説明

印鑑スタンド

【課題】キャップと捕捉部とが分離した印鑑スタンドを提供する。
【解決手段】印鑑スタンドSは、印鑑1と、この印鑑1の先端を覆うキャップ11と、可撓弾性を有し、被吸着面2に吸着保持される吸盤体3と、この吸盤体3に取り付けられ、キャップ11に密着してキャップ11を捕捉する捕捉部4とを備え、この捕捉部4のキャップ11の受入部の形状は、略円であり、平面視、捕捉部4の前記略円の外側に吸盤体3の外周縁部が位置しているものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印鑑スタンドに係り、特に、キャップと捕捉部とが分離した印鑑スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印鑑のキャップ部に吸着盤を備えた吸着機能付き印鑑キャップがある(例えば、特許文献1参照)。
これは、印鑑を使用する時には、吸着盤を机の上などの平らな部分に押し付けることにより、キャップを容易に取り外せるようにしたもので、捺印することが多い場合には、机の上などにおいて、使用するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平2−124161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した吸着機能付き印鑑キャップにあっては、印鑑のみが必要な場合、吸着盤を付けたまま印鑑を持ち運ばねばならず、特に、吸着盤が大きくなると、キャップと一体となった吸着盤が邪魔になるという問題点があった。
【0005】
本発明は、キャップと捕捉部とが分離した印鑑スタンドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の印鑑スタンドは、印鑑と、この印鑑の先端を覆うキャップと、可撓弾性を有し、被吸着面に吸着保持される吸盤体と、この吸盤体に取り付けられ、前記キャップに密着して前記キャップを捕捉する捕捉部とを備え、この捕捉部の前記キャップの受入部の形状は、略円であり、平面視、前記捕捉部の前記略円の外側に前記吸盤体の外周縁部が位置しているものである。
【0007】
また、請求項2記載の印鑑スタンドは、請求項1記載の印鑑スタンドにおいて、捕捉部内に収納されると共に、前記捕捉部で捕捉できない小さい第2のキャップに密着して前記第2のキャップを捕捉する第2の捕捉部とを備えているものである。
【0008】
また、請求項3記載の印鑑スタンドは、請求項1又は請求項2記載の印鑑スタンドにおいて、捕捉部は底部と筒形状部が一体となった有底筒形状であって、前記底部と前記筒形状部に亘る開口部が設けられているものである。
【0009】
また、請求項4記載の印鑑のキャップ分離方法は、印鑑と、この印鑑の先端を覆うキャップと、可撓弾性を有し、被吸着面に吸着保持される吸盤体と、この吸盤体の頂部に取り付けられ、前記キャップに密着して前記キャップを捕捉する捕捉部とを備え、この捕捉部の前記キャップの受入部の形状は、略円であり、平面視、前記捕捉部の前記略円の外側に前記吸盤体の外周縁部が位置したものであり、前記被吸着面の凹凸面により、前記吸盤体が前記被吸着面に吸着されにくい場合、前記印鑑が前記キャップを介して前記捕捉部に収納されている状態で、前記印鑑を前記吸盤体に向かって強く押し、前記吸盤体が扁平状態の時に、前記印鑑を前記吸盤体から遠ざかるように前記印鑑を引き上げて、前記印鑑の前記キャップを前記捕捉部に残して、前記印鑑から前記キャップを分離するものである。
【0010】
また、請求項5記載の印鑑のキャップ分離方法は、印鑑と、この印鑑の先端を覆うキャップと、可撓弾性を有し、被吸着面に吸着保持される吸盤体と、この吸盤体の頂部に取り付けられ、前記キャップに密着して前記キャップを捕捉する捕捉部と、この捕捉部内に収納されると共に、前記捕捉部で捕捉できない小さい第2のキャップに密着して前記第2のキャップを捕捉する第2の捕捉部とを備え、前記捕捉部の前記キャップの受入部の形状は、略円であり、平面視、前記捕捉部の前記略円の外側に前記吸盤体の外周縁部が位置したものであり、前記被吸着面の凹凸面により、前記吸盤体が前記被吸着面に吸着されにくい場合、前記印鑑が前記第2のキャップを介して前記捕捉部に収納されている状態で、前記印鑑を前記吸盤体に向かって強く押し、前記吸盤体が扁平状態の時に、前記印鑑を前記吸盤体から遠ざかるように前記印鑑を引き上げて、前記印鑑の前記第2のキャップを前記捕捉部に残して、前記印鑑から前記第2のキャップを分離するものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の印鑑スタンドによれば、印鑑の先端を覆うキャップと該キャップを捕捉する捕捉部とをそれぞれ別個に形成しているため、印鑑の使用用途に応じて、例えば、捺印することが多い場合には、印鑑スタンドに印鑑を装着して使用し、また、印鑑のみが必要な場合、吸盤体を被吸着面に残したまま、先端をキャップで覆った印鑑のみを持ち運ぶことができ、
特に、印鑑を安定して立設するのみならず、被吸着面の凹凸により吸盤体が被吸着面に吸着されにくい場合にも対応できるように、平面視、捕捉部の略円より吸盤体の外周縁部がなす形状を大きく構成しても、キャップと捕捉部とを分離できるため、持ち運びに支障を生じない。
即ち、被吸着面の凹凸により吸盤体が被吸着面に吸着されにくい場合、平面視、捕捉部の略円より吸盤体の外周縁部がなす形状を大きく構成しているため、印鑑を吸盤体に向かって強く押し、前記吸盤体が扁平状態の時に、前記印鑑を前記吸盤体から遠ざかるように前記印鑑を引き上げると瞬間的に吸盤効果が得られ、前記印鑑の前記キャップを前記捕捉部に残して、前記印鑑から前記キャップを分離することができる。
また、平面視、捕捉部の略円より吸盤体の外周縁部がなす形状を大きく構成したことにより、被吸着面の凹凸が大きく全く吸着しない面(例えば、白木の机)に置いても、倒れにくい印鑑スタンドとして機能を発揮することができる。
【0012】
また、請求項2記載の印鑑スタンドによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、捕捉部で捕捉できない小さい第2のキャップに密着して前記第2のキャップを捕捉する第2の捕捉部とを備えているため、捕捉部で捕捉できるキャップを有した印鑑のみならず、捕捉部で捕捉できない小さい第2のキャップを有した印鑑にも適用することができる。
【0013】
また、請求項3記載の印鑑スタンドによれば、上述した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、捕捉部は底部と筒形状部が一体となった有底筒形状であって、前記底部と前記筒形状部に亘る開口部が設けられているため、捕捉部に捕捉されたキャップを開口部を介して、例えば、捕捉部内に棒状部材を挿入して、捕捉部からキャップを容易に離脱させることができる。また、捕捉部に捕捉された第2の捕捉部を開口部を介して、例えば、捕捉部内に棒状部材を挿入して、捕捉部から第2の捕捉部を容易に離脱させることができる。
【0014】
また、請求項4記載の印鑑のキャップ分離方法によれば、被吸着面の凹凸面により、吸盤体が前記被吸着面に吸着されにくい場合、印鑑がキャップを介して捕捉部に収納されている状態で、前記印鑑を前記吸盤体に向かって強く押し、前記吸盤体が扁平状態の時に、前記印鑑を前記吸盤体から遠ざかるように前記印鑑を引き上げると瞬間的に吸盤効果が得られ、印鑑のキャップを捕捉部に残して、印鑑からキャップを分離することができる。
【0015】
また、請求項5記載の印鑑のキャップ分離方法によれば、吸盤体が被吸着面に吸着されにくい場合、印鑑が第2のキャップを介して捕捉部に収納されている状態で、前記印鑑を前記吸盤体に向かって強く押し、前記吸盤体が扁平状態の時に、前記印鑑を前記吸盤体から遠ざかるように前記印鑑を引き上げると瞬間的に吸盤効果が得られ、印鑑の第2のキャップを捕捉部に残して、印鑑から第2のキャップを分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明の一実施例の印鑑スタンドの概略的断面図である。
【図2】図2は、図1の印鑑スタンドを分解して示す概略的分解斜視図である。
【図3】図3は、図1の捕捉部の開口部側から見た概略的平面図である。
【図4】図4(a)(b)は、図1の印鑑スタンドの使用状態を示す概略的断面図であり、図4(a)は印鑑のキャップを捕捉部に挿入する前の状態、図4(b)は、捕捉部に印鑑のキャップ挿入した後、矢印方向へ印鑑を引き上げ、キャップを捕捉部に残して、印鑑からキャップを分離した状態をそれぞれ示している。
【図5】図5は、図4(b)に示した捕捉部に残存したキャップを棒状部材を使って分離する状態を示す概略的断面図である。
【図6】図6(a)(b)(c)(d)は、凹凸がある被吸着面における印鑑からキャップを分離する状態を示す印鑑スタンドの概略的断面図である。
【図7】図7は、図1の印鑑より小さい印鑑に最適な実施例を示す概略的断面図である。
【図8】図8は、図7の印鑑スタンドを分解して示す概略的分解斜視図である。
【図9】図9(a)(b)は、図7の印鑑スタンドの使用状態を示す概略的断面図であり、図9(a)は印鑑のキャップを第2の捕捉部に挿入する前の状態、図9(b)は、印鑑のキャップを第2の捕捉部に挿入した後、矢印方向へ印鑑を引き上げ、キャップを第2の捕捉部に残して、印鑑からキャップを分離した状態をそれぞれ示している。
【図10】図10は、図9(b)に示した第2の捕捉部に残存したキャップを棒状部材を使って分離する状態を示す概略的断面図である。
【図11】図11(a)(b)(c)(d)は、凹凸がある被吸着面における印鑑スタンドの使用例を示すもので、印鑑からキャップが分離する過程の概略的断面図である。
【図12】図12(a)(b)は、図7の印鑑より小さい印鑑の印鑑スタンドの使用例を示す概略的断面図であり、図12(a)は印鑑のキャップを第2の捕捉部に設けた第3の捕捉部に挿入する前の状態、図12(b)は、印鑑のキャップを第3の捕捉部に挿入した後、矢印方向へ印鑑を引き上げ、キャップを第3の捕捉部に残して、印鑑からキャップを分離した状態をそれぞれ示している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施例の「キャップ及び印鑑のキャップ分離方法」を図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すSは印鑑スタンドで、印鑑スタンドSは、キャップ11付き印鑑1を被吸着面2に立設させるのみならず、片手でキャップ11を外し、捺印を可能としたものである。
即ち、印鑑1の先端は、キャップ11で着脱自在に覆うようになっている。この印鑑1は、インクが印面内部から供給され、捺印する度にインクを付着する必要のない印鑑で、例えば、シャチハタ株式会社製、商品名Xスタンパー(登録商標)である。
【0018】
また、3は、可撓弾性を有し、被吸着面2に吸着保持される吸盤体で、吸盤体3は、合成樹脂、ゴム等からなり、吸盤体3の弾性復元作用によって被取付面2との間が負圧状態に保持されることにより被吸着面2に吸着保持されるものである。
また、4は、キャップ11に密着してキャップ11を捕捉する捕捉部で、捕捉部4は、吸盤体3に取り付けられ、具体的には、吸盤体3の頂部に取り付けられ、捕捉部4は底部41と筒形状部42が一体となった有底筒形状であって、底部41と筒形状部42に亘る開口部43が設けられている。そして、捕捉部4のキャップ11の受入部の形状は、略円であり、平面視、捕捉部4の前記略円の外側に吸盤体3の外周縁部が位置している(図3参照)。つまり、吸盤体3の外周縁部がなす円が捕捉部4の前記略円より大きい構成となっている。
【0019】
従って、上述した図1乃至図3記載の印鑑スタンドSは、吸盤体3を被吸着面2に吸着させ[吸着は、例えば、図4(a)の状態から図4(b)の状態のように、印鑑1の先端のキャップ11を捕捉部4に挿入して行う。なお、吸着は、これに限らず、手で吸盤体3を被吸着面2に吸着させるようにしても良い。]、印鑑1の先端のキャップ11を捕捉部4に挿入し、印鑑1を使用する時に、印鑑1を吸盤体3に向かって強く押し、吸盤体3から遠ざかるように印鑑1を引き上げれば、キャップ11は、捕捉部4に捕捉され、印鑑スタンドSからキャップ11が外れた印鑑1を取り出して[図4(b)]、捺印することができる。
つまり、印鑑1の先端を覆うキャップ11と該キャップ11を捕捉する捕捉部4とをそれぞれ別個に形成しているため、印鑑1の使用用途に応じて、例えば、捺印することが多い場合には、印鑑スタンドSに印鑑1を装着して使用し、また、印鑑1のみが必要な場合、吸盤体4を被吸着面2に残したまま、先端をキャップ11で覆った印鑑1のみを持ち運ぶことができる。
なお、特に、印鑑1を安定して立設するのみならず、被吸着面2の凹凸により吸盤体3が被吸着面2に吸着されにくい場合にも対応できるように、吸盤体3の外周縁部が捕捉部4の前記略円より大きい構成としている。
即ち、被吸着面2の凹凸面により、吸盤体3が被吸着面2に吸着されにくい場合[図6(a)(b)(c)(d)]、印鑑1がキャップ11を介して捕捉部4に収納されている状態で、印鑑1を吸盤体3に向かって強く押し[図6(a)(b)]、吸盤体3が扁平状態の時[図6(b)]に、印鑑1を吸盤体3から遠ざかるように印鑑1を引き上げると瞬間的に吸盤効果が得られ、印鑑1のキャップ11を捕捉部4に残して、印鑑1からキャップ11を分離することができる[図6(c)(d)]。
【0020】
また、捕捉部4は底部41と筒形状部42が一体となった有底筒形状であって、底部41と筒形状部42に亘る開口部43が設けられているため、捕捉部43に捕捉されたキャップ11を開口部43を介して、例えば、図5に示すように、捕捉部4内に棒状部材10を挿入して、捕捉部4からキャップ11を容易に離脱させることができる。
【0021】
なお、上述した実施例(図1乃至図6)においては、捕捉部4で捕捉できるキャップ11を有した印鑑、例えば、印鑑1の直径が約17mmの1種類にのみ対応できるが、上述した実施例の印鑑1より一回り小さい、例えば、直径が約15mmの印鑑1’には適用できない場合がある。
かかる場合に対応できるように、捕捉部4内に収納できる第2の捕捉部4’を別途用意している。この第2の捕捉部4’は、捕捉部4で捕捉できない小さい第2のキャップ11’に密着して第2のキャップ11’を捕捉するようにしている(図7乃至図11)。
この実施例(図7乃至図11)の印鑑スタンドS’においても、上述した図1乃至図6記載の印鑑スタンドSと同様、吸盤体3を被吸着面2に吸着させ、印鑑1’の先端のキャップ11’を捕捉部4内に収納した第2の捕捉部4’に挿入し、印鑑1’を使用する時に、印鑑1’を吸盤体3に向かって強く押し、吸盤体3から遠ざかるように印鑑1’を引き上げれば、キャップ11’は、第2の捕捉部4’に捕捉され、印鑑スタンドS’からキャップ11’が外れた印鑑1’を取り出して[図9(a)(b)]、捺印することができる。
また、捕捉部4に捕捉された第2の捕捉部4’を開口部43を介して、例えば、図10に示すように、捕捉部4内に棒状部材10を挿入して、捕捉部4から第2の捕捉部4’を容易に離脱させることができる。
【0022】
また、この実施例(図7乃至図11)においても、上述した実施例(図1乃至図6)と同様、被吸着面2の凹凸面により、吸盤体3が被吸着面2に吸着されにくい場合[図11(a)(b)(c)(d)]、印鑑1’がキャップ11’を介して第2の捕捉部4’に収納されている状態で、印鑑1’を吸盤体3に向かって強く押し[図11(a)(b)]、吸盤体3が扁平状態の時[図11(b)]に、印鑑1’を吸盤体3から遠ざかるように印鑑1’を引き上げると瞬間的に吸盤効果が得られ、印鑑1’のキャップ11’を第2の捕捉部4’に残して、印鑑1’からキャップ11’を分離することができる[図11(c)(d)]。
【0023】
なお、上述した実施例(図9)の第2の捕捉部4’においては、上述した実施例(図4)の印鑑1より一回り小さい、例えば、直径が約15mmの印鑑1’に、適用できると共に、第2の捕捉部4’内に、第3の捕捉部4’Aを設けて、図9の印鑑1’より一回り小さい、例えば、直径が約11mmの印鑑1”にも適用できるようにしている[図12(a)(b)]。
即ち、印鑑スタンドS”の第2の捕捉部4’には、第2のキャップ11’を捕捉する部位の他に、印鑑1”の第3のキャップ11”を捕捉する部位(第3の捕捉部4’A)を設けている。なお、第3のキャップ11”を捕捉する部位(第3の捕捉部4’A)の内径は、第2のキャップ11’を捕捉する部位の内径より小となっている。
【符号の説明】
【0024】
S 印鑑スタンド
1 印鑑
2 被吸着面
3 吸盤体
4 捕捉部
11 キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印鑑と、
この印鑑の先端を覆うキャップと、
可撓弾性を有し、被吸着面に吸着保持される吸盤体と、
この吸盤体に取り付けられ、前記キャップに密着して前記キャップを捕捉する捕捉部とを備え、
この捕捉部の前記キャップの受入部の形状は、略円であり、
平面視、前記捕捉部の前記略円の外側に前記吸盤体の外周縁部が位置している
ことを特徴とする印鑑スタンド。
【請求項2】
捕捉部内に収納されると共に、前記捕捉部で捕捉できない小さい第2のキャップに密着して前記第2のキャップを捕捉する第2の捕捉部とを備えている
ことを特徴とする請求項1記載の印鑑スタンド。
【請求項3】
捕捉部は底部と筒形状部が一体となった有底筒形状であって、前記底部と前記筒形状部に亘る開口部が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の印鑑スタンド。
【請求項4】
印鑑と、
この印鑑の先端を覆うキャップと、
可撓弾性を有し、被吸着面に吸着保持される吸盤体と、
この吸盤体の頂部に取り付けられ、前記キャップに密着して前記キャップを捕捉する捕捉部とを備え、
この捕捉部の前記キャップの受入部の形状は、略円であり、
平面視、前記捕捉部の前記略円の外側に前記吸盤体の外周縁部が位置したものであり、
前記被吸着面の凹凸面により、前記吸盤体が前記被吸着面に吸着されにくい場合、前記印鑑が前記キャップを介して前記捕捉部に収納されている状態で、前記印鑑を前記吸盤体に向かって強く押し、前記吸盤体が扁平状態の時に、前記印鑑を前記吸盤体から遠ざかるように前記印鑑を引き上げて、前記印鑑の前記キャップを前記捕捉部に残して、前記印鑑から前記キャップを分離する
ことを特徴とする印鑑のキャップ分離方法。
【請求項5】
印鑑と、
この印鑑の先端を覆うキャップと、
可撓弾性を有し、被吸着面に吸着保持される吸盤体と、
この吸盤体の頂部に取り付けられ、前記キャップに密着して前記キャップを捕捉する捕捉部と、
この捕捉部内に収納されると共に、前記捕捉部で捕捉できない小さい第2のキャップに密着して前記第2のキャップを捕捉する第2の捕捉部とを備え、
前記捕捉部の前記キャップの受入部の形状は、略円であり、
平面視、前記捕捉部の前記略円の外側に前記吸盤体の外周縁部が位置したものであり、
前記被吸着面の凹凸面により、前記吸盤体が前記被吸着面に吸着されにくい場合、前記印鑑が前記第2のキャップを介して前記捕捉部に収納されている状態で、前記印鑑を前記吸盤体に向かって強く押し、前記吸盤体が扁平状態の時に、前記印鑑を前記吸盤体から遠ざかるように前記印鑑を引き上げて、前記印鑑の前記第2のキャップを前記捕捉部に残して、前記印鑑から前記第2のキャップを分離する
ことを特徴とする印鑑のキャップ分離方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−6318(P2012−6318A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145745(P2010−145745)
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【出願人】(390020019)レック株式会社 (49)