説明

化粧品容器

【課題】本発明は、容器に収容されている液状の化粧品を流出して化粧を実施しようとするとき、外部キャップを取り外せば、昇降キャップが上昇すると共に流出口が開放され、ブラシに適当量の化粧液を流出させて使用し、使用後、外部キャップを結合すれば、昇降キャップが下降すると共に流出口が閉鎖され、化粧液の流出を遮断する化粧品容器を提供する。
【解決手段】本発明による化粧品容器は、一側に開口部が形成され、前記開口部を通して収容部に化粧液を充填する容器と、前記容器の開口部と螺合され、化粧液の流路を提供するために下端の一部分に開放ホールが形成されて中央に開閉突起が突設されるパッキング体が中央の穴に嵌挿される下部キャップと、前記下部キャップの上部にバネによって支持されて昇降自在に結合され、前記パッキング体の空間部に挿入されて昇降時に軸管の下端部に前記パッキング体の開閉突起が挿脱されて流路が提供され、前記軸管の上部にブラシが形成される昇降キャップと、前記下部キャップの上部と螺合され、前記昇降キャップを下降固定させると共に前記ブラシを保護する外部キャップとを含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に収容された液状の化粧品を流出させて使用するための化粧品容器に関し、特に、化粧を実施しようとするとき、外部キャップを取り外せば昇降キャップが上昇すると共に流出口が開放され、ブラシに適当量の化粧液を流出させて使用し、使用後、外部キャップを結合すれば、昇降キャップが下降すると共に流出口が閉鎖され、化粧液の流出を遮断する化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、液体ファンデーション、リップグロスなどのように流動性を有する液体状態の化粧品が収容される化粧品容器は、容器の開口部にブラシ部が一体に形成されており、化粧を実施するためには、前記容器を逆にしてブラシ部が下方に向かうようにしたり、または前記容器を収縮させて化粧液がブラシ部に供給されることにより化粧を実施した。
上述した一般の化粧品容器は、ブラシ部に流出される化粧液を適切に制御したり、使用しないときはこれの供給を遮断させる開閉手段が具備されていなかった。よって、前記化粧品容器を保管する際、化粧液がブラシを通して流出されないように注意して保管する必要があるという不都合があった。
【0003】
上述した一般の化粧品容器の問題点を解決するための従来技術としての「液状体塗布具」が下記特許文献1に掲載されており、図6に前記従来技術による液体塗布具の結合断面図が示されている。
【0004】
前記液状体塗布具100は、塗布具本体110の内部に塗布剤が収容される貯溜タンク120を備えると共に、前記塗布具本体110の先端側には軸方向に平行にかつ先端方向に向かうように複数の繊維束であるブラシ部材111aが植設された台座112を備え、前記貯溜タンク120に設けられる弁体122を用いて塗布部111のブラシ部材111aに塗布剤を供給するようにされた液状体塗布具100において、前記塗布部111には、貯溜タンク120から供給される塗布剤を遮蔽するとともに、前記塗布部111の先端側に一部供給可能とする液流路が形成された遮蔽体を備える。
【0005】
前記液状体塗布具100は、前記ブラシ部材111aが植設された台座112の後方に形成されるパイプ113を通して前記貯溜タンク120の液状体が供給されるようになっており、前記貯溜タンク120が前方へ進められたとき、一定量の塗布剤が供給されるようになっている。
【0006】
【特許文献1】日本特許出願第2001-40575号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前記液状体塗布具100は、前記弁機構122の内部に設置された弁バネ122aによって前後往復運動されるため、前記貯溜タンク120が前進した状態で固定されず直ちに後退して戻られる。よって、前記貯溜タンク120が前進されたとき、一定量の塗布剤が前記パイプ113に供給されてから、前記貯溜タンク120が後退すれば、前記パイプ113に流出されていた塗布剤が吸入されることにより、実際に前記ブラシ部材111aに塗布される塗布剤の量が少なくなる。そこで、前記液状体塗布具100を用いて充分の量の塗布剤を流出させるためには、前記貯溜タンク120と弁機構122を複数作動する必要があるという不都合があった。
【0008】
さらに、前記液状体塗布具100は、部品点数が多く構造が複雑しており、また、貯溜タンク120に化粧液を充填した後、前記貯溜タンク120を多数の部品と共に組立てる製造工程が複雑であるという問題があった。
【0009】
本発明は、上述した問題点に解決するために案出されたもので、その目的は、ユーザがブラシ付き化粧品を使用するとき、外部キャップを分離及び結合する動作のみで、流路が開閉して液状の化粧品をブラシに流出させることにより使用することができる化粧品容器を提供することにある。
【0010】
さらに、化粧品容器を、ブラシ及び開閉手段が一体に形成された蓋部と容器に分離及び結合されることにより、化粧品の製造工程時に、容器に化粧液を充填した後、前記蓋部を結合する工程のみで、化粧品を簡便にかつ迅速に製造することができる化粧品容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成すべく、本発明による化粧品容器は、一側に開口部が形成され、前記開口部を通して収容部に化粧液を充填する容器と、前記容器の開口部と螺合され、化粧液の流路を提供するために中央に所定の深さで空間部が形成され、前記空間部の下端一部分に開放ホールが形成され中央に開閉突起が突設される下部キャップと、前記下部キャップの上部にバネによって支持されて昇降自在に結合され、前記空間部に挿入されて昇降時に中央に形成されている軸管の下端部に前記下部キャップの開閉突起が挿脱されて流路が開閉され、前記軸管の上部にブラシが形成される昇降キャップと、前記下部キャップの上部に螺合され、前記昇降キャップを下降固定させると共に前記ブラシを保護する外部キャップと、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明による化粧品容器は、一側に開口部が形成され、前記開口部を通して収容部に化粧液を充填する容器と、前記容器の開口部と螺合され、化粧液の流路を提供するために下端一部分に開放ホールが形成され中央に開閉突起が突設されるパッキング体が中央の穴に嵌挿される下部キャップと、前記下部キャップの上部にバネによって支持されて昇降自在に結合され、前記パッキング体の空間部に挿入されて昇降時に軸管の下端部に前記パッキング体の開閉突起が挿脱されて流路が提供され、前記軸管の上部にブラシが形成される昇降キャップと、前記下部キャップの上部に螺合され、前記昇降キャップを下降固定させると共に前記ブラシを保護する外部キャップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
ここで、前記化粧品容器は、前記昇降キャップの軸管に形成されたブラシを集めるために、前記ブラシの上側に嵌設して昇降キャップの上部に結合されるブラシカバーをさらに含むことを特徴とする。
【0014】
また、前記容器の開口部に螺合された前記下部キャップの結合状態が解除されないようにするため、前記容器の開口部の下部外周面と前記下部キャップの下部内周面にラッチギアがそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、化粧品容器は、ユーザがブラシ付き化粧品を使用するとき、外部キャップを分離及び結合する操作のみで、昇降キャップを昇降させて前記昇降キャップの軸管に形成されている流出口にパッキング体の開閉突起が挿脱されることにより、流路の開閉が行われるようにする開閉手段が備えられている化粧品容器を提供し、ブラシ及び開閉手段が一体に形成された蓋部と容器のように2つの構成に区分されるようにして、化粧品の製造工程時に、前記容器に化粧液を充填した後、前記蓋部を結合する工程のみで、化粧品を簡便にかつ迅速に製造することができる化粧品容器を提供する。
【0016】
ここで、前記開閉手段は、前記容器の開口部と螺合され、化粧液の流路を提供するために、下端一部分に開放ホールが形成され、中央に開閉突起が突設されているパッキング体が中央の穴に嵌挿されている下部キャップと前記下部キャップの上部にバネによって支持されることにより昇降自在に結合し、前記パッキング体の空間部に挿入されて昇降時に軸管の下端部に前記下部キャップの開閉突起が挿脱され流路が提供され、前記軸管の上部にブラシが形成される昇降キャップから構成されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施例を、添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施例による化粧品容器の分解斜視図であり、前記化粧品容器は、容器1、下部キャップ2、パッキング体3、バネ4、昇降キャップ5、ブラシ6、ブラシカバー7及び外部キャップ8から構成される。
【0018】
前記下部キャップ2の中央に形成された穴には、前記パッキング体3が挿入されて一体に結合され、前記昇降キャップ5の中央に上側に突設される軸管50には、前記ブラシ6が嵌合されて一体に結合され、前記ブラシ6が結合された後、前記昇降キャップ5の上側にブラシカバー7が結合される。
【0019】
また、前記パッキング体3が結合された下部キャップ2と前記昇降キャップ5との間には、バネ4が介在された後、前記下部キャップ2の上部に前記昇降キャップ5が昇降自在に結合され、前記昇降キャップ5の昇降時に化粧液の流路である流出口51を開閉させる開閉手段をなす。
【0020】
よって、前記図1に示す構成は、容器1、外部キャップ8及び複数の構成が相互結合されて組立体をなす開閉手段のように、単純な構成に区分される。
【0021】
以下、本発明の第1実施例による化粧品容器の各構成要素をさらに詳細に説明する。
前記容器1は、液状の化粧品を収容する手段であり、前記容器1の内部には、化粧液が充填または収容される収容部10が形成されており、上部には、開口部11が形成されている。
【0022】
また、前記開口部11の外周面には、前記下部キャップ2と螺合される雄ネジ部12が形成されており、前記開口部11の下部外周面には、ラッチギア13が円周方向に突設されている。
【0023】
ここで、前記ラッチギア13は、前記下部キャップ2が螺合されたとき、前記下部キャップ2が反対方向に回転され結合状態が解除されないようにする結合解除防止手段であり、前記開口部11のラッチギア13と対応するように、前記下部キャップ2の下部内周面にもラッチギア25が形成されている。
【0024】
前記容器1は、合成樹脂で成形し、前記容器1を収縮させることにより化粧液が容易に流出されるようにするために、柔軟性の合成樹脂で成形することが好ましい。また、前記容器1は、収容部10に充填または収容された化粧液の状態を外部から視認できるように透明に形成することも可能である。
【0025】
前記下部キャップ2は、前記容器1の開口部11と螺合されることにより容器1を密閉させ、前記開閉手段の主要構成であるパッキング体3、バネ4及び昇降キャップ5が固着する基部の役割を果たす。前記下部キャップ2の中央には、前記パッキング体3が嵌挿される穴が形成されている。
【0026】
前記下部キャップ2の上部には、前記昇降キャップ5を内側に嵌挿し、前記外部キャップ8を外側に結合させるリーム部20が形成されている。前記リーム部20の内側には、前記昇降キャップ5が挿入されて昇降されるように所定の深さで凹部22が形成されており、前記リーム部20の上部内周面には、前記昇降キャップ5が上昇するとき、前記昇降キャップ5の外周面に形成されている係止突起54に接触して上昇範囲を制限する係止部26が突設されている。また、前記リーム部20の外周面には、前記外部キャップ8と螺合される雄ネジ部21が形成されている。
【0027】
ここで、前記凹部22の深さは、前記昇降キャップ5の上昇時に前記昇降キャップ5の軸管50の下端部が前記パッキング体3の開閉突起32から完全に分離され、流出口51が最大に確保できる程度の深さに形成することが好ましい。
【0028】
前記下部キャップ2の下部内周面には、図2Aに示すように、前記容器1の雄ネジ部12と螺合されるように雌ネジ部24が形成されており、内周面の下端には、前記容器1のラッチギア13と対応するようにラッチギア25が形成されており、前記下部キャップ2の内側下部面には、前記下部キャップ2が容器1と螺合されたとき、前記容器1の開口部11の内周面と密着するようにガイドリーム部23が下方に突設されている。
【0029】
前記パッキング体3は、前記下部キャップ2の中央に形成されている穴に嵌挿され前記容器1に収容されている化粧液の流路を提供する手段であり、中央に昇降キャップ5の軸管50が挿入される空間部30が形成されており、下端一部分に開放ホール31が形成されている。また、前記パッキング体3の空間部30の底面中央には、前記昇降キャップ5の軸管50の下端部に挿脱されて流出口51を開閉させる開閉突起32が突設されている。また、前記パッキング体3の上端部外周面には、前記下部キャップ2の中央に形成されている穴に前記パッキング体3が挿入されたとき凹部22上に安着するように、固着突起33が形成されている。
【0030】
ここで、前記パッキング体3の開放ホール31は、前記昇降キャップ5の流出口51が開放されたとき、前記容器1に収容されている化粧液が円滑に流出できる程度の断面積を有するように形成し、少なくとも前記パッキング体3の開放ホール31の断面積が前記流出口51の断面積より大きく形成することが好ましい。
【0031】
本発明の第1実施例による化粧品容器における前記パッキング体3の開放ホール31は、下端一部分(一側)にのみ形成されているが、これに限られず、図3A及び図3Bに示すように、パッキング体3´の開放ホール31´を下端両側に形成して実施することも可能である。
【0032】
前記バネ4は、前記パッキング体3が結合されている下部キャップ2と前記昇降キャップ5との間に介在されて前記昇降キャップ5を昇降させる手段であり、前記下部キャップ2の上部に結合されている前記外部キャップ8が取り外されるとき、弾性力によって前記バネ4が膨脹され、前記昇降キャップ5を上昇させると共に、前記昇降キャップ5の流出口51を開放させる。
【0033】
前記昇降キャップ5は、前記パッキング体3が結合されている前記下部キャップ2の上部に前記バネ4によって支持すると共に昇降自在に結合され、前記昇降キャップ5の昇降時に前記昇降キャップ5の軸管50の下端部に前記パッキング体3の開閉突起32が挿脱されることにより、前記パッキング体3の開放ホール31と前記軸管50の流出口51による流路を開閉する手段である。
【0034】
よって、前記昇降キャップ5の中央には、前記昇降キャップ5の上部及び下部を貫通する軸管50が垂直に設けられており、前記軸管50の中央には、化粧液が流出される流出口51が形成されている。また、前記軸管50の上部は、ブラシ6が容易に挿入できるよう、上端部側に行くほど外径が減少するようにテーパ加工されており、前記軸管50の下部は、前記パッキング体3の空間部30に密着して挿入されるように、前記空間部30の内径と前記軸管50の下部外径が同一に、または公差余裕以下に形成されている。
【0035】
前記昇降キャップ5の外周面には、前記下部キャップ2の凹部22に挿入された状態で前記下部キャップ2のリーム部20に設けられている係止部26によって前記昇降キャップ5の上昇高さが制限されることにより、前記昇降キャップ5の離脱を防止する係止突起54が形成されている。また、前記昇降キャップ5の軸管50周囲の上部面には、環状のリーム部52が突設されており、前記リーム部52の外周面には、前記ブラシカバー7の内側面に形成されている結合突起71が係止されるように、結合溝53が形成されている。よって、前記昇降キャップ5の上部面は、前記リーム部52を境界にして外側上部面と、前記ブラシ6のプランジ61が安着する内側上部面に区分される。
【0036】
前記昇降キャップ5の中央に設けられている軸管50の上部には、前記ブラシ6が嵌合して一体に結合または取付けられる。
【0037】
ここで、前記ブラシ6を前記軸管50に取付ける方法は、前記昇降キャップ5のリーム部52の内周面に固定突起55を形成して前記ブラシ6が前記軸管50に嵌合された時、前記ブラシ6のプランジ61の上端部が前記固定突起55に係止されることにより、前記ブラシ6を固着する。前記固定突起55によって固定された前記ブラシ6の固定力を向上させるために、前記ブラシ6の下端部または内側空間部60に接着剤を塗布し、これを前記昇降キャップ5の内側上部面に取付けることも可能である。
【0038】
また、前記ブラシ6を前記軸管50に結合する他の方法は、前記ブラシ6の下端部または内側空間部60に接着剤を塗布し、前記軸管50及び昇降キャップ5の内側上部面にこれを取付けたり、または、前記ブラシ6の下端部と前記昇降キャップ5の内側上部面を熱融着させて相互取付ける。
【0039】
前記ブラシ6は、前記昇降キャップ5に設けられている軸管50の流出口51を通して流出される化粧液を吸収することにより化粧を実施する手段であり、多発毛、フロック(floc)などを適切な形態に成形して製作する。前記ブラシ6の上端部は、通常のブラシ6の形態のように尖設されており、前記ブラシ6の下端部は、前記昇降キャップ5の内側上部面に安着するようにプランジ61が形成されており、下部面を通して軸管50が挿入されるように内部に空間部60が形成されている。
【0040】
前記ブラシカバー7は、前記ブラシ6の上側に嵌設されて前記昇降キャップ5の上部に結合されて前記ブラシ6の上部を集める手段であり、前記ブラシカバー7の下部は、前記昇降キャップ5のリーム部52の外側に結合されるための内径をなしており、前記ブラシカバー7の上部は、前記ブラシ6の上部を集める穴70が形成されており、上部に行くほど小さな口径を有するように円錐状に形成されている。
【0041】
前記ブラシカバー7の内周面下部には、前記昇降キャップ5の結合溝53に係止される結合突起71が円周方向に突設されており、前記ブラシカバー7の外周面上部には、前記外部キャップ8が前記下部キャップ2の上部に螺合されるとき、前記外部キャップ8の内周面に形成されている段差部(図2Aの81)に係止されて前記昇降キャップ5を下降させる突出部72が形成されている。
【0042】
前記外部キャップ8は、化粧を実施しないとき、前記ブラシ6を保護するために前記下部キャップ2に結合される蓋であり、下部が開放された円筒状に形成されている。
ここで、前記外部キャップ8が前記下部キャップ2に結合されれば、前記外部キャップ8の段差部81によって前記昇降キャップ5を下降固定させることになり、これと同時に前記昇降キャップ5の軸管50の下端部に前記パッキング体3の開閉突起32が挿入されることにより、流路である流出口51が遮断される。
【0043】
前記外部キャップ8の内周面下部には、前記下部キャップ2の上部と螺合されるように雌ネジ部80が形成されており、前記雌ネジ部80の上側には、前記ブラシカバー7の突出部72と接触して前記昇降キャップ5を下降させる段差部81が形成されている。
【0044】
図2Aは、本発明の第1実施例による化粧品容器の流路が閉鎖された状態の結合断面図である。
図2Aに示す化粧品容器は、下部キャップ2、パッキング体3、バネ4、昇降キャップ5、ブラシ6、ブラシカバー7及び外部キャップ8が結合された蓋部と容器1に区分され、最終的に前記容器1に化粧液を充填した後、前記蓋部を結合することにより、化粧品製造工程を終了する。
【0045】
以下、図2Aを参照して前記蓋部が組立てられる過程を説明し、前記昇降キャップ5を下降固定させて前記昇降キャップ5の流出口51が閉鎖された状態を説明する。
【0046】
まず、前記下部キャップ2の中央に形成されている穴に前記パッキング体3を嵌挿する。その後、前記昇降キャップ5の軸管50に前記ブラシ6を嵌合した後、前記ブラシ6の下端部が前記昇降キャップ5の軸管50とリーム部52との間に形成されている内側上部面に取付または結合されるようにする。この後、前記ブラシ6の上側に前記ブラシカバー7を嵌設することにより、前記ブラシ6の上部が集められるようにし、前記ブラシカバー7と前記昇降キャップ5が結合されれば、前記ブラシカバー7の内周面下部に形成されている結合突起71が前記昇降キャップ5のリーム部52の外周面に形成されている結合溝53に係止されることにより結合される。
【0047】
前記昇降キャップ5、ブラシ6及びブラシカバー7の結合が完了すれば、前記下部キャップ2の凹部22上に前記バネ4を位置させた後、前記下部キャップ2の上部に前記昇降キャップ5を結合する。このとき、前記昇降キャップ5の外周面に形成されている係止突起54は、前記下部キャップ2のリーム部20の内周面に形成されている係止部26に係止されて外部に離脱しないようにし、前記昇降キャップ5の軸管50の下端部は、前記パッキング体3の空間部30に密着されるように挿入される。
【0048】
前記昇降キャップ5の結合が完了すれば、前記外部キャップ8を前記下部キャップ2の上部に結合し、このとき、前記外部キャップ8の内周面に形成されている段差部81が前記ブラシカバー7の突出部72に接触されることにより前記昇降キャップ5を下降させ、前記昇降キャップ5の下降が完了すれば、前記外部キャップ8と前記下部キャップ2が螺合される。
【0049】
上述した順に前記蓋部の組立が完了すれば、前記容器1の収容部10に化粧液を充填し、この後前記蓋部を前記容器1に結合することにより化粧品の製造を完了し、このとき、前記容器1の開口部11と螺合される前記蓋部、すなわち、下部キャップ2が完全に結合されれば、前記下部キャップ2の内周面下部に形成されているラッチギア25と前記容器1の開口部11の下部に形成されているラッチギア13が互いに係止して逆方向に回転されなくなる。
【0050】
図2Aのように本発明による化粧品容器の組立が完了すれば、前記化粧品の容器を携帯または保管するために、化粧液の流路を閉鎖させた状態になる。
【0051】
前記外部キャップ8が前記下部キャップ2の上部に螺合されれば、前記外部キャップ8の段差部81によって前記バネ4が収縮されると共に、前記ブラシカバー7と一体に結合されている前記昇降キャップ5が下降する。このとき、前記昇降キャップ5の軸管50の下端部は、前記下部キャップ2に結合されている前記パッキング体3の空間部30に挿入された状態で下降し、前記パッキング体3の開閉突起32が前記軸管50の下端部に挿入されることにより、前記昇降キャップ5の流出口51が閉鎖される。
【0052】
図2Bは、本発明の第1実施例による化粧品容器の流路が開放された状態の結合断面図である。
前記化粧品容器に収容されている化粧液を流出させて化粧を実施するためには、図2Bのように前記化粧品容器の外部キャップ8を取り外した後、ユーザが前記容器1を収縮させたり、または、容器1が上側に向かうように逆にすれば、前記流出口51を通して化粧液が流出され、化粧を実施することができるようになる。
【0053】
ここで、前記下部キャップ2に螺合されている前記外部キャップ8を取り外せば、前記昇降キャップ5の軸管50に形成されている流出口51が開放されると共に、化粧液の流路が確保される。以下、これについてさらに詳細に説明する。
【0054】
前記下部キャップ2に螺合されている前記外部キャップ8を取り外せば、前記外部キャップ8によって下降固定されていた前記昇降キャップ5の固定力が解除されると同時に、前記バネ4が膨脹されると共に前記昇降キャップ5を上昇させ、前記昇降キャップ5は、前記昇降キャップ5の外周面に形成されている係止突起54が前記下部キャップ2のリーム部20の内周面に形成されている係止部26に接触されると共に、上昇が阻止される。
【0055】
このとき、前記昇降キャップ5の軸管50の下端部に挿入されていた前記パッキング体3の開閉突起32が離脱されると共に、前記軸管50の流出口51と前記パッキング体3の開放ホール31が互いに通るようになって流路が確保される。
【0056】
よって、前記化粧品容器を用いて化粧を実施するためには、前記外部キャップ8を取り外す動作のみで、簡便に化粧液をブラシ6に流出させて化粧を実施することができる。
【0057】
図4Aは、本発明の第2実施例による化粧品容器の流路が閉鎖された状態の結合断面図、図4Bは、本発明の第2実施例による化粧品容器の流路が開放された状態の結合断面図であり、本発明の第1実施例と重なる内容に対する記載は省略する。
【0058】
図4A及び図4Bに示す本発明の第2実施例による化粧品容器は、本発明の第1実施例におけるパッキング体3が下部キャップ2に一体に形成されていることを除いた他の構成及び組立方法は同様である。
【0059】
本発明の第2実施例による前記下部キャップ2では、化粧液の流路を提供するために、凹部22の中央に所定の深さで空間部27が形成されており、前記空間部27の下端一部分には開放ホール28が形成されており、前記空間部27の底面中央には前記昇降キャップ5の軸管50の下端部に挿脱される開閉突起29が突設されている。
【0060】
ここで、前記空間部27の深さは、本発明の第1実施例によるパッキング体3の深さと同様に形成され、図3A及び図3Bに示す前記第1実施例の変形例のように、前記空間部27の開放ホール28を下端両側に形成して実施することも可能である。
【0061】
本発明の第2実施例による化粧品容器の流路の開閉方法は、上述した第1実施例と同様であるため、これに対する説明は省略する。
図5は、本発明による化粧品容器の容器と蓋部が分離された状態の斜視図であり、前記容器1の収容部10に化粧液を充填するために分離された状態が示されている。
【0062】
本発明による化粧品容器は、化粧液を容器1に充填し、これを蓋部で結合することにより化粧品の製造を完了することと同様に、簡便にかつ迅速に化粧品を製造することができるように創案したもので、図2Aの説明部分に記述された方法で、下部キャップ2、パッキング体3、バネ4、昇降キャップ5、ブラシ6、ブラシカバー7及び外部キャップ8が結合されてなる蓋部が組立てられ、容器1が具備されれば前記容器1に化粧液を充填し、前記蓋部を前記容器1の開口部11と螺合することにより組立を施し、このとき、前記蓋部を最後まで回転させれば、前記下部キャップ2の下部内周面と前記容器1の開口部11の下部外周面にそれぞれ形成されているラッチギア13、25が互いに噛合されることにより、前記下部キャップ2が逆方向に回転されて解除されないようになり、前記蓋部と前記容器1の結合状態が堅く保持される。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1実施例による化粧品容器の分解斜視図である。
【図2A】本発明の第1実施例による化粧品容器の流路が閉鎖された状態の結合断面図である。
【図2B】本発明の第1実施例による化粧品容器の流路が開放された状態の結合断面図である。
【図3A】本発明の第1実施例の変形例によるパッキング体の斜視図である。
【図3B】図5の底面図である。
【図4A】本発明の第2実施例による化粧品容器の流路が閉鎖された状態の結合断面図である。
【図4B】本発明の第2実施例による化粧品容器の流路が開放された状態の結合断面図である。
【図5】本発明による化粧品容器の容器と蓋部が分離されている状態の斜視図である。
【図6】従来の液体塗布具を示す断面図である。
【符号の説明】
【0064】
1 容器
2 下部キャップ
3,3´ パッキング体
4 バネ
5 昇降キャップ
6 ブラシ
7 ブラシカバー
8 外部キャップ
10 収容部
11 開口部
12,21 雄ネジ部
13,25 ラッチギア
20 リーム部
22 上部面
23 ガイドリーム部
24,80 雌ネジ部
26 係止部
27,30 空間部
28,31,31´ 開放ホール
29,32,32´ 開閉突起
33 固着突起
50 軸管
51 流出口
52 リーム部
53 結合溝
54 係止突起
55 固定突起
60 空間部
61 プランジ
70 穴
71 結合突起
72 突出部
81 段差部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側に開口部が形成され、前記開口部を通して収容部に化粧液を充填する容器と、
前記容器の開口部と螺合され、化粧液の流路を提供するために中央に所定の深さで空間部が形成され、前記空間部の下端一部分に開放ホールが形成され中央に開閉突起が突設される下部キャップと、
前記下部キャップの上部にバネによって支持されて昇降自在に結合され、前記空間部に挿入されて昇降時に中央に形成されている軸管の下端部に前記下部キャップの開閉突起が挿脱されて流路が開閉され、前記軸管の上部にブラシが形成される昇降キャップと、
前記下部キャップの上部に螺合され、前記昇降キャップを下降固定させると共に前記ブラシを保護する外部キャップと、を含むことを特徴とする化粧品容器。
【請求項2】
一側に開口部が形成され、前記開口部を通して収容部に化粧液を充填する容器1と、
前記容器の開口部と螺合され、化粧液の流路を提供するために下端一部分に開放ホールが形成され中央に開閉突起が突設されるパッキング体が中央の穴に嵌挿される下部キャップと、
前記下部キャップの上部にバネによって支持されて昇降自在に結合され、前記パッキング体の空間部に挿入されて昇降時に軸管の下端部に前記パッキング体の開閉突起が挿脱されて流路が提供され、前記軸管の上部にブラシが形成される昇降キャップと、
前記下部キャップの上部に螺合され、前記昇降キャップを下降固定させると共に前記ブラシを保護する外部キャップと、を含むことを特徴とする化粧品容器。
【請求項3】
前記昇降キャップの軸管に形成されているブラシを集めるために、前記ブラシの上側に嵌設されて昇降キャップの上部に結合されるブラシカバーをさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の化粧品容器。
【請求項4】
前記容器の開口部と螺合された前記下部キャップの結合状態が解除されないようにするため、前記容器の開口部の下部外周面と前記下部キャップの下部内周面にラッチギアがそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧品容器。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−506509(P2008−506509A)
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527061(P2007−527061)
【出願日】平成17年10月4日(2005.10.4)
【国際出願番号】PCT/KR2005/003271
【国際公開番号】WO2006/098543
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(506386077)ヨージン コスメプラスト カンパニー リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】YOJIN COSMEPLAST CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】#348−7,Kochon−dong,Euiwang−city,Kyunggi−do 437−801,Republic of Korea