動物調教支援用具
【課題】 動物の本能や、習性に基づく行動を、無理強いすることなく規制して、飼い主の求めるふるまいに調教することができる、動物調教支援用具を提供する。
【解決手段】 首輪２両端側に互いに両端を閉止して前記首輪２を動物の首周りに装着するための連結手段４を設ける。
この連結手段４は、互いに結合手段Ｃを介して連結してなる一対の連結子４ａ，４ｂで構成し、これら連結子４ａ，４ｂにそれぞれ移動可能に挿通して、動物の鼻先から目元に至る箇所と、下顎付根近傍を取り囲むように差し入れて保持する一方、引き綱Ｌに連結してなる口輪５を備え、この口輪５は、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節する調節係着部材６を備える。
前記結合手段Ｃは、前記一対の連結子４ａ，４ｂにおける互いに対向する面に突設してなる係合受枠９と、この係合受枠９に弾性変形して係合する一対の係合突片１０、１０とで構成する。
【解決手段】 首輪２両端側に互いに両端を閉止して前記首輪２を動物の首周りに装着するための連結手段４を設ける。
この連結手段４は、互いに結合手段Ｃを介して連結してなる一対の連結子４ａ，４ｂで構成し、これら連結子４ａ，４ｂにそれぞれ移動可能に挿通して、動物の鼻先から目元に至る箇所と、下顎付根近傍を取り囲むように差し入れて保持する一方、引き綱Ｌに連結してなる口輪５を備え、この口輪５は、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節する調節係着部材６を備える。
前記結合手段Ｃは、前記一対の連結子４ａ，４ｂにおける互いに対向する面に突設してなる係合受枠９と、この係合受枠９に弾性変形して係合する一対の係合突片１０、１０とで構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、動物の本能や、習性に基づく行動を、無理強いすることなく規制して、飼い主の求めるふるまいに調教することができる、動物調教支援用具に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来より、動物、特に犬を飼い主の意のままにふるまいをさせることができるための道具として、動物調教支援用具がある。
例えば、犬のコントロール手段として、首輪と引き綱がある。首輪は、金属製の鎖でできたものがあり、引き綱によってこの首輪を引っ張り力を加え、時には、強い力で犬の暴走を抑えたり、地面に踏ん張って動こうとしない犬を引きずったりするなど、無理強いして犬を引き連れてきたりしていた。
しかしながら、これでは、犬は嫌がるだけで、思うようなコントロールは不可能であることがわかっている。というのは、犬をはじめ、動物の敏感な口周りに、引き綱による力が及ばされず、飼い主の意向が犬に伝わっていないからである。
そこで、犬の口周りに口輪を装着して、この口輪に引き綱を連結して、引き綱を引っ張ることにより、口輪に引っ張り力が加えられることによって、犬にシグナルを送るということが提案されてきた。
【０００３】
例えば、
【特許文献１】特公平６−９１７８１号公報 ここでは、二本の輪（首輪と鼻輪）を具備することにより、犬などの動物を飼い慣らすために、行動を規制する動物制御器具に関する。 すなわち、この動物制御器具は、二本の輪で構成され、首のうしろと横及び鼻づらの先に対して、同時に締め付けられるようになっている。 これによって、コントロールと従順なふるまいをさせるために、直接の圧迫が、引き綱から直接鼻輪に、鼻づらの前に対して加えられると共に、同時に、首輪のループの位置は耳のすぐ後で、動物の首に直接の圧迫が同時に加えられるとしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
確かに、上記特許文献１によれば、首のうしろと横及び上下のあごに引き綱が締め付けられたときに、窒息させるような圧迫を、首の下の器官や咽頭のような敏感な部分に加えることなしに、同時に加えられる変化する直接の圧力コントロールを可能にしている。
しかしながら、上記動物制御器具では、鼻輪が、首輪に対し、金属リングを介して止め着けられているため、この金属リングが首輪に固定されているところから、鼻輪は、金属リング取り付け箇所を中心に進退移動するだけで、鼻輪は、決して、首輪に沿って移動するようには造られていない。
しかも、上記金属リングの分、どうしても部品点数が増加し、さらにコストダウンが難しいという課題がある。
本発明はこのような背景から提案されたものであって、部品点数を極力減らして、鼻輪にさらに自由な動きを与えて、取り扱い性、調教効果も申し分ない、動物調教支援用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項１において、動物の首周りに、その動物に応じて調節して着脱可能に装着する構成とした首輪を備え、この首輪は、中間に長さ寸法を調節する調節手段を設けると共に、両端側に互いに両端を閉止して動物の首周りに装着するための連結手段を設けた帯状体で構成し、この連結手段は、互いに結合手段を介して連結してなる一対の連結子で構成し、これら連結子にそれぞれ移動可能に挿通して、動物の鼻先から目元に至る箇所と、下顎付根近傍を取り囲むように差し入れて保持する一方、引き綱に連結してなる口輪を備え、この口輪は、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節する調節係着部材を備えた動物調教支援用具を提案する。
また本発明では、請求項２において、前記調節係着部材は、前記口輪を構成する帯状体を取り囲むように配置する輪状帯片と、この輪状帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とで構成した動物調教支援用具を提案する。
また本発明では、請求項３において、前記調節係着部材は、前記口輪を構成する帯状体を取り囲むように配置する帯片と、この帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とで構成した動物調教支援用具を提案する。
また本発明では、請求項４において、前記結合手段は、前記一対の連結子における互いに対向する面に設けてなる係合受枠と、この係合受枠に弾性変形して係合する係合突片とで構成した動物調教支援用具を提案する。
また本発明では、請求項５において、前記結合手段は面ファスナで構成した動物調教支援用具を提案する。
さらに本発明では、請求項６において、前記結合手段は磁石で構成した動物調教支援用具を提案する。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、動物の本能や、習性に基づく行動を、無理強いすることなく規制して、飼い主の求めるふるまいに調教することができ、しかも、部品点数を極力減らして、鼻輪にさらに自由な動きを与えて、取り扱い性、調教効果も申し分ない動物調教支援用具を提供することができる。
【０００７】
請求項１によれば、先ず動物の首周りに、首輪を調節手段によりその動物の首周りに合わせて長さを調節する。次いで、首輪である帯状体両端の、連結子に挿通した口輪を出し入れして、動物に応じて口元を取り囲む寸法にある程度合わせる。そして、前記首輪を動物の首周りに回しながら、前記口輪をその動物の鼻先に持っていき、首輪である帯状体両端の連結手段を、互いに結合手段を介して連結すると共に、前記口輪を動物の鼻先から差し入れて目元に至らしめ、下顎付根近傍を取り囲むようにもたらす。そして、前記口輪を調節係着部材によって、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節して保持するようにする。
【０００８】
請求項２によれば、口輪をその動物に合わせて、輪状帯片を固定すべき位置に移動して、前記輪状帯片を押しつぶすことで、輪状帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とが係着して、口輪を構成する帯状体を圧着保持することができる。
【０００９】
請求項３によれば、口輪をその動物に合わせて、帯片を固定すべき位置において、口輪を構成する帯状体を取り囲むように二つ折りすることで、帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とが係着して、口輪を構成する帯状体を圧着保持することができる。
【００１０】
請求項４によれば、首輪を連結する連結手段は、係合突片が前記係合受枠に弾発的に係合し、一対の連結子を分離脱落することなく結合保持することができる。
【００１１】
請求項５によれば、予め、調節手段によりその動物の首周りに合わせて長さ寸法を調節しておいた首輪を構成する帯状体を、動物の首に回して、帯状体両端同士を、連結子に設けた面ファスナで簡単に連結して動物の首周りに装着することができる。
【００１２】
請求項６によれば、予め、調節手段によりその動物の首周りに合わせて長さ寸法を調節しておいた首輪を構成する帯状体を、動物の首に回して、帯状体両端同士を、連結子に設けた磁石により、簡単に連結して動物の首周りに装着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明にかかる動物調教支援用具につき、一つの実施の態様を挙げ、添付の図面に基づいて説明する。
【実施例１】
【００１４】
図１、図２に動物調教支援用具１を示す。この動物調教支援用具１は、動物の首周りに、その動物に応じて調節して着脱可能に装着する構成とした首輪２を備えている。この首輪２は帯状体で構成し、中間に長さ寸法を調節する調節手段３を設ける一方、両端側に互いに両端を閉止して前記首輪２を動物の首周りに装着するための連結手段４を設けている。
この連結手段４は、互いに結合手段Ｃを介して連結してなる一対の連結子４ａ，４ｂで構成し、これら連結子４ａ，４ｂにそれぞれ移動可能に挿通して、動物の鼻先から目元に至る箇所と、下顎付根近傍を取り囲むように差し入れて保持する一方、引き綱（後述）に連結してなる口輪５を備え、この口輪５は、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節する調節係着部材６を備えている。
【００１５】
前記首輪２は、周知の素材、例えば合成繊維を用いて織りこんで形成した帯状体で構成している。勿論、帯状体の素材としては、他の周知の素材も可能である。
また首輪２を構成する帯状体の中間箇所に設けた調節手段３は、周知の構成であり、ここでは詳しくは説明しないが、装着すべき動物の首周りに応じて輪の大きさを調節するバックル状の調節具で構成している。
そして首輪２である帯状体の両端側に設けた連結手段４を構成する一対の連結子４ａ，４ｂは、適宜な合成樹脂製の枠状成形体で構成している。すなわちこれら連結子４ａ，４ｂには、前記口輪５を構成する帯状体を移動可能に挿通するための挿通穴７を形成している。また、前記連結子４ａ，４ｂには、前記挿通穴７に直交する方向に、首輪２である帯状体の両端側を嵌入して逢着するための嵌入穴８をそれぞれ形成している（図３参照）。
【００１６】
そして前記連結子４ａ，４ｂには、互いに対向する面に、結合手段Ｃを設けているが、ここでその結合手段Ｃについて説明する。
前記結合手段Ｃとしては、基本的には、前記連結子４ａ，４ｂを着脱可能に結合できるものであれば、周知の構成のものを用いることができる（図３、図４、図５参照）。
すなわち前記結合手段Ｃは、例えば前記一対の連結子４ａ，４ｂにおける互いに対向する面に突設してなる係合受枠９と、この係合受枠９に弾性変形して係合する一対の係合突片１０、１０とで構成している。
【００１７】
前記係合受枠９は、前記連結子４ａの、前記連結子４ｂと対向する面に一体的に設けた、後述する一対の係合突片１０、１０を受け入れる係合空間を有するもので、両側部に、前記係合突片１０、１０を係合する際に係合突片１０、１０先端側を露出させるようにした切欠部１１、１１を設けている。また、前記係合受枠９の係合方向中心線上には、後述する案内軸を案内するための案内路Ｇを形成している。
そして前記一対の係合突片１０、１０は、連結子４ｂの、前記連結子４ａと対向する面に、互いに平行に突設したもので、先端側に、係合突片１０、１０形成幅方向外方に膨出する押込先端部１０ｔ、１０ｔを形成している。また前記一対の係合突片１０、１０間には、前記係合受枠９に一対の係合突片１０、１０を係合する際に、係合突片１０、１０を所定方向に位置決め案内するための案内軸１２を突設している。
【００１８】
以上のような構成で、係合突片１０、１０を形成した連結子４ａを係合受枠９を形成した連結子４ａに向かって、前記係合受枠９に前記係合突片１０、１０を、係合受枠９における案内路Ｇに沿って案内軸１２が臨入するように押し込んでいくことで、前記係合突片１０、１０先端側の押込先端部１０ｔ、１０ｔが、弾性的に形成幅内側に変形して、係合受枠９先端を乗り越えて切欠部１１、１１に露出して係合状態となることで、連結子４ａ，４ｂを結合保持する構成である。
【００１９】
次に前記口輪５は、前記首輪２同様、合成繊維を用いて織りこんで形成した帯状体で構成している。勿論、帯状体の素材としては、他の周知の素材も可能である。
また、前記口輪５を構成する帯状体中間には、前記一対の連結子４ａ，４ｂをそれぞれ挿通穴７を介して移動可能に挿通すると共に両端側にリング部材１３を縫着することでループ状に形成し、前記リング部材１３には、引き綱Ｌを連結するようにしている。
【００２０】
そして前記調節係着部材６は、前記口輪５を構成する帯状体を取り囲むように配置する輪状帯片１４と、この輪状帯片１４の内側面と帯状体表面に敷設した係着面材１５とで構成している。
【００２１】
以上のような動物調教支援用具１において、先ず動物の首周りに、首輪２を調節手段３によりその動物の首周りに合わせて長さを調節する。このとき、飼い主は、首輪２を構成する帯状体両端の連結手段４を、それぞれ両手でもって動物の首を取り囲むように回し、ちょうど帯状体が動物の頭骨と首との境目と、喉仏の上側の位置を通過する位置に合わせる。
次いで、首輪２である帯状体両端の、連結子４ａ，４ｂに挿通した口輪５を出し入れして、動物に応じて口元を取り囲む寸法にある程度合わせる。そして、前記首輪２を動物の首周りに回しながら、前記口輪５をその動物の鼻先に持っていき、首輪２である帯状体両端の連結手段４を構成する連結子４ａ，４ｂを、互いに結合手段Ｃにより連結すると共に、前記口輪５を動物の鼻先から差し入れて目元に至らしめ、下顎付根近傍を取り囲むようにもたらす。そして、前記口輪５を調節係着部材６によって、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節して保持するようにする。
【００２２】
なお、前記連結手段４を構成する連結子４ａ，４ｂは、結合手段Ｃによって連結することができるが、結合手段Ｃによって連結するには、係合突片１０、１０を形成した連結子４ｂを係合受枠９を形成した連結子４ａに向かって、前記係合受枠９に前記係合突片１０、１０を、係合受枠９における案内路Ｇに沿って案内軸１２が臨入するように押し込んでいく。
これによって、前記係合突片１０、１０先端側の押込先端部１０ｔ、１０ｔが、弾性的に形成幅内側に変形して、係合受枠９先端を乗り越えて切欠部１１、１１に露出して係合状態となることで、連結子４ａ，４ｂを分離脱落することなく結合保持することができる。
【００２３】
そして、その動物に合わせて、調節係着部材６を構成する輪状帯片１４を固定すべき位置に移動して、前記輪状帯片１４を押しつぶすことで、輪状帯片１４の内側面と帯状体表面に配した係着面材１５とが係着して、目元から下顎付根近傍を取り囲むように口輪５を保持することができる（図６参照）。
【００２４】
以上のようにして装着した動物調教支援用具１を用いて、引き綱Ｌを口輪５のリング部材１３に連結して、引き連れれば、引き綱Ｌを介して口輪５を通じて、動物の敏感な口周りに、引き綱Ｌによる力が及ばされ、飼い主の意向が伝わり、無理強いすることなく、動物の暴走を抑えたり、意向に添うふるまいに、良好に導くことができる。
例え、動物が突然興奮して、暴れるようなことがあって、首輪２に大きな力がかかっても、首輪２を連結する連結手段４は、係合突片１０が前記係合受枠９に弾発的に結合し、連結子４ａ，４ｂを分離脱落することなく結合保持する構造であるので、大型の動物であっても十分に耐えられる。
【００２５】
なお、前記首輪２を取り外すときは、首輪２を連結する連結手段４の連結子４ａ，４ｂをそれぞれ手に持って、係合受枠９における切欠部１１、１１に露出して係合状態にある係合突片１０、１０先端側の押込先端部１０ｔ、１０ｔを、係合突片１０、１０の弾発力に抗して、形成幅内側に指で押し込みながら、連結子４ａを引っ張ることで、簡単に連結子４ａと連結子４ｂとを分離させることができる。
このように、この動物調教支援用具１を用いれば、動物の本能や、習性に基づく行動を、無理強いすることなく規制して、飼い主の求めるふるまいに調教することができ、しかも、部品点数を極力減らしてコストダウンが可能であり、取り扱い性、調教効果も申し分ない動物調教支援用具１を提供することができる。
【００２６】
以上、本発明にかかる動物調教支援用具１につき、一つの実施の態様を挙げ説明したが、調節係着部材６は、次のように構成することもできる。
すなわち、調節係着部材６としては、図示は省略するが、口輪５を構成する帯状体を取り囲むように配置する輪状帯片１４の代りに、二つ折り可能な帯片と、この帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材１５とで構成することもできる。
【００２７】
さらに、連結手段４を構成する連結子４ａ，４ｂの結合手段Ｃとしては、対象とする動物が、室内犬など、比較的小型の場合には、例えば面ファスナを用いても可能であるし、また、磁力の比較的強い磁石を用いても充分可能である。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】本発明にかかる動物調教支援用具の一つの実施の形態を示す、使用説明図である。
【図２】図１に示す動物調教支援用具の構成を示す、斜視図である。
【図３】図１に示す動物調教支援用具における連結手段の一例を示す、分解斜視説明図である。
【図４】図３に示す連結手段を結合する際の説明図である。
【図５】図３に示す連結手段により結合した状態を示す、斜視説明図である。
【図６】本発明にかかる動物調教支援用具を動物に装着した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【００２９】
１ 動物調教支援用具
２ 首輪
３ 調節手段
４ 連結手段
４ａ、４ｂ 連結子
５ 口輪
６ 調節係着部材
７ 挿通穴
８ 嵌入穴
９ 係合受枠
１０ 係合突片
１０ｔ 押込先端部
１１ 切欠部
１２ 案内軸
１３ リング部材
１４ 輪状帯片
１５ 係着面材
Ｌ 引き綱
Ｃ 結合手段
Ｇ 案内路
【技術分野】
【０００１】
本発明は、動物の本能や、習性に基づく行動を、無理強いすることなく規制して、飼い主の求めるふるまいに調教することができる、動物調教支援用具に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来より、動物、特に犬を飼い主の意のままにふるまいをさせることができるための道具として、動物調教支援用具がある。
例えば、犬のコントロール手段として、首輪と引き綱がある。首輪は、金属製の鎖でできたものがあり、引き綱によってこの首輪を引っ張り力を加え、時には、強い力で犬の暴走を抑えたり、地面に踏ん張って動こうとしない犬を引きずったりするなど、無理強いして犬を引き連れてきたりしていた。
しかしながら、これでは、犬は嫌がるだけで、思うようなコントロールは不可能であることがわかっている。というのは、犬をはじめ、動物の敏感な口周りに、引き綱による力が及ばされず、飼い主の意向が犬に伝わっていないからである。
そこで、犬の口周りに口輪を装着して、この口輪に引き綱を連結して、引き綱を引っ張ることにより、口輪に引っ張り力が加えられることによって、犬にシグナルを送るということが提案されてきた。
【０００３】
例えば、
【特許文献１】特公平６−９１７８１号公報 ここでは、二本の輪（首輪と鼻輪）を具備することにより、犬などの動物を飼い慣らすために、行動を規制する動物制御器具に関する。 すなわち、この動物制御器具は、二本の輪で構成され、首のうしろと横及び鼻づらの先に対して、同時に締め付けられるようになっている。 これによって、コントロールと従順なふるまいをさせるために、直接の圧迫が、引き綱から直接鼻輪に、鼻づらの前に対して加えられると共に、同時に、首輪のループの位置は耳のすぐ後で、動物の首に直接の圧迫が同時に加えられるとしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
確かに、上記特許文献１によれば、首のうしろと横及び上下のあごに引き綱が締め付けられたときに、窒息させるような圧迫を、首の下の器官や咽頭のような敏感な部分に加えることなしに、同時に加えられる変化する直接の圧力コントロールを可能にしている。
しかしながら、上記動物制御器具では、鼻輪が、首輪に対し、金属リングを介して止め着けられているため、この金属リングが首輪に固定されているところから、鼻輪は、金属リング取り付け箇所を中心に進退移動するだけで、鼻輪は、決して、首輪に沿って移動するようには造られていない。
しかも、上記金属リングの分、どうしても部品点数が増加し、さらにコストダウンが難しいという課題がある。
本発明はこのような背景から提案されたものであって、部品点数を極力減らして、鼻輪にさらに自由な動きを与えて、取り扱い性、調教効果も申し分ない、動物調教支援用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項１において、動物の首周りに、その動物に応じて調節して着脱可能に装着する構成とした首輪を備え、この首輪は、中間に長さ寸法を調節する調節手段を設けると共に、両端側に互いに両端を閉止して動物の首周りに装着するための連結手段を設けた帯状体で構成し、この連結手段は、互いに結合手段を介して連結してなる一対の連結子で構成し、これら連結子にそれぞれ移動可能に挿通して、動物の鼻先から目元に至る箇所と、下顎付根近傍を取り囲むように差し入れて保持する一方、引き綱に連結してなる口輪を備え、この口輪は、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節する調節係着部材を備えた動物調教支援用具を提案する。
また本発明では、請求項２において、前記調節係着部材は、前記口輪を構成する帯状体を取り囲むように配置する輪状帯片と、この輪状帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とで構成した動物調教支援用具を提案する。
また本発明では、請求項３において、前記調節係着部材は、前記口輪を構成する帯状体を取り囲むように配置する帯片と、この帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とで構成した動物調教支援用具を提案する。
また本発明では、請求項４において、前記結合手段は、前記一対の連結子における互いに対向する面に設けてなる係合受枠と、この係合受枠に弾性変形して係合する係合突片とで構成した動物調教支援用具を提案する。
また本発明では、請求項５において、前記結合手段は面ファスナで構成した動物調教支援用具を提案する。
さらに本発明では、請求項６において、前記結合手段は磁石で構成した動物調教支援用具を提案する。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、動物の本能や、習性に基づく行動を、無理強いすることなく規制して、飼い主の求めるふるまいに調教することができ、しかも、部品点数を極力減らして、鼻輪にさらに自由な動きを与えて、取り扱い性、調教効果も申し分ない動物調教支援用具を提供することができる。
【０００７】
請求項１によれば、先ず動物の首周りに、首輪を調節手段によりその動物の首周りに合わせて長さを調節する。次いで、首輪である帯状体両端の、連結子に挿通した口輪を出し入れして、動物に応じて口元を取り囲む寸法にある程度合わせる。そして、前記首輪を動物の首周りに回しながら、前記口輪をその動物の鼻先に持っていき、首輪である帯状体両端の連結手段を、互いに結合手段を介して連結すると共に、前記口輪を動物の鼻先から差し入れて目元に至らしめ、下顎付根近傍を取り囲むようにもたらす。そして、前記口輪を調節係着部材によって、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節して保持するようにする。
【０００８】
請求項２によれば、口輪をその動物に合わせて、輪状帯片を固定すべき位置に移動して、前記輪状帯片を押しつぶすことで、輪状帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とが係着して、口輪を構成する帯状体を圧着保持することができる。
【０００９】
請求項３によれば、口輪をその動物に合わせて、帯片を固定すべき位置において、口輪を構成する帯状体を取り囲むように二つ折りすることで、帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とが係着して、口輪を構成する帯状体を圧着保持することができる。
【００１０】
請求項４によれば、首輪を連結する連結手段は、係合突片が前記係合受枠に弾発的に係合し、一対の連結子を分離脱落することなく結合保持することができる。
【００１１】
請求項５によれば、予め、調節手段によりその動物の首周りに合わせて長さ寸法を調節しておいた首輪を構成する帯状体を、動物の首に回して、帯状体両端同士を、連結子に設けた面ファスナで簡単に連結して動物の首周りに装着することができる。
【００１２】
請求項６によれば、予め、調節手段によりその動物の首周りに合わせて長さ寸法を調節しておいた首輪を構成する帯状体を、動物の首に回して、帯状体両端同士を、連結子に設けた磁石により、簡単に連結して動物の首周りに装着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明にかかる動物調教支援用具につき、一つの実施の態様を挙げ、添付の図面に基づいて説明する。
【実施例１】
【００１４】
図１、図２に動物調教支援用具１を示す。この動物調教支援用具１は、動物の首周りに、その動物に応じて調節して着脱可能に装着する構成とした首輪２を備えている。この首輪２は帯状体で構成し、中間に長さ寸法を調節する調節手段３を設ける一方、両端側に互いに両端を閉止して前記首輪２を動物の首周りに装着するための連結手段４を設けている。
この連結手段４は、互いに結合手段Ｃを介して連結してなる一対の連結子４ａ，４ｂで構成し、これら連結子４ａ，４ｂにそれぞれ移動可能に挿通して、動物の鼻先から目元に至る箇所と、下顎付根近傍を取り囲むように差し入れて保持する一方、引き綱（後述）に連結してなる口輪５を備え、この口輪５は、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節する調節係着部材６を備えている。
【００１５】
前記首輪２は、周知の素材、例えば合成繊維を用いて織りこんで形成した帯状体で構成している。勿論、帯状体の素材としては、他の周知の素材も可能である。
また首輪２を構成する帯状体の中間箇所に設けた調節手段３は、周知の構成であり、ここでは詳しくは説明しないが、装着すべき動物の首周りに応じて輪の大きさを調節するバックル状の調節具で構成している。
そして首輪２である帯状体の両端側に設けた連結手段４を構成する一対の連結子４ａ，４ｂは、適宜な合成樹脂製の枠状成形体で構成している。すなわちこれら連結子４ａ，４ｂには、前記口輪５を構成する帯状体を移動可能に挿通するための挿通穴７を形成している。また、前記連結子４ａ，４ｂには、前記挿通穴７に直交する方向に、首輪２である帯状体の両端側を嵌入して逢着するための嵌入穴８をそれぞれ形成している（図３参照）。
【００１６】
そして前記連結子４ａ，４ｂには、互いに対向する面に、結合手段Ｃを設けているが、ここでその結合手段Ｃについて説明する。
前記結合手段Ｃとしては、基本的には、前記連結子４ａ，４ｂを着脱可能に結合できるものであれば、周知の構成のものを用いることができる（図３、図４、図５参照）。
すなわち前記結合手段Ｃは、例えば前記一対の連結子４ａ，４ｂにおける互いに対向する面に突設してなる係合受枠９と、この係合受枠９に弾性変形して係合する一対の係合突片１０、１０とで構成している。
【００１７】
前記係合受枠９は、前記連結子４ａの、前記連結子４ｂと対向する面に一体的に設けた、後述する一対の係合突片１０、１０を受け入れる係合空間を有するもので、両側部に、前記係合突片１０、１０を係合する際に係合突片１０、１０先端側を露出させるようにした切欠部１１、１１を設けている。また、前記係合受枠９の係合方向中心線上には、後述する案内軸を案内するための案内路Ｇを形成している。
そして前記一対の係合突片１０、１０は、連結子４ｂの、前記連結子４ａと対向する面に、互いに平行に突設したもので、先端側に、係合突片１０、１０形成幅方向外方に膨出する押込先端部１０ｔ、１０ｔを形成している。また前記一対の係合突片１０、１０間には、前記係合受枠９に一対の係合突片１０、１０を係合する際に、係合突片１０、１０を所定方向に位置決め案内するための案内軸１２を突設している。
【００１８】
以上のような構成で、係合突片１０、１０を形成した連結子４ａを係合受枠９を形成した連結子４ａに向かって、前記係合受枠９に前記係合突片１０、１０を、係合受枠９における案内路Ｇに沿って案内軸１２が臨入するように押し込んでいくことで、前記係合突片１０、１０先端側の押込先端部１０ｔ、１０ｔが、弾性的に形成幅内側に変形して、係合受枠９先端を乗り越えて切欠部１１、１１に露出して係合状態となることで、連結子４ａ，４ｂを結合保持する構成である。
【００１９】
次に前記口輪５は、前記首輪２同様、合成繊維を用いて織りこんで形成した帯状体で構成している。勿論、帯状体の素材としては、他の周知の素材も可能である。
また、前記口輪５を構成する帯状体中間には、前記一対の連結子４ａ，４ｂをそれぞれ挿通穴７を介して移動可能に挿通すると共に両端側にリング部材１３を縫着することでループ状に形成し、前記リング部材１３には、引き綱Ｌを連結するようにしている。
【００２０】
そして前記調節係着部材６は、前記口輪５を構成する帯状体を取り囲むように配置する輪状帯片１４と、この輪状帯片１４の内側面と帯状体表面に敷設した係着面材１５とで構成している。
【００２１】
以上のような動物調教支援用具１において、先ず動物の首周りに、首輪２を調節手段３によりその動物の首周りに合わせて長さを調節する。このとき、飼い主は、首輪２を構成する帯状体両端の連結手段４を、それぞれ両手でもって動物の首を取り囲むように回し、ちょうど帯状体が動物の頭骨と首との境目と、喉仏の上側の位置を通過する位置に合わせる。
次いで、首輪２である帯状体両端の、連結子４ａ，４ｂに挿通した口輪５を出し入れして、動物に応じて口元を取り囲む寸法にある程度合わせる。そして、前記首輪２を動物の首周りに回しながら、前記口輪５をその動物の鼻先に持っていき、首輪２である帯状体両端の連結手段４を構成する連結子４ａ，４ｂを、互いに結合手段Ｃにより連結すると共に、前記口輪５を動物の鼻先から差し入れて目元に至らしめ、下顎付根近傍を取り囲むようにもたらす。そして、前記口輪５を調節係着部材６によって、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節して保持するようにする。
【００２２】
なお、前記連結手段４を構成する連結子４ａ，４ｂは、結合手段Ｃによって連結することができるが、結合手段Ｃによって連結するには、係合突片１０、１０を形成した連結子４ｂを係合受枠９を形成した連結子４ａに向かって、前記係合受枠９に前記係合突片１０、１０を、係合受枠９における案内路Ｇに沿って案内軸１２が臨入するように押し込んでいく。
これによって、前記係合突片１０、１０先端側の押込先端部１０ｔ、１０ｔが、弾性的に形成幅内側に変形して、係合受枠９先端を乗り越えて切欠部１１、１１に露出して係合状態となることで、連結子４ａ，４ｂを分離脱落することなく結合保持することができる。
【００２３】
そして、その動物に合わせて、調節係着部材６を構成する輪状帯片１４を固定すべき位置に移動して、前記輪状帯片１４を押しつぶすことで、輪状帯片１４の内側面と帯状体表面に配した係着面材１５とが係着して、目元から下顎付根近傍を取り囲むように口輪５を保持することができる（図６参照）。
【００２４】
以上のようにして装着した動物調教支援用具１を用いて、引き綱Ｌを口輪５のリング部材１３に連結して、引き連れれば、引き綱Ｌを介して口輪５を通じて、動物の敏感な口周りに、引き綱Ｌによる力が及ばされ、飼い主の意向が伝わり、無理強いすることなく、動物の暴走を抑えたり、意向に添うふるまいに、良好に導くことができる。
例え、動物が突然興奮して、暴れるようなことがあって、首輪２に大きな力がかかっても、首輪２を連結する連結手段４は、係合突片１０が前記係合受枠９に弾発的に結合し、連結子４ａ，４ｂを分離脱落することなく結合保持する構造であるので、大型の動物であっても十分に耐えられる。
【００２５】
なお、前記首輪２を取り外すときは、首輪２を連結する連結手段４の連結子４ａ，４ｂをそれぞれ手に持って、係合受枠９における切欠部１１、１１に露出して係合状態にある係合突片１０、１０先端側の押込先端部１０ｔ、１０ｔを、係合突片１０、１０の弾発力に抗して、形成幅内側に指で押し込みながら、連結子４ａを引っ張ることで、簡単に連結子４ａと連結子４ｂとを分離させることができる。
このように、この動物調教支援用具１を用いれば、動物の本能や、習性に基づく行動を、無理強いすることなく規制して、飼い主の求めるふるまいに調教することができ、しかも、部品点数を極力減らしてコストダウンが可能であり、取り扱い性、調教効果も申し分ない動物調教支援用具１を提供することができる。
【００２６】
以上、本発明にかかる動物調教支援用具１につき、一つの実施の態様を挙げ説明したが、調節係着部材６は、次のように構成することもできる。
すなわち、調節係着部材６としては、図示は省略するが、口輪５を構成する帯状体を取り囲むように配置する輪状帯片１４の代りに、二つ折り可能な帯片と、この帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材１５とで構成することもできる。
【００２７】
さらに、連結手段４を構成する連結子４ａ，４ｂの結合手段Ｃとしては、対象とする動物が、室内犬など、比較的小型の場合には、例えば面ファスナを用いても可能であるし、また、磁力の比較的強い磁石を用いても充分可能である。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】本発明にかかる動物調教支援用具の一つの実施の形態を示す、使用説明図である。
【図２】図１に示す動物調教支援用具の構成を示す、斜視図である。
【図３】図１に示す動物調教支援用具における連結手段の一例を示す、分解斜視説明図である。
【図４】図３に示す連結手段を結合する際の説明図である。
【図５】図３に示す連結手段により結合した状態を示す、斜視説明図である。
【図６】本発明にかかる動物調教支援用具を動物に装着した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【００２９】
１ 動物調教支援用具
２ 首輪
３ 調節手段
４ 連結手段
４ａ、４ｂ 連結子
５ 口輪
６ 調節係着部材
７ 挿通穴
８ 嵌入穴
９ 係合受枠
１０ 係合突片
１０ｔ 押込先端部
１１ 切欠部
１２ 案内軸
１３ リング部材
１４ 輪状帯片
１５ 係着面材
Ｌ 引き綱
Ｃ 結合手段
Ｇ 案内路
【特許請求の範囲】
【請求項１】
動物の首周りに、その動物に応じて調節して着脱可能に装着する構成とした首輪を備え、この首輪は、中間に長さ寸法を調節する調節手段を設けると共に、両端側に互いに両端を閉止して動物の首周りに装着するための連結手段を設けた帯状体で構成し、この連結手段は、互いに結合手段を介して連結してなる一対の連結子で構成し、これら連結子にそれぞれ移動可能に挿通して、動物の鼻先から目元に至る箇所と、下顎付根近傍を取り囲むように差し入れて保持する一方、引き綱に連結してなる口輪を備え、この口輪は、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節する調節係着部材を備えたことを特徴とする動物調教支援用具。
【請求項２】
前記調節係着部材は、前記口輪を構成する帯状体を取り囲むように配置する輪状帯片と、この輪状帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とで構成したことを特徴とする請求項１記載の動物調教支援用具。
【請求項３】
前記調節係着部材は、前記口輪を構成する帯状体を取り囲むように配置する帯片と、この帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とで構成したことを特徴とする請求項１記載の動物調教支援用具。
【請求項４】
前記結合手段は、前記一対の連結子における互いに対向する面に設けてなる係合受枠と、この係合受枠に弾性変形して係合する係合突片とで構成したことを特徴とする請求項１記載の動物調教支援用具。
【請求項５】
前記結合手段は面ファスナで構成したことを特徴とする請求項１記載の動物調教支援用具。
【請求項６】
前記結合手段は磁石で構成したことを特徴とする請求項１記載の動物調教支援用具。
【請求項１】
動物の首周りに、その動物に応じて調節して着脱可能に装着する構成とした首輪を備え、この首輪は、中間に長さ寸法を調節する調節手段を設けると共に、両端側に互いに両端を閉止して動物の首周りに装着するための連結手段を設けた帯状体で構成し、この連結手段は、互いに結合手段を介して連結してなる一対の連結子で構成し、これら連結子にそれぞれ移動可能に挿通して、動物の鼻先から目元に至る箇所と、下顎付根近傍を取り囲むように差し入れて保持する一方、引き綱に連結してなる口輪を備え、この口輪は、動物に応じて口元を取り囲む寸法を調節する調節係着部材を備えたことを特徴とする動物調教支援用具。
【請求項２】
前記調節係着部材は、前記口輪を構成する帯状体を取り囲むように配置する輪状帯片と、この輪状帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とで構成したことを特徴とする請求項１記載の動物調教支援用具。
【請求項３】
前記調節係着部材は、前記口輪を構成する帯状体を取り囲むように配置する帯片と、この帯片の内側面と帯状体表面に配した係着面材とで構成したことを特徴とする請求項１記載の動物調教支援用具。
【請求項４】
前記結合手段は、前記一対の連結子における互いに対向する面に設けてなる係合受枠と、この係合受枠に弾性変形して係合する係合突片とで構成したことを特徴とする請求項１記載の動物調教支援用具。
【請求項５】
前記結合手段は面ファスナで構成したことを特徴とする請求項１記載の動物調教支援用具。
【請求項６】
前記結合手段は磁石で構成したことを特徴とする請求項１記載の動物調教支援用具。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００６−１５８２４６（Ｐ２００６−１５８２４６Ａ）
【公開日】平成１８年６月２２日（２００６．６．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３５２０５５（Ｐ２００４−３５２０５５）
【出願日】平成１６年１２月３日（２００４．１２．３）
【出願人】（５０１３４６０６５）
【公開日】平成１８年６月２２日（２００６．６．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１２月３日（２００４．１２．３）
【出願人】（５０１３４６０６５）
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