収穫機
【課題】従来、前側上部の第1刈刃で刈り取られた茎稈上部は、穂部と共に脱穀部内に供給されるが、第1刈刃より後方下方位置の第2刈刃で刈り取られた茎稈中間部は、刈り取られた位置でそのまま圃場面に放置されてしまう。
【解決手段】本発明は、圃場の立毛茎稈を導入して後方に誘導搬送する複数条の誘導搬送経路をもつ誘導搬送装置と、誘導搬送後の茎稈上部を切断する第1刈刃と、第1刈刃で切断後の茎稈上部を受け入れて後方に掻き込む掻込オーガと掻込オ−ガによって掻き込まれた茎稈上部を受け入れて後方の脱穀部に揚上搬送するフイ−ドコンベアと、前記第1刈刃及び掻込オーガの後方下方に設置されて茎稈の株元側を切断処理する第2刈刃とを備え、前記掻込オーガの前側位置には第1刈刃で切断後の茎稈を既刈地側に向けて横搬送する茎稈横送り手段を設けてあることを特徴とする。
【解決手段】本発明は、圃場の立毛茎稈を導入して後方に誘導搬送する複数条の誘導搬送経路をもつ誘導搬送装置と、誘導搬送後の茎稈上部を切断する第1刈刃と、第1刈刃で切断後の茎稈上部を受け入れて後方に掻き込む掻込オーガと掻込オ−ガによって掻き込まれた茎稈上部を受け入れて後方の脱穀部に揚上搬送するフイ−ドコンベアと、前記第1刈刃及び掻込オーガの後方下方に設置されて茎稈の株元側を切断処理する第2刈刃とを備え、前記掻込オーガの前側位置には第1刈刃で切断後の茎稈を既刈地側に向けて横搬送する茎稈横送り手段を設けてあることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場の立毛茎稈を刈り取りながら脱穀処理する収穫機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上部の高い位置で穂部を刈り取り、それより後方の低い位置で株元側を刈り取る二段刈取式コンバインが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平2−195817号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
かかる従来技術のものでは、前側上部の第1刈刃で刈り取られた茎稈上部は、穂部と共に脱穀部内に供給されるが、第1刈刃より後方下方位置の第2刈刃で刈り取られた茎稈中間部は、刈り取られた位置でそのまま圃場面に放置される構成になっている。これによると、第2刈刃で切断された茎稈の逃げ場がなくなるため、同一箇所に溜って詰りを生じさせる問題がある。また、放置された切断茎稈が次行程での作業に邪魔になり、作業性の悪化を招く問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講じた。すなわち、請求項1記載の本発明は、圃場の立毛茎稈を導入して後方に誘導搬送する複数条の誘導搬送経路をもつ誘導搬送装置(9)と、誘導搬送後の茎稈上部を切断する第1刈刃(11)と、第1刈刃で切断後の茎稈上部を受け入れて後方に掻き込む掻込オーガ(12)と掻込オ−ガによって掻き込まれた茎稈上部を受け入れて後方の脱穀部(4)に揚上搬送するフイ−ドコンベア(13)と、前記第1刈刃(11)及び掻込オーガ(12)の後方下方に設置されて茎稈の株元側を切断処理する第2刈刃(14)とを備え、前記掻込オーガ(12)の前側位置には第1刈刃(11)で切断後の茎稈を既刈地側に向けて横搬送する茎稈横送り手段(20)を設けてあることを特徴とする。
【0006】
上部(花托)切断後の茎稈は、横送り手段(20)によって横方向の既刈地側に向けて横送りされるので、茎稈の滞留が避けられ、連続した刈取作業がスムースに続行される。しかも、その茎稈は未刈地側ではなく、常に既刈地側に送られるので、次行程での刈取作業に支障をきたさない。
【0007】
請求項2記載の本発明は、請求項1において、前記茎稈横送り手段(20)は、掻込オーガ12の軸芯と平行な横軸芯(21)回りに回転する横送り螺旋22とし、刈取部(3)の一側部においてフィードコンベア(13)側から第1刈刃(11)を駆動するための刈刃駆動軸(32)にベルト(33)伝動する構成とし、該刈刃駆動軸(32)からは前記横送り螺旋(22)をベルト(34)によって伝動可能に構成してあることを特徴とする。
【0008】
刈刃駆動軸(32)から茎稈横送り螺旋(22)を駆動するので、最短伝動経路にて構成でき、簡素で安価に実施できる。また、刈取部の一側部に伝動経路を集中配置できて、メンテナンス性が向上する。
【発明の効果】
【0009】
要するに、請求項1の本発明によれば、上部(花托)切断後の茎稈は、横送り手段(20)によって横方向の既刈地側に向けて横送りされるので、茎稈の滞留が避けられることになり、連続した刈取作業をスムースに行うことができる。しかも、その茎稈は未刈地側ではなく、常に既刈地側に送られるので、次行程での刈取作業に支障をきたすことがない。
【0010】
また、請求項2の本発明によれば、請求項1の発明による作用効果を奏するものでありながら、刈刃駆動軸(32)から茎稈横送り螺旋(22)を駆動するので、最短伝動経路にて構成できることになり、簡素で安価に実施できる。また、刈取部の一側部に伝動経路を集中配置できて、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、1実施態様として汎用コンバインの構成例について説明する。
まず、図1〜図2に示す汎用コンバインの構成について述べる。
【0012】
走行クロ−ラ1を具備する車体2上には、前部に昇降可能な刈取部3を、後部にスレッシャ−タイプの脱穀部4を搭載している。刈取部3のフイ−ダハウスの横側部には運転操作部5及び運転席6が設置され、その後方にはグレンタンク7が装備されている。
【0013】
刈取部3は、立毛するひまわり茎稈を後方に掻き寄せる掻込リ−ル10と、茎稈上部を切断する第1刈刃11と、第1刈刃11で切断後の茎稈上部を受け入れて横送りした後に後方へ掻き込む掻込オーガ12と、掻込オ−ガ12によって掻き込まれた茎稈上部を受け入れて後方の脱穀部4に揚上搬送するフイ−ドコンベア13と、前記第1刈刃11及び掻込オーガ12の後方下方に設置されて茎稈の株元側を切断処理する第2刈刃14を備えた構成としている。
【0014】
前記第1刈刃11の前方には、左右の分草具8,8間において、圃場の立毛茎稈を導入して後方に誘導搬送する複数条の誘導搬送経路15をもつ誘導搬送装置9をその前部が前方下方に位置し、後部が後方上方に配置した前記第1刈刃11の近傍に位置するよう斜設している。そして、この誘導搬送装置9は、複数の搬送無端帯9a〜9eからなり、それぞれ誘導搬送経路15を形成すべく前後の横軸16a(搬送駆動軸),16b(搬送従動軸)回りに券回し、所定間隔置きに配設した搬送ラグ17によって複数のひまわり茎稈を誘導しながら搬送できるように構成している。
【0015】
なお、誘導搬送装置9は、始端側が終端側の搬送駆動軸16aを支点として上下動するように構成してあり、また、実施例では無端帯の上面にひまわりの花托部を載せて搬送できるように構成してあると共に、各無端帯間の誘導搬送経路15部には茎稈を案内する保持ガイド部材18aを設けて前記無端帯のガイドレール18bと一体化した構成としている。これによれば、上部花托側を無端帯で支えながら、下方の茎稈を保持ガイド部材18aで一定幅に案内するので、茎稈の姿勢が乱れにくくなり、安定した搬送性能が得られる。また、無端帯9a〜9eの非作用側にあって、茎稈を第1刈刃11に案内する保持ガイド部材18a,18a間の誘導搬送経路幅Dを、前記第1刈刃11の刈刃フィンガ24,24間より狭くすることによって、花托部下方の茎稈を確実に第1刈刃のフィンガー間に送りこむことができる。更に、搬送終端側の搬送ローラ23においても、刈刃フィンガ24,24の1ピッチ間内に収めるように構成することで、隣接する搬送経路は広く確保でき、花托の詰まりなどが少なくなる。
【0016】
各搬送無端帯9a〜9eの前端部には、該無端帯の回転部を左右外側から挟むように先端を先細り状に形成した分草杆25を設けると共に、搬送ガイドレール18bの両側に連結保持させ(図5参照)た構成としている。各分草杆により、多様な方向に向いた茎稈でも誘導搬送経路内に確実に分草案内することができ、搬送ガイドレールに連結するので、レール自体の強度アップも図ることができる。 前記掻込オーガ12の前側位置には、第1刈刃11で切断後の茎稈を既刈地側に向けて横搬送する茎稈横送り手段20が設けられている。この茎稈横送り手段20は、螺旋軸21と横送り螺旋22とからなり、第1刈刃11の下方で収集テーブル19の前部下側において前記掻込オーガ12軸と平行する横方向に軸受して装備し、前記第2刈刃14よりも前方上方位置に配置している。従って、この茎稈横送り螺旋22は、茎稈誘導搬送装置9の誘導搬送経路15内を後方に搬送されながら、上部の花托が切断された茎稈を、未刈地側とは反対の既刈地側に向けて横送りすることによって、ひまわり茎稈が一箇所に滞留することが避けられ、連続した刈取作業がスムースに行える。また、横送りされる茎稈は、未刈地側の未刈稈とは遠く離れた既刈地側に送られるので、次行程での刈取作業時にそれが邪魔になることがなく、作業能率を高めることができる。
【0017】
また、前記横送り螺旋22において、図7及び図8に示すように、螺旋翼板22aの外周には、その送り面側において係止突起22bが形成されるように逆L字形の螺旋翼板を構成することで、茎稈に螺旋係止突起が食い付くようになり、送り効果が的確に発揮されて、茎稈の切断作用がスムースに行なえる。
【0018】
収集テーブル19上に受け入れられたひまわり茎稈上部の花托部は、掻込オーガ12の螺旋部12aによって未刈地側一側に横送りされたのち、掻込フィンガー12bによって後方に掻き込まれ、フィードコンベア13の始端に受け継がれるようになっている。
【0019】
次に、刈取部の伝動構成について説明すると、エンジンEから動力伝達される刈取入力軸30には、フィードコンベア13を架設して該コンベアを回転駆動するように連動構成している。刈取入力軸30からカウンタ軸31を介して第1刈刃11の刈刃駆動軸32をベルト33によって回転駆動すべく連動構成してあり、そして、螺旋軸21へは刈刃駆動軸32からベルト34を介して駆動するように連動構成している。また、誘導搬送装置9への搬送駆動軸16aは、前記カウンタ軸31から第2カウンタ軸35、ベルト36等を介して回転駆動し、掻込オーガ12軸は、カウンタ軸31からベルト37を介して駆動され、掻込リール10軸は、第1・第2ベルト38,39を介して駆動されるようになっている。そして、これら各部への伝動装置は、刈取部一側の刈取側板に集中的に配置した構成としている。
【0020】
脱穀部4は、扱室46内に扱胴47を前後方向に架設し、扱室の下壁に受網48を張設し、扱室の下方には唐箕49や揺動選別装置を備える選別室を設けた構成としている。
図10において、第2刈刃(円盤刈刃)14は、後端側を車体2の前部に回動自在に枢着したセカンドモアフレーム50に、揺動リンク51を介して取り付けられた刈取支持台52に軸架してあり、駆動モータ53によって駆動される構成としている。吊上ロッド54は、前記セカンドモアフレーム50の中間部位に下側から係合するストッパー55を設け、その下端部を前記刈取支持台52に回動可能な関節状態に連結し、上部を昇降作動杆56に長孔57と接合ピン58によって吊り下げ可能に連結した構成としている。
【0021】
そして、ガススプリング60は、上部を昇降モータ61に減速ギヤ機構62を介して接続している回動アーム63に連結し、下部を昇降作動杆64の後端部に連結構成している。しかして、第2刈刃14は、昇降モータ61を正転方向に駆動すると、減速ギヤ機構62、回動アーム63、ガススプリング60、昇降作動杆56、ストッパー55、セカンドモアフレーム50、刈取支持台52が一体的に作動して上昇し、収納位置に達する。そして、第2刈刃14は、昇降モータ61を逆転方向に駆動すれば、作業位置に下降することができる。
【0022】
図11、図12において、刈取部3の未刈地側の一側部には、未刈側分草具8(左側)の近くから前方に向けて側面視略L字形に屈曲形成する分草ガイド杆26を突設して、未刈側の茎稈を機体外側方へ分草案内するように構成している。従って、この分草ガイド杆により、機体側に倒れかかってくる未刈茎稈を機体でひっかけることなく外側方へ押し出すことができるため、刈取作業がスムースに行え、連続作業が可能となる。また、左右両側の分草具8,8と、搬送無端帯9a,9eの分草杆25,25との間には、茎稈を機体外側方と誘導搬送経路内とに振り分けて誘導案内する誘導杆27,27を設けている。
【0023】
更に、図11〜図13において、誘導搬送装置9の終端部が収集テーブル19の上方に臨むように配した構成のものにあって、前記収集テーブル19の前縁と搬送無端帯9a〜9eの下部非作用側間には、塞ぎ板28を立設すると共に、搬送無端帯側からは前記塞ぎ板28にかぶるように巻付防止板29を垂下させて設けている。誘導搬送装置を終端側を支点として上下動させる構成のものにあっても、上記構成により、花托のテーブル内へのスムースな案内落下が期待でき、茎稈などの巻き付きも回避することができる。なお、上記構成に加えて、図14に示すように、搬送無端帯9a〜9e間の全幅に亘り、各無端帯終端側から塞ぎ板28に重なるようにゴム状板材45を設けるようにしておけば、誘導搬送装置を上下に揺動させて搬送終端と塞ぎ板との間の隙間が変化しても、ゴム状板材が追従し、隙間を全面的に塞ぐので、花托のみならず、脱粒した種子も確実にテーブルに投入されヘッドロスが大幅に減少する。
【0024】
図15、図16において、収集テーブル19の下面側前部から第2刈刃14に向けて茎稈案内棒66を設けることにより、茎稈を刈刃に向けて確実に誘導案内でき、切断作用がスムースに行えるようにしている。
【0025】
また、円盤刈刃14を支持するセカンドモアフレーム50には、刈刃前方から刈刃上まで茎稈を案内するガイドプレート67を該フレーム50や駆動モータ53を覆うように起立させて設けている。これによれば、茎稈を刈刃上まで案内するので、切断作用が確実に行われると共に、フレームや駆動モータに茎稈がひっかかることがなく、茎稈の流れがスムースになり、詰まりなどのトラブルが解消される。
【0026】
図17、図18に示す茎稈案内棒66は、後端が刈刃14上まで延出されて交叉している点で、図15、図16の実施例とは異なるが、切断効果がより高められる。また、図17、図18のガイドプレート67は、後端側が刈刃14の中心側に向けて傾斜しているのに対し、図15、図16では前後方向に平行状である点で異なるが、いずれの実施例も切断作用は効果的に行うことができる。
【0027】
図19、図20に示す実施例では、セカンドモアフレーム50の先端(前端)部に、平面視で先端側ほど横外側方に広がる案内体68を設けることによって、茎稈の導入範囲が拡がり、前方から導入されてくる茎稈がセカンドモアフレームとの干渉を避けることになり、刈刃側へスムースに案内されることになって、刈り残しを未然に防止することができる。
【0028】
上下に昇降可能な第2刈刃14は、例えば、脱穀クラッチ又は刈取クラッチを「OFF」及び後進スイッチ「ON」の時、第2刈刃が非作業位置まで上昇する最上位置収納状態となるよう連動構成しておくと、非刈取作業時や後進時には第2刈刃が最上位置に収納しているため、障害物との接触による刈刃の破損を招くことがない。
【0029】
また、図21、図22に示すように、刈取部の茎稈誘導搬送装置9の誘導搬送経路内に茎稈検出センサ70を設け、茎稈検出センサの茎稈導入検出結果により、第2刈刃14が刈取作業位置まで下降し、ある一定時間、導入茎稈を検出しない時には、第2刈刃が自動的に上昇するよう連動構成しておくと、突込みによる刈刃の破損を防止することができる。なお、本例では、センサ70が茎稈導入を検出すると、この検出結果に基づき、昇降モータ61を逆転方向に駆動して刈刃を下降させ、茎稈導入が無くなると、センサ70の非検出結果に基づき、昇降モータ61を正転方向に駆動して刈刃を上昇させる構成としている。
【0030】
また、図23に示す実施例では、刈取部に、前方より後方ほど高位となる複数条の茎稈誘導搬送装置9と、その終端側に設けられて誘導搬送後の茎稈上部を切断する第1刈刃11を備えてあるものにおいて、複数の搬送無端帯(9a〜9e)からなる茎稈誘導搬送装置9全体を、終端側の横軸(搬送駆動軸)16aと途中部の載架レール71に沿って左右横方向にスライド移動できるように構成している。畦際や稍倒伏して畝の中央からずれた位置にある作物でも、誘導搬送部全体を左右にスライド調節することによって確実に取り込むことができ、適応性の拡大を図ることができる。
【0031】
更に、図24に示す実施例では、誘導搬送部9全体を、搬送無端帯9a〜9eの1組と、搬送無端帯9e〜9hの1組とからなるように左右2組に分割し、それぞれが左右方向に一体的にスライドするよう構成している。これによると、図23の実施例に増して適応性の拡大を図ることができ、搬送部の2組それぞれを畝に合わせて左と右にスライドすることにより、2畝を効率よく刈り取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】汎用コンバインの要部の側面図
【図2】同上要部の平面図
【図3】同上要部の正面図
【図4】誘導搬送装置の側面図
【図5】同上要部の正面図
【図6】同上要部の切断正面図
【図7】横送り螺旋の正面図
【図8】同上要部の切断正面図
【図9】コンバイン各部の伝動経路図
【図10】第2刈刃の昇降機構の斜視図
【図11】汎用コンバイン要部の側面図
【図12】同上要部の平面図
【図13】同上要部の斜視図
【図14】同上要部の斜視図
【図15】コンバイン要部の側面図
【図16】コンバイン要部の平面図
【図17】同上要部(第2刈刃)の側面図
【図18】同上要部の平面図
【図19】第2刈刃装置の平面図
【図20】同上側面図
【図21】コンバイン要部の側面図
【図22】同上要部の平面図
【図23】刈取部の要部の平面図
【図24】同上要部の平面図
【符号の説明】
【0033】
9 茎稈誘導搬送装置 11 第1刈刃
12 掻込オーガ 13 フィードコンベア
14 第2刈刃 20 茎稈横送り手段
21 螺旋軸 22 横送り螺旋
32 刈刃駆動軸 33 刈刃駆動用ベルト
34 横送り螺旋駆動用ベルト
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場の立毛茎稈を刈り取りながら脱穀処理する収穫機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上部の高い位置で穂部を刈り取り、それより後方の低い位置で株元側を刈り取る二段刈取式コンバインが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平2−195817号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
かかる従来技術のものでは、前側上部の第1刈刃で刈り取られた茎稈上部は、穂部と共に脱穀部内に供給されるが、第1刈刃より後方下方位置の第2刈刃で刈り取られた茎稈中間部は、刈り取られた位置でそのまま圃場面に放置される構成になっている。これによると、第2刈刃で切断された茎稈の逃げ場がなくなるため、同一箇所に溜って詰りを生じさせる問題がある。また、放置された切断茎稈が次行程での作業に邪魔になり、作業性の悪化を招く問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講じた。すなわち、請求項1記載の本発明は、圃場の立毛茎稈を導入して後方に誘導搬送する複数条の誘導搬送経路をもつ誘導搬送装置(9)と、誘導搬送後の茎稈上部を切断する第1刈刃(11)と、第1刈刃で切断後の茎稈上部を受け入れて後方に掻き込む掻込オーガ(12)と掻込オ−ガによって掻き込まれた茎稈上部を受け入れて後方の脱穀部(4)に揚上搬送するフイ−ドコンベア(13)と、前記第1刈刃(11)及び掻込オーガ(12)の後方下方に設置されて茎稈の株元側を切断処理する第2刈刃(14)とを備え、前記掻込オーガ(12)の前側位置には第1刈刃(11)で切断後の茎稈を既刈地側に向けて横搬送する茎稈横送り手段(20)を設けてあることを特徴とする。
【0006】
上部(花托)切断後の茎稈は、横送り手段(20)によって横方向の既刈地側に向けて横送りされるので、茎稈の滞留が避けられ、連続した刈取作業がスムースに続行される。しかも、その茎稈は未刈地側ではなく、常に既刈地側に送られるので、次行程での刈取作業に支障をきたさない。
【0007】
請求項2記載の本発明は、請求項1において、前記茎稈横送り手段(20)は、掻込オーガ12の軸芯と平行な横軸芯(21)回りに回転する横送り螺旋22とし、刈取部(3)の一側部においてフィードコンベア(13)側から第1刈刃(11)を駆動するための刈刃駆動軸(32)にベルト(33)伝動する構成とし、該刈刃駆動軸(32)からは前記横送り螺旋(22)をベルト(34)によって伝動可能に構成してあることを特徴とする。
【0008】
刈刃駆動軸(32)から茎稈横送り螺旋(22)を駆動するので、最短伝動経路にて構成でき、簡素で安価に実施できる。また、刈取部の一側部に伝動経路を集中配置できて、メンテナンス性が向上する。
【発明の効果】
【0009】
要するに、請求項1の本発明によれば、上部(花托)切断後の茎稈は、横送り手段(20)によって横方向の既刈地側に向けて横送りされるので、茎稈の滞留が避けられることになり、連続した刈取作業をスムースに行うことができる。しかも、その茎稈は未刈地側ではなく、常に既刈地側に送られるので、次行程での刈取作業に支障をきたすことがない。
【0010】
また、請求項2の本発明によれば、請求項1の発明による作用効果を奏するものでありながら、刈刃駆動軸(32)から茎稈横送り螺旋(22)を駆動するので、最短伝動経路にて構成できることになり、簡素で安価に実施できる。また、刈取部の一側部に伝動経路を集中配置できて、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、1実施態様として汎用コンバインの構成例について説明する。
まず、図1〜図2に示す汎用コンバインの構成について述べる。
【0012】
走行クロ−ラ1を具備する車体2上には、前部に昇降可能な刈取部3を、後部にスレッシャ−タイプの脱穀部4を搭載している。刈取部3のフイ−ダハウスの横側部には運転操作部5及び運転席6が設置され、その後方にはグレンタンク7が装備されている。
【0013】
刈取部3は、立毛するひまわり茎稈を後方に掻き寄せる掻込リ−ル10と、茎稈上部を切断する第1刈刃11と、第1刈刃11で切断後の茎稈上部を受け入れて横送りした後に後方へ掻き込む掻込オーガ12と、掻込オ−ガ12によって掻き込まれた茎稈上部を受け入れて後方の脱穀部4に揚上搬送するフイ−ドコンベア13と、前記第1刈刃11及び掻込オーガ12の後方下方に設置されて茎稈の株元側を切断処理する第2刈刃14を備えた構成としている。
【0014】
前記第1刈刃11の前方には、左右の分草具8,8間において、圃場の立毛茎稈を導入して後方に誘導搬送する複数条の誘導搬送経路15をもつ誘導搬送装置9をその前部が前方下方に位置し、後部が後方上方に配置した前記第1刈刃11の近傍に位置するよう斜設している。そして、この誘導搬送装置9は、複数の搬送無端帯9a〜9eからなり、それぞれ誘導搬送経路15を形成すべく前後の横軸16a(搬送駆動軸),16b(搬送従動軸)回りに券回し、所定間隔置きに配設した搬送ラグ17によって複数のひまわり茎稈を誘導しながら搬送できるように構成している。
【0015】
なお、誘導搬送装置9は、始端側が終端側の搬送駆動軸16aを支点として上下動するように構成してあり、また、実施例では無端帯の上面にひまわりの花托部を載せて搬送できるように構成してあると共に、各無端帯間の誘導搬送経路15部には茎稈を案内する保持ガイド部材18aを設けて前記無端帯のガイドレール18bと一体化した構成としている。これによれば、上部花托側を無端帯で支えながら、下方の茎稈を保持ガイド部材18aで一定幅に案内するので、茎稈の姿勢が乱れにくくなり、安定した搬送性能が得られる。また、無端帯9a〜9eの非作用側にあって、茎稈を第1刈刃11に案内する保持ガイド部材18a,18a間の誘導搬送経路幅Dを、前記第1刈刃11の刈刃フィンガ24,24間より狭くすることによって、花托部下方の茎稈を確実に第1刈刃のフィンガー間に送りこむことができる。更に、搬送終端側の搬送ローラ23においても、刈刃フィンガ24,24の1ピッチ間内に収めるように構成することで、隣接する搬送経路は広く確保でき、花托の詰まりなどが少なくなる。
【0016】
各搬送無端帯9a〜9eの前端部には、該無端帯の回転部を左右外側から挟むように先端を先細り状に形成した分草杆25を設けると共に、搬送ガイドレール18bの両側に連結保持させ(図5参照)た構成としている。各分草杆により、多様な方向に向いた茎稈でも誘導搬送経路内に確実に分草案内することができ、搬送ガイドレールに連結するので、レール自体の強度アップも図ることができる。 前記掻込オーガ12の前側位置には、第1刈刃11で切断後の茎稈を既刈地側に向けて横搬送する茎稈横送り手段20が設けられている。この茎稈横送り手段20は、螺旋軸21と横送り螺旋22とからなり、第1刈刃11の下方で収集テーブル19の前部下側において前記掻込オーガ12軸と平行する横方向に軸受して装備し、前記第2刈刃14よりも前方上方位置に配置している。従って、この茎稈横送り螺旋22は、茎稈誘導搬送装置9の誘導搬送経路15内を後方に搬送されながら、上部の花托が切断された茎稈を、未刈地側とは反対の既刈地側に向けて横送りすることによって、ひまわり茎稈が一箇所に滞留することが避けられ、連続した刈取作業がスムースに行える。また、横送りされる茎稈は、未刈地側の未刈稈とは遠く離れた既刈地側に送られるので、次行程での刈取作業時にそれが邪魔になることがなく、作業能率を高めることができる。
【0017】
また、前記横送り螺旋22において、図7及び図8に示すように、螺旋翼板22aの外周には、その送り面側において係止突起22bが形成されるように逆L字形の螺旋翼板を構成することで、茎稈に螺旋係止突起が食い付くようになり、送り効果が的確に発揮されて、茎稈の切断作用がスムースに行なえる。
【0018】
収集テーブル19上に受け入れられたひまわり茎稈上部の花托部は、掻込オーガ12の螺旋部12aによって未刈地側一側に横送りされたのち、掻込フィンガー12bによって後方に掻き込まれ、フィードコンベア13の始端に受け継がれるようになっている。
【0019】
次に、刈取部の伝動構成について説明すると、エンジンEから動力伝達される刈取入力軸30には、フィードコンベア13を架設して該コンベアを回転駆動するように連動構成している。刈取入力軸30からカウンタ軸31を介して第1刈刃11の刈刃駆動軸32をベルト33によって回転駆動すべく連動構成してあり、そして、螺旋軸21へは刈刃駆動軸32からベルト34を介して駆動するように連動構成している。また、誘導搬送装置9への搬送駆動軸16aは、前記カウンタ軸31から第2カウンタ軸35、ベルト36等を介して回転駆動し、掻込オーガ12軸は、カウンタ軸31からベルト37を介して駆動され、掻込リール10軸は、第1・第2ベルト38,39を介して駆動されるようになっている。そして、これら各部への伝動装置は、刈取部一側の刈取側板に集中的に配置した構成としている。
【0020】
脱穀部4は、扱室46内に扱胴47を前後方向に架設し、扱室の下壁に受網48を張設し、扱室の下方には唐箕49や揺動選別装置を備える選別室を設けた構成としている。
図10において、第2刈刃(円盤刈刃)14は、後端側を車体2の前部に回動自在に枢着したセカンドモアフレーム50に、揺動リンク51を介して取り付けられた刈取支持台52に軸架してあり、駆動モータ53によって駆動される構成としている。吊上ロッド54は、前記セカンドモアフレーム50の中間部位に下側から係合するストッパー55を設け、その下端部を前記刈取支持台52に回動可能な関節状態に連結し、上部を昇降作動杆56に長孔57と接合ピン58によって吊り下げ可能に連結した構成としている。
【0021】
そして、ガススプリング60は、上部を昇降モータ61に減速ギヤ機構62を介して接続している回動アーム63に連結し、下部を昇降作動杆64の後端部に連結構成している。しかして、第2刈刃14は、昇降モータ61を正転方向に駆動すると、減速ギヤ機構62、回動アーム63、ガススプリング60、昇降作動杆56、ストッパー55、セカンドモアフレーム50、刈取支持台52が一体的に作動して上昇し、収納位置に達する。そして、第2刈刃14は、昇降モータ61を逆転方向に駆動すれば、作業位置に下降することができる。
【0022】
図11、図12において、刈取部3の未刈地側の一側部には、未刈側分草具8(左側)の近くから前方に向けて側面視略L字形に屈曲形成する分草ガイド杆26を突設して、未刈側の茎稈を機体外側方へ分草案内するように構成している。従って、この分草ガイド杆により、機体側に倒れかかってくる未刈茎稈を機体でひっかけることなく外側方へ押し出すことができるため、刈取作業がスムースに行え、連続作業が可能となる。また、左右両側の分草具8,8と、搬送無端帯9a,9eの分草杆25,25との間には、茎稈を機体外側方と誘導搬送経路内とに振り分けて誘導案内する誘導杆27,27を設けている。
【0023】
更に、図11〜図13において、誘導搬送装置9の終端部が収集テーブル19の上方に臨むように配した構成のものにあって、前記収集テーブル19の前縁と搬送無端帯9a〜9eの下部非作用側間には、塞ぎ板28を立設すると共に、搬送無端帯側からは前記塞ぎ板28にかぶるように巻付防止板29を垂下させて設けている。誘導搬送装置を終端側を支点として上下動させる構成のものにあっても、上記構成により、花托のテーブル内へのスムースな案内落下が期待でき、茎稈などの巻き付きも回避することができる。なお、上記構成に加えて、図14に示すように、搬送無端帯9a〜9e間の全幅に亘り、各無端帯終端側から塞ぎ板28に重なるようにゴム状板材45を設けるようにしておけば、誘導搬送装置を上下に揺動させて搬送終端と塞ぎ板との間の隙間が変化しても、ゴム状板材が追従し、隙間を全面的に塞ぐので、花托のみならず、脱粒した種子も確実にテーブルに投入されヘッドロスが大幅に減少する。
【0024】
図15、図16において、収集テーブル19の下面側前部から第2刈刃14に向けて茎稈案内棒66を設けることにより、茎稈を刈刃に向けて確実に誘導案内でき、切断作用がスムースに行えるようにしている。
【0025】
また、円盤刈刃14を支持するセカンドモアフレーム50には、刈刃前方から刈刃上まで茎稈を案内するガイドプレート67を該フレーム50や駆動モータ53を覆うように起立させて設けている。これによれば、茎稈を刈刃上まで案内するので、切断作用が確実に行われると共に、フレームや駆動モータに茎稈がひっかかることがなく、茎稈の流れがスムースになり、詰まりなどのトラブルが解消される。
【0026】
図17、図18に示す茎稈案内棒66は、後端が刈刃14上まで延出されて交叉している点で、図15、図16の実施例とは異なるが、切断効果がより高められる。また、図17、図18のガイドプレート67は、後端側が刈刃14の中心側に向けて傾斜しているのに対し、図15、図16では前後方向に平行状である点で異なるが、いずれの実施例も切断作用は効果的に行うことができる。
【0027】
図19、図20に示す実施例では、セカンドモアフレーム50の先端(前端)部に、平面視で先端側ほど横外側方に広がる案内体68を設けることによって、茎稈の導入範囲が拡がり、前方から導入されてくる茎稈がセカンドモアフレームとの干渉を避けることになり、刈刃側へスムースに案内されることになって、刈り残しを未然に防止することができる。
【0028】
上下に昇降可能な第2刈刃14は、例えば、脱穀クラッチ又は刈取クラッチを「OFF」及び後進スイッチ「ON」の時、第2刈刃が非作業位置まで上昇する最上位置収納状態となるよう連動構成しておくと、非刈取作業時や後進時には第2刈刃が最上位置に収納しているため、障害物との接触による刈刃の破損を招くことがない。
【0029】
また、図21、図22に示すように、刈取部の茎稈誘導搬送装置9の誘導搬送経路内に茎稈検出センサ70を設け、茎稈検出センサの茎稈導入検出結果により、第2刈刃14が刈取作業位置まで下降し、ある一定時間、導入茎稈を検出しない時には、第2刈刃が自動的に上昇するよう連動構成しておくと、突込みによる刈刃の破損を防止することができる。なお、本例では、センサ70が茎稈導入を検出すると、この検出結果に基づき、昇降モータ61を逆転方向に駆動して刈刃を下降させ、茎稈導入が無くなると、センサ70の非検出結果に基づき、昇降モータ61を正転方向に駆動して刈刃を上昇させる構成としている。
【0030】
また、図23に示す実施例では、刈取部に、前方より後方ほど高位となる複数条の茎稈誘導搬送装置9と、その終端側に設けられて誘導搬送後の茎稈上部を切断する第1刈刃11を備えてあるものにおいて、複数の搬送無端帯(9a〜9e)からなる茎稈誘導搬送装置9全体を、終端側の横軸(搬送駆動軸)16aと途中部の載架レール71に沿って左右横方向にスライド移動できるように構成している。畦際や稍倒伏して畝の中央からずれた位置にある作物でも、誘導搬送部全体を左右にスライド調節することによって確実に取り込むことができ、適応性の拡大を図ることができる。
【0031】
更に、図24に示す実施例では、誘導搬送部9全体を、搬送無端帯9a〜9eの1組と、搬送無端帯9e〜9hの1組とからなるように左右2組に分割し、それぞれが左右方向に一体的にスライドするよう構成している。これによると、図23の実施例に増して適応性の拡大を図ることができ、搬送部の2組それぞれを畝に合わせて左と右にスライドすることにより、2畝を効率よく刈り取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】汎用コンバインの要部の側面図
【図2】同上要部の平面図
【図3】同上要部の正面図
【図4】誘導搬送装置の側面図
【図5】同上要部の正面図
【図6】同上要部の切断正面図
【図7】横送り螺旋の正面図
【図8】同上要部の切断正面図
【図9】コンバイン各部の伝動経路図
【図10】第2刈刃の昇降機構の斜視図
【図11】汎用コンバイン要部の側面図
【図12】同上要部の平面図
【図13】同上要部の斜視図
【図14】同上要部の斜視図
【図15】コンバイン要部の側面図
【図16】コンバイン要部の平面図
【図17】同上要部(第2刈刃)の側面図
【図18】同上要部の平面図
【図19】第2刈刃装置の平面図
【図20】同上側面図
【図21】コンバイン要部の側面図
【図22】同上要部の平面図
【図23】刈取部の要部の平面図
【図24】同上要部の平面図
【符号の説明】
【0033】
9 茎稈誘導搬送装置 11 第1刈刃
12 掻込オーガ 13 フィードコンベア
14 第2刈刃 20 茎稈横送り手段
21 螺旋軸 22 横送り螺旋
32 刈刃駆動軸 33 刈刃駆動用ベルト
34 横送り螺旋駆動用ベルト
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場の立毛茎稈を導入して後方に誘導搬送する複数条の誘導搬送経路をもつ誘導搬送装置(9)と、誘導搬送後の茎稈上部を切断する第1刈刃(11)と、第1刈刃で切断後の茎稈上部を受け入れて後方に掻き込む掻込オーガ(12)と掻込オ−ガによって掻き込まれた茎稈上部を受け入れて後方の脱穀部(4)に揚上搬送するフイ−ドコンベア(13)と、前記第1刈刃(11)及び掻込オーガ(12)の後方下方に設置されて茎稈の株元側を切断処理する第2刈刃(14)とを備え、前記掻込オーガ(12)の前側位置には第1刈刃(11)で切断後の茎稈を既刈地側に向けて横搬送する茎稈横送り手段(20)を設けてあることを特徴とする収穫機。
【請求項2】
前記茎稈横送り手段(20)は、掻込オーガ12の軸芯と平行な横軸芯(21)回りに回転する横送り螺旋22とし、刈取部(3)の一側部においてフィードコンベア(13)側から第1刈刃(11)を駆動するための刈刃駆動軸(32)にベルト(33)伝動する構成とし、該刈刃駆動軸(32)からは前記横送り螺旋(22)をベルト(34)によって伝動可能に構成してあることを特徴とする請求項1記載の収穫機。
【請求項1】
圃場の立毛茎稈を導入して後方に誘導搬送する複数条の誘導搬送経路をもつ誘導搬送装置(9)と、誘導搬送後の茎稈上部を切断する第1刈刃(11)と、第1刈刃で切断後の茎稈上部を受け入れて後方に掻き込む掻込オーガ(12)と掻込オ−ガによって掻き込まれた茎稈上部を受け入れて後方の脱穀部(4)に揚上搬送するフイ−ドコンベア(13)と、前記第1刈刃(11)及び掻込オーガ(12)の後方下方に設置されて茎稈の株元側を切断処理する第2刈刃(14)とを備え、前記掻込オーガ(12)の前側位置には第1刈刃(11)で切断後の茎稈を既刈地側に向けて横搬送する茎稈横送り手段(20)を設けてあることを特徴とする収穫機。
【請求項2】
前記茎稈横送り手段(20)は、掻込オーガ12の軸芯と平行な横軸芯(21)回りに回転する横送り螺旋22とし、刈取部(3)の一側部においてフィードコンベア(13)側から第1刈刃(11)を駆動するための刈刃駆動軸(32)にベルト(33)伝動する構成とし、該刈刃駆動軸(32)からは前記横送り螺旋(22)をベルト(34)によって伝動可能に構成してあることを特徴とする請求項1記載の収穫機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2007−89467(P2007−89467A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−282606(P2005−282606)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]