説明

半永続スケジューリングデータを送信するための方法および装置

本発明の実施形態は、通信分野に関し、効果的に半永続サービスの再送信の可能性を低減し、システムのスループットを高める、半永続スケジューリングデータを送信するための方法および装置を開示する。本発明の実施形態は具体的に、複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびマルチユーザ多入力多出力アンテナユニットの相互関係の利得に従って半永続スケジューリングデータを送信するための最初の送信搬送波を判定するステップと、判定された半永続スケジューリングデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに通知するステップと、通知された半永続スケジューリングデータを送信するための最初の送信搬送波に従って、ユーザに半永続スケジューリングデータを送信するステップとを含む。本発明の実施形態は主に、キャリアアグリゲーションの場面で半永続スケジューリングデータの送信プロセスにおいて使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2009年11月10日に中国特許庁に出願した中国特許出願第200910210814.7号の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は通信分野に関し、詳細には半永続スケジューリングデータを送信するための方法およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
半永続スケジューリング(SPS)は、送信リソースを定期的に事前構成するスケジューリング方式である。このスケジューリング方式では、基地局(eNodeB, eNB)はサービス特性に従ってユーザ機器(UE)によって使用されるSPSリソースをアクティブ化および構成し、その後の送信プロセスで、UEは任意のスケジューリング命令のシグナリングを必要とせずに、データ送信のために事前に割り当てられたリソースを定期的に使用する。例えば、ロングタームエボリューション(long-term evolution)(LTE)システムでは、eNBは無線リソース制御(RRC)シグナリングを介してボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスのSPS期間を構成し、特定のSPSリソースは物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)命令を介してアクティブ化、修正および解放される。
【0004】
従来の単一搬送波システムでは、SPSデータの送信の場合、データ送信は、単一搬送波上で固定変調および符号化方式を使用することによって定期的に実行することができるだけであり、先行技術ではキャリアアグリゲーションが導入されるので、SPSアルゴリズムの動的な性質が適切に追加される。先行技術では、以下の技術的解決策が採用される。すなわち、1)各N個のSPSデータ片は最初にホップおよび変換方式で、異なる搬送波で送信され、2)最初の送信と再送信との間で衝突が生じる場合、最初の送信を他の搬送波で実行するようにディスプレイシグナリングを介して指示される。
【0005】
この実施形態を実施するプロセスで、先行技術でのSPSデータを送信するための方式は、SPSデータを再送信する確率が比較的高いという問題を引き起こす可能性があり、複数のユーザの柔軟な整合を実現することができず、それによってシステム全体のスループットに影響を及ぼすことに発明者は気付いた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、効果的に半永続サービスの再送信の可能性を低減し、システムのスループットを高めるようなSPSデータを送信するための方法およびデバイスに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の実施形態は以下のような技術的解決策を採用する。
【0008】
本発明の実施形態は、SPSデータを送信するための方法であって、
複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびマルチユーザ多入力多出力(MU-MIMO)アンテナユニットの整合の利得に従って、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を判定するステップと、
判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示するステップと、
指示された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を介して、ユーザにSPSデータを送信するステップとを含む方法を提供する。
【0009】
本発明の実施形態は、SPSデータを送信するためのデバイスであって、
複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って、SPSデータを送信するための最初の送信を判定するように構成された判定ユニットと、
判定ユニットによって判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示するように構成された指示ユニットと、
指示ユニットによって指示された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を介して、ユーザに半永続データを送信するように構成された送信ユニットとを含むデバイスを提供する。
【0010】
本発明の実施形態は、SPSデータを送信するための方法であって、
eNBによって送信された指示をUEによって受信するステップであり、指示がSPSデータを送信するための最初の送信搬送波を指示するために特に使用され、最初の送信搬送波が、複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従ってeNBによって判定されるステップと、
最初の送信搬送波を介してSPSデータをeNBからUEによって受信するステップとを含む方法を提供する。
【0011】
本発明の実施形態は、
eNBによって送信された指示を受信するように構成されたトランシーバユニットと、
トランシーバユニットによって受信された指示に従ってeNBのSPSデータを送信するための最初の送信搬送波を判定し、最初の送信搬送波を介して、SPSデータをeNBから受信するように受信ユニットに指示するように構成され、最初の送信搬送波が複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従ってeNBによって判定される処理ユニットとを含むUEを提供する。
【0012】
本発明の実施形態において提供されるSPSデータを送信するための方法およびデバイスの場合、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って判定され、SPSデータを送信するための判定された送信搬送波はユーザに指示され、半永続データは、指示ユニットによって指示された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を介してユーザに送信される。先行技術と比較すると、本発明の実施形態において提供される技術的解決策では、ユーザのSPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、効果的にSPSデータ送信の精度を高めるように複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って判定され、それによりSPSデータの再送信の可能性が減少し、システムのスループットが高まる。
【0013】
本発明の実施形態による技術的解決策を例示するために、または先行技術の技術的解決策をより明確に例示するために、本実施形態または先行技術を説明するために必要な添付の図面を以下で簡潔に紹介する。明らかに、以下の説明の中での添付の図面は単に本発明の実施形態のうちのいくつかを示すものであり、当業者であれば、創造的な努力を伴わずに添付の図面に従って他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態1によるSPSデータを送信するための方法の流れ図である。
【図2】本発明の実施形態1によるSPSデータを送信するためのデバイスの構成ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態2によるSPSデータを送信するための方法の流れ図である。
【図4】本発明の実施形態2によるSPSデータを送信するための方法におけるSPSデータのフィードバック方式の概略図である。
【図5】本発明の実施形態2によるSPSデータを送信するための方法における他の永続スケジューリングサービスのフィードバック方式の概略図である。
【図6】本発明の実施形態2によるSPSデータを送信するためのデバイスの構成ブロック図である。
【図7】本発明の実施形態2によるSPSデータを送信するためのデバイスの構成ブロック図である。
【図8】本発明の実施形態3によるSPSデータを送信するための方法の流れ図である。
【図9】本発明の実施形態3によるUEの構成ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の技術的解決策を添付の図面を参照して、以下で明瞭かつ完全に説明する。説明する実施形態は、本発明のすべてではなく、むしろその一部であることは明らかである。当業者であれば、いかなる創造的な努力もせずに、本明細書で示される実施形態から他の実施形態を導き出すことができるが、すべてのそのような実施形態は本発明の保護範囲の中に含まれる。
【0016】
実施形態1
本発明の実施形態1はSPSデータを送信するための方法を提供し、図1に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0017】
101:複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を判定する。
【0018】
搬送波のチャネル状態は、データ受信側によるフィードバックを介して取得され、搬送波のチャネル状態情報はチャネル品質インジケータ/チャネル状態情報(CQI/CSI)、ランクインジケータ(RI)および事前符号化マトリックスインデックス(PMI)の3つの種類を含む。MU-MIMOの間、CQI/CSI、RIおよびPMIのフィードバック情報に従って、特定のアルゴリズムを介した整合のために最も適切なユーザが選択され、整合原則は以下の2つの態様を含み、特に以下の通りである。すなわち、第1にVoIPユーザ間の整合のために、原則は、最小の全体的な再送信の確率を満たすことである。第2に、VoIPユーザと他の非VoIPユーザとの整合のために、原則は、VoIPユーザと他の非VoIPユーザとの両方のパケット損失率を満たすことを前提として、時間遅延の影響を受けるサービスのスループットを最大化することである。原則に従ってMU-MIMOアンテナユニットの整合が判定されると、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、選択されたMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って判定される。
【0019】
102:送信された半永続データが受信されつつあるとき、送信された半永続データを受信するために、データを送信するための搬送波だけが感知されればよいように、判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示する。
【0020】
判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示することは、特に以下の2つの方式を含む。すなわち、最初に、複数の搬送波内の各搬送波に物理層チャネルが追加され、1ビットインジケータビットが物理層チャネルに設定されるが、ここでの1ビットインジケータビットはSPSデータが送信のための搬送波上にスケジュールされているかどうかを指示するためのものである。次に1つのダウンリンク主搬送波が選択され、物理層チャネルが選択されたダウンリンク主搬送波に追加され、所定の長さのインジケータビットが、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を指示するために物理層チャネルに設定される。
【0021】
103:指示された、SPSデータを送信するための最初の搬送波を介して、ユーザにSPSデータを送信する。
【0022】
本発明の実施形態1はSPSデータを送信するためのデバイスを提供し、図2に示すように、デバイスは判定ユニット21、指示ユニット22および送信ユニット23を含む。
【0023】
判定ユニット21は、複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を判定するように構成されている。SPSデータを送信するための最初の搬送波が判定された後、指示ユニット22は、判定ユニット21によって判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示するように構成されている。送信ユニット23は、指示ユニット22によって指示された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を介して、ユーザに半永続データを送信するように構成されている。
【0024】
搬送波のチャネル状態はデータ受信側によってフィードバックされ、搬送波のチャネル状態情報はCQI/CSI、RIおよびPMIの3つの種類を含む。MU-MIMOの間、CQI/CSI、RIおよびPMIのフィードバック情報に従って、特定のアルゴリズムを介した整合のために最も適切なユーザが選択され、整合原則は以下の2つの態様を含み、特に以下の通りである。すなわち、第1にVoIPユーザ間の整合のために、原則は、最小の全体的な再送信の確率を満たすことである。第2に、VoIPユーザと他の非VoIPユーザとの整合のために、原則は、VoIPユーザと他の非VoIPユーザとの両方のパケット損失率を満たすことを前提として、時間遅延の影響を受けるサービスのスループットを最大化することである。原則に従ってMU-MIMOアンテナユニットの整合が判定されると、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、選択されたMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って判定される。
【0025】
指示ユニット22は、特に以下の2つの方式において、判定ユニット21によって判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示してもよい。すなわち、最初に、複数の搬送波内の各搬送波に物理層チャネルが追加され、1ビットインジケータビットが物理層チャネルに設定されるが、ここでの1ビットインジケータビットは、SPSデータが送信のための搬送波上にスケジュールされているかどうかを指示するためのものである。次に1つのダウンリンク主搬送波が選択され、物理層チャネルが選択されたダウンリンク主搬送波に追加され、所定の長さのインジケータビットが、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を指示するために物理層に設定される。
【0026】
本発明の実施形態では、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って判定され、判定された、SPSデータを送信するための送信搬送波はユーザに指示され、半永続データは、指示ユニットによって指示された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を介してユーザに送信される。先行技術と比較すると、本発明の実施形態において提供される技術的解決策では、ユーザのSPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、効果的にSPSデータ送信の精度を高めるように複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って判定され、それによりSPSデータの再送信の可能性が減少し、システムのスループットが高まる。
【0027】
実施形態2
本発明の実施形態2はSPSデータを送信するための方法を提供し、図3に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0028】
301:複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を判定する。
【0029】
搬送波のチャネル状態はデータ受信側によってフィードバックされ、搬送波のチャネル状態情報はCQI/CSI、RIおよびPMIの3つの種類を含む。MU-MIMOの間、CQI/CSI、RIおよびPMIのフィードバック情報に従って、特定のアルゴリズムを介した整合のために最も適切なユーザが選択され、整合原則は以下の2つの態様を含み、特に以下の通りである。すなわち、第1にVoIPユーザ間の整合のために、原則は、最小の全体的な再送信の確率を満たすことである。第2に、VoIPユーザと他の非VoIPユーザとの整合のために、原則は、VoIPユーザと他の非VoIPユーザとの両方のパケット損失率を満たすことを前提として、時間遅延の影響を受けるサービスのスループットを最大化することである。原則に従ってMU-MIMOアンテナユニットの整合が判定されると、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、選択されたMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って判定される。
【0030】
302:送信された半永続データが受信されつつあるとき、送信された半永続データを受信するために、データを送信するための搬送波だけが感知されればよいように、判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示する。
【0031】
判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示することは、以下の2つの方式を含む。
【0032】
最初に、複数の搬送波内の各搬送波に物理層チャネルが追加され、1ビットインジケータビットが物理層チャネルに設定されるが、ここでの1ビットインジケータビットは、SPSデータが送信のための搬送波上にスケジュールされているかどうかを指示するためのものである。例えば、1ビットインジケータビットが1に設定される場合、UEのSPSデータが送信のための搬送波上にスケジュールされていることを示し、1ビットインジケータビットが0に設定される場合、UEのSPSデータが送信のための搬送波上にスケジュールされていないということを示し、逆もまた同様であるが、本発明はそれらに限定されない。
【0033】
次に1つのダウンリンク主搬送波が選択され、物理層チャネルが選択されたダウンリンク主搬送波に追加され、所定の長さのインジケータビットが、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を指示するために物理層に設定され、所定の長さのインジケータビットは、例えば2ビットから3ビットなど、実際的な要件に従って設定されてもよい。
【0034】
303:SPSデータ送信の期間、SPSデータ送信のフィードバック方式、ならびに搬送波リソースの位置およびサイズを構成するが、ここでの位置およびサイズはSPSデータの送信の間に使用される。各パラメータの構成は専用シグナリングを使用することによって実現されてもよく、専用シグナリングは、限定されないがRRCシグナリングであってよい。
【0035】
SPSデータ送信の期間は、例えば20ミリ秒など、実際的な要件に従って特に設定されてもよい。
【0036】
SPSデータ送信のフィードバック方式は特に2つのタイプを含み、それらは図4および5を参照して特に説明されている。
【0037】
最初に図4に示されているように、SPSデータ送信のフィードバック方式は特に以下の通りである。SPSデータの最初の送信および再送信のフィードバック情報は、SPSデータを送信するための搬送波と整合する搬送波を介して送信される。フィードバック情報は、肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)を含む。ACKは正確な受信を示し、送信側は再送信を必要としない。NACKは不正確な受信を示し、送信側は再送信を必要とする。以下、ACK/NACKをA/Nと略記する。CC1およびCC1'、CC2およびCC2'ならびにCC3およびCC3'は、相互に整合するペアの送信チャネルであり、SPSデータを送信するためにCC1データが使用される場合、UEは、SPSデータを受信する対応する受信側によって送信されるフィードバック情報を得るために、対応する整合送信チャネルCC1'で分析を実行してもよく、送信プロトコル上で特定のフィードバック情報のための搬送波の設定を実行する必要はない。この情報フィードバック方式は、アップリンクのSPSサービス送信に適している。例えばLTEシステムの中で、同システム中でのフィードバック情報のアップリンクデータ送信チャネル(物理アップリンク共有チャネル、PUSCH)とダウンリンクフィードバックチャネル(物理ハイブリッド自動再送信要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH))との間に1対1の対応関係が存在する場合、アップリンクSPSサービス送信の間に、UEはプロトコルの変更を必要とせずにデータ送信のフィードバック情報を判定するために、どのダウンリンク搬送波のPHICH復号が実行されなければならないのかを知る。
【0038】
次に図5に示すように、SPSデータ送信のフィードバック方式は特に以下の通りである。1つの主フィードバック搬送波が選択され、すべてのSPSデータの最初の送信および再送信のフィードバック情報は、選択された主フィードバック搬送波を介して送信される。CC1'は選択された主フィードバック搬送波であり、CC1、CC2およびCC3の最初の送信および再送信のフィードバック情報は、選択された主フィードバック搬送波CC1'によってフィードバックされる。ダウンリンク送信については、非対称のキャリアアグリゲーションのため、すなわち1つのアップリンクが複数のダウンリンクに対応するために、SPSデータのフィードバック方式は強化されたダウンリンク送信のフィードバックに適しており、主搬送波上の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のフィードバックリソースは、ダウンリンクSPSサービス送信を実行するUEに事前に割り当てられてもよく、CC1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信、ならびにCC2およびCC3のSPSサービス送信のA/Nフィードバックで衝突の回避が効果的に実行される必要がある。
【0039】
さらに、最初のフィードバック方式がダウンリンクSPSデータを送信するために採用される場合、A/Nリソース構成は、SPSデータを送信する期間および対応する事前に割り当てられたリソースに従って、RRC専用シグナリングを介して各搬送波のA/Nで実行される必要がある。一部の事前に割り当てられたPUCCHリソースが使用されていないとき、それらは他の目的のために使用されてよい。
【0040】
304:指示された、SPSデータを送信するための最初の搬送波を介して、ユーザにSPSデータを送信する。
【0041】
305:ユーザによって返送されたSPSデータ送信のフィードバック情報を受信し、フィードバック情報は正確な受信、または再送信を必要とする不正確な受信を含む。受信されたフィードバック情報が正確な受信である場合、ステップ307が実行される。受信されるフィードバック情報が再送信を必要とする不正確な受信である場合、ステップ306が実行される。ステップ307およびステップ306は非同期で実行されてよいということ、すなわちステップ306が実行されるときステップ307は実行されなくてもよく、ステップ307が実行されるときステップ306は実行されなくてもよいということに留意されたい。
【0042】
306:受信側が送信側によって送信されたSPSデータを正確に受信することができるように、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を介してSPSデータを再送信し、SPSデータが最初の搬送波を介して再送信された後、受信側が正確にSPSデータを受信したことを判定するために、ステップ305が実行される。
【0043】
307:このSPSデータ送信の終了。
【0044】
本発明の実施形態2はSPSデータを送信するためのデバイスを提供し、図6に示すように、このデバイスは判定ユニット41、指示ユニット42、構成ユニット43、送信ユニット44、受信ユニット45および再送信ユニット46を含む。
【0045】
判定ユニット41は、複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を判定するように構成されている。搬送波のチャネル状態はデータ受信側によってフィードバックされ、搬送波のチャネル状態情報はCQI/CSI、RIおよびPMIの3つのタイプを含む。MU-MIMOの間、CQI/CSI、RIおよびPMIのフィードバック情報に従って、特定のアルゴリズムを介した整合のために最も適切なユーザが選択され、整合原則は以下の2つの態様を含み、特に以下の通りである。すなわち、第1にVoIPユーザ間の整合のために、原則は、最小の全体的な再送信の確率を満たすことである。第2に、VoIPユーザと他の非VoIPユーザとの整合のために、原則は、VoIPユーザと他の非VoIPユーザとの両方のパケット損失率を満たすことを前提として、時間遅延の影響を受けるサービスのスループットを最大化することである。原則に従ってMU-MIMOアンテナユニットの整合が判定されると、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、選択されたMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って判定される。
【0046】
SPSデータを送信するための最初の搬送波が判定された後で、指示ユニット42は、判定ユニット41によって判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示する。構成ユニット43は、SPSデータ送信の期間、SPSデータ送信のフィードバック方式、ならびに搬送波リソースの位置およびサイズを構成するように構成されているが、ここでの位置およびサイズはSPSデータの送信の間に使用される。送信ユニット44は、構成ユニット43によって構成されたSPSデータ送信のパラメータに従って、指示ユニット42によって指示された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を介して、半永続データをユーザに送信するように構成されている。SPSデータフィードバック方式は、SPSデータを送信するための搬送波と整合する搬送波を介して、SPSデータの最初の送信および再送信のフィードバック情報を送信すること、または1つの主フィードバック搬送波を選択し、主フィードバック搬送波を介して、すべてのSPSデータの最初の送信および再送信のフィードバック情報を選択することを含む。
【0047】
送信ユニット44が指示ユニット42によって指示された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を介して、半永続データをユーザに送信した後で、受信ユニット45は、ユーザによって返送されたSPSデータ送信のフィードバック情報を受信するように構成されており、フィードバック情報は正確な受信、または再送信を必要とする不正確な受信を含む。ユーザによって返送され、受信ユニット45によって受信されたSPSデータ送信のフィードバック情報が再送信を必要とする不正確な受信であったとき、再送信ユニット46は、受信側が送信されたSPSデータを正確に受信することができるように、送信ユニット44のSPSデータを送信するための最初の送信搬送波を介してSPSデータを再送信するように構成されている。
【0048】
指示ユニット42は、第1の付加モジュール421および第1の設定モジュール422を含む。
【0049】
指示ユニット42が、判定ユニット41によって判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示するとき、最初に第1の付加モジュール421は複数の搬送波内の各搬送波に物理層チャネルを付加し、物理層チャネルが複数の搬送波内の各搬送波に付加された後で、第1の設定モジュール422は、付加モジュール421によって付加された物理層チャネルの中に1ビットインジケータビットを設定するように構成されるが、ここでの1ビットインジケータビットは、SPSデータが送信のために搬送波上でスケジュールされているかどうかを指示するためのものである。
【0050】
上記の実施方法に加えて、判定ユニット41によって判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示することはまた、図7に示す以下の実施形態における方法を採用してもよい。指示ユニット42は選択モジュール423、第2の付加モジュール424および第2の設定モジュール425を含む。
【0051】
指示ユニット42が判定ユニット41によって判定された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波をユーザに指示するとき、最初に選択モジュール423は1つのダウンリンク搬送波を選択し、その後ダウンリンク主搬送波が選択され、第2の付加モジュール424は、選択モジュール423によって選択されたダウンリンク主搬送波に物理層チャネルを付加するように構成され、第2の設定モジュール425は、第2の付加モジュール424によって付加された物理層チャネルの中に、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を指示するための所定の長さのインジケータを設定するように構成されている。
【0052】
本発明の実施形態では、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って判定され、判定された、SPSデータを送信するための送信搬送波はユーザに指示され、半永続データは、指示ユニットによって指示された、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を介してユーザに送信される。先行技術と比較すると、本発明の実施形態において提供される技術的解決策では、ユーザのSPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、効果的にSPSデータ送信の精度を高めるように複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従って判定され、それによりSPSデータの再送信の可能性が減少し、システムのスループットが高まる。
【0053】
また本発明の実施形態では、受信側によってフィードバックされた受信フィードバック情報が再送信を必要とする不正確な受信である場合、SPSデータは最初にSPSデータを送信する搬送波を介して再送信されるので、同じSPSデータの最初の送信と再送信とは1つの搬送波上で実行される。さらに、異なるSPSデータの最初の送信は異なる搬送波上で実行されてよいので、サービスの最初の送信と再送信との間の衝突は回避される。
【0054】
実施形態3
本発明の実施形態3はSPSデータを送信するための方法を提供し、この方法は実施形態1で提供されるeNB側での方法に対応しており、実施形態1の中のUEとeNBとの間のインタラクションプロセスを実現してもよい。図8に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0055】
801:UEは、eNBによって送信された指示を受信する。この指示は特に、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を指示するために使用され、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従ってeNBによって判定される。
【0056】
eNBによって送信される指示は、複数の搬送波内の各搬送波上の物理層チャネルにeNBによって設定された、SPSデータが送信のために搬送波上でスケジュールされているかどうかを指示するための1ビットインジケータビットであってよく、またはeNBによって送信される指示は、SPSデータを送信するための最初の送信搬送波を指示するための、選択されたダウンリンク主搬送波上の物理層チャネルにeNBによって設定された所定の長さのインジケータであってもよい。
【0057】
I802:UEは最初の送信搬送波を介して、eNBからSPSデータを受信する。
【0058】
ステップ802の後、この方法はSPSデータ送信のフィードバック情報をeNBに返送することをさらに含み、フィードバック情報は正確な受信、または再送信を必要とする不正確な受信を含む。フィードバック情報が再送信を必要とする不正確な受信である場合、この方法は最初の送信搬送波を介して、eNBによって再送信されたSPSデータを受信することをさらに含む。
【0059】
本発明の実施形態3はUEをさらに提供し、これはUE側での方法を実現してもよい。図9に示すように、UEはトランシーバユニット91および処理ユニット92を含む。
【0060】
トランシーバユニット91は、eNBによって送信された指示を受信するように構成されている。
【0061】
処理ユニット92は、トランシーバユニット91によって受信された指示に従ってeNBのSPSを送信するための最初の送信搬送波を判定し、最初の送信搬送波を介してeNBからSPSデータを受信するように受信ユニット91を指示するように構成されている。SPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従ってeNBによって判定される。
【0062】
トランシーバユニット91が最初の送信搬送波を介してSPSデータをeNBから受信した後で、トランシーバユニット91はSPSデータの送信フィードバック情報をeNBに返送するようにさらに構成されてもよく、フィードバック情報は正確な受信、または再送信を必要とする不正確な受信を含む。トランシーバユニット91のフィードバック情報が再送信を必要とする不正確な受信である場合、トランシーバユニット91は、最初の送信搬送波を介してeNBによって再送信されたSPSデータを受信するようにさらに構成されてもよい。
【0063】
この実施形態で提供される技術的解決策では、ユーザのSPSデータを送信するための最初の送信搬送波は、効果的にSPSデータ送信の精度を高めるように複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびMU-MIMOアンテナユニットの整合の利得に従ってeNBによって判定され、それによりSPSデータの再送信の可能性が減少し、システムのスループットが高まる。
【0064】
上の実施形態の説明を通して、本発明は必要な汎用ハードウェア上のソフトウェアによって達成されてもよく、またハードウェアによって達成されてもよいが、多くの場合、本発明は好ましくは前者の方法を介して実装されるということが当業者には明らかである。このような理解に基づき、本発明、または先行技術に貢献する部分の技術的解決策は、実質的にソフトウェア製品の形で具体化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクまたはコンピュータの光ディスクなどの読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、(例えばパーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワーク機器などの)コンピュータ機器に、本発明の実施形態による方法を実行するように指示するための複数の命令を含んでもよい。
【0065】
結論として、上述のものは単に本発明の例示的実施形態である。しかしながら、本発明の保護範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明の技術的範囲内にある先行技術の当業者によって容易に考えられる変更または置換は、本発明の保護範囲内に入るべきである。したがって、本発明の保護範囲は添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0066】
21 判定ユニット
22 指示ユニット
23 送信ユニット
41 判定ユニット
42 指示ユニット
43 構成ユニット
44 送信ユニット
45 受信ユニット
46 再送信ユニット
421 第1の付加モジュール
422 第1の設定モジュール
423 選択モジュール
424 第2の付加モジュール
425 第2の設定モジュール
91 トランシーバユニット
92 処理ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半永続スケジューリングデータを送信するための方法であって、
複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびマルチユーザ多入力多出力アンテナユニットの整合の利得に従って、半永続スケジューリングデータを送信するための最初の送信搬送波を判定するステップと、
半永続スケジューリングデータを送信するための前記判定された最初の送信搬送波をユーザに指示するステップと、
半永続スケジューリングデータを送信するための前記指示された最初の送信搬送波を介して、前記半永続スケジューリングデータを前記ユーザに送信するステップとを備える方法。
【請求項2】
前記複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報および前記マルチユーザ多入力多出力アンテナユニットの整合の利得に従って、半永続スケジューリングデータを送信するための前記最初の搬送波を判定するステップは、
ランクインジケータ、事前符号化マトリックスインデックス、複数の搬送波内の各搬送波のものであるチャネル品質インジケータまたはチャネル状態情報に従って、マルチユーザ多入力多出力アンテナユニットの整合を選択するステップと、
前記選択されたマルチユーザ多入力多出力アンテナユニットの整合の利得に従って、半永続スケジューリングデータを送信するため前記最初の送信搬送波を判定するステップとを備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記半永続スケジューリングデータを送信するための前記判定された最初の送信搬送波を前記ユーザに指示するステップは、
前記複数の搬送波内の各搬送波上に物理層チャネルを付加し、1ビットインジケータビットを前記物理層チャネルに設定するステップであって、前記1ビットインジケータビットが、前記半永続スケジューリングデータが前記送信のための搬送波上にスケジュールされているかどうかを指示するためのものであるステップ、または
1つのダウンリンク主搬送波を選択し、前記選択されたダウンリンク主搬送波上に物理層チャネルを付加し、前記半永続スケジューリングデータを送信するための前記最初の送信搬送波を指示するための所定の長さのインジケータビットを前記物理層チャネルに設定するステップを備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記半永続スケジューリングデータを送信するための前記指示された最初の送信搬送波を介して、前記半永続スケジューリングデータを前記ユーザに送信するステップの前に、
半永続スケジューリングデータを送信するためのフィードバック方式を構成するステップをさらに備え、
半永続スケジューリングデータを送信するための前記フィードバック方式が、特に、
前記半永続スケジューリングデータを送信するための搬送波と整合する搬送波を介して、半永続スケジューリングデータの最初の送信および再送信のフィードバック情報を送信するステップ、または
主フィードバック搬送波を選択し、前記選択された主フィードバック搬送波を介して、すべての半永続スケジューリングデータの前記最初の送信および再送信の前記フィードバック情報を送信するステップを備える請求項1に記載の送信方法。
【請求項5】
半永続スケジューリングデータを送信するための前記指示された最初の送信搬送波を介して、前記半永続スケジューリングデータを前記ユーザに送信するステップの後で、
前記ユーザによって返送された前記半永続スケジューリングデータの前記送信のフィードバック情報を受信するステップであって、前記フィードバック情報が正確な受信または再送信を必要とする不正確な受信を備えるステップをさらに備える請求項1に記載の送信方法。
【請求項6】
前記フィードバック情報が再送信を必要とする不正確な受信である場合、
前記半永続スケジューリングデータを送信するための前記最初の送信搬送波を介して、前記半永続スケジューリングデータを再送信するステップをさらに備える請求項5に記載の送信方法。
【請求項7】
半永続スケジューリングデータを送信するためのデバイスであって、
複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびマルチユーザ多入力多出力アンテナユニットの整合の利得に従って、半永続スケジューリングデータを送信するための最初の送信搬送波を判定するように構成された判定ユニットと、
前記判定ユニットによって判定された半永続スケジューリングデータを送信するための前記最初の搬送波をユーザに指示するように構成された指示ユニットと、
前記指示ユニットによって指示された半永続スケジューリングデータを送信するための前記最初の搬送波を介して、前記半永続データを前記ユーザに送信するように構成された送信ユニットとを備えるデバイス。
【請求項8】
前記指示ユニットは、
前記複数の搬送波内の各搬送波上に物理層チャネルを付加するように構成された第1の付加モジュールと、
前記付加モジュールによって付加された前記物理層チャネルの中に1ビットインジケータビットを設定するように構成され、前記1ビットインジケータビットが、前記半永続スケジューリングデータが前記送信のための搬送波上にスケジュールされているかどうかを指示するためのものである第1の設定モジュールとを備える請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記指示ユニットは、
1つのダウンリンク主搬送波を選択するように構成された選択モジュールと、
前記選択モジュールによって選択された前記ダウンリンク主搬送波上に物理層チャネルを付加するように構成された第2の付加モジュールと、
前記半永続スケジューリングデータを送信するための前記最初の送信搬送波を指示するための所定の長さのインジケータビットを、前記第2の付加モジュールによって付加された前記物理層チャネルの中に設定するように構成された第2の設定モジュールとを備える請求項7に記載のデバイス。
【請求項10】
前記送信ユニットが、前記指示ユニットによって指示された半永続スケジューリングデータを送信するための前記最初の送信搬送波を介して前記半永続スケジューリングデータを前記ユーザに送信する前に、前記半永続スケジューリングデータを送信する期間、前記半永続スケジューリングデータの前記送信のフィードバック方式、ならびに搬送波リソースの位置およびサイズを構成するように構成され、前記位置およびサイズが前記半永続スケジューリングデータの前記送信の間に使用される構成ユニットをさらに備える請求項7に記載のデバイス。
【請求項11】
前記送信ユニットが、前記指示ユニットによって指示された半永続スケジューリングデータを送信するための前記最初の送信搬送波を介して前記半永続スケジューリングデータを前記ユーザに送信した後に、前記ユーザによって返送された前記半永続スケジューリングデータの前記送信のフィードバック情報を受信するように構成され、前記フィードバック情報が正確な受信または再送信を必要とする受信を備える受信ユニットをさらに備える請求項7に記載の送信デバイス。
【請求項12】
前記受信ユニットによって受信された前記フィードバック情報が再送信を必要とする不正確な受信であったとき、前記送信ユニットの前記半永続スケジューリングデータを送信するための前記最初の送信搬送波を介して前記半永続スケジューリングデータを再送信するように構成された再送信ユニットをさらに備える請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
半永続スケジューリングデータを送信するための方法であって、
基地局によって送信された指示をユーザ機器によって受信するステップであり、前記指示が、半永続スケジューリングデータを送信するための最初の送信搬送波を指示するために特に使用され、前記最初の送信搬送波が、複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびマルチユーザ多入力多出力アンテナユニットの整合の利得に従って基地局によって判定されるステップと、
前記最初の送信搬送波を介して、前記基地局から前記半永続スケジューリングデータを前記ユーザ機器によって受信するステップとを備える方法。
【請求項14】
前記基地局によって送信される前記指示は、
前記複数の搬送波内の各搬送波上の物理層チャネルの中に1ビットインジケータビットを基地局によって設定するステップであって、前記インジケータビットが、前記半永続スケジューリングデータが送信のための前記搬送波上にスケジュールされているかどうかを指示するステップ、または、
選択されたダウンリンク主搬送波上の付加された物理層チャネルの中に所定の長さのインジケータビットを基地局によって設定するステップであって、前記インジケータビットが前記半永続スケジューリングデータを送信するための前記最初の送信搬送波を指示するステップを特に備える請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記最初の送信搬送波を介して前記基地局から前記半永続スケジューリングデータを受信するステップの後で、
前記半永続スケジューリングデータの前記送信のフィードバック情報を前記基地局に返送するステップであって、前記フィードバック情報が正確な受信または再送信を必要とする不正確な受信を備えるステップをさらに備える請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記フィードバック情報が再送信を必要とする不正確な受信である場合、
前記最初の送信搬送波を介して前記基地局によって再送信された前記半永続スケジューリングデータを前記ユーザ機器によって受信するステップをさらに備える請求項15に記載の方法。
【請求項17】
基地局によって送信された指示を受信するように構成されたトランシーバユニットと、
前記トランシーバユニットによって受信された前記指示に従って、前記基地局の半永続スケジューリングデータを送信するための最初の送信搬送波を判定し、前記最初の送信搬送波を介して前記基地局から前記半永続スケジューリングデータを受信するように前記受信ユニットに指示するように構成された処理ユニットであって、前記最初の送信搬送波が複数の搬送波内の各搬送波のチャネル状態情報およびマルチユーザ多入力多出力アンテナユニットの整合の利得に従って前記基地局によって判定される処理ユニットとを備えるユーザ機器。
【請求項18】
前記トランシーバユニットが前記最初の送信搬送波を介して前記基地局から前記半永続スケジューリングデータを受信した後で、前記トランシーバユニットは、
前記半永続スケジューリングデータの前記送信のフィードバック情報を前記基地局に返送するようにさらに構成されており、前記フィードバック情報が正確な受信または再送信を必要とする不正確な受信を備える請求項17に記載のユーザ機器。
【請求項19】
前記トランシーバユニットの前記フィードバック情報が再送信を必要とする不正確な受信である場合、前記トランシーバユニットは、
前記最初の送信搬送波を介して前記基地局によって再送信された前記半永続スケジューリングデータを受信するようにさらに構成されている請求項18に記載のユーザ機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−502862(P2013−502862A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525879(P2012−525879)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【国際出願番号】PCT/CN2010/078603
【国際公開番号】WO2011/057566
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】