動画を含む二次元コード
【課題】従来から、二次元コードと任意画像を合体させて描き、利用者に対する二次元コードへのアクセス行動の誘導を意図したものは実施されている。然し画像が静止画に限定されているため、大幅のアクセス効率の向上は難しかった。二次元コードと動画を一体化することで、デザイン自由度を拡張し二次元コードへのアクセス効率を大幅に改善する。
【解決手段】スクリーン上の一部に動画を表現するには、スクリーン上の表示エリアを特定して、記憶装置30に蓄積しておいたスクリーンデータS1,S2・・・,Snを、計算機40を経由して順次表示装置50に送り表示する。複数個のスクリーンデータ例えば、S1,S2,S3を時刻t1,t2,t3に順次表示装置に送り、これを繰り返しスクリーン上に表示することで、二次元コードの中にキリンが見え隠れする動画を表現する。
【解決手段】スクリーン上の一部に動画を表現するには、スクリーン上の表示エリアを特定して、記憶装置30に蓄積しておいたスクリーンデータS1,S2・・・,Snを、計算機40を経由して順次表示装置50に送り表示する。複数個のスクリーンデータ例えば、S1,S2,S3を時刻t1,t2,t3に順次表示装置に送り、これを繰り返しスクリーン上に表示することで、二次元コードの中にキリンが見え隠れする動画を表現する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、図1に示すような各種の光学的に読み取り可能なコード、特にマトリックス型二次元コード10と画像20を一体化してコンピューター40を通じてスクリーン上の二次元コードの特定エリアS0上に表現する二次元コードに関する。
【背景技術】
【0002】
二次元コードには、図1に示すようにいろいろな種類のものがあり実用されていて、その生成方法と読取り方法はそれぞれ確立されている。
【0003】
我が国において一般に使用されているQRコード図1(d)に関しては、特許文献1が公知である。
【0004】
二次元コードと画像データを一体化して、利用者に当該二次元コードへのアクセス行動を視覚的に誘引する方法の提案と、採用した画像を指定することで符号化した情報を正しく複号出来る例(図4参照)として特許文献2がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開H8−180125
【特許文献2】特開2007−34998
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
二次元コードには図1のように各種あるが、いづれも見た目には白と黒の画素をランダムに配置した無意味な画像として認識され、その画像から当該二次元コードの情報を推測することはできない。
【0007】
図4の例に見るように、二次元コードの情報を推測させる静止画像25を二次元コードと一体化し、利用者に当該二次元コードへのアクセスを視覚的に誘引する方法として、特許文献2にその一例をあげることができる。
【0008】
しかし前記事例、図4においては、画像として静止画25を採用しており、利用者を二次元コードへ視覚的に誘引する力はそれほど強いものではない。
【0009】
本件発明では、特にパソコンや携帯電話の映像装置50で二次元コードを表示する場合において、二次元コード画像に動きを与えることによりデザイン自由度を増大し、利用者の当該二次元コードへのアクセス意欲を視覚的に駆り立てる動画像一体型二次元コード(図3参照)を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1では、二次元コードとして符号化する情報と、符号化した二次元コード10の一部に動画を重ねてなる画像一体型の二次元コード図2(S1,S2,S3)を記述している。
【0011】
これにより静止画20を重ねた二次元コードに比べて格段に利用者の関心を引き当該二次元コードへのアクセス効率を向上させることができる。
【0012】
請求項2では、二次元コードの読み取りエラーを起こさない範囲(例えば図2の11,12,20)をきめて、複数枚(図3は3枚の例)の連続する画像データ(例えばS1,S2,S3)を記憶装置から一定の順番に取りだしてスクリーン上の特定エリアに投影することで画像に動きを与える動画の生成方法について記述している(図3参照)。
【0013】
図2におけるS1,S22枚の画像を交互に表示装置に表示することで、キリンの像が一部見え隠れする動画を提供することができる。
【0014】
またS3の画像を加えることで順番にキリン像20の全体像を順次表す動きが表現できる。
【発明の効果】
【0015】
前記発明を二次元コードに採用すれば、動画による二次元コード情報提供手段のデザイン自由度を大幅に広げることができ、利用者の当該二次元コードへの誘引効果を画期的に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】各種二次元コードの例
【図2】動画を構成するスクリーン画像
【図3】本件発明の二次元コード生成方法説明図
【図4】画像一体型二次元コードの従来例
【発明を実施するための形態】
【0017】
スクリーン上の一部に動画を表現するには、スクリーン上の表示エリアS0を特定して、変化するS0のスクリーンデータS1,S2・・・,Snをコンピュータ40を経由して順次表示装置50に送り表示すればできる。
【0018】
一般には、一連のスクリーンデータS1,S2・・・,Snを予め設計して記憶装置に蓄積しておきそれを順次コンピュータ40で取りだし表示装置50に出力することで動画を表現する。
【0019】
本件発明は、複数個のスクリーンデータ例えば、S1,S2,S3を時刻t1,t2,t3に順次表示装置に送り、これを繰り返しスクリーン上に表示することで、二次元コードの中にキリン20が見え隠れする動画を表現する。
【他の実施形態】
【0020】
図3に示すように、動画が外部から取込んだ時々刻々変化するリアルタイム画像データ60の場合は、一旦記憶装置を経由しないで直接コンピュータ40を経て表示装置50に表示することも可能である。
【符号の説明】
【0021】
S0:二次元コードを投影するスクリーン上の特定エリア
S1:動画を構成する複数スクリーンデータの内の最初のデータ
S2:動画を構成する複数スクリーンデータの内の2番目のデータ
S3:動画を構成する複数スクリーンデータの内の3番目のデータ
t1,t2,t3:スクリーンデータS1,S2,S3をS0に投影するタイミング
10:二次元コード
11、12:画像の動きを表現するために読取りエラーを生じない範囲で二次元コードの一部を当該二次元コードのエリア外に移動した部分
20:二次元コードと一体化した画像(キリンの例)
25:画像一体型二次元コードの静止画
30:記憶装置
40:コンピュータ(計算機)
50:ディスプレー(表示装置)
60:リアルタイム動画データ
【技術分野】
【0001】
本発明は、図1に示すような各種の光学的に読み取り可能なコード、特にマトリックス型二次元コード10と画像20を一体化してコンピューター40を通じてスクリーン上の二次元コードの特定エリアS0上に表現する二次元コードに関する。
【背景技術】
【0002】
二次元コードには、図1に示すようにいろいろな種類のものがあり実用されていて、その生成方法と読取り方法はそれぞれ確立されている。
【0003】
我が国において一般に使用されているQRコード図1(d)に関しては、特許文献1が公知である。
【0004】
二次元コードと画像データを一体化して、利用者に当該二次元コードへのアクセス行動を視覚的に誘引する方法の提案と、採用した画像を指定することで符号化した情報を正しく複号出来る例(図4参照)として特許文献2がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開H8−180125
【特許文献2】特開2007−34998
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
二次元コードには図1のように各種あるが、いづれも見た目には白と黒の画素をランダムに配置した無意味な画像として認識され、その画像から当該二次元コードの情報を推測することはできない。
【0007】
図4の例に見るように、二次元コードの情報を推測させる静止画像25を二次元コードと一体化し、利用者に当該二次元コードへのアクセスを視覚的に誘引する方法として、特許文献2にその一例をあげることができる。
【0008】
しかし前記事例、図4においては、画像として静止画25を採用しており、利用者を二次元コードへ視覚的に誘引する力はそれほど強いものではない。
【0009】
本件発明では、特にパソコンや携帯電話の映像装置50で二次元コードを表示する場合において、二次元コード画像に動きを与えることによりデザイン自由度を増大し、利用者の当該二次元コードへのアクセス意欲を視覚的に駆り立てる動画像一体型二次元コード(図3参照)を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1では、二次元コードとして符号化する情報と、符号化した二次元コード10の一部に動画を重ねてなる画像一体型の二次元コード図2(S1,S2,S3)を記述している。
【0011】
これにより静止画20を重ねた二次元コードに比べて格段に利用者の関心を引き当該二次元コードへのアクセス効率を向上させることができる。
【0012】
請求項2では、二次元コードの読み取りエラーを起こさない範囲(例えば図2の11,12,20)をきめて、複数枚(図3は3枚の例)の連続する画像データ(例えばS1,S2,S3)を記憶装置から一定の順番に取りだしてスクリーン上の特定エリアに投影することで画像に動きを与える動画の生成方法について記述している(図3参照)。
【0013】
図2におけるS1,S22枚の画像を交互に表示装置に表示することで、キリンの像が一部見え隠れする動画を提供することができる。
【0014】
またS3の画像を加えることで順番にキリン像20の全体像を順次表す動きが表現できる。
【発明の効果】
【0015】
前記発明を二次元コードに採用すれば、動画による二次元コード情報提供手段のデザイン自由度を大幅に広げることができ、利用者の当該二次元コードへの誘引効果を画期的に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】各種二次元コードの例
【図2】動画を構成するスクリーン画像
【図3】本件発明の二次元コード生成方法説明図
【図4】画像一体型二次元コードの従来例
【発明を実施するための形態】
【0017】
スクリーン上の一部に動画を表現するには、スクリーン上の表示エリアS0を特定して、変化するS0のスクリーンデータS1,S2・・・,Snをコンピュータ40を経由して順次表示装置50に送り表示すればできる。
【0018】
一般には、一連のスクリーンデータS1,S2・・・,Snを予め設計して記憶装置に蓄積しておきそれを順次コンピュータ40で取りだし表示装置50に出力することで動画を表現する。
【0019】
本件発明は、複数個のスクリーンデータ例えば、S1,S2,S3を時刻t1,t2,t3に順次表示装置に送り、これを繰り返しスクリーン上に表示することで、二次元コードの中にキリン20が見え隠れする動画を表現する。
【他の実施形態】
【0020】
図3に示すように、動画が外部から取込んだ時々刻々変化するリアルタイム画像データ60の場合は、一旦記憶装置を経由しないで直接コンピュータ40を経て表示装置50に表示することも可能である。
【符号の説明】
【0021】
S0:二次元コードを投影するスクリーン上の特定エリア
S1:動画を構成する複数スクリーンデータの内の最初のデータ
S2:動画を構成する複数スクリーンデータの内の2番目のデータ
S3:動画を構成する複数スクリーンデータの内の3番目のデータ
t1,t2,t3:スクリーンデータS1,S2,S3をS0に投影するタイミング
10:二次元コード
11、12:画像の動きを表現するために読取りエラーを生じない範囲で二次元コードの一部を当該二次元コードのエリア外に移動した部分
20:二次元コードと一体化した画像(キリンの例)
25:画像一体型二次元コードの静止画
30:記憶装置
40:コンピュータ(計算機)
50:ディスプレー(表示装置)
60:リアルタイム動画データ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像として映し出す二次元コードで、符号化する情報と、符号化した二次元コードの特定された部分に動画を重ねた画像一体型二次元コード。
【請求項2】
二次元コードの読み取りエラーを起こさない範囲に、複数枚の連続する画像をスクリーン上に一定の順番で投影することで画像に一定の動きを与える、請求項1に記載の画像一体型二次元コード。
【請求項1】
映像として映し出す二次元コードで、符号化する情報と、符号化した二次元コードの特定された部分に動画を重ねた画像一体型二次元コード。
【請求項2】
二次元コードの読み取りエラーを起こさない範囲に、複数枚の連続する画像をスクリーン上に一定の順番で投影することで画像に一定の動きを与える、請求項1に記載の画像一体型二次元コード。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2012−14662(P2012−14662A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−162242(P2010−162242)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(310014470)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(310014470)
【Fターム(参考)】
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