卓球用ラケット
【課題】反発性能の向上を達成することが可能な卓球用ラケットを提供する。
【解決手段】ラケットは、打球面10Aを有するブレード10と、ブレード10に接続されたグリップ部とを備えている。ブレード10は、打球面10Aに沿って配置され、FRPからなる第1強化層11と、第1強化層11に沿って配置され、FRPからなる第2強化層12と、第1強化層11と第2強化層12とを接続し、FRPからなる接続部13とを含んでいる。これにより、ブレード10の剛性が向上し、ラケットの反発性能が向上する。
【解決手段】ラケットは、打球面10Aを有するブレード10と、ブレード10に接続されたグリップ部とを備えている。ブレード10は、打球面10Aに沿って配置され、FRPからなる第1強化層11と、第1強化層11に沿って配置され、FRPからなる第2強化層12と、第1強化層11と第2強化層12とを接続し、FRPからなる接続部13とを含んでいる。これにより、ブレード10の剛性が向上し、ラケットの反発性能が向上する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卓球用ラケットに関し、より特定的には、反発性能の向上を達成することが可能な卓球用ラケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、卓球用ラケットは、打球面を有するブレードと、競技者がラケットを保持するためのグリップ部とを備えており、当該ブレードとグリップ部とは一体に形成されている。そして、ブレードは、木材板を積層することにより構成される合板構造、当該木材の層間にFRP(Fiber Reinforced Plastics;繊維強化プラスチック)などの特殊素材を挿入した積層合板構造、および単一の木材板からなる木材単板構造の3種類のうち、いずれかの構造を有している。
【0003】
このような従来の卓球用ラケットにおいては、ブレードやグリップ部の積層構造内にカーボンなどの特殊素材を挿入する、ブレードを構成する木材板の積層数を増加させる、ブレードを構成する木材板の厚みを厚くする、などの構造の変更により、反発性能を向上させることができる。
【0004】
また、卓球用ラケットにおいては、反発性能の向上や競技者が希望する特性を容易に達成することなどを目的として、種々の提案がなされている(たとえば、特許文献1および2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4−231080号公報
【特許文献2】実公昭63−19081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、反発性能の向上を目的として特殊素材を挿入したり、木材板の積層数や厚みを増加させる構造を採用したりすると、ラケットの質量が増加し、操作性が低下するという問題がある。また、上記特許文献1のように打球面の表面をFRPで構成するのみでは、反発性能が必ずしも十分ではないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、質量の増加を抑制しつつ、反発性能の向上を達成することが可能な卓球用ラケットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に従った卓球用ラケットは、打球面を有するブレードと、ブレードに接続されたグリップ部とを備えている。そして、ブレードは、打球面に沿って配置され、FRPからなる第1強化層と、第1強化層に沿って配置され、FRPからなる第2強化層と、第1強化層と第2強化層とを接続し、FRPからなる接続部とを含んでいる。
【0009】
上記卓球用ラケットにおいて好ましくは、第1強化層と第2強化層との間を充填する充填材をさらに備えている。
【0010】
上記卓球用ラケットにおいて好ましくは、第1強化層と、第2強化層と、接続部とによって閉鎖された閉鎖空間が形成されている。
【0011】
上記卓球用ラケットにおいて好ましくは、第1強化層と第2強化層との間を充填する充填材をさらに備え、かつ、第1強化層と、第2強化層と、接続部とによって閉鎖された閉鎖空間が形成されている。そして、当該閉鎖空間は上記充填材により充填されている。
【0012】
上記卓球用ラケットにおいて好ましくは、ブレードとグリップ部とが接続される領域には、ブレードの他の領域よりも剛性の高い高剛性部が形成されている。そして、ラケットの面外一次の曲げ固有振動の腹は、上記高剛性部内に位置している。
【0013】
上記卓球用ラケットにおいて好ましくは、ブレードおよびグリップ部のうち少なくともいずれか一方には突出部が形成され、突出部が形成された当該ブレードまたはグリップ部とは異なるブレードおよびグリップ部の他方には、上記突出部に嵌合する凹部が形成されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明の卓球用ラケットにおいては、ブレードがFRPからなる第1強化層および第2強化層を含むとともに、当該第1強化層と第2強化層とがFRPからなる接続部によって接続されている。これにより、質量の増加が抑制されつつ、ラケットの剛性が著しく向上し、反発性能の向上を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】シェークハンドタイプのラケットの外観を示す概略斜視図である。
【図2】図1の線分II−IIに沿った断面を示す概略断面図である。
【図3】ラケットのブレードの構造を示す概略図である。
【図4】ブレードとグリップ部との接続状態を示す概略図である。
【図5】図4の線分V−Vに沿った断面を示す概略断面図である。
【図6】図4の線分VI−VIに沿った断面を示す概略断面図である。
【図7】ブレードとグリップ部との接続状態を示す概略断面図である。
【図8】実施の形態2におけるブレードの構造を示す概略図である。
【図9】実施の形態3におけるブレードとグリップ部との接続状態を示す概略図である。
【図10】ペンホルダータイプのラケットの外観を示す概略斜視図である。
【図11】ラケットのブレードの構造を示す概略図である。
【図12】ブレードとグリップ部との接続状態を示す概略図である。
【図13】ブレードとグリップ部との接続状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
【0017】
(実施の形態1)
まず、本発明の一実施の形態である実施の形態1について説明する。図1を参照して、実施の形態1における卓球用ラケットであるシェークハンドタイプのラケット1は、打球面10Aを有するブレード10と、ブレード10に接続されたグリップ部20とを備えている。さらに、図1および図2を参照して、ブレード10は、打球面10Aに沿って配置され、FRPからなる第1強化層11と、第1強化層11に沿って配置され、FRPからなる第2強化層12と、第1強化層11と第2強化層12とを接続し、FRPからなる接続部13とを含んでいる。これにより、ラケット1の質量の増加が抑制されつつ、強度が向上しているとともに、剛性、特に曲げ剛性およびねじれ剛性が著しく向上し、反発性能の向上が達成されている。
【0018】
より詳細に説明すると、第1強化層11および第2強化層12は、それぞれ打球面10Aを含んでおり、ラケット1の使用に際しては、当該打球面10A上にラバー(図示しない)が貼り付けられる。第1強化層11、第2強化層12および接続部13は、それぞれ準備された上で接合されてもよいが、本実施の形態においては、一体成形されることにより、継ぎ目の無い一体構造となっている。これにより、ラケット1の製造プロセスが簡略化されるとともに、高い強度および剛性が確保されている。
【0019】
また、接続部13は、第1強化層11と第2強化層12とを接続する位置であればどの位置に配置されてもよいが、本実施の形態においては、第1強化層11および第2強化層12の外周同士を接続するように配置されている。その結果、ブレード10には第1強化層11と、第2強化層12と、接続部13とによって閉鎖された閉鎖空間10Bが形成されている。このような構造が採用されることにより、ブレード10の軽量化が達成されるとともに、剛性が一層向上している。
【0020】
ここで、第1強化層11および第2強化層12の厚み(図2における上下方向の幅)を薄くしつつ、打球面10Aに沿った方向における接続部13の幅(図2における左右方向の幅)を厚くすることにより、必要な剛性を確保する構造を採用することが好ましい。より具体的には、第1強化層11および第2強化層12の厚みは、打球面10Aに沿った方向における接続部13の幅よりも薄いことが好ましい。これにより、ラケット1の軽量化を図りつつ、反発性能の向上を達成することができる。
【0021】
さらに、第1強化層11と第2強化層12との間の空間は空洞であってもよいが、図2および図3を参照して、当該空間、すなわち閉鎖空間10Bは、本実施の形態においては充填材14により充填されている。これにより、ラケット1の反発性能を調整することが可能となっている。
【0022】
また、ブレード10とグリップ部20とは継ぎ目の無い一体構造であってもよいが、本実施の形態においては、図4に示すように、ブレード10とグリップ部20とは別体で準備され、接合された構造を有している。より具体的には、図4および図5を参照して、一体のFRPで構成されたブレード10には、外周面の一部から打球面10Aに沿った方向に突出する突出部10Cが形成されている。一方、図6を参照して、グリップ部20は、一体のFRPで構成され、中空部20Bを有する本体部21と、本体部21を挟むように一対配置され、たとえばPU(ポリウレタン)発泡体からなる握り部25とを含んでいる。また、中空部20Bは空洞であってもよいが、本実施の形態においては充填材24により充填されている。さらに、本体部21には、ブレード10の突出部10Cに嵌め合う形状を有する凹部20Cが形成されている。そして、図7を参照して、ブレード10の突出部10Cとグリップ部20の凹部20Cとが嵌め合うことにより、ブレード10とグリップ部20とが接続されている。これにより、ラケット1の製造が容易となっている。なお、充填材14,24は、たとえば硬質プラスチック独立気泡発泡体やPET(Poly Ethylene Terephthalate)発泡体などの樹脂発泡体からなるものとすることができる。
【0023】
ここで、図7を参照して、ブレード10の突出部10Cとグリップ部20の凹部20Cとが嵌め合うことによりブレード10とグリップ部20とが接続される領域は、当該2つの部材が重なることにより、ブレード10の他の領域よりも剛性の高い高剛性部1Aとなっている。そして、ラケット1の面外一次の曲げ固有振動の腹αは、高剛性部1A内に位置している。このような構造を採用することにより、面外一次の曲げ固有振動の腹αの動きを小さくすることが可能となっており、ラケット1の反発性能が向上している。
【0024】
ここで、グリップ部20の長手方向(図7の左右方向)におけるラケット1の長さは、240mm〜265mm程度であることが一般的である。この場合、当該方向において、高剛性部1Aは、面外一次の曲げ固有振動の腹αからグリップ部20側(図7の右側)およびブレード10側(図7の左側)のそれぞれに向けて50mm以下の領域であることが好ましい。これにより、ラケット1の質量の増加を抑制しつつ、ラケット1の反発性能を向上させることができる。さらに、高剛性部1Aは、面外一次の曲げ固有振動の腹αからグリップ部20側およびブレード10側のそれぞれに向けて20mm以下の領域とすることができる。これにより、ラケット1に反発性能を十分に向上させつつ、ラケット1の質量の増加を一層抑制することができる。
【0025】
なお、上記面外一次の曲げ固有振動の腹αは、ラケット1にラバーを貼り付けることなく、ラケット1単体に対して振動数測定を実施することにより決定することができる。
【0026】
次に、ラケット1の製造方法の一例について説明する。まず、ブレード10の概略形状に成形された発泡樹脂からなる芯材を準備し、当該芯材の周囲に、たとえば熱硬化性樹脂に強化繊維として炭素繊維が付加されたシート状のプリプレグを所望の量だけ巻きつけることにより成形体を作製する。その後、当該成形体を、所望のブレード10の形状に対応するキャビティを有する金型のキャビティ内に配置し、型締めする。そして、金型内の上記成形体を加熱すると、芯材を構成する発泡樹脂が発泡することにより膨張する一方、成形体の外形はブレード10の形状に対応するキャビティを有する金型により拘束される。また、加熱されることにより、プリプレグを構成する熱硬化性樹脂が硬化する。これにより、閉鎖空間10Bが充填材14としての発泡樹脂によって充填されたブレード10が完成する。一方、グリップ部20は、上記ブレード10と同様の方法により、中空部20Bが充填材24により充填された本体部21を作製し、当該本体部21に握り部25を形成することにより準備することができる。握り部25の形成は、たとえば所望の握り部25の形状に対応するキャビティを有する金型のキャビティ内に本体部21を配置し、PU発泡剤をキャビティ内に供給しつつ加熱することによりPU発泡剤を発泡、硬化させることにより実施することができる。そして、ブレード10の突出部10Cとグリップ部20の凹部20Cとを嵌合させ、接着することによりブレード10とグリップ部20とが接続される。以上の手順により、上記本実施の形態におけるラケット1が完成する。
【0027】
なお、上述のように閉鎖空間10Bや中空部20Bが充填材により充填された中実の構造ではなく、閉鎖空間10Bや中空部20Bが充填材により充填されない中空の構造を有するラケット1を製造する場合、以下のような手順を採用することができる。すなわち、まず、発泡樹脂からなる芯材に代えてナイロン製のチューブからなる芯材を準備し、当該芯材の周囲に上述の場合と同様のプリプレグを所望の量だけ巻きつけることにより成形体を作製する。その後、上述の場合と同様に当該成形体を金型内に配置し、型締めした上で、芯材の内部に空気を注入して芯材を膨張させつつ上記成形体を加熱する。その結果、成形体の外形が金型により拘束されるとともに、プリプレグを構成する熱硬化性樹脂が硬化する。これにより、中空構造を有するブレード10やグリップ部20の本体部21を準備することができる。そして、準備されたブレード10とグリップ部20とを上述の場合と同様に接続することにより、ラケット1を製造することができる。
【0028】
(実施の形態2)
次に、図8を参照して、本発明の他の実施の形態である実施の形態2について説明する。ここで、図8は、ブレード10から第1強化層11を除去した状態を示している。実施の形態2におけるラケット1は、基本的には実施の形態1のラケット1と同様の構成を有しており、同様の効果を奏するとともに、同様に製造することができる。しかし、実施の形態2におけるラケット1は、ブレード10の構造において、実施の形態1の場合とは異なっている。
【0029】
すなわち、図8を参照して、実施の形態2におけるラケット1のブレード10における接続部13は、外周接続部13Aと横断接続部13Bとを含んでいる。より具体的には、外周接続部13Aは、上記実施の形態1の場合と同様に、第1強化層11および第2強化層12の外周同士を接続するように配置されている。一方、横断接続部13Bは、互いに対向する外周接続部13A同士を繋ぐように延在し、第1強化層11と第2強化層12とを接続している。また、本実施の形態においては、横断接続部13Bは2つ形成され、互いに交差している。
【0030】
このような構造が採用されていることにより、ブレード10の剛性は一層向上している。その結果、本実施の形態におけるラケット1は、反発性能がより向上した卓球用ラケットとなっている。
【0031】
(実施の形態3)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。実施の形態3におけるラケット1は、基本的には実施の形態1のラケット1と同様の構成を有しており、同様の効果を奏するとともに、同様に製造することができる。しかし、実施の形態3におけるラケット1は、ブレード10とグリップ部20との接続構造において、実施の形態1の場合とは異なっている。
【0032】
具体的には、図9および図4を参照して、実施の形態3におけるブレード10の突出部10Cは、帯状に突出する帯状突出部10Dを含んでいる。そして、グリップ部20には、当該帯状突出部10Dに対応する凹部20Cが形成されている。その結果、ブレード10とグリップ部20とが接続された状態において、帯状突出部10Dはグリップ部20の棒状部20Dの内部にまで到達している。これにより、ブレード10とグリップ部20とが重なる領域が大きくなり、ラケット1の剛性が一層向上する。
【0033】
(実施の形態4)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態4について説明する。実施の形態4におけるラケット1は、基本的には実施の形態1のラケット1と同様の構成を有しており、同様の効果を奏するとともに、同様に製造することができる。しかし、図10〜図12を参照して、実施の形態4におけるラケット1は、ペンホルダータイプである点において実施の形態1とは異なっている。本実施の形態におけるラケット1のブレード10は、実施の形態1と同様に、第1強化層11と第2強化層12とが外周部において接続部13によって接続されていてもよいし、実施の形態2と同様に、さらに横断接続部13Bが形成されていてもよい。また、本実施の形態におけるブレード10とグリップ部20との接続構造は、図12に示すように実施の形態1と同様であってもよいし、図13に示すように実施の形態3と同様に、帯状突出部10Dがグリップ部20の棒状部20Dの内部にまで到達する構造が採用されてもよい。
【0034】
なお、上記実施の形態においては、卓球用ラケットの一例としてシェークハンドタイプおよびペンホルダータイプのラケットについて説明したが、本発明の卓球用ラケットはこれらに限られず、たとえば中国式ペンホルダータイプ、ロータータイプなど、他のタイプのラケットにも適用することができる。
【0035】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の卓球用ラケットは、反発性能の向上が求められる卓球用ラケットに、特に有利に適用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 ラケット、1A 高剛性部、10 ブレード、10A 打球面、10B 閉鎖空間、10C 突出部、10D 帯状突出部、11 第1強化層、12 第2強化層、13 接続部、13A 外周接続部、13B 横断接続部、14 充填材、20 グリップ部、20B 中空部、20C 凹部、20D 棒状部、21 本体部、24 充填材、25 握り部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、卓球用ラケットに関し、より特定的には、反発性能の向上を達成することが可能な卓球用ラケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、卓球用ラケットは、打球面を有するブレードと、競技者がラケットを保持するためのグリップ部とを備えており、当該ブレードとグリップ部とは一体に形成されている。そして、ブレードは、木材板を積層することにより構成される合板構造、当該木材の層間にFRP(Fiber Reinforced Plastics;繊維強化プラスチック)などの特殊素材を挿入した積層合板構造、および単一の木材板からなる木材単板構造の3種類のうち、いずれかの構造を有している。
【0003】
このような従来の卓球用ラケットにおいては、ブレードやグリップ部の積層構造内にカーボンなどの特殊素材を挿入する、ブレードを構成する木材板の積層数を増加させる、ブレードを構成する木材板の厚みを厚くする、などの構造の変更により、反発性能を向上させることができる。
【0004】
また、卓球用ラケットにおいては、反発性能の向上や競技者が希望する特性を容易に達成することなどを目的として、種々の提案がなされている(たとえば、特許文献1および2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4−231080号公報
【特許文献2】実公昭63−19081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、反発性能の向上を目的として特殊素材を挿入したり、木材板の積層数や厚みを増加させる構造を採用したりすると、ラケットの質量が増加し、操作性が低下するという問題がある。また、上記特許文献1のように打球面の表面をFRPで構成するのみでは、反発性能が必ずしも十分ではないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、質量の増加を抑制しつつ、反発性能の向上を達成することが可能な卓球用ラケットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に従った卓球用ラケットは、打球面を有するブレードと、ブレードに接続されたグリップ部とを備えている。そして、ブレードは、打球面に沿って配置され、FRPからなる第1強化層と、第1強化層に沿って配置され、FRPからなる第2強化層と、第1強化層と第2強化層とを接続し、FRPからなる接続部とを含んでいる。
【0009】
上記卓球用ラケットにおいて好ましくは、第1強化層と第2強化層との間を充填する充填材をさらに備えている。
【0010】
上記卓球用ラケットにおいて好ましくは、第1強化層と、第2強化層と、接続部とによって閉鎖された閉鎖空間が形成されている。
【0011】
上記卓球用ラケットにおいて好ましくは、第1強化層と第2強化層との間を充填する充填材をさらに備え、かつ、第1強化層と、第2強化層と、接続部とによって閉鎖された閉鎖空間が形成されている。そして、当該閉鎖空間は上記充填材により充填されている。
【0012】
上記卓球用ラケットにおいて好ましくは、ブレードとグリップ部とが接続される領域には、ブレードの他の領域よりも剛性の高い高剛性部が形成されている。そして、ラケットの面外一次の曲げ固有振動の腹は、上記高剛性部内に位置している。
【0013】
上記卓球用ラケットにおいて好ましくは、ブレードおよびグリップ部のうち少なくともいずれか一方には突出部が形成され、突出部が形成された当該ブレードまたはグリップ部とは異なるブレードおよびグリップ部の他方には、上記突出部に嵌合する凹部が形成されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明の卓球用ラケットにおいては、ブレードがFRPからなる第1強化層および第2強化層を含むとともに、当該第1強化層と第2強化層とがFRPからなる接続部によって接続されている。これにより、質量の増加が抑制されつつ、ラケットの剛性が著しく向上し、反発性能の向上を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】シェークハンドタイプのラケットの外観を示す概略斜視図である。
【図2】図1の線分II−IIに沿った断面を示す概略断面図である。
【図3】ラケットのブレードの構造を示す概略図である。
【図4】ブレードとグリップ部との接続状態を示す概略図である。
【図5】図4の線分V−Vに沿った断面を示す概略断面図である。
【図6】図4の線分VI−VIに沿った断面を示す概略断面図である。
【図7】ブレードとグリップ部との接続状態を示す概略断面図である。
【図8】実施の形態2におけるブレードの構造を示す概略図である。
【図9】実施の形態3におけるブレードとグリップ部との接続状態を示す概略図である。
【図10】ペンホルダータイプのラケットの外観を示す概略斜視図である。
【図11】ラケットのブレードの構造を示す概略図である。
【図12】ブレードとグリップ部との接続状態を示す概略図である。
【図13】ブレードとグリップ部との接続状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
【0017】
(実施の形態1)
まず、本発明の一実施の形態である実施の形態1について説明する。図1を参照して、実施の形態1における卓球用ラケットであるシェークハンドタイプのラケット1は、打球面10Aを有するブレード10と、ブレード10に接続されたグリップ部20とを備えている。さらに、図1および図2を参照して、ブレード10は、打球面10Aに沿って配置され、FRPからなる第1強化層11と、第1強化層11に沿って配置され、FRPからなる第2強化層12と、第1強化層11と第2強化層12とを接続し、FRPからなる接続部13とを含んでいる。これにより、ラケット1の質量の増加が抑制されつつ、強度が向上しているとともに、剛性、特に曲げ剛性およびねじれ剛性が著しく向上し、反発性能の向上が達成されている。
【0018】
より詳細に説明すると、第1強化層11および第2強化層12は、それぞれ打球面10Aを含んでおり、ラケット1の使用に際しては、当該打球面10A上にラバー(図示しない)が貼り付けられる。第1強化層11、第2強化層12および接続部13は、それぞれ準備された上で接合されてもよいが、本実施の形態においては、一体成形されることにより、継ぎ目の無い一体構造となっている。これにより、ラケット1の製造プロセスが簡略化されるとともに、高い強度および剛性が確保されている。
【0019】
また、接続部13は、第1強化層11と第2強化層12とを接続する位置であればどの位置に配置されてもよいが、本実施の形態においては、第1強化層11および第2強化層12の外周同士を接続するように配置されている。その結果、ブレード10には第1強化層11と、第2強化層12と、接続部13とによって閉鎖された閉鎖空間10Bが形成されている。このような構造が採用されることにより、ブレード10の軽量化が達成されるとともに、剛性が一層向上している。
【0020】
ここで、第1強化層11および第2強化層12の厚み(図2における上下方向の幅)を薄くしつつ、打球面10Aに沿った方向における接続部13の幅(図2における左右方向の幅)を厚くすることにより、必要な剛性を確保する構造を採用することが好ましい。より具体的には、第1強化層11および第2強化層12の厚みは、打球面10Aに沿った方向における接続部13の幅よりも薄いことが好ましい。これにより、ラケット1の軽量化を図りつつ、反発性能の向上を達成することができる。
【0021】
さらに、第1強化層11と第2強化層12との間の空間は空洞であってもよいが、図2および図3を参照して、当該空間、すなわち閉鎖空間10Bは、本実施の形態においては充填材14により充填されている。これにより、ラケット1の反発性能を調整することが可能となっている。
【0022】
また、ブレード10とグリップ部20とは継ぎ目の無い一体構造であってもよいが、本実施の形態においては、図4に示すように、ブレード10とグリップ部20とは別体で準備され、接合された構造を有している。より具体的には、図4および図5を参照して、一体のFRPで構成されたブレード10には、外周面の一部から打球面10Aに沿った方向に突出する突出部10Cが形成されている。一方、図6を参照して、グリップ部20は、一体のFRPで構成され、中空部20Bを有する本体部21と、本体部21を挟むように一対配置され、たとえばPU(ポリウレタン)発泡体からなる握り部25とを含んでいる。また、中空部20Bは空洞であってもよいが、本実施の形態においては充填材24により充填されている。さらに、本体部21には、ブレード10の突出部10Cに嵌め合う形状を有する凹部20Cが形成されている。そして、図7を参照して、ブレード10の突出部10Cとグリップ部20の凹部20Cとが嵌め合うことにより、ブレード10とグリップ部20とが接続されている。これにより、ラケット1の製造が容易となっている。なお、充填材14,24は、たとえば硬質プラスチック独立気泡発泡体やPET(Poly Ethylene Terephthalate)発泡体などの樹脂発泡体からなるものとすることができる。
【0023】
ここで、図7を参照して、ブレード10の突出部10Cとグリップ部20の凹部20Cとが嵌め合うことによりブレード10とグリップ部20とが接続される領域は、当該2つの部材が重なることにより、ブレード10の他の領域よりも剛性の高い高剛性部1Aとなっている。そして、ラケット1の面外一次の曲げ固有振動の腹αは、高剛性部1A内に位置している。このような構造を採用することにより、面外一次の曲げ固有振動の腹αの動きを小さくすることが可能となっており、ラケット1の反発性能が向上している。
【0024】
ここで、グリップ部20の長手方向(図7の左右方向)におけるラケット1の長さは、240mm〜265mm程度であることが一般的である。この場合、当該方向において、高剛性部1Aは、面外一次の曲げ固有振動の腹αからグリップ部20側(図7の右側)およびブレード10側(図7の左側)のそれぞれに向けて50mm以下の領域であることが好ましい。これにより、ラケット1の質量の増加を抑制しつつ、ラケット1の反発性能を向上させることができる。さらに、高剛性部1Aは、面外一次の曲げ固有振動の腹αからグリップ部20側およびブレード10側のそれぞれに向けて20mm以下の領域とすることができる。これにより、ラケット1に反発性能を十分に向上させつつ、ラケット1の質量の増加を一層抑制することができる。
【0025】
なお、上記面外一次の曲げ固有振動の腹αは、ラケット1にラバーを貼り付けることなく、ラケット1単体に対して振動数測定を実施することにより決定することができる。
【0026】
次に、ラケット1の製造方法の一例について説明する。まず、ブレード10の概略形状に成形された発泡樹脂からなる芯材を準備し、当該芯材の周囲に、たとえば熱硬化性樹脂に強化繊維として炭素繊維が付加されたシート状のプリプレグを所望の量だけ巻きつけることにより成形体を作製する。その後、当該成形体を、所望のブレード10の形状に対応するキャビティを有する金型のキャビティ内に配置し、型締めする。そして、金型内の上記成形体を加熱すると、芯材を構成する発泡樹脂が発泡することにより膨張する一方、成形体の外形はブレード10の形状に対応するキャビティを有する金型により拘束される。また、加熱されることにより、プリプレグを構成する熱硬化性樹脂が硬化する。これにより、閉鎖空間10Bが充填材14としての発泡樹脂によって充填されたブレード10が完成する。一方、グリップ部20は、上記ブレード10と同様の方法により、中空部20Bが充填材24により充填された本体部21を作製し、当該本体部21に握り部25を形成することにより準備することができる。握り部25の形成は、たとえば所望の握り部25の形状に対応するキャビティを有する金型のキャビティ内に本体部21を配置し、PU発泡剤をキャビティ内に供給しつつ加熱することによりPU発泡剤を発泡、硬化させることにより実施することができる。そして、ブレード10の突出部10Cとグリップ部20の凹部20Cとを嵌合させ、接着することによりブレード10とグリップ部20とが接続される。以上の手順により、上記本実施の形態におけるラケット1が完成する。
【0027】
なお、上述のように閉鎖空間10Bや中空部20Bが充填材により充填された中実の構造ではなく、閉鎖空間10Bや中空部20Bが充填材により充填されない中空の構造を有するラケット1を製造する場合、以下のような手順を採用することができる。すなわち、まず、発泡樹脂からなる芯材に代えてナイロン製のチューブからなる芯材を準備し、当該芯材の周囲に上述の場合と同様のプリプレグを所望の量だけ巻きつけることにより成形体を作製する。その後、上述の場合と同様に当該成形体を金型内に配置し、型締めした上で、芯材の内部に空気を注入して芯材を膨張させつつ上記成形体を加熱する。その結果、成形体の外形が金型により拘束されるとともに、プリプレグを構成する熱硬化性樹脂が硬化する。これにより、中空構造を有するブレード10やグリップ部20の本体部21を準備することができる。そして、準備されたブレード10とグリップ部20とを上述の場合と同様に接続することにより、ラケット1を製造することができる。
【0028】
(実施の形態2)
次に、図8を参照して、本発明の他の実施の形態である実施の形態2について説明する。ここで、図8は、ブレード10から第1強化層11を除去した状態を示している。実施の形態2におけるラケット1は、基本的には実施の形態1のラケット1と同様の構成を有しており、同様の効果を奏するとともに、同様に製造することができる。しかし、実施の形態2におけるラケット1は、ブレード10の構造において、実施の形態1の場合とは異なっている。
【0029】
すなわち、図8を参照して、実施の形態2におけるラケット1のブレード10における接続部13は、外周接続部13Aと横断接続部13Bとを含んでいる。より具体的には、外周接続部13Aは、上記実施の形態1の場合と同様に、第1強化層11および第2強化層12の外周同士を接続するように配置されている。一方、横断接続部13Bは、互いに対向する外周接続部13A同士を繋ぐように延在し、第1強化層11と第2強化層12とを接続している。また、本実施の形態においては、横断接続部13Bは2つ形成され、互いに交差している。
【0030】
このような構造が採用されていることにより、ブレード10の剛性は一層向上している。その結果、本実施の形態におけるラケット1は、反発性能がより向上した卓球用ラケットとなっている。
【0031】
(実施の形態3)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。実施の形態3におけるラケット1は、基本的には実施の形態1のラケット1と同様の構成を有しており、同様の効果を奏するとともに、同様に製造することができる。しかし、実施の形態3におけるラケット1は、ブレード10とグリップ部20との接続構造において、実施の形態1の場合とは異なっている。
【0032】
具体的には、図9および図4を参照して、実施の形態3におけるブレード10の突出部10Cは、帯状に突出する帯状突出部10Dを含んでいる。そして、グリップ部20には、当該帯状突出部10Dに対応する凹部20Cが形成されている。その結果、ブレード10とグリップ部20とが接続された状態において、帯状突出部10Dはグリップ部20の棒状部20Dの内部にまで到達している。これにより、ブレード10とグリップ部20とが重なる領域が大きくなり、ラケット1の剛性が一層向上する。
【0033】
(実施の形態4)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態4について説明する。実施の形態4におけるラケット1は、基本的には実施の形態1のラケット1と同様の構成を有しており、同様の効果を奏するとともに、同様に製造することができる。しかし、図10〜図12を参照して、実施の形態4におけるラケット1は、ペンホルダータイプである点において実施の形態1とは異なっている。本実施の形態におけるラケット1のブレード10は、実施の形態1と同様に、第1強化層11と第2強化層12とが外周部において接続部13によって接続されていてもよいし、実施の形態2と同様に、さらに横断接続部13Bが形成されていてもよい。また、本実施の形態におけるブレード10とグリップ部20との接続構造は、図12に示すように実施の形態1と同様であってもよいし、図13に示すように実施の形態3と同様に、帯状突出部10Dがグリップ部20の棒状部20Dの内部にまで到達する構造が採用されてもよい。
【0034】
なお、上記実施の形態においては、卓球用ラケットの一例としてシェークハンドタイプおよびペンホルダータイプのラケットについて説明したが、本発明の卓球用ラケットはこれらに限られず、たとえば中国式ペンホルダータイプ、ロータータイプなど、他のタイプのラケットにも適用することができる。
【0035】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の卓球用ラケットは、反発性能の向上が求められる卓球用ラケットに、特に有利に適用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 ラケット、1A 高剛性部、10 ブレード、10A 打球面、10B 閉鎖空間、10C 突出部、10D 帯状突出部、11 第1強化層、12 第2強化層、13 接続部、13A 外周接続部、13B 横断接続部、14 充填材、20 グリップ部、20B 中空部、20C 凹部、20D 棒状部、21 本体部、24 充填材、25 握り部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
打球面を有するブレードと、
前記ブレードに接続されたグリップ部とを備え、
前記ブレードは、
前記打球面に沿って配置され、FRPからなる第1強化層と、
前記第1強化層に沿って配置され、FRPからなる第2強化層と、
前記第1強化層と前記第2強化層とを接続し、FRPからなる接続部とを含んでいる、卓球用ラケット。
【請求項2】
前記第1強化層と前記第2強化層との間を充填する充填材をさらに備えた、請求項1に記載の卓球用ラケット。
【請求項3】
前記第1強化層と、前記第2強化層と、前記接続部とによって閉鎖された閉鎖空間が形成されている、請求項1または2に記載の卓球用ラケット。
【請求項4】
前記第1強化層と前記第2強化層との間を充填する充填材をさらに備え、
前記第1強化層と、前記第2強化層と、前記接続部とによって閉鎖された閉鎖空間が形成され、
前記閉鎖空間は前記充填材により充填されている、請求項1に記載の卓球用ラケット。
【請求項5】
前記ブレードと前記グリップ部とが接続される領域には、前記ブレードの他の領域よりも剛性の高い高剛性部が形成され、
前記ラケットの面外一次の曲げ固有振動の腹は、前記高剛性部内に位置している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の卓球用ラケット。
【請求項6】
前記ブレードおよび前記グリップ部のうち少なくともいずれか一方には突出部が形成され、
前記突出部が形成された前記ブレードまたは前記グリップ部とは異なる前記ブレードおよび前記グリップ部の他方には、前記突出部に嵌合する凹部が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の卓球用ラケット。
【請求項1】
打球面を有するブレードと、
前記ブレードに接続されたグリップ部とを備え、
前記ブレードは、
前記打球面に沿って配置され、FRPからなる第1強化層と、
前記第1強化層に沿って配置され、FRPからなる第2強化層と、
前記第1強化層と前記第2強化層とを接続し、FRPからなる接続部とを含んでいる、卓球用ラケット。
【請求項2】
前記第1強化層と前記第2強化層との間を充填する充填材をさらに備えた、請求項1に記載の卓球用ラケット。
【請求項3】
前記第1強化層と、前記第2強化層と、前記接続部とによって閉鎖された閉鎖空間が形成されている、請求項1または2に記載の卓球用ラケット。
【請求項4】
前記第1強化層と前記第2強化層との間を充填する充填材をさらに備え、
前記第1強化層と、前記第2強化層と、前記接続部とによって閉鎖された閉鎖空間が形成され、
前記閉鎖空間は前記充填材により充填されている、請求項1に記載の卓球用ラケット。
【請求項5】
前記ブレードと前記グリップ部とが接続される領域には、前記ブレードの他の領域よりも剛性の高い高剛性部が形成され、
前記ラケットの面外一次の曲げ固有振動の腹は、前記高剛性部内に位置している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の卓球用ラケット。
【請求項6】
前記ブレードおよび前記グリップ部のうち少なくともいずれか一方には突出部が形成され、
前記突出部が形成された前記ブレードまたは前記グリップ部とは異なる前記ブレードおよび前記グリップ部の他方には、前記突出部に嵌合する凹部が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の卓球用ラケット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−227371(P2010−227371A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−79535(P2009−79535)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(000005935)美津濃株式会社 (239)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(000005935)美津濃株式会社 (239)
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