となる後端部が真円形、前端側が幅広の偏平楕円形となっているとともに前後間を滑らかな曲線でつないだもので、真円形となっている後端には小径部50を備えている。また、該小径部50の後端位置に外周側に突出する係止突起51を周方向において複数箇所に備えている。
【0041】
このノズル5は、前述の前部カバー13における内周面が真円形となっている円筒部134内に挿入され、図1に示すように、円筒部134の内周面から突出する前記リブ135が小径部50に係合することで、つまりは小径部50の前方側の段部52が前方側の係止部と、小径部50後端から突出する係止突起51が後方側の係止部として機能して、両係止部間でリブ135を係止することで本体部10に連結される。
【0042】
この状態において、ノズル5の小径部50及び円筒部134の内周面は共に真円形であるために、ノズル5はその軸回りに回転させることができ、従って楕円形をした先端開口の幅広方向を本体部10に対して好みの向きにセットすることができる。
【0043】
ノズル5の小径部50全体もしくは小径部50における係止突起51を備える部分を薄肉に形成すれば、ノズル5の着脱を容易に行うことができる。
【0044】
なお、円筒部134の内周面は真円形であるが、円筒部134の外面は真円形となっておらず、また、前部カバー13の先端縁や整流筒23の先端縁は平面ではなく凹凸を有するもの、図示例では側面視形状で凸曲面を描くものとなっている(平面視で凸曲面を描くものとなっていてもよい)。これは吐出口16を机上などに向けて置いたときに、吐出口16が完全に塞がるのを避けるためであるが、ノズル5の装着は円筒部134の内周面に対してなされるものであるために、円筒部134の先端縁の形状などがノズル5の上記回転について制限を与えてしまうことはない。
【0045】
円筒部134の先端縁より3〜10mmの位置に設置している上記リブ135は、その断面形状が、後方側が急峻で前方側が緩やかな勾配となっていると、ノズル5の装着時に係止突起51がリブ135を乗り越えやすくて、装着が容易であり、装着後は外れにくいものとなる。
【0046】
リブ135をノズル5の外周面に、段部52と係止突起51を円筒部134の内周面に形成してもよいのはもちろんである。
【0047】
また、偏平楕円形をしたノズル5の先端部の長径が大きいと、ノズル5の長径側を本体部10の側面に配置した状態で机上に置くと、ノズル5が机に接触してノズル5が外れてしまう虞がある。この点については、ノズル5に設ける係止突起51を、図12に示す位置から90°ずらした位置、つまりはノズル5の横扁平形状の長径側の対向する位置に対で設置することが好ましい。
【0048】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 ヘアドライヤー
2 送風ブロック
5 ノズル
10 本体部
11 グリップ部
15 吸入口
16 吐出口
25 モータ
26 ファン
35 ヒータ
51 係止突起
52 段部
135 リブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸入口から吐出口に至る送風路中のモータ駆動されるファンと加熱手段とを配置するとともに、上記吐出口に着脱自在に装着されるノズルを備えた加熱送風装置であり、送風口を囲むノズル装着部の内周面と、ノズルにおける上記ノズル装着部内周側に差し込まれる筒部外周面とのいずれか一方に、径方向に突出するリブを設け、他方に上記リブの前後に係止する係止部を設けていることを特徴とする加熱送風装置。
【請求項2】
上記ノズル装着部の内周面と、上記筒部外周面とが真円相当の形状であることを特徴とする請求項1記載の加熱送風装置。
【請求項3】
上記リブは、吐出口先端側の勾配が緩やかで吐出口奥端側の勾配が急であることを特徴とする請求項1または2記載の加熱送風装置。
【請求項4】
上記ノズル装着部の先端面の側面視形状が凸曲面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱送風装置。
【請求項5】
上記ノズル装着部の先端面の平面視形状が凸曲面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱送風装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−130443(P2012−130443A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−283639(P2010−283639)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】