説明

包装機用秤

【課題】単一の秤アセンブリによって二つの包装機へ製品の供給する場合に移動時間を等しくする。
【解決手段】複数のバケツ11を含む秤アセンブリ。バケツ11は2組12、13に配列され、各組12、13のバケツ11は各経路上に位置づけられている。経路は各長手軸25,26から半径方向に間隔があけられ、バケツ11は各長手軸25,26から等間隔で設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、秤アセンブリ、さらに詳しくは限定されないが秤量されたバッチの製品を包装機に供給する秤アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
スナック食品の包装に通常使用される包装機は、包装機の上方に通常位置づけられている秤アセンブリから包装される製品のバッチを受ける。例えば、米国特許4663917の包装機は、米国特許6903279またはヨーロッパ特許1340677に開示されているような秤アセンブリから製品のバッチを通常受ける。
【0003】
秤アセンブリは複数のバケツを有し、このバケツは底壁を含有し、この底壁は閉位置と開位置との間を回転可能である。開位置において、秤量されたバッチの製品は、バケツから排出されシュートを落下して形成されているバッグの内部に供給される。
【0004】
単一の秤アセンブリによって2つの包装機に対応することは好適であることが発見された。これにより各秤アセンブリは2つの出口を有する必要があり、各出口は各下流包装機に動作可能に接続され、この包装機は出口の真下に位置づけられている包装機である。
【0005】
製品のバッグを形成する際、バッチを包装機に正確に供給することは、包装機の効率のよい迅速な作業にとって重大である。この正確さは、製品のバッチが所定通り適時に包装機に供給されていることを含む。
【0006】
上述された秤アセンブリは2つの出口を有するが、製品が移動しなければならない距離は一出口に対する特定のバケツの位置にしたがって変化するという点において不具合を有する。従って、移動時間はある程度予測不可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、上述の不具合を克服または本質的に改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ここで、製品が供給されて製品をバッチで秤量する秤アセンブリであって、
秤量された製品バッチを受けるように設けられている第一出口および第二出口と、
複数のバケツとを備え、各バケツは製品バッチを秤量し且つ秤量されたバッチを排出して前記出口の1つに供給するように設けられ、前記バケツは2組で配列され、これらの組は第一組のバケツおよび第二組のバケツを含み、各組は複数のバケツを含み、前記第一組のバケツは前記第一出口に動作可能に接続され、前記第二組のバケツは前記第二出口に動作可能に接続される秤アセンブリにおいて、
前記第一組のバケツは前記第一出口に対して配列され、そのため前記出口から本質的に一様に変位され、前記第二組のバケツは前記第二出口に対して配列され、そのため前記出口から本質的に一様に変位される秤アセンブリが提供される。
【0009】
好ましくは、各出口は、通常、垂直な長手軸を有し、各組のバケツは各出口の長手軸を中心とした角度をつけて配列され、そのため前記出口から通常、等しく半径方向に変位される。
【0010】
好ましくは、前記バケツは各出口からの高さに対して一様に変位される。
【0011】
好ましくは、各組のバケツは、対応する長手軸を中心として180°以上360°未満の角度で延びている。
【0012】
好ましくは、各組において、2つの隣接しているバケツの間に位置づけられている各バケツは前記2つの隣接しているバケツから等しい角度で変位されている。
【0013】
好ましくは、各組は14個のバケツを含む。
【0014】
好ましくは、前記アセンブリは複数のシュートを含み、各シュートは各バケツに動作可能に接続され、そのため対応するバケツと対応する出口との間に延びている。
【0015】
好ましくは、各出口には出口シュートが設けられ前記出口シュートには前記バッチが前記対応する組のバケツから供給される。
【0016】
好ましくは、前記第一組のバケツは前記第一出口の長手軸から半径分変位され、前記第二組のバケツも前記第二出口の長手軸から前記半径分変位されている。
【0017】
好ましくは、前記長手軸は前記半径の2倍未満の距離によって横方向に間隔があけられている。
【0018】
好ましくは、各組のバケツは、230°〜235°の角度で延びているアーチ状経路上に位置づけられている。
【0019】
好ましくは、前記角度は約235°である。
【0020】
好ましくは、前記経路の角度はほぼ等しい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
添付の図面において、秤アセンブリ10が概略的に示されている。秤アセンブリ10は、上述の米国特許4663917に開示されているように、秤量された製品バッチを包装機に通常供給する。より詳しくは、アセンブリ10は秤量された製品バッチ(例えばスナック食品)を2つの隣接している包装機に供給する。
【0022】
アセンブリ10は複数の秤量バケツ11を含み、これらのバケツは製品をバッチで受け、バッチを秤量した後、バッチを排出して対応する包装機に供給する。バケツ11は、複数の組、本実施例において2つの組12および13で配列される。しかしながら、より多くの組が使用可能である。
【0023】
組12は出口14に動作可能に接続される一方で組13は出口15に動作可能に接続される。出口14および15には円錐状の出口シュート16が設けられている。各シュート16は、下開口部17を有し、この開口部を介して製品はアセンブリ10を離れて「肩部」に供給され、この肩部は筒状バッグ材を形成し、このバッグ材にバッチは供給され、そのため包装機は製品の離散的な包装を形成することができる。
【0024】
各組12または13はこれに対応する出口14または15に一組のシュート18または19によって連絡されている。さらに詳しくは、組12からの製品はそれに対応する出口14に一組のシュート18によって供給される一方で、組13からの製品はそれに対応する出口15に一組のシュート19によって供給される。各シュート18および19は特定のバケツ11に対応する上端と、各シュート16の上開口部20に部材を供給する下端とを有する。
【0025】
各アセンブリは上部漏斗21を有し、製品はコンベヤを介してこの漏斗に供給される。漏斗21は製品を円錐部22へ向け、製品はこの円錐部から上収納バケツ23に供給される。製品はバケツ23に一時的に収納されて秤量バケツ11に供給される。各バケツ23は、上部位置と閉位置との間を移動され降下された扉を含有する空洞体を有する。閉位置において製品はバケツ23に収納される一方で、開位置において製品は重力の影響下バケツ11に流される。
【0026】
シュート16(即ち出口14および15)はそれぞれ通常平行で垂直な長手軸25または26を有し、これらの長手軸25および26は漏斗21および円錐部22の長手軸でもある。
【0027】
図4において最も良くわかるように、バケツ11は各長手軸25または26を中心とした角度で配列されている。特に、組12は長手軸25を中心とした角度で配置される一方で、組13は長手軸26を中心とした角度で配置される。バケツ11のそれぞれは、その各軸25、26から同じ半径方向の距離で変位される一方で、各バケツ11も、その各出口14、15から同じ高さ(距離)の間隔をあけられ、そのため各バケツ11を離れる製品は同じ距離移動してそれぞれのシュート16に到達する。従って、バケツ11によって排出されたバッチは、ほぼ同じ距離、移動してシュート16に到達するのでほぼ同じ移動時間を有する。
【0028】
上述したように、バケツ11はそれぞれの長手軸25、26を中心とした角度で配列されている。特に、バケツ11は等しい角度27で間隔をあけられていて、各組12および13は、180°以上360°未満の角度で延びている。より好ましくは、各バケツ11は、通常の中心半径軸28を有し、隣接している軸28の間の距離27は、ほぼ15°〜20°、もっとも好ましくは約18°である。好ましくは、各組12および13は、各組12、13の端部バケツ11の半径軸28から測定された約230°〜240°、好ましくは約235°の角度で延びているバケツ11を有する。
【0029】
バケツ11のそれぞれは、各長手軸25、26から、ほぼ一様な半径30によって間隔があけられている。長手軸25および26は、半径30の2倍未満である距離29によって間隔があけられている。
【0030】
図4において最もよくわかるように、組12のバケツ11はアーチ状経路31に沿って配列されている。組13のバケツ11は経路32に沿って配列されている。経路31および32は位置33および34で交差し、経路31は約230°〜240°、好ましくは約235°の角度で延びている。経路31の角度は経路32の角度にほぼ等しい。位置33および34を貫通している直線35は約90°で線36の中心と交差している。線36は軸25および26を貫通している。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】秤アセンブリの概略等角投影図である。
【図2】図1のアセンブリの概略側面図である。
【図3】図1のアセンブリの概略正面図である。
【図4】図3のアセンブリの概略A−A断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品が供給されて製品をバッチで秤量する秤アセンブリであって、
秤量された製品バッチを受けるように設けられている第一出口および第二出口と、
複数のバケツとを備え、各バケツは製品バッチを秤量し且つ秤量されたバッチを排出して前記出口の1つに供給するように設けられ、前記バケツは2組で配列され、これらの組は第一組のバケツおよび第二組のバケツを含み、各組は複数のバケツを含み、前記第一組のバケツは前記第一出口に動作可能に接続され、前記第二組のバケツは前記第二出口に動作可能に接続される秤アセンブリにおいて、
前記第一組のバケツは前記第一出口に対して配列され、そのため前記バケツは前記出口から本質的に一様に変位され、前記第二組のバケツは前記第二出口に対して配列され、そのため前記出口から本質的に一様に変位される秤アセンブリ。
【請求項2】
各出口は、通常、垂直な長手軸を有し、各組のバケツは各出口の長手軸を中心とした角度で配列され、そのため前記出口から通常、等しく半径方向に変位される、請求項1に記載の秤アセンブリ。
【請求項3】
前記バケツは各出口からの高さに対して一様に変位されている、請求項1または2に記載の秤アセンブリ。
【請求項4】
各組のバケツは、対応する長手軸を中心として180°以上360°未満の角度で延びている、請求項1、2または3に記載の秤アセンブリ。
【請求項5】
各組において、2つの隣接しているバケツの間に位置づけられている各バケツは前記2つの隣接しているバケツから等しい角度で変位されている、請求項1〜4のいずれかに記載の秤アセンブリ。
【請求項6】
各組は14個のバケツを含む、請求項1〜5のいずれかに記載の秤アセンブリ。
【請求項7】
さらに複数のシュートを含み、各シュートは各バケツに動作可能に接続され、そのため対応するバケツと対応する出口との間に延びている、請求項1〜6のいずれかに記載の秤アセンブリ。
【請求項8】
各出口には出口シュートが設けられ前記出口シュートには前記バッチが前記対応する組のバケツから供給される、請求項1〜7のいずれかに記載の秤アセンブリ。
【請求項9】
前記第一組のバケツは前記第一出口の長手軸から半径分変位され、前記第二組のバケツも前記第二出口の長手軸から前記半径分変位されている、請求項2または請求項2に従属する場合、請求項3〜8のいずれかに記載の秤アセンブリ。
【請求項10】
前記長手軸は前記半径の2倍未満の距離によって横方向に間隔があけられている、請求項9に記載の秤アセンブリ。
【請求項11】
各組のバケツは、230°〜235°のアーチ経路上の角度で延びて、アーチ状経路上に位置づけられている、請求項1〜10のいずれかに記載の秤アセンブリ。
【請求項12】
前記角度は約235°である、請求項11に記載の秤アセンブリ。
【請求項13】
各組の前記アーチ経路の角度はほぼ等しい、請求項11または12に記載の秤アセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−128359(P2009−128359A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−289975(P2008−289975)
【出願日】平成20年11月12日(2008.11.12)
【出願人】(508337053)ティエヌエイ オーストラリア ピーティワイ リミテッド (3)