説明

効率の良い精子採取器

【課題】 陰茎を微妙な加減で圧迫することで、効率的に精子を採取することが出来る精子採取器を提供する。
【解決手段】 柔軟で弾力性を有するシリコーンゴム等の素材からなる筒状部1とこの周りを覆う合成樹脂性のケース2とを備え、このケースはその長手方向の複数箇所に開口部20を有し、この開口部に、フランジ部30を備えてこのフランジ部がケースの内側から前記開口部の縁部に掛かるようにした押圧具3を、前記筒状部を指圧し得るように且つ筒状部の弾力または押圧具に設けたバネの弾力によって元の位置に戻るように設けて成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、陰茎に与える刺激を可変として被験者精子の採取性能を高めた精子採取器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の精子採取器はシリコーンゴムなどを素材とする柔軟な筒状体の先端部分を閉じて陰茎の挿入部と精子溜とを形成したものが一般的である。このものを陰茎に被せて長手方向に往復運動させることによって陰茎に摩擦刺激を加えて精子を精子溜に採取することが出来る。なお筒状体の先端部分が開放されたものにあっては、この部位に或いは陰茎そのものにコンドームを被せるなどして精子を採取するようにしている。
【0003】
図7で表した特開2004−275661号は、柔軟な医療用のゴムを用いて成型された筒状体8の長手方向の一端部に挿入口80が開口されており、そこから筒状体8の内部の長手方向に向けて挿入道81が設けられているものである。更に筒状体8の内部で比較的外側に近い部位に、前記挿入道81の周壁を内方向へ締め付けるための締付具であるシリコーン製のゴム環82の複数個が挿入道81に添って埋め込まれている。このような構造の筒状体8の挿入道81の中に陰茎を前記挿入口80から挿入する。前記ゴム環82は弾力性を有し、医療用のゴムから成る筒状体8の前記挿入道81の周壁を内側へ締め付けるため、これにより陰茎が圧迫される。
【0004】
また図8のものは、柔軟な医療用のゴムを用いて成型された筒状体9の外側に、この筒状体9より幾分堅目の医療用のゴムを用いて成型されたシェル92が被せられている点が特徴である。筒状体9にはその長手方向の一端部に挿入口90が開口されておりそこから筒状体9の内部の長手方向に向けて挿入道91が設けられており、この筒状体9が挿入口93を有する空洞のシェル92(これは筒状体9のケースである)内に挿着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−275661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さて、上述した図8のようにシェル92(ケース)を有する精子採取器にあっては、筒状体9が柔軟な医療用のゴムを用いて成型されているにも係わらず直接筒状体9に指圧力を加えて陰茎を微妙な加減で圧迫すると言うことが出来ない。従って陰茎に与える刺激が平坦なものになり、被験者によって、また精子の採取を急がされているような場面のようにその時々によっては気分がそがれて採取に時間が掛かり効率が悪かったり、採取に失敗するようなことも起こるのである。
【0007】
そこでこの発明は上述のような構造の精子採取器の問題点に鑑み、直接筒状体に指圧力を加えて陰茎を微妙な加減で圧迫することが出来るような、効率の良い精子採取器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題の解決のためにこの発明の精子採取器は、柔軟で弾力性を有する素材からなる筒状部とこの周りを覆うケースとを備え、このケースはその長手方向の複数箇所に開口部を有し、この開口部に、フランジ部を備えてこのフランジ部がケースの内側から前記開口部の縁部に掛かるようにした押圧具を、前記筒状部を指圧し得るように且つ筒状部の弾力によって元の位置に戻るように設けて成ることを特徴とする。
【0009】
前記押圧具を指で押すと、この押圧具が筒状部を押して筒状部が潰れ、陰茎に圧力を加えることが出来る。この時押圧具を押す力を加減することによって陰茎に与える刺激を変化させることが出来る。また押圧具は個別に複数箇所に設けられているため、刺激を加える陰茎の部位を自由に変えることが可能である。これは例えば従来品のシェル92(ケース)の全体を押した場合に陰茎の全体に圧力が加わるのとは全く異なる作用である。また仮に複数個の押圧具が連動するように設計した場合も陰茎の広い範囲に同じような圧力が加わってしまう。なお押圧具はケースの周囲の(例えば回転対称となる位置の)複数箇所に設けるようにしても良い。すなわち前記開口部及び押圧具を設ける位置は任意である。なお前記フランジ部が筒状部に接触する位置に(面一で)設けられているものでは、押圧具の指で押す部位よりもフランジ部の方の面積が大きくなるので、フランジ部が広い範囲の筒状部を押すことが可能になると言う利点を有する。なおこの場合でも押圧部を押す加減は個々に自由に調節することが可能である。
【0010】
次に押圧具を押す力を緩めると、筒状部が柔軟で弾力性を有する素材からなるものであるため、押圧具には筒状部の反発力によってケースの外方向に力が加わるが、前記フランジ部が開口部の縁部に掛かかるためにこの定位置に戻って止まる。このようにして、陰茎に加える力の部位や大きさを自由に制御出来、陰茎に加えられる刺激が良好なものとなって、比較的に短時間で効率の良い精子採取を行うことが可能となるのである。
【0011】
なお筒状部の先端部分は解放されているため、使用に際しては陰茎そのものにコンドームを被せておくようにする。或いは筒状部の先端部に精子採取用の容器や袋といったものを予め装着しておくようにする。袋の一例としてコンドームを上げるが、これを筒状部の先端部分から被せるようにするのである。コンドームは入手が容易で取り回しが便利でありその取り扱い方法も周知されている。これは後述する筒の先に精子溜を備えているものでも同様である。
【0012】
次に、前記筒状部がその長手方向に2以上に分割可能に設けられているものとすることが出来る。この構成によれば、筒状部によって異なる固さ(柔らかさ)のものを用意したり、被験者陰茎に触れる部位の形状を変えたりここに凹凸を設けたものやそうでないものを用意したり、と言うような設計が自由に行える効果を奏する。
【0013】
なおこのものに付いて前記筒状部の分割箇所に合わせて前記ケースが分割可能に設けられているものとしても良い。ケースごと組み合わせを変えたり、ケース同士を分割して個々に使用することが可能である(各々ケースと筒状部とは一体で使用される)。
【0014】
次に、前記筒状部が前記ケースに対して着脱自在に設けられているものとすることが出来る。この構成によれば、ケースから筒状部を取り出して別の筒状部と交換することが可能になる。すなわち性質や形状の異なる筒状部を幾つも用意しておけば、これを交換して使用することが出来るのである。
【0015】
次に、前記筒状部または前記押圧具の周りに、筒状部を締め付ける方向にテンションを掛けるためのリングが設けられているものとすることが出来る。上記では押圧具へ掛ける指の力を全て開放すると筒状部には何の力も加わらなくなるため、押圧具を押さずともある程度の力を加えておきたいと言う場合に前記リングを設けることは効果的である。リングはゴム製のものや金属性のものなど任意の素材より成るものを使用して良い。
【0016】
次に、前記筒状部内の空気を抜くための通路を備えているものとしても良い。筒状部への陰茎の挿入時に内部の空気が抜けずに陰茎の挿入に手間取ると言うようなことが問題となるのであれば、このように空気を抜くための通路を設けておくのが好ましい。例えば筒状部の入り口を広げられるように構成する。
【0017】
次に、前記筒状部の最先端部を閉じて精子溜としたものを提供することが出来る。射精時の精子はこの精子溜に集められるため別途上述したような精子採取用の容器や袋といったものを用意しなくとも間に合う。採取し終えたならば、筒状部をその口の方へ傾斜させるようにして別の容器などに精子を移し、その後に筒状部内を洗浄するようにする。或いは使い捨てるようにしても良い。なお請求項3の発明ではケースの分割によって先端部に位置する筒状部のみ独立させることが出来るため、精子の取り出しが容易である。
【0018】
次に、さらに前記筒状部または前記ケースに電動式のバイブレータを備えているものとすることが出来る。電動式のバイブレータは固定的に設けても着脱自在に設けても良い。電源のスイッチを入れるとバイブレータが振動して、陰茎に加わる刺激が多彩なものとなり、採取時間が短縮されて効率が良い。
【0019】
この他、前記ケースの外壁に滑り止めを設けて成るものとしても良い。これは使用中にケースを持つ手が滑らないようにするための構成である。
【0020】
さて、この発明の精子採取器に関して更に潤滑剤を備えたものとしても良い。この潤滑剤を筒状部内に塗布するのである。こうすると陰茎には滑らかな刺激が加わるので、効率の良い精子採取のために都合が良い。
【発明の効果】
【0021】
この発明によれば、それぞれ独立した複数の押圧具を備えているため、押圧具を個別に操って、陰茎に加える力の部位を調節したり、微妙な加減で圧迫することが出来るようになり、陰茎に加わる刺激が良好で、比較的短時間の内に効率の良い精子採取が行い得ると言う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】 実施例1を縦断面で表した説明図である。
【図2】 同実施例の押圧具3周りの動作状態説明図である。
【図3】 実施例2を縦断面で表した説明図である。
【図4】 実施例3を縦断面で表した説明図である。
【図5】 実施例4を縦断面で表した説明図である。
【図6】 実施例5の押圧具31周りの動作状態説明図である。
【図7】 従来例を縦断面で表した説明図である。
【図8】 従来例を縦断面で表した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0023】
図1及び図2はこの実施例の精子採取器を表す。このものはシリコーンゴム製になる筒状部1の一端が挿入口12であり、他端が精子溜11であり、この精子溜11内に精子を採取するものである。なお筒状部1の挿入口12と精子溜11との間が陰茎の挿入道10になるが、この挿入道10の内壁にはその長手方向に向けて4回対称の位置に、筒状部1内の空気を抜くための通路である溝部13が形成されており、この溝部13は前記挿入口12を至端としている。
【0024】
このように構成された筒状部1はその外側に合成樹脂製のケース2を備えている。このケース2にはその長手方向に3個、またこの方向に延びる中心線回りの2回対称の位置に3個、計6個の開口部20が設けられており、この開口部20に、フランジ部30を備えてこのフランジ部30がケース2の内側から前記開口部20の縁部に掛かるようにした押圧具3が、シリコーンゴム製の前記筒状部1の側壁部分を指圧し得るように且つ筒状部1の弾力によって元の位置に復するように取り付けられている。なおここでは押圧具3の筒状部1に接する面とフランジ部30とが面一に構成されている例を上げる。なお図中の符号21は前記ケース2に設けられた挿入口を指す。
【0025】
前記挿入口21と挿入口12とは同じ位置にあり、ここから陰茎を挿入道10に通して精子溜11に精子を採取する。挿入道10に陰茎を挿入するに当っては前記溝部13が筒状部1内の空気を挿入口12から外部へ逃がすので、この実施例の精子採取器の陰茎への装着がより楽なものとなっている。さて前記押圧具3の用い方とその作用を図2を用いて説明する。この精子採取器は手で握るようにして使用されるものであるが、この状態でケース2の開口部20から外へ突出する押圧具3の部分を指で押すと、矢線で示すように前記フランジ部30の広くなっている部位で筒状部1の広い範囲に圧力を加えることが出来る。この圧力は前記挿入道10を広く圧迫するものとなるが、筒状部1の反発力が逆方向に働いて押圧具3を元の位置に戻そうとする。しかしながら押圧具3を押す力を緩めてもフランジ部30が開口部20の縁部に掛かるために、押圧具3が開口部20から外れるようなことは起らない。従って被験者は押圧具3を加減しながら押すことに専念することが出来て射精が促進され、効率的に精子を採取することが出来るのである。
【実施例2】
【0026】
図3はこの実施例の精子採取器を表す。このものはその殆どの構成を上述した実施例1に倣うものであり、合成樹脂製のケース22の中にシリコーンゴム製の筒状部14が納められており、ケース22に開口された開口部23には押圧具3が、そのフランジ部30がケース22と筒状部14との間にあって前記開口部20の縁部に掛かるように設けられている。なお図中で符号15は挿入道を、符号16は精子溜を指す。
【0027】
ところで前記筒状部14の精子溜16とは反対側の端部は、ケース22の装着口24の外に出された折り返し部17とされている。この実施例の精子採取器に陰茎を挿入する際には、折り返し部17を未だ折り返さない状態にしておくことによって、挿入口18が大きく開いて挿入道15内の空気を筒状部14の外に逃すことが出来るので、陰茎の装着が簡単になる。すなわちこの折り返し部17は筒状部14の挿入道15内の空気を抜くための「通路」であると見做すことが出来る。そして陰茎を挿入し終えたならばこの折り返し部17を折り返すことによって、ここに厚みを生じてここで陰茎をしっかりとグリップすることが出来るのである。なお符号24が指す部位を装着口としたのは、ここから筒状部14を着脱自在としたためである。これにより筒状部14を丸ごと洗浄したり、異なる種類の筒状部と交換することが可能となる。
【実施例3】
【0028】
図4はこの実施例の精子採取器を表す。先端部にドーム42を備えたケース4は3つのシリコーンゴム製の筒状部5,52,54を、この順に装着口41からケース4内に納めて成る。この特徴は何れの筒状部も異なる種類の筒状部と交換自在である点にある。なお筒状部5は挿入道50が形成されており、その先端部は精子溜51となっている。筒状部52には挿入道53が形成されている。また筒状部54には挿入道55が形成されており、その後端部は陰茎の挿入口56である。
【0029】
合成樹脂製の前記ケース4には、前記筒状部5,52,54の各々に対応する位置に且つ中心線回りの2回対称の位置に、開口部40が設けられており、この各々の開口部40に、フランジ部30を備えてこのフランジ部30がケース4の内側から前記開口部40の縁部に掛かるようにした押圧具3が、前記筒状部5,52,54の側壁部分を指圧し得るように取り付けられている。
【0030】
また前記ドーム42の内部には回転軸60に偏心重錘61を取り付けたモータ6が納められている。この電源部や電源スイッチは図示しないが、電源スイッチをONにすることでモータ6が振動し、この振動が前記筒状部5,52,54を介して陰茎に加えられて射精を促進するために、効率的に精子を採取することが出来る。
【実施例4】
【0031】
図5はこの実施例の精子採取器を表わし、その特徴は上述した実施例とは異なり精子溜を備えていない点にあり、また3分割されたケース7,71,72に付いて、ケース7には筒状部57が、ケース71には筒状部500が、ケース72には筒状部502が納められていると言うように、3分割されたケースと3つの筒状部とから構成されている点にある。従って精液はコンドームを使用してこれに溜めるのであり、またケースを分割した場合にはケース7,71,72の何れも単独で使用し得るようになっている。なおケース7はケース71に接続される端部が螺子を切られて螺合部75が形成されている。またケース71はその両端部に、またケース72はケース71に接続される端部に、螺合部75が形成されている。
【0032】
筒状部57はケース7内に納められており、挿入道58と開口部59とを備えている。この開口部59はケース7,71,72を螺合部75で接続した場合にその先端部の開口部70に一致して精液の採取口となる。筒状部500は中間のケース71内に納められており挿入道501を備えている。また筒状部502はケース72内に納められており、挿入道503と挿入口504とを備えている。この挿入口504は装着口74に一致しており陰茎を受け入れる口である。なお図中の符合74は押圧具3をケース7,71,72に取り付けるための開口部である。
【実施例5】
【0033】
図6はこの実施例の押圧具31周りを表わし、その特徴は上述した実施例1の押圧具3(図2を参照のこと)にリング34を取り付けている点にある。すなわちこのケース2の長手方向に延びる中心線回りの4回対称の位置に設けた押圧具31に付いて、その中央部に装着溝33を有し、この装着溝33にゴム製のリング34を填め込んで、リング34が4つの押圧具31を同時に一定の力で押すことによって、シリコーンゴム製の筒状部1を均一に押すように設けられている(図6)。
【0034】
この構成により、指で個々の押圧具31を押すと各々の押圧具31はフランジ部32の広くなっている部位で筒状部1の広い範囲に圧力を加えて挿入道を広く圧迫することが出来るのであるが、指で押圧具31に押圧力を加えない場合でも、指で押した場合よりは小さな力ではあるが、リング34が押圧具31を押しており、従って筒状部1にはこの力が自然に加えられるのである。
【0035】
なおこの発明は上述した実施例に限定されるものではない。例えばケースの強度や柔らかさは任意ではあるが、筒状部よりも幾分固い程度より以上の固さのものが好ましい。開口部すなわち押圧具を設ける位置や個数は任意である。位置に関しては必ずしも回転対称の位置に設けなくとも良い分けである。また押圧具の形状や素材も自由に選択して良い。なおこの発明では押圧具が筒状部の弾力によって元の位置に戻るように設けているが、押圧具に指の力が加えられていない状態では押圧具が筒状部の表面から離れているようにしたいと言うのであれば、例えばケースと押圧具との間にバネを取り付けてバネの力で押圧具が元の位置に戻るように構成することが可能である。従って「柔軟で弾力性を有する素材からなる筒状部とこの周りを覆うケースとを備え、このケースはその長手方向の複数箇所に開口部を有し、この開口部に、フランジ部を備えてこのフランジ部が内側から前記開口部の縁部に掛かるようにした押圧具を、前記筒状部を指圧し得るように且つ押圧具に設けたバネの弾力によって元の位置に戻るように設けて成る、効率の良い精子採取器」もこの発明の権利範囲内のものである。なお筒状部と言う名称はこの内部を陰茎を挿入する挿入道が通っていることによる。なおこの発明の精子採取器と潤滑剤とをセット販売することが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0036】
この発明はヒト用に限定されることなく、家畜用等の精子採取器の分野に広く適用することが出来る。
【符号の説明】
【0037】
1:筒状部 10:挿入道 11:精子溜 12:挿入口
13:溝部 14:筒状部 15:挿入道 16:精子溜
17:折り返し部 18:挿入口 2:ケース 20:開口部
21:挿入口 22:ケース 23:開口部 24:挿着口
3:押圧具 30:フランジ部 31:押圧具 32:フランジ部
33:装着溝 34:リング 4:ケース 40:開口部
41:挿着口 42:ドーム 5:筒状部 50:挿入道
51:精子溜 52:筒状部 53:挿入道 54:筒状部
55:挿入道 56:挿入口 57:筒状部 58:挿入道
59:開口部 500:筒状部 501:挿入道 502:筒状部
503:挿入道 504:挿入口 6:モータ 60:回転軸
61:偏心重錘 7:ケース 70:開口部 71:ケース
72:ケース 73:挿着口 74:開口部 75:螺合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柔軟で弾力性を有する素材からなる筒状部とこの周りを覆うケースとを備え、このケースはその長手方向の複数箇所に開口部を有し、この開口部に、フランジ部を備えてこのフランジ部が内側から前記開口部の縁部に掛かるようにした押圧具を、前記筒状部を指圧し得るように且つ筒状部の弾力によって元の位置に戻るように設けて成る、効率の良い精子採取器。
【請求項2】
柔軟で弾力性を有する素材からなる筒状部とこの周りを覆うケースとを備え、このケースはその長手方向の複数箇所に開口部を有し、この開口部に、フランジ部を備えてこのフランジ部が内側から前記開口部の縁部に掛かるようにした押圧具を、前記筒状部を指圧し得るように且つ押圧具に設けたバネの弾力によって元の位置に戻るように設けて成る、効率の良い精子採取器。
【請求項3】
前記筒状部がその長手方向に2以上に分割可能に設けられている、請求項1または請求項2に記載の効率の良い精子採取器。
【請求項4】
前記筒状部の分割箇所に合わせて前記ケースが分割可能に設けられている、請求項3に記載の効率の良い精子採取器。
【請求項5】
前記筒状部が前記ケースに対して着脱自在に設けられている、請求項1〜請求項4の何れか1に記載の効率の良い精子採取器。
【請求項6】
前記筒状部または前記押圧具の周りに、筒状部を締め付ける方向にテンションを掛けるためのリングが設けられている、請求項1または請求項2の効率の良い精子採取器。
【請求項7】
前記筒状部内の空気を抜くための通路を備えている、請求項1または請求項2に記載の効率の良い精子採取器。
【請求項8】
前記筒状部の最先端部を閉じて精子溜とした、請求項1または請求項2に記載の効率の良い精子採取器。
【請求項9】
更に前記筒状部または前記ケースに電動式のバイブレータを備えている、請求項1または請求項2に記載の効率の良い精子採取器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−46747(P2013−46747A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−150866(P2012−150866)
【出願日】平成24年6月18日(2012.6.18)
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3156094号
【原出願日】平成21年6月17日(2009.6.17)
【出願人】(501480451)ジーボックス有限会社 (5)