収納具
【課題】両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具が不必要に拡がることを防止又は減少させることができる収納具を提供する。
【解決手段】底部の外縁が、線分に沿った少なくとも2の線分縁を有し、筒本体が、2の線分縁の第1線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の略直線に挟まれた第1本体部と、2の線分縁のうちの第2線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の略直線に挟まれた第2本体部と、を有してなり、第1線分縁と第2線分縁との間の底部折り線に沿って底部を筒本体内部から見て山折りする底部折りが可能、及び/又は、第1線分縁に略平行な第1本体部上に存する第1折り線に沿って第1本体部を筒本体内部から見て山折りすると共に第2線分縁に略平行な第2本体部上に存する第2折り線に沿って第2本体部を筒本体内部から見て山折りが可能であり、底部折り線又はその近傍である折り線近傍部分及び/又は第1線分縁又はその近傍である線分縁近傍部分を引き上げることで底部折り状態及び/又は第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する引き上げ手段として両端が直接又は間接に取り付けられた線材又は帯材を有するものである、収納具である。
【解決手段】底部の外縁が、線分に沿った少なくとも2の線分縁を有し、筒本体が、2の線分縁の第1線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の略直線に挟まれた第1本体部と、2の線分縁のうちの第2線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の略直線に挟まれた第2本体部と、を有してなり、第1線分縁と第2線分縁との間の底部折り線に沿って底部を筒本体内部から見て山折りする底部折りが可能、及び/又は、第1線分縁に略平行な第1本体部上に存する第1折り線に沿って第1本体部を筒本体内部から見て山折りすると共に第2線分縁に略平行な第2本体部上に存する第2折り線に沿って第2本体部を筒本体内部から見て山折りが可能であり、底部折り線又はその近傍である折り線近傍部分及び/又は第1線分縁又はその近傍である線分縁近傍部分を引き上げることで底部折り状態及び/又は第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する引き上げ手段として両端が直接又は間接に取り付けられた線材又は帯材を有するものである、収納具である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具であって、
底部の外縁が、線分に沿った少なくとも2の線分縁を有し、
筒本体が、2の線分縁のうちの第1線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の曲線に挟まれた筒本体の部分である第1本体部と、2の線分縁のうちの第2線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の曲線に挟まれた筒本体の部分である第2本体部と、を有してなり、
第1本体部と底部とが第1線分縁の周りになす第1角度と、第2本体部と底部とが第2線分縁の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部と底部とが連結されており、
第1線分縁と第2線分縁との間の底部上に存する線分である底部折り線に沿って底部を筒本体内部から見て山折りする底部折りが可能、及び/又は、第1線分縁に略平行な第1本体部上に存する第1折り線に沿って第1本体部を筒本体内部から見て山折りすると共に第2線分縁に略平行な第2本体部上に存する第2折り線に沿って第2本体部を筒本体内部から見て山折りする本体折りが可能であり、
底部折り可能な場合には、底部折り線又はその近傍の底部の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端方向への変位を制限することで底部折り状態を保持し、及び/又は、本体折り可能な場合には、第1線分縁又はその近傍の底部の部分である線分縁近傍部分を引き上げることで線分縁近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端方向への変位を制限することで第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する引き上げ手段を有するものである、収納具。
【請求項2】
底部が略長方形であり、第1線分縁及び第2線分縁が該略長方形の対辺に形成されるものである、請求項1に記載の収納具。
【請求項3】
第1本体部と第2本体部との間を連結する一対のまち部であって、筒本体の他端側の縁に存する点である他縁点と、筒本体の一端側の縁に存する点である一縁点と他縁点とを結ぶ線分上に存する折り基準点と、を結ぶ線分であるまち部折り線に沿って筒本体内部から見て山折り又は谷折りが可能な一対のまち部を筒本体が備えるものである、請求項1又は2に記載の収納具。
【請求項4】
引き上げ手段が、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に少なくとも一端が直接又は間接に取り付けられた線材又は帯材を含んでなる、請求項1乃至3のいずれか1に記載の収納具。
【請求項5】
底部折り可能な場合であり、
引き上げ手段が、底部折り線に跨るよう底部の内面の少なくとも一部に沿って配設され折り線近傍部分に取り付けられる底補強部材を含んでなり、
線材又は帯材の少なくとも一端が底補強部材の底部折り線から離れた位置に取り付けられることで該少なくとも一端が底補強部材を介して折り線近傍部分に間接に取り付けられるものである、請求項4に記載の収納具。
【請求項6】
底補強部材の外縁が、第1線分縁に略沿った第1外縁部と、第2線分縁に略沿った第2外縁部と、を備えてなり、
線材又は帯材の前記少なくとも一端が第2外縁部に取り付けられるものである、請求項5に記載の収納具。
【請求項7】
第1本体部と第2本体部との間を連結する一対のまち部であって、筒本体の他端側の縁に存する点である他縁点と、筒本体の一端側の縁に存する点である一縁点と他縁点とを結ぶ線分上に存する折り基準点と、を結ぶ線分であるまち部折り線に沿って筒本体内部から見て山折りが可能な一対のまち部を筒本体が備え、
底補強部材が、筒本体内部から見て山折りされるまち部との衝突を避けるための切り欠き部分を有するものである、請求項5又は6に記載の収納具。
【請求項8】
線材又は帯材が、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に両端が直接又は間接に取り付けられる、請求項4乃至7のいずれか1に記載の収納具。
【請求項9】
線材又は帯材の少なくとも一部を、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分よりも筒本体の他端側に保持する引き上げ材保持手段を有するものである、請求項4乃至7のいずれか1に記載の収納具。
【請求項10】
貫通穴が筒本体の内部と外部とを連通させるよう折り線近傍部分又は線分縁近傍部分よりも筒本体の他端側に一対形成され、
線材又は帯材が、筒本体の内部及び外部のうち線材又は帯材の両端が存する一方とは反対の他方の側において一対の貫通穴の間に架け渡されることで、該一対の貫通穴が形成された筒本体が引き上げ材保持手段として機能する、請求項9に記載の収納具。
【請求項11】
線材又は帯材を貫通させる貫通穴が形成された筒本体に取り付けられた筒本体とは別体の貫通穴形成部材を引き上げ材保持手段が有するものである、請求項9に記載の収納具。
【請求項12】
収納具を使用者が手で下げるための筒本体の他端から突出する取っ手を有し、
筒本体の他端から突出する取っ手に線材又は帯材を引っかけることで、取っ手が引き上げ材保持手段として機能するものである、請求項9に記載の収納具。
【請求項13】
収納具を使用者が手で下げるための取っ手を有し、
使用者の手で、取っ手と一緒に線材又は帯材を握ると、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分が引き上げられる、請求項4乃至12のいずれか1に記載の収納具。
【請求項14】
折り線近傍部分又は線分縁近傍部分が引き上げられた状態で線材又は帯材を係止する係止手段を有するものである、請求項4乃至12のいずれか1に記載の収納具。
【請求項15】
係止手段は、線材又は帯材を係止するフック部分が形成された筒本体とは別体の筒本体に取り付けられたフック部材を含んでなる、請求項14に記載の収納具。
【請求項1】
両端が開放された中空の筒本体と、筒本体の一端を閉じる底部と、を含んでなる有底の収納具であって、
底部の外縁が、線分に沿った少なくとも2の線分縁を有し、
筒本体が、2の線分縁のうちの第1線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の曲線に挟まれた筒本体の部分である第1本体部と、2の線分縁のうちの第2線分縁の両端から筒本体の他端まで延びる一対の曲線に挟まれた筒本体の部分である第2本体部と、を有してなり、
第1本体部と底部とが第1線分縁の周りになす第1角度と、第2本体部と底部とが第2線分縁の周りになす第2角度と、が変化し得るよう両本体部と底部とが連結されており、
第1線分縁と第2線分縁との間の底部上に存する線分である底部折り線に沿って底部を筒本体内部から見て山折りする底部折りが可能、及び/又は、第1線分縁に略平行な第1本体部上に存する第1折り線に沿って第1本体部を筒本体内部から見て山折りすると共に第2線分縁に略平行な第2本体部上に存する第2折り線に沿って第2本体部を筒本体内部から見て山折りする本体折りが可能であり、
底部折り可能な場合には、底部折り線又はその近傍の底部の部分である折り線近傍部分を引き上げることで折り線近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端方向への変位を制限することで底部折り状態を保持し、及び/又は、本体折り可能な場合には、第1線分縁又はその近傍の底部の部分である線分縁近傍部分を引き上げることで線分縁近傍部分の筒本体に対する筒本体の一端方向への変位を制限することで第1折り線に沿った第1本体部の該山折り状態を保持する引き上げ手段を有するものである、収納具。
【請求項2】
底部が略長方形であり、第1線分縁及び第2線分縁が該略長方形の対辺に形成されるものである、請求項1に記載の収納具。
【請求項3】
第1本体部と第2本体部との間を連結する一対のまち部であって、筒本体の他端側の縁に存する点である他縁点と、筒本体の一端側の縁に存する点である一縁点と他縁点とを結ぶ線分上に存する折り基準点と、を結ぶ線分であるまち部折り線に沿って筒本体内部から見て山折り又は谷折りが可能な一対のまち部を筒本体が備えるものである、請求項1又は2に記載の収納具。
【請求項4】
引き上げ手段が、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に少なくとも一端が直接又は間接に取り付けられた線材又は帯材を含んでなる、請求項1乃至3のいずれか1に記載の収納具。
【請求項5】
底部折り可能な場合であり、
引き上げ手段が、底部折り線に跨るよう底部の内面の少なくとも一部に沿って配設され折り線近傍部分に取り付けられる底補強部材を含んでなり、
線材又は帯材の少なくとも一端が底補強部材の底部折り線から離れた位置に取り付けられることで該少なくとも一端が底補強部材を介して折り線近傍部分に間接に取り付けられるものである、請求項4に記載の収納具。
【請求項6】
底補強部材の外縁が、第1線分縁に略沿った第1外縁部と、第2線分縁に略沿った第2外縁部と、を備えてなり、
線材又は帯材の前記少なくとも一端が第2外縁部に取り付けられるものである、請求項5に記載の収納具。
【請求項7】
第1本体部と第2本体部との間を連結する一対のまち部であって、筒本体の他端側の縁に存する点である他縁点と、筒本体の一端側の縁に存する点である一縁点と他縁点とを結ぶ線分上に存する折り基準点と、を結ぶ線分であるまち部折り線に沿って筒本体内部から見て山折りが可能な一対のまち部を筒本体が備え、
底補強部材が、筒本体内部から見て山折りされるまち部との衝突を避けるための切り欠き部分を有するものである、請求項5又は6に記載の収納具。
【請求項8】
線材又は帯材が、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分に両端が直接又は間接に取り付けられる、請求項4乃至7のいずれか1に記載の収納具。
【請求項9】
線材又は帯材の少なくとも一部を、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分よりも筒本体の他端側に保持する引き上げ材保持手段を有するものである、請求項4乃至7のいずれか1に記載の収納具。
【請求項10】
貫通穴が筒本体の内部と外部とを連通させるよう折り線近傍部分又は線分縁近傍部分よりも筒本体の他端側に一対形成され、
線材又は帯材が、筒本体の内部及び外部のうち線材又は帯材の両端が存する一方とは反対の他方の側において一対の貫通穴の間に架け渡されることで、該一対の貫通穴が形成された筒本体が引き上げ材保持手段として機能する、請求項9に記載の収納具。
【請求項11】
線材又は帯材を貫通させる貫通穴が形成された筒本体に取り付けられた筒本体とは別体の貫通穴形成部材を引き上げ材保持手段が有するものである、請求項9に記載の収納具。
【請求項12】
収納具を使用者が手で下げるための筒本体の他端から突出する取っ手を有し、
筒本体の他端から突出する取っ手に線材又は帯材を引っかけることで、取っ手が引き上げ材保持手段として機能するものである、請求項9に記載の収納具。
【請求項13】
収納具を使用者が手で下げるための取っ手を有し、
使用者の手で、取っ手と一緒に線材又は帯材を握ると、折り線近傍部分又は線分縁近傍部分が引き上げられる、請求項4乃至12のいずれか1に記載の収納具。
【請求項14】
折り線近傍部分又は線分縁近傍部分が引き上げられた状態で線材又は帯材を係止する係止手段を有するものである、請求項4乃至12のいずれか1に記載の収納具。
【請求項15】
係止手段は、線材又は帯材を係止するフック部分が形成された筒本体とは別体の筒本体に取り付けられたフック部材を含んでなる、請求項14に記載の収納具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【公開番号】特開2012−148785(P2012−148785A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−6962(P2011−6962)
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【出願人】(304050266)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【出願人】(304050266)
【Fターム(参考)】
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