説明

単方向型分割式デジタル時刻表示装置

現在の「時」の数字を表示するように起動される複数の表示素子(9、10)と、この「時」数字のまわりで、現在の「時」の第1の1/2時間中は右側の比較的上方および下方の1/4時間位置の連続セグメント内を移動(11、12)し、続いて現在の「時」の第2の1/2時間中は左側の比較的下方および上方の1/4時間位置の連続セグメント内を移動(7、8)する、4つの選択された各経過「分」数字グループを表示するように起動される表示素子(7、8、11、12)とによって、単方向型の分割式デジタル計時装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は計時に関し、詳細には、所望のタイムスケジュールまたは時間条件の中でその日常の活動を行う際に通常ほとんどの個人が使用する、一般目的の計時用のデジタル時刻表示装置の用途に関する。
【背景技術】
【0002】
逆算式、四元逆算式、および拡張四元逆算式のデジタル時刻表示装置が従来技術で開示されている。そのような表示装置を記載する特許の例として、特許文献1、特許文献2および特許文献3などがあり、その開示内容を参照によって本願明細書に組み込んだものとする。これらの表示装置は、各「時」の最初の1/2時間の終わりに、時間情報が経過時間情報から残り時間情報へ変化するという特徴を備えている。
【0003】
すなわち、最初の1/2時間のあいだ、これらの表示装置の現在「時」の右側の1箇所または上下2箇所には、増加していく経過「分」が配されている。この1/2時間が経過すると、「時」数値が1増えて、来るべき次の「時」を表示し、「分」は次の「時」の左側に位置する1箇所または上下2箇所に切り換わり、次の「時」の開始までの残り「分」をカウントダウンし始める。各経過「分」のあいだ、0から59までカウントアップする秒表示および各残り「分」のあいだ59から0までカウントダウンする秒表示を必要に応じて備えることも可能である。
【0004】
人によっては、従来技術の表示装置のように表示が、例えば、12時30分30秒という表示から、1時00分まで29分29秒という表示へ移行することに難色を示していた。この感覚は、現在の「時」の後に過ぎた時間と同じくらい多くの時間が次の「時」が残っている、すなわり、両方の期間がほぼ同じであることによって引き起こされると思われる。そのため、人によっては、過去の時刻を見ることから未来の時刻表示を見て使うことに変更するには早すぎると考えがちである。これは、従来技術の残り時間表示装置は、ある「時」が次の「時」の開始に向かって近づいていくので、より自然で有用である、という別の意見によって裏付けられていると思われる。しかし、残り「分」が減っていくと、次の「時」が開始するまであと何分残っているかを見るのに優れていると考えられる。
【0005】
何人かが口にする別の懸念は、従来のデジタル時刻表示装置では、これまで必ずといっていいほど、すべての「時」数値は最初に目に入る先頭位置に置かれ、引き続きその右側の後続位置に経過「分」が置かれていたのだから、残り「分」数字を「時」表示左側に置くという普通でない配置によって見る人が混乱しないか、ということである。
【0006】
大方の場合、これらの問題または懸念は、これまで広く流通していなかった従来の逆算式時刻表示装置に不案内であることの産物であろう。ところで、このような表示装置の読み方を初心者に教えるために要する時間は1分未満である。その後から逆算式時間モードの分かりやすい動作原理を知ることが、前述の問題または懸念を実質的に払拭するのに効果的であるに違いない。
【特許文献1】米国特許第4627737号明細書
【特許文献2】米国特許第4271497号明細書
【特許文献3】米国特許第6215736号明細書
【特許文献4】米国公開特許公報第2002/0089897号明細書
【特許文献5】米国特許第6418085号明細書
【特許文献6】米国特許第6286991号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述の問題に対する簡単かつ有効な解決策を提供するものであり、見る人が新しい方法で各時間を通して単方向に表示される経過時間を読めるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
具体的には、デジタル時刻表示装置において、現在の「時」が中央にデジタル表示され、一方、その1時間のあいだ、経過「分」が、現在の「時」のデジタル表示のまわりの連続的な単方向型の4つ以上の分割位置に沿って移動するようにグラフィックデジタル表示される。このデジタル時刻表示装置は、単方向型の表示から四元逆算式または拡張四元逆算式の残り時刻表示への表示移行が望まれる場合には、いつでも切換え可能であることが好ましい。また、経過「分」表示用の分割位置が4つだけであることも好ましい。単方向型表示から四元逆算式表示または拡張四元逆算式表示への切換えを、いずれか1つの分割位置だけに発生させても差支えない。
【0009】
広義には、本発明は、完全単方向型の経過時刻表示装置を4つの1/4時間に分割し、第1の1/2時間のあいだは現在の「時」の右側の比較的上方位置から比較的下方位置へ移動し、その後、第2の1/2時間のあいだは同じ現在「時」の左側の比較的下方位置から比較的上方位置へ移動するようにすべきである、という概念に基づくものである。
【0010】
そのような表示装置では、「分」は、1時間のあいだ0から59まで単方向に増加し、中央に配置された現在「時」の表示の周囲を囲む1/4時間位置を移動することにより、これまで記載されたかった態様で回転運動のグラフィックを「分」数字に与えるようにした。
【0011】
あるいは、そのような経過時刻表示は、見る人の選択によって第2の1/2時間中に同等の四元逆算式または拡張四元逆算式の表示に切り換えることができるので、そのような移行をいつ行うべきかを、見る人が決めることもできる。
【0012】
本発明の他の特徴および詳細は、図面と組み合わせた以下の具体的な説明から理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1と7を参照すると、図1は、図7で1〜14の番号が付されている複数のデジタル表示素子セットを示す。これらのセットの配置は、特許文献3の図1と同様である。
【0014】
セット1および2は、週の7つの曜日の2文字の略称を示すように起動可能である。セット3は、アラームの設定/音モードが開始されると起動状態となるアラームアイコンである。セット4は、2002年7月11日に公開された特許文献4に記載されているように、セット5および6によって形成および表示される現在の「月」、「日」または「年」から成る日付を設定しやすくするために、先頭文字「M」、「D」および「Y」を表示するように起動可能である。
【0015】
セット9および10は、「時」数字1〜12を表示するように起動可能である。本発明によれば、セット7、8、11および12は、図3〜6を参照して以下に記載されるように、現在の「時」開始後の連続する各1/4時間中の経過「分」数字から構成される4つのそれぞれのグループを表示するように起動可能である。
【0016】
セット8および11の表示素子内のうちの4箇所の黒色部、すなわち8A,8G,11Bおよび11Fは、図2に示されるように、1/4時間マーカーを表示するように別途起動可能である。
【0017】
セット13および14は、各経過「分」のあいだ0〜59秒まで表示するように起動可能である。セット14にV字形の素子Gが含まれているので、参照によって本願明細書に組み込んだものとする特許文献5に記載されているように、AM/PM式時間設定をしやすくするためにこれらのセットを起動することも可能である。
【0018】
ここで図3〜6を参照すると、本発明によって提供される単方向型分割式計時装置の代表的な時刻(および日時)表示が示されている。図3において、現在の「時」数字は9、経過「分」は12、経過「秒」は41である。1/4時間マーカー11F、8Aおよび8Gも、また、現在の「時」が進むのにともなって当該エリアが時間情報で埋められていくことを示すように起動される。
【0019】
図3の表示フォーマットは、「分」/「秒」の数値が15分59秒(それぞれ、11CDおよび12AHICJならびに13AFGCDおよび14AFHGCD)に達するまでの「時」”9”の最初の15分のあいだ維持されることが好ましい。このように、この期間中、「分」数値は「時」数字”9”の右側の比較的上方位置を占めるように制御される。
【0020】
その後、次の「秒」で、16分0秒という次の時刻数値が「時」数字”9”の同じ側の比較的下方位置にシフトする移行を受け、すなわち、素子11DE、12IGJDEFおよび14ABCDEFを起動させることによって達成されるように、表示が起動されることが好ましい。同時に、第1の1/4位置がもう時間情報を提供せず、次の1/4時間が比較的下方の第2の1/4位置に表示されることを示すようにマーカー11Bが起動される。これは、9時24分36秒という代表的な時刻を表示する図4に例示的に描かれている。
【0021】
この第2の1/4時間表示は、同様に9時の最初の30分の完了を示すものである、16〜30までの次の15分が完了するまで維持される。さらに59秒後、「分」表示が「時」”9”の左側にシフトする別の移行を受けるように、すなわち次に表示される時刻数値が(7ICJDE、8IHおよび14ABCDEFの起動により)31分0秒になるように表示が起動されることが好ましい。同時に、1/4時間マーカー11Bに参加するように1/4時間マーカー11Fが起動され、最初の2つの1/4時間の位置がもはや時間情報を提供していないことを示す。ここで図5は、第3の1/4時間中の9時42分6秒という代表的な時刻の実例である。
【0022】
この第3の1/4時間の表示位置は、9時31分〜44分までの15分間のあいだ維持されることが好ましい。さらに59秒後、第4にして最後の移行を受けるように制御され、それにより、9時45分0秒を表示する7HIBC、8ABJKDLおよび14ABCDEFの起動によって「分」数字が「時」”9”の左側の比較的上方の位置から比較的下方の位置へシフトされる。同時に、第3の1/4時間マーカー8Gがマーカー11B、11Fに参加するように起動され、最初の3つの1/4時間の位置に時間情報がなく、9「時」過ぎの最後の15分がこの「時」の左側の比較的上方位置に表示されることを示す。この位置は図6において例示的に起動され、53経過分21秒という代表的な時刻が表示されている。
【0023】
この最後の1/4時間の表示は59分59秒が完了するまで維持され、その後、「時」は10に進み(9ABおよび10ABCDEFの起動による)、「分」と「秒」はシフトして、10「時」の右側の比較的上方の位置にゼロ値を表示する(11ABCDLIJ、12ABCJGHおよび14ABCDEFの起動による)。3つの1/4時間マーカー11F、8Aおよび8Gは、新たな現在「時」となった10時の開始時に同時に起動されて、見える表示を終わらせる。
【0024】
本発明の好ましい実施形態に関する以上の説明で、その機能と利点を示した。第1に、本発明の実施形態は、1/4時間の単方向セグメントと、中央に配置された「時」数字のほぼまわりを移動する経過「分」の位置で、各現在「時」の進行をグラフィックに示す。これにより、表示の様子を一見するだけで、特定の時刻が現存する現在の1/4時間の位置を判断できる。したがって、従来のデジタル時刻表示装置とは異なり、それぞれの四半分の時間中に示される視覚的に判別できる区別できる外面形態のため、初めから終わりまで、各時間のおおよその時間の過ぎ方に基づいて、個々の日常活動のタイミングを見積もることができる。
【0025】
これらの機能は、「時」、「分」および「秒」数字によって示される即座に分かる正確なデジタル時刻数値を損なうことなく達成される。
【0026】
また、「時」、「分」および「秒」のデジタル時刻値のセットまたはリセットは、これらの時間量のそれぞれが、この表示内で分かりやすい独特の大きさと位置を備えており、これにより、どの時刻機能が選択されていて、数字変更を行えるか不明であったり混乱したりすることはない。
【0027】
別の重要かつ有益な利点は、本発明の表示装置では、現在の「時」開始後の経過時間およびこれからくる次の「時」開始前の残り時間の両方に基づいて1時間中の時刻を追跡するようにすぐ変更できることである。特に、上に記載した通り、四元逆算式および拡張四元逆算式デジタル時刻表示装置は従来技術で説明されている。本発明の表示装置は、経過時間ベースおよび同時相当残り時間ベースの両方で作動するように集積回路にプログラムすることができ、好ましくは第1の1/2時間後に、見る人が第2の1/2時間中の選択希望時にこれら2つのベースを切り換えるように操作できるスイッチを備える。
【0028】
これにより、各人は、第1の1/2時間の完了後ちょうどに行われる経過時間モードから残り時間モードへの移行を遅らせることもできるし、したがって、次第に近づく次の「時」の接近を特に追跡する残り時間モード開始前に、より多くの第2の1/2時間が経過するまで待つこともできる。
【0029】
これに関し、そのような表示装置変更例は、参照によってその開示内容を本願明細書に組み込んだものとする特許文献6に記載されているタイプの単一竜頭コントロールを、本発明の表示装置変更例の前述の切換え機能を実施する専用の第5の制御手段とともに含むことが好ましい。このような追加的な制御手段は、例えば、前述の単一竜頭コントロールに追加される押込機能、または単独の押しボタン、または時計面の接触感知領域とすることができるが、いずれの場合も、単方向型表示および両方向型表示の切換機能を開始する内部端子を接触するように作動するものとする。
【0030】
図7の英数字が付された表示素子は、本発明の実施に関わる時刻、曜日および日付の起動シーケンスを指定するのに非常に有用である。埋込み式システムソフトの職業プログラマーは、そのような仕様を検証後、プログラムは約35日分で書くことができると予想した。また、本発明を利用する時計に使用する適切なマイクロプロセッサは、Texas Instruments MSP430シリーズ(商標)、Microchip PIC16シリーズ(商標)、Hitachi H8シリーズ(商標)およびOKI MCM64Kシリーズ(商標)などである。
【0031】
本発明は、前述の時刻値およびシーケンスを表示するために、例えば、LCD、LED、蛍光、白熱、ガスグローまたはプラズマ放電などのデジタル表示素子、または選択的に電子的または電気的に起動させることが可能なドットマトリックス素子など、さまざまな形態で実施されうる。
【0032】
以上、本発明の一般的な原理と具体的な実施形態について説明した。当業者には、そのような開示内容に対する多くの変更形態がすぐに分かるであろう。したがって、添付されている請求項は、請求項およびそのすべての均等物の字義通りの範囲に入る特定の例示実施形態の変更例および変形例のすべてを網羅するものであると理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の好ましい実施形態による単方向型分割式時刻表示を表示するように起動させることができるデジタル表示素子の配置を示す原図である。
【図2】図1に示されたデジタル表示素子のうちの4つの黒色部を起動させることによって形成される1/4時間位置マーカーを示す図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態による、連続する4つの1/4時間のうちの第1の1/4時間の代表的な時刻表示を示す図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態による、連続する4つの1/4時間のうちの第2の1/4時間の代表的な時刻表示を示す図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態による、連続する4つの1/4時間のうちの第3の1/4時間の代表的な時刻表示を示す図である。
【図6】本発明の好ましい実施形態による、連続する4つの1/4時間のうちの第4の1/4時間の代表的な時刻表示を示す図である。
【図7】各デジタル表示素子を示す英数字を追加的に付した、図1の拡大図である。
【符号の説明】
【0034】
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14 デジタル表示素子セット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)現在または次の「時」を示す数字を表示するように起動できる複数のデジタル表示素子と、
(b)前記素子(a)の右側に位置する複数のデジタル表示素子であって、現在の「時」開始後の選択された経過「分」数字を比較的上方位置および比較的下方位置に表示するように起動できる複数のデジタル表示素子と、
(c)前記素子(a)の左側に位置する複数のデジタル表示素子であって、現在の「時」開始後の選択された経過「分」数字を比較的下方位置および比較的上方位置に表示するように起動できる複数のデジタル表示素子と
を備えた単方向型の分割式デジタル時刻表示装置であって、
前記素子(b)が、現在の「時」の最初のほぼ1/2時間のあいだ、選択された第1の経過「分」数字グループおよび選択された第2の経過「分」数字グループを前記比較的上方位置および前記比較的下方位置にそれぞれ表示するように起動され、
前記素子(c)が、現在の「時」の残りの部分のあいだ、選択された第3の経過「分」数字グループおよび選択された第4の経過「分」数字グループを前記比較的下方位置および前記比較的上方位置にそれぞれ表示するように起動され、
それによって、前記経過「分」数字が前記1時間中ずっと、前記現在の「時」数字のまわりの4つの連続的な単方向型の分割位置を移動するようにグラフィック表示されることを特徴とする単方向型の分割式デジタル時刻表示装置。
【請求項2】
前記選択された第1から第4の経過「分」数字グループがそれぞれ現在の「時」の第1から第4の1/4時間を含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記現在の「時」の前記第1から第4の1/4時間は、それぞれが15経過「分」の期間を含むことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記現在の「時」の第1〜第4の1/4時間が、0〜15分、16〜30分、31〜44分および45分から0分の連続する複数のグループを含み、前記経過「分」数字グループが、前記「時」の右側の連続する比較的上方位置および比較的下方位置に表示され、引き続き、前記「時」の左側の比較的下方位置および前記比較的上方に表示されることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
(d)各経過「分」のあいだ、0〜59秒を表示するように起動できる複数のデジタル表示素子をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記素子(d)が前記現在「時」数字の真下に位置し、各経過「分」のあいだ0〜59秒をこの真下位置に表示するように起動されることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記素子(a)が、「時」数字の十の位を形成するように起動できる素子と、0〜9の「時」数字の一の位の数値を形成するように起動できる数字の8状の素子セットとを含んでおり、
前記素子(b)が、十分割されたラダー状アレイ一対を含み、前記アレイの一番上の7つのセグメントが、現在の「時」の第1の1/4時間のあいだ、第1の選択された経過「分」数字グループを前記比較的上方位置に表示するように起動でき、前記アレイの一番下の7つのセグメントが、前記現在の「時」の第2の1/4時間のあいだ、第2の選択された経過「分」数字グループを前記比較的下方位置に表示するように起動でき、
前記素子(c)が、十分割されたラダー状アレイ一対を含み、前記アレイの一番下の7つのセグメントが、前記現在の「時」の第3の1/4時間のあいだ、第3の選択された経過「分」数字グループを前記比較的下方位置に表示するように起動でき、前記アレイの一番上の7つのセグメントが、前記現在の「時」の第4にして最後の1/4時間のあいだ、第4の選択された経過「分」数字グループを前記比較的上方位置に表示するように起動できる
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
(a)現在または次の「時」数字を表示するように起動できる複数のデジタル表示素子と、
(b)前記素子(a)の右側に位置する複数のデジタル表示素子であって、現在の「時」開始後の選択された経過「分」数字を比較的上方位置および比較的下方位置に表示するように起動できる複数のデジタル表示素子と、
(c)前記素子(a)の左側に位置する複数のデジタル表示素子であって、現在の「時」開始後の選択された経過「分」数字および次の「時」開始前の選択された残り「分」数字のうちのどちらか一方を表示するように起動できる複数のデジタル表示素子と
を備える、単方向型分割式デジタル時刻表示装置と両方向型四元逆算式または拡張四元逆算式デジタルとの複合時刻表示装置であって、
前記素子(b)が、現在の「時」の最初のほぼ1/2時間のあいだ、選択された第1および第2の経過「分」数字グループをそれぞれ前記比較的上方位置および前記比較的下方位置に表示するように起動され、
前記素子(c)が、
(i)前記現在の「時」の残り部分のあいだ、選択された第3および第4の経過「分」数字グループをそれぞれ前記比較的上方位置および前記比較的下方位置に表示する、または
(ii)前記次の「時」の前の期間の残り部分のあいだ、次の「時」の前の選択された第1および第2の残り「分」数字グループをそれぞれ前記比較的下方位置と前記比較的上方位置に表示する、
のいずれか一方を行うように起動され、
それによって、単方向型の経過「分」シーケンス(b)(c)(i)か、または両方向型の経過および残り「分」シーケンス(b)(c)(ii)だけを、見る人の選択通りに表示するように起動できることを特徴とする表示装置。
【請求項9】
各経過「分」のあいだ0〜59秒を表示し、各残り「分」のあいだ59〜0秒を表示するように起動できる複数のデジタル表示素子(d)をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記素子(d)が前記素子(a)の真下に位置し、増加または減少していく秒を前記「時」数字の真下に表示することを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記単方向型の経過「分」シーケンス(b)(c)(i)と前記両方向型の経過および残り「分」シーケンス(b)(c)(ii)を、見る人の選択時に交替するように操作できるスイッチを備えることを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項12】
(a)現在または次の「時」数字を表示するように起動できる複数のデジタル表示素子を提供するステップと、
(b)選択された経過「分」数字を比較的上方位置および比較的下方位置に表示するように起動できる複数のデジタル表示素子を前記ステップ(a)記載の素子の右側に提供するステップと、
(b)選択された経過「分」数字を比較的下方位置および比較的上方位置に表示するように起動できる複数のデジタル表示素子を前記ステップ(a)記載の素子の左側に提供するステップと、
(d)現在の「時」数字を表示するように前記ステップ(a)記載の素子を起動するステップと、
(e)前記現在「時」開始後の選択された第1および第2の経過「分」数字グループをそれぞれ前記比較的上方位置および前記比較的下方位置に表示するように前記ステップ(b)記載の素子を起動するステップと、
(f)前記現在「時」開始後の選択された第3および第4の経過「分」数字グループをそれぞれ前記比較的下方位置および前記比較的上方位置に表示するように前記ステップ(c)記載の素子を起動するステップと
を備え、それによって、前記経過「分」数字が前記1時間中ずっと、前記現在の「時」数字のまわりの4つの連続的な単方向型の分割位置をグラフィック表示によって移動させられることを特徴とする、
単方向型の分割式デジタル計時方法。
【請求項13】
前記第1から第4の経過「分」数字グループを前記現在の「時」の前記各1/4時間に対応するように選択するステップをさらに備えることを特徴とする請求項12に記載のデジタル計時方法。
【請求項14】
前記現在「時」の第4の1/4時間の長さとして15分間を選択するステップをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のデジタル計時方法。
【請求項15】
前記ステップ(b)および(c)記載の素子を、前記現在「時」の4つの1/4時間中に、0〜15分、16〜30分、31〜44分、45〜0分という連続的な経過「分」数字を表示するように起動させるステップをさらに備えることを特徴とする請求項14に記載のデジタル計時方法。
【請求項16】
現在の「時」数字(9)の真下に、0から59秒を表示するように起動可能なデジタル表示素子を提供するステップと、各経過分中にそのような「秒」を表示させるように前記デジタル表示素子を起動するステップとをさらに備えることを特徴とする請求項15に記載のデジタル計時方法。
【請求項17】
単方向型の分割式デジタル計時と両方向型の四元逆算式または拡張四元逆算式デジタル計時を組み合わせた複合計時方法であって、
(a)現在または次の「時」数字を表示するように起動できる複数のデジタル表示素子を提供するステップと、
(b)選択された経過「分」数字を比較的上方位置および比較的下方位置に表示するように起動できる複数のデジタル表示素子をステップ(a)記載の素子の右側に提供するステップと、
(c)現在の「時」開始後に選択された経過分数字かまたは次の「時」までの選択された残り分数字のどちらかを表示するように起動できる複数のデジタル表示素子をステップ(a)記載の複数のデジタル表示素子の左側に提供するステップと、
ステップ(a)記載の素子を、現在の「時」を表示するように起動し、同時にステップ(b)記載の素子を、そのような時間のほぼ第1の1/2時間のあいだ、そのような現在「時」開始後の第1および第2の各経過「分」数字グループを、より上方の位置およびより下方の位置にそれぞれ表示するように起動するステップと、
(e)前記ステップ(c)記載の素子を、
(i)現在の「時」の残り期間のあいだ、選択された第3および第4の経過「分」数字グループを前記比較的下方位置および前記比較的上方位置に表示するように、または、
(ii)前記次の「時」を表示するように前記ステップ(a)記載の素子を起動すると同時に、前記現在「時」の残り期間のあいだ、選択された第1および第2の次の「時」開始前の残り「分」グループを前記比較的下方位置および前記比較的上方位置にそれぞれ表示するように、
起動するステップと
を備え、
それによって、単方向型の経過「分」シーケンス(e)(c)(i)または両方向型の経過および残り「分」シーケンス(e)(c)(ii)のいずれかを、見る人の選択通りに表示するように計時を制御できることを特徴とするデジタル計時方法。
【請求項18】
各経過「分」のあいだ0〜59秒を表示し、各残り「分」のあいだ59〜0秒を表示するように起動できる、前記ステップ(f)記載の複数のデジタル表示素子を前記現在または次の「時」数字の真下に提供するステップと、
各経過「分」および各残り「分」のあいだそのような増加していく「秒」および減少していく「秒」の起動を開始するステップと
をさらに備えることを特徴とする請求項17に記載のデジタル計時方法。
【請求項19】
見る人の選択通りに単方向型のシーケンス(e)(c)(i)と両方向型のシーケンス(e)(c)(ii)との間で表示を交替する切換え手段を提供するステップをさらに備える請求項18に記載のデジタル計時方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−513419(P2006−513419A)
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−566413(P2004−566413)
【出願日】平成15年6月6日(2003.6.6)
【国際出願番号】PCT/US2003/018131
【国際公開番号】WO2004/063823
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(502252105)エクィタイム インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】