説明

単一人工原子メーザ

【課題】制御可能な電流注入型単一人工原子メーザは提案されていなかった。
【解決手段】
量子ビット回路にプローブ電極を設け、当該プローブ電極に準電流を引き出すようなバイアスを与えると共に、当該量子ビット回路を電気的共振器と結合することにより、電流注入型単一人工原子メーザを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、規則的な光子ストリームを生成する単一人工原子メーザに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、レーザ或いはメーザは、多数の原子を共振器に弱く結合することによってフォトンを放射している。一方、単一原子と光学的な共振器とを用いて、多数原子レーザに比較して規則的な光子ストリームを放射する単一原子レーザについても研究が進められている(非特許文献1)。
【0003】
一方、非特許文献2には、10〜10の範囲のQ値を持ち、3GHzで共振するキャビティを用いた量子電気力学回路(cQED)が提案されている。当該キャビティは伝送線路共振器と、容量を形成するギャップとを有し、ギャップを介して入力及び出力ポートに結合されている。また、当該共振器には、超伝導電荷量子ビット、即ち、キュービット(qubit)を構成するクーパー対箱が強く結合されている。非特許文献2では、この構成の量子電気力学回路をキュービット内部における損失を診断するツールとして使用することが開示されている。
【0004】
更に、非特許文献3には、単一電子トランジスタ(SET)と機械的微小共振器とを結合させたシステムが開示されている。ここでは、導電体内の電流と連続的に相互作用を起こすと、機械的共振器は有限振幅の発振を行なうことが記載されている。また、この動作は、2レベルの原子の安定なストリームとの相互作用によってポンピングされる電磁気的キャビティを有するマイクロメーザのような量子光学システムと同様な動作であることも指摘されている。
【非特許文献1】Single atom lases orderly lihgt(Nature/Vol425/18September 2003, page 246)
【非特許文献2】Fabrication and characterization of superconducting circuit QED devices for quantum computation (CONFIRMATION NO.1337 SESSION ID 3EI07)(arXiv:cond−mat/0411708v1 28Nov 2004)
【非特許文献3】Quantum dynamics of a resonator driven by a superconducting single−electron transistor:a solid−state analogue of the micromaser (arXiv:cond−mat/0608166v1 7 Aug2006)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1は、単一原子レーザの原理及び多原子レーザの相違を記載しているだけで、単一原子レーザの具体的な構成について何ら記載していない。
【0006】
非特許文献2は、共振器とクーパー対箱とを結合させた量子電気力学回路を用いて、キュービット内部の損失を診断することを開示しているだけである。
【0007】
更に、非特許文献3には、超伝導単一電子トランジスタ(SSET)中では、クーパー対のコヒーレント動作(可干渉的な動作)と、非干渉的準粒子トンネリングの双方を含む共振過程によって輸送が生じることが記載されている。この場合、このSSETに結合された機械的共振器では、ジョセフソン準粒子(JQP)共振が生じ、バイアス点の選択によっては、SSETによって機械的共振器を自立発振させることができることが記載されている。
【0008】
しかしながら、非特許文献3は、機械的な共振器を使用しているため、高い周波数、例えば、1GHz以上の周波数で発振を実現することは困難である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る単一人工原子メーザでは、反転分布γ*の生成割合がキャビティ内で、N(N>>1)であらわされる多数の光子を維持するのに十分な高いレベルであることを条件としている。尚、この条件はマイクロメーザ及び単一原子レーザでは実現することが難しい。具体的にいえば、本発明は、超伝導島の含む原子状システムと、クーパー対の非平衡準粒子崩壊に基づく反転分布メカニズムとを利用している。
【0010】
本発明の第1の態様によれば、プローブ電極を備えた量子ビット回路と、当該量子ビット回路に結合された電気的共振器とを有し、前記プローブ電極に対して、前記量子ビット回路から状態遷移に対応した準電流を流すことによって、前記共振器からコヒーレントな光子が出力されることを特徴とする単一人工原子メーザが得られる。
【0011】
本発明の第2の態様によれば、第1の態様において、前記量子ビット回路は、島電極、当該島電極にジョセフソン接合を介して結合された導電体、及び、ゲート電極を備えていることを特徴とする単一人工原子メーザが得られる。
【0012】
本発明の第3の態様によれば、第1又は第2の態様において、前記プローブ電極には、前記量子ビット回路内に、反転分布を形成するバイアス電圧が与えられると共に、前記ゲート電極には、ゲートバイアス電圧が与えられていることを特徴とする単一人工原子メーザが得られる。
【0013】
本発明の第4の態様において、第1〜3の態様のいずれかにおいて、前記電気的共振器は同一平面導波路(CPW)型共振器であることを特徴とする単一人工原子メーザが得られる。
【0014】
本発明の第5の態様によれば、プローブ電極を備えた量子ビット回路を用いて、前記プローブ電極にバイアス電圧を印加し、量子ビット回路からクーパー対からなる準電流を流すことにより、単一人工原子発振を行なうことを特徴とする単一人工原子発振方法が得られる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、電気的共振器を備えた電流(即ち、クーパー対)注入型の単一人工原子メーザを構成することによって、1GHz以上のマイクロ波を発振できると共に、完全に制御可能な量子システムを構成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、本発明に係る発振器の原理を説明する概略図である。図示されているように、本発明に係る人工原子発振器は、量子ビット(qubit)回路21と、当該量子ビットに結合された共振回路22とを備え、量子ビット回路21と共振回路22は超伝導状態に置かれているものとする。
【0017】
図示された量子ビット回路21は、量子ビット部211、量子ビット部211に隣接して設けられたゲート電極212、量子ビット部211にジョセフソン接合を介して結合されたプローブ電極213、及び、プローブ電極213と接地間に設けられた電源214とを有している。
【0018】
量子ビット部211は、クーパー対が準粒子として与えられる超伝導島に形成され、この準粒子は原子と同様な振舞い、即ち、人工原子として作用する。また、量子ビット部211は、ゲート電極212とゲート容量Cgによって結合され、接地に対して接合容量Cjによって結合されている。更に、量子ビット部211は共振回路22と容量Crを介して結合されている。
【0019】
また、量子ビット部211のクーパー対の充電エネルギEcは、Ec=2e/CΣで表わされものとし、ジョセフソン接合はジョセフソンエネルギEJを有しているものとする。ここで、CΣは全容量であり、図示された例では、主に接合容量Cjによって決定されるものとする。
【0020】
図2及び図3を参照して、図1に示された量子ビット回路21の動作を説明する。図1に示された量子ビット回路21の量子ビット部211は、量子ビット回路21に共振回路22が結合されていない場合、ゲート電極212に与えられるゲート電圧Vgによって、図2に示すような状態遷移を行なう。即ち、ゲート電圧Vgが変化すると、量子ビット部211からプローブ電極213に準粒子が放出され、図2に示すように、量子ビット部211の状態は、基底状態|2>から状態|1>に、更に、状態|0>に順次変化して行く。
【0021】
状態|0>において、量子ビット部211内に反転分布状態が形成されていれば、状態|0>から状態|2>への遷移が行なわれる。本発明者等の実験によれば、図1に示すように、量子ビット部211にプローブ電極213を結合させると共に、ゲート電圧Vgを制御することによって、量子ビット部211内に反転分布状態を連続的に形成することができることが判明した。
【0022】
図3を参照すると、ゲート電極212の充電電荷ngと、状態|2>と状態|0>との関係が示されており、ここでは、ng=0の点において、2つの状態が縮退しており、縮退状態における静電エネルギ差は、ジョセフソンエネルギEJに等しいものとする。図3における縮退点の左側における状態|2>と状態|0>との間の静電エネルギ差U20とすれば、縮退点の左側では、U20>0であり、この状態では、量子ビット部211に反転分布は形成されていない。しかしながら、縮退点の右側では、U20<0となり、状態|0>のエネルギが状態|2>のエネルギよりも高くなり、この結果、量子ビット部211には、反転分布が形成される。
【0023】
このことは、ゲート電圧Vgを制御することによって、状態|0>と状態|2>との間の遷移が行なえることを意味している。また、量子ビット部211からプローブ電極213に対して、準粒子としてのクーパー対を連続的に引き抜くことによって、図2に示すように、状態|0>と状態|2>との間の遷移を連続的に行なえることが判明した。
【0024】
図1に戻ると、図1に示された量子ビット部211は、容量Crを介して共振回路22に結合されている。ここで、量子ビット部211と共振回路22との結合係数をg0とし、量子ビット部211における状態遷移によって定まる周波数と、共振回路22における共振周波数とが等しいものとすると、プローブ電極213に対する準粒子の注入、及び、量子ビット部211における|0>から|2>への状態遷移に対応して、共振回路22内に、光子が生成される。この場合、N個のフォトンが生成されるものとすると、当該フォトンのエネルギは(N+1)1/2g0で表される。
【0025】
この動作は、量子ビット部211からプローブ電極213に対する2つの電子からなるクーパー対の注入に起因するものであり、電流注入型の発振器であることを示している。また、この例の場合、クーパー対は単一の原子と同様な作用を行なう単一人工原子として機能しているから、図1に示された発振器は、単一人工原子メーザを構成している。
【0026】
図1に示された共振回路22は、実際には、両端にギャップを備えたコープラナ導波管型共振器によって構成されており、両端のギャップはミラーとして動作し、共振器からの出力はギャップを介して設けられた伝送線を介して外部に出力される。
【0027】
ここで、量子ビット部211内に反転分布を生成する条件をより具体的に説明する。この例では、約1MΩの抵抗を有する付随的なプローブ電極213が量子ビット部211に結合された。また、U20<0及びプローブ電極213が2Δ/eよりも若干高い電圧にバイアスされるように、充電電荷ngが調節されると(但し、2Δ(〜450μeV)はクーパー対の準粒子の結合エネルギである)、バイアス電圧によって、クーパー対は量子ビット部211からプローブ電極213に、|2>→ |1>→ |0> の非干渉プロセスを経て、強制的に移動する。
量子ビット共振器22の縮退ポイントにおいて、クーパーペア崩壊メカニズムによって、実効レイトγ*=10−1でNを増加させることができ、準粒子トンネリングを決定することができ、また、量子ビット部211を流れる準電流(JQP)を確認できる。Nを増加させ、維持するプロセスは従来の励起型の放出と同様である。共振器22内に、量子ビット部211と可干渉性をもって相互作用する非ゼロの光子が存在することを意味している。
【0028】
図4を参照すると、本発明の一実施形態に係る単一人工原子メーザが示されている。図示された量子ビット回路21の量子ビット部211は、島電極31、当該島電極31に2つのジョセフソン接合32、33を介して結合された導電体36、及び、共振回路22に結合される結合電極38によって構成され、更に、島電極31には、プローブ電極213が結合されている。結合電極38は、共振回路22との間で、容量Crを実現している。また、プローブ電極213と導電体36との間には、DC電源(図示せず)が接続され、ゲート電極212に、ゲート電圧Vgが与えられている。この構成では、島電極31のクーパー対からなる電流がプローブ電極213に注入され、この電流注入に応じた光子が共振回路22に生成される。また、プローブ電極213及び導電体36は、実際には、SiOによって形成された絶縁体層上に形成されている。
【0029】
図示された量子ビット回路21の状態は、島電極31の中の単一のクーパーペア(2つの電子からなる)によって異なる2つの電荷状態|0> 及び|2> によって十分にあらわすことができ、且つ、ジョセフソンエネルギEJ及び電荷エネルギEcによって特徴付けられている。状態U20間の静電エネルギ差がゲート電圧によって調整される。量子ビット回路21が電界中で共振器22と結合されている。荷電光子に基づくシステムのハミルトニアンは下記の数1であらわすことができる。
【0030】
【数1】

【0031】
ここで、ω0/2πは量子ビット共振器の縮退ポイントにおける非結合発振器の共振周波数であり、g0は共振器内における単一光子フィールドと量子ビットの結合をあらわしている。第1及び第2項はそれぞれ量子ビット及び共振器のハミルトニアンをあらわし、第3項は両者の結合をあらわしている。
【0032】
ここで、図4に示された人工原子発振器の動作を説明すると、まず、ゲート電極212に、外部からゲート電圧Vgが与えられると、ゲート電極212には、電荷ngが誘導される。この場合、誘導電荷ngは、ng=VgCg/2eによって表される。
【0033】
|2> 及び|0>間の静電エネルギ差(U20=2Ecng)はゲート電極212に誘導される電荷ng=CgVg/2eによって連続的に制御される(尚、Cg<<CΣ の関係があるものとする)。
【0034】
ゲート電圧の印加によって、図3に示すように、U20<0の状態が形成され、反転分布ができると、クーパー対を有する量子ビット部211の基底状態は準粒子の放出によって、図2に示すように、順次、状態|1>及び状態|0>に崩壊してゆく。
【0035】
量子ビット部211の縮退ポイントにおいて、状態|0> はコヒーレントに状態|2>に結合されている。この場合、順に、共振回路22には、(N+1)1/2g0 のエネルギを有するN光子領域が形成される。
【0036】
図4には、Nbによって構成されたコープラナ導波路(即ち、同一平面導波路)(CPW)型共振器22が示されている。CPW型共振器22は、内側マイクロ波ラインと、当該内側マイクロ波ラインの両端で容量221を介して結合された外側マイクロ波ラインとを備え、これら容量221は光学系におけるミラーとして動作する。尚、図4には、一方の端部に設けられた容量221だけが示され、他方の端部に設けられた容量は省略されている。
【0037】
図示されているように、量子ビット部211は、電界がほぼ最大となるように、共振器22の端部近傍に作られており、更に、結合電極38は、アルミニウムによって構成され、容量Crを形成している。即ち、CPW型共振器22と量子ビット21は、強い容量結合を形成している。
【0038】
図4に示された量子ビット21の島電極31は、SQUID構造の2つのジョセフソン接合32、33を介して導電体36に接続されている。図示された例の場合、実効ジョセフソンエネルギは垂直方向磁界によって制御できるように構成されている。
【0039】
また、島電極31の左端に設けられたプローブ電極213は、1MΩのトンネル接合を介して島電極31に結合されている。一方、結合電極38は島電極31とトンネル接合(2〜300kΩの抵抗と100aFの容量を有する)を形成し、共振器22に結合されている。即ち、結合電極38と島電極31は量子ビット共振結合を構成している。
【0040】
本発明者等の実験によれば、図4に示した構造の量子ビット回路21は、単一人口原子発振器として動作することが確認された。
【0041】
ここで、共振器22からの放出スペクトラム密度を観測した結果について説明しておく。プローブ電極213がジョセフソン準粒子電流(JQP)の生成モードに対応するレンジ、即ち、0.62mVVb0.76mVにバイアスされるときだけ、放出スペクトラムが観測された。また、電流は電荷縮退ポイント(U20=0)において、最大に達することも判明した。
【0042】
図5を参照すると、本発明に係る単一人工原子メーザの具体的な実施例が示されている。図示された量子ビット部211は、島電極31、当該島電極31にジョセフソン接合32、33を介して結合された導電体38、プローブ電極213、及び、島電極31に隣接して設けられたゲート電極212を備え、導電体38とプローブ電極213との間には、電流源40が接続されている。更に、図示されたプローブ電極213は島電極31とジョセフソン接合42を介して結合され、当該島電極31は共振器22と結合電極38を介して結合されている。
【0043】
図示された例では、量子ビットを電荷縮退ポイント(U20=0)に調節すると共に、プローブ電極をVb=0にバイアスし、量子ビット部211に対して垂直方向に磁界を印加することによって、連続的に単一原子の発振器を構成することができる。即ち、量子ビット部211と共振器22をコヒーレント結合させ、下記の数2で表される磁界を印加した状態で、単一原子によるレーザ発振が観測された。
【0044】
【数2】

【0045】
ここで、EJは外部磁界EJ=EJ0cos|πΦ/Φ0|によって制御されている。尚、Φ0は磁測量子である。
【0046】
図6を参照すると、本発明の他の実施例に係る人工原子発振器が示されている。ここでは、島電極31と共振器22との間に、結合電極38が設けられていない点で、図5の人工原子発振器とは相違している。この構成によっても、図5と同様に、人工原子発振器を実現できることが確認された。
【0047】
実際に、上記した実施形態に係る単一人工原子メーザでは、10GHzの周波数において、単一の人工原子のレーザ現象を観測した。しかし、レーザ現象は適切な共振器を作成することによって、1〜100GHzの広い周波数内で得られるものと考えられる。量子ビット部がより高品質の共振器内におかれた場合には、レージング性質はより改善されるものと思われる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、マイクロ波帯におけるオンチップ制御源或いは、量子制限増幅器として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る単一人工原子メーザの原理的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示された単一人工原子メーザにおける量子ビット回路の状態遷移を説明する図である。
【図3】図1において形成される反転分布状態を説明する図である。
【図4】本発明に係る単一人工原子メーザの具体的構成を示す図である。
【図5】本発明に係る単一人工原子メーザの具体的な実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る単一人工原子メーザの他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
21 量子ビット回路
22 共振回路
211 量子ビット部
212 ゲート電極
213 プローブ電極
214 バイアス電源
221 容量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プローブを備えた量子ビット回路と、当該量子ビット回路に結合された電気的共振器とを有し、前記プローブ電極に対して、前記量子ビット回路から状態遷移に対応した準粒子電流を流すことによって、前記共振器からコヒーレントな光子が出力されることを特徴とする単一人工原子メーザ。
【請求項2】
請求項1において、前記量子ビット回路は、島電極、当該島電極にジョセフソン接合を介して結合された導電体、及び、ゲート電極を備えていることを特徴とする単一人工原子メーザ。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記プローブ電極には、前記量子ビット回路内に、反転分布を形成するバイアス電圧が与えられると共に、前記ゲート電極には、ゲートバイアス電圧が与えられていることを特徴とする単一人工原子メーザ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、前記電気的共振器は同一平面導波路(CPW)型共振器であることを特徴とする単一人工原子メーザ。
【請求項5】
プローブ電極を備えた量子ビット回路を用いて、前記プローブ電極にバイアス電圧を印加し、量子ビット回路からクーパー対からなる準電流を流すことにより、単一人工原子発振を行なうことを特徴とする単一人工原子発振方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−270486(P2008−270486A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−110741(P2007−110741)
【出願日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(503359821)独立行政法人理化学研究所 (1,056)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】