説明

印刷製品を製造するための方法

【課題】印刷製品を製造するための方法ならびに同方法を実施するための移送装置において、刷り本の間に存在する周期空隙に差し込み紙葉あるいは別丁が挿入されることを可能にするような方式で刷り本製品流を制御するとともに、上述した紙葉を中本として強固に積み重ねることを可能にする。
【解決手段】印刷製品が少なくとも1枚の刷り本(10)および/または少なくとも1枚の別丁(20)から構成され、その際前記刷り本と別丁が別々の製品流から搬入される。刷り本(10)のための少なくとも1本の第1の製品流(11)と一方で別丁(20)のための少なくとも1本の第2の製品流(21)との間、他方では少なくとも1台の積重ね装置(30)との間で少なくとも1台の移送装置(3)が作用する。移送装置において別丁(20)を収容するように予め設定された間隙領域が制御装置によってクロック制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、請求項1前段に記載の印刷製品を製造するための方法に関する。この発明はさらに、同種の方法を実施するための移送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
欧州特許出願公開第1559573号(A1)明細書により、本、パンフレット、雑誌などの印刷製品を製造するための方法が知られている。この方法によれば印刷機内で印刷された紙葉がいずれも折り機内で折られて積重ね装置に搬送され、そこで中本として積み重ねられる。少なくとも1枚の別丁が個別の刷り本に対して付加され、これらの刷り本と付加された別丁とからなる生成物が一単位として搬送され積み重ねられる。すなわち別丁が個別の刷り本に添付され、それらの個別の紙葉と別丁からなる生成物がその後他の通常の刷り本と同様に中本として積み重ねられる。上述の種類の別丁としては例えばイラスト、カラー写真、あるいは特殊な紙に印刷された紙葉から形成することができる。また別丁は、例えばハードカバー書籍の見返し等の後工程において有効に使用される機能性紙葉とすることもできる。別丁を挿入した中本は、その後例えば無線綴じ、裁断等によって一般的に処理することができる。また難なく複数の別丁を挿入することもできる。この文献によれば、別丁がフィーダによってスタックから取り出されその後個別の刷り本に対して付加されることが開示されている。同様に、別丁を第2の搬送装置に誘導し、そこで搬送装置によって連続的に搬送されている個別の刷り本と一体化することも可能である。ここで前記第2の搬送装置にはフィーダによって供給を行うことが好適である。さらに多くの異なった別丁を提供する必要がある場合、それぞれ1種類の別丁を第2の搬送装置に供与する複数のフィーダを設けることが考えられる。従って多数の異なった別丁を備えた中本を形成することが可能となり、その際前記多数の異なった別丁を中本の異なった位置にそれぞれ挿入することができる。勿論その際別丁は1枚の個別丁に対して添付される。
【0003】
しかしながら、別丁を不規則かつ非単調連続的に挿入する必要があるか、複数の別丁を前後に連続させる必要があるか、別丁が少なくとも部分的に刷り本として形成されるような中本が製作されることもあり、その場合従来の技術によって開示されている装置は位置決め精度および同期能力の点に関して動作性能の限界に到達する。そこで部分的な改善は可能であるが、それは常に比較的大きなコストを伴ったものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1559573号(A1)明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の問題点について解決を図る。従って本発明の目的は、請求項に記載されているように、冒頭に述べた種類の方法ならびに装置において刷り本の間に存在する周期空隙に差し込み紙葉あるいは別丁が挿入されることを可能にするような方式で刷り本製品流を制御することである。本発明の目的はさらに、上述した紙葉を中本として強固に積み重ねることを可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題は本発明に従って、少なくとも1枚の刷り本と少なくとも1枚の別丁とから構成された印刷製品を製造する方法を提案することによって解決される。それらの刷り本と別丁は順次印刷される。刷り本および/または別丁は移送装置の領域内で前進しながら特定の順序をもって個別に組み合わされ、その後目標に合わせて積み重ねられる。
【0007】
移送装置は相互に離間する間隙領域あるいは収容部を備え、それらが個々の供給される刷り本と別丁の搬送速度に対してクロック制御された動作相関関係にあるとともに、エンドレス式の推進を確立する。搬入された個々の刷り本と別丁が目標に合わせてクロック制御されて移送装置の間隙領域あるいは収容部内に収容される。
【0008】
実質的な搬送は移送装置の構成方式に従って特定の円弧角に沿ってあるいは特定の道程に沿って実施される。この種の搬送装置においては、勿論、個々の別丁を単調に移送装置の空隙に配分するのではなく、既に配置されている刷り本に対して問題なく付加あるいは添付することができ、それによって本発明に係る方法の柔軟性が最大化される。
【0009】
本発明の重要な利点は、印刷製品、例えば書籍へのイラスト等の添付および挿入を柔軟かつ簡便に実施し得る点にある。その際実質的に印刷製品の本来の内容を形成するものである刷り本の供給流がまず移送装置に移送され、その移送装置の稼働に際して搬入される刷り本と別丁の律動が移送装置の推進速度に対して所定の動作相関関係にある。従って、後続して供給される別丁のための間隔保持手段としてのサイクルを空けることができるように、搬入される刷り本の律動あるいは移送装置の推進速度を個別に選択することができる。その種の個別の駆動される複数の速度の間の動作相関関係は、統括的な適応制御装置によって実現することが好適である。
【0010】
本発明の別の重要な利点は、移送装置の周囲においてグリッパ備えた周回式のベルトを使用して推進システムを拡張し得る点にある(この技術背景を補完するために欧州特許第1312568号明細書を参照することができる)。この観点から2つに1つのグリッパにそれぞれ刷り本を装填することができ、その際目標とされる位置のグリッパの前あるいは後に別の製品流から別丁を装填することができ、これは後続の工程において前記各紙葉を全て移送装置から取り出して中本として積み重ねることができるような方式で行う。このことから、上記のように編成された方法によって挿入工程に際して極めて高い速度が可能になるという利点が得られ、それと同時に前記の高い速度によって供給される製品流を刷り本および別丁のいずれについてもオンラインで印刷することが可能になる。
【0011】
本発明の別の利点は、刷り本、ならびに必要に応じて別丁をその内容と共にデジタル印刷機内で製作することができ、その際それらの紙葉を順次印刷することができる点にある。印刷製品が順次印刷されるということは、デジタル印刷機が印刷製品の最初の刷り本から印刷し、印刷製品を完成させるための後続の刷り本を続いて印刷することを意味する。デジタル印刷機は硬質の印刷版を使用せずに動作し、そのため上述のような方式で稼働することができる。
【0012】
移送装置が本方法の中心的な要素を成す。
【0013】
移送装置は、シャベルに似た形状を有する取り入れアステリスク(ポケット付ホイール)から形成することが好適であり、そのポケット付ホイールが搬入される刷り本および/または別丁をそのために形成されている間隙領域中に収容し、ポケット付ホイールの回転動作によって前記の紙葉が所定の円弧角内かつ少なくとも1つの平面に沿ってさらに推進され、その後中本として積み重ねられる。取り入れアステリスクの構成要素は直線的に形成するか、またはシャベル状に湾曲した形状に形成することができる。
【0014】
この種の移送装置のさらに別の好適な実施形態はエンドレス式のコンベアベルト(チェーン)によって形成され、そのベルトが相互に離間したポケット形状の収容部を備え、その中に刷り本と別丁がその後の搬送のために収容される。ここで、コンベアベルトの第1の方向転換の部分で紙葉の積み重ねを実行することが好適である。間隙領域あるいはポケット形状の収容部は必要に応じて、個々の紙葉を少なくとも搬送の間安定した位置で圧力固定する保持手段を個別に装備することができる。
【0015】
本発明のさらに別の利点は、刷り本と別丁がそれらを供給する搬送路に沿ってどのように搬送され得るかについての可変性であり:それらは個々に離間してまたは鱗状の列流としてさらに搬送することができ、加えてそれらはいずれも移送装置の上流において1回あるいは数回折ることによって特徴付けることができる。この移送装置よりもいずれも上流において先に実施する分離工程の後に折りを実施することができ、前記分離工程は印刷されたペーパウェブに対して縦方向あるいは横方向に実施することができ、それが本方法の高い柔軟性につながる。
【0016】
原則的に刷り本、勿論必要に応じて別丁も、単一の折りによって処理することができる。刷り本に対して剛性を促進するような複数回の折りを実施することも問題なく可能であり、その際印刷製品としての積重ねの後ならびにあり得る全ての後工程の後に版型裁断によって余分な折り目縁部が切断される。
【0017】
本発明に係る解決方式のその他の好適な構成ならびに利点は従属請求項によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】回転式の移送装置を使用した少なくとも1枚の刷り本および/または別丁の搬送システムを示した構成図である。
【図2】搬送ベルトを使用した少なくとも1枚の刷り本および/または別丁の搬送システムを示した構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施例について添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。本発明を理解するために重要でない構成要素は全て割愛される。各図面の間で同一の構成要素は同一の参照符号を付して示される。
【0020】
図1には前方側に折り機2が設けられた装置が示されている。それに続いて折られた刷り本10の搬送11が実施され、その後シャベルに似た形状のポケットを備えたポケット付ホイールからなる移送装置への刷り本の移転が実施される。他方、分離して駆動される製品流21を介して別丁20が搬入され、それが制御装置43によって予め設定された移送装置3の間隙領域13内に導入される。移送装置3は搬入され間隙領域13内に収容された刷り本および別丁をポケット付ホイールの形態で所定の円弧角にわたって推進し、従って刷り本および別丁が所定の位置で間隙領域13から排出されあるいは押し出され、直後にスタック30として積み重ねられる。従ってこのスタックが、移送装置3内で一定の順序での進行によって丁合された刷り本および別丁を形成する。
【0021】
図1に示されているように、裁断された個々の折丁1が折り機2内で刷り本10として横方向に折られる。供給された印刷紙葉44は既に1本あるいは複数本の折り部を有することが可能である。勿論、刷り本10および別丁20を単一紙葉として印刷することもできる。図1に示されているものは、刷り本10の背の折り目12が搬送方向において先行しそれが容易に所定の間隙領域13内に挿入および配置可能となるように構成された折り機に関するものである。同様なことが第2の製品流21を介して搬入される別丁20にも該当し、そこでも予め少なくとも1回の折りを実施することが容易に可能である。しかしながら、このことは先行する背の折り目が不可欠な搬送方式を成すことを意味するものではない。勿論、開放側を先頭にして刷り本10および別丁20を供給することもできる。刷り本10は約180°の回転角の後間隙領域13から排出されあるいは押し出され、その際背の折り目12が後になって進行し、すなわち移送装置の手前と後で各紙葉が同じ中本における方向性を有し、そこで折られた刷り本10がスタック30に関して前方側に1つあるいは複数の開放部を有する。別丁20に対して折りが実施される場合は、その背の折り目12についても同じことが該当する。この別丁20は空のサイクルに相当する中間的な位置で刷り本10が収容されていないポケット付ホイールの間隙領域13内に補完的に収容され、その別丁は所定の円弧角にわたって、すなわち例えば約90°の回転のあるいは殆ど回転性の移動によって搬送される。
【0022】
単一の折りによって刷り本と別丁の搬送のために良好に安定性を増す剛性を既に達成することができ、従ってその後のスタック30も安定した位置決めで形成することができる。このことは以下の実施例に記述される。一方、別丁20は個々の空の間隙領域13内のみに収容し得るものではなく、中本の編成に応じて刷り本10の開いた折り部に容易に直接的に挿入することができ、その場合は開放手段を備える必要がある。このことは別丁が中本中で差し込み紙の機能を満たす必要がある場合に特に有効である。
【0023】
それによってシステムの柔軟性が顕著に高まり、何故なら同じ移送装置3によって追加的なあるいは異種の製品流に異なった差し込み紙を容易に付加することが可能であるためである。後述するように、ポケット付ホイールの形態の移送装置3の分割区画が凹状に湾曲したシャベル形状の要素4を備え、その形状が回転方向において発生する遠心力に対抗するように作用する。従って、要素4の内側で凹状の湾曲が搬送される紙葉の質量によって発生する向心力が増大し、従って搬送中においても紙葉が安定した位置に保持される。シャベル形状の要素の湾曲はスタックの領域でその保持状態を転換させ、すなわち紙葉がスタックの領域においてシャベル形状の要素の凸状の側の表面を介して容易に間隙領域13から滑落し得るように作用し、その際この種の湾曲が運動力学的に好適なスタックへの紙葉の移転を確立し、このことは特に、排出する紙葉を前面側が先導するように押し出して回転によって順次排出し、その結果新たに到着する紙葉の圧力によって先行した紙葉に対しての安定化作用を生じさせるように移転動作が進行する場合に該当し、これは特に積重ね工程が断続的あるいは間欠的に実施される場合に有効に作用する。ポケット付ホイールの要素4は必ずしもシャベル形状に形成する必要はなく、すなわちこれは主として個々の刷り本10および別丁20を互いに分離するとともに制御装置43によって継続的あるいは可変に設定される追加的な別丁20のための袋状の収容部を形成するよう作用する。従って制御装置がどのように間隙領域13をクロック制御するかを決定し、すなわち各刷り本の後にあるいは刷り本が2枚連続した後にと言うような単調なサイクルの間隙領域を設定するか、または間隙領域が不規則な等差数列あるいは等比数列に従って割り当てられるような順序を設定することもできる。
【0024】
図2には、コンベアベルトとして形成された別の移送装置40が示されている。図2の周回式のコンベアベルト40は明確化のために断面で示されており、これは間隙を有していて上部が開いた収容部の機能を満たす通路41を備え、それが紙葉に対して袋のように作用して刷り本10と別丁20の継続的な収容と搬送に適するように設計されている。通路41は、印刷紙葉に対して圧力式の保持力を作用させるクランプとして形成することもできる。開口しているスリット42の開口幅は前記の紙葉10,20を移動中に容易に挿入し、それらの搬送中に紙葉を安定した位置に保持し、さらにそれらの紙葉をスタックの領域において容易に押し出すことができるように寸法設定される。従って実行すべき多様な機能の理由からこの収容部の構成が最も重要な要素となり、何故なら使用されるサイクルが極めて高速であり従って自然に遠心力と搖動、さらにその他の障害が生じる可能性が有り、それが折られた刷り本の剛性によって高められた安定性を簡単に上回る危険性があるためである。また別丁が折られていない個別の紙葉から形成され得ることも除外できないため、上記の収容部の微妙な設計が移送装置の重要な要素となる。
【0025】
収容部が任意の刷り本と任意の別丁を継続的に収容し安全に搬送することができる場合に初めてシステムの柔軟性が最大化される。他方で、スリット42によって形成される保持クランプによって特に別丁20を極度に締め付けることが許容されないことも事実であり、何故ならそれによってスタック30の領域における排出が著しく妨害される可能性が有り、それによってプロセスの障害および不良なスタックの形成につながる危険が生じるためである。図示されていないが、この図2のシステムにおいても図1と同様に構成された制御装置が作用する。
【0026】
ここでも制御装置がどのように間隙領域をクロック制御するかを決定することは同様であり、すなわち各刷り本の後にあるいは刷り本が2枚連続した後にと言うような単調なサイクルの間隙領域を設定するか、または間隙領域が不規則な等差数列あるいは等比数列に従って割り当てられるような順序を設定することもできる。
【0027】
原則的に上述の移送装置3,40は、高速に設定された刷り本と別丁の搬送ならびにその後の積重ねに際して発生する応力、例えばアステリスク形状の移送装置3の場合の遠心力等が、スタックの形成に対して悪影響を及ぼす危険が無いように構成されている。折られた刷り本は一般的に極めて高い形状安定性を有し、それが確実かつ形状精度の高い積重ねのために有利に作用する。
【符号の説明】
【0028】
1 折丁
2 折り機
3 移送装置
4 要素
10 刷り本
11,21 製品流
12 背の折り目
13 間隙領域
20 別丁
21 製品流
30 スタック
40 移送装置
41 通路
42 スリット
43 制御装置
44 折り部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷製品が少なくとも1枚の刷り本および/または少なくとも1枚の別丁から構成され、その際前記刷り本と別丁が別々の製品流から搬入される、印刷製品を製造するための方法であり、刷り本(10)のための少なくとも1本の第1の製品流(11)と一方で別丁(20)のための少なくとも1本の第2の製品流(21)との間、他方では少なくとも1台の積重ね装置(30)との間に少なくとも1台の移送装置(3,40)を接続し、前記移送装置において別丁(20)を収容するように予め設定された間隙領域(13)が制御装置(43)によってクロック制御されることを特徴とする方法。
【請求項2】
別丁を収容するための間隙領域が供給される制御装置によって刷り本に相対してクロック制御されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
別丁のための間隙領域が供給される刷り本に相対して1回毎あるいは複数回毎の単調なサイクルで設定されるか、あるいは前記間隙領域が規則的なあるいは不規則な等差および/または等比数列に従って割り当てられるような順序でクロック制御されることを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項4】
刷り本と別丁が少なくとも1本の製品流(11,21)に沿ってそれぞれ移送装置に対して搬送され、前記刷り本および別丁が個々に離間してあるいは鱗状列流としてそれぞれ搬送されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
移送装置がシャベルに似た形状を有するポケット付ホイール(3)からなり、前記ポケット付ホイールが搬入された刷り本および/または別丁を制御装置によって提示された間隙領域中に収容し、前記移送装置の回転あるいは殆ど回転性の平行移動によって前記の各紙葉を所定の円周角にわたって少なくとも1つの平面内でさらに搬送することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
ポケット付ホイールが外周上に相互に離間した分離要素(4)を備えることを特徴とする請求項5記載の方法。
【請求項7】
分離要素(4)は直線状のあるいはシャベルに似た形状に湾曲した要素からなり、シャベル形状に湾曲した要素の場合内面が回転方向において凹型の形状で形成されることを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項8】
ポケット付ホイールの回転動作が均一にあるいは動作プロフィールに従って可変的に実施されるか、または製品流(11,21)の速度に相関して駆動されることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
移送装置がエンドレス式に周回するコンベアベルト(40)からなり、前記ベルトが相互に離間した収容部(41)を備え、搬入された刷り本および/または別丁が前記収容部内に収容され、前記各紙葉が少なくとも1つの平面に沿った実質的に平行移動的な動作によってさらに搬送されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項10】
移送装置(40)の平行移動的な動作が均一にあるいは動作プロフィールに従って可変的に実施されるか、または製品流(11,21)の速度に相関して駆動されることを特徴とする請求項9記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1枚の刷り本および/または少なくとも1枚の別丁がいずれも移送装置(3,40)の上流において1回あるいは複数回折られることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項12】
移送装置の動作と刷り本および別丁の前記移送装置への搬送に際しての前進動作の間で動作方向が一致する場合、前記移送装置への刷り本と別丁の移転に際して前記両方の動作の間の相対速度が0になるように制御されることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
両方の動作の速度を相互に対応させてあるいは動作プロフィールに対応させて変化させることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項14】
刷り本および別丁がそれぞれに対応する供給搬送流に沿って個々に離間してあるいは鱗状列流としてそれぞれ搬送されることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
印刷製品が少なくとも1枚の刷り本および/または少なくとも1枚の別丁から構成され、その際前記刷り本と別丁が別々の搬送流から搬入可能である、印刷製品を製造するための方法を実施する装置であり、刷り本(10)のための少なくとも1本の第1の製品流(11)と一方で別丁(20)のための少なくとも1本の第2の製品流(21)との間、他方では少なくとも1台の積重ね装置(30)との間に少なくとも1台の移送装置(3)を接続し、前記移送装置がポケット付ホイールからなり、前記ポケット付ホイールが周囲上に相互に離間した分離要素(4)を備えることを特徴とする装置。
【請求項16】
分離要素(4)は直線状のあるいはシャベルに似た形状に湾曲した要素からなり、シャベルに似た形状に湾曲した要素の場合内面が回転方向において凹型の形状で形成されることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項17】
印刷製品が少なくとも1枚の刷り本および/または少なくとも1枚の別丁から構成され、その際前記刷り本と別丁が別々の搬送流から搬入可能である、印刷製品を製造するための方法を実施する装置であり、刷り本(10)のための少なくとも1本の第1の製品流(11)と一方で別丁(20)のための少なくとも1本の第2の製品流(21)との間、他方では少なくとも1台の積重ね装置(30)との間に少なくとも1台の移送装置(40)を接続し、前記移送装置がエンドレス式に周回するコンベアベルトからなり、前記ベルトが相互に離間した収容部(41)を備え、搬入された刷り本および/または別丁が前記収容部内に分配されることを特徴とする装置。
【請求項18】
収容部をクランプとして実施することを特徴とする請求項17記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−245861(P2011−245861A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117498(P2011−117498)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(502254615)ミュラー マルティーニ ホールディング アクチェンゲゼルシャフト (52)
【Fターム(参考)】