説明

卓球ラケット

【課題】長時間に渡って練習を行なっても、手や腕を痛めることなく、また、思いきってラケットを振り上げたときに、顔や頭を棒状の柄で傷つけにくい卓球用ラケットを提供する。
【解決手段】ラケットの中心線4上に人差し指、中指、薬指、小指の四指が一度に入るのに充分な開口部1を設け、開口部1の上部にカーブを設け、上縁部3を柄として使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卓球ラケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、棒状の柄を持つ卓球ラケットは、握り方が、人それぞれ違い、浅く持ったり、深く持ったりして、握り方によっては、技術を習得するときに障害になることもあった。また、四孔式卓球ラケットは、手の大きさが異なったときに、非常に使いづらかった。(実用新案文献1参照)。
【先行技術文献】
【0003】
【実用新案文献1】
実開2007−1395号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、棒状の柄を持つ卓球ラケットは、握り方が、人それぞれ違うため、長時間、長期間、練習を行なうと手や腕などを痛めることがあった。時には、思いきってラケットを振り上げたときに、顔や頭を棒状の柄で傷つけることがあった。また、四孔式卓球ラケットは、手の大きさが異なったときに、非常に使いづらかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ラケットの中心線上に人差し指、中指、薬指、小指の四指が一度に入るのに充分な開口部を設け、前記開口部の上縁部にカーブを設け、前記上縁部を柄として使用することである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、開口部1に人差し指、中指、薬指、小指等の四指を挿入し、縁部2に先の四指を掛けて柄3を握ることにより、従来の棒状の柄に比べて、握りやすくなるため、ラケットを保持する手に掛かる負担は著しく軽減し、長時間、長期間、練習を行なっても手や腕を痛めることがなくなった。
【0007】
更に、棒状の柄がラケットから突き出していたために、柄を顔にぶつけて怪我をすることはなくなった。
【0008】
又、本発明のラケットを握った場合、腕や手首から真っ直ぐ伸びたところにラケットがあるため、手首の機能を充分に発揮させ、守備範囲も広がる他、技術の向上に役立つ等、大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明のラケットを示す正面図である。
【図2】本発明のラケットを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明すると、(図1、図2)木又は合成樹脂又は金属等有る程度の硬度を有する平坦な素材を用いて、任意の形状のラケット(A)を形成(図1では略円形)し、例えば縦方向のラケットの中心線(4)の上の部分に開口部(1)を設ける。
【0011】
この時、開口部(1)は、人差し指、中指、薬指、小指等の四指を挿入するのに充分な大きさが良く、開口部(1)の縁部(2)に適宜なカーブを設けると良く、このカーブは、ラケット(A)の上縁部とカーブを四指で握る柄(3)とした場合において、掌と指の長さの関係において、容易に且つ確実に柄(3)を握る事ができ、しかも、手首の機能を充分に発揮できる形状にしてある。
【0012】
言い換えれば、掌から指の第二間接までの距離が最も長い中指の位置が柄(3)の部分において最も広く形成され、開口部(1)の端部に行くに従って柄(3)の距離が短く成るように形成されている。
【0013】
本発明は、以上のような構造であるから、これを使用するには、人差し指、中指、薬指、小指の四指を開口部(1)に挿入し、開口部の縁部(3)を柄として握ることにより、ラケット(A)としての機能が充分に発揮できる。
【符号の説明】
1 開口部
2 縁部
3 柄
4 ラケットの中心線
5 ラバー
A ラケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラケットの中心線上に柄を形成するために、人差し指、中指、薬指、小指の四指が一度に入る開口部を設け、前記開口部の上部に適宜カーブを設けたことを特徴とするラケット。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−40322(P2012−40322A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−194872(P2010−194872)
【出願日】平成22年8月13日(2010.8.13)
【出願人】(510235693)