説明

化粧料容器

【課題】化粧料容器の底部に残った化粧料まで確実に使い切ることができるようにする。
【解決手段】キャップ2のパッキン3と、化粧料容器本体8の開口部10における開口部材12の先端面12bとは密着して摺動自在となり、該キャップ2の複数の突条縁7、7と、化粧料容器本体2の開口部10の球面状の嵌合部11とは、密着して傾動摺動自在、且つ回転摺動自在とするものであって、該パッキン3を、その底面3aが凹陥する湾曲面であるパッキン部3bと、塗布具4の軸部5に沿って伸縮自在となるバネ部3cとを一体に成形したものであるので、キャップ内に化粧料容器本体を押し込むことでパッキンが圧縮するとともに回転軸受部が移動して化粧料容器本体内での塗布具の軸部の長さが長くなるので、塗布具先端の塗布体は化粧料容器本体の底部まで届き、確実に化粧料を使い切ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、例えば口紅、リップグロス、アイシャドー又はマスカラ等の液状、半固形状又は粉状の化粧料(以下、「化粧料」という。)を収容する化粧料容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上記化粧料の化粧料容器は、キャップと化粧料容器本体の開口部とをネジの歯合により一体としているものものである。従って、化粧料容器本体内に収容される化粧料の量が少なくなって、該化粧料容器本体の底部に残る化粧料を塗布具先端の塗布体に付着させようとすると、該キャップと化粧料容器本体開口部とのネジの歯合を解き、キャップを化粧料容器本体の開口部より引き上げた状態、すなわち、化粧料容器本体内における塗布具の長さが短くなった状態で行うものである。その結果、塗布具先端に具える塗布体は化粧料容器本体の底部に対して全く届かず、化粧料容器内に収容される化粧料を確実に使い切ることができなかった。
【0003】
そのため、化粧料容器の底部に残る上記化粧料を可能な限り使い切れるように、塗布具を保持するキャップを化粧料容器本体の開口部から離脱させることなく円滑にしかも確実に傾動摺動自在且つ回転摺動自在となるものとして、該塗布具先端に具える塗布体に対して化粧料容器本体の底部に残る化粧料を可能な限り付着させてなるものがある(特許文献1、2参照)。その結果、キャップを化粧料容器本体の開口部に一体としたままで前記キャップと化粧料容器本体の開口部とを一体にする回転軸受部により、キャップに保持される塗布具は化粧料容器本体内において傾動自在、且つ回転自在となる。その結果、化粧料容器本体内において塗布具の長さを有効に利用できるので、該塗布具先端に具える塗布体は化粧料容器本体の底部方向にまで届くようになり、より確実に化粧料容器本体内の底部に残る化粧料を使い切ることができるものとなる。
【0004】
しかしながら、上記化粧料容器では、塗布具の先端の塗布部の破損を防止するために、化粧料容器本体において開口部先端から底部までの長さに対して、該塗布具の長さが短く設定されているものである。その結果、塗布具先端は化粧料容器本体の底部まで完全には届かず、塗布具を化粧料容器本体内において傾動摺動且つ回転摺動させても化粧料容器本体の底部、特に化粧料容器本体の内周面底部近傍に残った化粧料を塗布体に付着させることができず、化粧料容器本体内に収容されている化粧料を完全に使い切ることができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−153826
【特許文献2】特開2009−153963
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする課題は、化粧料容器本体内の密閉性を維持しつつ、該化粧料容器本体内の底部、特に化粧料容器本体内周面底部近傍に残る化粧料まで完全に使い切ることができないことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の特徴として、
キャップと、該キャップにより一体に形成される開口部を密閉してなる化粧料容器本体とからなり、
該キャップは、その底面を開口部に対して凹陥する湾曲面とするパッキンとともに軸部先端に塗布部を具える塗布具を内装保持した上で、その開口内周面において突出して形成される複数の突条縁を形成し、
該化粧料容器本体は、開口部の外周面において外方へ膨出する略半球面状の嵌合部を形成するとともに、その内部には塗布具の軸部や塗布部の表面に過剰に付着した化粧料を扱いてなるシゴキを一体に形成し、その先端面は前記キャップの底面と密着、摺動自在となるようにパッキン方向に突出する湾曲面とする開口部材を内装固持し、
該キャップのパッキンの底面と、化粧料容器本体の開口部に固持される開口部材の先端面とで密着して摺動自在となる気密摺動部を構成し、
該キャップの複数の突条縁間と、化粧料容器本体の開口部の略半球面状の嵌合部とで、密着して傾動摺動自在、且つ回転摺動自在となる回転軸受部を構成し、
塗布具を保持するキャップが化粧料容器本体の開口部に対して密着しつつ傾動自在、且つ回転自在とするものであって、
該気密摺動部を化粧料容器本体の開口部に固持される開口部材の先端面とともに構成するパッキンが、塗布具の軸部に沿って伸縮自在となるものである。
【0008】
そのため、化粧料容器本体の開口部に挿嵌される開口部材の先端面の湾曲面とパッキンの底面に形成される湾曲面とは該パッキンが伸縮しながら密着するとともに、キャップを傾動及び回転させることで、キャップに保持される塗布具は、前記回転軸受部を構成する突条縁間に対して嵌合する嵌合部を中心に化粧料容器本体内で傾動摺動自在、且つ回転摺動自在となるものである。その結果、化粧料容器本体の開口部を通して化粧料容器本体内に収容される化粧料を塗布具先端の塗布体に対して確実に付着させることができる。
【0009】
一方、化粧料容器本体内に収容される化粧料の残量が少なくなっても、該化粧料容器本体をキャップ方向に押し込む(または、キャップを化粧料容器本体の開口部へ押し込む)ことで、キャップの突条縁とともに回転軸受部を構成する化粧料容器本体の開口部の外周面に形成される球面状の嵌合部はキャップの内周面に形成される複数の突条縁のうちキャップ側の突条縁を乗り越えるとともに、化粧料容器本体の開口部内に固持される開口部材の先端面が密着する底面を有するパッキンを圧縮するものである。従って、化粧料容器本体の開口部の嵌合部は、乗り越えた突条縁の上部で該突条縁とキャップの内周面との間で新たに傾動摺動自在、且つ回転摺動自在となる回転軸受部を構成することになる。その結果、キャップの保持される塗布具自体の長さは変わらないものの、化粧料容器本体内でのキャップと化粧料容器本体とが接近することで化粧料容器本体内における塗布具の長さが相対的に長くなるので該塗布具先端に具える塗布部は化粧料容器本体の底部にまで届くものとなる。その結果、キャップを化粧料容器本体に対して傾動摺動自在且つ回転摺動自在とすることで、化粧料容器本体の底部、特に化粧料容器本体の内周面底部近傍に残る化粧料を確実に付着させて、使い切ることができる。
【0010】
第1の特徴を踏まえて、
第2の特徴として、上記パッキンを、その底面が化粧料容器本体の開口部に対して凹陥する湾曲面であるパッキン部と、塗布具の軸部に沿って伸縮自在となるバネ部とを一体に成形してなるものである。
【0011】
そのため、部品点数を減らすとともに、製造工程での作業効率を高めることができるので、化粧料容器の製造コストを低減させることができるものである。
【0012】
第1の特徴を踏まえて、
第3の特徴として、上記パッキンを、底面を化粧料容器本体の開口部側に対して凹陥する湾曲面とするパッキン部と、該パッキン部と塗布具の軸の根元部との間に挟持されるスプリングとからなるものである。
【0013】
そのため、スプリングの強弱を調整することにより、キャップ内に保持されるパッキンの底面と化粧料容器本体の開口部内に固持される開口部材の先端面との密着性を向上させるものとなる。その結果、化粧料容器本体内に収容される液体化粧料の外部への漏出を確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0014】
本願発明は、キャップ内に保持され、先端に塗布部を具える塗布体の軸部の長さを変えることなく、必要に応じて該塗布具先端に具える塗布部を化粧料容器本体の底部まで届くようにして、該塗布体に対して化粧料容器本体の底部に残る化粧料を確実に付着させられるので、化粧料容器本体内に収容される化粧料を無駄なく使い切ることができる優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本願発明の実施例1である液体化粧料塗布容器の拡大断面図である。
【図2】図2は、本願発明の実施例1である液体化粧料塗布容器において、液体化粧料の残量が少ない場合の拡大断面図である。
【図3】図3は、本願発明の実施例1である液体化粧料塗布容器を構成するキャップの拡大断面図である。
【図4】図4(イ)は、本願発明の実施例1である液体化粧料塗布容器のパッキンの正面図、(ロ)は、その縦断面図である。
【図5】図5は、本願発明の実施例2である液体化粧料塗布容器を構成するキャップの拡大断面図である。
【図6】図4(イ)は、本願発明の実施例2である液体化粧料塗布容器のパッキンの正面図、(ロ)は、その縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
化粧料容器本体の底部に残った化粧料を最後まで使い切れるようにするために、化粧料容器本体の開口部内に固持される開口部材先端面との密着性を維持しつつキャップを傾動自在、且つ回転自在にするとともに、キャップと化粧料容器本体の開口部との間で構成される回転軸受部を構成する嵌合部をキャップ側へ移動可能とすることで実現した。
【実施例1】
【0017】
図1において示すのは、本願発明の実施例1である化粧料容器1である。該化粧料容器1は、キャップ2と、その内部に液体化粧料9を収容し、一体に形成される開口部10を該キャップ2により密閉してなる化粧料容器本体8とからなるものである。
【0018】
そして、該キャップ2は、その底面3aを開口部10に対して凹陥する湾曲面としてなるパッキン3とともに、根元部5aをキャップ2の内部に固持する軸部5先端の保持孔5b内において塗布体6を具えてなる塗布具4を内装保持し、さらにその開口内周面2aにおいて複数の突条縁7、7を突出形成するものである。なお、パッキン3と塗布具4の軸部5との間にはOリング13が介装されており、化粧料容器1内の密閉性を確実に維持するものである。
【0019】
また、該化粧料容器本体8は、開口部10の外周面に外方に膨出する略半球面状の嵌合部11を形成するとともに、その内部には塗布具4の軸部5や塗布体6の表面に過剰に付着した液体化粧料9を扱いてなるシゴキ12aを一体に形成し、さらにその先端面12bがパッキン3の底面3aと密着、摺動自在となるようにパッキン3方向に突出する湾曲面としてなる開口部材12を固持するものである。
【0020】
さらに、該キャップ2内の保持されるパッキン3の底面3aと、化粧料容器本体8の開口部10に固持される開口部材12の先端面12bとで密着して摺動自在となる気密摺動部Aを、
該キャップ2の複数の突条縁7、7間と、化粧料容器本体8の開口部10の略半球面状の嵌合部11とで密着して傾動摺動自在、且つ回転摺動自在となる回転軸受部Bを構成するものである。
このため、塗布具4を保持するキャップ2は化粧料容器本体8の開口部10に対して密閉性を維持しつつ傾動自在、且つ回転自在となるものである。
【0021】
その上で、本願発明の実施例1である化粧料容器1において、該気密摺動部Aを化粧料容器本体8の開口部10に固持される開口部材12の先端面12bとともに構成するパッキン3が、その底面3aを化粧料容器本体8の開口部10に対して凹陥する湾曲面とするパッキン部3bと、塗布具4の軸部5に沿って伸縮自在となるバネ部3cとを一体に成形してなるものである。
【0022】
本願発明の実施例1である化粧料容器1は上記構成を具えるので、化粧料容器本体8内に収容される液体化粧料9が十分に残っている場合には、キャップ2を化粧料容器本体8に対して一体に装着したままで傾動及び回転させることで、キャップ2に保持される塗布具4は、化粧料容器本体8の開口部10に挿嵌される開口部材12の先端面12bの湾曲面とパッキン3の底面3aに形成される湾曲面とからなる気密摺動部Aによって密閉性を維持しつつ、前記回転軸受部Bを構成する突条縁7、7間に対して嵌合する開口部10の嵌合部11を中心に化粧料容器本体8内で傾動摺動及び回転摺動するものである。その結果、塗布具4先端の塗布体6に化粧料容器本体8内に収容される液体化粧料9を外部に漏出させることなく万遍なく付着させることができる。
【0023】
一方、化粧料容器本体8内に収容される液体化粧料9の残量が少なくなった場合には、該化粧料容器本体8をキャップ2内に押し込むことで、パッキン3はキャップ2方向にパッキン部3aが押勢されてバネ部3cを圧縮するとともに、キャップ2の突条縁7、7とともに回転軸受部Bを構成する化粧料容器本体8の開口部10の外周面に形成される略半球面状の嵌合部11はキャップ2の開口内周面2aに形成される複数の突条縁7、7のうちキャップ2側の突条縁7を乗り越えるものである。従って、パッキン3と開口部材12の先端面12bとの間はバネ部3cの反発力により密着するとともに、化粧料容器本体8の開口部10の嵌合部11は、乗り越えた突条縁7の上部で該突条縁7とキャップ2の開口内周面2aとの間で新たに回転軸受部B’を構成するものである。すなわち、キャップ2に保持される塗布具4の軸部5自体の長さは変わらないものの、回転軸受部Bが新たな回転軸受部B’とその位置を変えることでキャップ2と化粧料容器本体8とが接近することから、該塗布具4先端に具える塗布体6は化粧料容器本体8の底部、特に化粧料容器本体8の内周面底部近傍にまで届くものとなる。その結果、キャップ2を化粧料容器本体8に対して傾動自在、且つ回転自在とすることで、塗布具4の塗布体6は確実に化粧料容器本体8の底部残る僅かな液体化粧料9をも付着させて、使い切ることができるものとなる。
【実施例2】
【0024】
図5において示すのは、本願発明の実施例2である化粧料容器(図示せず)を構成するキャップ2’である。該キャップ2’は、その構成が実施例1である化粧料容器1を構成するキャップ2と主要な構成は共通し、パッキン3’とともに、根元部5aを固持される軸部5先端の保持孔5b内に塗布体6を具える塗布具4を保持するとともに、その開口内周面2aにおいて突出する複数の突条縁7、7を形成するものである。
【0025】
しかしながら、本願発明の実施例2である化粧料容器を構成するキャップ2’内に塗布具4とともに保持されるパッキン3’が、底面3a’を化粧料容器本体8の開口部10に対して凹陥する湾曲面となるパッキン部3b’と、該パッキン部3b’と塗布具4の軸部5の根元部5aとの間に挟持されるスプリング3dとからなるものである点で、底面3aを化粧料容器本体8の開口部10に対して凹陥する湾曲面となるパッキン部3bと、伸縮自在となるバネ部3cとが一体に成形されている実施例1のパッキン3とは相違するものである。
【0026】
本願発明の実施例2である化粧料容器は上記構成を具えるので、実施例1の化粧料容器と同様に、化粧料容器本体8内に収容される化粧料が十分に残っている場合には、キャップ2を化粧料容器本体8に対して一体に装着したままで傾動及び回転させることで、キャップ2に保持される塗布具4は、化粧料容器本体8の開口部10に挿嵌される開口部材12の先端面12bの湾曲面と、パッキン3’の底面3a’の湾曲面とからなる気密摺動部Aによって密閉性を維持しつつ、前記回転軸受部Bを構成する突条縁7、7間に対して嵌合する開口部10の嵌合部11を中心に化粧料容器本体8内で傾動摺動及び回転摺動するものである。その結果、塗布具4先端の塗布体6に化粧料容器本体8内に収容される液体化粧料9を外部に漏出させることなく万遍なく付着させることができる。
【0027】
一方、化粧料容器本体8内に収容される液体化粧料9の残量が少なくなった場合には、実施例1の化粧料容器1と同様に、該化粧料容器本体8をキャップ2内に押し込むことで、パッキン3’はキャップ2方向にパッキン部3a’が押勢されてスプリング3dを圧縮するとともに、キャップ2の突条縁7、7とともに回転軸受部Bを構成する化粧料容器本体8の開口部10の外周面に形成される略半球面状の嵌合部11はキャップ2の開口内周面2aに形成される複数の突条縁7、7のうちキャップ2側の突条縁7を乗り越えるものである。従って、パッキン3’と開口部材12の先端面12bとの間はスプリング3dの反発力により密着するとともに、化粧料容器本体8の開口部10の嵌合部11は、乗り越えた突条縁7の上部で該突条縁7とキャップ2の開口内周面2aとの間で新たに回転軸受部を構成するものである。すなわち、キャップ2に保持される塗布具4の軸部5自体の長さは変わらないものの、回転軸受部Bの位置が変わることでキャップ2と化粧料容器本体8とが接近することから、該塗布具4先端に具える塗布体6は化粧料容器本体8の底部、特に化粧料容器本体8の内周面底部近傍にまで届くものとなる。その結果、キャップ2を化粧料容器本体8に対して傾動自在、且つ回転自在とすることで、塗布具4の塗布体6は確実に化粧料容器本体8の底部残る僅かな液体化粧料9をも付着させて、使い切ることができるものとなる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本願発明の化粧料容器は化粧料容器本体内に収容する化粧料を残らず使い切ることができるので、修正塗料や接着剤などの容器にもできる。
【符号の説明】
【0029】
1 化粧料容器
2 キャップ
3、3’ パッキン
3a、3a’ 底面
3b、3b’ パッキン部
3c バネ部
3d スプリング
4 塗布具
5 軸部
5a 根元部
5b 保持孔
6 塗布体
7 突条縁
8 化粧料容器本体
9 液体化粧料
10 開口部
11 嵌合部
12 開口部材
12a シゴキ
12b 先端面
13 Oリング
A 気密摺動部
B、B’ 回転軸受部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャップと、該キャップにより一体に形成される開口部を密閉してなる化粧料容器本体とからなり、
該キャップは、その底面を開口部に対して凹陥する湾曲面とするパッキンとともに軸部先端に塗布部を具える塗布具を内装保持した上で、その開口内周面において突出して形成される複数の突条縁を形成し、
該化粧料容器本体は、開口部の外周面において外方へ膨出する略半球面状の嵌合部を形成するとともに、その内部には塗布具の軸部や塗布部の表面に過剰に付着した化粧料を扱いてなるシゴキを一体に形成し、その先端面は前記キャップの底面と密着、摺動自在となるようにパッキン方向に突出する湾曲面とする開口部材を内装固持し、
該キャップのパッキンの底面と、化粧料容器本体の開口部に固持される開口部材の先端面とで密着して摺動自在となる気密摺動部を構成し、
該キャップの複数の突条縁間と、化粧料容器本体の開口部の略半球面状の嵌合部とで、密着して傾動摺動自在、且つ回転摺動自在となる回転軸受部を構成し、
塗布具を保持するキャップが化粧料容器本体の開口部に対して密着しつつ傾動自在、且つ回転自在とするものであって、
該気密摺動部を化粧料容器本体の開口部に固持される開口部材の先端面とともに構成するパッキンが、塗布具の軸部に沿って伸縮自在となる
ことを特徴とする化粧料容器。
【請求項2】
上記パッキンを、その底面が化粧料容器本体の開口部に対して凹陥する湾曲面であるパッキン部と、塗布具の軸部に沿って伸縮自在となるバネ部とを一体に成形してなるものである
ことを特徴とする請求項1記載の化粧料容器。
【請求項3】
上記パッキンを、底面を化粧料容器本体の開口部側に対して凹陥する湾曲面とするパッキン部と、該パッキン部と塗布具の軸の根元部との間に挟持されるスプリングとからなる
ことを特徴とする請求項1記載の化粧料容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−5944(P2013−5944A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−140984(P2011−140984)
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【出願人】(000223986)フィグラ株式会社 (68)