印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム
【課題】
印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
スケジュール管理を行うスケジュール管理部と、スケジュール記憶部と、スケジュールに基づいて予約印刷ジョブを生成して印刷装置に送ることで予約印刷ジョブの予約印刷時間に従って印刷処理を実行させる印刷管理部と、を備えており、印刷管理部は、予約印刷ジョブを生成して印刷装置に送ることで、印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、コンピュータで予約印刷に対する印刷データの登録を受け付けた際に、スケジュールに基づいて予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、予約印刷のスケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて特定した予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、印刷装置に送る、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムである。
印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
スケジュール管理を行うスケジュール管理部と、スケジュール記憶部と、スケジュールに基づいて予約印刷ジョブを生成して印刷装置に送ることで予約印刷ジョブの予約印刷時間に従って印刷処理を実行させる印刷管理部と、を備えており、印刷管理部は、予約印刷ジョブを生成して印刷装置に送ることで、印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、コンピュータで予約印刷に対する印刷データの登録を受け付けた際に、スケジュールに基づいて予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、予約印刷のスケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて特定した予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、印刷装置に送る、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業などではさまざまな文書の印刷を行っている。しかし大量の印刷をする場合、印刷装置が長時間、当該印刷に利用されてしまい、ほかのユーザによる印刷が行えなくなり、業務が滞る問題がある。
【0003】
そこで、従来は、たとえば印刷装置の表示パネルに「ユーザAが印刷中」などの、特定のユーザが使用中であることを示している。また、下記特許文献1に記載のように、出力所要時間や出力時間を算出してユーザに通知する技術もある。
【0004】
さらに、複数の印刷が印刷装置に蓄積された場合、印刷の優先順位を所定のルールに基づいて決定するための技術も下記特許文献2、特許文献3に開示されている。さらに、所定のタイミングで印刷を行うために、あらかじめ作成された文書を特定の日時に印刷を開始するように、印刷を予約しておく技術が特許文献4乃至特許文献6に開示されている。また、上記の印刷を行うにあたり、スケジュールの重要度に合わせて印刷を開始する技術が特許文献7に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−198491号公報
【特許文献2】特開2005−102044号公報
【特許文献3】特開2007−185791号公報
【特許文献4】特開2001−113796号公報
【特許文献5】特開2007−331178号公報
【特許文献6】特開2009−298048号公報
【特許文献7】特開2010−42522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の発明では、印刷装置で印刷される文書などの出力所要時間を算出していることからユーザがそれらを認識することは出来る。しかしながらそれらが分かるのはすでに印刷を行っているタイミングであることから、ほかのユーザが印刷をしたい場合には対応することが出来ない。
【0007】
また、特許文献2および特許文献3に記載の発明の場合であっても、優先順位を変更することは出来たとしても、もともと優先順位が低いユーザが急ぎの業務のために印刷を行うことが出来ない。また、優先順位もその場で分かるものである。従って、事前にほかのユーザが対応をすることが出来ない。
【0008】
さらに特許文献4乃至特許文献7に記載の発明の場合、印刷装置がスケジュール機能と連動することで、特定のタイミングで印刷を開始することは出来る。しかし、スケジュールとの関連性を行う場合にはすでに、印刷対象となる文書などが完成していなければならない。そのため、文書の完成前には利用することができない問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は上記課題に鑑み、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムを発明した。
【0010】
第1の発明は、スケジュール管理を行うコンピュータと、印刷処理を実行する印刷装置とを有する印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムであって、前記コンピュータは、ユーザが利用するユーザ端末から前記ユーザのスケジュールおよび印刷装置における予約印刷のスケジュールを受け付けることでスケジュール管理を行うスケジュール管理部と、前記入力を受け付けたスケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、前記スケジュールに基づいて予約印刷ジョブを生成し、印刷を行う印刷装置に送る印刷管理部と、を備えており、前記印刷装置は、前記コンピュータにおいて生成された予約印刷ジョブを受け取り、印刷ジョブ管理記憶部に記憶し、前記予約印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷制御部と、を備えており、前記印刷管理部は、前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記予約印刷に対する印刷データの登録を受け付けた際に、前記スケジュールに基づいて前記予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記特定した予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、前記印刷装置に送る、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムである。
【0011】
本発明のように構成することで、予約印刷を行い、かつそれをスケジュール管理で告知可能とすることが出来るので、大量に印刷をする場合であっても、ほかのユーザが事前に対策を採ることが可能となる。そのため、ほかのユーザの印刷の支障とはならない。また、予約印刷を行う時点で印刷対象となる文書等の印刷データが完成していなくても、本発明では予約印刷を行うことが可能となる。そのため、早い段階から予約印刷のためのスケジュール確保が可能となる。
【0012】
上述の発明において、前記印刷管理部は、前記予約印刷が一括印刷の場合には、前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記一括印刷の予約印刷に対する各印刷データの登録を受け付け、前記一括印刷の予約印刷のスケジュールに基づいて前記一括印刷の予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記一括印刷の予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、前記印刷制御部は、前記更新された予約印刷ジョブに基づいて、前記一括印刷の対象となる各印刷データをひとまとめにして印刷処理を実行する、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムのように構成することができる。
【0013】
会議などによっては複数のユーザが作成した文書等を一括して印刷したい場合もある。従来、このような場合では、すべての文書等が完成した後でなければ予約印刷が行えなかった。しかし、各ユーザの文書作成速度にはばらつきがあることが通常である。そこで、本発明を用いることによって、すべてのユーザの文書等の完成を待たずに予約印刷のためのスケジュール確保を行った上で、後から各ユーザの文書等を登録し、一括印刷の予約印刷を行うことが可能となる。
【0014】
上述の発明において、前記一括印刷の予約印刷においては、前記一括印刷の対象となる各印刷データの印刷順番の入力を前記ユーザ端末から受け付け、前記印刷制御部は、前記印刷順番に従って、前記一括印刷の対象となる各印刷データをひとまとめにして印刷処理を実行する、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムのように構成することができる。
【0015】
一括印刷を行う場合には、その文書等の印刷順番が重要である。しかし本発明では完成した順番に文書等が登録される。そこで本発明のように構成することで、文書等が完成した順番が異なっていても、あらかじめ定めた印刷順番に従って印刷を行うことが出来る。
【0016】
上述の発明において、前記印刷管理部は、前記印刷対象となる印刷データの予定印刷量に基づいて予想印刷時間を算出し、前記スケジュール管理部は、前記予約印刷のスケジュールにおける予約印刷時間と前記予想印刷時間とを比較し、前記予想印刷時間が前記予約印刷時間よりも長い場合には予約印刷時間の延長の提案通知を前記ユーザ端末に行い、前記予想印刷時間が前記予約印刷時間よりも短い場合には予約印刷時間の短縮の提案通知を前記ユーザ端末に行う、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムのように構成することができる。
【0017】
本発明のように構成することで、予約印刷時間の過不足によるほかのユーザへの迷惑を抑止することが可能となる。
【0018】
上述の発明において、前記印刷管理部は、前記印刷対象となる印刷データの予定印刷量に基づいて予想印刷時間を算出し、前記スケジュール管理部は、前記予約印刷のスケジュールにおける予約印刷時間と前記予想印刷時間とを比較し、前記予約印刷時間よりも前記予想印刷時間が長い場合にはほかの印刷装置の同時間帯の予約印刷の状況を前記スケジュール記憶部を参照することで抽出し、前記印刷管理部は、前記印刷データの予約印刷ジョブを、前記抽出したほかの印刷装置のうち一以上の印刷装置に送ることでほかの印刷装置でも印刷処理を実行させる、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムのように構成することができる。
【0019】
文書等を実際に作成した結果、予想以上の分量となり、あらかじめ定めた予約印刷時間だけでは印刷に不足となることもありえる。そのような場合、本発明のように構成することで、複数の印刷装置に分散し、印刷処理を実行することで、同時間帯で印刷処理を終了させることが出来る。
【0020】
上述の発明は、本発明のように構成することもできる。すなわち、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムは、ユーザが利用するユーザ端末から前記ユーザのスケジュールおよび印刷装置における予約印刷のスケジュールを受け付けることでスケジュール管理を行うスケジュール管理部と、前記入力を受け付けたスケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、前記スケジュールに基づいて予約印刷ジョブを生成し、印刷を行う印刷装置に送ることで前記予約印刷ジョブの予約印刷時間に従って印刷処理を実行させる印刷管理部と、を備えており、前記印刷管理部は、前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記予約印刷に対する印刷データの登録を受け付けた際に、前記予約印刷のスケジュールに基づいて前記予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記特定した予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、前記印刷装置に送る、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムのように構成することもできる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムを用いることにより、特定のユーザに印刷装置が占有されることがあらかじめほかのユーザも認識可能となり、ほかのユーザの業務が滞ることを防止できる。特に本発明では、印刷対象となる文書が完成していない時点であっても、本発明を利用することが可能となる。
【0022】
また、仮に占有されている状態の印刷装置に印刷指示が送られたとしても、ほかの空いている印刷装置で印刷が可能となるので、ほかのユーザの業務の支障にはならない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明のスケジュール管理システムの全体の概念図である。
【図2】本発明のスケジュール管理システムのシステム構成の一例を示す概念図である。
【図3】サーバなどのハードウェア構成の一例を示す概念図である。
【図4】本発明のスケジュール管理システムの処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図5】スケジュール記憶部の一例を示す図である。
【図6】予約ジョブ印刷記憶部の一例を示す図である。
【図7】印刷データ記憶部の一例を示す図である。
【図8】印刷データ付随情報記憶部の一例を示す図である。
【図9】印刷データ一時記憶部の一例を示す図である。
【図10】印刷ジョブ管理記憶部の一例を示す図である。
【図11】スケジュール記憶部の一例を示す図である。
【図12】確認画面の一例を示す図である。
【図13】スケジュールの画面の一例を示す図である。
【図14】予約印刷ジョブの一例を示す図である。
【図15】予約印刷ジョブ記憶部の状態を示す図である。
【図16】印刷ジョブ管理記憶部の状態を示す図である。
【図17】印刷データ記憶部の状態を示す図である。
【図18】印刷データ付随情報記憶部の状態を示す図である。
【図19】印刷ジョブ管理記憶部の状態を示す図である。
【図20】印刷データ一時記憶部の状態を示す図である。
【図21】生成された予約印刷ジョブの一例を示す図である。
【図22】予約印刷ジョブ記憶部の状態を示す図である。
【図23】一括印刷管理情報記憶部の状態を示す図である。
【図24】予約印刷ジョブ記憶部の状態を示す図である。
【図25】一括印刷管理情報記憶部の状態を示す図である。
【図26】印刷データ記憶部の状態を示す図である。
【図27】予約印刷ジョブ記憶部の状態を示す図である。
【図28】予約印刷ジョブ記憶部の状態を示す図である。
【図29】印刷データ記憶部の状態を示す図である。
【図30】印刷データ付随情報記憶部の状態を示す図である。
【図31】一括印刷管理情報記憶部の状態を示す図である。
【図32】印刷ジョブ管理記憶部の状態を示す図である。
【図33】印刷データ一時記憶部の状態を示す図である。
【図34】印刷ジョブ管理記憶部の状態を示す図である。
【図35】メッセージを記憶した記憶領域の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム1(以下、「スケジュール管理システム1」とする)の全体の概念図を図1に示す。またスケジュール管理システム1の各機能を模式的に示すシステム構成の一例を図2に示す。
【0025】
本発明のスケジュール管理システム1は、スケジュール管理サーバ2と印刷装置3との間でデータの送受信が行われることで実現される。またスケジュール管理サーバ2、印刷装置3は、ユーザが利用するコンピュータ端末であるユーザ端末4とデータの送受信が行える。
【0026】
各コンピュータ端末、サーバは、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と、ディスプレイ(画面)などの表示装置72と、キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と、演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置70に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置71に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置71から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置70における処理に用いる。図3にコンピュータ端末やサーバのハードウェア構成の一例を模式的に示す。また、コンピュータ端末やサーバにおける処理は、複数のコンピュータ端末やサーバに、その機能が分散配置されていても良い。
【0027】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。また記憶手段としては、テーブル、データベース、データファイルなどさまざまな記憶方式を採ることが出来る。
【0028】
スケジュール管理サーバ2は、企業における社員などのスケジュール管理および印刷装置3での印刷の予約管理を行うサーバであって、スケジュール管理部20とスケジュール記憶部21と印刷管理部22と予約印刷ジョブ記憶部23と印刷データ記憶部24と印刷データ付随情報記憶部25とを有する。なお、スケジュール管理サーバ2は、グループウェアシステムの一部として組み込まれていても良い。グループウェアシステムは、主に情報共有を目的としたシステムであって、スケジュール機能のほか、電子メール機能、電子掲示板機能、電子会議室機能、文書管理機能、ワークフロー機能などを有する。
【0029】
スケジュール管理部20は、企業などにおける社員などのスケジュール、印刷装置3の予約状況、会議室、備品などの印刷装置3以外のうちあらかじめ定められたものの予約状況に関する処理を実行する。
【0030】
スケジュール記憶部21は、スケジュール情報を記憶している。スケジュール情報とは、たとえば企業などにおける社員などのスケジュール、印刷装置3の予約状況、会議室、備品などの印刷装置3以外のうちあらかじめ定められたものの予約状況に関する情報がある。スケジュール記憶部21の一例を図5に模式的に示す。
【0031】
図5ではスケジュール情報として、各スケジュールを識別するためのスケジュールID、スケジュールの開始日時、終了日時、当該スケジュールの対象を示す情報(ユーザを識別するユーザ識別情報や、印刷装置3を識別する識別情報など)、スケジュールの内容、場所、当該スケジュールに対応する予約印刷における予約ジョブID、当該スケジュールに関連するほかのスケジュールID、スケジュールの種別などの情報がある。スケジュールの内容としては、会議、印刷などがある。スケジュールの種別としては「通常」、「予約印刷」などがある。「通常」は、ユーザによる通常のスケジュールであり、たとえばスケジュールの内容が「会議」、「外出」、「休暇」、「出張」など当該ユーザ自身に対するスケジュールの場合に使われる。また「予約印刷」の場合には、当該スケジュールが印刷装置3での予約印刷である場合に使われる。
【0032】
印刷管理部22は、スケジュール管理サーバ2において印刷に関する制御を行う。具体的には、予約印刷のスケジュールにおいて印刷する対象となる文書等(文書のほか、図面、画像など印刷装置3で印刷可能なものであれば如何なるものであっても良い)の印刷データをユーザ端末4から受け取り、後述する印刷データ記憶部24に記憶させるとともに、所定のタイミングで印刷を行う印刷装置3に送る。また印刷データのほか、当該印刷データのうち、どこからどこまでのページを印刷するか、何部印刷するのかなどの印刷に必要な情報も受け取り、印刷データ付随情報として印刷データ付随情報記憶部25に記憶させる。また、スケジュール記憶部21に記憶されたスケジュール情報(たとえばユーザによる通常のスケジュールや予約印刷のスケジュール)、印刷データ、印刷データ付随情報に基づいて、予約印刷ジョブを生成して予約印刷ジョブ記憶部23に記憶するとともに、予約印刷ジョブを印刷装置3に送る。予約印刷ジョブには、予約印刷ジョブを識別する予約ジョブID、印刷開始時刻、印刷終了時刻、印刷を行うユーザの識別情報、印刷を行う印刷装置3の識別情報、印刷対象となる印刷データのデータID、印刷状況、種別、一括印刷か否かを示すフラグなどがある。状況としては、「予約中」、「削除」、「終了」などがある。また種別としては「通常」、「分散」があり、「通常」は一台の印刷装置3で印刷を行う場合、「分散」は複数の印刷装置3で分散して印刷を行う場合である(後述)。また一括印刷(後述)を行う場合には一括印刷を識別する一括印刷ID、たとえば「1」が記録される。
【0033】
予約印刷ジョブ記憶部23は、印刷管理部22で生成した予約印刷ジョブを記憶する。予約印刷ジョブとしては、予約ジョブID、印刷開始時刻、印刷終了時刻、印刷を行うユーザの識別情報、印刷を行う印刷装置3の識別情報、印刷対象となる印刷データのデータID、印刷状況、種別、一括印刷か否かを示すフラグなどが記憶されている。図6に予約印刷ジョブ記憶部23の一例を示す。
【0034】
印刷データ記憶部24は、印刷対象となる印刷データを、当該印刷データを識別するデータIDに対応づけて記憶する。印刷データ記憶部24の一例を図7に示す。印刷データ記憶部24は、文書等のデータを管理するための文書管理サーバ(図示せず)に設けられていても良いし、グループウェアシステムの文書管理機能により管理される記憶部であっても良い。
【0035】
印刷データ付随情報記憶部25は、印刷対象となる印刷データに関する付随情報、たとえばデータID、印刷データ名、印刷開始ページ、印刷終了ページ、印刷部数、印刷データの記憶場所(パス)などが記憶されている。印刷データ付随情報記憶部25の一例を図8に示す。
【0036】
印刷装置3は、スケジュール管理サーバ2で登録された予約印刷のスケジュールに従って印刷を行う。印刷装置3としては、さまざまな印刷装置3を用いることが出来るが、液晶や有機ELなどの表示部を有する印刷装置、複合機(MFP)などを用いることが好ましい。
【0037】
印刷装置3は、印刷制御部30と印刷データ一時記憶部31と印刷ジョブ管理記憶部32とを有する。
【0038】
印刷制御部30は、印刷ジョブ管理記憶部32に記憶された予約印刷ジョブに従って、印刷データの印刷処理を実行する。具体的には、スケジュール管理サーバ2から受け取った印刷データを一時的に(少なくとも印刷が終了するまで)記憶する印刷データ一時記憶部31に記憶させる。また、印刷データ付随情報、予約印刷ジョブに基づく情報を印刷ジョブ管理記憶部32に記憶させる。そして予約印刷ジョブで定められた印刷開始時刻が到来すると、印刷データ一時記憶部31に記憶した印刷データを抽出し、予約印刷ジョブに従って印刷処理を実行する。
【0039】
印刷データ一時記憶部31は、印刷対象となる印刷データを、少なくとも印刷が終了するまで記憶する。図9に印刷データ一時記憶部31の一例を示す。印刷データ一時記憶部31では、印刷データと、印刷装置3における当該印刷処理を識別するジョブIDとを対応づけて記憶している。
【0040】
印刷ジョブ管理記憶部32は、いつどのような印刷処理を実行するかの印刷ジョブを記憶する。印刷データ付随情報、予約印刷ジョブにおける情報を、ジョブIDに対応づけて記憶している。具体的には、当該印刷装置3において各印刷ジョブを識別するジョブID、予約ジョブID、印刷開始時刻、印刷終了時刻、印刷データ名、開始ページ、終了ページ、印刷部数、印刷を行ったユーザ、印刷対象となる印刷データのデータID、印刷状況、種別、一括印刷か否かなどが対応づけて記憶される。図10に印刷ジョブ管理記憶部32の一例を示す。
【実施例1】
【0041】
次に本発明のスケジュール管理システム1の処理プロセスの一例を図4のフローチャートを用いて説明する。
【0042】
まずユーザは、ユーザ端末4で所定の操作を行うことで、スケジュール管理サーバ2にアクセスし、所定の認証情報を入力する。そしてスケジュール管理サーバ2は、認証情報を受け付け、図示しない認証用テーブルを参照することで、正規のユーザによるアクセスであるかを認証する。認証情報が認証用テーブルに存在しないなどの理由により認証が行えなかった場合には、所定のエラーを通知する。
【0043】
一方、正常に認証が行えた場合には、ユーザは、ユーザ端末4から、会議の予定など、通常、スケジュール管理サーバ2で登録されるスケジュールの登録要求を行う(S100)。この登録要求を受け付けたスケジュール管理部20は、ユーザのスケジュールをスケジュール記憶部21に記憶させる。たとえば、開始日時「2011年4月11日13時00分」、終了日時「2011年4月11日15時00分」、「会議」、場所「101室」の会議の予定をユーザはユーザ端末4から入力を行うと、入力した情報をスケジュール管理部20で受け付け、スケジュール記憶部21に記憶される。この状態のスケジュール記憶部21の一例が図11である。
【0044】
また、スケジュール管理部20はスケジュールの登録要求を受け付けると、ユーザ端末4に対して、上記スケジュールに関連する予約印刷の有無についての確認画面を表示させる。確認画面の一例が図12である。そしてユーザがこの確認画面から、予約印刷がある場合には「はい」、ない場合には「いいえ」を選択することで、予約印刷の有無をユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に通知する。なお図12では予約印刷の有無についての確認画面を表示させているが、スケジュールの登録要求で用いる登録画面に、予約印刷を行うことのチェックボックスを設け、そのチェックボックスを指定することで、予約印刷の有無を通知しても良い。
【0045】
そして予約印刷がない場合には(S110)、そのままスケジュールの登録処理を終了する。一方、予約印刷がある場合には(S110)、上述の図12の確認画面で「はい」を押下後、予約印刷をしたい日時の指定を行い、予約印刷の登録要求をユーザ端末4からスケジュール管理部20に送る。たとえば、ユーザ端末4に表示されているスケジュールにおいて、予約印刷の開始日時、終了日時(たとえば2011年4月11日12時10分から2011年4月11日12時40分)を指定することで、予約印刷の登録要求がユーザ端末4からスケジュール管理部20に送られる。
【0046】
この予約印刷の登録要求を受け付けたスケジュール管理部20では、スケジュール記憶部21におけるスケジュールのうち、印刷装置3のスケジュール(予約状況)を抽出し(S120)、予約印刷の登録要求で指定された予約印刷の開始日時、終了日時が空いていれば、当該印刷装置3のスケジュールとしてスケジュール記憶部21に記憶させる(S130)。なお予約印刷のスケジュールは、S100で登録した通常のスケジュール(会議のスケジュール)に関連づけて記憶させる(図5)。なお、図5では、関連づけとして、スケジュールIDの「2」に、ユーザ自身のスケジュールとして予約印刷を登録し、それと同時に、スケジュールIDの「3」に、当該予約印刷で用いる印刷装置3aのスケジュールを登録している。また、スケジュールID「1」の関連スケジュールとして「2」、「3」のスケジュールが、スケジュールID「2」の関連スケジュールとして「1」のスケジュールが、スケジュールID「3」の関連スケジュールとして「2」のスケジュールがそれぞれ関連づけられる。また予約印刷を行う場合には、予約ジョブIDが割り当てられ,それらが対応づけて記憶される。
【0047】
なお、企業などでは複数の印刷装置3(たとえば印刷装置3a、印刷装置3b、印刷装置3c)が利用されることもある。その場合、スケジュール管理部20は、当該ユーザが利用可能な全ての印刷装置3、すなわち印刷装置3a乃至印刷装置3cのスケジュールをスケジュール管理部20から抽出し、ユーザが指定した日時で予約可能な印刷装置3に予約印刷をしても良いし、あるいはユーザに利用する印刷装置3を指定させ、その印刷装置3に予約印刷をするようにしても良い。
【0048】
また、印刷装置3に予約印刷が可能な日時がない場合には、スケジュール管理部20は、スケジュール記憶部21に予約印刷を記憶させず、予約印刷が行えなかったことを示す画面をユーザ端末4に表示させる。
【0049】
以上のようにして印刷装置3に対する予約印刷の登録処理が行える。この状態のスケジュールの画面の一例を図13に示す。
【0050】
予約印刷を行った後、印刷対象となる文書等(「文書等」には、文書、図面、画像など印刷装置3で印刷可能なものすべてのデータが含まれる)が完成していない場合(S140)、スケジュール管理サーバ2の印刷管理部22は、図5のスケジュール記憶部21に基づいて、印刷を行う印刷装置3aでの予約印刷ジョブを生成する(S150)。すなわち、スケジュール情報記憶部における開始日時、終了日時、ユーザの情報に基づいて図14に示すような予約印刷ジョブを生成し、予約印刷ジョブ記憶部23に記憶させる。この際に、予約印刷ジョブを識別するための予約ジョブIDを割り当てる。この状態の予約印刷ジョブ記憶部23の一例が図15である。
【0051】
このようにして生成された予約印刷ジョブが、印刷管理部22から印刷装置3aに送られる。そして、予約印刷ジョブを受け取った印刷装置3aの印刷制御部30は、印刷ジョブ管理記憶部32に記憶させる。なおこの予約印刷ジョブに対して、当該印刷装置3aで予約印刷ジョブを識別するためのジョブIDが割り当てられ、予約印刷ジョブに対応づけて記憶させる。この状態の印刷ジョブ管理記憶部32を示すのが図16である。
【0052】
これによって当該印刷装置3aでは、印刷開始日時から終了日時までの間のスケジュールを確保することが出来る。しかし、このままでは印刷データが存在しないので印刷を行うことが出来ない。そこで、印刷装置3では印刷データの受け取りまで待機をすることとなる(S160)。
【0053】
一方、ユーザは予約印刷を行うまでに印刷対象となる文書等の印刷データを作成する必要がある。そして印刷データ、たとえば「会議資料.docx」をユーザが完成させると、ユーザ端末4で所定の操作を行うことで、ユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に当該印刷データを送る。
【0054】
たとえば、図13に示すような、ユーザ端末4で表示しているスケジュールの画面における「予約印刷」をユーザが選択することで、印刷管理部22は、印刷データ登録画面(図示せず)をユーザ端末4に表示させ、印刷する対象となる文書等の印刷データ(たとえば「会議資料.docx」)をユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に送る。そして送られた印刷データを受け取ったスケジュール管理サーバ2の印刷管理部22は、その印刷データ「会議資料.docx」を印刷データ記憶部24に記憶する。この状態の印刷データ記憶部24が図17である。印刷データ記憶部24には、印刷データを識別するためにデータIDが付与され、データID「1」に対応づけて印刷データ「会議資料.docx」が記憶される。
【0055】
なお印刷データの登録は、印刷開始までに行われれば良いので、任意のタイミングで行って良い。
【0056】
印刷データの登録の際には、印刷するページ数、印刷部数の予定印刷量、印刷データの記憶場所(パス)など、印刷データの属性情報である印刷データ付随情報の入力もユーザ端末4から受け付け、印刷管理部22は、印刷データ付随情報記憶部25に記憶させる。この状態の印刷データ付随情報記憶部25が図18である。なお、パスは、印刷データを登録した際に、自動的に、印刷データ記憶部24での記憶位置を記憶させればよい。
【0057】
以上のように印刷データおよび印刷データ付随情報をスケジュール管理サーバ2で受け付けると、印刷管理部22は、対応する予約印刷ジョブを予約印刷ジョブ記憶部23から特定する。この特定は、ユーザが印刷データを登録した際のスケジュールの時間帯などから予約印刷のスケジュールを特定できるので、それに基づいて特定できる。ここでは、予約ジョブID「1」が特定できるので、予約ジョブID「1」の予約印刷ジョブのうち、不足している情報を印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて補足し、予約印刷ジョブを更新する。そして更新した予約印刷ジョブ(予約ジョブID「1」の予約印刷ジョブ)、印刷データ、印刷データ付随情報を、印刷管理部22は、印刷を行う印刷装置3aに送る。
【0058】
そして印刷装置3aの印刷制御部30では、スケジュール管理サーバ2から送られた、更新された予約印刷ジョブと印刷データ付随情報とに基づいて印刷ジョブ管理記憶部32を更新する。この状態の印刷ジョブ管理記憶部32の一例が図19である。また、印刷データを印刷データ一時記憶部31に記憶する。この状態の印刷データ一時記憶部31の一例が図20である。
【0059】
以上のようにして印刷装置3aでは予約印刷ジョブ、印刷データを取得できるので、予約印刷ジョブで指定された印刷の開始時刻まで待機する。
【0060】
なお、S140において、予約印刷を行った後、印刷する対象となる文書等(「文書等」には、文書、図面、画像など印刷装置3で印刷可能なものすべてのデータが含まれる)が完成していた場合(S140)、ユーザは、ユーザ端末4で所定の操作を行うことで、印刷対象となる文書等の印刷データを登録する(S180)。
【0061】
たとえば、図13に示すような、ユーザ端末4で表示しているスケジュールの画面における「予約印刷」をユーザが選択することで、印刷管理部22は、印刷データ登録画面(図示せず)をユーザ端末4に表示させ、印刷する対象となる文書等の印刷データ(たとえば「会議資料.docx」をユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に送る。そして送られた印刷データを受け取ったスケジュール管理サーバ2の印刷管理部22は、その印刷データ「会議資料.docx」を印刷データ記憶部24に記憶する。この状態の印刷データ記憶部24が図17である。印刷データ記憶部24には、印刷データを識別するためにデータIDが付与され、データID「1」に対応づけて印刷データ「会議資料.docx」が記憶される。
【0062】
また、印刷データの登録の際には、印刷するページ数、印刷部数の予定印刷量、印刷データの記憶場所(パス)など、印刷データの属性情報である印刷データ付随情報の入力もユーザ端末4から受け付け、印刷管理部22は、印刷データ付随情報記憶部25に記憶させる。この状態の印刷データ付随情報記憶部25が図18である。
【0063】
以上のように印刷データおよび印刷データ付随情報をスケジュール管理サーバ2で受け付けると、印刷管理部22は、図5のスケジュール記憶部21、印刷データ、印刷データ付随情報に基づいて、印刷を行う印刷装置3aでの予約印刷ジョブを生成する。このようにして生成される予約印刷ジョブが図21である。そして予約印刷ジョブ、印刷データ、印刷データ付随情報を、印刷管理部22は、印刷を行う印刷装置3aに送る。
【0064】
そして印刷装置3aの印刷制御部30では、スケジュール管理サーバ2から送られた予約印刷ジョブと印刷データ付随情報とに基づいて印刷ジョブ管理記憶部32に記憶する。この状態の印刷ジョブ管理記憶部32の一例が図19である。また、印刷データを印刷データ一時記憶部31に記憶する。この状態の印刷データ一時記憶部31の一例が図20である。
【0065】
以上のようにして印刷装置3aでは予約印刷ジョブ、印刷データを取得できるので、予約印刷ジョブで指定された印刷の開始時刻まで待機する。
【0066】
そして、印刷装置3aは、印刷ジョブ管理記憶部32に記憶している予約印刷日時が到来すると、印刷ジョブ管理記憶部32に記憶している予約印刷ジョブに基づいて、印刷データ一時記憶部31に記憶した印刷データの印刷処理を実行する(S190)。
【0067】
なお、印刷装置3aの印刷制御部30は、スケジュール管理サーバ2から送られた予約印刷ジョブを印刷ジョブ管理記憶部32に記憶し、当該予約印刷ジョブにおける印刷時間においては、ほかの予約印刷を受け付けないように制御を行う。
【0068】
印刷装置3aでの予約印刷が完了後、印刷完了の情報をスケジュール管理サーバ2、ユーザ端末4に送る。そしてスケジュール管理サーバ2は、印刷装置3からの印刷完了の情報に基づいて、スケジュール記憶部21および予約印刷ジョブ記憶部23における予約印刷スケジュールの状況を完了に設定する。この状態の予約印刷ジョブ記憶部23の一例を図22に示す。なお、スケジュール管理サーバ2のスケジュール記憶部21における当該印刷装置3の予約印刷スケジュールのうち、印刷完了後の部分を削除しても良いし、ほかのユーザが登録可能にしても良い。
【0069】
以上のような処理を行うことで、予約印刷を先に行い、その後、印刷対象となる文書等の完成に合わせて印刷データの登録を行うことが可能となる。
【実施例2】
【0070】
上述の印刷データの場合には一つのファイルを予約印刷する場合を説明したが、会議などによっては、ユーザaの月報、ユーザbの月報、など順番に揃えて一つの課の課員の月報として会議資料とする場合などがある。すなわち、複数の文書等を特定の順番で揃えてひとまとめにする必要がある場合もある。この場合、各ユーザの資料作成速度にはばらつきがあることから、必ずしも順番どおりに資料が用意されるわけではない。そこで、本実施例では、個別に印刷データが送付されても、あらかじめ定められたルール、たとえばユーザの番号(社員番号など)順に揃えて、スケジュール管理システム1が、予定されるすべての印刷データを保存した時点でひとまとまりの予約印刷ジョブとして生成し、印刷装置3に送信するように構成しても良い。この場合、印刷データを送信していないユーザに、任意のタイミングで、所定の記憶領域に記憶した電子メールアドレスなどにより、督促の通知が行われても良い。
【0071】
すなわち、スケジュール管理サーバ2は、さらに、一括印刷管理情報記憶部を備えている。一括印刷管理情報記憶部は、一括印刷を識別する一括印刷ID、各印刷データの出力順序、印刷部数、各印刷データのデータIDを対応づけて記憶している。一括印刷管理情報記憶部の一例を模式的に図23に示す。
【0072】
たとえば会議などにおいて複数のユーザが文書を印刷データとして登録する場合、最初に会議および予約印刷の登録をするユーザ(あるいは会議の主催者やその事務を担当する者)が上述のような処理を実行する。その際に、一括印刷の対象であることの入力も行い、それを受け付けた印刷管理部22では、一意の一括印刷IDを割り当て、一括印刷の対象となる印刷データの印刷順序(たとえばユーザIDの昇順)、部数(たとえば50部)の入力を受け付け、予約印刷ジョブ記憶部23に記憶させる。なおこれらの情報の入力は、印刷データ付随情報の一環として入力を受け付けても良い。たとえば一括印刷IDとして「1」が割り当てられたとする。この状態の予約印刷ジョブ記憶部23の一例が図24である。またこの状態の一括印刷管理情報記憶部の一例を図25に示す。またこの状態の印刷データ記憶部24の一例を図26に示す。この時点では当該一括印刷において、まだ印刷データが登録されていないので、予約印刷ジョブ記憶部23、一括印刷管理情報記憶部のデータIDが空欄となっている。
【0073】
このようにして生成された予約印刷ジョブが、印刷管理部22から印刷装置3bに送られる。そして、予約印刷ジョブを受け取った印刷装置3bの印刷制御部30は、印刷ジョブ管理記憶部32に記憶させる。なおこの予約印刷ジョブに対して、当該印刷装置3bで予約印刷ジョブを識別するためのジョブIDが割り当てられ、予約印刷ジョブに対応づけて記憶させる。この状態の印刷ジョブ管理記憶部32を示すのが図34である。
【0074】
これによって当該印刷装置3bは、印刷開始日時から終了日時までの間のスケジュールを確保し、印刷データの受け取りまで待機をする。
【0075】
そして予約印刷において一括印刷を行う場合に印刷データを登録する各ユーザは、上述と同様に、たとえば、図13に示すような、ユーザ端末4で表示しているスケジュールの画面における「予約印刷」をユーザがそれぞれ選択することで、印刷管理部22は、印刷データ登録画面(図示せず)をユーザ端末4に表示させ、印刷する対象となる文書等の印刷データ(たとえば「A地区月間営業報告書.docx」)をユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に送る。そして送られた印刷データを受け取ったスケジュール管理サーバ2の印刷管理部22は、その印刷データ「A地区月間営業報告書.docx」を印刷データ記憶部24に記憶する。この状態の印刷データ記憶部24が図7である。印刷データ記憶部24には、印刷データを識別するためにデータIDが付与され、データID「2」に対応づけて印刷データ「A地区月間営業報告書.docx」が記憶される。
【0076】
そして印刷管理部22は、対応する予約印刷ジョブを予約印刷ジョブ記憶部23から特定する。すなわちこの予約印刷のスケジュールに対応する予約ジョブIDは「2」であることから、予約ジョブID「2」の予約印刷ジョブのうち、データIDとして「2」を追加して更新する。この状態の予約印刷ジョブ記憶部23の一例を図27に示す。なお印刷データ付随情報については上述の実施例と同様に処理されればよい。また一括印刷管理情報記憶部も同様に更新される。
【0077】
なお一括印刷の予約印刷ジョブについては、データIDの入力後、逐次、更新のために印刷装置3に送られても良いし、ある時点(たとえば印刷開始時刻前の任意の時点あるいは印刷開始時刻)において印刷装置3に送られても良い。
【0078】
そして同じ予約印刷に対して、別の各ユーザも上述と同様に印刷データの登録を行う。この状態の予約印刷ジョブ記憶部23の一例を図28、印刷データ記憶部24の一例を図29、印刷データ付随情報記憶部25の一例を図30、一括印刷管理情報記憶部の一例を図31に示す。
【0079】
以上のようにして更新された予約印刷ジョブ(予約ジョブID「2」の予約印刷ジョブ)、印刷データ、印刷データ付随情報などを、所定のタイミングで、印刷管理部22は印刷を行う印刷装置3(図の場合では印刷装置3b)に送る。
【0080】
そして印刷装置3bの印刷制御部30では、スケジュール管理サーバ2から送られた、予約印刷ジョブと印刷データ付随情報とに基づいて印刷ジョブ管理記憶部32を更新する。この状態の印刷ジョブ管理記憶部32の一例が図32である。なお印刷制御部30は、印刷ジョブ管理記憶部32にジョブとして記憶する場合に、一括印刷管理情報記憶部で定められたルールに従って印刷順番をソートした上で記憶することが好ましい。また、印刷データを印刷データ一時記憶部31に記憶する。この状態の印刷データ一時記憶部31の一例が図33である。なお、このルールに従った印刷は、各印刷データの印刷データ名などに基づいて、印刷データの作成者(ユーザによる印刷データの登録の際に特定可能である)の識別情報に基づいて特定したり、あらかじめ会議での発表順番でユーザの識別情報をソートしたルールを設定しておけば、その印刷データの作成者の識別情報に基づいて発表順番でソートすることも出来る。このようにルールは如何ようにも定めることが出来る。
【0081】
そして印刷装置3bの印刷制御部30は、当該予約印刷ジョブ「2」で定められたデータIDの順番で当該データIDが対応する印刷データ「2」、「7」「13」「19」を抽出し、印刷データの印刷処理を実行する。なお、一括印刷のフラグに「一括印刷」を示す情報が入っている場合、印刷制御部30は、一括印刷の対象となる各印刷データを一部ずつ順番に印刷し、部数分その印刷を繰り返すことがよい。
【0082】
以上のような処理を実行することで、複数の印刷データをひとまとめにした一括印刷を行うことが出来る。
【実施例3】
【0083】
また、印刷管理部22は、入力を受け付けた予定印刷量の情報に基づいて、予想印刷時間を算出し、その算出した予想印刷時間と、予約印刷時間とをスケジュール管理部20は比較し、予想印刷時間が予約印刷時間よりも長い場合には、予約印刷時間の延長の提案ダイアログをユーザ端末4に表示させてもよい。また予想印刷時間が予約印刷時間よりも短い場合には、予約印刷時間の短縮の提案ダイアログをユーザ端末4に表示させる。この提案ダイアログに従ってユーザがユーザ端末4を操作することで、S130で登録した予約印刷の時間の長短を調整することが出来る。なお、予想印刷時間は、あらかじめ定められた値(たとえば印刷装置3aは、A4モノクロ、1秒あたり1ページ)などで算出する。また、上述のように予約印刷時間の長短をユーザに促すのではなく、予約印刷時間を、自動的に調整しても良い。
【実施例4】
【0084】
さらに本発明のスケジュール管理システム1においては、スケジュール管理サーバ2の印刷管理部22において印刷データを受領した段階で印刷完了までの予想時間を算出し、予約印刷スケジュールと比較してもよい。
【0085】
すなわち印刷予想時間が予約印刷スケジュールの時間よりも長い場合には、ほかに空いている印刷装置3で印刷できるように、予約印刷ジョブを複数作成して各印刷装置3に送信するように構成しても良い。たとえば、予約印刷ジョブにおいて50部の印刷を行わなければならない場合であって、当初の予約印刷スケジュールでは30部しか完了しないことが判定できた場合には、スケジュール管理部20は、ほかの印刷装置3の同時間帯の予約状況をスケジュール記憶部21を参照することで抽出し、予約状況が空いている印刷装置3に印刷完了しない部数、上述では20部、の当該予約状況が空いている印刷装置3における予約印刷ジョブを生成し、その印刷装置3に予約印刷ジョブを送ることで、複数の印刷装置3を用いて、印刷完了を自動的に行えると良い。このように、自動的に複数の印刷装置3に分散印刷を行う場合、その予約印刷を行ったユーザには、複数の印刷装置3で分散印刷したこと、そしてどの印刷装置3で印刷をしたかを電子メールなどで通知を行うと良い。なお、予約印刷ジョブにおいて、種別に「分散」のフラグが入っている印刷データが分散印刷の対象となっているものである。
【実施例5】
【0086】
上述の各実施例では、ユーザ端末4で作成した文書等の印刷データを予約印刷する場合であったが、所定の業務サーバを設け、その業務サーバにおける文書等の印刷データを予約印刷できても良い。この場合であっても、ユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に送られる印刷データが、業務システムからスケジュール管理サーバ2に送られることとなる。
【0087】
業務システムは、企業等の業務遂行にあたり必要な業務ソフトウェアとこのソフトウェアを実行するハードウェアとから構成されるコンピュータシステムであり、例えば販売管理システム、購買管理システム、財務管理システム、人事管理システム、給与管理システム、生産管理システム、顧客管理(CRM(Customer Relationship Management))システム、営業支援システム(SFA(Sales Force Automation))などがある。またこれらの各システムがモジュールとしてリアルタイムに連携し、データを一括管理する態様であってもよい。業務システムには、図示はしないが、そのシステムにおける処理で用いるデータファイルであるマスタファイルやデータの送受信を行う送受信部、マスタファイルに対する種々の処理を実行する各機能など、通常の業務管理システムで用いる処理機能を備えており、通常どおりの処理を行う。
【実施例6】
【0088】
本発明のスケジュール管理システム1は、以下のようにそれぞれ構成することも出来る。
【0089】
図13で示すスケジュール画面においては、通常のスケジュールと予約印刷のスケジュールを異なる表示とするとよい。たとえば通常のスケジュールと予約印刷のスケジュールで色を変える、文字の太さ、フォントなどを変更する、実線・破線にするなどがある。
【0090】
また、各ユーザ端末4に対して、スケジュール管理部20は、通常のスケジュール以外のスケジュール、たとえば予約印刷スケジュールのみを抽出して表示するガジェット(コンピュータのデスクトップ上で起動するプログラム)が表示されるようにしてもよい。
【0091】
またユーザが予約印刷を登録する場合には、予約印刷時間に対する予備時間を予約できるようにしても良い。これは、印刷終了日時から所定範囲(たとえば10分)を予約印刷時間に加えて予約印刷時間に含め、仮に当初の印刷終了日時を経過しても予備時間の範囲内であれば、ほかの印刷が行われないことから、印刷時間が延びてもほかのユーザに迷惑をかけないようにするための処理である。この予備時間は、印刷完了後、削除されるようにすると良い。
【0092】
また本発明を用いた予約印刷スケジュールの登録は、夜間または休日に限定しても良い。その場合、監視部が当該印刷装置3で必要な用紙量、トナー量などを算出し、印刷を行うユーザに通知を行っても良い。たとえば予約時に印刷データを登録する場合には、印刷装置3に現存する用紙量、トナー量を取得し、印刷量(ページ数、部数)から算出される必要な用紙量、トナー量と比較し、不足する場合には、ユーザに警告表示を行う。
【0093】
また印刷装置3の監視部で用紙量やトナー量が不足することを判定した場合には、その通知が印刷装置3からスケジュール管理サーバ2に送られ、スケジュール管理部20は、スケジュールの画面における当該予約印刷の表示の近傍に、注意喚起のための表示を行っても良い。たとえば「休日(夜間)に予約印刷を行うため、使用した用紙は補充して下さい」などの表示を行う。
【0094】
また印刷装置3は、予約印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行している場合、あるいは予約印刷中に、同時間帯にほかの予約印刷ジョブを受け取った場合には、印刷制御部30は、スケジュール管理システム1のスケジュール記憶部21を参照し、同時間帯で空いている印刷装置3を特定し、印刷ジョブをその空いている印刷装置3に転送することの確認画面を表示しても良い。この場合、ユーザが印刷装置3を直接操作している場合には、当該印刷装置3の表示装置にその表示を行い、ユーザがユーザ端末4を介して印刷装置3から印刷や予約印刷を行う場合には、ユーザ端末4に表示を行っても良い。
【0095】
また印刷装置3の印刷制御部30は、特定の条件下で割り込み印刷を許可するようにしても良い。たとえばICカード、外部メモリ等を認識して個人認証をユーザ端末4、スケジュール管理サーバ2、印刷装置3のいずれかで行い、あらかじめ割り込み権限が与えられたユーザであるかを判定し、割り込み権限が与えられたユーザの場合には割り込みを許可するようにしても良い。
【0096】
あるいは印刷するページ数、印刷部数の入力を受け付け、少量(たとえば1ページ以内、1部以内など)の印刷やコピーであれば割り込みを許可しても良い。また割り込み権限があるユーザであって少量の場合に限り許可するようにしても良い。
【0097】
さらに専用用紙が印刷装置3にセットされている場合には、印刷制御部30は、割り込みを許可しないようにしても良い。また、割り込み印刷やコピーは、印刷制御部30によって、予約印刷を行っている排紙トレイとは別の排紙トレイに排出されるように制御しても良い。
【0098】
また、予約印刷を行う場合に、印刷装置3の表示部でほかのユーザに対してメッセージを表示できるように構成してもよい(メッセージ受信部)。たとえば予約印刷の登録の際に、ユーザ端末4からメッセージを入力すると、そのメッセージをスケジュール管理サーバ2で受け付け、所定のタイミングで、当該メッセージとその予約ジョブIDとをメッセージオブジェクトとして、印刷装置3に送る(メッセージ送信部)。印刷装置3では受け取ったメッセージオブジェクトを印刷装置3の所定の記憶領域に記憶させ、メッセージを印刷装置3の表示装置に表示する。図35にメッセージを記憶した記憶領域の一例を模式的に示す。予約印刷ジョブIDにより、スケジュール管理サーバ2の予約印刷ジョブ記憶部23の情報を抽出して印刷開始から終了までの時刻を取得し、印刷中のメッセージであれば印刷開始後から印刷終了まで表示され、予約印刷のメッセージであれば、メッセージの受信後から印刷開始前まで表示される。図35中の「○○分」の部分が印刷装置3の表示部に表示される際には、図示しないカウントダウン制御手段によって、現在時刻と印刷終了日時までの時刻、または現在時刻と印刷開始日時までの時刻との差が計算され、リアルタイムで表示変更されるようにすることが好ましい。以上により、スケジュールを確認していないユーザであっても、印刷予定の存在または印刷が実行されている場合にはその終了時刻を認識することが出来、ユーザの業務が滞ることを防止できる。
【0099】
またこのメッセージと併せて、印刷装置3の表示装置には印刷制御部30により、印刷中の表示、特定の要求事項の通知(用紙補給、トナー補給等)などを行っても良い。
【産業上の利用可能性】
【0100】
上述の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム1を用いることにより、特定のユーザに印刷装置3が占有されることがあらかじめほかのユーザも認識可能となり、ほかのユーザの業務が滞ることを防止できる。特に本発明では、印刷対象となる文書が完成していない時点であっても、本発明を利用することが可能となる。
【符号の説明】
【0101】
1:印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム
2:スケジュール管理サーバ
3:印刷装置
4:ユーザ端末
20:スケジュール管理部
21:スケジュール記憶部
22:印刷管理部
23:予約印刷ジョブ記憶部
24:印刷データ記憶部
25:印刷データ付随情報記憶部
30:印刷制御部
31:印刷データ一時記憶部
32:印刷ジョブ管理記憶部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業などではさまざまな文書の印刷を行っている。しかし大量の印刷をする場合、印刷装置が長時間、当該印刷に利用されてしまい、ほかのユーザによる印刷が行えなくなり、業務が滞る問題がある。
【0003】
そこで、従来は、たとえば印刷装置の表示パネルに「ユーザAが印刷中」などの、特定のユーザが使用中であることを示している。また、下記特許文献1に記載のように、出力所要時間や出力時間を算出してユーザに通知する技術もある。
【0004】
さらに、複数の印刷が印刷装置に蓄積された場合、印刷の優先順位を所定のルールに基づいて決定するための技術も下記特許文献2、特許文献3に開示されている。さらに、所定のタイミングで印刷を行うために、あらかじめ作成された文書を特定の日時に印刷を開始するように、印刷を予約しておく技術が特許文献4乃至特許文献6に開示されている。また、上記の印刷を行うにあたり、スケジュールの重要度に合わせて印刷を開始する技術が特許文献7に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−198491号公報
【特許文献2】特開2005−102044号公報
【特許文献3】特開2007−185791号公報
【特許文献4】特開2001−113796号公報
【特許文献5】特開2007−331178号公報
【特許文献6】特開2009−298048号公報
【特許文献7】特開2010−42522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の発明では、印刷装置で印刷される文書などの出力所要時間を算出していることからユーザがそれらを認識することは出来る。しかしながらそれらが分かるのはすでに印刷を行っているタイミングであることから、ほかのユーザが印刷をしたい場合には対応することが出来ない。
【0007】
また、特許文献2および特許文献3に記載の発明の場合であっても、優先順位を変更することは出来たとしても、もともと優先順位が低いユーザが急ぎの業務のために印刷を行うことが出来ない。また、優先順位もその場で分かるものである。従って、事前にほかのユーザが対応をすることが出来ない。
【0008】
さらに特許文献4乃至特許文献7に記載の発明の場合、印刷装置がスケジュール機能と連動することで、特定のタイミングで印刷を開始することは出来る。しかし、スケジュールとの関連性を行う場合にはすでに、印刷対象となる文書などが完成していなければならない。そのため、文書の完成前には利用することができない問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は上記課題に鑑み、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムを発明した。
【0010】
第1の発明は、スケジュール管理を行うコンピュータと、印刷処理を実行する印刷装置とを有する印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムであって、前記コンピュータは、ユーザが利用するユーザ端末から前記ユーザのスケジュールおよび印刷装置における予約印刷のスケジュールを受け付けることでスケジュール管理を行うスケジュール管理部と、前記入力を受け付けたスケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、前記スケジュールに基づいて予約印刷ジョブを生成し、印刷を行う印刷装置に送る印刷管理部と、を備えており、前記印刷装置は、前記コンピュータにおいて生成された予約印刷ジョブを受け取り、印刷ジョブ管理記憶部に記憶し、前記予約印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷制御部と、を備えており、前記印刷管理部は、前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記予約印刷に対する印刷データの登録を受け付けた際に、前記スケジュールに基づいて前記予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記特定した予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、前記印刷装置に送る、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムである。
【0011】
本発明のように構成することで、予約印刷を行い、かつそれをスケジュール管理で告知可能とすることが出来るので、大量に印刷をする場合であっても、ほかのユーザが事前に対策を採ることが可能となる。そのため、ほかのユーザの印刷の支障とはならない。また、予約印刷を行う時点で印刷対象となる文書等の印刷データが完成していなくても、本発明では予約印刷を行うことが可能となる。そのため、早い段階から予約印刷のためのスケジュール確保が可能となる。
【0012】
上述の発明において、前記印刷管理部は、前記予約印刷が一括印刷の場合には、前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記一括印刷の予約印刷に対する各印刷データの登録を受け付け、前記一括印刷の予約印刷のスケジュールに基づいて前記一括印刷の予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記一括印刷の予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、前記印刷制御部は、前記更新された予約印刷ジョブに基づいて、前記一括印刷の対象となる各印刷データをひとまとめにして印刷処理を実行する、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムのように構成することができる。
【0013】
会議などによっては複数のユーザが作成した文書等を一括して印刷したい場合もある。従来、このような場合では、すべての文書等が完成した後でなければ予約印刷が行えなかった。しかし、各ユーザの文書作成速度にはばらつきがあることが通常である。そこで、本発明を用いることによって、すべてのユーザの文書等の完成を待たずに予約印刷のためのスケジュール確保を行った上で、後から各ユーザの文書等を登録し、一括印刷の予約印刷を行うことが可能となる。
【0014】
上述の発明において、前記一括印刷の予約印刷においては、前記一括印刷の対象となる各印刷データの印刷順番の入力を前記ユーザ端末から受け付け、前記印刷制御部は、前記印刷順番に従って、前記一括印刷の対象となる各印刷データをひとまとめにして印刷処理を実行する、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムのように構成することができる。
【0015】
一括印刷を行う場合には、その文書等の印刷順番が重要である。しかし本発明では完成した順番に文書等が登録される。そこで本発明のように構成することで、文書等が完成した順番が異なっていても、あらかじめ定めた印刷順番に従って印刷を行うことが出来る。
【0016】
上述の発明において、前記印刷管理部は、前記印刷対象となる印刷データの予定印刷量に基づいて予想印刷時間を算出し、前記スケジュール管理部は、前記予約印刷のスケジュールにおける予約印刷時間と前記予想印刷時間とを比較し、前記予想印刷時間が前記予約印刷時間よりも長い場合には予約印刷時間の延長の提案通知を前記ユーザ端末に行い、前記予想印刷時間が前記予約印刷時間よりも短い場合には予約印刷時間の短縮の提案通知を前記ユーザ端末に行う、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムのように構成することができる。
【0017】
本発明のように構成することで、予約印刷時間の過不足によるほかのユーザへの迷惑を抑止することが可能となる。
【0018】
上述の発明において、前記印刷管理部は、前記印刷対象となる印刷データの予定印刷量に基づいて予想印刷時間を算出し、前記スケジュール管理部は、前記予約印刷のスケジュールにおける予約印刷時間と前記予想印刷時間とを比較し、前記予約印刷時間よりも前記予想印刷時間が長い場合にはほかの印刷装置の同時間帯の予約印刷の状況を前記スケジュール記憶部を参照することで抽出し、前記印刷管理部は、前記印刷データの予約印刷ジョブを、前記抽出したほかの印刷装置のうち一以上の印刷装置に送ることでほかの印刷装置でも印刷処理を実行させる、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムのように構成することができる。
【0019】
文書等を実際に作成した結果、予想以上の分量となり、あらかじめ定めた予約印刷時間だけでは印刷に不足となることもありえる。そのような場合、本発明のように構成することで、複数の印刷装置に分散し、印刷処理を実行することで、同時間帯で印刷処理を終了させることが出来る。
【0020】
上述の発明は、本発明のように構成することもできる。すなわち、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムは、ユーザが利用するユーザ端末から前記ユーザのスケジュールおよび印刷装置における予約印刷のスケジュールを受け付けることでスケジュール管理を行うスケジュール管理部と、前記入力を受け付けたスケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、前記スケジュールに基づいて予約印刷ジョブを生成し、印刷を行う印刷装置に送ることで前記予約印刷ジョブの予約印刷時間に従って印刷処理を実行させる印刷管理部と、を備えており、前記印刷管理部は、前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記予約印刷に対する印刷データの登録を受け付けた際に、前記予約印刷のスケジュールに基づいて前記予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記特定した予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、前記印刷装置に送る、印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムのように構成することもできる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムを用いることにより、特定のユーザに印刷装置が占有されることがあらかじめほかのユーザも認識可能となり、ほかのユーザの業務が滞ることを防止できる。特に本発明では、印刷対象となる文書が完成していない時点であっても、本発明を利用することが可能となる。
【0022】
また、仮に占有されている状態の印刷装置に印刷指示が送られたとしても、ほかの空いている印刷装置で印刷が可能となるので、ほかのユーザの業務の支障にはならない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明のスケジュール管理システムの全体の概念図である。
【図2】本発明のスケジュール管理システムのシステム構成の一例を示す概念図である。
【図3】サーバなどのハードウェア構成の一例を示す概念図である。
【図4】本発明のスケジュール管理システムの処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図5】スケジュール記憶部の一例を示す図である。
【図6】予約ジョブ印刷記憶部の一例を示す図である。
【図7】印刷データ記憶部の一例を示す図である。
【図8】印刷データ付随情報記憶部の一例を示す図である。
【図9】印刷データ一時記憶部の一例を示す図である。
【図10】印刷ジョブ管理記憶部の一例を示す図である。
【図11】スケジュール記憶部の一例を示す図である。
【図12】確認画面の一例を示す図である。
【図13】スケジュールの画面の一例を示す図である。
【図14】予約印刷ジョブの一例を示す図である。
【図15】予約印刷ジョブ記憶部の状態を示す図である。
【図16】印刷ジョブ管理記憶部の状態を示す図である。
【図17】印刷データ記憶部の状態を示す図である。
【図18】印刷データ付随情報記憶部の状態を示す図である。
【図19】印刷ジョブ管理記憶部の状態を示す図である。
【図20】印刷データ一時記憶部の状態を示す図である。
【図21】生成された予約印刷ジョブの一例を示す図である。
【図22】予約印刷ジョブ記憶部の状態を示す図である。
【図23】一括印刷管理情報記憶部の状態を示す図である。
【図24】予約印刷ジョブ記憶部の状態を示す図である。
【図25】一括印刷管理情報記憶部の状態を示す図である。
【図26】印刷データ記憶部の状態を示す図である。
【図27】予約印刷ジョブ記憶部の状態を示す図である。
【図28】予約印刷ジョブ記憶部の状態を示す図である。
【図29】印刷データ記憶部の状態を示す図である。
【図30】印刷データ付随情報記憶部の状態を示す図である。
【図31】一括印刷管理情報記憶部の状態を示す図である。
【図32】印刷ジョブ管理記憶部の状態を示す図である。
【図33】印刷データ一時記憶部の状態を示す図である。
【図34】印刷ジョブ管理記憶部の状態を示す図である。
【図35】メッセージを記憶した記憶領域の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム1(以下、「スケジュール管理システム1」とする)の全体の概念図を図1に示す。またスケジュール管理システム1の各機能を模式的に示すシステム構成の一例を図2に示す。
【0025】
本発明のスケジュール管理システム1は、スケジュール管理サーバ2と印刷装置3との間でデータの送受信が行われることで実現される。またスケジュール管理サーバ2、印刷装置3は、ユーザが利用するコンピュータ端末であるユーザ端末4とデータの送受信が行える。
【0026】
各コンピュータ端末、サーバは、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と、ディスプレイ(画面)などの表示装置72と、キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と、演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置70に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置71に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置71から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置70における処理に用いる。図3にコンピュータ端末やサーバのハードウェア構成の一例を模式的に示す。また、コンピュータ端末やサーバにおける処理は、複数のコンピュータ端末やサーバに、その機能が分散配置されていても良い。
【0027】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。また記憶手段としては、テーブル、データベース、データファイルなどさまざまな記憶方式を採ることが出来る。
【0028】
スケジュール管理サーバ2は、企業における社員などのスケジュール管理および印刷装置3での印刷の予約管理を行うサーバであって、スケジュール管理部20とスケジュール記憶部21と印刷管理部22と予約印刷ジョブ記憶部23と印刷データ記憶部24と印刷データ付随情報記憶部25とを有する。なお、スケジュール管理サーバ2は、グループウェアシステムの一部として組み込まれていても良い。グループウェアシステムは、主に情報共有を目的としたシステムであって、スケジュール機能のほか、電子メール機能、電子掲示板機能、電子会議室機能、文書管理機能、ワークフロー機能などを有する。
【0029】
スケジュール管理部20は、企業などにおける社員などのスケジュール、印刷装置3の予約状況、会議室、備品などの印刷装置3以外のうちあらかじめ定められたものの予約状況に関する処理を実行する。
【0030】
スケジュール記憶部21は、スケジュール情報を記憶している。スケジュール情報とは、たとえば企業などにおける社員などのスケジュール、印刷装置3の予約状況、会議室、備品などの印刷装置3以外のうちあらかじめ定められたものの予約状況に関する情報がある。スケジュール記憶部21の一例を図5に模式的に示す。
【0031】
図5ではスケジュール情報として、各スケジュールを識別するためのスケジュールID、スケジュールの開始日時、終了日時、当該スケジュールの対象を示す情報(ユーザを識別するユーザ識別情報や、印刷装置3を識別する識別情報など)、スケジュールの内容、場所、当該スケジュールに対応する予約印刷における予約ジョブID、当該スケジュールに関連するほかのスケジュールID、スケジュールの種別などの情報がある。スケジュールの内容としては、会議、印刷などがある。スケジュールの種別としては「通常」、「予約印刷」などがある。「通常」は、ユーザによる通常のスケジュールであり、たとえばスケジュールの内容が「会議」、「外出」、「休暇」、「出張」など当該ユーザ自身に対するスケジュールの場合に使われる。また「予約印刷」の場合には、当該スケジュールが印刷装置3での予約印刷である場合に使われる。
【0032】
印刷管理部22は、スケジュール管理サーバ2において印刷に関する制御を行う。具体的には、予約印刷のスケジュールにおいて印刷する対象となる文書等(文書のほか、図面、画像など印刷装置3で印刷可能なものであれば如何なるものであっても良い)の印刷データをユーザ端末4から受け取り、後述する印刷データ記憶部24に記憶させるとともに、所定のタイミングで印刷を行う印刷装置3に送る。また印刷データのほか、当該印刷データのうち、どこからどこまでのページを印刷するか、何部印刷するのかなどの印刷に必要な情報も受け取り、印刷データ付随情報として印刷データ付随情報記憶部25に記憶させる。また、スケジュール記憶部21に記憶されたスケジュール情報(たとえばユーザによる通常のスケジュールや予約印刷のスケジュール)、印刷データ、印刷データ付随情報に基づいて、予約印刷ジョブを生成して予約印刷ジョブ記憶部23に記憶するとともに、予約印刷ジョブを印刷装置3に送る。予約印刷ジョブには、予約印刷ジョブを識別する予約ジョブID、印刷開始時刻、印刷終了時刻、印刷を行うユーザの識別情報、印刷を行う印刷装置3の識別情報、印刷対象となる印刷データのデータID、印刷状況、種別、一括印刷か否かを示すフラグなどがある。状況としては、「予約中」、「削除」、「終了」などがある。また種別としては「通常」、「分散」があり、「通常」は一台の印刷装置3で印刷を行う場合、「分散」は複数の印刷装置3で分散して印刷を行う場合である(後述)。また一括印刷(後述)を行う場合には一括印刷を識別する一括印刷ID、たとえば「1」が記録される。
【0033】
予約印刷ジョブ記憶部23は、印刷管理部22で生成した予約印刷ジョブを記憶する。予約印刷ジョブとしては、予約ジョブID、印刷開始時刻、印刷終了時刻、印刷を行うユーザの識別情報、印刷を行う印刷装置3の識別情報、印刷対象となる印刷データのデータID、印刷状況、種別、一括印刷か否かを示すフラグなどが記憶されている。図6に予約印刷ジョブ記憶部23の一例を示す。
【0034】
印刷データ記憶部24は、印刷対象となる印刷データを、当該印刷データを識別するデータIDに対応づけて記憶する。印刷データ記憶部24の一例を図7に示す。印刷データ記憶部24は、文書等のデータを管理するための文書管理サーバ(図示せず)に設けられていても良いし、グループウェアシステムの文書管理機能により管理される記憶部であっても良い。
【0035】
印刷データ付随情報記憶部25は、印刷対象となる印刷データに関する付随情報、たとえばデータID、印刷データ名、印刷開始ページ、印刷終了ページ、印刷部数、印刷データの記憶場所(パス)などが記憶されている。印刷データ付随情報記憶部25の一例を図8に示す。
【0036】
印刷装置3は、スケジュール管理サーバ2で登録された予約印刷のスケジュールに従って印刷を行う。印刷装置3としては、さまざまな印刷装置3を用いることが出来るが、液晶や有機ELなどの表示部を有する印刷装置、複合機(MFP)などを用いることが好ましい。
【0037】
印刷装置3は、印刷制御部30と印刷データ一時記憶部31と印刷ジョブ管理記憶部32とを有する。
【0038】
印刷制御部30は、印刷ジョブ管理記憶部32に記憶された予約印刷ジョブに従って、印刷データの印刷処理を実行する。具体的には、スケジュール管理サーバ2から受け取った印刷データを一時的に(少なくとも印刷が終了するまで)記憶する印刷データ一時記憶部31に記憶させる。また、印刷データ付随情報、予約印刷ジョブに基づく情報を印刷ジョブ管理記憶部32に記憶させる。そして予約印刷ジョブで定められた印刷開始時刻が到来すると、印刷データ一時記憶部31に記憶した印刷データを抽出し、予約印刷ジョブに従って印刷処理を実行する。
【0039】
印刷データ一時記憶部31は、印刷対象となる印刷データを、少なくとも印刷が終了するまで記憶する。図9に印刷データ一時記憶部31の一例を示す。印刷データ一時記憶部31では、印刷データと、印刷装置3における当該印刷処理を識別するジョブIDとを対応づけて記憶している。
【0040】
印刷ジョブ管理記憶部32は、いつどのような印刷処理を実行するかの印刷ジョブを記憶する。印刷データ付随情報、予約印刷ジョブにおける情報を、ジョブIDに対応づけて記憶している。具体的には、当該印刷装置3において各印刷ジョブを識別するジョブID、予約ジョブID、印刷開始時刻、印刷終了時刻、印刷データ名、開始ページ、終了ページ、印刷部数、印刷を行ったユーザ、印刷対象となる印刷データのデータID、印刷状況、種別、一括印刷か否かなどが対応づけて記憶される。図10に印刷ジョブ管理記憶部32の一例を示す。
【実施例1】
【0041】
次に本発明のスケジュール管理システム1の処理プロセスの一例を図4のフローチャートを用いて説明する。
【0042】
まずユーザは、ユーザ端末4で所定の操作を行うことで、スケジュール管理サーバ2にアクセスし、所定の認証情報を入力する。そしてスケジュール管理サーバ2は、認証情報を受け付け、図示しない認証用テーブルを参照することで、正規のユーザによるアクセスであるかを認証する。認証情報が認証用テーブルに存在しないなどの理由により認証が行えなかった場合には、所定のエラーを通知する。
【0043】
一方、正常に認証が行えた場合には、ユーザは、ユーザ端末4から、会議の予定など、通常、スケジュール管理サーバ2で登録されるスケジュールの登録要求を行う(S100)。この登録要求を受け付けたスケジュール管理部20は、ユーザのスケジュールをスケジュール記憶部21に記憶させる。たとえば、開始日時「2011年4月11日13時00分」、終了日時「2011年4月11日15時00分」、「会議」、場所「101室」の会議の予定をユーザはユーザ端末4から入力を行うと、入力した情報をスケジュール管理部20で受け付け、スケジュール記憶部21に記憶される。この状態のスケジュール記憶部21の一例が図11である。
【0044】
また、スケジュール管理部20はスケジュールの登録要求を受け付けると、ユーザ端末4に対して、上記スケジュールに関連する予約印刷の有無についての確認画面を表示させる。確認画面の一例が図12である。そしてユーザがこの確認画面から、予約印刷がある場合には「はい」、ない場合には「いいえ」を選択することで、予約印刷の有無をユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に通知する。なお図12では予約印刷の有無についての確認画面を表示させているが、スケジュールの登録要求で用いる登録画面に、予約印刷を行うことのチェックボックスを設け、そのチェックボックスを指定することで、予約印刷の有無を通知しても良い。
【0045】
そして予約印刷がない場合には(S110)、そのままスケジュールの登録処理を終了する。一方、予約印刷がある場合には(S110)、上述の図12の確認画面で「はい」を押下後、予約印刷をしたい日時の指定を行い、予約印刷の登録要求をユーザ端末4からスケジュール管理部20に送る。たとえば、ユーザ端末4に表示されているスケジュールにおいて、予約印刷の開始日時、終了日時(たとえば2011年4月11日12時10分から2011年4月11日12時40分)を指定することで、予約印刷の登録要求がユーザ端末4からスケジュール管理部20に送られる。
【0046】
この予約印刷の登録要求を受け付けたスケジュール管理部20では、スケジュール記憶部21におけるスケジュールのうち、印刷装置3のスケジュール(予約状況)を抽出し(S120)、予約印刷の登録要求で指定された予約印刷の開始日時、終了日時が空いていれば、当該印刷装置3のスケジュールとしてスケジュール記憶部21に記憶させる(S130)。なお予約印刷のスケジュールは、S100で登録した通常のスケジュール(会議のスケジュール)に関連づけて記憶させる(図5)。なお、図5では、関連づけとして、スケジュールIDの「2」に、ユーザ自身のスケジュールとして予約印刷を登録し、それと同時に、スケジュールIDの「3」に、当該予約印刷で用いる印刷装置3aのスケジュールを登録している。また、スケジュールID「1」の関連スケジュールとして「2」、「3」のスケジュールが、スケジュールID「2」の関連スケジュールとして「1」のスケジュールが、スケジュールID「3」の関連スケジュールとして「2」のスケジュールがそれぞれ関連づけられる。また予約印刷を行う場合には、予約ジョブIDが割り当てられ,それらが対応づけて記憶される。
【0047】
なお、企業などでは複数の印刷装置3(たとえば印刷装置3a、印刷装置3b、印刷装置3c)が利用されることもある。その場合、スケジュール管理部20は、当該ユーザが利用可能な全ての印刷装置3、すなわち印刷装置3a乃至印刷装置3cのスケジュールをスケジュール管理部20から抽出し、ユーザが指定した日時で予約可能な印刷装置3に予約印刷をしても良いし、あるいはユーザに利用する印刷装置3を指定させ、その印刷装置3に予約印刷をするようにしても良い。
【0048】
また、印刷装置3に予約印刷が可能な日時がない場合には、スケジュール管理部20は、スケジュール記憶部21に予約印刷を記憶させず、予約印刷が行えなかったことを示す画面をユーザ端末4に表示させる。
【0049】
以上のようにして印刷装置3に対する予約印刷の登録処理が行える。この状態のスケジュールの画面の一例を図13に示す。
【0050】
予約印刷を行った後、印刷対象となる文書等(「文書等」には、文書、図面、画像など印刷装置3で印刷可能なものすべてのデータが含まれる)が完成していない場合(S140)、スケジュール管理サーバ2の印刷管理部22は、図5のスケジュール記憶部21に基づいて、印刷を行う印刷装置3aでの予約印刷ジョブを生成する(S150)。すなわち、スケジュール情報記憶部における開始日時、終了日時、ユーザの情報に基づいて図14に示すような予約印刷ジョブを生成し、予約印刷ジョブ記憶部23に記憶させる。この際に、予約印刷ジョブを識別するための予約ジョブIDを割り当てる。この状態の予約印刷ジョブ記憶部23の一例が図15である。
【0051】
このようにして生成された予約印刷ジョブが、印刷管理部22から印刷装置3aに送られる。そして、予約印刷ジョブを受け取った印刷装置3aの印刷制御部30は、印刷ジョブ管理記憶部32に記憶させる。なおこの予約印刷ジョブに対して、当該印刷装置3aで予約印刷ジョブを識別するためのジョブIDが割り当てられ、予約印刷ジョブに対応づけて記憶させる。この状態の印刷ジョブ管理記憶部32を示すのが図16である。
【0052】
これによって当該印刷装置3aでは、印刷開始日時から終了日時までの間のスケジュールを確保することが出来る。しかし、このままでは印刷データが存在しないので印刷を行うことが出来ない。そこで、印刷装置3では印刷データの受け取りまで待機をすることとなる(S160)。
【0053】
一方、ユーザは予約印刷を行うまでに印刷対象となる文書等の印刷データを作成する必要がある。そして印刷データ、たとえば「会議資料.docx」をユーザが完成させると、ユーザ端末4で所定の操作を行うことで、ユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に当該印刷データを送る。
【0054】
たとえば、図13に示すような、ユーザ端末4で表示しているスケジュールの画面における「予約印刷」をユーザが選択することで、印刷管理部22は、印刷データ登録画面(図示せず)をユーザ端末4に表示させ、印刷する対象となる文書等の印刷データ(たとえば「会議資料.docx」)をユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に送る。そして送られた印刷データを受け取ったスケジュール管理サーバ2の印刷管理部22は、その印刷データ「会議資料.docx」を印刷データ記憶部24に記憶する。この状態の印刷データ記憶部24が図17である。印刷データ記憶部24には、印刷データを識別するためにデータIDが付与され、データID「1」に対応づけて印刷データ「会議資料.docx」が記憶される。
【0055】
なお印刷データの登録は、印刷開始までに行われれば良いので、任意のタイミングで行って良い。
【0056】
印刷データの登録の際には、印刷するページ数、印刷部数の予定印刷量、印刷データの記憶場所(パス)など、印刷データの属性情報である印刷データ付随情報の入力もユーザ端末4から受け付け、印刷管理部22は、印刷データ付随情報記憶部25に記憶させる。この状態の印刷データ付随情報記憶部25が図18である。なお、パスは、印刷データを登録した際に、自動的に、印刷データ記憶部24での記憶位置を記憶させればよい。
【0057】
以上のように印刷データおよび印刷データ付随情報をスケジュール管理サーバ2で受け付けると、印刷管理部22は、対応する予約印刷ジョブを予約印刷ジョブ記憶部23から特定する。この特定は、ユーザが印刷データを登録した際のスケジュールの時間帯などから予約印刷のスケジュールを特定できるので、それに基づいて特定できる。ここでは、予約ジョブID「1」が特定できるので、予約ジョブID「1」の予約印刷ジョブのうち、不足している情報を印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて補足し、予約印刷ジョブを更新する。そして更新した予約印刷ジョブ(予約ジョブID「1」の予約印刷ジョブ)、印刷データ、印刷データ付随情報を、印刷管理部22は、印刷を行う印刷装置3aに送る。
【0058】
そして印刷装置3aの印刷制御部30では、スケジュール管理サーバ2から送られた、更新された予約印刷ジョブと印刷データ付随情報とに基づいて印刷ジョブ管理記憶部32を更新する。この状態の印刷ジョブ管理記憶部32の一例が図19である。また、印刷データを印刷データ一時記憶部31に記憶する。この状態の印刷データ一時記憶部31の一例が図20である。
【0059】
以上のようにして印刷装置3aでは予約印刷ジョブ、印刷データを取得できるので、予約印刷ジョブで指定された印刷の開始時刻まで待機する。
【0060】
なお、S140において、予約印刷を行った後、印刷する対象となる文書等(「文書等」には、文書、図面、画像など印刷装置3で印刷可能なものすべてのデータが含まれる)が完成していた場合(S140)、ユーザは、ユーザ端末4で所定の操作を行うことで、印刷対象となる文書等の印刷データを登録する(S180)。
【0061】
たとえば、図13に示すような、ユーザ端末4で表示しているスケジュールの画面における「予約印刷」をユーザが選択することで、印刷管理部22は、印刷データ登録画面(図示せず)をユーザ端末4に表示させ、印刷する対象となる文書等の印刷データ(たとえば「会議資料.docx」をユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に送る。そして送られた印刷データを受け取ったスケジュール管理サーバ2の印刷管理部22は、その印刷データ「会議資料.docx」を印刷データ記憶部24に記憶する。この状態の印刷データ記憶部24が図17である。印刷データ記憶部24には、印刷データを識別するためにデータIDが付与され、データID「1」に対応づけて印刷データ「会議資料.docx」が記憶される。
【0062】
また、印刷データの登録の際には、印刷するページ数、印刷部数の予定印刷量、印刷データの記憶場所(パス)など、印刷データの属性情報である印刷データ付随情報の入力もユーザ端末4から受け付け、印刷管理部22は、印刷データ付随情報記憶部25に記憶させる。この状態の印刷データ付随情報記憶部25が図18である。
【0063】
以上のように印刷データおよび印刷データ付随情報をスケジュール管理サーバ2で受け付けると、印刷管理部22は、図5のスケジュール記憶部21、印刷データ、印刷データ付随情報に基づいて、印刷を行う印刷装置3aでの予約印刷ジョブを生成する。このようにして生成される予約印刷ジョブが図21である。そして予約印刷ジョブ、印刷データ、印刷データ付随情報を、印刷管理部22は、印刷を行う印刷装置3aに送る。
【0064】
そして印刷装置3aの印刷制御部30では、スケジュール管理サーバ2から送られた予約印刷ジョブと印刷データ付随情報とに基づいて印刷ジョブ管理記憶部32に記憶する。この状態の印刷ジョブ管理記憶部32の一例が図19である。また、印刷データを印刷データ一時記憶部31に記憶する。この状態の印刷データ一時記憶部31の一例が図20である。
【0065】
以上のようにして印刷装置3aでは予約印刷ジョブ、印刷データを取得できるので、予約印刷ジョブで指定された印刷の開始時刻まで待機する。
【0066】
そして、印刷装置3aは、印刷ジョブ管理記憶部32に記憶している予約印刷日時が到来すると、印刷ジョブ管理記憶部32に記憶している予約印刷ジョブに基づいて、印刷データ一時記憶部31に記憶した印刷データの印刷処理を実行する(S190)。
【0067】
なお、印刷装置3aの印刷制御部30は、スケジュール管理サーバ2から送られた予約印刷ジョブを印刷ジョブ管理記憶部32に記憶し、当該予約印刷ジョブにおける印刷時間においては、ほかの予約印刷を受け付けないように制御を行う。
【0068】
印刷装置3aでの予約印刷が完了後、印刷完了の情報をスケジュール管理サーバ2、ユーザ端末4に送る。そしてスケジュール管理サーバ2は、印刷装置3からの印刷完了の情報に基づいて、スケジュール記憶部21および予約印刷ジョブ記憶部23における予約印刷スケジュールの状況を完了に設定する。この状態の予約印刷ジョブ記憶部23の一例を図22に示す。なお、スケジュール管理サーバ2のスケジュール記憶部21における当該印刷装置3の予約印刷スケジュールのうち、印刷完了後の部分を削除しても良いし、ほかのユーザが登録可能にしても良い。
【0069】
以上のような処理を行うことで、予約印刷を先に行い、その後、印刷対象となる文書等の完成に合わせて印刷データの登録を行うことが可能となる。
【実施例2】
【0070】
上述の印刷データの場合には一つのファイルを予約印刷する場合を説明したが、会議などによっては、ユーザaの月報、ユーザbの月報、など順番に揃えて一つの課の課員の月報として会議資料とする場合などがある。すなわち、複数の文書等を特定の順番で揃えてひとまとめにする必要がある場合もある。この場合、各ユーザの資料作成速度にはばらつきがあることから、必ずしも順番どおりに資料が用意されるわけではない。そこで、本実施例では、個別に印刷データが送付されても、あらかじめ定められたルール、たとえばユーザの番号(社員番号など)順に揃えて、スケジュール管理システム1が、予定されるすべての印刷データを保存した時点でひとまとまりの予約印刷ジョブとして生成し、印刷装置3に送信するように構成しても良い。この場合、印刷データを送信していないユーザに、任意のタイミングで、所定の記憶領域に記憶した電子メールアドレスなどにより、督促の通知が行われても良い。
【0071】
すなわち、スケジュール管理サーバ2は、さらに、一括印刷管理情報記憶部を備えている。一括印刷管理情報記憶部は、一括印刷を識別する一括印刷ID、各印刷データの出力順序、印刷部数、各印刷データのデータIDを対応づけて記憶している。一括印刷管理情報記憶部の一例を模式的に図23に示す。
【0072】
たとえば会議などにおいて複数のユーザが文書を印刷データとして登録する場合、最初に会議および予約印刷の登録をするユーザ(あるいは会議の主催者やその事務を担当する者)が上述のような処理を実行する。その際に、一括印刷の対象であることの入力も行い、それを受け付けた印刷管理部22では、一意の一括印刷IDを割り当て、一括印刷の対象となる印刷データの印刷順序(たとえばユーザIDの昇順)、部数(たとえば50部)の入力を受け付け、予約印刷ジョブ記憶部23に記憶させる。なおこれらの情報の入力は、印刷データ付随情報の一環として入力を受け付けても良い。たとえば一括印刷IDとして「1」が割り当てられたとする。この状態の予約印刷ジョブ記憶部23の一例が図24である。またこの状態の一括印刷管理情報記憶部の一例を図25に示す。またこの状態の印刷データ記憶部24の一例を図26に示す。この時点では当該一括印刷において、まだ印刷データが登録されていないので、予約印刷ジョブ記憶部23、一括印刷管理情報記憶部のデータIDが空欄となっている。
【0073】
このようにして生成された予約印刷ジョブが、印刷管理部22から印刷装置3bに送られる。そして、予約印刷ジョブを受け取った印刷装置3bの印刷制御部30は、印刷ジョブ管理記憶部32に記憶させる。なおこの予約印刷ジョブに対して、当該印刷装置3bで予約印刷ジョブを識別するためのジョブIDが割り当てられ、予約印刷ジョブに対応づけて記憶させる。この状態の印刷ジョブ管理記憶部32を示すのが図34である。
【0074】
これによって当該印刷装置3bは、印刷開始日時から終了日時までの間のスケジュールを確保し、印刷データの受け取りまで待機をする。
【0075】
そして予約印刷において一括印刷を行う場合に印刷データを登録する各ユーザは、上述と同様に、たとえば、図13に示すような、ユーザ端末4で表示しているスケジュールの画面における「予約印刷」をユーザがそれぞれ選択することで、印刷管理部22は、印刷データ登録画面(図示せず)をユーザ端末4に表示させ、印刷する対象となる文書等の印刷データ(たとえば「A地区月間営業報告書.docx」)をユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に送る。そして送られた印刷データを受け取ったスケジュール管理サーバ2の印刷管理部22は、その印刷データ「A地区月間営業報告書.docx」を印刷データ記憶部24に記憶する。この状態の印刷データ記憶部24が図7である。印刷データ記憶部24には、印刷データを識別するためにデータIDが付与され、データID「2」に対応づけて印刷データ「A地区月間営業報告書.docx」が記憶される。
【0076】
そして印刷管理部22は、対応する予約印刷ジョブを予約印刷ジョブ記憶部23から特定する。すなわちこの予約印刷のスケジュールに対応する予約ジョブIDは「2」であることから、予約ジョブID「2」の予約印刷ジョブのうち、データIDとして「2」を追加して更新する。この状態の予約印刷ジョブ記憶部23の一例を図27に示す。なお印刷データ付随情報については上述の実施例と同様に処理されればよい。また一括印刷管理情報記憶部も同様に更新される。
【0077】
なお一括印刷の予約印刷ジョブについては、データIDの入力後、逐次、更新のために印刷装置3に送られても良いし、ある時点(たとえば印刷開始時刻前の任意の時点あるいは印刷開始時刻)において印刷装置3に送られても良い。
【0078】
そして同じ予約印刷に対して、別の各ユーザも上述と同様に印刷データの登録を行う。この状態の予約印刷ジョブ記憶部23の一例を図28、印刷データ記憶部24の一例を図29、印刷データ付随情報記憶部25の一例を図30、一括印刷管理情報記憶部の一例を図31に示す。
【0079】
以上のようにして更新された予約印刷ジョブ(予約ジョブID「2」の予約印刷ジョブ)、印刷データ、印刷データ付随情報などを、所定のタイミングで、印刷管理部22は印刷を行う印刷装置3(図の場合では印刷装置3b)に送る。
【0080】
そして印刷装置3bの印刷制御部30では、スケジュール管理サーバ2から送られた、予約印刷ジョブと印刷データ付随情報とに基づいて印刷ジョブ管理記憶部32を更新する。この状態の印刷ジョブ管理記憶部32の一例が図32である。なお印刷制御部30は、印刷ジョブ管理記憶部32にジョブとして記憶する場合に、一括印刷管理情報記憶部で定められたルールに従って印刷順番をソートした上で記憶することが好ましい。また、印刷データを印刷データ一時記憶部31に記憶する。この状態の印刷データ一時記憶部31の一例が図33である。なお、このルールに従った印刷は、各印刷データの印刷データ名などに基づいて、印刷データの作成者(ユーザによる印刷データの登録の際に特定可能である)の識別情報に基づいて特定したり、あらかじめ会議での発表順番でユーザの識別情報をソートしたルールを設定しておけば、その印刷データの作成者の識別情報に基づいて発表順番でソートすることも出来る。このようにルールは如何ようにも定めることが出来る。
【0081】
そして印刷装置3bの印刷制御部30は、当該予約印刷ジョブ「2」で定められたデータIDの順番で当該データIDが対応する印刷データ「2」、「7」「13」「19」を抽出し、印刷データの印刷処理を実行する。なお、一括印刷のフラグに「一括印刷」を示す情報が入っている場合、印刷制御部30は、一括印刷の対象となる各印刷データを一部ずつ順番に印刷し、部数分その印刷を繰り返すことがよい。
【0082】
以上のような処理を実行することで、複数の印刷データをひとまとめにした一括印刷を行うことが出来る。
【実施例3】
【0083】
また、印刷管理部22は、入力を受け付けた予定印刷量の情報に基づいて、予想印刷時間を算出し、その算出した予想印刷時間と、予約印刷時間とをスケジュール管理部20は比較し、予想印刷時間が予約印刷時間よりも長い場合には、予約印刷時間の延長の提案ダイアログをユーザ端末4に表示させてもよい。また予想印刷時間が予約印刷時間よりも短い場合には、予約印刷時間の短縮の提案ダイアログをユーザ端末4に表示させる。この提案ダイアログに従ってユーザがユーザ端末4を操作することで、S130で登録した予約印刷の時間の長短を調整することが出来る。なお、予想印刷時間は、あらかじめ定められた値(たとえば印刷装置3aは、A4モノクロ、1秒あたり1ページ)などで算出する。また、上述のように予約印刷時間の長短をユーザに促すのではなく、予約印刷時間を、自動的に調整しても良い。
【実施例4】
【0084】
さらに本発明のスケジュール管理システム1においては、スケジュール管理サーバ2の印刷管理部22において印刷データを受領した段階で印刷完了までの予想時間を算出し、予約印刷スケジュールと比較してもよい。
【0085】
すなわち印刷予想時間が予約印刷スケジュールの時間よりも長い場合には、ほかに空いている印刷装置3で印刷できるように、予約印刷ジョブを複数作成して各印刷装置3に送信するように構成しても良い。たとえば、予約印刷ジョブにおいて50部の印刷を行わなければならない場合であって、当初の予約印刷スケジュールでは30部しか完了しないことが判定できた場合には、スケジュール管理部20は、ほかの印刷装置3の同時間帯の予約状況をスケジュール記憶部21を参照することで抽出し、予約状況が空いている印刷装置3に印刷完了しない部数、上述では20部、の当該予約状況が空いている印刷装置3における予約印刷ジョブを生成し、その印刷装置3に予約印刷ジョブを送ることで、複数の印刷装置3を用いて、印刷完了を自動的に行えると良い。このように、自動的に複数の印刷装置3に分散印刷を行う場合、その予約印刷を行ったユーザには、複数の印刷装置3で分散印刷したこと、そしてどの印刷装置3で印刷をしたかを電子メールなどで通知を行うと良い。なお、予約印刷ジョブにおいて、種別に「分散」のフラグが入っている印刷データが分散印刷の対象となっているものである。
【実施例5】
【0086】
上述の各実施例では、ユーザ端末4で作成した文書等の印刷データを予約印刷する場合であったが、所定の業務サーバを設け、その業務サーバにおける文書等の印刷データを予約印刷できても良い。この場合であっても、ユーザ端末4からスケジュール管理サーバ2に送られる印刷データが、業務システムからスケジュール管理サーバ2に送られることとなる。
【0087】
業務システムは、企業等の業務遂行にあたり必要な業務ソフトウェアとこのソフトウェアを実行するハードウェアとから構成されるコンピュータシステムであり、例えば販売管理システム、購買管理システム、財務管理システム、人事管理システム、給与管理システム、生産管理システム、顧客管理(CRM(Customer Relationship Management))システム、営業支援システム(SFA(Sales Force Automation))などがある。またこれらの各システムがモジュールとしてリアルタイムに連携し、データを一括管理する態様であってもよい。業務システムには、図示はしないが、そのシステムにおける処理で用いるデータファイルであるマスタファイルやデータの送受信を行う送受信部、マスタファイルに対する種々の処理を実行する各機能など、通常の業務管理システムで用いる処理機能を備えており、通常どおりの処理を行う。
【実施例6】
【0088】
本発明のスケジュール管理システム1は、以下のようにそれぞれ構成することも出来る。
【0089】
図13で示すスケジュール画面においては、通常のスケジュールと予約印刷のスケジュールを異なる表示とするとよい。たとえば通常のスケジュールと予約印刷のスケジュールで色を変える、文字の太さ、フォントなどを変更する、実線・破線にするなどがある。
【0090】
また、各ユーザ端末4に対して、スケジュール管理部20は、通常のスケジュール以外のスケジュール、たとえば予約印刷スケジュールのみを抽出して表示するガジェット(コンピュータのデスクトップ上で起動するプログラム)が表示されるようにしてもよい。
【0091】
またユーザが予約印刷を登録する場合には、予約印刷時間に対する予備時間を予約できるようにしても良い。これは、印刷終了日時から所定範囲(たとえば10分)を予約印刷時間に加えて予約印刷時間に含め、仮に当初の印刷終了日時を経過しても予備時間の範囲内であれば、ほかの印刷が行われないことから、印刷時間が延びてもほかのユーザに迷惑をかけないようにするための処理である。この予備時間は、印刷完了後、削除されるようにすると良い。
【0092】
また本発明を用いた予約印刷スケジュールの登録は、夜間または休日に限定しても良い。その場合、監視部が当該印刷装置3で必要な用紙量、トナー量などを算出し、印刷を行うユーザに通知を行っても良い。たとえば予約時に印刷データを登録する場合には、印刷装置3に現存する用紙量、トナー量を取得し、印刷量(ページ数、部数)から算出される必要な用紙量、トナー量と比較し、不足する場合には、ユーザに警告表示を行う。
【0093】
また印刷装置3の監視部で用紙量やトナー量が不足することを判定した場合には、その通知が印刷装置3からスケジュール管理サーバ2に送られ、スケジュール管理部20は、スケジュールの画面における当該予約印刷の表示の近傍に、注意喚起のための表示を行っても良い。たとえば「休日(夜間)に予約印刷を行うため、使用した用紙は補充して下さい」などの表示を行う。
【0094】
また印刷装置3は、予約印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行している場合、あるいは予約印刷中に、同時間帯にほかの予約印刷ジョブを受け取った場合には、印刷制御部30は、スケジュール管理システム1のスケジュール記憶部21を参照し、同時間帯で空いている印刷装置3を特定し、印刷ジョブをその空いている印刷装置3に転送することの確認画面を表示しても良い。この場合、ユーザが印刷装置3を直接操作している場合には、当該印刷装置3の表示装置にその表示を行い、ユーザがユーザ端末4を介して印刷装置3から印刷や予約印刷を行う場合には、ユーザ端末4に表示を行っても良い。
【0095】
また印刷装置3の印刷制御部30は、特定の条件下で割り込み印刷を許可するようにしても良い。たとえばICカード、外部メモリ等を認識して個人認証をユーザ端末4、スケジュール管理サーバ2、印刷装置3のいずれかで行い、あらかじめ割り込み権限が与えられたユーザであるかを判定し、割り込み権限が与えられたユーザの場合には割り込みを許可するようにしても良い。
【0096】
あるいは印刷するページ数、印刷部数の入力を受け付け、少量(たとえば1ページ以内、1部以内など)の印刷やコピーであれば割り込みを許可しても良い。また割り込み権限があるユーザであって少量の場合に限り許可するようにしても良い。
【0097】
さらに専用用紙が印刷装置3にセットされている場合には、印刷制御部30は、割り込みを許可しないようにしても良い。また、割り込み印刷やコピーは、印刷制御部30によって、予約印刷を行っている排紙トレイとは別の排紙トレイに排出されるように制御しても良い。
【0098】
また、予約印刷を行う場合に、印刷装置3の表示部でほかのユーザに対してメッセージを表示できるように構成してもよい(メッセージ受信部)。たとえば予約印刷の登録の際に、ユーザ端末4からメッセージを入力すると、そのメッセージをスケジュール管理サーバ2で受け付け、所定のタイミングで、当該メッセージとその予約ジョブIDとをメッセージオブジェクトとして、印刷装置3に送る(メッセージ送信部)。印刷装置3では受け取ったメッセージオブジェクトを印刷装置3の所定の記憶領域に記憶させ、メッセージを印刷装置3の表示装置に表示する。図35にメッセージを記憶した記憶領域の一例を模式的に示す。予約印刷ジョブIDにより、スケジュール管理サーバ2の予約印刷ジョブ記憶部23の情報を抽出して印刷開始から終了までの時刻を取得し、印刷中のメッセージであれば印刷開始後から印刷終了まで表示され、予約印刷のメッセージであれば、メッセージの受信後から印刷開始前まで表示される。図35中の「○○分」の部分が印刷装置3の表示部に表示される際には、図示しないカウントダウン制御手段によって、現在時刻と印刷終了日時までの時刻、または現在時刻と印刷開始日時までの時刻との差が計算され、リアルタイムで表示変更されるようにすることが好ましい。以上により、スケジュールを確認していないユーザであっても、印刷予定の存在または印刷が実行されている場合にはその終了時刻を認識することが出来、ユーザの業務が滞ることを防止できる。
【0099】
またこのメッセージと併せて、印刷装置3の表示装置には印刷制御部30により、印刷中の表示、特定の要求事項の通知(用紙補給、トナー補給等)などを行っても良い。
【産業上の利用可能性】
【0100】
上述の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム1を用いることにより、特定のユーザに印刷装置3が占有されることがあらかじめほかのユーザも認識可能となり、ほかのユーザの業務が滞ることを防止できる。特に本発明では、印刷対象となる文書が完成していない時点であっても、本発明を利用することが可能となる。
【符号の説明】
【0101】
1:印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム
2:スケジュール管理サーバ
3:印刷装置
4:ユーザ端末
20:スケジュール管理部
21:スケジュール記憶部
22:印刷管理部
23:予約印刷ジョブ記憶部
24:印刷データ記憶部
25:印刷データ付随情報記憶部
30:印刷制御部
31:印刷データ一時記憶部
32:印刷ジョブ管理記憶部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジュール管理を行うコンピュータと、印刷処理を実行する印刷装置とを有する印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムであって、
前記コンピュータは、
ユーザが利用するユーザ端末から前記ユーザのスケジュールおよび印刷装置における予約印刷のスケジュールを受け付けることでスケジュール管理を行うスケジュール管理部と、
前記入力を受け付けたスケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、
前記スケジュールに基づいて予約印刷ジョブを生成し、印刷を行う印刷装置に送る印刷管理部と、を備えており、
前記印刷装置は、
前記コンピュータにおいて生成された予約印刷ジョブを受け取り、印刷ジョブ管理記憶部に記憶し、前記予約印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷制御部と、を備えており、
前記印刷管理部は、
前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記予約印刷に対する印刷データの登録を受け付けた際に、前記予約印刷のスケジュールに基づいて前記予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、
前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記特定した予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、前記印刷装置に送る、
ことを特徴とする印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【請求項2】
前記印刷管理部は、
前記予約印刷が一括印刷の場合には、前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記一括印刷の予約印刷に対する各印刷データの登録を受け付け、
前記一括印刷の予約印刷のスケジュールに基づいて前記一括印刷の予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、
前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記一括印刷の予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、
前記印刷制御部は、
前記更新された予約印刷ジョブに基づいて、前記一括印刷の対象となる各印刷データをひとまとめにして印刷処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【請求項3】
前記一括印刷の予約印刷においては、前記一括印刷の対象となる各印刷データの印刷順番の入力を前記ユーザ端末から受け付け、
前記印刷制御部は、
前記印刷順番に従って、前記一括印刷の対象となる各印刷データをひとまとめにして印刷処理を実行する、
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【請求項4】
前記印刷管理部は、
前記印刷対象となる印刷データの予定印刷量に基づいて予想印刷時間を算出し、
前記スケジュール管理部は、
前記予約印刷のスケジュールにおける予約印刷時間と前記予想印刷時間とを比較し、
前記予想印刷時間が前記予約印刷時間よりも長い場合には予約印刷時間の延長の提案通知を前記ユーザ端末に行い、
前記予想印刷時間が前記予約印刷時間よりも短い場合には予約印刷時間の短縮の提案通知を前記ユーザ端末に行う、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【請求項5】
前記印刷管理部は、
前記印刷対象となる印刷データの予定印刷量に基づいて予想印刷時間を算出し、
前記スケジュール管理部は、
前記予約印刷のスケジュールにおける予約印刷時間と前記予想印刷時間とを比較し、
前記予約印刷時間よりも前記予想印刷時間が長い場合にはほかの印刷装置の同時間帯の予約印刷の状況を前記スケジュール記憶部を参照することで抽出し、
前記印刷管理部は、
前記印刷データの予約印刷ジョブを、前記抽出したほかの印刷装置のうち一以上の印刷装置に送ることでほかの印刷装置でも印刷処理を実行させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【請求項6】
印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムは、
ユーザが利用するユーザ端末から前記ユーザのスケジュールおよび印刷装置における予約印刷のスケジュールを受け付けることでスケジュール管理を行うスケジュール管理部と、
前記入力を受け付けたスケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、
前記スケジュールに基づいて予約印刷ジョブを生成し、印刷を行う印刷装置に送ることで前記予約印刷ジョブの予約印刷時間に従って印刷処理を実行させる印刷管理部と、を備えており、
前記印刷管理部は、
前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記予約印刷に対する印刷データの登録を受け付けた際に、前記予約印刷のスケジュールに基づいて前記予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、
前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記特定した予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、前記印刷装置に送る、
ことを特徴とする印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【請求項1】
スケジュール管理を行うコンピュータと、印刷処理を実行する印刷装置とを有する印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムであって、
前記コンピュータは、
ユーザが利用するユーザ端末から前記ユーザのスケジュールおよび印刷装置における予約印刷のスケジュールを受け付けることでスケジュール管理を行うスケジュール管理部と、
前記入力を受け付けたスケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、
前記スケジュールに基づいて予約印刷ジョブを生成し、印刷を行う印刷装置に送る印刷管理部と、を備えており、
前記印刷装置は、
前記コンピュータにおいて生成された予約印刷ジョブを受け取り、印刷ジョブ管理記憶部に記憶し、前記予約印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷制御部と、を備えており、
前記印刷管理部は、
前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記予約印刷に対する印刷データの登録を受け付けた際に、前記予約印刷のスケジュールに基づいて前記予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、
前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記特定した予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、前記印刷装置に送る、
ことを特徴とする印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【請求項2】
前記印刷管理部は、
前記予約印刷が一括印刷の場合には、前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記一括印刷の予約印刷に対する各印刷データの登録を受け付け、
前記一括印刷の予約印刷のスケジュールに基づいて前記一括印刷の予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、
前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記一括印刷の予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、
前記印刷制御部は、
前記更新された予約印刷ジョブに基づいて、前記一括印刷の対象となる各印刷データをひとまとめにして印刷処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【請求項3】
前記一括印刷の予約印刷においては、前記一括印刷の対象となる各印刷データの印刷順番の入力を前記ユーザ端末から受け付け、
前記印刷制御部は、
前記印刷順番に従って、前記一括印刷の対象となる各印刷データをひとまとめにして印刷処理を実行する、
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【請求項4】
前記印刷管理部は、
前記印刷対象となる印刷データの予定印刷量に基づいて予想印刷時間を算出し、
前記スケジュール管理部は、
前記予約印刷のスケジュールにおける予約印刷時間と前記予想印刷時間とを比較し、
前記予想印刷時間が前記予約印刷時間よりも長い場合には予約印刷時間の延長の提案通知を前記ユーザ端末に行い、
前記予想印刷時間が前記予約印刷時間よりも短い場合には予約印刷時間の短縮の提案通知を前記ユーザ端末に行う、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【請求項5】
前記印刷管理部は、
前記印刷対象となる印刷データの予定印刷量に基づいて予想印刷時間を算出し、
前記スケジュール管理部は、
前記予約印刷のスケジュールにおける予約印刷時間と前記予想印刷時間とを比較し、
前記予約印刷時間よりも前記予想印刷時間が長い場合にはほかの印刷装置の同時間帯の予約印刷の状況を前記スケジュール記憶部を参照することで抽出し、
前記印刷管理部は、
前記印刷データの予約印刷ジョブを、前記抽出したほかの印刷装置のうち一以上の印刷装置に送ることでほかの印刷装置でも印刷処理を実行させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【請求項6】
印刷管理機能を備えたスケジュール管理システムは、
ユーザが利用するユーザ端末から前記ユーザのスケジュールおよび印刷装置における予約印刷のスケジュールを受け付けることでスケジュール管理を行うスケジュール管理部と、
前記入力を受け付けたスケジュールを記憶するスケジュール記憶部と、
前記スケジュールに基づいて予約印刷ジョブを生成し、印刷を行う印刷装置に送ることで前記予約印刷ジョブの予約印刷時間に従って印刷処理を実行させる印刷管理部と、を備えており、
前記印刷管理部は、
前記予約印刷ジョブを生成して前記印刷装置に送ることで、前記印刷装置における予約印刷のスケジュールを確保後、前記コンピュータで前記予約印刷に対する印刷データの登録を受け付けた際に、前記予約印刷のスケジュールに基づいて前記予約印刷を行う予約印刷ジョブを特定し、
前記スケジュール、印刷データおよび印刷データ付随情報に基づいて前記特定した予約印刷に対する予約印刷ジョブを更新し、前記印刷装置に送る、
ことを特徴とする印刷管理機能を備えたスケジュール管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【公開番号】特開2012−230584(P2012−230584A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98973(P2011−98973)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【特許番号】特許第4857397号(P4857397)
【特許公報発行日】平成24年1月18日(2012.1.18)
【出願人】(596166623)株式会社OSK (25)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【特許番号】特許第4857397号(P4857397)
【特許公報発行日】平成24年1月18日(2012.1.18)
【出願人】(596166623)株式会社OSK (25)
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