受付管理システム、受付管理装置、プログラムおよび受付管理方法
【課題】所定の電磁波を用いた通信を避けるべき病院内に滞在する受診者に対して電子メールを送信することを避けるシステムを提供する。
【解決手段】患者の診療の受付を管理する受付管理装置を備える受付管理システムであって、前記受付管理装置は、所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理手段と、を備える。
【解決手段】患者の診療の受付を管理する受付管理装置を備える受付管理システムであって、前記受付管理装置は、所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理手段と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受付を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
患者の受診順を管理し、受診順に電子メールを送信して患者を呼び出す技術が、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−310413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の技術では、所定の電磁波を用いた通信を避けるべき病院内に滞在する受診者に対しても、一律に、呼び出しのための電子メールを送信してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例えば、本願発明に係る受付管理システムは、患者の診療の受付を管理する受付管理装置を備える受付管理システムであって、前記受付管理装置は、所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また例えば、患者の診療の受付を管理する受付管理装置であって、所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、例えば、コンピュータに、患者の診療の受付を管理させるプログラムであって、前記コンピュータを、制御手段と、記憶手段として機能させ、前記記憶手段に対して、前記患者ごとの受付番号に関して受診状態を記憶させ、前記制御手段に対して、所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手順と、前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手順と、診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手順と、前記退出検出手順により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手順により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記記憶手段に格納する受診状態管理手順と、を実行させることを特徴とする。
【0008】
患者の診療の受付を管理する受付管理装置の受付管理方法であって、前記受付管理装置は、所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、を備え、前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理ステップ、を実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明を適用することで、所定の電磁波を用いた通信を避けるべき病院内に滞在する受診者に対して電子メールを送信することを避けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態の受診管理システムの概要を示す図である。
【図2】本実施形態におけるICカード書込機の概要を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施形態における受付機の概要を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施形態における外出機の概要を示す機能ブロック図である。
【図5】本実施形態における受付管理サーバーの概要を示す機能ブロック図である。
【図6】本実施形態における閲覧端末の概要を示す機能ブロック図である。
【図7】本実施形態におけるメールサーバーの概要を示す機能ブロック図である。
【図8】本実施形態におけるカード記憶部のデータ構造を示す図である。
【図9】本実施形態における患者番号記憶部のデータ構造を示す図である。
【図10】本実施形態における割当済受付番号記憶部のデータ構造を示す図である。
【図11】本実施形態における患者受診状態記憶部のデータ構造を示す図である。
【図12】本実施形態におけるメールアドレス記憶部のデータ構造を示す図である。
【図13】本実施形態のICカード書込機のハードウェア構成を示す図である。
【図14】本実施形態の外出機のハードウェア構成を示す図である。
【図15】本実施形態の受付管理サーバーのハードウェア構成を示す図である。
【図16】本実施形態のICカード発行処理の処理フローを示す図である。
【図17】本実施形態の診療受付処理の処理フローを示す図である。
【図18】本実施形態の外出処理の処理フローを示す図である。
【図19】本実施形態の帰院処理の処理フローを示す図である。
【図20】本実施形態の受付情報閲覧処理の処理フローを示す図である。
【図21】本実施形態の受付一覧画面の例を示す図である。
【図22】本実施形態の患者呼び出し処理の処理フローを示す図である。
【図23】本実施形態の呼び出しメールテンプレートの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態について図1〜図23を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態の例である受診管理システム1の概要を示す図である。受診管理システム1には、互いにネットワーク10により通信可能に接続されるICカード書込機100と、受付機200と、外出機300と、受付管理サーバー400と、閲覧端末500と、メールサーバー600と、が含まれる。ネットワーク10は、いわゆるLAN(Local Area Network)等のネットワークである。ただし、これに限らず、ネットワーク10は、インターネット、WAN(Wide Area Network)またはVPN(Virtual Private Network)等の一般公衆回線を一部に用いた通信網であってもよい。
【0013】
また、患者である受診者が所持するIC(Integrated Circuit)カード50は、ICカード書込機100により患者番号等患者を識別する情報をその情報記憶領域に書き込まれて生成される。また、ICカード50は、受付機200に対して受付時に患者番号等を受け渡す。そして、ICカード50は、外出時または帰院時に、外出機300に患者番号等を受け渡す。
【0014】
ここで、本実施形態においては、ICカード50は、RFID(Radio Frequency IDentification)用のアンテナや記憶素子、通信モジュールを備えたカードを想定しているが、これに限られない。例えば、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォンその他RFID機能を有する装置であればよい。
【0015】
また、メール受信装置60は、メールサーバー600から送信された所定の電子メールアドレス向けの電子メールを受信する。ここで、本実施形態においては、インターネットあるいは携帯電話キャリア網を介した電子メール受信機能を有する携帯電話端末を想定しているが、これに限られない。例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォンその他電子メール受信機能を有する装置であればよい。
【0016】
ICカード書込機100は、ICカード50の情報記憶領域に対して、患者を特定する患者番号を書き込んで記憶させる装置である。図2に示すように、ICカード書込機100は、制御部110と、出力表示部130と、入力受付部140と、ICカード書込部150と、通信処理部160と、を備える。制御部110は、入力処理部111と、出力処理部112と、患者番号発行部113と、を備える。
【0017】
入力処理部111は、入力受付部140から入力された所定の情報の入力を受け付ける。出力処理部112は、出力表示部130に対して、出力する情報を受け渡す。出力する情報は、例えば書込みを行ったICカードの書込結果の表示や、検知したエラーの情報を示す表示の画面情報等である。
【0018】
患者番号発行部113は、入力処理部111が受け付けた入力情報に応じて、患者番号の割り付けを受付管理サーバー400へ依頼し、受付管理サーバー400から送信された患者番号を受信する。そして、患者番号発行部113は、ICカード書込部150に対して、受信した患者番号をICカード50に書き込むよう指示する。
【0019】
出力表示部130は、ICカード書込機100のGUI(Graphical User Interface)あるいはCUI(Character−based Unser Interface)等の各種情報を出力する。入力受付部140は、GUIあるいはCUIの操作情報の入力を受け付ける。例えば、入力受付部140は、ICカード50の挿入についてのガイダンスや、患者番号の書込みの指示等における各種の操作についての情報を受け付ける。
【0020】
ICカード書込部150は、ICカード50に対して、指定された情報を書込む。具体的には、ICカード書込部150は、後述するICカード入出力装置107により書き込み可能に配置されたICカード50に対して、指定された情報を書き込む。
【0021】
通信処理部160は、ネットワーク10等を介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0022】
受付機200は、ICカード50の情報記憶領域に記憶された、患者を特定する患者番号を読み出して診療の受付を行う装置である。図3に示すように、受付機200は、制御部210と、出力表示部230と、入力受付部240と、ICカード読取部250と、通信処理部260と、を備える。制御部210は、入力処理部211と、出力処理部212と、受付処理部213と、を備える。
【0023】
入力処理部211は、入力受付部240から入力された所定の情報の入力を受け付ける。出力処理部212は、出力表示部230に対して、出力する情報を受け渡す。出力する情報は、例えば書込みを行ったICカードの書込結果の表示や、検知したエラーの情報を示す表示の画面情報等である。
【0024】
受付処理部213は、入力処理部211が受け付けた入力情報に応じて、ICカード読取部250を介してICカード50から患者番号を読み取り、患者の診療の受け付けを受付管理サーバー400へ依頼する。
【0025】
出力表示部230は、受付機200のGUIあるいはCUI等の各種情報を出力する。入力受付部240は、GUIあるいはCUIの操作情報の入力を受け付ける。例えば、入力受付部240は、ICカード50の挿入についてのガイダンスや、診療の受付等における各種の操作(例えば、受診する診療科の指定等)についての情報を受け付ける。
【0026】
ICカード読取部250は、ICカード50から、ICカード50の情報記憶領域に記憶されている情報を読み出す。具体的には、ICカード読取部250は、後述するICカード入出力装置107により読取可能に配置されたICカード50から、情報を読み出す。
【0027】
通信処理部260は、ネットワーク10等を介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0028】
外出機300は、ICカード50の情報記憶領域に書き込まれた患者番号を読み取り、受診者の院内への進入(帰院)、院外への退出(外出)を検出する装置である。図4に示すように、外出機300は、制御部310と、出力表示部330と、外入力受付部340と、帰院入力受付部350と、通信処理部360と、を備える。制御部310は、入力処理部311と、出力処理部312と、外出処理部313と、帰院処理部314と、を備える。
【0029】
入力処理部311は、外出入力受付部340および帰院入力受付部350から入力された所定の情報(患者番号)の入力を受け付ける。出力処理部312は、出力表示部330に対して、出力する情報を受け渡す。出力する情報は、例えば検知したエラーの情報を示す表示の画面情報等である。
【0030】
外出処理部313および帰院処理部314は、入力処理部311が受け付けた入力情報が、外出入力受付部340を介して入力を受け付けたか、帰院入力受付部350を介して受け付けたかのいずれかの場合に応じて、「外出」したか「帰院」したかを特定して患者番号を受付管理サーバー400へ送信する。
【0031】
出力表示部330は、外出機300のGUIあるいはCUI等の各種情報を出力する。外出入力受付部340は、ICカード50から、ICカード50の情報記憶領域に記憶されている情報を読み出す。具体的には、外出入力受付部340は、後述するICカード入出力装置397により読取可能に配置されたICカード50から、情報を読み出す。
【0032】
帰院入力受付部350は、ICカード50から、ICカード50の情報記憶領域に記憶されている情報を読み出す。具体的には、帰院入力受付部350は、後述するICカード入出力装置398により読取可能に配置されたICカード50から、情報を読み出す。
【0033】
通信処理部360は、ネットワーク10等を介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0034】
受付管理サーバー400は、図5に示すように、制御部410と、記憶部420と、出力表示部430と、入力受付部440と、通信処理部450と、を備える。制御部410は、入力処理部411と、出力処理部412と、患者番号割付部413と、受付番号割付部414と、外出状況管理部415と、外出状況提示部416と、を備える。なお、受付管理サーバー400は、通常、受付管理システムを導入する診療機関により運用されるが、これに限られず、例えば診療機関間で共通して運用される情報処理サービス機関等外部の機関によりインターネット等を介して管理運用されるものであってもよい。
【0035】
入力処理部411は、通信処理部450を介して、ICカード書込機100、受付機200、外出機300、閲覧端末500等から送信された入力情報を受け付ける。また、入力処理部411は、入力受付部440を介して入力された情報を受け付ける。
【0036】
出力処理部412は、通信処理部450を介して、所定の要求を行った端末等に対して、出力情報を送信する。出力情報は、例えば患者番号割付部413により割り付けた患者番号等である。
【0037】
患者番号割付部413は、入力処理部411が受け付けた入力情報のうち、患者番号の割付要求を受け付けて、患者番号を割り付ける。具体的には、患者番号割付部413は、ICカード書込機100からの割付要求を受け付けると、患者番号を所定の処理により生成し、出力処理部412を介してICカード書込機100へ患者番号を送信する。また、患者番号割付部413は、記憶部420に設けられている患者番号記憶部421に、割り付けた患者番号を格納する。
【0038】
受付番号割付部414は、受付機200により受け付けた患者の診療に対して、診療順を管理する受付番号を割り付ける。具体的には、受付番号割付部414は、受付機200から送信された患者番号を含む受付要求を受け付けると、割当済受付番号記憶部422に格納された割当済の受付番号より大きい値となる受付番号を当該患者番号に対して割り付ける。そして、受付番号割付部414は、患者番号記憶部421に、患者番号と受付番号とを対応付けて格納する。また、受付番号割付部414は、割当済受付番号記憶部422に、割当済の受付番号として、割り付けた受付番号を格納する。
【0039】
外出状況管理部415は、外出機300により受け付けた受診者の外出状況を管理する。具体的には、外出状況管理部415は、外出機300の外出口301に対応付けられた外出入力受付部340によりICカード50の読み出しを行った場合には、受診者が外出状態になったものとして外出状況および処理時点での時刻を患者受診状態記憶部423に記憶する。また、外出状況管理部415は、外出機300の戻り口302に対応付けられた帰院入力受付部350によりICカード50の読み出しを行った場合には、受診者が在院状態になった(帰院した)ものとして外出状況および処理時点での時刻を患者受診状態記憶部423に記憶する。
【0040】
外出状況提示部416は、受診者の外出状況を提示する。具体的には、外出状況提示部416は、閲覧端末500から受付管理情報閲覧要求を受け付けると、患者番号、受付番号、外出情報を患者受診状態記憶部423を読み出して要求元へ送信する。
【0041】
記憶部420は、患者番号記憶部421、割当済受付番号記憶部422および患者受診状態記憶部423を格納する。なお、記憶部420は、受付管理サーバー400に固定的に設置される記憶装置等であってもよいし、独立したストレージ装置等であってもよい。
【0042】
患者番号記憶部421には、図9に示すように、患者を識別する患者番号421Aと、診療の受付順を特定する受付番号421Bと、が対応付けられて記憶される。
【0043】
割当済受付番号記憶部422には、図10に示すように、患者に割り当てられた受付番号である割当済受付番号422Aが記憶される。
【0044】
患者受診状態記憶部423には、図11に示すように、患者に割り当てられた受付番号423Aと、当該受付番号により特定される患者の外出あるいは帰院に関する状態を特定する受診状態423Bと、当該受付番号により特定される患者が外出した場合にはその時刻を特定する外出時刻423Cと、当該受付番号により特定される患者が帰院した場合にはその時刻を特定する帰院時刻423Dと、が対応付けられて記憶される。
【0045】
出力表示部430は、受付管理サーバー400のGUIあるいはCUI等の各種情報を出力する。入力受付部440は、GUIあるいはCUIの操作情報の入力を受け付ける。
【0046】
通信処理部450は、ネットワーク10等を介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0047】
閲覧端末500は、図6に示すように、制御部510と、出力表示部530と、入力受付部540と、通信処理部550と、を備える。制御部510は、入力処理部511と、出力処理部512と、患者状況閲覧部513と、患者呼出処理部514と、を備える。なお、閲覧端末500は、パーソナルコンピュータ等の情報処理端末であるが、これに限られない。例えば、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォンその他携帯型情報処理端末、あるいは専用の情報処理端末等であってもよい。
【0048】
入力処理部511は、通信処理部550を介して、受付管理サーバー400等から送信された入力情報を受け付ける。また、入力処理部511は、入力受付部540を介して入力された情報を受け付ける。
【0049】
出力処理部512は、出力表示部530を介して、出力情報を出力する。出力情報は、例えば患者状況閲覧部513により取得された画面情報等である。
【0050】
患者状況閲覧部513は、入力処理部511が受け付けた入力情報のうち、患者の受診受付状況を示す受付管理情報閲覧指示を受け付けて、受付管理サーバー400へ受付管理情報閲覧要求を送信する。具体的には、患者状況閲覧部513は、入力処理部511が受け付けた入力情報のうち、患者の受診受付状況を示す受付管理情報閲覧指示を受け付けて、受付管理サーバー400へ受付管理情報閲覧要求を送信する。そして、患者状況閲覧部513は、患者番号と、受付番号と、外出情報と、を受信すると、出力処理部512へ出力指示を行う。
【0051】
患者呼出処理部514は、受診順が近づいた患者に対して、所定の呼び出しのための電子メールを送信するようメールサーバー600へメール送信要求を送信する。具体的には、患者呼出処理部514は、受診順が近づいた患者に対して、診療を受ける科へ来るよう呼び出すための電子メールを送信するよう、メールサーバー600へメール送信要求を送信する。
【0052】
出力表示部530は、閲覧端末500のGUIあるいはCUI等の各種情報を出力する。入力受付部540は、GUIあるいはCUIの操作情報の入力を受け付ける。
【0053】
通信処理部550は、ネットワーク10等を介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0054】
メールサーバー600は、図7に示すように、制御部610と、記憶部620と、通信処理部650と、を備える。制御部610は、呼出メール作成部611と、呼出メール送信部612と、を備える。なお、メールサーバー600は、通常、受付管理システムを導入する診療機関により運用されるが、これに限られず、例えば診療機関間で共通して運用される情報処理サービス機関等外部の機関によりインターネット等を介して管理運用されるものであってもよい。
【0055】
呼出メール作成部611は、通信処理部650を介して、閲覧端末500等から送信された受診者の情報に従って、メールテンプレート記憶部621に格納された所定のメールテンプレートにより、メールアドレス記憶部622に格納された受診者のメールアドレスに対して呼び出しを行う電子メール情報を作成する。
【0056】
呼出メール送信部612は、通信処理部650を介して、呼出メール作成部611が作成した電子メールをインターネット等のネットワークに向けて送信する。
【0057】
記憶部620は、メールテンプレート記憶部621およびメールアドレス記憶部622を格納する。なお、記憶部620は、メールサーバー600に固定的に設置される記憶装置等であってもよいし、独立したストレージ装置等であってもよい。
【0058】
メールテンプレート記憶部621には、所定の定型文を含む電子メールテンプレート情報が記憶される。当該電子メールテンプレート情報には、所定の情報を埋め込むための変数領域が設定されている。電子メールテンプレート情報は、呼出メール作成部611により当該変数領域に所定の情報が補完されることにより、電子メール情報を簡易に作成することができる情報である。
【0059】
メールアドレス記憶部622には、図12に示すように、患者を特定する患者番号622Aと、電子メールアドレスを特定する情報であるメールアドレス622Bと、が対応付けられて記憶される。
【0060】
通信処理部650は、ネットワーク10等およびインターネットを介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0061】
図13は、本実施形態におけるICカード書込機100のハードウェア構成を示す図である。
【0062】
本実施形態においては、ICカード書込機100は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)や、ワークステーション、サーバー装置、各種携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)などの計算機である。
【0063】
ICカード書込機100は、入力装置101と、外部記憶装置102と、演算装置103と、主記憶装置104と、通信装置105と、それぞれの装置を互いに接続するバス106と、ICカード入出力装置107と、を有する。
【0064】
入力装置101は、例えばキーボードやマウス、あるいはタッチペン、感圧式タッチセンサ、静電誘導式タッチセンサ、その他ポインティングデバイスなどの入力を受け付ける装置である。
【0065】
外部記憶装置102は、例えばハードディスク装置やフラッシュメモリ、SSD(Solid State Disk)などの不揮発性記憶装置である。
【0066】
演算装置103は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。
【0067】
主記憶装置104は、例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリ装置である。
【0068】
通信装置105は、アンテナを介して無線通信を行う無線通信装置、又はネットワークケーブルを介して有線通信を行う有線の通信装置である。
【0069】
ICカード入出力装置107は、ICカード50に設けられたRFIDのアンテナユニット等に対して所定の周波数の電磁波を発して書込/読出し等の入出力命令を送信し、ICカード50等から送信された所定の周波数の電磁波を受信して送信された情報を受信する。
【0070】
なお、ICカード書込機100では、必ずしも入力装置101に対応する装置、すなわち使用者との入出力機能を受け持つハードウェアデバイスを備える必要はないため、入力装置101を有しないものであってもよい。
【0071】
ICカード書込機100の入力処理部111と、出力処理部112と、患者番号発行部113と、は、ICカード書込機100の演算装置103に処理を行わせるプログラムによって実現される。
【0072】
このプログラムは、主記憶装置104または外部記憶装置102内に記憶され、実行にあたって主記憶装置104上にロードされ、演算装置103により実行される。
【0073】
また、ICカード書込機100の出力表示部130は、ICカード書込機100に取り付けられたディスプレイ装置によって実現される。
【0074】
また、ICカード書込機100の入力受付部140は、ICカード書込機100に取り付けられたディスプレイ装置上に設けられた静電誘導式タッチセンサ等によって実現される。
【0075】
また、ICカード書込機100のICカード書込部150は、ICカード書込機100に取り付けられたICカード入出力装置107によって実現される。
【0076】
また、ICカード書込機100の通信処理部160は、ICカード書込機100の通信装置105によって実現される。
【0077】
以上が、ICカード書込機100のハードウェア構成である。なお、受付機200についても、同様のハードウェア構成を備える。そして、受付機200の受付処理部213は演算装置103により実現され、ICカード読取部250はICカード入出力装置107により実現される。
【0078】
図14は、本実施形態における外出機300のハードウェア構成を示す図である。
【0079】
本実施形態においては、外出機300は、例えば、専用装置や、汎用のPC(パーソナルコンピュータ)や、ワークステーション、サーバー装置、各種携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)などの計算機である。
【0080】
外出機300は、入力装置391と、外部記憶装置392と、演算装置393と、主記憶装置394と、通信装置395と、それぞれの装置を互いに接続するバス396と、外出ゲート側のICカード入出力装置397と、帰院ゲート側のICカード入出力装置398と、を有する。
【0081】
入力装置391は、例えばキーボードやマウス、あるいはタッチペン、感圧式タッチセンサ、静電誘導式タッチセンサ、その他ポインティングデバイスなどの入力を受け付ける装置である。
【0082】
外部記憶装置392は、例えばハードディスク装置やフラッシュメモリ、SSD(Solid State Disk)などの不揮発性記憶装置である。
【0083】
演算装置393は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。
【0084】
主記憶装置394は、例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリ装置である。
【0085】
通信装置395は、アンテナを介して無線通信を行う無線通信装置、又はネットワークケーブルを介して有線通信を行う有線の通信装置である。
【0086】
ICカード入出力装置397およびICカード入出力装置398は、いずれも、ICカード50に設けられたRFIDのアンテナユニット等に対して所定の周波数の電磁波を発して書込/読出し等の入出力命令を送信し、ICカード50等から送信された所定の周波数の電磁波を受信して送信された情報を受信する。なお、本実施形態においては、外出用ゲート側に設けられた外出口301にはICカード入出力装置397が設けられ、帰院用ゲート側に設けられた戻り口302にはICカード入出力装置398が設けられている。
【0087】
なお、外出機300では、必ずしも入力装置391に対応する装置、すなわち使用者との入出力機能を受け持つハードウェアデバイスを備える必要はないため、入力装置391を有しないものであってもよい。
【0088】
また、外出機300において利用者へエラーメッセージ等を表示する表示部303は、外出機300に取り付けられたディスプレイ装置によって実現される。
【0089】
外出機300の入力処理部311と、出力処理部312と、外出処理部313と、帰院処理部314とは、外出機300の演算装置393に処理を行わせるプログラムによって実現される。
【0090】
このプログラムは、主記憶装置394または外部記憶装置392内に記憶され、実行にあたって主記憶装置394上にロードされ、演算装置393により実行される。
【0091】
また、外出機300の表示部303を構成する出力表示部330は、外出機300に取り付けられたディスプレイ装置により実現される。
【0092】
また、外出機300の外出口301を構成する外出入力受付部340は、ICカード入出力装置397により実現される。外出機300の戻り口302を構成する帰院入力受付部350は、ICカード入出力装置398により実現される。
【0093】
また、外出機300の通信処理部360は、外出機300の通信装置395によって実現される。
【0094】
以上が、外出機300のハードウェア構成である。
【0095】
図15は、本実施形態における受付管理サーバー400のハードウェア構成を示す図である。
【0096】
本実施形態においては、受付管理サーバー400は、例えば、専用装置や、汎用のPC(パーソナルコンピュータ)や、ワークステーション、サーバー装置、各種携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)などの計算機である。
【0097】
受付管理サーバー400は、入力装置401と、外部記憶装置402と、演算装置403と、主記憶装置404と、通信装置405と、それぞれの装置を互いに接続するバス406と、を有する。
【0098】
入力装置401は、例えばキーボードやマウス、あるいはタッチペン、感圧式タッチセンサ、静電誘導式タッチセンサ、その他ポインティングデバイスなどの入力を受け付ける装置である。
【0099】
外部記憶装置402は、例えばハードディスク装置やフラッシュメモリ、SSD(Solid State Disk)などの不揮発性記憶装置である。
【0100】
演算装置403は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。
【0101】
主記憶装置404は、例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリ装置である。
【0102】
通信装置405は、アンテナを介して無線通信を行う無線通信装置、又はネットワークケーブルを介して有線通信を行う有線の通信装置である。
【0103】
なお、受付管理サーバー400では、必ずしも入力装置401に対応する装置、すなわち使用者との入出力機能を受け持つハードウェアデバイスを備える必要はないため、入力装置401を有しないものであってもよい。
【0104】
受付管理サーバー400の入力処理部411と、出力処理部412と、患者番号割付部413と、受付番号割付部414と、外出状況管理部415と、外出状況提示部416とは、受付管理サーバー400の演算装置403に処理を行わせるプログラムによって実現される。
【0105】
このプログラムは、主記憶装置404または外部記憶装置402内に記憶され、実行にあたって主記憶装置404上にロードされ、演算装置403により実行される。
【0106】
また、受付管理サーバー400の患者番号記憶部421と、割当済受付番号記憶部422と、患者受診状態記憶部423とは、受付管理サーバー400の外部記憶装置402および主記憶装置404により実現される。
【0107】
また、受付管理サーバー400の出力表示部430は、受付管理サーバー400に取り付けられたディスプレイ装置により実現される。
【0108】
また、受付管理サーバー400の入力受付部440は、受付管理サーバー400の入力装置401により実現される。
【0109】
また、受付管理サーバー400の通信処理部450は、受付管理サーバー400の通信装置405により実現される。
【0110】
以上が、受付管理サーバー400のハードウェア構成である。なお、閲覧端末500およびメールサーバー600についても、受付管理サーバー400と基本的に同様のハードウェア構成を備える。
【0111】
閲覧端末500の入力処理部511と、出力処理部512と、患者状況閲覧部513と、患者呼出処理部514とは、演算装置403に処理を行わせるプログラムによって実現される。
【0112】
このプログラムは、主記憶装置404または外部記憶装置402内に記憶され、実行にあたって主記憶装置404上にロードされ、演算装置403により実行される。
【0113】
また、メールサーバー600の呼出メール作成部611と、呼出メール送信部612とは、演算装置403に処理を行わせるプログラムによって実現される。
【0114】
このプログラムは、主記憶装置404または外部記憶装置402内に記憶され、実行にあたって主記憶装置404上にロードされ、演算装置403により実行される。
【0115】
以上が、受付管理サーバー400と、閲覧端末500と、メールサーバー600と、のハードウェア構成である。
【0116】
なお、上記したICカード50と、メール受信装置60と、ICカード書込機100と、受付機200と、外出機300と、受付管理サーバー400と、閲覧端末500と、メールサーバー600と、についてのハードウェア構成および処理部等の構成は、上記の例に限られず、例えば代替可能な異なる部品等による異なる構成を備えるものであってもよい。
【0117】
例えば、受付管理サーバー400の入力処理部411と、出力処理部412と、患者番号割付部413と、受付番号割付部414と、外出状況管理部415と、外出状況提示部416とは、受付管理サーバー400の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。そのため、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。受付管理サーバー400の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0118】
また、受付管理サーバー400の各機能部は、ハードウェア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0119】
ICカード50、メール受信装置60、ICカード書込機100、受付機200、外出機300、閲覧端末500、メールサーバー600についても、同様に、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。ICカード50、メール受信装置60、ICカード書込機100、受付機200、外出機300、閲覧端末500、メールサーバー600の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0120】
また、ICカード書込機100と、受付機200と、外出機300と、閲覧端末500と、メールサーバー600と、についての各機能部は、ハードウェア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0121】
[動作の説明]次に、本実施形態におけるICカード発行処理のフローについて、図16に基づき説明する。図16は、ICカード発行処理を示すフロー図である。なお、ICカード発行処理は、ICカード書込機100あるいは図示しないPC等のクライアント端末において、利用者から入力処理部111を介して患者番号発行部113が発行指示を受けると、開始される。
【0122】
まず、患者番号発行部113は、患者番号の割付依頼を受付管理サーバー400へ送信する(ステップS001)。
【0123】
そして、受付管理サーバー400の患者番号割付部413は、患者番号を生成する(ステップS002)。具体的には、患者番号割付部413は、他の患者番号と重複しない番号を生成する。例えば、患者番号割付部413は、処理時点の時を特定する情報(年月日時分秒等)を用いて、患者番号を生成する。そして、患者番号割付部413は、生成した患者番号を患者番号記憶部421の患者番号421Aに格納する。
【0124】
そして、患者番号割付部413は、生成した患者番号を割付依頼元のICカード書込機100へ送信する(ステップS003)。
【0125】
そして、割付依頼元のICカード書込機100の患者番号発行部113は、送信された患者番号を受信する(ステップS004)。
【0126】
そして、患者番号割付部413は、受け付けた患者番号をICカードへ書き込む(ステップS005)。具体的には、患者番号割付部413は、ステップS004にて受信した患者番号を、書込を行う命令とともに、ICカード50に対してICカード書込部150を介して送信する。
【0127】
以上が、ICカード発行処理の処理フローである。ICカード発行処理によると、ICカード50に対して、患者を識別するための患者番号を記憶させることができる。これによれば、例えば、診療機関の診察券としてICカード50を発行することができる。
【0128】
次に、本実施形態における診療受付処理のフローについて、図17に基づき説明する。図17は、診療受付処理を示すフロー図である。なお、診療受付処理は、受付機200において、受診者から入力処理部211を介して受付処理部213がICカード50の存在を検知すると、開始される。
【0129】
まず、受付処理部213は、ICカード50から、患者番号を読み取る(ステップS101)。具体的には、受付処理部213は、ICカード読取部250を介してICカード50に記憶されている情報を出力するよう命令を送信し、ICカード50から送信されたICカード50に記憶された患者番号を受信する。
【0130】
そして、受付処理部213は、患者番号を受付管理サーバー400へ送信する(ステップS102)。
【0131】
そして、受付管理サーバー400の受付番号割付部414は、患者番号に受付番号を割り当てて、キューへ格納する(ステップS103)。具体的には、受付番号割付部414は、ステップS102にて受信した患者番号に対して、受診順に受付番号を新規に割り付けて、患者番号記憶部421の患者番号421Aに対応づけられた受付番号421Bに格納する。なお、受付番号割付部414は、受付番号を割り付ける際に、割当済受付番号記憶部422の割当済受付番号422Aに格納されている番号を参照して、当該番号よりも大きい値(例えば、所定の値(正の数)を加算した値)を新規の番号として割り付ける。そして、割付けた受付番号を、割当済受付番号422Aに格納する。そして、受付番号割付部414は、患者受診状態記憶部423に、受付番号423Aに受付番号を有するレコードを追加し、受診状態423Bに「帰院」を特定する情報を格納する。
【0132】
以上が、診療受付処理の処理フローである。診療受付処理によると、患者の診察を受け付け、受診順および受診状態を管理することができる。なお、患者に割り付けられる受付番号は、一連の受診が終了すると当該受付番号は無効となり、翌日になると、新たに初期値にリセットされて有効となるものであってもよい。
【0133】
次に、本実施形態における外出処理のフローについて、図18に基づき説明する。図18は、外出処理を示すフロー図である。なお、外出処理は、受診者である患者が、診療受付処理後に院外へ移動する際、例えば一時帰宅する際に、所定の出入り口に設けられた外出機300の外出口301にICカード50を読み取らせることで、開始される。
【0134】
まず、外出機300の外出処理部313は、外出入力受付部340を介して、外出口301に翳されたICカード50が記憶する患者番号を読み取る(ステップS201)。
【0135】
そして、外出処理部313は、患者番号と、「外出」へのステータス変更依頼と、を受付管理サーバー400へ送信する(ステップS202)。具体的には、外出処理部313は、ステップS201にて読み取った患者番号と、当該患者の受診状態を「外出」へと変更する変更要求と、を受付管理サーバー400へ送信する。
【0136】
受付管理サーバー400の外出状況管理部415は、受信した患者番号に該当する患者が院内にいる状態として管理されているか否かを判定する(ステップS203)。具体的には、外出状況管理部415は、患者番号記憶部421の患者番号421Aを参照して、受信した患者番号に該当する患者の受付番号421Bを特定する。そして、外出状況管理部415は、患者受診状態記憶部423を参照して、特定した受付番号に該当するレコードの受診状態423Bを読み出す。そして、外出状況管理部415は、読み出した受診状態423Bの情報が、「帰院」を特定する情報であれば、院内にいるものとして管理されていると判定する。受診状態423Bの情報が、「帰院」を特定する情報でない場合、例えば「外出」であれば、院内にいないものとして管理されていると判定する。
【0137】
受信した患者番号に該当する患者が院内にいる状態として管理されている場合(ステップS203にて「Yes」の場合、外出状況管理部415は、該当患者を「外出」とする(ステップS204)。具体的には、外出状況管理部415は、該当の患者の受診状態を「外出」へと変更するとともに、処理時点の時刻を外出時刻423Cに格納する。
【0138】
そして、外出状況管理部415は、正常処理情報を外出機300へ送信する(ステップS205)。具体的には、外出状況管理部415は、正常に外出状態への変更がなされた旨を示す情報、例えば所定の戻り値等を、変更依頼を行った外出機300へ送信する。
【0139】
そして、外出機300の外出処理部313は、処理結果に応じて出力を行う(ステップS206)。具体的には、外出処理部313は、出力処理部312を介して、外出状態への変更がなされた処理の結果を示す情報を用いて表示する。例えば、外出処理部313は、正常に外出状態への変更がなされた旨を示す情報を処理結果として受信した場合には、外出状態に変更された旨を出力表示部330に表示し、そうでない場合には、異常が発生した旨のメッセージ等を出力表示部330に表示する。
【0140】
受信した患者番号に該当する患者が院内にいる状態として管理されていない場合(ステップS203にて「No」の場合、外出状況管理部415は、異常処理情報を外出機300へ送信する(ステップS207)。具体的には、外出状況管理部415は、正常に外出状態への変更がなさなかった旨を示す情報、例えば所定のエラー戻り値等を、変更依頼を行った外出機300へ送信する。そして、制御をステップS206へ進める。
【0141】
以上が、外出処理の処理内容である。外出処理によれば、受診待ちの患者が院内から外出する際に、当該患者が院外に出たことを受付管理サーバー400に記録することができる。
【0142】
次に、本実施形態における帰院処理のフローについて、図19に基づき説明する。図19は、帰院処理を示すフロー図である。なお、帰院処理は、受診者である患者が、診療受付処理後に院外へ移動した後、院内へ戻ってきた際、例えば一時帰宅後に受診順が近づき診療機関を再び訪れる際に、所定の出入り口に設けられた外出機300の戻り口302にICカード50を読み取らせることで、開始される。
【0143】
まず、外出機300の帰院処理部314は、帰院入力受付部350を介して、戻り口302に翳されたICカード50が記憶する患者番号を読み取る(ステップS301)。
【0144】
そして、帰院処理部314は、患者番号と、「帰院」へのステータス変更依頼と、を受付管理サーバー400へ送信する(ステップS302)。具体的には、帰院処理部314は、ステップS301にて読み取った患者番号と、当該患者の受診状態を「帰院」へと変更する変更要求と、を受付管理サーバー400へ送信する。
【0145】
受付管理サーバー400の外出状況管理部415は、受信した患者番号に該当する患者が外出している状態として管理されているか否かを判定する(ステップS303)。具体的には、外出状況管理部415は、患者番号記憶部421の患者番号421Aを参照して、受信した患者番号に該当する患者の受付番号421Bを特定する。そして、外出状況管理部415は、患者受診状態記憶部423を参照して、特定した受付番号に該当するレコードの受診状態423Bを読み出す。そして、外出状況管理部415は、読み出した受診状態423Bの情報が、「外出」を特定する情報であれば、外出しているものとして管理されていると判定する。受診状態423Bの情報が、「外出」を特定する情報でない場合、例えば「帰院」であれば、外出していないものとして管理されていると判定する。
【0146】
受信した患者番号に該当する患者が外出している状態として管理されている場合(ステップS303にて「No」の場合、外出状況管理部415は、該当患者を「帰院」とする(ステップS304)。具体的には、外出状況管理部415は、該当の患者の受診状態を「帰院」へと変更するとともに、処理時点の時刻を帰院時刻423Dに格納する。
【0147】
そして、外出状況管理部415は、正常処理情報を外出機300へ送信する(ステップS305)。具体的には、外出状況管理部415は、正常に帰院状態への変更がなされた旨を示す情報、例えば所定の戻り値等を、変更依頼を行った外出機300へ送信する。
【0148】
そして、外出機300の帰院処理部314は、処理結果に応じて出力を行う(ステップS306)。具体的には、帰院処理部314は、出力処理部312を介して、帰院状態への変更がなされた処理の結果を示す情報を用いて表示する。例えば、帰院処理部314は、正常に帰院状態への変更がなされた旨を示す情報を処理結果として受信した場合には、帰院状態に変更された旨を出力表示部330に表示し、そうでない場合には、異常が発生した旨のメッセージ等を出力表示部330に表示する。
【0149】
受信した患者番号に該当する患者が外出している状態として管理されていない場合(ステップS303にて「No」の場合、外出状況管理部415は、異常処理情報を外出機300へ送信する(ステップS307)。具体的には、外出状況管理部415は、正常に帰院状態への変更がなさなかった旨を示す情報、例えば所定のエラー戻り値等を、変更依頼を行った外出機300へ送信する。そして、制御をステップS306へ進める。
【0150】
以上が、帰院処理の処理内容である。帰院処理によれば、受診待ちの患者が院外から帰院する際に、当該患者が院内に入ったことを受付管理サーバー400に記録することができる。
【0151】
次に、本実施形態における受付情報閲覧処理のフローについて、図20に基づき説明する。図20は、受付情報閲覧処理を示すフロー図である。なお、受付情報閲覧処理は、閲覧端末500等において、受診順の閲覧を開始することで、開始される。
【0152】
まず、閲覧端末500の患者状況閲覧部513は、受付管理情報閲覧要求を受付管理サーバー400へ送信する(ステップS401)。
【0153】
そして、外出状況提示部416は、患者番号と受付番号の対応と、受付番号ごとの外出情報と、を読み出す(ステップS402)。具体的には、外出状況提示部416は、患者受診状態記憶部423から、受付番号423A、受診状態423B、外出時刻423C、帰院時刻423Dの情報を患者ごとに読み出す。そして、外出状況提示部416は、読み出した受付番号423Aに対応する患者番号を、患者番号記憶部421の患者番号421Aを読み出して特定する。
【0154】
そして、外出状況提示部416は、患者番号と、受付番号と、外出情報とを閲覧端末500へ送信する(ステップS403)。具体的には、外出状況提示部416は、ステップS402にて読み出した患者番号と、受付番号と、受診状態と、外出時刻と、帰院時刻とを各患者について対応付けて、受付番号の昇順等に整列させて閲覧端末500に送信する。
【0155】
そして、患者状況閲覧部513は、送信された、患者番号と、受付番号と、外出情報とを受信する(ステップS404)。
【0156】
そして、患者状況閲覧部513は、患者番号と、受付番号と、外出情報とを出力処理部512を介して表示させる(ステップS405)。
【0157】
図21は、ステップS405において表示される受診順の患者ごとの外出情報の画面700の例を示す図である。画面700においては、受付番号701と、患者番号702と、受診状態703と、外出時刻704と、帰院時刻705と、が患者ごとに対応付けられて一覧に表示される。
【0158】
以上が、受付情報閲覧処理の処理内容である。受付情報閲覧処理によれば、受診待ちの患者の受診順とともに、当該患者が院外にいるのか、院内にいるのか、等の情報を閲覧することができる。
【0159】
次に、本実施形態における患者呼び出し処理のフローについて、図22に基づき説明する。図22は、患者呼び出し処理を示すフロー図である。なお、患者呼び出し処理は、閲覧端末500等において、患者の呼び出し指示を受け付けることで、開始される。
【0160】
まず、患者呼出処理部514は、受付順が近づいた患者を特定する(ステップS501)。具体的には、患者呼出処理部514は、受付情報閲覧処理と同様に、受付管理情報閲覧要求を受付管理サーバーへ送信し、患者番号と、受付番号と、受診状態と、外出時刻と、帰院時刻とを各患者について対応付けられた情報を含む外出情報等を受信する。そして、受信した情報から、受付番号の順に所定の患者(例えば、受付番号の順に30名等)の情報を特定する。
【0161】
そして、患者呼出処理部514は、特定した患者から「外出」の患者番号を特定する(ステップS502)。具体的には、患者呼出処理部514は、ステップS501にて特定した所定の患者のうち、受診状態が「外出」を特定する情報であり、かつ、外出時刻423Cに何らかの時刻が格納されている患者を、「外出」の患者として特定し、当該患者の患者番号を特定する。
【0162】
そして、患者呼出処理部514は、患者番号と、メール送信依頼と、をメールサーバー600へ送信する(ステップS503)。具体的には、患者呼出処理部514は、ステップS502にて特定した患者の患者番号のそれぞれについて、メール送信依頼をメールサーバー600へ送信する。
【0163】
そして、メールサーバー600の呼出メール送信部612は、受信した患者番号で特定される患者のメールアドレスへ呼出メールを送信する(ステップS504)。具体的には、呼出メール作成部611が、受信した患者番号で特定される患者のメールアドレスを、メールアドレス記憶部622のメールアドレス622Bを読み出して特定する。そして、呼出メール作成部611は、メールテンプレート記憶部621から、図23に示すような定型文を含む電子メール本文801の情報を有する電子メールテンプレート情報800を読み出す。そして、呼出メール作成部611は、送信対象の患者の受付番号の情報等を所定の挿入位置に挿入することで、電子メール情報を作成する。そして、呼出メール送信部612は、作成した電子メールを、特定したメールアドレス宛に送信する。
【0164】
なお、図23には、電子メールのテンプレートの文章として、「受付番号XXXX様 このメールは、○○病院受付管理システムから送信しています。受付番号XXXX様の受診順が近づきました。なるべくすみやかに当院へお越しください。」という呼出文章を示ししている。この受付番号XXXXには、呼出対象の患者の受診についての受付番号が埋め込まれる。
【0165】
以上が、患者呼び出し処理の処理内容である。患者呼び出し処理によれば、受診待ちの患者のうち、院外にいる患者に対して、受付番号を特定して電子メールによる呼び出しを行うことができる。これにより、受診者の患者番号を晒すことなく、院外にいる受診者の呼出を行うことができる。とくに、診療機関等においては、診療機器等の医療機器へ与える影響を抑えるために、院内における所定の周波数帯の無線通信による電子メールの送受信等を抑制することが要求されることが多い。一方で、院内感染等のリスクを減らすために、受診待ちのために院内に長時間待機するのを避けて、院外で受診待ちをすることが望ましい。さらに、院外での受診待ちを行うことで、診療の呼出が滞り、ひいては受診待ち時間の延滞に繋がる可能性もある。本実施形態における患者呼び出し処理によると、院外の受診者に限り電子メールで事前に呼出を行うことができるため、これらの諸課題を解消しうる。
【0166】
以上、本発明の実施の形態について、実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0167】
例えば、上記実施形態においては、閲覧端末500により受付情報を閲覧することができるが、これに限られない。例えば、メール受信装置60において受付番号の入力を受け付けて、受付管理サーバー400に対して診療状況の問い合わせを送信することで、受付管理サーバー400において該当する受付番号の患者の受診順、例えば何人待ちであるのか、を特定して返信し、メール受信装置60において受診順を表示するようにしてもよい。このようにすることで、呼出メールを受信した患者自身が能動的に自身の受診順を確認することができるため、行動計画を立てやすくなる。
【0168】
また、上記実施形態においては、外出状態にある受診者に電子メールによる呼び出しを行い、在院状態にある受診者に対しては呼び出しを行っていないが、これに限られない。例えば、在院状態にある受診者に対しては、電光掲示板への受診番号の掲示や院内放送呼び出し等により呼び出すようにしてもよい。
【0169】
なお、上記実施形態における受診管理システム1は、システムとして取引対象とするだけでなく、各機器単位、または機器の動作を実現するプログラム部品単位で取引対象とすることも可能である。
【符号の説明】
【0170】
1・・・受診管理システム、10・・・ネットワーク、50・・・ICカード、60・・・メール受信装置、100・・・ICカード書込機、200・・・受付機、300・・・外出機、400・・・受付管理サーバー、500・・・閲覧端末、600・・・メールサーバー
【技術分野】
【0001】
本発明は、受付を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
患者の受診順を管理し、受診順に電子メールを送信して患者を呼び出す技術が、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−310413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の技術では、所定の電磁波を用いた通信を避けるべき病院内に滞在する受診者に対しても、一律に、呼び出しのための電子メールを送信してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例えば、本願発明に係る受付管理システムは、患者の診療の受付を管理する受付管理装置を備える受付管理システムであって、前記受付管理装置は、所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また例えば、患者の診療の受付を管理する受付管理装置であって、所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、例えば、コンピュータに、患者の診療の受付を管理させるプログラムであって、前記コンピュータを、制御手段と、記憶手段として機能させ、前記記憶手段に対して、前記患者ごとの受付番号に関して受診状態を記憶させ、前記制御手段に対して、所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手順と、前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手順と、診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手順と、前記退出検出手順により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手順により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記記憶手段に格納する受診状態管理手順と、を実行させることを特徴とする。
【0008】
患者の診療の受付を管理する受付管理装置の受付管理方法であって、前記受付管理装置は、所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、を備え、前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理ステップ、を実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明を適用することで、所定の電磁波を用いた通信を避けるべき病院内に滞在する受診者に対して電子メールを送信することを避けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態の受診管理システムの概要を示す図である。
【図2】本実施形態におけるICカード書込機の概要を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施形態における受付機の概要を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施形態における外出機の概要を示す機能ブロック図である。
【図5】本実施形態における受付管理サーバーの概要を示す機能ブロック図である。
【図6】本実施形態における閲覧端末の概要を示す機能ブロック図である。
【図7】本実施形態におけるメールサーバーの概要を示す機能ブロック図である。
【図8】本実施形態におけるカード記憶部のデータ構造を示す図である。
【図9】本実施形態における患者番号記憶部のデータ構造を示す図である。
【図10】本実施形態における割当済受付番号記憶部のデータ構造を示す図である。
【図11】本実施形態における患者受診状態記憶部のデータ構造を示す図である。
【図12】本実施形態におけるメールアドレス記憶部のデータ構造を示す図である。
【図13】本実施形態のICカード書込機のハードウェア構成を示す図である。
【図14】本実施形態の外出機のハードウェア構成を示す図である。
【図15】本実施形態の受付管理サーバーのハードウェア構成を示す図である。
【図16】本実施形態のICカード発行処理の処理フローを示す図である。
【図17】本実施形態の診療受付処理の処理フローを示す図である。
【図18】本実施形態の外出処理の処理フローを示す図である。
【図19】本実施形態の帰院処理の処理フローを示す図である。
【図20】本実施形態の受付情報閲覧処理の処理フローを示す図である。
【図21】本実施形態の受付一覧画面の例を示す図である。
【図22】本実施形態の患者呼び出し処理の処理フローを示す図である。
【図23】本実施形態の呼び出しメールテンプレートの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態について図1〜図23を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態の例である受診管理システム1の概要を示す図である。受診管理システム1には、互いにネットワーク10により通信可能に接続されるICカード書込機100と、受付機200と、外出機300と、受付管理サーバー400と、閲覧端末500と、メールサーバー600と、が含まれる。ネットワーク10は、いわゆるLAN(Local Area Network)等のネットワークである。ただし、これに限らず、ネットワーク10は、インターネット、WAN(Wide Area Network)またはVPN(Virtual Private Network)等の一般公衆回線を一部に用いた通信網であってもよい。
【0013】
また、患者である受診者が所持するIC(Integrated Circuit)カード50は、ICカード書込機100により患者番号等患者を識別する情報をその情報記憶領域に書き込まれて生成される。また、ICカード50は、受付機200に対して受付時に患者番号等を受け渡す。そして、ICカード50は、外出時または帰院時に、外出機300に患者番号等を受け渡す。
【0014】
ここで、本実施形態においては、ICカード50は、RFID(Radio Frequency IDentification)用のアンテナや記憶素子、通信モジュールを備えたカードを想定しているが、これに限られない。例えば、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォンその他RFID機能を有する装置であればよい。
【0015】
また、メール受信装置60は、メールサーバー600から送信された所定の電子メールアドレス向けの電子メールを受信する。ここで、本実施形態においては、インターネットあるいは携帯電話キャリア網を介した電子メール受信機能を有する携帯電話端末を想定しているが、これに限られない。例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォンその他電子メール受信機能を有する装置であればよい。
【0016】
ICカード書込機100は、ICカード50の情報記憶領域に対して、患者を特定する患者番号を書き込んで記憶させる装置である。図2に示すように、ICカード書込機100は、制御部110と、出力表示部130と、入力受付部140と、ICカード書込部150と、通信処理部160と、を備える。制御部110は、入力処理部111と、出力処理部112と、患者番号発行部113と、を備える。
【0017】
入力処理部111は、入力受付部140から入力された所定の情報の入力を受け付ける。出力処理部112は、出力表示部130に対して、出力する情報を受け渡す。出力する情報は、例えば書込みを行ったICカードの書込結果の表示や、検知したエラーの情報を示す表示の画面情報等である。
【0018】
患者番号発行部113は、入力処理部111が受け付けた入力情報に応じて、患者番号の割り付けを受付管理サーバー400へ依頼し、受付管理サーバー400から送信された患者番号を受信する。そして、患者番号発行部113は、ICカード書込部150に対して、受信した患者番号をICカード50に書き込むよう指示する。
【0019】
出力表示部130は、ICカード書込機100のGUI(Graphical User Interface)あるいはCUI(Character−based Unser Interface)等の各種情報を出力する。入力受付部140は、GUIあるいはCUIの操作情報の入力を受け付ける。例えば、入力受付部140は、ICカード50の挿入についてのガイダンスや、患者番号の書込みの指示等における各種の操作についての情報を受け付ける。
【0020】
ICカード書込部150は、ICカード50に対して、指定された情報を書込む。具体的には、ICカード書込部150は、後述するICカード入出力装置107により書き込み可能に配置されたICカード50に対して、指定された情報を書き込む。
【0021】
通信処理部160は、ネットワーク10等を介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0022】
受付機200は、ICカード50の情報記憶領域に記憶された、患者を特定する患者番号を読み出して診療の受付を行う装置である。図3に示すように、受付機200は、制御部210と、出力表示部230と、入力受付部240と、ICカード読取部250と、通信処理部260と、を備える。制御部210は、入力処理部211と、出力処理部212と、受付処理部213と、を備える。
【0023】
入力処理部211は、入力受付部240から入力された所定の情報の入力を受け付ける。出力処理部212は、出力表示部230に対して、出力する情報を受け渡す。出力する情報は、例えば書込みを行ったICカードの書込結果の表示や、検知したエラーの情報を示す表示の画面情報等である。
【0024】
受付処理部213は、入力処理部211が受け付けた入力情報に応じて、ICカード読取部250を介してICカード50から患者番号を読み取り、患者の診療の受け付けを受付管理サーバー400へ依頼する。
【0025】
出力表示部230は、受付機200のGUIあるいはCUI等の各種情報を出力する。入力受付部240は、GUIあるいはCUIの操作情報の入力を受け付ける。例えば、入力受付部240は、ICカード50の挿入についてのガイダンスや、診療の受付等における各種の操作(例えば、受診する診療科の指定等)についての情報を受け付ける。
【0026】
ICカード読取部250は、ICカード50から、ICカード50の情報記憶領域に記憶されている情報を読み出す。具体的には、ICカード読取部250は、後述するICカード入出力装置107により読取可能に配置されたICカード50から、情報を読み出す。
【0027】
通信処理部260は、ネットワーク10等を介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0028】
外出機300は、ICカード50の情報記憶領域に書き込まれた患者番号を読み取り、受診者の院内への進入(帰院)、院外への退出(外出)を検出する装置である。図4に示すように、外出機300は、制御部310と、出力表示部330と、外入力受付部340と、帰院入力受付部350と、通信処理部360と、を備える。制御部310は、入力処理部311と、出力処理部312と、外出処理部313と、帰院処理部314と、を備える。
【0029】
入力処理部311は、外出入力受付部340および帰院入力受付部350から入力された所定の情報(患者番号)の入力を受け付ける。出力処理部312は、出力表示部330に対して、出力する情報を受け渡す。出力する情報は、例えば検知したエラーの情報を示す表示の画面情報等である。
【0030】
外出処理部313および帰院処理部314は、入力処理部311が受け付けた入力情報が、外出入力受付部340を介して入力を受け付けたか、帰院入力受付部350を介して受け付けたかのいずれかの場合に応じて、「外出」したか「帰院」したかを特定して患者番号を受付管理サーバー400へ送信する。
【0031】
出力表示部330は、外出機300のGUIあるいはCUI等の各種情報を出力する。外出入力受付部340は、ICカード50から、ICカード50の情報記憶領域に記憶されている情報を読み出す。具体的には、外出入力受付部340は、後述するICカード入出力装置397により読取可能に配置されたICカード50から、情報を読み出す。
【0032】
帰院入力受付部350は、ICカード50から、ICカード50の情報記憶領域に記憶されている情報を読み出す。具体的には、帰院入力受付部350は、後述するICカード入出力装置398により読取可能に配置されたICカード50から、情報を読み出す。
【0033】
通信処理部360は、ネットワーク10等を介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0034】
受付管理サーバー400は、図5に示すように、制御部410と、記憶部420と、出力表示部430と、入力受付部440と、通信処理部450と、を備える。制御部410は、入力処理部411と、出力処理部412と、患者番号割付部413と、受付番号割付部414と、外出状況管理部415と、外出状況提示部416と、を備える。なお、受付管理サーバー400は、通常、受付管理システムを導入する診療機関により運用されるが、これに限られず、例えば診療機関間で共通して運用される情報処理サービス機関等外部の機関によりインターネット等を介して管理運用されるものであってもよい。
【0035】
入力処理部411は、通信処理部450を介して、ICカード書込機100、受付機200、外出機300、閲覧端末500等から送信された入力情報を受け付ける。また、入力処理部411は、入力受付部440を介して入力された情報を受け付ける。
【0036】
出力処理部412は、通信処理部450を介して、所定の要求を行った端末等に対して、出力情報を送信する。出力情報は、例えば患者番号割付部413により割り付けた患者番号等である。
【0037】
患者番号割付部413は、入力処理部411が受け付けた入力情報のうち、患者番号の割付要求を受け付けて、患者番号を割り付ける。具体的には、患者番号割付部413は、ICカード書込機100からの割付要求を受け付けると、患者番号を所定の処理により生成し、出力処理部412を介してICカード書込機100へ患者番号を送信する。また、患者番号割付部413は、記憶部420に設けられている患者番号記憶部421に、割り付けた患者番号を格納する。
【0038】
受付番号割付部414は、受付機200により受け付けた患者の診療に対して、診療順を管理する受付番号を割り付ける。具体的には、受付番号割付部414は、受付機200から送信された患者番号を含む受付要求を受け付けると、割当済受付番号記憶部422に格納された割当済の受付番号より大きい値となる受付番号を当該患者番号に対して割り付ける。そして、受付番号割付部414は、患者番号記憶部421に、患者番号と受付番号とを対応付けて格納する。また、受付番号割付部414は、割当済受付番号記憶部422に、割当済の受付番号として、割り付けた受付番号を格納する。
【0039】
外出状況管理部415は、外出機300により受け付けた受診者の外出状況を管理する。具体的には、外出状況管理部415は、外出機300の外出口301に対応付けられた外出入力受付部340によりICカード50の読み出しを行った場合には、受診者が外出状態になったものとして外出状況および処理時点での時刻を患者受診状態記憶部423に記憶する。また、外出状況管理部415は、外出機300の戻り口302に対応付けられた帰院入力受付部350によりICカード50の読み出しを行った場合には、受診者が在院状態になった(帰院した)ものとして外出状況および処理時点での時刻を患者受診状態記憶部423に記憶する。
【0040】
外出状況提示部416は、受診者の外出状況を提示する。具体的には、外出状況提示部416は、閲覧端末500から受付管理情報閲覧要求を受け付けると、患者番号、受付番号、外出情報を患者受診状態記憶部423を読み出して要求元へ送信する。
【0041】
記憶部420は、患者番号記憶部421、割当済受付番号記憶部422および患者受診状態記憶部423を格納する。なお、記憶部420は、受付管理サーバー400に固定的に設置される記憶装置等であってもよいし、独立したストレージ装置等であってもよい。
【0042】
患者番号記憶部421には、図9に示すように、患者を識別する患者番号421Aと、診療の受付順を特定する受付番号421Bと、が対応付けられて記憶される。
【0043】
割当済受付番号記憶部422には、図10に示すように、患者に割り当てられた受付番号である割当済受付番号422Aが記憶される。
【0044】
患者受診状態記憶部423には、図11に示すように、患者に割り当てられた受付番号423Aと、当該受付番号により特定される患者の外出あるいは帰院に関する状態を特定する受診状態423Bと、当該受付番号により特定される患者が外出した場合にはその時刻を特定する外出時刻423Cと、当該受付番号により特定される患者が帰院した場合にはその時刻を特定する帰院時刻423Dと、が対応付けられて記憶される。
【0045】
出力表示部430は、受付管理サーバー400のGUIあるいはCUI等の各種情報を出力する。入力受付部440は、GUIあるいはCUIの操作情報の入力を受け付ける。
【0046】
通信処理部450は、ネットワーク10等を介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0047】
閲覧端末500は、図6に示すように、制御部510と、出力表示部530と、入力受付部540と、通信処理部550と、を備える。制御部510は、入力処理部511と、出力処理部512と、患者状況閲覧部513と、患者呼出処理部514と、を備える。なお、閲覧端末500は、パーソナルコンピュータ等の情報処理端末であるが、これに限られない。例えば、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォンその他携帯型情報処理端末、あるいは専用の情報処理端末等であってもよい。
【0048】
入力処理部511は、通信処理部550を介して、受付管理サーバー400等から送信された入力情報を受け付ける。また、入力処理部511は、入力受付部540を介して入力された情報を受け付ける。
【0049】
出力処理部512は、出力表示部530を介して、出力情報を出力する。出力情報は、例えば患者状況閲覧部513により取得された画面情報等である。
【0050】
患者状況閲覧部513は、入力処理部511が受け付けた入力情報のうち、患者の受診受付状況を示す受付管理情報閲覧指示を受け付けて、受付管理サーバー400へ受付管理情報閲覧要求を送信する。具体的には、患者状況閲覧部513は、入力処理部511が受け付けた入力情報のうち、患者の受診受付状況を示す受付管理情報閲覧指示を受け付けて、受付管理サーバー400へ受付管理情報閲覧要求を送信する。そして、患者状況閲覧部513は、患者番号と、受付番号と、外出情報と、を受信すると、出力処理部512へ出力指示を行う。
【0051】
患者呼出処理部514は、受診順が近づいた患者に対して、所定の呼び出しのための電子メールを送信するようメールサーバー600へメール送信要求を送信する。具体的には、患者呼出処理部514は、受診順が近づいた患者に対して、診療を受ける科へ来るよう呼び出すための電子メールを送信するよう、メールサーバー600へメール送信要求を送信する。
【0052】
出力表示部530は、閲覧端末500のGUIあるいはCUI等の各種情報を出力する。入力受付部540は、GUIあるいはCUIの操作情報の入力を受け付ける。
【0053】
通信処理部550は、ネットワーク10等を介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0054】
メールサーバー600は、図7に示すように、制御部610と、記憶部620と、通信処理部650と、を備える。制御部610は、呼出メール作成部611と、呼出メール送信部612と、を備える。なお、メールサーバー600は、通常、受付管理システムを導入する診療機関により運用されるが、これに限られず、例えば診療機関間で共通して運用される情報処理サービス機関等外部の機関によりインターネット等を介して管理運用されるものであってもよい。
【0055】
呼出メール作成部611は、通信処理部650を介して、閲覧端末500等から送信された受診者の情報に従って、メールテンプレート記憶部621に格納された所定のメールテンプレートにより、メールアドレス記憶部622に格納された受診者のメールアドレスに対して呼び出しを行う電子メール情報を作成する。
【0056】
呼出メール送信部612は、通信処理部650を介して、呼出メール作成部611が作成した電子メールをインターネット等のネットワークに向けて送信する。
【0057】
記憶部620は、メールテンプレート記憶部621およびメールアドレス記憶部622を格納する。なお、記憶部620は、メールサーバー600に固定的に設置される記憶装置等であってもよいし、独立したストレージ装置等であってもよい。
【0058】
メールテンプレート記憶部621には、所定の定型文を含む電子メールテンプレート情報が記憶される。当該電子メールテンプレート情報には、所定の情報を埋め込むための変数領域が設定されている。電子メールテンプレート情報は、呼出メール作成部611により当該変数領域に所定の情報が補完されることにより、電子メール情報を簡易に作成することができる情報である。
【0059】
メールアドレス記憶部622には、図12に示すように、患者を特定する患者番号622Aと、電子メールアドレスを特定する情報であるメールアドレス622Bと、が対応付けられて記憶される。
【0060】
通信処理部650は、ネットワーク10等およびインターネットを介して他の機器に接続し、接続した他の機器から送信された情報の受信を行い、接続した他の機器に対して情報の送信を行う。
【0061】
図13は、本実施形態におけるICカード書込機100のハードウェア構成を示す図である。
【0062】
本実施形態においては、ICカード書込機100は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)や、ワークステーション、サーバー装置、各種携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)などの計算機である。
【0063】
ICカード書込機100は、入力装置101と、外部記憶装置102と、演算装置103と、主記憶装置104と、通信装置105と、それぞれの装置を互いに接続するバス106と、ICカード入出力装置107と、を有する。
【0064】
入力装置101は、例えばキーボードやマウス、あるいはタッチペン、感圧式タッチセンサ、静電誘導式タッチセンサ、その他ポインティングデバイスなどの入力を受け付ける装置である。
【0065】
外部記憶装置102は、例えばハードディスク装置やフラッシュメモリ、SSD(Solid State Disk)などの不揮発性記憶装置である。
【0066】
演算装置103は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。
【0067】
主記憶装置104は、例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリ装置である。
【0068】
通信装置105は、アンテナを介して無線通信を行う無線通信装置、又はネットワークケーブルを介して有線通信を行う有線の通信装置である。
【0069】
ICカード入出力装置107は、ICカード50に設けられたRFIDのアンテナユニット等に対して所定の周波数の電磁波を発して書込/読出し等の入出力命令を送信し、ICカード50等から送信された所定の周波数の電磁波を受信して送信された情報を受信する。
【0070】
なお、ICカード書込機100では、必ずしも入力装置101に対応する装置、すなわち使用者との入出力機能を受け持つハードウェアデバイスを備える必要はないため、入力装置101を有しないものであってもよい。
【0071】
ICカード書込機100の入力処理部111と、出力処理部112と、患者番号発行部113と、は、ICカード書込機100の演算装置103に処理を行わせるプログラムによって実現される。
【0072】
このプログラムは、主記憶装置104または外部記憶装置102内に記憶され、実行にあたって主記憶装置104上にロードされ、演算装置103により実行される。
【0073】
また、ICカード書込機100の出力表示部130は、ICカード書込機100に取り付けられたディスプレイ装置によって実現される。
【0074】
また、ICカード書込機100の入力受付部140は、ICカード書込機100に取り付けられたディスプレイ装置上に設けられた静電誘導式タッチセンサ等によって実現される。
【0075】
また、ICカード書込機100のICカード書込部150は、ICカード書込機100に取り付けられたICカード入出力装置107によって実現される。
【0076】
また、ICカード書込機100の通信処理部160は、ICカード書込機100の通信装置105によって実現される。
【0077】
以上が、ICカード書込機100のハードウェア構成である。なお、受付機200についても、同様のハードウェア構成を備える。そして、受付機200の受付処理部213は演算装置103により実現され、ICカード読取部250はICカード入出力装置107により実現される。
【0078】
図14は、本実施形態における外出機300のハードウェア構成を示す図である。
【0079】
本実施形態においては、外出機300は、例えば、専用装置や、汎用のPC(パーソナルコンピュータ)や、ワークステーション、サーバー装置、各種携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)などの計算機である。
【0080】
外出機300は、入力装置391と、外部記憶装置392と、演算装置393と、主記憶装置394と、通信装置395と、それぞれの装置を互いに接続するバス396と、外出ゲート側のICカード入出力装置397と、帰院ゲート側のICカード入出力装置398と、を有する。
【0081】
入力装置391は、例えばキーボードやマウス、あるいはタッチペン、感圧式タッチセンサ、静電誘導式タッチセンサ、その他ポインティングデバイスなどの入力を受け付ける装置である。
【0082】
外部記憶装置392は、例えばハードディスク装置やフラッシュメモリ、SSD(Solid State Disk)などの不揮発性記憶装置である。
【0083】
演算装置393は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。
【0084】
主記憶装置394は、例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリ装置である。
【0085】
通信装置395は、アンテナを介して無線通信を行う無線通信装置、又はネットワークケーブルを介して有線通信を行う有線の通信装置である。
【0086】
ICカード入出力装置397およびICカード入出力装置398は、いずれも、ICカード50に設けられたRFIDのアンテナユニット等に対して所定の周波数の電磁波を発して書込/読出し等の入出力命令を送信し、ICカード50等から送信された所定の周波数の電磁波を受信して送信された情報を受信する。なお、本実施形態においては、外出用ゲート側に設けられた外出口301にはICカード入出力装置397が設けられ、帰院用ゲート側に設けられた戻り口302にはICカード入出力装置398が設けられている。
【0087】
なお、外出機300では、必ずしも入力装置391に対応する装置、すなわち使用者との入出力機能を受け持つハードウェアデバイスを備える必要はないため、入力装置391を有しないものであってもよい。
【0088】
また、外出機300において利用者へエラーメッセージ等を表示する表示部303は、外出機300に取り付けられたディスプレイ装置によって実現される。
【0089】
外出機300の入力処理部311と、出力処理部312と、外出処理部313と、帰院処理部314とは、外出機300の演算装置393に処理を行わせるプログラムによって実現される。
【0090】
このプログラムは、主記憶装置394または外部記憶装置392内に記憶され、実行にあたって主記憶装置394上にロードされ、演算装置393により実行される。
【0091】
また、外出機300の表示部303を構成する出力表示部330は、外出機300に取り付けられたディスプレイ装置により実現される。
【0092】
また、外出機300の外出口301を構成する外出入力受付部340は、ICカード入出力装置397により実現される。外出機300の戻り口302を構成する帰院入力受付部350は、ICカード入出力装置398により実現される。
【0093】
また、外出機300の通信処理部360は、外出機300の通信装置395によって実現される。
【0094】
以上が、外出機300のハードウェア構成である。
【0095】
図15は、本実施形態における受付管理サーバー400のハードウェア構成を示す図である。
【0096】
本実施形態においては、受付管理サーバー400は、例えば、専用装置や、汎用のPC(パーソナルコンピュータ)や、ワークステーション、サーバー装置、各種携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)などの計算機である。
【0097】
受付管理サーバー400は、入力装置401と、外部記憶装置402と、演算装置403と、主記憶装置404と、通信装置405と、それぞれの装置を互いに接続するバス406と、を有する。
【0098】
入力装置401は、例えばキーボードやマウス、あるいはタッチペン、感圧式タッチセンサ、静電誘導式タッチセンサ、その他ポインティングデバイスなどの入力を受け付ける装置である。
【0099】
外部記憶装置402は、例えばハードディスク装置やフラッシュメモリ、SSD(Solid State Disk)などの不揮発性記憶装置である。
【0100】
演算装置403は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。
【0101】
主記憶装置404は、例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリ装置である。
【0102】
通信装置405は、アンテナを介して無線通信を行う無線通信装置、又はネットワークケーブルを介して有線通信を行う有線の通信装置である。
【0103】
なお、受付管理サーバー400では、必ずしも入力装置401に対応する装置、すなわち使用者との入出力機能を受け持つハードウェアデバイスを備える必要はないため、入力装置401を有しないものであってもよい。
【0104】
受付管理サーバー400の入力処理部411と、出力処理部412と、患者番号割付部413と、受付番号割付部414と、外出状況管理部415と、外出状況提示部416とは、受付管理サーバー400の演算装置403に処理を行わせるプログラムによって実現される。
【0105】
このプログラムは、主記憶装置404または外部記憶装置402内に記憶され、実行にあたって主記憶装置404上にロードされ、演算装置403により実行される。
【0106】
また、受付管理サーバー400の患者番号記憶部421と、割当済受付番号記憶部422と、患者受診状態記憶部423とは、受付管理サーバー400の外部記憶装置402および主記憶装置404により実現される。
【0107】
また、受付管理サーバー400の出力表示部430は、受付管理サーバー400に取り付けられたディスプレイ装置により実現される。
【0108】
また、受付管理サーバー400の入力受付部440は、受付管理サーバー400の入力装置401により実現される。
【0109】
また、受付管理サーバー400の通信処理部450は、受付管理サーバー400の通信装置405により実現される。
【0110】
以上が、受付管理サーバー400のハードウェア構成である。なお、閲覧端末500およびメールサーバー600についても、受付管理サーバー400と基本的に同様のハードウェア構成を備える。
【0111】
閲覧端末500の入力処理部511と、出力処理部512と、患者状況閲覧部513と、患者呼出処理部514とは、演算装置403に処理を行わせるプログラムによって実現される。
【0112】
このプログラムは、主記憶装置404または外部記憶装置402内に記憶され、実行にあたって主記憶装置404上にロードされ、演算装置403により実行される。
【0113】
また、メールサーバー600の呼出メール作成部611と、呼出メール送信部612とは、演算装置403に処理を行わせるプログラムによって実現される。
【0114】
このプログラムは、主記憶装置404または外部記憶装置402内に記憶され、実行にあたって主記憶装置404上にロードされ、演算装置403により実行される。
【0115】
以上が、受付管理サーバー400と、閲覧端末500と、メールサーバー600と、のハードウェア構成である。
【0116】
なお、上記したICカード50と、メール受信装置60と、ICカード書込機100と、受付機200と、外出機300と、受付管理サーバー400と、閲覧端末500と、メールサーバー600と、についてのハードウェア構成および処理部等の構成は、上記の例に限られず、例えば代替可能な異なる部品等による異なる構成を備えるものであってもよい。
【0117】
例えば、受付管理サーバー400の入力処理部411と、出力処理部412と、患者番号割付部413と、受付番号割付部414と、外出状況管理部415と、外出状況提示部416とは、受付管理サーバー400の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。そのため、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。受付管理サーバー400の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0118】
また、受付管理サーバー400の各機能部は、ハードウェア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0119】
ICカード50、メール受信装置60、ICカード書込機100、受付機200、外出機300、閲覧端末500、メールサーバー600についても、同様に、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。ICカード50、メール受信装置60、ICカード書込機100、受付機200、外出機300、閲覧端末500、メールサーバー600の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0120】
また、ICカード書込機100と、受付機200と、外出機300と、閲覧端末500と、メールサーバー600と、についての各機能部は、ハードウェア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0121】
[動作の説明]次に、本実施形態におけるICカード発行処理のフローについて、図16に基づき説明する。図16は、ICカード発行処理を示すフロー図である。なお、ICカード発行処理は、ICカード書込機100あるいは図示しないPC等のクライアント端末において、利用者から入力処理部111を介して患者番号発行部113が発行指示を受けると、開始される。
【0122】
まず、患者番号発行部113は、患者番号の割付依頼を受付管理サーバー400へ送信する(ステップS001)。
【0123】
そして、受付管理サーバー400の患者番号割付部413は、患者番号を生成する(ステップS002)。具体的には、患者番号割付部413は、他の患者番号と重複しない番号を生成する。例えば、患者番号割付部413は、処理時点の時を特定する情報(年月日時分秒等)を用いて、患者番号を生成する。そして、患者番号割付部413は、生成した患者番号を患者番号記憶部421の患者番号421Aに格納する。
【0124】
そして、患者番号割付部413は、生成した患者番号を割付依頼元のICカード書込機100へ送信する(ステップS003)。
【0125】
そして、割付依頼元のICカード書込機100の患者番号発行部113は、送信された患者番号を受信する(ステップS004)。
【0126】
そして、患者番号割付部413は、受け付けた患者番号をICカードへ書き込む(ステップS005)。具体的には、患者番号割付部413は、ステップS004にて受信した患者番号を、書込を行う命令とともに、ICカード50に対してICカード書込部150を介して送信する。
【0127】
以上が、ICカード発行処理の処理フローである。ICカード発行処理によると、ICカード50に対して、患者を識別するための患者番号を記憶させることができる。これによれば、例えば、診療機関の診察券としてICカード50を発行することができる。
【0128】
次に、本実施形態における診療受付処理のフローについて、図17に基づき説明する。図17は、診療受付処理を示すフロー図である。なお、診療受付処理は、受付機200において、受診者から入力処理部211を介して受付処理部213がICカード50の存在を検知すると、開始される。
【0129】
まず、受付処理部213は、ICカード50から、患者番号を読み取る(ステップS101)。具体的には、受付処理部213は、ICカード読取部250を介してICカード50に記憶されている情報を出力するよう命令を送信し、ICカード50から送信されたICカード50に記憶された患者番号を受信する。
【0130】
そして、受付処理部213は、患者番号を受付管理サーバー400へ送信する(ステップS102)。
【0131】
そして、受付管理サーバー400の受付番号割付部414は、患者番号に受付番号を割り当てて、キューへ格納する(ステップS103)。具体的には、受付番号割付部414は、ステップS102にて受信した患者番号に対して、受診順に受付番号を新規に割り付けて、患者番号記憶部421の患者番号421Aに対応づけられた受付番号421Bに格納する。なお、受付番号割付部414は、受付番号を割り付ける際に、割当済受付番号記憶部422の割当済受付番号422Aに格納されている番号を参照して、当該番号よりも大きい値(例えば、所定の値(正の数)を加算した値)を新規の番号として割り付ける。そして、割付けた受付番号を、割当済受付番号422Aに格納する。そして、受付番号割付部414は、患者受診状態記憶部423に、受付番号423Aに受付番号を有するレコードを追加し、受診状態423Bに「帰院」を特定する情報を格納する。
【0132】
以上が、診療受付処理の処理フローである。診療受付処理によると、患者の診察を受け付け、受診順および受診状態を管理することができる。なお、患者に割り付けられる受付番号は、一連の受診が終了すると当該受付番号は無効となり、翌日になると、新たに初期値にリセットされて有効となるものであってもよい。
【0133】
次に、本実施形態における外出処理のフローについて、図18に基づき説明する。図18は、外出処理を示すフロー図である。なお、外出処理は、受診者である患者が、診療受付処理後に院外へ移動する際、例えば一時帰宅する際に、所定の出入り口に設けられた外出機300の外出口301にICカード50を読み取らせることで、開始される。
【0134】
まず、外出機300の外出処理部313は、外出入力受付部340を介して、外出口301に翳されたICカード50が記憶する患者番号を読み取る(ステップS201)。
【0135】
そして、外出処理部313は、患者番号と、「外出」へのステータス変更依頼と、を受付管理サーバー400へ送信する(ステップS202)。具体的には、外出処理部313は、ステップS201にて読み取った患者番号と、当該患者の受診状態を「外出」へと変更する変更要求と、を受付管理サーバー400へ送信する。
【0136】
受付管理サーバー400の外出状況管理部415は、受信した患者番号に該当する患者が院内にいる状態として管理されているか否かを判定する(ステップS203)。具体的には、外出状況管理部415は、患者番号記憶部421の患者番号421Aを参照して、受信した患者番号に該当する患者の受付番号421Bを特定する。そして、外出状況管理部415は、患者受診状態記憶部423を参照して、特定した受付番号に該当するレコードの受診状態423Bを読み出す。そして、外出状況管理部415は、読み出した受診状態423Bの情報が、「帰院」を特定する情報であれば、院内にいるものとして管理されていると判定する。受診状態423Bの情報が、「帰院」を特定する情報でない場合、例えば「外出」であれば、院内にいないものとして管理されていると判定する。
【0137】
受信した患者番号に該当する患者が院内にいる状態として管理されている場合(ステップS203にて「Yes」の場合、外出状況管理部415は、該当患者を「外出」とする(ステップS204)。具体的には、外出状況管理部415は、該当の患者の受診状態を「外出」へと変更するとともに、処理時点の時刻を外出時刻423Cに格納する。
【0138】
そして、外出状況管理部415は、正常処理情報を外出機300へ送信する(ステップS205)。具体的には、外出状況管理部415は、正常に外出状態への変更がなされた旨を示す情報、例えば所定の戻り値等を、変更依頼を行った外出機300へ送信する。
【0139】
そして、外出機300の外出処理部313は、処理結果に応じて出力を行う(ステップS206)。具体的には、外出処理部313は、出力処理部312を介して、外出状態への変更がなされた処理の結果を示す情報を用いて表示する。例えば、外出処理部313は、正常に外出状態への変更がなされた旨を示す情報を処理結果として受信した場合には、外出状態に変更された旨を出力表示部330に表示し、そうでない場合には、異常が発生した旨のメッセージ等を出力表示部330に表示する。
【0140】
受信した患者番号に該当する患者が院内にいる状態として管理されていない場合(ステップS203にて「No」の場合、外出状況管理部415は、異常処理情報を外出機300へ送信する(ステップS207)。具体的には、外出状況管理部415は、正常に外出状態への変更がなさなかった旨を示す情報、例えば所定のエラー戻り値等を、変更依頼を行った外出機300へ送信する。そして、制御をステップS206へ進める。
【0141】
以上が、外出処理の処理内容である。外出処理によれば、受診待ちの患者が院内から外出する際に、当該患者が院外に出たことを受付管理サーバー400に記録することができる。
【0142】
次に、本実施形態における帰院処理のフローについて、図19に基づき説明する。図19は、帰院処理を示すフロー図である。なお、帰院処理は、受診者である患者が、診療受付処理後に院外へ移動した後、院内へ戻ってきた際、例えば一時帰宅後に受診順が近づき診療機関を再び訪れる際に、所定の出入り口に設けられた外出機300の戻り口302にICカード50を読み取らせることで、開始される。
【0143】
まず、外出機300の帰院処理部314は、帰院入力受付部350を介して、戻り口302に翳されたICカード50が記憶する患者番号を読み取る(ステップS301)。
【0144】
そして、帰院処理部314は、患者番号と、「帰院」へのステータス変更依頼と、を受付管理サーバー400へ送信する(ステップS302)。具体的には、帰院処理部314は、ステップS301にて読み取った患者番号と、当該患者の受診状態を「帰院」へと変更する変更要求と、を受付管理サーバー400へ送信する。
【0145】
受付管理サーバー400の外出状況管理部415は、受信した患者番号に該当する患者が外出している状態として管理されているか否かを判定する(ステップS303)。具体的には、外出状況管理部415は、患者番号記憶部421の患者番号421Aを参照して、受信した患者番号に該当する患者の受付番号421Bを特定する。そして、外出状況管理部415は、患者受診状態記憶部423を参照して、特定した受付番号に該当するレコードの受診状態423Bを読み出す。そして、外出状況管理部415は、読み出した受診状態423Bの情報が、「外出」を特定する情報であれば、外出しているものとして管理されていると判定する。受診状態423Bの情報が、「外出」を特定する情報でない場合、例えば「帰院」であれば、外出していないものとして管理されていると判定する。
【0146】
受信した患者番号に該当する患者が外出している状態として管理されている場合(ステップS303にて「No」の場合、外出状況管理部415は、該当患者を「帰院」とする(ステップS304)。具体的には、外出状況管理部415は、該当の患者の受診状態を「帰院」へと変更するとともに、処理時点の時刻を帰院時刻423Dに格納する。
【0147】
そして、外出状況管理部415は、正常処理情報を外出機300へ送信する(ステップS305)。具体的には、外出状況管理部415は、正常に帰院状態への変更がなされた旨を示す情報、例えば所定の戻り値等を、変更依頼を行った外出機300へ送信する。
【0148】
そして、外出機300の帰院処理部314は、処理結果に応じて出力を行う(ステップS306)。具体的には、帰院処理部314は、出力処理部312を介して、帰院状態への変更がなされた処理の結果を示す情報を用いて表示する。例えば、帰院処理部314は、正常に帰院状態への変更がなされた旨を示す情報を処理結果として受信した場合には、帰院状態に変更された旨を出力表示部330に表示し、そうでない場合には、異常が発生した旨のメッセージ等を出力表示部330に表示する。
【0149】
受信した患者番号に該当する患者が外出している状態として管理されていない場合(ステップS303にて「No」の場合、外出状況管理部415は、異常処理情報を外出機300へ送信する(ステップS307)。具体的には、外出状況管理部415は、正常に帰院状態への変更がなさなかった旨を示す情報、例えば所定のエラー戻り値等を、変更依頼を行った外出機300へ送信する。そして、制御をステップS306へ進める。
【0150】
以上が、帰院処理の処理内容である。帰院処理によれば、受診待ちの患者が院外から帰院する際に、当該患者が院内に入ったことを受付管理サーバー400に記録することができる。
【0151】
次に、本実施形態における受付情報閲覧処理のフローについて、図20に基づき説明する。図20は、受付情報閲覧処理を示すフロー図である。なお、受付情報閲覧処理は、閲覧端末500等において、受診順の閲覧を開始することで、開始される。
【0152】
まず、閲覧端末500の患者状況閲覧部513は、受付管理情報閲覧要求を受付管理サーバー400へ送信する(ステップS401)。
【0153】
そして、外出状況提示部416は、患者番号と受付番号の対応と、受付番号ごとの外出情報と、を読み出す(ステップS402)。具体的には、外出状況提示部416は、患者受診状態記憶部423から、受付番号423A、受診状態423B、外出時刻423C、帰院時刻423Dの情報を患者ごとに読み出す。そして、外出状況提示部416は、読み出した受付番号423Aに対応する患者番号を、患者番号記憶部421の患者番号421Aを読み出して特定する。
【0154】
そして、外出状況提示部416は、患者番号と、受付番号と、外出情報とを閲覧端末500へ送信する(ステップS403)。具体的には、外出状況提示部416は、ステップS402にて読み出した患者番号と、受付番号と、受診状態と、外出時刻と、帰院時刻とを各患者について対応付けて、受付番号の昇順等に整列させて閲覧端末500に送信する。
【0155】
そして、患者状況閲覧部513は、送信された、患者番号と、受付番号と、外出情報とを受信する(ステップS404)。
【0156】
そして、患者状況閲覧部513は、患者番号と、受付番号と、外出情報とを出力処理部512を介して表示させる(ステップS405)。
【0157】
図21は、ステップS405において表示される受診順の患者ごとの外出情報の画面700の例を示す図である。画面700においては、受付番号701と、患者番号702と、受診状態703と、外出時刻704と、帰院時刻705と、が患者ごとに対応付けられて一覧に表示される。
【0158】
以上が、受付情報閲覧処理の処理内容である。受付情報閲覧処理によれば、受診待ちの患者の受診順とともに、当該患者が院外にいるのか、院内にいるのか、等の情報を閲覧することができる。
【0159】
次に、本実施形態における患者呼び出し処理のフローについて、図22に基づき説明する。図22は、患者呼び出し処理を示すフロー図である。なお、患者呼び出し処理は、閲覧端末500等において、患者の呼び出し指示を受け付けることで、開始される。
【0160】
まず、患者呼出処理部514は、受付順が近づいた患者を特定する(ステップS501)。具体的には、患者呼出処理部514は、受付情報閲覧処理と同様に、受付管理情報閲覧要求を受付管理サーバーへ送信し、患者番号と、受付番号と、受診状態と、外出時刻と、帰院時刻とを各患者について対応付けられた情報を含む外出情報等を受信する。そして、受信した情報から、受付番号の順に所定の患者(例えば、受付番号の順に30名等)の情報を特定する。
【0161】
そして、患者呼出処理部514は、特定した患者から「外出」の患者番号を特定する(ステップS502)。具体的には、患者呼出処理部514は、ステップS501にて特定した所定の患者のうち、受診状態が「外出」を特定する情報であり、かつ、外出時刻423Cに何らかの時刻が格納されている患者を、「外出」の患者として特定し、当該患者の患者番号を特定する。
【0162】
そして、患者呼出処理部514は、患者番号と、メール送信依頼と、をメールサーバー600へ送信する(ステップS503)。具体的には、患者呼出処理部514は、ステップS502にて特定した患者の患者番号のそれぞれについて、メール送信依頼をメールサーバー600へ送信する。
【0163】
そして、メールサーバー600の呼出メール送信部612は、受信した患者番号で特定される患者のメールアドレスへ呼出メールを送信する(ステップS504)。具体的には、呼出メール作成部611が、受信した患者番号で特定される患者のメールアドレスを、メールアドレス記憶部622のメールアドレス622Bを読み出して特定する。そして、呼出メール作成部611は、メールテンプレート記憶部621から、図23に示すような定型文を含む電子メール本文801の情報を有する電子メールテンプレート情報800を読み出す。そして、呼出メール作成部611は、送信対象の患者の受付番号の情報等を所定の挿入位置に挿入することで、電子メール情報を作成する。そして、呼出メール送信部612は、作成した電子メールを、特定したメールアドレス宛に送信する。
【0164】
なお、図23には、電子メールのテンプレートの文章として、「受付番号XXXX様 このメールは、○○病院受付管理システムから送信しています。受付番号XXXX様の受診順が近づきました。なるべくすみやかに当院へお越しください。」という呼出文章を示ししている。この受付番号XXXXには、呼出対象の患者の受診についての受付番号が埋め込まれる。
【0165】
以上が、患者呼び出し処理の処理内容である。患者呼び出し処理によれば、受診待ちの患者のうち、院外にいる患者に対して、受付番号を特定して電子メールによる呼び出しを行うことができる。これにより、受診者の患者番号を晒すことなく、院外にいる受診者の呼出を行うことができる。とくに、診療機関等においては、診療機器等の医療機器へ与える影響を抑えるために、院内における所定の周波数帯の無線通信による電子メールの送受信等を抑制することが要求されることが多い。一方で、院内感染等のリスクを減らすために、受診待ちのために院内に長時間待機するのを避けて、院外で受診待ちをすることが望ましい。さらに、院外での受診待ちを行うことで、診療の呼出が滞り、ひいては受診待ち時間の延滞に繋がる可能性もある。本実施形態における患者呼び出し処理によると、院外の受診者に限り電子メールで事前に呼出を行うことができるため、これらの諸課題を解消しうる。
【0166】
以上、本発明の実施の形態について、実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0167】
例えば、上記実施形態においては、閲覧端末500により受付情報を閲覧することができるが、これに限られない。例えば、メール受信装置60において受付番号の入力を受け付けて、受付管理サーバー400に対して診療状況の問い合わせを送信することで、受付管理サーバー400において該当する受付番号の患者の受診順、例えば何人待ちであるのか、を特定して返信し、メール受信装置60において受診順を表示するようにしてもよい。このようにすることで、呼出メールを受信した患者自身が能動的に自身の受診順を確認することができるため、行動計画を立てやすくなる。
【0168】
また、上記実施形態においては、外出状態にある受診者に電子メールによる呼び出しを行い、在院状態にある受診者に対しては呼び出しを行っていないが、これに限られない。例えば、在院状態にある受診者に対しては、電光掲示板への受診番号の掲示や院内放送呼び出し等により呼び出すようにしてもよい。
【0169】
なお、上記実施形態における受診管理システム1は、システムとして取引対象とするだけでなく、各機器単位、または機器の動作を実現するプログラム部品単位で取引対象とすることも可能である。
【符号の説明】
【0170】
1・・・受診管理システム、10・・・ネットワーク、50・・・ICカード、60・・・メール受信装置、100・・・ICカード書込機、200・・・受付機、300・・・外出機、400・・・受付管理サーバー、500・・・閲覧端末、600・・・メールサーバー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の診療の受付を管理する受付管理装置を備える受付管理システムであって、
前記受付管理装置は、
所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、
前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、
診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、
前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、
前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理手段と、
を備えることを特徴とする受付管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の受付管理システムであって、
前記受付番号割り当て手段は、前記患者の受付順を特定する情報を受け付け順に割り当てる、
ことを特徴とする受付管理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の受付管理システムであって、
前記退出検出手段および進入検出手段は、ICカード読取装置であって、
前記ICカード読取装置により読み取るのは、ICカードにあらかじめ記憶された患者を特定する情報である、
ことを特徴とする受付管理システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の受付管理システムであって、さらに、
前記受付番号ごとの受診状態が外出状態である患者に対し、当該患者にあらかじめ対応付けて登録された連絡先を指定して呼び出す呼出手段、
を備えることを特徴とする受付管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の受付管理システムであって、
前記呼出手段は、
前記患者にあらかじめ対応付けられた電子メールアドレスへ、所定の電子メールを送信する、
ことを特徴とする受付管理システム。
【請求項6】
請求項4または5に記載の受付管理システムであって、さらに、
前記呼出手段は、前記受付番号ごとの受診状態が外出状態でない患者に対し、当該患者の前記受付番号を表示する、
ことを特徴とする受付管理システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の受付管理システムであって、
前記受付番号は、所定の期間が経過すると無効とされる、
ことを特徴とする受付管理システム。
【請求項8】
患者の診療の受付を管理する受付管理装置であって、
所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、
前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、
診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、
前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、
前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理手段と、
を備えることを特徴とする受付管理装置。
【請求項9】
コンピュータに、患者の診療の受付を管理させるプログラムであって、
前記コンピュータを、制御手段と、記憶手段として機能させ、
前記記憶手段に対して、前記患者ごとの受付番号に関して受診状態を記憶させ、
前記制御手段に対して、
所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手順と、
前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手順と、
診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手順と、
前記退出検出手順により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手順により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記記憶手段に格納する受診状態管理手順と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
患者の診療の受付を管理する受付管理装置の受付管理方法であって、
前記受付管理装置は、
所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、
前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、
診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、
前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、を備え、
前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理ステップ、
を実施することを特徴とする受付管理方法。
【請求項1】
患者の診療の受付を管理する受付管理装置を備える受付管理システムであって、
前記受付管理装置は、
所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、
前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、
診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、
前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、
前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理手段と、
を備えることを特徴とする受付管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の受付管理システムであって、
前記受付番号割り当て手段は、前記患者の受付順を特定する情報を受け付け順に割り当てる、
ことを特徴とする受付管理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の受付管理システムであって、
前記退出検出手段および進入検出手段は、ICカード読取装置であって、
前記ICカード読取装置により読み取るのは、ICカードにあらかじめ記憶された患者を特定する情報である、
ことを特徴とする受付管理システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の受付管理システムであって、さらに、
前記受付番号ごとの受診状態が外出状態である患者に対し、当該患者にあらかじめ対応付けて登録された連絡先を指定して呼び出す呼出手段、
を備えることを特徴とする受付管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の受付管理システムであって、
前記呼出手段は、
前記患者にあらかじめ対応付けられた電子メールアドレスへ、所定の電子メールを送信する、
ことを特徴とする受付管理システム。
【請求項6】
請求項4または5に記載の受付管理システムであって、さらに、
前記呼出手段は、前記受付番号ごとの受診状態が外出状態でない患者に対し、当該患者の前記受付番号を表示する、
ことを特徴とする受付管理システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の受付管理システムであって、
前記受付番号は、所定の期間が経過すると無効とされる、
ことを特徴とする受付管理システム。
【請求項8】
患者の診療の受付を管理する受付管理装置であって、
所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、
前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、
診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、
前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、
前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理手段と、
を備えることを特徴とする受付管理装置。
【請求項9】
コンピュータに、患者の診療の受付を管理させるプログラムであって、
前記コンピュータを、制御手段と、記憶手段として機能させ、
前記記憶手段に対して、前記患者ごとの受付番号に関して受診状態を記憶させ、
前記制御手段に対して、
所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手順と、
前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手順と、
診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手順と、
前記退出検出手順により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手順により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記記憶手段に格納する受診状態管理手順と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
患者の診療の受付を管理する受付管理装置の受付管理方法であって、
前記受付管理装置は、
所定の区域からの前記患者の退出を検出する退出検出手段と、
前記区域への前記患者の進入を検出する進入検出手段と、
診療を受け付けた患者ごとに、受付番号を割り当てる受付番号割り当て手段と、
前記受付番号ごとに受診状態を記憶する受診状態記憶手段と、を備え、
前記退出検出手段により前記患者の退出を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を外出状態に設定し、前記進入検出手段により前記患者の進入を検出すると、当該患者の受付番号に関する受診状態を在院状態に設定して前記受診状態記憶手段に格納する受診状態管理ステップ、
を実施することを特徴とする受付管理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
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【図4】
【図5】
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【図10】
【図11】
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【図14】
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【図16】
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【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2013−68984(P2013−68984A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−205121(P2011−205121)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(501379247)日本ソフトウェアマネジメント株式会社 (12)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(501379247)日本ソフトウェアマネジメント株式会社 (12)
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