化粧用コンパクトのための衝撃吸収材
プレスト(pressed)パウダファンデーションなどの化粧品を収容する皿を化粧品の割れ又は崩れを引き起こす恐れがある衝撃及び振動から隔絶するために、衝撃吸収部材が化粧用コンパクト内に設けられる。衝撃吸収材は、化粧用コンパクトのベース部の空間内に皿を吊す少なくとも二つの弓形部分を有する。弓形部分は、皿が空間内でベース部に対して移動することを可能にするのに十分な弾性がある。弓なりの部分は、衝撃又は振動がベース部から皿に伝えられるのを防止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衝撃吸収手段を含む化粧品パッケージに関する。詳細には、本発明は、支持皿内にプレスされた(pressed)又はキャストされた(caste)固体又は半固体の化粧品を有するコンパクトケースを対象とする。より詳細には、本発明は、化粧品を収容する皿を外部からの衝撃から隔絶するための手段を対象とする。
【背景技術】
【0002】
固体又は半固体の化粧品用のコンパクトは、一般に、ベース部及びそれに対応する蓋部を備える。ベース部は、化粧品を受け入れるように寸法決めされた少なくとも一つの空洞を有する。この空洞内に、固体又は半固体の化粧品を収容する浅いプラスチック製又は金属性の皿が固定される。固体又は半固体の化粧品は、たとえば、プレスト(pressed)又はキャスト(caste)パウダ、半固体のペースト、又はケーキ様の堅さのものでよい。化粧品の種類は、たとえばパウダ(たとえば、ほお紅)、肌用ファンデーション、アイシャドウ、唇用化粧品などでよい。
【0003】
発送時、又は化粧品の通常の寿命の間、コンパクトは、たとえば誤って落とされたときなどに衝撃に晒されることがある。化粧ケースが外部からの振動又は衝撃に晒された場合、浅いトレイ内に入れられた固体及び半固体の剤形の中には、割れやすく及び/又は崩れやすくなるものがある。これは、特に、ユーザにより柔らかな「感覚」を与え、指又はアプリケータへのより良好な化粧品の送出し(pay off)を提供するためにより低い圧縮で製造される、より高品質のプレストパウダにあてはまる。割れた又は崩れた化粧品は、消費者に対して悪い印象を与えるため、望ましくないことは明らかである。更に、割れた又は崩れた化粧品は、化粧品の性能に悪い影響を与えることがある。たとえば、割れた又は崩れた化粧品は、アプリケータ(たとえばブラシ又はパッド)上に不均一に載ることがある。これが、更に、ユーザの肌に化粧品の望ましくない、且つ美しくない分布をもたらすおそれがある。
【0004】
この問題を解決するために、いくつかの試みが成されてきている。たとえば、日本国特開2006−061189号公報は、化粧用トレイの底壁及び凹部の底壁が空気層によって分離されるように鍔部によって凹部内に脱着可能に取り付けられたトレイを有する、化粧用コンパクトを開示している。
【0005】
日本国特開2005−304850号公報は、たとえばファンデーション及びアイシャドウを収容するための化粧容器を開示している。容器は、化粧品収容チャンバを形成する内部プレートを含む。プレートは、緩衝部材を介して容器の底部に選択的に取り付けられている。
【0006】
日本国特開平9−191928号公報は、薄い合成シートから形成された衝撃を吸収する薄壁の内部プレートを開示している。衝撃を吸収する内部プレート内には、(恐らく非衝撃吸収である)第2の内部プレートが置かれている。衝撃を吸収する内部プレートは、ハウジング底部の内面に接触する突起部を含む。
【0007】
米国特許第5,713,471号は、化粧品を収容する皿を受け入れるための空洞を有する支持要素を含んだパッケージング装置を開示している。皿は、弾性の保持手段(たとえばO−リング)によって空洞内に固定されている。更に、あそびを補う、且つ/又は振動から保護するために、軟質フォーム又は軟質スパイクの形態の圧縮手段を皿の下部に設けることができる。
【0008】
日本国特開2002−177044号公報は、化粧品用の内部トレイを受け入れるための空間を有する容器本体を開示している。空間の両側に設けられた弾性のアームは、内部トレイの側面の凹部に脱着可能に係合するための突起部を有する。弾性のアームは、衝撃に対抗する特性を内部トレイに与えると言われている。
【0009】
米国特許第1,552,173号は、パウダボックスを開示しており、パウダボックス内には、穿孔された分配パーティションを介して上げ底上のパウダを押し上げるために、弾性手段が上げ底の下方に設けられている。
【0010】
フランス国特許第2691339号は、皿の変更をもたらすためにベース部から皿を押出すように設けられたばね上で支持される皿を有するコンパクトを開示している。
【0011】
米国特許第1,194,187号は、口紅ボックスを開示しており、この口紅ボックスは、ボックスを開いたとき口紅がいつでも容易に利用可能なように、支持ばねによってボックスの上部に降伏可能に保持された口紅保持パッドを有する。口紅パッドは、ボックス内にぴったりと受けられる。したがって、ボックス内には、パッドの横方向の移動をもたらすほどの寸法の空隙は存在しないと思われる。
【0012】
米国特許第2,054,004号は、ルース(loose)パウダ用のバニティーケースを開示しており、このバニティーケースは、ケースが閉じられたときにパウダ容器の上縁が蓋部の下面との接触を維持するようにその容器(皿)を上方向に押し上げ、それによってパウダが漏れる又は溢れるのを防止する、ばねを有する。
【0013】
日本国特開平09−299138号公報は、外側に形成された突出部を有する化粧品用の内部トレイを開示している。突出部は、コンパクトのベース部の内側の溝にぴったりと嵌る。突出部を有する内部トレイは、良好な衝撃抵抗をもたらすと言われている。
【0014】
日本国特開平06−189821号公報は、下側の蓋と化粧トレイの間にスペースが形成されるように下側の蓋と化粧トレイの間に環状形態のゴム製ガスケットを有する化粧用コンパクトを開示している。
【0015】
上記の参照文献のいずれも、皿とベース部の間に空隙が画定されるようにコンパクトのベース部の空間に受け入れられた皿を有するプレスト(pressed)パウダ用の化粧用コンパクトであって、その皿が弓形部材によって空隙内に吊され、横軸に沿って配置されている、化粧用コンパクトについては開示していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
したがって、プレスト(pressed)パウダ化粧品が破砕するのを効果的に防止する衝撃吸収材手段を有する、コスト効率の良い、大量生産可能な化粧ケースに対する必要性が存在している。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、化粧用コンパクトのベース部からコンパクト内に支持された皿への衝撃及び振動を緩和するための手段を対象とする。皿(pan)は、たとえば、割れる又は崩れるといった形態で破損しやすく、或いは最悪の場合皿から外れる、プレスト(pressed)パウダなどの固体又は半固体の化粧品を収容するように適合されている。衝撃吸収手段は、外部からの衝撃又は振動によって引き起こされる化粧品の破損を最小限に抑える、又は解消する。皿は、皿の周りにエアーギャップをもたらすのに十分な大きさとなるように、ベース部の空間内に配置されている。衝撃吸収手段は、皿をベース部に連結するように空隙内を延在する少なくとも二つの弓形の弾性部分を含む。一方の弓形部分は、第1の軸に沿って向けられており、第2の弓形部材は、第1に対して垂直な第2の軸に沿って向けられている。弓なりの部分は、衝撃又は振動がベース部から皿に伝えられるのを防止する程度に皿がベース部に対して移動することを可能にするのに十分な弾性がある。
【0018】
第1の実施形態では、弓形部分は、皿をコンパクトのべース部に連結する連続した弓なりのウエブ(web)の一部である。或いは、弓なりのウエブは、より反応性及び弾性のある衝撃吸収特性をもたらすように適合された、たとえば、切断部又は開口部などの途切れ目を含むことができる。
【0019】
第2の実施形態では、衝撃吸収装置は、皿とコンパクトのベース部の間に挿入された、省スペースの平面形状、すなわちプレート内のプレートを含む。外側プレートは、中央の空間を有し、内側プレートは、内側プレートの外縁と外側プレートの内縁の間に空隙が画定されるように中央の空間に吊されている。内側プレートは、少なくとも二つの弓形部材によって空間に吊されている。外側プレートは、ベース部又は皿の一方と連結するように適合されており、内側プレートは、ベース部又は皿の他方と連結するように適合されている。
【0020】
したがって、コスト効率の良い、大量生産可能な衝撃吸収手段の二つの実施形態が、化粧用コンパクトケースに対して提供される。いずれの実施形態も、既存のコンパクトケース設計への取り付けに容易に適合可能である。衝撃吸収手段は、プレスト(pressed)パウダ化粧品が破砕するのを効果的に防止する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明のいずれかの実施形態を組み込むことができるタイプのプレストパウダの化粧用コンパクトの斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す図1のコンパクトの斜視図である。
【図3】図2のコンパクトの展開斜視図である。
【図4】第1の実施形態を示す図2の線4−4に沿って切り取られた断面図である。
【図5】図3において5で示された領域から切り取られた詳細図である。
【図6】本発明の第2の実施形態、すなわち平面の衝撃吸収部材を示す平面図である。
【図7】図6に示される第2の実施形態の斜視図である。
【図8】第2の実施形態を組み込んだコンパクトのベース部の展開図である。
【図9】コンパクトのベース部における第2の実施形態の平面図である。
【図10】図9の線10−10に沿って切り取られた断面図である。
【図11】コンパクトの蓋部、皿、及び化粧品を含む第2の実施形態の断面図である。
【図12】例示目的で、弓形部材における変形形態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に図1〜3を参照すると、化粧用コンパクトの全体が参照番号2で示されている。コンパクト2は、蓋部12及びベース部14を有する。ベース部上のボタン16が、フック20から受け具(catch)18を外すために設けられている。蓋部12は、全体が22で示されるヒンジを介して閉位置(図1)と開位置(図2)の間で枢動可能である。図3の展開図で最適に示されるように、コンパクト2は、固体又は半固体の化粧品Pを収容する皿6を備える。皿6は、底壁8及び周囲壁10を有する。ベース部14は、皿底とコンパクトのベース部、及び皿の周囲壁とコンパクトのベース部の少なくとも一方の間のそれぞれに空隙28、26(図4を参照)が画定されるように皿6を受け入れるように寸法決めされた空間24を有する。言い換えれば、皿6の外側寸法は、少なくとも一つの空隙28又は26を画定するために空間24の寸法より十分小さいものである。
【0023】
ベース部と皿を連結するために、衝撃吸収部材30が設けられる。第1の軸34に沿って配置された図1〜4に示される実施形態では、衝撃吸収部材30は、ベース部と皿を連結するように空隙内を延在する第1の弓形部分32を有する。第1の軸に対して垂直な第2の軸38に沿って配置された第2の弓形部分36は、ベース部と皿を連結するように別の位置で空隙26内を延在する。第3の弓形部分40は、第1の弓形部分32と皿6の反対側で第1の軸34に沿ってベース部と皿を連結するように空隙26内を延在する。第4の弓形部分42は、皿6の第2の弓形部分36とは反対側に第2の軸38に沿って空隙26内を延在する。弓形部分32、36、40、42それぞれは、図2及び3の破線31間の参照される領域を含む。第1、第2、第3、及び第4の弓形部分の各々は、空間26内でベース部14に対する皿6の移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによってベース部から皿への衝撃又は振動の伝達が低減される。弓形部分32、36、40、42は、ベース部14から皿6への衝撃及び/又は振動の伝達を緩和し、最小限に抑えるように個々に又は協働して作用し、そのため割れる又は崩れるといった形態の化粧品Pの破損が実質的に解消される。
【0024】
4つの弓形部分が、破線31によって示されているが、弓形部分の数は、少なくとも二つから、皿の内容物の破損を防止するのに必要な任意の好適な数まで多様であることができることが理解されよう。好ましくは、少なくとも二つの弓形部分が設けられ、一方は第1の軸34に沿って向けられ、他方は第1の軸に垂直な第2の軸38に沿って向けられる。より好ましくは、図示されるように、弓形部分の対、32及び40が軸34に沿って設けられ、弓形部分36及び42の対が、軸38に沿って設けられ、対の各々一つは、皿6の両側にある。
【0025】
弓形部分32、36、40、42は、図2及び3に示されるように、連続した弓形ウエブ(web)44の一部を形成することができ、この連続した弓形ウエブ44は、皿6の周囲壁10をベース部14内の空間24の縁部に連結する。或いは、弓形部分は、皿6の周囲の周りに離間して置かれた個々の部分又は部材を含むことができる。個々の部分又は部材は、別個に形成されてよく、或いは(たとえば破線31に沿った)スリットによってウエブの残りの部分からその部分を分離させることによって形成されてよく、若しくは、ウエブ内の開口部の間に各々の弓形部分が画定されるように、隣り合う弓形部分の間の連続したウエブの部分を取り除くことによって形成されてもよい。弓形部分に対して選択される弾性材料によっては、後者の構成の方が、特に比較的鋭利な角を有する皿(たとえば、正方形、三角形、又は矩形の皿)を含むコンパクトにおいてより大きな可撓性及び衝撃吸収能力を提供することができる。連続したウエブの構成は、(図示されるように)平面図ではほぼ円形又は楕円形である皿で特に良好に作用することが見出されている。鋭利な角を有する皿(正方形、三角形、又は矩形の皿)に関しては、好ましい構成は、個々の弓形部分を皿のそれぞれの平坦側(図示せず)に沿って有し、空間を皿の鋭利な角の部分では、弓なりのウエブ内において、隙間を有する。
【0026】
第1の実施形態では、好ましくは、各々の弓形部分32、36、40、42は、少なくとも一つの上方向に向けられた弓部45を含む(図5を参照)。或いは、各々の弓形部分は、少なくとも一つの逆向きの弓部47、波形49、Z字曲線51又はS字曲線53の形状を含む(図5A〜5Dを参照)。
【0027】
図4の断面図で示されるように、衝撃吸収部材30は、皿6(図4では図示せず)を支持するための底壁46を有する。或いは、衝撃吸収部材は、部分的に底壁を有して又は全く底壁を有さずに提供されてよい。その代わりに、部材30の内部側壁48を、たとえば機械的又はその他の締結手段、たとえば接着剤、音波溶接などによって皿6の周囲壁10に直接取り付けることができる。衝撃吸収部材30の外側の側壁50は、ベース部14内の空間24の内縁54と係合するための環状のリッジ52を有する。部材30は、たとえば締まりばめ、接着剤、音波溶接、又は他の周知の手段によってベース部14に固定することができる。
【0028】
衝撃吸収部材30は、たとえばゴム、スチレン、アセタール、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの任意の好適なプラスチック又はエラストマー材料から作製されてよい。部材は、たとえば、射出成形、ダイ打抜きなどの任意の好適な方法によって作製されてよい。
【0029】
別の実施形態では、衝撃吸収部材30は、水平に配向された弓部を画定する弓形部材、すなわちコンパクト内において高さを占めない形状を有する平面の衝撃吸収装置130(図6)を含む。平面の衝撃吸収装置130は、化粧用コンパクト2内においてコンパクト2のベース部14とベース部の空間24に受け入れられた皿6との間に挿入されるように適合されている。平面の装置130は、中央の空間135を有する外側プレート133、及び少なくとも二つの弓形部分132、136によって中央の空間内に吊された内側プレート137を備える。外側プレート133、内側プレート137及び少なくとも二つの弓形部分132、136はすべて、同じ平面内に位置している。装置130によって占める高さを更に最小限に抑えるために、少なくとも二つの弓形部分の各々の弓部もまた、構成要素133及び137と同じ平面内に位置している。すなわち、各々の弓部は、側面を横に向けたときに平面内に水平に配向されている。中央の空間135は、外側プレートの内縁139によって画定されている。内側プレート137は、外縁141を有し、内側プレート137の外縁141と外側プレート133の内縁139の間に空隙126が画定されるように中央の空間135内に受け入れられるように寸法決めされている。外側プレートは、ベース部又は皿の一方と連結するように適合され、内側プレートは、ベース部又は皿の他方と連結するように適合されている。ベース部及び/又は皿は、任意の好適な機械的又はその他の締結手段によって装置に連結させることができる。たとえば、ベース部は、接着、溶接(たとえば音波)、リベット留め、又は協働の開口部165内のスタッド又は突起163を介して(たとえば圧縮嵌合又はヒートステーキング)内側プレートに連結させることができる。皿は、たとえば接着剤又は類似の手段によって外側プレートに連結させることができる。
【0030】
弓部が内側プレート137及び外側プレート133によって占有される平面内にある状態で各々が水平に配向された第1、第2、第3、及び第4の弓形部分、それぞれ132、136、140、142は、外側プレート133を内側プレート137に連結するように空隙内を延在する。第1及び第3の弓形部分、132、140は、内側プレートの両側に第1の軸134に沿って配置されている。第2及び第4の弓形部分、136、142は、第1の軸134に対して垂直である第2の軸138に沿って内側プレートの両側に配置されている。弓形部分、132、136、140、142の各々は、外側プレート133に対する内側プレート137の移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによってベース部14から皿6への衝撃又は振動の伝達が低減される。弓形部分は、ベース部から皿への衝撃及び/又は振動の伝達を緩和し、最小限に抑えるように個々に又は協働して作用し、そのため割れる又は崩れるといった形態の化粧品Pの破損が実質的に解消される。
【0031】
平面の衝撃吸収装置130内に設けられる弓形部分の数は、少なくとも二つから、装置に取り付けられた皿の内容物の破損を防止するのに必要な任意の好適な数まで、多様であることができることが理解されよう。好ましくは、少なくとも二つの弓形部分が設けられ、一方は第1の軸134に沿って向けられ、他方は第1の軸に垂直な第2の軸138に沿って向けられる。より好ましくは、弓形部分の対は、各々の軸に沿って設けられ、内側プレート137の各側面に一つ存在する。しかし、任意の妥当な数の弓形部分が設けられてよい。
【0032】
外側プレート133は、更に、外側プレート(図8)の周囲151から上方向に延びる上方向に向けられた側壁153を含むことができる。側壁153とベース部14の外壁15との間のスペースを埋めるために、水平な壁155及び/又は従属する飾り壁159を含む鍔部157を側壁153の上部近傍に設けることができる。側壁153は、化粧品Pを収容する皿6を受け入れるように寸法決めされた空間124を画定する。第1の形状では、皿は外側プレートに取り付けられ、内側プレートはコンパクトのベース部14に取り付けられる。皿6は、上記で提案されたように、接着剤によって外側プレートに取り付けることができ、或いは皿の周囲壁10と外側プレートの上方向に向けられた側壁153との間の締まりばめを介して外側プレートに取り付けることもできる。内側プレート137は、接着剤によって、若しくは好ましくはプレート137又はベース部14の一方から突出するスタッド又は突起163によってコンパクトのベース部14に固定し、プレート137又はベース部14の他方の協働の開口部165内に固定することができる。スタッド又は突起163は、たとえば圧縮嵌合、ヒートステーキング、音波溶接又は接着剤によって開口部165内に固定することができる。この第1の実施形態では、外側プレート133はベース部14に対して移動し、そのため鍔部157の内縁171は、外側プレート133の上方向に向けられた側壁153の上部と離間した関係にあらねばならない。したがって、内縁171と側壁153の上部の間に空隙173が設けられる。上記の形状の代替策(図示せず)では、皿が内側プレートに取り付けられ、ベース部が外側プレートに取り付けられる。ベース部に対する皿の移動を可能にするには、皿の周囲壁10は、外側プレートの側壁153と離間した関係にあらねばならない。
【0033】
各々の弓形部分132、136、140、142を収容するために、チャネル(溝部:channel)160を外側プレート133又は内側プレート137、又はその両方に設けることができる。チャネル160により、弓形部分は比較的長くなり、コンパクトのベース部及び/又は皿底に取り付けるための内側及び外側プレートの表面積を比較的大きくすることができる。
【0034】
弓形部分132、136、140、142は、様々な形状を有することができる。たとえば、弓形部分は、湾曲した弓部181(図12)、角張った(angular)弓部183(図12)、Z字形状(図5)、S字形状(図5)、波形185(図12)又はジグザグ形状(図示せず)、若しくは上記の任意の組合せを含むことができる。図12の衝撃吸収部材30は、主に様々な形状を例示するために4つの異なる形状の弓形部分を用いて示されている。この適用のために、弓形部分は、上記のすべての変形形態、並びに曲線を近似する構造を介して弾性をもたらす任意の部材又は要素を含むものとする。変形形態は、衝撃吸収の結果を達成するのに所望され且つ効果的な任意の組合せで使用することができる。
【0035】
プレート様の衝撃吸収装置は、すべての部分を単一の一体品として形成することができる。外側プレート、内側プレート、及び弓形部分は、たとえば射出成形又はダイ打抜きそれぞれにより、すべてを一体型として成形する、或いは一体のベース部の加工素材(stock)から切削することができる。この単一の一体品は、コンパクトのベース部の一部分、たとえばベース部内の挿入物の底壁を含むことができる(図8を参照)。
【0036】
上記の実施形態ではまた、弓形部分は、図12の弓形部分187によって図示されるように、それぞれの弓形部分の長さに沿って厚さを変更することによって漸進的な緩和を提供するように適合されてもよい。
【0037】
上記の実施形態のいずれも、たとえば成形又は切削などの従来の方法により、任意の好適なプラスチック、エラストマー(天然又は合成)又は金属から作製することができる。材料は、化粧品を割れから守るのに適切なレベルの弾性をもたらすように選択されなければならない。好適な材料の例としては、アセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、スチレン及びエラストマーが含まれる。衝撃吸収装置130がプラスチック材料から作製される場合、プレート及び弓形部材の厚さは0.5〜2.5mmであることが好ましい。
【0038】
以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な部分の特有の形態及び構造における様々な改変及び変更を加えることができることが理解される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、衝撃吸収手段を含む化粧品パッケージに関する。詳細には、本発明は、支持皿内にプレスされた(pressed)又はキャストされた(caste)固体又は半固体の化粧品を有するコンパクトケースを対象とする。より詳細には、本発明は、化粧品を収容する皿を外部からの衝撃から隔絶するための手段を対象とする。
【背景技術】
【0002】
固体又は半固体の化粧品用のコンパクトは、一般に、ベース部及びそれに対応する蓋部を備える。ベース部は、化粧品を受け入れるように寸法決めされた少なくとも一つの空洞を有する。この空洞内に、固体又は半固体の化粧品を収容する浅いプラスチック製又は金属性の皿が固定される。固体又は半固体の化粧品は、たとえば、プレスト(pressed)又はキャスト(caste)パウダ、半固体のペースト、又はケーキ様の堅さのものでよい。化粧品の種類は、たとえばパウダ(たとえば、ほお紅)、肌用ファンデーション、アイシャドウ、唇用化粧品などでよい。
【0003】
発送時、又は化粧品の通常の寿命の間、コンパクトは、たとえば誤って落とされたときなどに衝撃に晒されることがある。化粧ケースが外部からの振動又は衝撃に晒された場合、浅いトレイ内に入れられた固体及び半固体の剤形の中には、割れやすく及び/又は崩れやすくなるものがある。これは、特に、ユーザにより柔らかな「感覚」を与え、指又はアプリケータへのより良好な化粧品の送出し(pay off)を提供するためにより低い圧縮で製造される、より高品質のプレストパウダにあてはまる。割れた又は崩れた化粧品は、消費者に対して悪い印象を与えるため、望ましくないことは明らかである。更に、割れた又は崩れた化粧品は、化粧品の性能に悪い影響を与えることがある。たとえば、割れた又は崩れた化粧品は、アプリケータ(たとえばブラシ又はパッド)上に不均一に載ることがある。これが、更に、ユーザの肌に化粧品の望ましくない、且つ美しくない分布をもたらすおそれがある。
【0004】
この問題を解決するために、いくつかの試みが成されてきている。たとえば、日本国特開2006−061189号公報は、化粧用トレイの底壁及び凹部の底壁が空気層によって分離されるように鍔部によって凹部内に脱着可能に取り付けられたトレイを有する、化粧用コンパクトを開示している。
【0005】
日本国特開2005−304850号公報は、たとえばファンデーション及びアイシャドウを収容するための化粧容器を開示している。容器は、化粧品収容チャンバを形成する内部プレートを含む。プレートは、緩衝部材を介して容器の底部に選択的に取り付けられている。
【0006】
日本国特開平9−191928号公報は、薄い合成シートから形成された衝撃を吸収する薄壁の内部プレートを開示している。衝撃を吸収する内部プレート内には、(恐らく非衝撃吸収である)第2の内部プレートが置かれている。衝撃を吸収する内部プレートは、ハウジング底部の内面に接触する突起部を含む。
【0007】
米国特許第5,713,471号は、化粧品を収容する皿を受け入れるための空洞を有する支持要素を含んだパッケージング装置を開示している。皿は、弾性の保持手段(たとえばO−リング)によって空洞内に固定されている。更に、あそびを補う、且つ/又は振動から保護するために、軟質フォーム又は軟質スパイクの形態の圧縮手段を皿の下部に設けることができる。
【0008】
日本国特開2002−177044号公報は、化粧品用の内部トレイを受け入れるための空間を有する容器本体を開示している。空間の両側に設けられた弾性のアームは、内部トレイの側面の凹部に脱着可能に係合するための突起部を有する。弾性のアームは、衝撃に対抗する特性を内部トレイに与えると言われている。
【0009】
米国特許第1,552,173号は、パウダボックスを開示しており、パウダボックス内には、穿孔された分配パーティションを介して上げ底上のパウダを押し上げるために、弾性手段が上げ底の下方に設けられている。
【0010】
フランス国特許第2691339号は、皿の変更をもたらすためにベース部から皿を押出すように設けられたばね上で支持される皿を有するコンパクトを開示している。
【0011】
米国特許第1,194,187号は、口紅ボックスを開示しており、この口紅ボックスは、ボックスを開いたとき口紅がいつでも容易に利用可能なように、支持ばねによってボックスの上部に降伏可能に保持された口紅保持パッドを有する。口紅パッドは、ボックス内にぴったりと受けられる。したがって、ボックス内には、パッドの横方向の移動をもたらすほどの寸法の空隙は存在しないと思われる。
【0012】
米国特許第2,054,004号は、ルース(loose)パウダ用のバニティーケースを開示しており、このバニティーケースは、ケースが閉じられたときにパウダ容器の上縁が蓋部の下面との接触を維持するようにその容器(皿)を上方向に押し上げ、それによってパウダが漏れる又は溢れるのを防止する、ばねを有する。
【0013】
日本国特開平09−299138号公報は、外側に形成された突出部を有する化粧品用の内部トレイを開示している。突出部は、コンパクトのベース部の内側の溝にぴったりと嵌る。突出部を有する内部トレイは、良好な衝撃抵抗をもたらすと言われている。
【0014】
日本国特開平06−189821号公報は、下側の蓋と化粧トレイの間にスペースが形成されるように下側の蓋と化粧トレイの間に環状形態のゴム製ガスケットを有する化粧用コンパクトを開示している。
【0015】
上記の参照文献のいずれも、皿とベース部の間に空隙が画定されるようにコンパクトのベース部の空間に受け入れられた皿を有するプレスト(pressed)パウダ用の化粧用コンパクトであって、その皿が弓形部材によって空隙内に吊され、横軸に沿って配置されている、化粧用コンパクトについては開示していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
したがって、プレスト(pressed)パウダ化粧品が破砕するのを効果的に防止する衝撃吸収材手段を有する、コスト効率の良い、大量生産可能な化粧ケースに対する必要性が存在している。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、化粧用コンパクトのベース部からコンパクト内に支持された皿への衝撃及び振動を緩和するための手段を対象とする。皿(pan)は、たとえば、割れる又は崩れるといった形態で破損しやすく、或いは最悪の場合皿から外れる、プレスト(pressed)パウダなどの固体又は半固体の化粧品を収容するように適合されている。衝撃吸収手段は、外部からの衝撃又は振動によって引き起こされる化粧品の破損を最小限に抑える、又は解消する。皿は、皿の周りにエアーギャップをもたらすのに十分な大きさとなるように、ベース部の空間内に配置されている。衝撃吸収手段は、皿をベース部に連結するように空隙内を延在する少なくとも二つの弓形の弾性部分を含む。一方の弓形部分は、第1の軸に沿って向けられており、第2の弓形部材は、第1に対して垂直な第2の軸に沿って向けられている。弓なりの部分は、衝撃又は振動がベース部から皿に伝えられるのを防止する程度に皿がベース部に対して移動することを可能にするのに十分な弾性がある。
【0018】
第1の実施形態では、弓形部分は、皿をコンパクトのべース部に連結する連続した弓なりのウエブ(web)の一部である。或いは、弓なりのウエブは、より反応性及び弾性のある衝撃吸収特性をもたらすように適合された、たとえば、切断部又は開口部などの途切れ目を含むことができる。
【0019】
第2の実施形態では、衝撃吸収装置は、皿とコンパクトのベース部の間に挿入された、省スペースの平面形状、すなわちプレート内のプレートを含む。外側プレートは、中央の空間を有し、内側プレートは、内側プレートの外縁と外側プレートの内縁の間に空隙が画定されるように中央の空間に吊されている。内側プレートは、少なくとも二つの弓形部材によって空間に吊されている。外側プレートは、ベース部又は皿の一方と連結するように適合されており、内側プレートは、ベース部又は皿の他方と連結するように適合されている。
【0020】
したがって、コスト効率の良い、大量生産可能な衝撃吸収手段の二つの実施形態が、化粧用コンパクトケースに対して提供される。いずれの実施形態も、既存のコンパクトケース設計への取り付けに容易に適合可能である。衝撃吸収手段は、プレスト(pressed)パウダ化粧品が破砕するのを効果的に防止する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明のいずれかの実施形態を組み込むことができるタイプのプレストパウダの化粧用コンパクトの斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す図1のコンパクトの斜視図である。
【図3】図2のコンパクトの展開斜視図である。
【図4】第1の実施形態を示す図2の線4−4に沿って切り取られた断面図である。
【図5】図3において5で示された領域から切り取られた詳細図である。
【図6】本発明の第2の実施形態、すなわち平面の衝撃吸収部材を示す平面図である。
【図7】図6に示される第2の実施形態の斜視図である。
【図8】第2の実施形態を組み込んだコンパクトのベース部の展開図である。
【図9】コンパクトのベース部における第2の実施形態の平面図である。
【図10】図9の線10−10に沿って切り取られた断面図である。
【図11】コンパクトの蓋部、皿、及び化粧品を含む第2の実施形態の断面図である。
【図12】例示目的で、弓形部材における変形形態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に図1〜3を参照すると、化粧用コンパクトの全体が参照番号2で示されている。コンパクト2は、蓋部12及びベース部14を有する。ベース部上のボタン16が、フック20から受け具(catch)18を外すために設けられている。蓋部12は、全体が22で示されるヒンジを介して閉位置(図1)と開位置(図2)の間で枢動可能である。図3の展開図で最適に示されるように、コンパクト2は、固体又は半固体の化粧品Pを収容する皿6を備える。皿6は、底壁8及び周囲壁10を有する。ベース部14は、皿底とコンパクトのベース部、及び皿の周囲壁とコンパクトのベース部の少なくとも一方の間のそれぞれに空隙28、26(図4を参照)が画定されるように皿6を受け入れるように寸法決めされた空間24を有する。言い換えれば、皿6の外側寸法は、少なくとも一つの空隙28又は26を画定するために空間24の寸法より十分小さいものである。
【0023】
ベース部と皿を連結するために、衝撃吸収部材30が設けられる。第1の軸34に沿って配置された図1〜4に示される実施形態では、衝撃吸収部材30は、ベース部と皿を連結するように空隙内を延在する第1の弓形部分32を有する。第1の軸に対して垂直な第2の軸38に沿って配置された第2の弓形部分36は、ベース部と皿を連結するように別の位置で空隙26内を延在する。第3の弓形部分40は、第1の弓形部分32と皿6の反対側で第1の軸34に沿ってベース部と皿を連結するように空隙26内を延在する。第4の弓形部分42は、皿6の第2の弓形部分36とは反対側に第2の軸38に沿って空隙26内を延在する。弓形部分32、36、40、42それぞれは、図2及び3の破線31間の参照される領域を含む。第1、第2、第3、及び第4の弓形部分の各々は、空間26内でベース部14に対する皿6の移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによってベース部から皿への衝撃又は振動の伝達が低減される。弓形部分32、36、40、42は、ベース部14から皿6への衝撃及び/又は振動の伝達を緩和し、最小限に抑えるように個々に又は協働して作用し、そのため割れる又は崩れるといった形態の化粧品Pの破損が実質的に解消される。
【0024】
4つの弓形部分が、破線31によって示されているが、弓形部分の数は、少なくとも二つから、皿の内容物の破損を防止するのに必要な任意の好適な数まで多様であることができることが理解されよう。好ましくは、少なくとも二つの弓形部分が設けられ、一方は第1の軸34に沿って向けられ、他方は第1の軸に垂直な第2の軸38に沿って向けられる。より好ましくは、図示されるように、弓形部分の対、32及び40が軸34に沿って設けられ、弓形部分36及び42の対が、軸38に沿って設けられ、対の各々一つは、皿6の両側にある。
【0025】
弓形部分32、36、40、42は、図2及び3に示されるように、連続した弓形ウエブ(web)44の一部を形成することができ、この連続した弓形ウエブ44は、皿6の周囲壁10をベース部14内の空間24の縁部に連結する。或いは、弓形部分は、皿6の周囲の周りに離間して置かれた個々の部分又は部材を含むことができる。個々の部分又は部材は、別個に形成されてよく、或いは(たとえば破線31に沿った)スリットによってウエブの残りの部分からその部分を分離させることによって形成されてよく、若しくは、ウエブ内の開口部の間に各々の弓形部分が画定されるように、隣り合う弓形部分の間の連続したウエブの部分を取り除くことによって形成されてもよい。弓形部分に対して選択される弾性材料によっては、後者の構成の方が、特に比較的鋭利な角を有する皿(たとえば、正方形、三角形、又は矩形の皿)を含むコンパクトにおいてより大きな可撓性及び衝撃吸収能力を提供することができる。連続したウエブの構成は、(図示されるように)平面図ではほぼ円形又は楕円形である皿で特に良好に作用することが見出されている。鋭利な角を有する皿(正方形、三角形、又は矩形の皿)に関しては、好ましい構成は、個々の弓形部分を皿のそれぞれの平坦側(図示せず)に沿って有し、空間を皿の鋭利な角の部分では、弓なりのウエブ内において、隙間を有する。
【0026】
第1の実施形態では、好ましくは、各々の弓形部分32、36、40、42は、少なくとも一つの上方向に向けられた弓部45を含む(図5を参照)。或いは、各々の弓形部分は、少なくとも一つの逆向きの弓部47、波形49、Z字曲線51又はS字曲線53の形状を含む(図5A〜5Dを参照)。
【0027】
図4の断面図で示されるように、衝撃吸収部材30は、皿6(図4では図示せず)を支持するための底壁46を有する。或いは、衝撃吸収部材は、部分的に底壁を有して又は全く底壁を有さずに提供されてよい。その代わりに、部材30の内部側壁48を、たとえば機械的又はその他の締結手段、たとえば接着剤、音波溶接などによって皿6の周囲壁10に直接取り付けることができる。衝撃吸収部材30の外側の側壁50は、ベース部14内の空間24の内縁54と係合するための環状のリッジ52を有する。部材30は、たとえば締まりばめ、接着剤、音波溶接、又は他の周知の手段によってベース部14に固定することができる。
【0028】
衝撃吸収部材30は、たとえばゴム、スチレン、アセタール、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの任意の好適なプラスチック又はエラストマー材料から作製されてよい。部材は、たとえば、射出成形、ダイ打抜きなどの任意の好適な方法によって作製されてよい。
【0029】
別の実施形態では、衝撃吸収部材30は、水平に配向された弓部を画定する弓形部材、すなわちコンパクト内において高さを占めない形状を有する平面の衝撃吸収装置130(図6)を含む。平面の衝撃吸収装置130は、化粧用コンパクト2内においてコンパクト2のベース部14とベース部の空間24に受け入れられた皿6との間に挿入されるように適合されている。平面の装置130は、中央の空間135を有する外側プレート133、及び少なくとも二つの弓形部分132、136によって中央の空間内に吊された内側プレート137を備える。外側プレート133、内側プレート137及び少なくとも二つの弓形部分132、136はすべて、同じ平面内に位置している。装置130によって占める高さを更に最小限に抑えるために、少なくとも二つの弓形部分の各々の弓部もまた、構成要素133及び137と同じ平面内に位置している。すなわち、各々の弓部は、側面を横に向けたときに平面内に水平に配向されている。中央の空間135は、外側プレートの内縁139によって画定されている。内側プレート137は、外縁141を有し、内側プレート137の外縁141と外側プレート133の内縁139の間に空隙126が画定されるように中央の空間135内に受け入れられるように寸法決めされている。外側プレートは、ベース部又は皿の一方と連結するように適合され、内側プレートは、ベース部又は皿の他方と連結するように適合されている。ベース部及び/又は皿は、任意の好適な機械的又はその他の締結手段によって装置に連結させることができる。たとえば、ベース部は、接着、溶接(たとえば音波)、リベット留め、又は協働の開口部165内のスタッド又は突起163を介して(たとえば圧縮嵌合又はヒートステーキング)内側プレートに連結させることができる。皿は、たとえば接着剤又は類似の手段によって外側プレートに連結させることができる。
【0030】
弓部が内側プレート137及び外側プレート133によって占有される平面内にある状態で各々が水平に配向された第1、第2、第3、及び第4の弓形部分、それぞれ132、136、140、142は、外側プレート133を内側プレート137に連結するように空隙内を延在する。第1及び第3の弓形部分、132、140は、内側プレートの両側に第1の軸134に沿って配置されている。第2及び第4の弓形部分、136、142は、第1の軸134に対して垂直である第2の軸138に沿って内側プレートの両側に配置されている。弓形部分、132、136、140、142の各々は、外側プレート133に対する内側プレート137の移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによってベース部14から皿6への衝撃又は振動の伝達が低減される。弓形部分は、ベース部から皿への衝撃及び/又は振動の伝達を緩和し、最小限に抑えるように個々に又は協働して作用し、そのため割れる又は崩れるといった形態の化粧品Pの破損が実質的に解消される。
【0031】
平面の衝撃吸収装置130内に設けられる弓形部分の数は、少なくとも二つから、装置に取り付けられた皿の内容物の破損を防止するのに必要な任意の好適な数まで、多様であることができることが理解されよう。好ましくは、少なくとも二つの弓形部分が設けられ、一方は第1の軸134に沿って向けられ、他方は第1の軸に垂直な第2の軸138に沿って向けられる。より好ましくは、弓形部分の対は、各々の軸に沿って設けられ、内側プレート137の各側面に一つ存在する。しかし、任意の妥当な数の弓形部分が設けられてよい。
【0032】
外側プレート133は、更に、外側プレート(図8)の周囲151から上方向に延びる上方向に向けられた側壁153を含むことができる。側壁153とベース部14の外壁15との間のスペースを埋めるために、水平な壁155及び/又は従属する飾り壁159を含む鍔部157を側壁153の上部近傍に設けることができる。側壁153は、化粧品Pを収容する皿6を受け入れるように寸法決めされた空間124を画定する。第1の形状では、皿は外側プレートに取り付けられ、内側プレートはコンパクトのベース部14に取り付けられる。皿6は、上記で提案されたように、接着剤によって外側プレートに取り付けることができ、或いは皿の周囲壁10と外側プレートの上方向に向けられた側壁153との間の締まりばめを介して外側プレートに取り付けることもできる。内側プレート137は、接着剤によって、若しくは好ましくはプレート137又はベース部14の一方から突出するスタッド又は突起163によってコンパクトのベース部14に固定し、プレート137又はベース部14の他方の協働の開口部165内に固定することができる。スタッド又は突起163は、たとえば圧縮嵌合、ヒートステーキング、音波溶接又は接着剤によって開口部165内に固定することができる。この第1の実施形態では、外側プレート133はベース部14に対して移動し、そのため鍔部157の内縁171は、外側プレート133の上方向に向けられた側壁153の上部と離間した関係にあらねばならない。したがって、内縁171と側壁153の上部の間に空隙173が設けられる。上記の形状の代替策(図示せず)では、皿が内側プレートに取り付けられ、ベース部が外側プレートに取り付けられる。ベース部に対する皿の移動を可能にするには、皿の周囲壁10は、外側プレートの側壁153と離間した関係にあらねばならない。
【0033】
各々の弓形部分132、136、140、142を収容するために、チャネル(溝部:channel)160を外側プレート133又は内側プレート137、又はその両方に設けることができる。チャネル160により、弓形部分は比較的長くなり、コンパクトのベース部及び/又は皿底に取り付けるための内側及び外側プレートの表面積を比較的大きくすることができる。
【0034】
弓形部分132、136、140、142は、様々な形状を有することができる。たとえば、弓形部分は、湾曲した弓部181(図12)、角張った(angular)弓部183(図12)、Z字形状(図5)、S字形状(図5)、波形185(図12)又はジグザグ形状(図示せず)、若しくは上記の任意の組合せを含むことができる。図12の衝撃吸収部材30は、主に様々な形状を例示するために4つの異なる形状の弓形部分を用いて示されている。この適用のために、弓形部分は、上記のすべての変形形態、並びに曲線を近似する構造を介して弾性をもたらす任意の部材又は要素を含むものとする。変形形態は、衝撃吸収の結果を達成するのに所望され且つ効果的な任意の組合せで使用することができる。
【0035】
プレート様の衝撃吸収装置は、すべての部分を単一の一体品として形成することができる。外側プレート、内側プレート、及び弓形部分は、たとえば射出成形又はダイ打抜きそれぞれにより、すべてを一体型として成形する、或いは一体のベース部の加工素材(stock)から切削することができる。この単一の一体品は、コンパクトのベース部の一部分、たとえばベース部内の挿入物の底壁を含むことができる(図8を参照)。
【0036】
上記の実施形態ではまた、弓形部分は、図12の弓形部分187によって図示されるように、それぞれの弓形部分の長さに沿って厚さを変更することによって漸進的な緩和を提供するように適合されてもよい。
【0037】
上記の実施形態のいずれも、たとえば成形又は切削などの従来の方法により、任意の好適なプラスチック、エラストマー(天然又は合成)又は金属から作製することができる。材料は、化粧品を割れから守るのに適切なレベルの弾性をもたらすように選択されなければならない。好適な材料の例としては、アセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、スチレン及びエラストマーが含まれる。衝撃吸収装置130がプラスチック材料から作製される場合、プレート及び弓形部材の厚さは0.5〜2.5mmであることが好ましい。
【0038】
以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な部分の特有の形態及び構造における様々な改変及び変更を加えることができることが理解される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体又は半固体の化粧品を収容するように適合され、底壁及び周囲壁を有する皿と、
ベース部であって、前記皿の底と前記ベース部、及び、前記周囲壁と前記ベース部の少なくとも一方の間に空隙が画定されるように前記皿を受け入れるように寸法決めされた空間を有するベース部と、
前記ベース部を前記皿に連結するように適合された衝撃吸収部材であって、前記空隙内を延在し、第1の軸に沿って配置された第1の弓形部分と、前記空隙内を延在し、前記第1の軸に対して垂直な第2の軸に沿って配置された第2の弓形部分とを有する、衝撃吸収部材とを備える、化粧用コンパクトであって、
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、前記空間内において前記ベース部に対する前記皿の移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによって前記ベース部から前記皿への衝撃又は振動の伝達が低減される、化粧用コンパクト。
【請求項2】
前記衝撃吸収部材が、更に、前記空隙内を延在し、前記皿の前記第1の弓形部分とは反対側に前記第1の軸に沿って配置された第3の弓形部分と、前記空隙内を延在し、前記皿の前記第2の弓形部分とは反対側に前記第2の軸に沿って配置された第4の弓形部分とを含み、前記第3の弓形部分及び前記第4の弓形部分の各々が、前記ベース部に対する前記皿の移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによって前記ベース部から前記皿への衝撃又は振動の伝達が低減される、請求項1に記載の化粧用コンパクト。
【請求項3】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分それぞれが、前記皿の前記周囲壁を前記ベース部に連結する連続した弓形ウエブの一部を形成する、請求項1に記載の化粧用コンパクト。
【請求項4】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、一対のスリットによって前記連続した弓形ウエブ内に画定される、請求項3に記載の化粧用コンパクト。
【請求項5】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、前記連続した弓形ウエブ内の開口部の間に画定される、請求項3に記載の化粧用コンパクト。
【請求項6】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、弓部を含む、請求項1に記載の化粧用コンパクト。
【請求項7】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、逆向きの弓部を含む、請求項1に記載の化粧用コンパクト。
【請求項8】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々の断面が、S字曲線部を含む、請求項1に記載の化粧用コンパクト。
【請求項9】
化粧用コンパクト内において、前記コンパクトのベース部と、前記ベース部内に受け入れられ、固体又は半固体化粧品を収容するように適合された皿との間で、使用するための衝撃吸収装置であって、
内縁によって画定された中央の空間を有し、前記ベース部又は前記皿の一方と連結するように適合された外側プレートと、
外縁を有する内側プレートであって、該内側プレートの前記外縁と前記外側プレートの前記内縁の間に空隙が画定されるように前記中央の空間内に受け入れられるように寸法決めされ、前記ベース部又は前記皿の他方と連結するように適合された、内側プレートと、
前記外側プレートを前記内側プレートに連結するように前記空隙内を延在し、第1の軸に沿って配置された、第1の弓形部分と、
前記外側プレートを前記内側プレートに連結するように前記空隙内を延在し、前記第1の軸に対して垂直な第2の軸に沿って配置された第2の弓形部分と、を備え、
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、前記外側プレートに対する前記内側プレートの移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによって前記ベース部から前記皿への衝撃又は振動の伝達が低減される、衝撃吸収装置。
【請求項10】
前記外側プレートを前記内側プレートに連結するように前記空隙内を延在し、前記内側プレートの前記第1の弓形部分とは反対側に前記第1の軸に沿って配置された第3の弓形部分と、前記外側プレートを前記内側プレートに連結するように前記空隙内を延在し、前記内側プレートの前記第2の弓形部分とは反対側に第2の軸に沿って配置された第4の弓形部分とを更に備え、前記第3の弓形部分及び前記第4の弓形部分の各々が、前記ベース部に対する前記皿の移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによって前記ベース部から前記皿への衝撃又は振動の伝達が低減される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記外側プレートの周囲から上方向に延在し、化粧品を収容する前記皿を受け入れるように寸法決めされた空間を画定する側壁を更に含む、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記外側プレート及び前記側壁の少なくとも一方が、前記皿に連結されるように適合される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記外側プレート又は前記内側プレートの少なくとも一方内にあり、前記第1の弓形部分又は前記第2の弓形部分の一方の少なくとも一部分を収容するように寸法決めされたチャネルを更に含む、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、湾曲した弓部、角張った弓部、Z字形状、S字形状、波形、及びジグザグ形状の一つから選択された形状を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の少なくとも一方が、前記それぞれの弓形部分の長さに沿って厚さを変更することによって漸進的な緩和をもたらすように適合される、請求項9に記載の装置。
【請求項16】
前記外側プレート、前記内側プレート、前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分が、一体品として一体化して形成される、請求項9に記載の装置。
【請求項17】
前記装置が成形によって形成される、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記装置がダイ打抜きによって形成される、請求項16に記載の装置。
【請求項1】
固体又は半固体の化粧品を収容するように適合され、底壁及び周囲壁を有する皿と、
ベース部であって、前記皿の底と前記ベース部、及び、前記周囲壁と前記ベース部の少なくとも一方の間に空隙が画定されるように前記皿を受け入れるように寸法決めされた空間を有するベース部と、
前記ベース部を前記皿に連結するように適合された衝撃吸収部材であって、前記空隙内を延在し、第1の軸に沿って配置された第1の弓形部分と、前記空隙内を延在し、前記第1の軸に対して垂直な第2の軸に沿って配置された第2の弓形部分とを有する、衝撃吸収部材とを備える、化粧用コンパクトであって、
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、前記空間内において前記ベース部に対する前記皿の移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによって前記ベース部から前記皿への衝撃又は振動の伝達が低減される、化粧用コンパクト。
【請求項2】
前記衝撃吸収部材が、更に、前記空隙内を延在し、前記皿の前記第1の弓形部分とは反対側に前記第1の軸に沿って配置された第3の弓形部分と、前記空隙内を延在し、前記皿の前記第2の弓形部分とは反対側に前記第2の軸に沿って配置された第4の弓形部分とを含み、前記第3の弓形部分及び前記第4の弓形部分の各々が、前記ベース部に対する前記皿の移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによって前記ベース部から前記皿への衝撃又は振動の伝達が低減される、請求項1に記載の化粧用コンパクト。
【請求項3】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分それぞれが、前記皿の前記周囲壁を前記ベース部に連結する連続した弓形ウエブの一部を形成する、請求項1に記載の化粧用コンパクト。
【請求項4】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、一対のスリットによって前記連続した弓形ウエブ内に画定される、請求項3に記載の化粧用コンパクト。
【請求項5】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、前記連続した弓形ウエブ内の開口部の間に画定される、請求項3に記載の化粧用コンパクト。
【請求項6】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、弓部を含む、請求項1に記載の化粧用コンパクト。
【請求項7】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、逆向きの弓部を含む、請求項1に記載の化粧用コンパクト。
【請求項8】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々の断面が、S字曲線部を含む、請求項1に記載の化粧用コンパクト。
【請求項9】
化粧用コンパクト内において、前記コンパクトのベース部と、前記ベース部内に受け入れられ、固体又は半固体化粧品を収容するように適合された皿との間で、使用するための衝撃吸収装置であって、
内縁によって画定された中央の空間を有し、前記ベース部又は前記皿の一方と連結するように適合された外側プレートと、
外縁を有する内側プレートであって、該内側プレートの前記外縁と前記外側プレートの前記内縁の間に空隙が画定されるように前記中央の空間内に受け入れられるように寸法決めされ、前記ベース部又は前記皿の他方と連結するように適合された、内側プレートと、
前記外側プレートを前記内側プレートに連結するように前記空隙内を延在し、第1の軸に沿って配置された、第1の弓形部分と、
前記外側プレートを前記内側プレートに連結するように前記空隙内を延在し、前記第1の軸に対して垂直な第2の軸に沿って配置された第2の弓形部分と、を備え、
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、前記外側プレートに対する前記内側プレートの移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによって前記ベース部から前記皿への衝撃又は振動の伝達が低減される、衝撃吸収装置。
【請求項10】
前記外側プレートを前記内側プレートに連結するように前記空隙内を延在し、前記内側プレートの前記第1の弓形部分とは反対側に前記第1の軸に沿って配置された第3の弓形部分と、前記外側プレートを前記内側プレートに連結するように前記空隙内を延在し、前記内側プレートの前記第2の弓形部分とは反対側に第2の軸に沿って配置された第4の弓形部分とを更に備え、前記第3の弓形部分及び前記第4の弓形部分の各々が、前記ベース部に対する前記皿の移動を可能にするのに十分な弾性があり、それによって前記ベース部から前記皿への衝撃又は振動の伝達が低減される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記外側プレートの周囲から上方向に延在し、化粧品を収容する前記皿を受け入れるように寸法決めされた空間を画定する側壁を更に含む、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記外側プレート及び前記側壁の少なくとも一方が、前記皿に連結されるように適合される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記外側プレート又は前記内側プレートの少なくとも一方内にあり、前記第1の弓形部分又は前記第2の弓形部分の一方の少なくとも一部分を収容するように寸法決めされたチャネルを更に含む、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の各々が、湾曲した弓部、角張った弓部、Z字形状、S字形状、波形、及びジグザグ形状の一つから選択された形状を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分の少なくとも一方が、前記それぞれの弓形部分の長さに沿って厚さを変更することによって漸進的な緩和をもたらすように適合される、請求項9に記載の装置。
【請求項16】
前記外側プレート、前記内側プレート、前記第1の弓形部分及び前記第2の弓形部分が、一体品として一体化して形成される、請求項9に記載の装置。
【請求項17】
前記装置が成形によって形成される、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記装置がダイ打抜きによって形成される、請求項16に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2009−543604(P2009−543604A)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519596(P2009−519596)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/072817
【国際公開番号】WO2008/008682
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(598100128)イーエルシー マネージメント エルエルシー (112)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/072817
【国際公開番号】WO2008/008682
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(598100128)イーエルシー マネージメント エルエルシー (112)
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