説明

印刷処理方法、それを使用するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体及びプリンタ

【課題】 異なるファイル構造を有する画像を同一の形、同一の面積に画像を印刷することのできる印刷処理方法、それを使用するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体及び前記印刷処理方法を使用するためのプリンタを提供する。
【解決手段】 画像ファイルの短辺の画素数をa、画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/a≧B/Aのとき印刷枠の短辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換するパラメータを決定する(S40)。b/a<B/Aのとき印刷枠の長辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換するパラメータを決定する(S60)。画像ファイルをパラメータによって印刷データに変換し、印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する。このため、印刷枠いっぱいに印刷し、余白を小さくすることができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷処理方法、それを使用するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体及び前記印刷処理方法を使用するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラの普及に伴い、デジタルカメラからケーブルを用いて直接伝送し又は記録媒体を介在し、デジタルカメラによって記録した写真画像を印刷することが可能なプリンタが提供されている。
【0003】また、印刷する用紙の大きさとレイアウトを選択してデジタルカメラによって記録した写真画像を印刷することができるプリンタが提供されている。このようなプリンタによると、印刷する用紙の大きさとレイアウトが選択されると、画像ファイルを所定のパラメータによって変換して印刷ファイルを作成し、その印刷ファイルを印刷する。印刷される用紙の大きさとレイアウトで決まるパラメータによって画像ファイルが変換されると、写真画像が印刷される用紙の余白の面積や形状は画像ファイルのファイル構造における縦の画素数と横の画素数の比によって決まる。画像ファイルのファイル構造における縦の画素数と横の画素数の比はデジタルカメラの機種によって異なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、同じ用紙の大きさとレイアウトによって印刷しても画像ファイルの縦の画素数と横の画素数の比が異なる場合、写真画像が印刷される用紙の余白の面積や形状が異なり、余白部分に印刷する写真画像以外の情報を定型化することができないという問題があった。
【0005】また、一般に、定型用紙の縦と横の比と、画像ファイルの縦の画素数と横の画素数の比とは異なっている。このため、写真画像の周縁部の余白の幅を一定にするためには印刷された用紙の周縁部を切り取らなければならないという問題があった。
【0006】本発明は上記の問題を解決するために案出されたものであって、異なるファイル構造を有する画像を同一の形、同一の面積に印刷することのできる印刷処理方法、それを使用するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体及び前記印刷処理方法を使用するプリンタを提供することを目的とする。
【0007】本発明の別の目的は、同じ用紙の大きさとレイアウトによって写真画像を印刷する場合は余白の面積や形状が一様になる印刷処理方法、それを使用するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体及び前記印刷処理方法を使用するプリンタを提供することにある。
【0008】本発明のまた別の目的は、余白の面積を小さくして写真画像を印刷することができる印刷処理方法、それを使用するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体及び前記印刷処理方法を使用するプリンタを提供することにある。
【0009】本発明のまた別の目的は、任意の印刷枠を決定して印刷枠いっぱいに写真画像を印刷することができる印刷処理方法、それを使用するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体及び前記印刷処理方法を使用するプリンタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の印刷処理方法、請求項2記載の記録媒体又は請求項3記載のプリンタによると、画像ファイルの短辺の画素数をa、画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/a≧B/Aのとき印刷枠の短辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換する。b/a<B/Aのとき印刷枠の長辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換する。さらに印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する。このため、印刷枠いっぱいに印刷し、余白を小さくすることができる。
【0011】本発明の請求項4記載の印刷処理方法、請求項5記載の記録媒体又は請求項6記載のプリンタによると、第1変換と第2変換とを切り換えることが可能で、第1変換又は第2変換を実行して画像ファイルを印刷データに変換し、印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する。第1変換は、b/a≧B/Aのとき印刷枠の短辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき印刷枠の長辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換する。第2選択は、b/a≧B/Aのとき印刷枠の長辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき印刷枠の短辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換する。このため、印刷枠いっぱいに画像を印刷し印刷枠からはみ出す部分を印刷しないように変換する第1変換と、印刷されない部分がないように変換する第2変換とを切り換えて印刷することができる。
【0012】本発明の請求項7記載の印刷処理方法、請求項8記載の記録媒体又は請求項9記載のプリンタによると、b/aが所定の値を超えない場合、b/a≧B/Aのとき印刷枠の短辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき印刷枠の長辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換する。b/aが所定の値を超える場合、b/a≧B/Aのとき印刷枠の長辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき印刷枠の短辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換する。さらに、印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する。このため、画像ファイルの短辺の画素数に対する長辺の画素数の比が所定値より大きい場合、印刷されない部分がないように画像ファイルを印刷ファイルに変換することができる。
【0013】本発明の請求項10記載の印刷処理方法、請求項11記載の記録媒体又は請求項12記載のプリンタによると、第1変換と第2変換とを切り換えることができ、第1変換又は第2変換のいずれかを実行して画像ファイルを印刷データに変換し、印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する。
【0014】第1変換は、b/a≧B/Aのとき印刷枠の短辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき印刷枠の長辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換し、b/aが所定の値を超える場合、b/a≧B/Aのとき印刷枠の長辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき印刷枠の短辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換する。
【0015】第2変換は、b/a≧B/Aのとき印刷枠の長辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき印刷枠の短辺の長さに合わせて画像ファイルを印刷データに変換する。このため、原則として印刷枠からはみ出す部分を印刷せずに印刷枠いっぱいに画像を印刷し、画像ファイルの短辺の画素数に対する長辺の画素数の比が所定値より大きい場合、印刷されない部分がないように画像ファイルを印刷ファイルに変換して印刷することができる。さらに、常に印刷されない部分がないように印刷するように切り換えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を示す一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】本発明の一実施例によるプリンタは、図1に示すように、搬送部1と、印刷部2と、制御部3と、表示部4と、入力部5と、ガイド部6と、第1データ取得部7と、第2データ取得部8とを有する。搬送部1と、印刷部2と、制御部3と、表示部4と、入力部5と、ガイド部6と、第1データ取得部7と、第2データ取得部8とは箱型のハウジング9に備えられる。本実施例によるプリンタは、第1データ取得部7又は第2データ取得部8から取得した電子データに基づいて制御部3によって駆動される印刷部2において印刷することが可能である。
【0018】ハウジング9は、図2に示すように、上面に表示部4及び入力部5を備え、前面に第1データ取得部7と電源スイッチ91とインク切れや用紙切れを知らせる警告ランプ92とガイド部6とを備え、背面に図示しない第2データ取得部8を備え、内部に図示しない搬送部1と、印刷部2と、制御部3とを備える。ハウジング9の上面と前面下部には、それぞれ用紙供給口93と用紙排出口94とが形成される。用紙供給口93には用紙トレー95が、用紙排出口94には用紙受け96がそれぞれ取り外し可能に係止される。
【0019】図示しない搬送部1は、用紙供給口93と用紙排出口94の間のハウジング9内部に備えられ、モータにより駆動される搬送ローラと、搬送ローラに接触し摩擦により用紙を搬送する従動ローラとを有する。搬送ローラと従動ローラとは、ゴムなどの滑りにくい材料からなる。搬送部1は、搬送ローラと従動ローラが回転することにより、用紙供給口93から用紙排出口94に用紙を搬送する機構である。
【0020】図示しない印刷部2は、搬送部1に隣接して備えられ、インクタンクとインクジェットヘッドを搭載したキャリッジと、ステップモータと、用紙の搬送される方向と直行する方向に備えられるキャリッジレールとを有する。印刷部2は、公知のインクジェット方式により印刷を行う。詳しくは、用紙と対向する位置でステップモータにより駆動されるキャリッジがキャリッジレール上を往復移動し、搬送部1によって搬送される用紙にインクジェットヘッドからインクタンク内のインクを噴射して印刷を行う。なお、印刷部2としてレーザ方式やドットインパクト方式等を用いることも可能である。
【0021】図示しない制御部3は、CPUと、制御用プログラムが記録されたROMと、印刷ファイルを一時的に保存するメモリとを有する。制御部3は、第1データ取得部7又は第2データ取得部8によって取得する画像ファイルを所定のパラメータによって印刷データに変換し確定した印刷ファイルをメモリに保存する。また、画像ファイルを印刷データに変換するとき、画像ファイルの縦の画素数に対する横の画素数の比が2以上であるとき、その画像ファイルをパノラマ画像として認識する。また、制御部3は、メモリに保存された印刷ファイルに基づいて搬送部1及び印刷部2を制御するほか、表示部4、入力部5、ガイド部6の制御を行う。
【0022】入力部5はハウジング9上面に備えられ、図3に示すように、キーパネル50上に種々のキーを有する。
【0023】プリント開始キー501は、キーパネル50の最も手前すなわち第1データ取得部7に近い側に備えられ、すべてのキーの中で最も大きく目立つ外観を有し、操作面は透明の材料からなり操作面の内側に図示しないLED(light emitteddiode)が備えられる。このLEDは、印刷開始が可能な状態で点滅するように制御される。プリント開始キー501は、表示部4に表示される印刷設定に対応する印刷指定信号等を制御部3に伝送し、印刷を開始させるキーである。
【0024】全印刷キー502及びインデックスキー503は、キーパネル50の最も手前にプリント開始キー501と並んで備えられ、全てのキーの中でプリント開始キー501に次いで大きく、角の丸まった長方形の形状を有し、操作面は透明の材料からなりそれぞれの操作面の内側に図示しないLEDが備えられる。
【0025】範囲指定キー505及び1コマキー504は、全印刷キー502とインデックスキー503の奥に並んで備えられ、それらに比べて一回り小さい楕円形状を有し、操作面は透明の材料からなりそれぞれの操作面の内側に図示しないLEDが備えられる。
【0026】全印刷キー502、インデックスキー503、範囲指定キー505及び1コマキー504は、そのうちのいずれか1つを選択できるキーであって、選択されているキーのLEDが発光する。
【0027】切換手段としてのトリミング解除キー512は、プリント開始キー501の奥に備えられ、フレームキー510及びフィルタキー511より一回り大きい形状を有し、操作面は透明の材料からなり操作面の内側に図示しないLEDが備えられる。起動時は制御プログラムの初期設定によって自動トリミングを実行するように設定されているため、LEDは発光した状態にある。トリミング解除キー512は、押圧されると、自動トリミングを実行しないように制御部3に信号を発信し、LEDは消灯する。
【0028】上キー506と下キー507とは、1コマキー504の奥すなわち表示部4に近い側に縦に並んで備えられ、それぞれ線対称な三角形状を有する。
【0029】右キー509及び左キー508は、上キー506と下キー507に隣接してプリント開始キー501の奥に横に並んで備えられ、それぞれ線対称な三角形状を有する。右キー509及び左キー508は、表示部4の各セクションにおける印刷条件の細目を変更する。
【0030】表示部4は、ハウジング9上面に入力部5の奥に隣接して備えられる。表示部4は、セグメント式の液晶パネルで、選択セクション401、及び印刷条件の細目を表示する用紙種類セクション402、用紙サイズセクション403、レイアウトセクション404、写真サイズセクション405、写真選択セクション406、枚数セクション407、画質セクション408並びに自動調整セクション409に分かれている。液晶パネルの全セグメントを点燈させた状態を図3に示す。表示部4で選択される表示内容は、プリント開始キー501が押圧されることによって制御部3に印刷条件として設定される。
【0031】選択セクション401は、上キー506と下キー507によって、他のセクションを選択的に指し示す三角形を表示し、そのセクションをアクティブにするセクションである。アクティブなセクションでは、右キー509と左キー508によって表示を切り替えることが可能である。
【0032】用紙種類セクション402は、普通紙、フォトプリント紙及びスーパーファイン紙に表示が切り替わるセクションである。
【0033】用紙サイズセクション403は、はがき、フォトカード及びA4に表示が切り替わるセクションである。
【0034】レイアウトセクション404は、全体、2コマ、4コマ、上寄り、下寄り、インデックス及び切り取りガイド付き等に表示が切り替わるセクションである。切り取りガイド付きが選択されると画像にトンボを付して印刷することが可能である。
【0035】写真サイズセクション405は、4L、2L、4×6、L、E及びカードに表示が切り替わるセクションである。写真サイズセクション405の表示は、用紙サイズとレイアウトの設定によって決定される。すなわち、用紙サイズとレイアウトによって印刷される画像の大きさが決まる。例えば、A4の用紙サイズで全体のレイアウトが選択されると4Lサイズで印刷される。各写真サイズにおける印刷枠の大きさを下表に示す。
【0036】
【表1】


【0037】それぞれの写真サイズにおける印刷枠の短辺に対する長辺の比と、画像ファイルの短辺の画素数に対する長辺の画素数の比によって、制御部3において画像ファイルを印刷データに変換するパラメータが決定される。図4にパラメータを決定する印刷処理方法のフローを示す。まず第一に自動トリミングを実行するかどうかをトリミング解除キー512の状態によって判断する(S10)。
【0038】自動トリミングが実行されるとき、画像ファイルの短辺の画素数aに対する長辺の画素数bの比が2以上であればパノラマ画像として判断する(S20)。
【0039】パノラマ画像でない場合、画像ファイルの短辺の画素数aに対する長辺の画素数bの比が印刷枠の短辺の長さAに対する長辺の長さBの比より大きいか等しければ(S30)印刷枠の短辺の長さAに合わせてパラメータが決定され(S40)、画像ファイルの短辺の画素数aに対する長辺の画素数bの比が印刷枠の短辺の長さAに対する長辺の長さの比Bより小さければ(S30)印刷枠の長辺の長さBに合わせてパラメータが決定される(S60)。
【0040】パノラマ画像である場合、画像ファイルの短辺の画素数aに対する長辺の画素数bの比が印刷枠の短辺の長さAに対する長辺の長さBの比より大きいか等しければ(S50)印刷枠の長辺の長さBに合わせてパラメータが決定され(S60)、画像ファイルの短辺の画素数aに対する長辺の画素数bの比が印刷枠の短辺の長さAに対する長辺の長さBの比より小さければ(S50)印刷枠の短辺の長さAに合わせてパラメータが決定される(S70)。
【0041】自動トリミングが実行されないとき、画像ファイルの短辺の画素数aに対する長辺の画素数bの比が印刷枠の短辺の長さAに対する長辺の長さBの比より大きいか等しければ(S80)印刷枠の長辺の長さBに合わせてパラメータが決定され(S90)、画像ファイルの短辺の画素数aに対する長辺の画素数bの比が印刷枠の短辺の長さAに対する長辺の長さBの比より小さければ(S80)印刷枠の短辺の長さAに合わせてパラメータが決定される(S100)。
【0042】例えば、画像ファイルが横639ピクセル、縦479ピクセルであるとすれば、画像ファイルの短辺の画素数に対する長辺の画素数の比は1.334である。自動トリミングが実行されてこの画像ファイルがカードサイズに印刷される場合、印刷枠の短辺に対する長辺の比は1.576なので、パラメータは印刷枠の長辺の長さに合わせて決定される。印刷ファイルが確定されるとき、図5に示すように、印刷枠からはみ出る印刷データはおよそ均等に削除されるのでその印刷データに対応する画像1001は印刷されず、実際に印刷されると印刷枠いっぱいに印刷される画像1000の大きさは、長辺93mm、短辺59mmとなる。
【0043】自動トリミングが実行されずにこの画像ファイルがカードサイズに印刷される場合、パラメータは印刷枠の短辺の長さに合わせて決定される。このパラメータによって変換される印刷データによって確定される印刷ファイルが実際に印刷されると、図6に示すように、画像1003の大きさは印刷枠より小さくなり余白1002をおよそ均等にとって短辺59mm、長辺59×1.334=78.71mmとなる。
【0044】また、画像ファイルが横639ピクセル、縦250ピクセルであるとすれば、画像ファイルの短辺の画素数に対する長辺の画素数の比は2.556で2以上であるため、この画像ファイルはパノラマ画像として認識される。パノラマ画像として認識される画像ファイルは、自動トリミングが実行される場合、自動トリミングが実行されない場合ともに、画像ファイルの短辺の画素数に対する長辺の画素数の比が印刷枠の短辺に対する長辺の比より大きいか等しければ印刷枠の長辺の長さに合わせて決定され、画像ファイルの短辺の画素数に対する長辺の画素数の比が印刷枠の短辺に対する長辺の比より小さければ印刷枠の短辺の長さに合わせて決定される。
【0045】横639ピクセル、縦250ピクセルの画像ファイルが4Lサイズに印刷される場合、印刷枠の短辺に対する長辺の比は1.418なので、パラメータは印刷枠の長辺の長さに合わせて決定される。このパラメータによって変換される印刷データによって確定される印刷ファイルが実際に印刷されると、画像の大きさは印刷枠より小さくなり長辺258mm、短辺258÷2.556=100.9mmとなる。
【0046】写真選択セクション406は、主に記録媒体に記録されている画像ファイルの総数と印刷する画像を指定する0から199までの識別コードとしての数字を表示するセクションである。識別コードが表示された状態で画像選択キーとしての右キー509が押されると数字が増え、左キー508が押されると数字が減る。表示される数字が印刷する画像の識別コードを表わす。
【0047】枚数セクション407は、主に印刷枚数と、印刷する画像を指定する0から199までの識別コードとしての数字を表示するセクションである。
【0048】画質セクション408は、高画質、高速、超高画質に表示が切り替わるセクションである。
【0049】自動調整セクション409は、オートフォトファインとなしに表示が切り替わるセクションである。オートフォトファインが選択されると、写真画像が自動画質調整されて印刷される。
【0050】ガイド部6は、ハウジング9前面下方に備えられる。ガイド部6は制御部3によって駆動されるスピーカ61を有し、ROMから読み出す音声データを音声として出力する。
【0051】第1データ取得部7は、図2に示すようにハウジング9前面上方に備えられ、カードスロット71と、記録媒体に記録された画像ファイルを読み出して制御部3に伝送する図示しないリーダとを有する。本実施例において、記録媒体に記録された画像ファイルは、横639ピクセル、縦479ピクセルであるとする。また、パノラマモードで記録された画像ファイルについては、横639ピクセル、縦250ピクセルであるとする。カードスロット71には、記録媒体としてPCMCIA規格のメモリカード、又は一般にデジタルカメラに用いられているコンパクトフラッシュカード等の記録媒体をアダプタとともに挿入することができる。
【0052】図示しない第2データ取得部8は、ハウジング9背面に備えられ複数のコネクタを有する。第2データ取得部8は、パソコン或いはデジタルカメラと接続するときのインターフェースであり、それらの外部接続機器から取り出した電子データを制御部3に伝送する。
【0053】以下、上述のプリンタの作動及び印刷処理方法の作用について説明する。プリンタの印刷は、全体レイアウトプリント及びインデックスプリントに区分して説明する。
【0054】電源スイッチ91をオンにすると、制御用プログラムが立ち上がり、ガイド部6から「カードを挿入してください。」等の画像ファイルを記録した記録媒体(以下メモリカード)の挿入を促す音声を発する。
【0055】(1) 全体レイアウトプリント電源スイッチ91をオンにした後、カードスロット71に画像ファイルを記録したメモリカードを挿入すると、プリント開始キー501が点滅し、全印刷キー502が点燈する。表示部4には、図7に示すように制御用プログラムのデフォルトの設定として、用紙種類セクション402にフォトプリント紙、用紙サイズセクション403にはがき、レイアウトセクション404に全体、写真サイズセクション405にL、画質セクション408に高画質、自動調整セクション409にオートフォトファイン及び写真選択セクション406にメモリカードから読み出した画像ファイルの総数が表示され、枚数セクション407に印刷枚数として1枚が表示される。制御プログラムのデフォルトの設定によって自動トリミングが実行される。
【0056】写真サイズセクション405にLと表示されているので、印刷枠の短辺に対する長辺の比は1.418である。また、画像ファイルの画素の短辺に対する長辺の比は1.334である。自動トリミングが実行されるとき、長辺の長さを合わせるように画像ファイルを印刷データに変換するパラメータを決定し、決定されたパラメータによって画像ファイルを印刷データに変換する。変換された印刷データの大きさは長辺131mm、短辺131÷1.334=98.2mmである。印刷枠からはみ出る5.2mm分の幅に対応する印刷データを削除して印刷枠内の印刷データのみを印刷ファイルとして確定する。実際に印刷される画像の大きさは長辺131mm、短辺93mmである。
【0057】画像ファイルにパノラマ画像が含まれている場合、画像ファイルの画素の短辺に対する長辺の比は2.556である。自動トリミングが実行されるとき、長辺の長さを合わせるように画像ファイルを印刷データに変換するパラメータを決定し、決定されたパラメータによって画像ファイルを印刷データに変換する。変換された印刷データの大きさは長辺131mm、短辺131÷2.556=51.25mmである。この印刷データはすべて印刷ファイルとして確定される。
【0058】カードスロット71にメモリカードを挿入した後、点滅しているプリント開始キー501を押すと表示部4の表示にしたがってメモリカードに記録されたすべての画像ファイルが自動トリミングされて印刷データに変換され、確定された印刷ファイルに基づいて用紙1枚につき1コマずつ印刷される。
【0059】プリント開始キー501を押す前に点燈しているトリミング解除キー512を押すと、トリミング解除キー512は消灯して自動トリミングは実行されない。自動トリミングが実行されないとき、横639ピクセル、縦479ピクセルの画像は、短辺の長さを合わせるように画像ファイルを印刷データに変換するパラメータを決定し、決定されたパラメータによって画像ファイルを印刷データに変換し印刷ファイルとして確定する。変換された印刷ファイルが印刷されるときの大きさは短辺182mm、長辺182×1.334=242.8mmである。
【0060】(2) インデックスプリントカードスロット71にメモリカードを挿入した後、インデックスキー503を押すと全印刷キー502が消え、インデックスキー503が点燈する。そして表示部4には、図8に示すように制御用プログラムのデフォルトの設定として、用紙種類セクション402にフォトプリント紙、用紙サイズセクション403にはがき、レイアウトセクション404にインデックス、画質セクション408に高速及び写真選択セクション406にメモリカードから読み出した画像ファイルの総数が表示され、写真サイズセクション405は非表示、枚数セクション407に印刷枚数として1が表示される。
【0061】写真サイズセクション405が非表示で画質セクション408に高速が表示されているとき、印刷枠の大きさは短辺20mm、長辺20mmとなる。このとき印刷枠の短辺に対する長辺の比は1である。画像ファイルの画素の短辺に対する長辺の比は1.334であるため、短辺の長さを合わせるように画像ファイルを印刷データに変換するパラメータを決定し、決定されたパラメータによって画像ファイルを印刷データに変換する。変換された印刷データの大きさは短辺20mm、長辺20×1.334=26.68mmである。印刷枠からはみ出る6.68mm分の幅に対応する印刷データを削除して印刷枠内の印刷データのみを印刷ファイルとして確定する。確定された印刷ファイルが印刷されるときの画像の大きさは短辺20mm、長辺20mmである。
【0062】画像ファイルにパノラマ画像が含まれている場合、パノラマサイズの画像ファイルについては、画素の短辺に対する長辺の比が2以上であるため、長辺の長さを合わせるように画像ファイルを印刷データに変換するパラメータを決定し、決定されたパラメータによって画像ファイルを印刷データに変換する。確定された印刷ファイルが印刷されるときの大きさは長辺20mm、短辺20÷2.556=12.85mmである。
【0063】カードスロット71にメモリカードを挿入しインデックスキー503を押した後、点滅しているプリント開始キー501を押すとメモリカードに記録されたサムネイル画像データが印刷データに変換され、確定された印刷ファイルに基づいて表示部4の表示にしたがって図9に示すように、20コマの画像にそれぞれ識別コード102及び日時103を付してはがきサイズの用紙1枚につき縦5行横4列に配置してインデックスとして印刷される。日時はデジタルカメラによって記録されて画像ファイルに含まれている日時、又は画像ファイルに日時が含まれていない場合は画像ファイルが記録されたときにファイルに付された日時が印刷される。また、サムネイル画像データを読み出して印刷するため印刷スピードは非常に高速である。
【0064】本実施例においては、プリンタを制御する制御用プログラムは予めROMに記録されているものとして説明されたが、この制御用プログラムは記録媒体に記録された制御用プログラムをプリンタにダウンロードすることによって提供されるものであってもよい。
【0065】本実施例のプリンタによると、異なるファイル構造を有する画像を同一の形、同一の面積に印刷することができる。
【0066】また、自動トリミングを実行することによって同じ用紙の大きさとレイアウトによって写真画像を印刷するとき、余白の面積や形状を一様にすることができる。
【0067】また、所定の印刷枠いっぱいに画像を印刷することができる。
【0068】さらにまた、余白の面積を小さくし画像を大きく印刷することができる。
【0069】さらにまた、ユーザの必要に応じて自動トリミングのオン、オフを切り換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるプリンタを示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例によるプリンタを示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例における表示部と入力部を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施例における印刷処理方法を示すフロー図である。
【図5】本発明の一実施例において自動トリミングを実行する場合の画像の大きさを示す説明図である。
【図6】本発明の一実施例において自動トリミングを実行しない場合の画像の大きさを示す説明図である。
【図7】本発明の一実施例における表示部と入力部を示す平面図である。
【図8】本発明の一実施例における表示部と入力部を示す平面図である。
【図9】本発明の一実施例におけるインデックスを示す模式図である。
【符号の説明】
1 搬送部
2 印刷部
3 制御部
7 第1データ取得部
512 トリミング解除キー(切換手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに前記画像ファイルの長辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換する段階と、前記印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する段階と、を含むことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項2】 画像を印刷するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体であって、画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換する手順と、前記印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する手順と、を含むことを特徴とするコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
【請求項3】 情報を可視化する印刷部と、前記印刷部に紙を搬送する搬送部と、画像記録装置又は記録媒体又はパソコンから画像ファイルを取得するデータ取得部と、画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに前記画像ファイルの長辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換する手段と、前記データ取得部の画像ファイルから確定する印刷ファイルに基づいて前記印刷部及び搬送部を制御する制御部と、を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項4】 画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換する第1変換と、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換する第2変換とを切り換える段階と、前記第1変換又は第2変換を実行して画像ファイルを印刷データに変換する段階と、前記印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する段階と、を含むことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項5】 画像を印刷するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体であって、画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換する第1変換と、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換する第2変換とを切り換える手順と、前記第1変換又は第2変換を実行して画像ファイルを印刷データに変換する手順と、前記印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する手順と、を含むことを特徴とするコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
【請求項6】 情報を可視化する印刷部と、前記印刷部に紙を搬送する搬送部と、記録媒体から画像ファイルを取得するデータ取得部と、画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換する第1変換手段と、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換する第2変換手段と、前記第1変換手段と前記第2変換手段とを切り換える切換手段と、前記データ取得部の画像ファイルから確定する印刷ファイルに基づいて前記印刷部及び搬送部を制御する制御部と、を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項7】 画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/aが所定の値を超えない場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/aが所定の値を超える場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換する段階と、前記印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する段階と、を含むことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項8】 画像を印刷するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体であって、画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/aが所定の値を超えない場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/aが所定の値を超える場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換する手順と、前記印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する手順と、を含むことを特徴とするコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
【請求項9】 情報を可視化する印刷部と、前記印刷部に紙を搬送する搬送部と、画像記録装置又は記録媒体又はパソコンから画像ファイルを取得するデータ取得部と、画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/aが所定の値を超えない場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/aが所定の値を超える場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換する手段と、前記データ取得部の画像ファイルから確定する印刷ファイルに基づいて前記印刷部及び搬送部を制御する制御部と、を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項10】 画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/aが所定の値を超えない場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/aが所定の値を超える場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換する第1変換と、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換する第2変換とを切り換える段階と、前記第1変換又は第2選択を実行して画像ファイルを印刷データに変換する段階と、前記印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する段階と、を含むことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項11】 画像を印刷するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体であって、画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/aが所定の値を超えない場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/aが所定の値を超える場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換する第1変換と、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換する第2変換とを切り換える手順と、前記第1変換又は前記第2変換を実行して画像ファイルを印刷データに変換する手順と、前記印刷枠内の印刷データを印刷ファイルとして確定する手順と、を含むことを特徴とするコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
【請求項12】 情報を可視化する印刷部と、前記印刷部に紙を搬送する搬送部と、画像記録装置又は記録媒体又はパソコンから画像ファイルを取得するデータ取得部と、画像ファイルの短辺の画素数をa、前記画像ファイルの長辺の画素数をb、印刷枠の短辺の長さをA、前記印刷枠の長辺の長さをBとすると、b/aが所定の値を超えない場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/aが所定の値を超える場合、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに前記画像ファイルの短辺の画素数を対応させて前記画像ファイルを印刷データに変換する第1変換手段と、b/a≧B/Aのとき前記印刷枠の長辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換し、b/a<B/Aのとき前記印刷枠の短辺の長さに合わせて前記画像ファイルを印刷データに変換する第2変換手段と、前記第1変換手段と前記第2変換手段とを切り換える切換手段と、前記データ取得部の画像ファイルから確定する印刷ファイルに基づいて前記印刷部及び搬送部を制御する制御部と、を備えることを特徴とするプリンタ。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図5】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図6】
image rotate


【図9】
image rotate


【図7】
image rotate


【図8】
image rotate