説明

化粧料シート

【課題】使用者が摘み部を摘み上げる操作を容易かつ確実に行い得る化粧料シートを提供する。
【解決手段】各々が適宜の厚さを有する面状蓋部11及び面状底部12の対応する内側面同士を貼り合わせてなるシート本体1と、面状蓋部11及び面状底部12の少なくともいずれか一方の内側面に形成された凹状の化粧料収容空間2と、面状蓋部11における切り込み31aにより画された舌状の摘み部31とを備え、摘み部31を摘み上げることで化粧料を取り出し得る状態まで引き剥がすことを可能とされたもので、シート本体1が摘み部31に係る位置で山折りに折り曲げられた状態で摘み部31が面状底部12から片持ち梁状に離れる化粧料シートである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてファンデーション、口紅、アイシャドウ、アイカラー、アイブロー等の化粧料の実物をサンプルとして収容する目的に用いられる化粧料シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の化粧料シートとしては、例えば各々が適宜の厚さを有する面状蓋部及び面状底部(面状底部は更に上下二部材から構成される)の対応する内側面同士を貼り合わせてなるシート本体と、シート本体における面状底部の内側面に形成された凹状の化粧料収容空間と、面状蓋部の部分として切れ目線により画された化粧料取り出し蓋であって舌状の摘み部を有するものと、を備えたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平9−173137号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の化粧料シートは、化粧料取り出し蓋が切れ目線に沿って引き剥がされた場合に、化粧料は化粧料収容空間内から取り出し得る状態となるものである。
【0004】
したがって、このような化粧料シートから化粧料を取り出すに当たって使用者は、舌状の摘み部を摘み上げることで化粧料取り出し蓋を引き剥がすという準備的操作を行うことが必要となる。
【0005】
しかしながら、このような化粧料シートにあっては、舌状の摘み部が面状蓋部の部分として切れ目線により画されたものであり、その外側面が隣接する部分の外側面と面一となっている。
【0006】
したがって、従来の化粧料シートにおける準備的操作においては、このような摘み部を摘み上げる操作を含むこととなり、相当な煩雑さ及び困難さを伴うこととなってしまう。
【0007】
そこで、本発明の課題は、化粧料を取り出すに当たって必要となる準備的操作における煩雑さ及び困難さが相当に軽減されるように、使用者が摘み部を摘み上げる操作を容易かつ確実に行うことができる化粧料シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る化粧料シートは、各々が適宜の厚さを有する面状蓋部及び面状底部の対応する内側面同士を貼り合わせてなるシート本体と、このシート本体における面状蓋部及び面状底部の少なくともいずれか一方の内側面に形成された凹状の化粧料収容空間と、面状蓋部における切り込みにより画された舌状の摘み部とを備え、この摘み部を摘み上げることで化粧料を取り出し得る状態まで引き剥がすことを可能とされた化粧料シートであって、シート本体が摘み部に係る位置で山折りに折り曲げられた状態で摘み部が面状底部から片持ち梁状に離れる
ことを特徴としている。
【0009】
このような化粧料シートによれば、シート本体が摘み部に係る位置で山折りに折り曲げられた状態で摘み部が面状底部から片持ち梁状に離れるので、使用者は摘み部を摘み上げる操作を容易かつ確実に行うことが可能となる。
【0010】
したがって、これによれば、化粧料を取り出すに当たって必要となる準備的操作における煩雑さ及び困難さを相当に軽減することが可能となる。
【0011】
このような技術的手段が一のシート本体に複数の化粧料収容空間を有する場合において、化粧料を取り出すに当たって必要となる準備的操作をより効率的に実行することとして、かかる準備的操作における煩雑さ及び困難さをより軽減しようとする観点からすれば、化粧料収容空間が、シート本体において縦方向に列状配置された複数の化粧料収容空間であり、摘み部が、各化粧料収容空間毎に設けられ、略同じ横方向に向かって延出するものとして縦方向に列状配置された複数の摘み部であり、シート本体が各摘み部の配置方向に沿って各摘み部に係る位置で山折りに折り曲げられた状態で各摘み部が面状底部から片持ち梁状に離れることが好ましく、又は、化粧料収容空間が、山折りに係る山折り線を対称軸とする線対称に配置された一組の化粧料収容空間であり、摘み部が、各々が、山折り線から相手方に係る化粧料収容空間側に互い違いになって延出するように配置された一組の摘み部であることが好ましい。
【0012】
また、二つ折り台紙及び透明フィルムの有効利用を図ることとして、製造の容易化に資するという観点からすれば、面状底部が、少なくとも二つ折り台紙における隣り合う一組の片部分であって一の片部分のみに化粧料収容空間の外周部となる貫通孔が設けられたものの他の片部分であり、面状蓋部が、一の片部分、及び、一の片部分の外側面に貫通孔を覆うように貼り付けられた透明フィルムからなるものであり、切り込みが、透明フィルムの外側面から一の片部分の内側面に達するものであることが好ましい。
【0013】
この場合において、化粧料収容空間の外周部となる貫通孔を覆うことを可能とする部材を設けることとして、化粧料を可及的に保護しようとする観点からすれば、シート本体は、他の片部分の側縁部に連接され貫通孔を覆うように折り重ねることを可能とされた別の片部分を有していることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る化粧料シートによれば、化粧料を取り出すに当たって必要となる準備的操作における煩雑さ及び困難さが解消されることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施の形態に係る化粧料シートの開いた状態を示す平面図、図2は図1のA-A断面図、図3は同化粧料シートの閉じた状態を示す斜視図、図4は図3のA-A断面図、図5は同化粧料シートにおけるシート本体の山折りに折り曲げた状態を示す斜視図、図6は同化粧料シートにおける化粧料取り出し蓋の摘み部を摘み上げた状態を示す斜視図、図7は同化粧料シートの製造方法を説明するための平面図である。
【0017】
これらの図において、符号1はシート本体、符号2は化粧料収容空間、符号3は化粧料取り出し蓋を示している。なお、これらの図において、図面の複雑化を避ける主旨から、化粧料それ自体の図示を省略している。
【0018】
本実施の形態において、化粧料シートは、化粧料たる口紅の実物をサンプルとして収容すると共に店頭で配布したりダイレクトメール等によって配布したりする目的に用いられるものとして構成されている。
【0019】
そして、この化粧料シートは、図1、図2及び図4に示すように、シート本体1と、化粧料収容空間2と、化粧料取り出し蓋3とを備えたものとして構成されている。
【0020】
以下、これらの各構成要素についてさらに詳細に説明する。
【0021】
(1)シート本体1
シート本体1は、図2及び図4に示すように、面状蓋部11及び面状底部12を備えたものとして構成されている。
【0022】
具体的には、シート本体1は、これらの図に示すように、三つ折り台紙51における隣り合う一組の片部分である一の片部分51a及び他の片部分51bの対応する内側面同士のみを接着剤層52を介して貼り合わせてなるものと、他の片部分51bの側縁部に連接され後述する貫通孔101を覆うように折り重ねることを可能とされた三つ折り台紙51における余りの片部分である別の片部分51cと、三つ折り台紙51の外側面の全体に亘って貼り付けられた透明フィルム53とからなっている。
【0023】
ここで、三つ折り台紙51の折り目には、容易に折り返すことが可能となるように、適宜筋押しやミシン目等の折り目線を設けてもよい。また、台紙の材質としては、通常の紙でも、プラスティックフィルムであってもよく、本実施の形態では、紙を採用している。
【0024】
このように、シート本体1を他の片部分51bの側縁部に連接され貫通孔101を覆うように折り重ねることを可能とされた別の片部分51cを有するものとすることにより、別の片部分51cによって面状蓋部11の側から化粧料収容空間2を覆うことが可能となっており、これにより、化粧料を可及的に保護することが可能となっている。
【0025】
ここで、三つ折り台紙51は、図2及び図4に示すように、対応する内側面同士を貼り合わされた一組の片部分のうちの一の片部分51aのみに複数の貫通孔101が設けられたものとして構成されている。この複数の貫通孔101は、これらの図に示すように、各々が複数の化粧料収容空間2の各外周部となるものである(図1参照)。
【0026】
すなわち、本実施の形態における面状底部12は、図2及び図4に示すように、対応する内側面同士を貼り合わされた一組の片部分のうちの複数の貫通孔101が設けられていない他の片部分51bと、三つ折り台紙51の外側面に貼り付けられた他の片部分に係る透明フィルム53b(透明フィルム53のうちの他の片部分51bに貼り付けられた部分)とを備えている。
【0027】
一方、面状蓋部11は、これらの図に示すように、対応する内側面同士を貼り合わされた一組の片部分のうちの複数の貫通孔101が設けられている一の片部分51aと、三つ折り台紙51の外側面に貼り付けられた一の片部分に係る透明フィルム53a(透明フィルム53のうちの一の片部分51aに貼り付けられた部分)とを備えている。
【0028】
すなわち、面状蓋部11は、これらの図に示すように、複数の貫通孔101が設けられた一の片部分51aの外側面にこれらの貫通孔101を覆うように一の片部分に係る透明フィルム53aが貼り付けられることにより、内側面に凹状の化粧料収容空間2が形成されたものとして構成されている。
【0029】
このように、面状蓋部11を貫通孔101が設けられた一の片部分51a及び一の片部分に係る透明フィルム53aからなるものとすることにより、面状蓋部11の内側面に凹状の化粧料収容空間2を形成するに当たって三つ折り台紙51及び透明フィルム53の有効利用を図ることが可能となっており、これにより、製造の容易化に資することが可能となっている。
【0030】
このような面状蓋部11及び面状底部12は、各々が適宜の厚さを有するものであればよい。これは、面状蓋部11にあっては凹状の化粧料収容空間2を形成するのに適合的である厚さとし、面状底部12にあっては化粧料収容空間2の底部としての役割を果たすのに適合的である厚さとすることにより、口紅を収容するという本発明の基本的機能を担保することが可能な化粧料シートとするためである。したがって、このような機能を発揮するものであれば、本発明において三つ折り台紙51(少なくとも二つ折り台紙であればよい)における隣り合う一組の片部分の対応する内側面同士を貼り合わせてなるものを用いたシート本体1の代わりに、各一枚からなる一組の台紙の対応する内側面同士を貼り合わせてなるものを用いたシート本体その他のシート本体を用いても差し支えない。
【0031】
(2)化粧料収容空間2
化粧料収容空間2は、図2及び図4に示すように、シート本体1における面状蓋部11の内側面に形成された凹状の空間であって化粧料たる口紅が収容されたものとして構成されている。
【0032】
具体的には、化粧料収容空間2は、これらの図に示すように、複数の貫通孔101が設けられた一の片部分51aの外側面にこれらの貫通孔101を覆うように透明フィルム53が貼り付けられることにより面状蓋部11の内側面に形成されている。
【0033】
ところで、本実施の形態における化粧料収容空間2は、図1に示すように、シート本体1において縦方向に列状配置された複数の化粧料収容空間2である(図5及び図6参照)。
【0034】
そして、このような化粧料収容空間2は、後述する山折りに係る山折り線を対称軸とする線対称に配置された一組の化粧料収容空間でもある(図5及び図6参照)。
【0035】
このような化粧料収容空間2により、化粧料を取り出すに当たって必要となる準備的操作をより効率的に実行することが可能となっており、かかる準備的操作における煩雑さ及び困難さをより軽減することが可能となっている。
【0036】
(3)化粧料取り出し蓋3
化粧料取り出し蓋3は、図1、図5及び図6に示すように、平面視で舌状を呈する摘み部31と、摘み部31以外の本体部32とからなるものであり、摘み部31を摘み上げて化粧料を取り出し得る状態まで引き剥がすことを可能とされた面状蓋部11の部分として構成されている。
【0037】
先ず、摘み部31は、図1、図2及び図4に示すように、鋭角形状である略三角形に先細りとなって突出するように、透明フィルム53の外側面から一の片部分51aの内側面に達する切り込み31aにより画されている。
【0038】
次に、本体部32は、これらの図に示すように、貫通孔101の周縁部を囲むように、透明フィルム53の外側面から一の片部分51aの内側面に達する切れ目線32aにより画されている。
【0039】
そして、化粧料取り出し蓋3は、図5に示すように、その摘み部31が、シート本体1が摘み部31に係る位置で山折りに折り曲げられた状態で面状底部12から片持ち梁状に離れるものとして構成されている。
【0040】
ここで、この化粧料取り出し蓋3は、本発明において必須の構成要素ではない。すなわち、本発明においては、化粧料シートが、切り込み31aにより画された摘み部31を摘み上げることで化粧料を取り出し得る状態まで引き剥がすことが可能とされたものであればよく、発明の実施の形態における化粧料取り出し蓋3のような画然とした技術的手段を有することまでは要求されない。
【0041】
また、摘み部31としては、鋭角形状である略三角形に先細りとなって突出するものに限定されず、鈍角形状である略三角形に先細りとなって突出するもの、略半円形形状に先細りとなって突出するものその他の舌状を呈するものを用いることが可能である。
【0042】
具体的には、化粧料取り出し蓋3は、図2及び図4に示すように、摘み部31の先端側及び他の片部分51bの間に接着剤層52を設けないことで他の片部分51bに対し摘み部31の先端側を貼り付けないようにし、摘み部31の先端側以外の部分及び他の片部分51bの間に接着剤層52を設けることで他の片部分51bに対し摘み部31の先端側以外の部分を貼り付けるようにしている。
【0043】
このように、化粧料取り出し蓋3にその摘み部31が所定の状態で面状底部12から片持ち梁状に離れるものであることを要求するのは、摘み部31の強度不足や接着剤層52の過剰な影響などの理由により所定の状態で面状底部12から片持ち梁状に離れないものを排除することにより、使用者が摘み部31を摘み上げる操作を容易かつ確実に行い得るという本発明の特徴的機能を担保することが可能な化粧料シートとするためである。したがって、このような機能を発揮するものであれば、本発明において摘み部31の先端側及び他の片部分51bの間には接着剤層52を設けない化粧料取り出し蓋3の代わりに、摘み部31の先端側及び他の片部分51bの間にも接着剤層52を設ける化粧料取り出し蓋その他の化粧料取り出し蓋を用いることが可能である。
【0044】
本実施の形態における化粧料取り出し蓋3は、図1に示すように、先ず、各化粧料収容空間2毎に設けられた複数の化粧料取り出し蓋3であって、複数の化粧料をそれぞれ別個独立に取り出すことを可能とするものとして構成されている(図5及び図6参照)。
【0045】
次に、化粧料取り出し蓋3の各摘み部31は、図1に示すように、略同じ横方向に向かって先細りとなって突出するものとして縦方向に列状配置された複数の摘み部である(図5及び図6参照)。
【0046】
そして、このような摘み部は、各々が、山折り線から相手方に係る化粧料収容空間側に互い違いになって延出するように配置された一組の摘み部でもある(図5及び図6参照)。
【0047】
ここで、各摘み部31は、図5に示すように、シート本体1が各摘み部31の配置方向に沿って各摘み部31に係る位置で山折りに折り曲げられた状態で面状底部12から片持ち梁状に離れるものとして構成されている。
【0048】
このような化粧料取り出し蓋3により、化粧料を取り出すに当たって必要となる準備的操作をより効率的に実行することが可能となっており、かかる準備的操作における煩雑さ及び困難さをより軽減することが可能となっている。
【0049】
ところで、本実施の形態における化粧料シートは、以下のような製造方法を採用しており、三つ折り台紙51及び透明フィルム53の有効利用を通じて製造の容易化が図られている(図7参照)。
【0050】
先ず、複数の貫通孔101が設けられた三つ折り台紙51の外側面の全体に亘って透明フィルム53を貼り付けることにより一の片部分51a及び一の片部分に係る透明フィルム53aからなる面状蓋部11並びに他の片部分51b及び他の片部分に係る透明フィルム53bからなる面状底部12が確保され、面状蓋部11において化粧料収容空間2が確保される。
【0051】
続いて、面状蓋部11において切り込み31aによって摘み部31を画すると共に切れ目線32aによって本体部32を画することにより化粧料取り出し蓋3が確保される。
【0052】
続いて、一の片部分51a及び他の片部分51bの各内側面上に接着剤層52をそれぞれ設けると共に各接着剤層52の表面を剥離紙52aにてそれぞれ保護する。
【0053】
続いて、一の片部分51aの内側面を上側に向け、かつ、剥離紙52aを剥がした上で、面状蓋部11の内側面に凹状に形成された化粧料収容空間2内に化粧料としての口紅を充填する。
【0054】
そして、面状底部12の内側面を口紅が充填された化粧料収容空間2を覆うように面状蓋部11の内側面上に折り重ね、かつ、面状蓋部11及び面状底部12の対応する内側面同士を貼り合わせることにより本実施の形態における化粧料シートが完成する。
【0055】
上記したように、本実施の形態に係る化粧料シートによれば、シート本体1が摘み部31に係る位置で山折りに折り曲げられた状態で摘み部31が面状底部12から片持ち梁状に離れるようになっているので、使用者は摘み部31を摘み上げる操作を容易かつ確実に行うことが可能となっている。
【0056】
したがって、このような化粧料シートによれば、化粧料を取り出すに当たって必要となる準備的操作における煩雑さ及び困難さを相当に軽減することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の一実施の形態に係る化粧料シートの開いた状態を示す平面図である。
【図2】図1のA-A断面図である。
【図3】同化粧料シートの閉じた状態を示す斜視図である。
【図4】図3のA-A断面図である。
【図5】同化粧料シートにおけるシート本体の山折りに折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図6】同化粧料シートにおける化粧料取り出し蓋の摘み部31を摘み上げた状態を示す斜視図である。
【図7】同化粧料シートの製造方法を説明するための平面図である。
【符号の説明】
【0058】
1 シート本体
2 化粧料収容空間
3 化粧料取り出し蓋
11 面状蓋部
12 面状底部
31 摘み部
31a 切り込み
32 本体部
32a 切れ目線
51 三つ折り台紙
51a 一の片部分
51b 他の片部分
51c 別の片部分
52 接着剤層
52a 剥離紙
53 透明フィルム
53a 一の片部分に係る透明フィルム
53b 他の片部分に係る透明フィルム
101 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が適宜の厚さを有する面状蓋部及び面状底部の対応する内側面同士を貼り合わせてなるシート本体と、このシート本体における前記面状蓋部及び面状底部の少なくともいずれか一方の内側面に形成された凹状の化粧料収容空間と、前記面状蓋部における切り込みにより画された舌状の摘み部とを備え、この摘み部を摘み上げることで化粧料を取り出し得る状態まで引き剥がすことを可能とされた化粧料シートであって、
前記シート本体が前記摘み部に係る位置で山折りに折り曲げられた状態で摘み部が前記面状底部から片持ち梁状に離れることを特徴とする、
化粧料シート。
【請求項2】
前記化粧料収容空間が、
前記シート本体において縦方向に列状配置された複数の化粧料収容空間であり、
前記摘み部が、
前記各化粧料収容空間毎に設けられ、略同じ横方向に向かって延出するものとして縦方向に列状配置された複数の摘み部であり、
前記シート本体が前記各摘み部の配置方向に沿って各摘み部に係る位置で山折りに折り曲げられた状態で各摘み部が前記面状底部から片持ち梁状に離れることを特徴とする、
請求項1に記載の化粧料シート。
【請求項3】
前記化粧料収容空間が、
前記山折りに係る山折り線を対称軸とする線対称に配置された一組の化粧料収容空間であり、
前記摘み部が、
各々が、前記山折り線から相手方に係る前記化粧料収容空間側に互い違いになって延出するように配置された一組の摘み部であることを特徴とする、
請求項1又は2に記載の化粧料シート。
【請求項4】
前記面状底部が、
少なくとも二つ折り台紙における隣り合う一組の片部分であって一の片部分のみに化粧料収容空間の外周部となる貫通孔が設けられたものの他の片部分であり、
前記面状蓋部が、
前記一の片部分、及び、一の片部分の外側面に前記貫通孔を覆うように貼り付けられた透明フィルムからなるものであり、
前記切り込みが、
前記透明フィルムの外側面から前記一の片部分の内側面に達するものであることを特徴とする、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の化粧料シート。
【請求項5】
前記シート本体は、
他の片部分の側縁部に連接され前記貫通孔を覆うように折り重ねることを可能とされた別の片部分を有していることを特徴とする、
請求項4に記載の化粧料シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−195270(P2009−195270A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−37007(P2008−37007)
【出願日】平成20年2月19日(2008.2.19)
【出願人】(591147339)株式会社トキワ (141)