説明

効率よく安定した駆動が可能な放電管

【課題】 放電管において、放電効率の向上や輝度の安定を図り、また光伝達効率を向上させることを可能とする。
【解決手段】 放電管は、多相駆動回路により駆動され、内部に放電空間を有する放電容器と、放電容器に固定されていると共に、多相駆動回路の各相に対応している複数の電極とを備えている。複数の電極のそれぞれの先端は、放電空間内に突出していると共に、1つの所定の結合点を指向しており、複数の電極のすべては、所定の結合点を含む所定の平面に対して一方の側に位置している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電管に関し、特に放電管の駆動を効率よく安定して行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
プロジェクタ等の光源として放電管を有する放電灯が用いられている。放電管には、単相電源により駆動されるもの(例えば特許文献1)や、多相電源により駆動されるもの(例えば特許文献2)がある。
【0003】
【特許文献1】特開平6−325735号公報
【特許文献2】特開昭64−86442号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の放電管は、放電特性にばらつきがあり、放電効率の向上や輝度の安定化が十分に図られていなかった。また、光の伝達経路上に配置された電極等によって光損失が発生し、光伝達効率が良好ではないという問題があった。
【0005】
なお、このような問題は、プロジェクタの光源としての放電灯に用いられる放電管に限らず、放電管に共通の問題であった。
【0006】
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、放電管において、放電効率の向上や輝度の安定を図り、また光伝達効率を向上させることを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の放電管は、多相駆動回路により駆動される放電管であって、
内部に放電空間を有する放電容器と、
前記放電容器に固定されていると共に、前記多相駆動回路の各相に対応している複数の電極と、を備え、
前記複数の電極のそれぞれの先端は、前記放電空間内に突出していると共に、1つの所定の結合点を指向しており、
前記複数の電極のすべては、前記所定の結合点を含む所定の平面に対して一方の側に位置している。
【0008】
この放電管では、複数の電極のそれぞれの先端が1つの所定の結合点を指向しているため、電極間の放電による光エネルギーを集中させることができ、放電効率の向上を図ることができる。また、複数の電極のすべてが所定の結合点を含む所定の平面に対して一方の側に位置しているため、電極による光損失を抑制することができ、光伝達効率を向上させることができる。さらに、多相駆動回路により駆動されるため、放電のばらつきが緩和され、輝度の安定を図ることができる。
【0009】
上記放電管において、前記複数の電極は、前記放電空間内に突出した先端を含む先端部と、前記先端部と所定の角度をなすように形成された胴体部と、を有し、
前記複数の電極の胴体部は、互いに略平行となるように配置されているとしてもよい。
【0010】
このようにすれば、光の伝達経路において光を遮る障害物をより少なくすることができ、光損失を特に抑制することができる。
【0011】
また、上記放電管において、前記多相駆動回路は、三相の駆動回路であり、
同時に複数組の前記電極間において放電を行うとしてもよい。
【0012】
このようにすれば、電極間の間隔を小さくすることができ、放電開始電圧の低減、放電開始所要時間の短縮を図ることができると共に、より点光源に近い光源を形成することができる。また、消費電力の低減を図ることができる。さらに、従来の単相駆動の放電管をプロジェクタ等の表示装置に適用した場合、光源が正弦波交流光源となって放電周波数と表示装置駆動周波数との干渉によるフリッカ現象が発生していたが、上記放電管では、直流光源に近い光源の状態を発生させることができ、放電周波数と表示装置駆動周波数との干渉を低減し、フリッカ現象の発生を抑制することができる。また、オーバーサンプリング技術による駆動が必要なくなり、低周波数での表示装置が実現できる。
【0013】
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、放電管、放電管を有する放電灯、放電灯を備えるプロジェクタ、放電灯を備える照明装置、等の形態で実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.変形例:
【0015】
A.第1実施例:
図1は本発明の第1実施例としての放電管を有する放電灯の構成を概略的に示す説明図である。放電灯100は、放電管200と、反射ケース300と、駆動回路400と、放電管200と駆動回路400とを接続する電源線500と、を備えている。放電管200は、その先端が反射ケース300の中空部310内に突出するように、反射ケース300のベース部320に固定されている。反射ケース300の中空部310内には、例えば窒素ガスが封入されている。
【0016】
放電灯100は、例えば、プロジェクタの光源、車両のヘッドライト、照明機器等として用いられる。
【0017】
図2は、第1実施例の放電管の詳細構成を示す説明図である。図2(a)には、放電管200の横断面を示しており、図2(b)には、図2(a)のb−b断面を示している。放電管200は、放電空間212を内部に有する放電容器210を備えている。放電容器210は、例えば石英ガラスを用いて略円柱形状に形成されている。放電空間212は、放電容器210の一端の内部に形成された略回転楕円形状の空間であり、放電空間212内には、例えば水銀とアルゴンガスとが封入されている。
【0018】
放電容器210の内部には、電極220と、金属箔230と、外部リード240とが、それぞれ3つずつ収納されている。電極220および外部リード240は、例えばタングステンを用いて形成されており、金属箔230は、例えばモリブデンを用いて形成されている。電極220と金属箔230と外部リード240とは、それぞれ1つずつが、互いにこの順に接続されている。また、3つの外部リード240のそれぞれは、3本の電源線500(図1)のそれぞれに接続されている。
【0019】
電極220は、棒状形状であり、一方の端部(以下「放電端」と呼ぶ)が放電容器210の放電空間212内に突出している。本実施例では、電極220は、放電端を含む先端部222と、残りの部分である胴体部224とから構成されており、先端部222と胴体部224とが所定の角度を有するような形状となっている。図2(a)に示すように、3つの電極220の胴体部224は、互いに略平行に配置されている。また、図2(a)および(b)に示すように、3つの電極220の先端部222はすべて、1つの点(以下「結合点P」と呼ぶ)を指向するように配置されている。なお、以下の説明では、3つの電極220を、それぞれ「A極」、「B極」、「C極」とも呼ぶものとする。
【0020】
図3は、第1実施例の放電管における電極の概念図である。放電管200の3つの電極220(A極、B極、C極)は、図3(a)に示すような配置となっている。これは、図3(b)に示すように、3つの電極220のそれぞれが、容量Cを介して他の2つの電極220と接続されたデルタ型の電気回路に相当している。
【0021】
図4は、第1実施例における駆動回路の構成を示す説明図である。駆動回路400は、放電管200(図4中において破線で囲んで示す)を駆動するための三相駆動回路である。なお、図4では、放電管200の内部構成を省略して示している。駆動回路400は、直流電源Eと、6つのスイッチ(Sa1、Sa2、Sb1、Sb2、Sc1、Sc2)とを有している。なお、図4では図示の便宜上、電源Eを2カ所に分けて記載している。電源Eは、スイッチSa1を介してA極と接続されていると共に、スイッチSb1を介してB極と、スイッチSc1を介してC極と、それぞれ接続されている。各スイッチには、図示しない駆動信号回路から発信される各駆動信号が入力される。スイッチSa1に入力される駆動信号を「A+駆動信号」と呼ぶものとし、同様に、スイッチSa2、Sb1、Sb2、Sc1、Sc2に入力される駆動信号を、それぞれ「A−駆動信号」、「B+駆動信号」、「B−駆動信号」、「C+駆動信号」、「C−駆動信号」とそれぞれ呼ぶものとする。
【0022】
図5は、第1実施例の放電管を用いた放電灯を駆動する際のタイミングチャートである。また、図6は、各タイミングにおいて、各電極間に形成される放電電流の様子を概念的に示す説明図である。図5の最上部に示したT1、T2・・・の符号は、タイミングチャートにおける各期間を表しており、図6に示したT1、T2・・・の符号と対応している。
【0023】
例えば、図5のタイミングチャートにおける期間T1においては、A+駆動信号、B−駆動信号、C−駆動信号の3つがHレベルとなり、A−駆動信号、B+駆動信号、C+駆動信号の3つがLレベルとなる。このとき、図4に示す回路において、3つのスイッチSa1、Sb2、Sc2がオン状態となり、残りの3つのスイッチSa2、Sb1、Sc1がオフ状態となる。そのため、電源EからA極を経てB極およびC極のグラウンドまでの電気経路が開通する。このとき、図6のT1の符号を付した図に示すように、A極からB極およびC極に向けて放電電流が発生し、図4においてIA+、IB−、IC−で示した方向に電流が流れる。なお、期間T1においては、B極−A極/C極両端およびC極−A極/B極両端は動作(放電)に関与しておらず、非導通の状態となっている。
【0024】
同様に、例えば期間T2では、A−駆動信号、B+駆動信号、C−駆動信号の3つがHレベルとなり、A+駆動信号、B−駆動信号、C+駆動信号の3つがLレベルとなる(図5)。そのため、図4において、スイッチSa2、Sb1、Sc2がオン状態となり、残りの3つのスイッチSa1、Sb2、SC1がオフ状態となる。従って、図6のT2の符号を付した図に示すように、B極からA極およびC極に向けて放電電流が発生し、図4においてIA−、IB+、IC−で示した方向に電流が流れる。期間T3〜T6についても、同様である。
【0025】
このように、第1実施例の放電管200では、駆動信号によって各スイッチのオン・オフ状態が切り替えられて、各電極220間における放電が図6に示した6つの状態を繰り返しながら行われる。このとき図6からわかるように、すべての期間(T1〜T6)において、同時に2組の電極220間における放電が行われている。例えば、期間T1においては、A極−B極間と、A極−C極間との2組の電極間で放電が行われる。
【0026】
ここで、本実施例の放電管200では、図2を用いて上述したように、3つの電極220の先端部222がすべて結合点Pを指向するように配置されている。そのため、電極220間の放電による光エネルギーを集中させることができ、放電効率の向上を図ることができる。
【0027】
また、本実施例の放電管200では、3つの電極220が、放電容器210の放電空間212に対して一方の側に固まって配置されている(図2(a))。そのため、電極220間の放電によって発生した光が、電極220などによって遮られることによる光損失を抑制することができ、光伝達効率を向上させることができる。特に本実施例の放電管200では、電極220の胴体部224が互いに略平行に配置されているため、光の伝達経路において光を遮る障害物をより少なくすることができ、光損失を特に抑制することができる。
【0028】
さらに、本実施例の放電管200では、3つの電極220間で図6に示す状態を繰り返しながら放電が行われるため、放電のばらつきが緩和され、輝度の安定化を図ることできる。また、放電のエネルギーが3つの電極220に分散されるため、電極220の長寿命化を図ることができる。
【0029】
また、本実施例の放電管200では、三相駆動回路によって駆動することにより、同時に2組の電極220間における放電が行われている。そのため、その分、電極220間の間隔を小さくすることができ、放電開始電圧の低減および放電開始所要時間の短縮を図ることができると共に、より点光源に近い光源を形成することができる。また、消費電力の低減を図ることもできる。さらに、従来の単相駆動の放電管をプロジェクタ等の表示装置に適用した場合、光源が正弦波交流光源となって放電周波数と表示装置駆動周波数との干渉によるフリッカ現象が発生していたが、本実施例の放電管200では、直流光源に近い光源の状態を発生させることができ、放電周波数と表示装置駆動周波数との干渉を低減し、フリッカ現象の発生を抑制することができる。また、オーバーサンプリング技術による駆動が必要なくなり、低周波数での表示装置が実現できる。
【0030】
B.第2実施例:
図7は、本発明の第2実施例としての放電管の電極の概念図である。第2実施例の放電管200は、第1実施例と異なり、二相駆動回路により駆動される。そのため、第2実施例の放電管200は、図3に示した第1実施例と異なり、A極とB極とCOM極(コモン)との3つの電極220を備えている。3つの電極220は、図7(a)に示すような配置となっており、これは図7(b)に示すA極−COM極間およびB極−COM極間が容量Cを介して接続された電気回路に相当している。なお、第2実施例の放電灯100の構成および放電管200の詳細構成については、図1および図2に示した第1実施例と同様である。
【0031】
図8は、第2実施例における駆動回路の構成を示す説明図である。駆動回路400aは、直流電源Eと、6つのスイッチ(Sa1、Sa2、Sb1、Sb2、Sab1、Sab2)とを有している。なお、図8では図示の便宜上、電源Eを2カ所に分けて記載している。電源Eは、スイッチSa1を介してA極と接続されており、またスイッチSb1を介してB極と、スイッチSab2を介してCOM極(図7)と、それぞれ接続されている。各スイッチには、図示しない駆動信号回路から発信される各駆動信号が入力される。スイッチSa1に入力される駆動信号を「A1駆動信号」と呼ぶものとし、同様に、スイッチSa2、Sb1、Sb2に入力される駆動信号を、それぞれ「A2駆動信号」、「B1駆動信号」、「B2駆動信号」とそれぞれ呼ぶものとする。また、スイッチSab1には、A1駆動信号およびB1駆動信号がOR回路を介して入力され、スイッチSab2には、A2駆動信号およびB2駆動信号がOR回路を介して入力される。
【0032】
図9は、第2実施例の放電管を用いた放電灯を駆動する際のタイミングチャートである。図9の最上部に示したT1、T2・・・の符号は、タイミングチャートにおける各期間を表している。例えば、タイミングチャートにおける期間T1においては、A1駆動信号がHレベルとなり、A2駆動信号、B1駆動信号、B2駆動信号の3つがLレベルとなる。このとき、図8に示す回路において、スイッチSa1およびスイッチSab1がオン状態となり、残りの4つのスイッチSa2、Sb1、Sb2、Sab2がオフ状態となる。そのため、電源EからA極を経てCOM極のグラウンドまでの電気経路が開通する。このとき、A極からCOM極に向けて放電電流が発生し、図8においてIA1で示した方向に電流が流れる。なお、期間T1においては、B極−COM極両端は動作(放電)に関与しておらず、非導通の状態となっている。
【0033】
同様に、例えば期間T2では、B1駆動信号がHレベルとなり、A1駆動信号、A2駆動信号、B2駆動信号の3つがLレベルとなる(図9)。そのため、図8において、スイッチSb1およびSab1がオン状態となり、残りのスイッチはオフ状態となる。従って、B極からCOM極に向けて放電電流が発生し、図8においてIB1で示した方向に電流が流れる。期間T3〜T4についても、同様である。第2実施例の放電管200aでは、駆動信号によって各スイッチのオン・オフ状態が切り替えられて、期間T1〜T4における状態を繰り返しながら、各電極220間における放電が行われる。
【0034】
第2実施例の放電管200aでは、第1実施例と同様に、3つの電極220の先端部222がすべて結合点Pを指向するように配置されているため、電極220間の放電による光エネルギーを集中させることができ、放電効率の向上を図ることができる。
【0035】
また、第2実施例の放電管200aでは、第1実施例と同様に、3つの電極220が、放電容器210の放電空間212に対して一方の側に固まって配置されているため、光損失を抑制することができ、光伝達効率を向上させることができる。
【0036】
さらに、第2実施例の放電管200aでは、3つの電極220間で図9に示した駆動信号によって電気回路を切り替えながら放電が行われるため、第1実施例と同様に、放電のばらつきが緩和され、輝度の安定化を図ることできる。また、放電のエネルギーが3つの電極220に分散されるため、電極220の長寿命化を図ることができる。
【0037】
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0038】
C−1.変形例1:
上記各実施例における放電灯100および放電管200の構成、材料等はあくまで一例であり、他の構成、材料等を採用することも可能である。例えば、上記各実施例では、電極220の先端部222と胴体部224とが所定の角度を有するように形成されているが、必ずしもこのように形成されている必要はなく、例えば電極220の先端部222と胴体部224とが同一の軸に沿って真っ直ぐな形状に形成されているとしてもよい。また、上記各実施例では、3つの電極220の胴体部224が互いに略平行に配置されているが、必ずしもこのような配置である必要はなく、3つの電極220が結合点Pを通る平面に対して一方の側に位置するような配置であればよい。なお、上記各実施例のように、3つの電極220の胴体部224が互いに略平行に配置されているとすれば、光の伝達経路において光を遮る障害物をより少なくすることができ、光損失を特に抑制することができるため、好ましい。
【0039】
C−2.変形例2:
上記第1実施例では、放電管200の電極220の配置がデルタ型となる構成となっているが、放電管200の電極220の配置がスター型となる構成とすることも可能である。このときには、図3に示した3つの電極(A極、B極、C極)に加え、COM極(コモン)を備え、A極、B極、C極とCOM極との間で放電を行うような構成となる。
【0040】
C−3.変形例3:
上記各実施例では、放電管200を三相駆動回路または二相駆動回路で駆動する例を用いて説明したが、放電管200を四相以上の多相駆動回路により駆動するとしてもよい。また、放電管200の電極220の数は、使用される駆動回路によって任意に設定可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1実施例としての放電管を有する放電灯の構成を概略的に示す説明図。
【図2】第1実施例の放電管の詳細構成を示す説明図。
【図3】第1実施例の放電管における電極の概念図。
【図4】第1実施例における駆動回路の構成を示す説明図。
【図5】第1実施例の放電管を用いた放電灯を駆動する際のタイミングチャート。
【図6】各タイミングにおいて各電極間に形成される放電電流の様子を概念的に示す説明図。
【図7】本発明の第2実施例としての放電管の電極の概念図。
【図8】第2実施例における駆動回路の構成を示す説明図。
【図9】第2実施例の放電管を用いた放電灯を駆動する際のタイミングチャート。
【符号の説明】
【0042】
100...放電灯
200...放電管
210...放電容器
212...放電空間
220...電極
222...先端部
224...胴体部
230...金属箔
240...外部リード
300...反射ケース
310...中空部
320...ベース部
400...駆動回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多相駆動回路により駆動される放電管であって、
内部に放電空間を有する放電容器と、
前記放電容器に固定されていると共に、前記多相駆動回路の各相に対応している複数の電極と、を備え、
前記複数の電極のそれぞれの先端は、前記放電空間内に突出していると共に、1つの所定の結合点を指向しており、
前記複数の電極のすべては、前記所定の結合点を含む所定の平面に対して一方の側に位置している、放電管。
【請求項2】
請求項1記載の放電管であって、
前記複数の電極は、前記放電空間内に突出した先端を含む先端部と、前記先端部と所定の角度をなすように形成された胴体部と、を有し、
前記複数の電極の胴体部は、互いに略平行となるように配置されている、放電管。
【請求項3】
請求項1または請求項2のいずれかに記載の放電管であって、
前記多相駆動回路は、三相の駆動回路であり、
同時に複数組の前記電極間において放電を行う、放電管。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−79921(P2006−79921A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−262188(P2004−262188)
【出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】