説明

受験学習ネットワークシステム及び受験学習教材・受験学習情報提供方法

【課題】指導者側と受講者側があたかも個別対面的な指導がなされているかのように、受講者の成績状況とアクセス時期を考慮した最適な教材・講座情報を受講者に提供できるようにすること。
【解決手段】複数の受験学習教材・受験学習講座情報を提供し、この提供される受験学習教材・受験学習講座情報を格納管理し、この格納管理される受験学習教材・受験学習講座情報を閲覧すべくアクセスし、このアクセスにより上記受験学習教材・受験学習講座情報を出力表示し、この出力表示される上記受験学習教材・受験学習講座情報の中から所望の受験学習教材・受験学習講座情報を選択し、この選択された受験学習教材・受験学習講座情報に対する解答情報を入力し、この入力される解答情報に関する正答率情報及び閲覧アクセス時期情報を管理し、この管理された正答率情報及び閲覧アクセス時期情報を参照して最適な受験学習教材・受験学習講座情報を提供するよう構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁理士試験や行政書士試験等の資格試験や大学・高校等の入学試験のための受験学習をコンピュータネットワークシステムを利用して行う受験学習ネットワークシステム及び受験学習教材・受験学習講座情報提供方法、特に受験学習教材・受験学習講座情報を提供する側(指導者側)と当該情報を利用する側(受講者側)とがあたかも対面的に学習指導を行っている様相を呈する受験学習ネットワークシステム及び受験学習教材・受験学習講座情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介して行われる資格試験や大学入試等に関する各種受験学習シテスムが提案されている。これらのシステムは、例えば単数の指導者側と複数の受講者側がネットワーク回線を介して、特定の時間に特定の講義を定められた環境下で行われるものであった。また、受講者側の成績状況や時間は考慮されず、指導者側からの一方的な情報発信であり、画一的な単調な講義に陥る虞もあった。
ところで、受験学習には、あらたな知識等を習得することにより、学習能力を高めていくインプットタイプの学習と、過去の問題を解き込むことにより、学習能力を高め成果を上げていくアウトプットタイプの学習がある。この点を考慮すると、従来の学習システムは、特にアウトプットタイプの学習には不向きなものと考えられる。
【0003】
特開2011−95752号公報(下記特許文献1)には、無線通信ネットワークに於ける電子ブック機能を有する端末を用いて個人学習をサポートするシステムが提案されている。このシステムは、個人別の学習結果を分析し、その結果を個人別にフィードバックするというものである。
【0004】
また特開2011−18010号公報(下記特許文献2)には、サーバと端末とがインターネット網や専用回線網を介して接続し、個別に試験成績を向上させるための受験学習システムが提案されている。このシステムでは、個別に満点がとれるまでの指導が行われるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−95752号公報
【特許文献2】特開2011−18010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1及び特許文献2にあっては、個別に適した教材や講座をタイムリーに紹介、提供する、という概念は全く開示されてない。
【0007】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、上述した不具合を解消し、指導者側と受講者側があたかも個別対面的な指導を行っているかのように、受講者の成績状況とアクセス時期(即ち、受験日を基準とした学習猶予期間、或いは残存学習期間)を考慮した最適な受験用学習教材情報や受験用学習講座情報を当該受講者に提供できるようにした受験学習ネットワークシステム及び受験学習教材・受験学習講座情報提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために以下の通りの構成とすることを特徴とする。
【0009】
(1)複数の受験学習教材・受験学習講座情報を提供する提供手段と、この提供手段から提供される受験学習教材・受験学習講座情報を格納管理する格納管理手段と、この格納管理手段にアクセスし上記受験学習教材・受験学習講座情報を閲覧すべく出力表示する出力表示手段と、この出力表示手段にて出力表示される上記受験学習教材・受験学習講座情報の中から所望の受験学習教材・受験学習講座情報を選択する選択手段と、この選択手段にて選択された受験学習教材・受験学習講座情報に対する解答情報を入力する解答情報入力手段と、この解答情報入力手段からの解答情報に関する正答率情報及び上記出力表示手段の閲覧アクセス時期情報を管理する管理手段と、この管理手段からの正答率情報及び閲覧アクセス時期情報を参照して上記出力表示手段に対して上記格納管理手段の中から最適な受験学習教材・受験学習講座情報を選出し当該情報を上記出力表示手段に送出可能とする最適受験情報提供手段とを具備したことを特徴とする構成とした。
【0010】
(2)上記構成にあって、上記最適受験情報提供手段に参照され、正答率情報と閲覧アクセス時期情報をパラメータとして最適な受験学習教材・受験学習講座情報が対応付けられた基準テーブル手段を設けたことを特徴とする構成とした。
【0011】
(3)上記構成にあって、上記提供手段は、上記最適受験情報提供手段が選出する最適な受験学習教材・受験学習講座情報の基準を任意に設定変更可能とする機能を有することを特徴とする構成とした。
【0012】
(4)上記構成にあって、上記提供手段は、上記格納管理手段に格納管理される受験学習教材・受験学習講座情報を任意に設定登録、変更、削除可能とする機能を有することを特徴とする構成とした。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、教材や講座を提供する側と受講者側があたかも一対一の個別対面的な指導がなされているかのように、当該受講者の成績状況(正答率情報)とアクセス時期(即ち、受験日を基準とした学習猶予期間、或いは残存学習期間)をパラメータとして、提供する側は受講者側に対して状況に応じた最適な受験用学習教材情報や受験用学習講座情報を提供することができるという優れた効果を奏する。
【0014】
より具体的には、時と場所を選ばすに受講者側の都合に合わせて、正答率情報及び閲覧アクセス時期情報を参照して最適な受験学習教材・受験学習講座情報を紹介、提供できるものである。
また、最適な受験学習教材・受験学習講座情報は基準テーブルに基づくもので客観性が担保されているので、ぶれのない最適な情報を、紹介、提供できるという優れた効果を奏する。しかも、基準テーブルは変更可能となるよう構成してあるので、受験情勢を考慮した最新情報を反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係わる受験学習ネットワークシステムを概念的に示す図である。
【図2】同実施形態に係わり、基準テーブルの内容を概念的に示す図である。
【図3】同実施形態に係わり、提供端末側から受験学習教材・受験学習講座情報を登録設定する処理の流れを示す図である。
【図4】同実施形態に係わり、受講端末側に於ける受験学習教材・受験学習講座情報に関する解答情報を入力する処理の流れを示す図である。
【図5】同実施形態に係わり、受講端末側に対して最適な受験学習教材・受験学習講座情報を提供する処理の流れを示す図である。
【図6】同実施形態に係わり、基準テーブルの内容変更の処理の流れを示す図である。
【図7】同実施形態に係わり、受験学習教材・受験学習講座の新規購入の処理の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下本発明の一実施形態につき、図面を参照して説明する。
【0017】
本実施形態に係わる受験学習ネットワークシステムは、図1に示すように、サーバコンピュータ100と、このサーバコンピュータ100とインターネット回線等のネットワーク200を介して接続される提供端末300、受講端末400及び決済機構部500とから構成される。
【0018】
サーバコンピュータ100は、システム全体の制御処理を司るCPU110と、このCPU110と信号線120を介して接続する格納管理部130、管理部140及び最適受験情報提供部150とからなる。
而して格納管理部130は、CPU110に参照されシステム全体の制御処理や各種プログラム情報を格納するプログラム情報格納領域131、各種作業が行われる作業領域(ワークエリア)132、提供端末300から送出されてくる受験学習教材情報や受験学習講座情報を管理格納する受験学習教材・受験学習講座情報格納管理領域133、提供端末300からの指示情報に基づき任意に設定登録及び変更・削除可能な基準テーブル情報格納管理領域134、並びに提供端末300に関する認証情報等が格納管理される提供者情報格納管理領域135を内設するものである。
管理部140は、受講端末400に関する認証情報等が格納管理される受講者情報格納管理領域142、所望の受験学習教材や受験学習講座に対する受講端末400の解答状況である正答率情報を格納管理する正答率情報格納管理領域144、及び受講端末400による閲覧アクセス等の情報を格納管理する閲覧アクセス情報格納管理領域146を内設するものである。
最適受験情報提供部150は、管理部140の正答率情報格納管理領域144及び閲覧アクセス情報格納管理領域146を参照して、格納管理部130の基準テーブル情報格納管理領域134から最適な受験学習教材・受験学習講座情報を抽出する機能を有するものである。そして、最適受験情報提供部150は、この抽出した最適な受験学習教材・受験学習講座情報を受講端末400に送出可能とする機能を有するものである。
【0019】
提供端末300は、所望の受験学習教材情報や受験学習講座情報を格納管理部130の受験学習教材・受験学習講座情報格納管理領域133に対してアクセスし任意に設定登録・変更・削除可能とする機能を有するものである。また、提供端末300は、正答率情報と閲覧アクセス時期をパラメータとして考慮した最適受験学習教材情報及び最適受験学習講座情報を格納管理部130の基準テーブル情報格納管理領域134に対してアクセスし任意に設定登録・変更・削除可能とする機能を有する。ここで、閲覧アクセス時期は、受講端末400の閲覧アクセス情報をもとに算出されるものであり、受験日・試験日を基準にして、閲覧アクセスが行われた日が基準日の何日前であるか(学習猶予期間、残存学習期間)を意味するものである。なお、ある提供端末300は、他の提供端末300がアクセスできる受験学習教材・受験学習講座情報格納管理領域133及び基準テーブル情報格納管理領域134にはアクセスできないよう構成されている。
【0020】
受講端末400は、出力表示部410、選択部420及び解答情報入力部430を内設するものである。出力表示部410は、サーバコンピュータ100にアクセスし、CPU110に格納管理部130の受験学習教材・受験学習講座情報格納管理領域133を参照させて、当該受講端末400が閲覧可能な受験学習教材・受験学習講座情報を出力表示させる機能を有するものである。選択部420は、出力表示部410に出力表示される受験学習教材・受験学習講座情報の中から所望の受験学習教材・受験学習講座情報を選択し、当該選択情報をサーバコンピュータ100に送出する機能を有するものである。解答情報入力部430は、選択部420にて選択された受験学習教材・受験学習講座情報に関する解答情報を入力する機能を有するものである。なお、ある受講端末400は、他の受講端末400がアクセスできる受験学習教材・受験学習講座情報にはアクセスできないよう構成されている。
【0021】
決済機構部500は、インターネット回線上でのクレジット決済システム機能を有するものである。即ち、提供端末300が提供する受験学習情報情報や受験学習講座情報を受講端末400にてクレジット購入するに際し、クレジット決済に関する手続を代行する機能を有するものである。
【0022】
次に、図2を参照して、基準テーブル情報格納管理領域134の基準テーブルの概念を説明する。
基準テーブルは、提供者毎、即ち提供端末300毎に管理されており、提供端末300が提供する受験学習教材・受験学習講座情報毎に正答率と閲覧アクセス時期をパラメータとしたマトリックスからなる。而して、各マトリックスには、当該マトリックスに於いて最適な受験学習教材情報や最適な受験学習講座情報が設定登録・変更・削除可能に格納されている。
【0023】
上記構成につき、その作用を図3乃至図7を参照して以下に説明する。
【0024】
先ず、受験学習教材・受験学習講座情報の登録処理の流れについて、図3を参照して説明する。あらたに受験学習教材や受験学習講座の情報を提供者(指導者)がサーバコンピュータ100に登録する場合、提供端末300にてサーバコンピュータ100にアクセスすることになる。提供端末300がネットワーク200を介してサーバコンピュータ100にアクセスすると、認証処理が行われる。即ち、サーバコンピュータ100から提供端末300に対してパスワードの入力要求がなされるので、提供端末300では自身のパスワードをサーバコンピュータ100に送出することになる。すると、サーバコンピュータ100ではCPU110が提供者情報格納管理領域135を参照して認証処理が行われる(ステップS302、ステップS304)。認証処理に成功すると(ステップS304のY)、提供者情報格納管理領域135の提供者情報に基づいて該当するテーブルが抽出される(ステップS306)。この後、サーバコンピュータ100は、提供端末300に対して、登録する受験学習教材や受験学習講座の情報を入力するようリクエストするので、提供端末300から所望の受験学習教材や受験学習講座の情報を入力する(ステップS308)。この入力情報は、格納管理部130のワークエリア132に送出されることになる。入力が終了すると、サーバコンピュータ100が提供端末300に対して、登録確定の処理を実行するか否かの判断を要求してくる(ステップS310)。ここで、提供端末300から登録を確定させる指示の応答情報をサーバコンピュータ100に送出すると(ステップS310のY)、ワークエリア132に格納されている受験学習教材や受験学習講座に関する情報は受験学習教材・受験学習講座情報格納管理領域133に移されて登録確定となり(ステップS312)、処理は終了する。
ステップS310にて登録確定しない場合(ステップS310のN)、サーバコンピュータ100は、当該処理そのものを取止めるのか否かの回答を提供端末300に要求してくる(ステップS314)。当該処理を取止める場合は(ステップS314のY)、そのまま処理は終了する。当該処理を取止めない場合は(ステップS314のN)、ステップS308の処理に移行するものである。なお、ステップS304の認証処理にてパスワードが一致しなかった場合(ステップS304のN)、エラー処理(ステップS316)となり処理は終了する。
【0025】
次に、受講者が選択して受講している受験学習教材や受験学習講座に関する受講状況である解答入力の処理の流れについて、図4を参照して説明する。
受講者は受講端末400からサーバコンピュータ100にアクセスすると、認証処理が行われることになる。即ち、受講端末400がサーバコンピュータ100にアクセスしてくると、サーバコンピュータ100はパスワードの入力要求を受講端末400にリクエストする(ステップS402)。受講端末400から自身のパスワードをサーバコンピュータ100に送出すると、CPU110は受講者情報格納管理領域142を参照して認証処理が行われる(ステップS402、ステップS404)。認証処理に成功すると(ステップS404のY)、受講者情報格納管理領域142の受講者情報に基づいて当該受講者が受講・選択している受験学習教材・受験学習講座が出力表示部410に一覧表示されるので(ステップS406)、選択部420にて所望の教材または講座を選択すると、該当する受験学習教材若しくは受験学習講座の問題集が出力表示部410に出力表示される(ステップS408)。この出力表示された問題に関し、受講端末400の解答情報入力部430から解答情報を入力することになる(ステップS410)。解答情報の入力が終了すると(ステップS412)、サーバコンピュータ100は当該解答情報の正誤チェックを行って正答率を算出し、選択解答した受験学習教材若しくは受験学習講座に関する正答率情報を解答日情報とともに正答率情報格納管理領域144に格納して終了する(ステップS414)。
ステップS412にて終了しない場合(ステップS412のN)、サーバコンピュータ100は、当該処理そのものを取止めるのか或いは継続するのかの回答を受講端末400に要求してくる(ステップS416)。当該処理を取止める場合は(ステップS416のY)、そのまま処理は終了する。当該処理を取止めない場合は(ステップS416のN)、ステップS410の処理に移行するものである。なお、ステップS404の認証処理にてパスワードが一致しなかった場合(ステップS404のN)、エラー処理(ステップS418)となり処理は終了する。
【0026】
続いて、受講者の閲覧アクセス時期と正答率をパラメータとして、試験日を基準にした最適受験学習教材や最適受験学習講座を受講者に提供する処理の流れ、即ち、お勧め受験学習情報提供の処理の流れについて、図5を参照して説明する。
受講端末400からサーバコンピュータ100にアクセスがあると、認証処理が行われる。即ち、受講端末400がサーバコンピュータ100にアクセスしてくると、サーバコンピュータ100はパスワードの入力要求を受講端末400にリクエストする(ステップS502)。受講端末400から自身のパスワードをサーバコンピュータ100に送出すると、CPU110は受講者情報格納管理領域142を参照して認証処理が行われる(ステップS502、ステップS504)。認証処理に成功すると(ステップS504のY)、受講者情報格納管理領域142の受講者情報に基づいて当該受講者が受講・選択している受験学習教材・受験学習講座が出力表示部410に一覧表示されるので、所望の受験学習教材若しくは受験学習講座を選択部420にて選択指定し(ステップS506)、学習結果の表示指示をサーバコンピュータ100に対して行う(ステップS508)。すると、最適受験情報提供部150が起動されて管理部140の正答率情報格納管理領域144の正答率情報及び閲覧アクセス情報格納管理領域146の閲覧アクセス時期情報を参照し(ステップS510、ステップS512)、格納管理部130の基準テーブル情報格納管理領域134の基準テーブルにアクセスし(ステップS514)、前述した正答率情報と閲覧アクセス時期情報をパラメータとして、最適な受験学習教材・受験学習講座情報を最適受験情報として抽出することになる(ステップS516)。抽出された最適受験情報は、受講端末400に送出されて出力表示部410に表示出力されることになる(ステップS518)。
【0027】
以下に基準テーブルを変更(削除も含む。)する処理の流れについて、図6を参照して説明する。
提供端末300からサーバコンピュータ100にアクセスがあると、認証処理が行われる。即ち、提供端末300がサーバコンピュータ100にアクセスしてくると、サーバコンピュータ100はパスワードの入力要求を提供端末300にリクエストする(ステップS602)。提供端末300から自身のパスワードをサーバコンピュータ100に送出すると、CPU110は提供者情報格納管理領域135を参照して認証処理が行われる(ステップS602、ステップS604)。認証処理に成功すると(ステップS604のY)、提供者情報格納管理領域135の提供者情報に基づいて当該提供者が提供している受験学習教材・受験学習講座の情報が提供端末300に一覧表示されるので、変更する受験学習教材若しくは受験学習講座を提供端末300にて選択指定する(ステップS606)。すると、選択指定された受験学習教材若しくは受験学習講座に関する情報が提供端末300に出力表示されるので、変更する情報である基準テーブルを選択抽出する(ステップS608)。而して選択された基準テーブルが提供端末300に出力表示されるので、提供者はテーブル全体或いは一部について提供端末300の変更機能を用いて前述パラメータや最適受験学習教材情報や最適受験学習講座情報の変更を行うことになる(ステップS610)。そして、変更処理が完了して変更後のテーブル内容を基準テーブル情報格納管理領域134に登録する場合、変更の確定操作を提供端末300にて行う(ステップS612のY)。確定操作がなされると、変更された上記基準テーブルは基準テーブル情報格納管理領域134に登録される(ステップS614)。
変更を登録させない場合は(ステップS612のN)、ステップS616に処理は移行する。ステップS616にて基準テーブルの変更を取止めるのであれば(ステップS616のY)、テーブル変更の処理は終了する。基準テーブルの変更処理を継続するのであれば(ステップS616のN)、ステップS610の処理に移行することになる。
なお、ステップS604の認証処理にてパスワードが一致しなかった場合(ステップS604のN)、エラー処理(ステップS618)となり処理は終了する。
【0028】
最後に、あらたに受験学習教材や受験学習講座を選択、即ち購入する処理の流れについて、図7を参照して説明する。
受講端末400がサーバコンピュータ100にアクセスし、認証処理が行われてアクセス許可となり(ステップS702、ステップS704のY)、新規受験学習教材や受験学習講座を受講する旨の指示があると(ステップS706)、CPU110は受験学習教材・受験学習講座情報格納管理領域133に格納されている全ての受験学習教材情報及び受験学習講座情報を参照して当該教材名及び講座名と概要情報を受講端末400に送出することになる。送出された情報は、受講端末400の出力表示部410に一覧表示される(ステップS708)。而して、受講端末400にて所望の名称を選択部420にて選択すると(ステップS710)、サーバコンピュータ100はネットワーク200を介して決済機構部500に対してクレジット決済の代行手続をさせることになる(ステップS712)。即ち、決済機構部500は、受講端末400に対して選択した(購入・受講を希望する)受験学習教材情報或いは受験学習講座情報に関し、クレジット決済の手続を行う(ステップS712)。受講端末400に関するクレジット決済が所定の条件を満たしていれば(ステップS714のY)、決済完了となり、当該受験学習教材情報或いは受験学習講座情報を選択購入されたことが、管理部140の受講者情報格納管理領域142にも記憶登録される(ステップS716)。
なお、ステップS714の処理にて、クレジット決済が不能であった場合(ステップS714のN)、エラー処理となって(ステップS718)、終了する。また、ステップS704の認証処理にてパスワードが一致しなかった場合(ステップS704のN)、エラー処理(ステップS720)となり処理は終了する。
【0029】
上述実施形態によれば、受講端末400側の受講者は、受講者自身が積み重ねた成績(正答率)及び試験日当日を基準として現時点(閲覧時点)で必要とされる最適な教材や講座に関する情報を知ることができるので、あたかも指導者(提供端末300側)が受講者に対して一対一の個別対面的な学習指導をしているかのように、受講者にとって現時点で何が必要とされているか、というきめの細かいタイムリーで最適な受験情報を知ることができるものである。しかも当該受験情報は、基準テーブルに基づくもので客観性が担保されているので、ぶれのない最適な情報を、時と場所を選ばず受講者の都合の良いときに知ることができるという優れた効果を奏する。
提供端末300側の提供者にとっては、基準テーブルは変更可能となるよう構成してあるので、受験情勢を考慮した最新情報を反映することができ、受講者側に最適な受験用教材や受験用講座をタイムリー且つ効率的に紹介できるものである。
なお、上述実施形態にあっては、受講端末400の出力表示部410に出力表示される最適受験情報は、当該受講端末400が受講している教材名及び講座名並びに正答率、学習進捗度合いの情報も同時に出力表示されるよう構成されている。さらに、各教材や講座は、例えば年度別や科目別、分野別に並び替えて表示することも可能となるよう構成されている。また、受講端末400が複数の提供端末300から受験学習教材や受験学習講座を受講している場合、当該受講端末400の出力表示部410には、提供端末300側の提供者名とともに上記情報が一緒に一覧表示されるよう構成されている。
【符号の説明】
【0030】
100 サーバコンピュータ
130 格納管理部
133 受験学習教材・受験学習講座情報格納管理領域
134 基準テーブル情報格納管理領域
140 管理部
144 正答率情報格納管理領域
146 閲覧アクセス情報格納管理領域
150 最適受験情報提供部
200 ネットワーク
300 提供端末
400 受講端末
410 出力表示部
420 選択部
430 解答情報入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の受験学習教材・受験学習講座情報を提供する提供手段と、
この提供手段から提供される受験学習教材・受験学習講座情報を格納管理する格納管理手段と、
この格納管理手段にアクセスし上記受験学習教材・受験学習講座情報を閲覧すべく出力表示する出力表示手段と、
この出力表示手段にて出力表示される上記受験学習教材・受験学習講座情報の中から所望の受験学習教材・受験学習講座情報を選択する選択手段と、
この選択手段にて選択された受験学習教材・受験学習講座情報に対する解答情報を入力する解答情報入力手段と、
この解答情報入力手段からの解答情報に関する正答率情報及び上記出力表示手段の閲覧アクセス時期情報を管理する管理手段と、
この管理手段からの正答率情報及び閲覧アクセス時期情報を参照して上記出力表示手段に対して上記格納管理手段の中から最適な受験学習教材・受験学習講座情報を選出し当該情報を上記出力表示手段に送出可能とする最適受験情報提供手段とを具備したことを特徴とする受験学習ネットワークシステム。
【請求項2】
上記最適受験情報提供手段に参照され、正答率情報及び閲覧アクセス時期情報をパラメータとして最適な受験学習教材・受験学習講座情報が対応付けられた基準テーブル手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の受験学習ネットワークシステム。
【請求項3】
上記提供手段は、上記最適受験情報提供手段が選出する最適な受験学習教材・受験学習講座情報の基準を任意に設定変更可能とする機能を有することを特徴とする請求項1記載または請求項2記載の受験学習ネットワークシステム。
【請求項4】
上記提供手段は、上記格納管理手段に格納管理される受験学習教材・受験学習講座情報を任意に登録、変更、削除可能とする機能を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の受験学習ネットワークシステム。
【請求項5】
複数の受験学習教材・受験学習講座情報を提供し、
この提供される受験学習教材・受験学習講座情報を格納管理し、
この格納管理される受験学習教材・受験学習講座情報を閲覧すべくアクセスし、
このアクセスにより上記受験学習教材・受験学習講座情報を出力表示し、
この出力表示される上記受験学習教材・受験学習講座情報の中から所望の受験学習教材・受験学習講座情報を選択し、
この選択された受験学習教材・受験学習講座情報に対する解答情報を入力し、
この入力された解答情報に関する正答率情報及び閲覧アクセス時期情報を管理し、
この管理された正答率情報及び閲覧アクセス時期情報を参照して最適な受験学習教材・受験学習講座情報を提供するようにしたことを特徴とする受験学習教材・受験学習講座情報提供方法。
【請求項6】
上記最適な受験学習教材・受験学習講座情報の基準を任意に設定変更可能としたことを特徴とする請求項5記載の受験学習教材・受験学習講座情報提供方法。
【請求項7】
提供される上記受験学習教材・受験学習講座情報は、所定の条件下で任意に登録、変更、削除可能としたことを特徴とする請求項5及び請求項6記載の受験学習教材・受験学習講座情報提供方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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