口金及び口金付き放電灯及び光源装置
【課題】、冷陰極蛍光放電灯において口金とリードとを良好に結合することが困難であった。
【解決手段】放電管に装着するための口金11は、放電管のガラス管4を挿入することができる内径を有する金属製の口金本体12と、リード接続部13と、連結部14とを有する。前記リード接続部13は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ口金本体の軸方向に延び且つリード6を挟持することができるように形成されている第1及び第2のリード挟持部分19,20と、これらを相互に連結しており且つガラス管4にの端面に対向するように形成され且つリード6を挿通させるための開口22を有している中間部分21とから成る。
【解決手段】放電管に装着するための口金11は、放電管のガラス管4を挿入することができる内径を有する金属製の口金本体12と、リード接続部13と、連結部14とを有する。前記リード接続部13は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ口金本体の軸方向に延び且つリード6を挟持することができるように形成されている第1及び第2のリード挟持部分19,20と、これらを相互に連結しており且つガラス管4にの端面に対向するように形成され且つリード6を挿通させるための開口22を有している中間部分21とから成る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば冷陰極蛍光放電灯(CCFL)等の放電灯、及びこの放電灯のための口金、及び放電灯を使用した光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
TVモニター、パソコン等の液晶表示装置のバックライト光源として使用する冷陰極蛍光放電灯(CCFL)は、例えば特開2007−234551号公報(特許文献1)で公知である。図1に特許文献1に開示されたものと実質的に同一の口金無し冷陰極蛍光放電管1(以下、単に口金無し放電管と呼ぶ。)が示されている。この口金無し放電管1は、対の電極2,3を包囲し且つ水銀が封入されている円筒状のガラス管4と、このガラス管4の内壁に形成された蛍光体層5と、ガラス管4の対の端部の中心からガラス管4の軸方向外側に導出された対のリード6,7とから成る。図1の口金無し放電管1を点灯させるためには、図示されていない電源から対のリード6,7に所定の電圧を印加しなければならない。口金無し放電管1を電源に容易に接続するために、図1の口金無し放電管1に図示されていないベース又はキャップ又はランプベース又はコネクタと呼ぶこともできる口金を装着して口金付き放電管即ち放電灯を構成し、基板又は固定板に配置されている対のコネクタ(ホルダー)に口金付き放電灯を装着する。対のコネクタ(ホルダー)は電源に接続されているので、図1の口金無し放電管1の対のリード6,7は対の口金と対のコネクタ(ホルダー)とを介して電源に接続される。
【0003】
ところで、口金は、特許文献1に開示されているように、放電管1の対のリード6,7と口金本体とを電気的に接続するために、リード接続部と、リード接続部を口金本体に電気的且つ機械的に連結するための連結部とを有する。特許文献1に開示されているリード接続部は、帯状の連結部よりも幅広に形成され、リードを位置決めするための孔又は溝を有する。従って、リードをリード接続部の所望位置に比較的に正確に接続することができる。しかし、リードとリード接続部との接続の信頼性を更に高めることが要求されている。
【0004】
また、小型化された光源装置において、放電灯の熱で放電灯近傍の他の部品(例えば樹脂製光学シート)の変形又は劣化が生じるおそれがあるので、放電灯又は光源装置の放熱性の向上が要求されている。
【特許文献1】特開2007−234551号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的はリードとリード接続部との接続の信頼性を高めることができる口金、放電灯、及び光源装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明は、
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管に装着するための口金であって、
前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持するための筒状の口金本体と、
前記リードを接続するためのリード接続部と、
前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部と、
を備え、前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードと接触することができるように形成されている第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることを特徴とする口金に係わるものである。
【0007】
なお、請求項7に示すように、対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管と、該放電管に装着された口金とから成る放電灯において、前記口金は、前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持している筒状の口金本体と、前記リードが接続されたリード接続部と、前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部とを備え、前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードを挟持している第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることが望ましい。
また、請求項2及び請求項8に示すように、前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも広い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された後に塑性変形されて前記リードを挟持することが望ましい。
また、請求項3及び請求項9に示すように、前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも狭い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された時に対向間隔が広がるように弾性変形して前記リードを挟持することが望ましい。
また、請求項4及び請求項10に示すように、前記中間部分の前記開口は、前記リードよりも大きい径を有する孔であることが望ましい。
また、請求項5及び請求項11に示すように、前記中間部分の前記開口は、U字状又はコ字状の切り欠きであることが望ましい。
また、請求項6及び請求項12に示すように、前記連結部は、前記リード接続部の前記中間部分に結合されていることが望ましい。
また、請求項13に示すように、前記第1及び第2のリード挟持部分は、前記リードに対して溶接されていることが望ましい。
また、請求項14に示すように、対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管と該放電管に装着された口金とから成る放電灯を複数個配置した光源装置において、各放電灯の口金は、前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持している筒状の口金本体と、前記リードが接続されたリード接続部と、前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部とを備え、前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードを挟持している第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることが望ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明に従う口金のリード接続部は、放電管に口金が装着された時に相互間にリードを介在させることができるように互いに対向配置され且つリードに沿って連結部から遠ざかる方向に延び且つリードと接触することができるように形成されている第1及び第2の部分と、第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ且つリードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成る。口金のリード接続部の第1及び第2の部分はリードを挟み込むように塑性変形(カシメによる変形)させること、又は弾性を有してリードを挟持することができる。これにより、リードとリード接続部との電気的及び機械的に結合の信頼性が特許文献1よりも高くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、図面を参照して本発明の実施形態に従う口金及びこれを装着した口金付き放電灯及び光源装置を説明する。
【実施例1】
【0010】
先ず、図1〜図14を参照して本発明の実施例1に従う口金、放電灯、及び光源装置を説明する。実施例1に従う放電灯10が図2〜図7に示され、放電灯10に使用されている口金11が図8〜図10に示され、口金11のリード接続部13の第1及び第2の板状部分19,20が図11に示され、口金11の拡大されたリード接続部13及び連結部14が図12に示され、光源装置30の一部が図13に示され、ホルダー31に装着された放電灯10が図14に示されている。
【0011】
放電灯10は、図2〜図7に示すように口金無し放電管1と口金11との組立体から成る。実施例1の口金無し放電管1は、図1において同一符号で示すものと同一に構成され、対の電極2,3を包囲し且つ水銀が封入されている円筒状のガラス管4と、このガラス管4の内壁に形成された蛍光体層5と、ガラス管4の対の端部からガラス管4の軸方向に直線状に導出された対のリード6,7とから成る。図2、図3、図6には、図示を簡略化するために放電灯10の一部のみが示され、一方のリード6に接続された一方の口金11のみが示されているが、図2、図3、図6に図示されていない他方のリード7に対しても図2、図3、図6に示す口金11と同一構成の別な口金が接続されている。
なお、放電管1の対のリード6,7に対して互いに異なる構成の口金を接続することもできる。
【0012】
口金11は、これのみを示す図8〜図11から明らかなように、ガラス管4を挿入することができる内径を有する金属性の円筒口金本体12と、リード6に接続されるリード接続部13と、リード接続部13を口金本体12に電気的及び機械的に結合している連結部14と、放電管1の位置を制限するための突出片15とを有する。この口金11は、例えば表面にニッケルメッキが施された燐青銅から成る厚み0.3mmの金属板をプレス加工することによって形成されている。勿論、口金11を別の金属板(例えば金メッキが施された銅合金)で形成することもできる。
【0013】
口金本体12は、円筒状のガラス管4を挿入するためにガラス管4の外径(例えば4.4mm)よりも大きい内径(例えば4.6mm)を有する円筒状に形成されている。但し、この実施例1の口金本体12は図10から明らかなように軸方向に延びているスリット16を有している。従って、口金本体12は完全な円筒では無く、スリット16及び突起17を有する円筒である。口金本体12の円周方向におけるスリット16の幅は例えば0.2mmであり、口金本体12の円周の数十分の1以下であるので、口金本体12は全体として円筒と見なせる形状を有する。本願において、円筒状又は筒状の口金本体は、スリット16を有するものと有さないものとの両方を意味している。口金本体12はスリット16を有するので、口金本体12はこの径方向に弾性変形可能である。口金本体12の軸方向の長さは例えば7mmであり、図6から明らかなようにガラス管4の端部18から一方の電極2の右端までを覆うように決定されている。しかし、口金本体12の軸方向の長さを、図6よりも短く又は長くなるように変えることもできる。
【0014】
図4及び図5に最も明らかに示されている口金本体12に設けられた3個の突起17は、口金本体12の径方向内側に半球状に突出し、ガラス管4の外周面に弾性を有して当接するように形成されている。突起17の口金本体12からの突出の高さは、口金本体12にガラス管4を挿入することができ且つ口金本体12がガラス管4を弾性的に保持することができるように決定され、例えば0.15mmである。また、突起17の平面的に見た直径は例えば1mmである。この突起17は口金11のプレス加工時に同時に形成されている。3個の突起17は、口金本体12の周方向において約120度間隔に配置されている。口金本体12にガラス管4を挿入する前における3個の突起17の内接円の直径はガラス管4の直径よりも少し小さい。口金本体12にガラス管4を挿入した状態では、突起17の僅かな弾性変形及びスリット16に基づく口金本体12の弾性変形によって3個の突起17の内接円の直径はガラス管4の直径と同一になり、口金本体12はガラス管4に安定的に嵌合され、ガラス管4は口金本体12に安定的に保持される。なお、口金本体12の軸方向において突起17と異なる位置に、口金本体12の径方向内側に半球状に突出する突起17と同じ形状又は異なる形状の突起を追加して設けることができる。
【0015】
口金本体12に対してリード接続部13を電気的及び機械的に結合させるための連結部14は、例えば0.5〜1.0mmの幅を有している帯状導体であり、口金本体12からこの軸方向に導出された部分と半径方向(垂直方向)に屈曲された部分とを有し、口金本体12の軸方向と半径方向とのいずれの方向にも僅かに弾性変形可能に形成されている。図6の口金本体12の半径方向における連結部14の高さは、口金本体12とリード6との間隔よりも低い。
【0016】
リード接続部13は、口金本体12及び連結部14と一体に形成され、互いに対向する対の突片又は対の板状体又は対の部分と呼ぶこともできる第1及び第2のリード挟持部分19,20とこれ等の相互連結部分と呼ぶこともできる中間部分21とから成る。この実施例1及び後述する各実施例において、第1及び第2の部分としての第1及び第2のリード挟持部分19,19a、19b及び20,20a、20bと中間部分21,21aとのそれぞれの境界は、鎖線100で示されている。この鎖線100で示されている境界を第1及び第2のリード挟持部分19,19a、19b及び20,20a、20bの先端側又は中間部分21,21aの開口22,22a側に移動することができる。また、第1及び第2のリード挟持部分19,19a、19b及び20,20a、20bを形成するための中間部分21,21aにおける屈曲箇所を図12の開口22,22aの左端及び右端に一致させること、又は開口22,22aの左端及び右端よりも口金本体12の径方向内側にすることができる。
第1及び第2のリード挟持部分19,20は、これらの相互間にリード6を介在させることができるように互いに対向配置され且つリード6に沿って連結部14から遠ざかる方向に延び且つリード6を少なくとも一部で挟持することができるように形成されている。図11に示すようにガラス管4に口金本体11が装着される前における第1及び第2のリード挟持部分19,20の相互間隔W1は、リード6の径よりも僅かに広い例えば1.2mmに設定されている。なお、後述から明らかになるように第1及び第2のリード挟持部分19,20の相互間隔をリード6の径よりも僅かに狭くすることもできる。筒状の口金本体12の径方向即ちリード6の径方向における第1及び第2のリード挟持部分19,20の幅は、これ等の塑性変形を容易にするために中間部分21の径方向の幅よりも狭い。第1及び第2のリード挟持部分19,20は、これ等の少なくとも一部の塑性変形によってリード6を挟持し、リード6との電気的及び機械的結合を成立させることができるように形成されている。即ち、第1及び第2のリード挟持部分19,20は、ガラス管4に口金本体11が装着された後に、周知のカシメ工程によって図5に示すように互いに接近する方向に塑性変形することができるように形成されている。これにより、リード6は変形された第1及び第2のリード挟持部分19´,20´によって挟持され、これらの電気的及び機械的結合が成立する。
【0017】
中間部分21は、第1及び第2のリード挟持部分19,20を相互に連結しており、且つガラス管4に口金本体12が装着された時にガラス管4の端面18に対向するように形成され、且つリード6を挿通させるための貫通孔から成る開口22を有し、且つ連結部14に結合されている。図4から明らかなように、口金本体12の径方向において、中間部分21の開口22の下側部分の幅は、連結部14の幅よりも広い。こうすることで、連結部14とリード接続部13との機械的結合(保持)を良好にすることができる。
第1及び第2のリード挟持部分19,20の口金本体12側の端に中間部分21が連結されているので、図3及び図9から明らかなようにリード接続部13はほぼU字状平面形状を有する。中間部分21の開口22はリード6の位置決め又は位置制限機能を有する。なお、この実施例では中間部分21の開口22を有する部分が平坦に形成されているが、この部分も円弧状に湾曲させることができる。
【0018】
口金11を製造する時には、金属板を用意し、これに周知のプレス加工を施す。このプレス加工時に突起17を同時に形成する。しかる後、またリード接続部13及び連結部14を形成し、また金属板を円筒状に成形して口金本体11を形成する。
【0019】
図2〜図7に示す口金付き放電灯10を製造する時には、口金本体12を固定して口金本体12のリード接続部13が配置されている側と反対の端面24側から放電管1を口金本体12の中に挿入する。又は、放電管1を固定して放電管1の例えばリード6側からガラス管4側に口金本体12を移動して口金本体12をガラス管4に嵌合させる。又は、放電管1と口金本体12との両方を互いに接近する方向に移動して口金本体12をガラス管4に嵌合させる。既に説明したように口金11の装着前において、口金本体12に形成された3個の突起17の内接円の直径はガラス管4の外周の直径よりも小さいので、口金11をガラス管4に装着すると、口金本体12がその直径は大きくなる方向に弾性変形し、3個の突起17がガラス管4に弾性を有して接触し、口金本体12とガラス管4との嵌合が成立する。
【0020】
口金本体12をガラス管4に装着すると、放電管1のリード6はリード接続部13の中間部分21の開口22を介して第1及び第2のリード挟持部分19,20の間に配置される。次に、図示されていないカシメ工具によって第1及び第2のリード挟持部分19,20の少なくとも一部を塑性変形し、変形された第1及び第2のリード挟持部分19´,20´によってリード6を挟持して、これ等の電気的且つ機械的結合を成立させる。しかる後、レーザーをリード接続部13´の変形された第1及び第2のリード挟持部分19´,20´に照射して変形された第1及び第2のリード挟持部分19´,20´とリード6との電気的且つ機械的結合を更に安定化させる。なお、必要に応じてリード接続部13´の少なくとも一部とリード6とを半田で結合することもできる。
【0021】
図2〜図7に示す口金付き放電灯10は例えば図13に示す液晶表示装置のバックライト光源装置30として使用される。光源装置30は、複数の放電灯10を並置することにより構成された面光源である。各放電灯10の両端の口金11はそれぞれの金属性ホルダーと呼ぶこともできるコネクタ31に保持されている。各コネクタ31は、共通の固定基板32に固着されており、図14に示すように口金11を弾性的に保持するための対の金属製バネ片33,34を有する。各コネクタ31は図示されていない電源に接続されているので、コネクタ31に対して放電灯10の口金11の外周面を接触させると、放電灯10のリード6、7間に電圧が印加され、放電灯10が点灯する。
【0022】
本実施例は次の効果を有する。
(1)口金11のリード接続部13は、放電管1に口金本体12が装着された時に相互間にリード6を介在させることができるように互いに対向配置され且つ筒状の口金本体12の軸方向に延びていている第1及び第2のリード挟持部分19,20と、第1及び第2のリード挟持部分19,20を相互に連結しており且つガラス管4の端面18に対向するように形成され且つリードを挿通させるための開口2を有している中間部分21とから成る。例えば、リード接続部13は、特許文献1に開示されているリード挿通孔又は溝を有しているリード接続部に対して第1及び第2のリード挟持部分19,20を付加した構成に相当する。本発明に従う第1及び第2のリード挟持部分19,20はリード6を挟み込むように容易に塑性変形(カシメによる変形)させることができる。これにより、リード6とリード接続部13との電気的及び機械的結合の信頼性が特許文献1よりも高くなる。
(2)第1及び第2のリード挟持部分19,20は、中間部分21からリード6の延びる方向に導出されている。従って、リード6の延びる方向において第1及び第2のリード挟持部分19,20は中間部分21で連結されていない。このため、第1及び第2のリード挟持部分19,20をリード6に接続させるように塑性変形させる時に、この塑性変形を中間部分21の干渉の少ない状態で達成することができる。
(3)第1及び第2のリード挟持部分19,20は放電管1で発生した熱の放熱体として機能する。これにより、特許文献1よりも放熱性の良い放電灯又は光源装置を提供することができる。
(4)リード接続部13と口金本体12との間の連結部14が口金本体12からほぼ垂直に立ち上がっているので、連結部14に妨害されずにガラス管4の端部18をリード接続部13に接近させることが可能になる。これにより、口金11を装着した放電灯10の軸方向の長さを短くすることができる。
(5)リード接続部13と口金本体12との間の連結部14は弾性変形可能な帯状であるので、放電灯10に口金11を装着する時に連結部14に直接又は間接にストレスが加わった時の連結部14の破損を防ぐことができ、且つ連結部14からガラス管4にストレスが波及することを防ぐことができる。
(6)口金本体12はこの内側に突起17を有し、且つ弾性変形可能であるので、ガラス管4に容易且つ良好に嵌合することができ、且つ口金本体12とガラス管4との間に断熱作用を有する所望の空間を設けることができる。
(7)第1及び第2のリード挟持部分19,20は連結部14から遠ざかる方向に延びているので、第1及び第2のリード挟持部分19,20をカシメ加工する際、ガラス管4に傷等を生じさせることなく、ガラス管4とリード接続部13とをできる限り接近させることができる。
【実施例2】
【0023】
次に実施例2に従う放電灯の口金11aを、図15を参照して説明する。但し、図15において、実施例1を示す図1〜図14と実質的に同一の部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。また、実施例2及び後述する別の実施例の説明において必要に応じて図1〜図14を参照する。図15に示されている実施例2に従う口金11aは、変形された連結部14aを除いて実施例1の口金11と同一に構成されている。変形された連結部14aは、口金本体12の軸方向に対して傾いている傾斜部分40aを有する。即ち、連結部14aは口金本体12の軸方向に対して平行に導出された部分40bと傾斜部分40aと軸方向に対して垂直な部分40cとから成る。傾斜部分40aは口金本体12の軸方向と径方向との両方に弾性変位可能である。従って、図15に示されている実施例2に従う変形された連結部14aは、リード接続部13と口金本体12との間の緩衝機能が実施例1の連結部14よりも大きい。
なお、傾斜部分40aと垂直な部分40cとの間、又は垂直な部分40cと中間部分21との間に軸方向に対して平行な部分を追加して設けることもできる。また、平行に導出された部分40bと垂直な部分40cとのいずれか一方又は両方を省くこともできる。要するに、連結部14、14aは弾性変形する種々の形状に変形可能である。
【実施例3】
【0024】
次に実施例3に従う口金の変形されたリード接続部13aを、図16を参照して説明する。図16のリード接続部13aは、中間部分21と変形された第1のリード挟持部分19aとの境界に対の溝41を有し、中間部分21と変形された第2のリード挟持部分20aとの境界に対の溝42を有する。第1のリード挟持部分19aは対の溝41の間の残存部分で中間部分21に連結され、第2のリード挟持部分20aは対の溝42の間の残存部分で中間部分21に連結されている。従って、口金本体12の径方向における第1及び第2のリード挟持部分19a、20aの幅が実施例1の第1及び第2のリード挟持部分19、20の幅よりも広いにも拘らずこの第1及び第2のリード挟持部分19a、20aの塑性変形によってリード6を容易且つ良好に挟持することができる。リード6の軸方向における第1及び第2のリード挟持部分19a、20aの大部分又は全部でリード6を挟持することが可能になり、第1及び第2のリード挟持部分19a、20aとリード6との強固な電気的及び機械的結合が得られる。またリード接続部13aとリード6との溶接を良好に達成することができる。
なお、2つの対の溝41、42を第1及び第2のリード挟持部分19a、20aの中又は中間部分21の中に設けることができる。また、口金本体12の径方向における第1及び第2のリード挟持部分19a、20aの幅を実施例1の第1及び第2のリード挟持部分19、20と同様に中間部分21よりも狭くすることができる。また、対の溝41、42の上又は下を省いて第1及び第2のリード挟持部分19a、20aにそれぞれ1つの溝を設けることができる。また、図16の連結部14を、図15の連結部14a又はこれに類似の別の形状にすることができる。
【実施例4】
【0025】
次に実施例4に従う放電灯10aを、図17及び図18を参照して説明する。図17の放電灯10aは変形された口金11aを有する他は実施例1に従う放電灯10と同一に構成されている。また、図17の口金11aは変形されたリード接続部13bを有する他は実施例1に従う口金11と同一に構成されている。図17及び図18に示す変形されたリード接続部13bは、変形された第1及び第2のリード挟持部分19b,20bを有する他は実施例1に従うリード接続部13と同一に構成されている。図17及び図18に示す変形された第1及び第2のリード挟持部分19b,20bは、リード6を弾性的に挟持する突出部51,52をそれぞれ有する。リード6をリード接続部13bに挿入する前において、対の突出部51,52の相互間隔W2はリード6の径よりも少し狭く設定されている。なお、図17から明らかなように対の突出部51,52は平面的に見て円弧状に形成されている。リード6を中間部分21の開口22を介して第1及び第2のリード挟持部分19b,20bの間に挿入すると、第1及び第2のリード挟持部分19b,20bは相互間隔が広がる方向に弾性変形し、バネ作用を有してリード6を図17に示すように挟持し、リード6と第1及び第2のリード挟持部分19b,20bとの電気的及び機械的結合が成立する。更に、第1及び第2のリード挟持部分19b,20bの突出部51,52をレーザーで溶接すると、リード6と第1及び第2のリード挟持部分19b,20bとの電気的及び機械的結合がより強固になる。
なお、実施例4は実施例1と同一の効果も有する。
また、必要に応じて、実施例4のリード6と第1及び第2のリード挟持部分19b,20bを実施例1と同様にカシメによって塑性変形することもできる。また、実施例4の第1及び第2のリード挟持部分19b,20bに図16の溝41,42と同様なものを設けることができる。また、実施例4の連結部14を図15の傾斜を有する連結部14aに変形することができる。また、突出部51,52と同様なものをリード6の延びる方向に複数個設けることができる。また、突出部51,52を第1及び第2のリード挟持部分19b,20bの先端に移動することができる。また、突出部51,52の代りに第1及び第2のリード挟持部分19b,20bの先端部分を互いに近づくように変形し、且つ先端部分にバネ作用を付与し、先端部分の相互間隔をリード6の径よりも少し狭く設定し、先端部分の相互間隔に挿入されたリード6を第1及び第2のリード挟持部分の先端部分で挟持することができる。
【実施例5】
【0026】
次に実施例5に従う放電灯10bを、図19及び図20を参照して説明する。図19の放電灯10bは変形された口金11bを有する他は実施例1に従う放電灯10と同一に構成されている。また、図19の口金11bは変形されたリード接続部13cを有する他は実施例1に従う口金11と同一に構成されている。また、図19及び図20に示す変形されたリード接続部13cは、変形された中間部分21aと開口21aを有する他は実施例1に従うリード接続部13と同一に構成されている。図19及び図20に示す変形された中間部分21aの開口21aはU字状の溝から成る。実施例1の孔から成る開口21を図19及び図20に示すU字状の溝から成る開口21aに変形しても実施例1と同一の効果を得ることができる。
なお、図19及び図20において、連結部14を図15の連結部14aに変形すること、リード接続部13cに図16と同様な溝41,42を設けること、第1及び第2のリード挟持部分19,20を図17及び図18に示す第1及び第2のリード挟持部分19b,20bに変形することが可能である。
【実施例6】
【0027】
図21に実施例6に従う放電灯10cの一部が示されている。図21の放電灯10cは、変形された口金11cを有する他は実施例1に従う放電灯10と同一に構成されている。また、図21の口金11cは図7等に示す3個の突起17の代りに複数個の弾性保持片17aを有する口金本体12aを設けた他は実施例1に従う口金11と同一に構成されている。図21の弾性保持片17aは円筒状の口金本体12aの内側に突出した先端を有するバネ片であり、ガラス管4の外周面に当接してガラス管4を保持し、図7等に示す突起17と同様に機能する。なお、口金本体12aの周方向に図7等に示す突起17と図21の弾性保持片17aとの両方を配置することができる。また、弾性保持片17aをこれと等価な機能を有する種々の形状の弾性保持片に変形することができる。
【実施例7】
【0028】
図22に実施例7に従う放電灯10dの断面が示されている。図22の放電灯10dは、変形された口金11dを有する他は実施例1に従う放電灯10と同一に構成されている。また、図22の口金11dは変形されたスリット16aを有する口金本体12bを設けた他は実施例1に従う口金11と同一に構成されている。変形された口金本体12bは、スリット16aを介して対向している端部61,62が口金本体12bの内側に少し曲げられている点で実施例1の口金本体12と相違し、この他は実施例1の口金本体12と同一に構成されている。口金本体12bを図22に示すように構成すると、口金本体12bのスリット16aに隣接する部分にプレス加工時に起因してバリ即ち微小突起が生じていても、バリが口金本体12bの外接円から外に出なくなり、口金10dのガラス管4に対する装着時又は図14のコネクタ31に対する放電灯10dの装着時にバリ即ち微小突起による妨害を受けなくなる。
なお、実施例1以外の実施例においても図22の口金本体12bと同様なものを設けることができる。
【実施例8】
【0029】
図23に実施例8に従う放電灯10eの断面が示されている。図23の放電灯10eは、変形された口金11eを有する他は実施例1に従う放電灯10と同一に構成されている。また、図23の口金11eは変形された口金本体12cを設けた他は実施例1に従う口金11と同一に構成されている。図23の口金本体12cは、実施例1の口金本体12におけるスリット16を有さない他は実施例1の口金本体12と同一に構成されている。従って、図23の口金本体12cはスリット無しの円筒体である。口金本体12cにスリットがなくとも突起17を変形可能に構成することにより、口金本体12cをガラス管4に嵌合させることができる。
なお、突起17の代りに図21の弾性保持片17aを設けることができる。
【0030】
本発明は、上述の実施例に限定されるものでなく、例えば、次の変形が可能なものである。
(1)図1に示す口金無し冷陰極蛍光放電管1以外のこれに類似した形状を有する別の放電管にも本発明の口金を適用することができる。
(2)ガラス管4又はこの端部を円筒形以外の別な形状、例えば断面形状4角形等の筒状に変形することができる。
(3)リード6の断面形状は円形でなくとも良い。また、リード接続部13と対向するリード6の一部を潰して楕円体又は平坦化した板状体等にすることができる。これにより、リード接続部13とリード6とを接続するためのカシメ加工、溶接、半田付けの少なくとも1つを良好に行うことができる。この場合、リード6の平坦面を第1及び第2のリード挟持部分19,19a,19b、20,20a、20bの平坦面に対向させることが望ましい。
(4)各実施例において、第1及び第2のリード挟持部分19,19a,19b、20,20a、20bとリード6との電気的且つ機械的結合を、第1及び第2のリード挟持部分19,19a,19b、20,20a、20bによるリード6の挟持のみで行っても良いし、更に、溶接と半田付けとのいずれか一方又は両方を伴って行っても良い。
(5)第1及び第2のリード挟持部分19,19a,19b、20,20a、20bとリード6とをレーザー溶接以外のスポット溶接等で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】各実施例において使用する口金無し放電管を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1に従う放電灯の一部を示す正面図である。
【図3】図2の放電灯を、リード接続部を塑性変形する前の状態で示す平面図である。
【図4】図2の放電灯を、リード接続部を塑性変形する前の状態で示す左側面図である。
【図5】図2の放電灯を、リード接続部を塑性変形した後の状態で示す左側面図である。
【図6】図3の放電灯のA−A線断面図である。
【図7】図3の放電灯のB−B線断面図である。
【図8】図2の放電灯の口金のみを示す正面図である。
【図9】図8の口金を示す平面図である。
【図10】図9の口金のC−C線断面図である。
【図11】図9のリード接続部のD-D線断面図である。
【図12】図8の口金のリード接続部及び連結部を示す拡大斜視図である。
【図13】実施例1に従う光源装置を概略的に示す平面図である。
【図14】図13の光源装置の一部を拡大して示す断面図である。
【図15】実施例2に従う口金を示す正面図である。
【図16】実施例3に従う口金のリード接続部及び連結部を示す拡大斜視図である。
【図17】実施例4に従う放電灯の一部を示す平面図である。
【図18】図17の口金のリード接続部及び連結部を示す拡大斜視図である。
【図19】実施例5に従う放電灯の一部を、リード接続部の塑性変形前の状態で示す平面図である。
【図20】図19の口金のリード接続部及び連結部を示す斜視図である。
【図21】実施例6に従う放電灯の一部を示す断面図である。
【図22】実施例7に従う放電灯の一部を図7と同様に示す断面図である。
【図23】実施例8に従う放電灯の一部を図7と同様に示す断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 放電管
6,7 リ−ド
11 口金
12 口金本体
13 リード接続部
14 連結部
19,20 第1及び第2の挟持部分
21 中間部分
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば冷陰極蛍光放電灯(CCFL)等の放電灯、及びこの放電灯のための口金、及び放電灯を使用した光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
TVモニター、パソコン等の液晶表示装置のバックライト光源として使用する冷陰極蛍光放電灯(CCFL)は、例えば特開2007−234551号公報(特許文献1)で公知である。図1に特許文献1に開示されたものと実質的に同一の口金無し冷陰極蛍光放電管1(以下、単に口金無し放電管と呼ぶ。)が示されている。この口金無し放電管1は、対の電極2,3を包囲し且つ水銀が封入されている円筒状のガラス管4と、このガラス管4の内壁に形成された蛍光体層5と、ガラス管4の対の端部の中心からガラス管4の軸方向外側に導出された対のリード6,7とから成る。図1の口金無し放電管1を点灯させるためには、図示されていない電源から対のリード6,7に所定の電圧を印加しなければならない。口金無し放電管1を電源に容易に接続するために、図1の口金無し放電管1に図示されていないベース又はキャップ又はランプベース又はコネクタと呼ぶこともできる口金を装着して口金付き放電管即ち放電灯を構成し、基板又は固定板に配置されている対のコネクタ(ホルダー)に口金付き放電灯を装着する。対のコネクタ(ホルダー)は電源に接続されているので、図1の口金無し放電管1の対のリード6,7は対の口金と対のコネクタ(ホルダー)とを介して電源に接続される。
【0003】
ところで、口金は、特許文献1に開示されているように、放電管1の対のリード6,7と口金本体とを電気的に接続するために、リード接続部と、リード接続部を口金本体に電気的且つ機械的に連結するための連結部とを有する。特許文献1に開示されているリード接続部は、帯状の連結部よりも幅広に形成され、リードを位置決めするための孔又は溝を有する。従って、リードをリード接続部の所望位置に比較的に正確に接続することができる。しかし、リードとリード接続部との接続の信頼性を更に高めることが要求されている。
【0004】
また、小型化された光源装置において、放電灯の熱で放電灯近傍の他の部品(例えば樹脂製光学シート)の変形又は劣化が生じるおそれがあるので、放電灯又は光源装置の放熱性の向上が要求されている。
【特許文献1】特開2007−234551号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的はリードとリード接続部との接続の信頼性を高めることができる口金、放電灯、及び光源装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明は、
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管に装着するための口金であって、
前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持するための筒状の口金本体と、
前記リードを接続するためのリード接続部と、
前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部と、
を備え、前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードと接触することができるように形成されている第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることを特徴とする口金に係わるものである。
【0007】
なお、請求項7に示すように、対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管と、該放電管に装着された口金とから成る放電灯において、前記口金は、前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持している筒状の口金本体と、前記リードが接続されたリード接続部と、前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部とを備え、前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードを挟持している第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることが望ましい。
また、請求項2及び請求項8に示すように、前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも広い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された後に塑性変形されて前記リードを挟持することが望ましい。
また、請求項3及び請求項9に示すように、前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも狭い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された時に対向間隔が広がるように弾性変形して前記リードを挟持することが望ましい。
また、請求項4及び請求項10に示すように、前記中間部分の前記開口は、前記リードよりも大きい径を有する孔であることが望ましい。
また、請求項5及び請求項11に示すように、前記中間部分の前記開口は、U字状又はコ字状の切り欠きであることが望ましい。
また、請求項6及び請求項12に示すように、前記連結部は、前記リード接続部の前記中間部分に結合されていることが望ましい。
また、請求項13に示すように、前記第1及び第2のリード挟持部分は、前記リードに対して溶接されていることが望ましい。
また、請求項14に示すように、対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管と該放電管に装着された口金とから成る放電灯を複数個配置した光源装置において、各放電灯の口金は、前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持している筒状の口金本体と、前記リードが接続されたリード接続部と、前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部とを備え、前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードを挟持している第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることが望ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明に従う口金のリード接続部は、放電管に口金が装着された時に相互間にリードを介在させることができるように互いに対向配置され且つリードに沿って連結部から遠ざかる方向に延び且つリードと接触することができるように形成されている第1及び第2の部分と、第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ且つリードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成る。口金のリード接続部の第1及び第2の部分はリードを挟み込むように塑性変形(カシメによる変形)させること、又は弾性を有してリードを挟持することができる。これにより、リードとリード接続部との電気的及び機械的に結合の信頼性が特許文献1よりも高くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、図面を参照して本発明の実施形態に従う口金及びこれを装着した口金付き放電灯及び光源装置を説明する。
【実施例1】
【0010】
先ず、図1〜図14を参照して本発明の実施例1に従う口金、放電灯、及び光源装置を説明する。実施例1に従う放電灯10が図2〜図7に示され、放電灯10に使用されている口金11が図8〜図10に示され、口金11のリード接続部13の第1及び第2の板状部分19,20が図11に示され、口金11の拡大されたリード接続部13及び連結部14が図12に示され、光源装置30の一部が図13に示され、ホルダー31に装着された放電灯10が図14に示されている。
【0011】
放電灯10は、図2〜図7に示すように口金無し放電管1と口金11との組立体から成る。実施例1の口金無し放電管1は、図1において同一符号で示すものと同一に構成され、対の電極2,3を包囲し且つ水銀が封入されている円筒状のガラス管4と、このガラス管4の内壁に形成された蛍光体層5と、ガラス管4の対の端部からガラス管4の軸方向に直線状に導出された対のリード6,7とから成る。図2、図3、図6には、図示を簡略化するために放電灯10の一部のみが示され、一方のリード6に接続された一方の口金11のみが示されているが、図2、図3、図6に図示されていない他方のリード7に対しても図2、図3、図6に示す口金11と同一構成の別な口金が接続されている。
なお、放電管1の対のリード6,7に対して互いに異なる構成の口金を接続することもできる。
【0012】
口金11は、これのみを示す図8〜図11から明らかなように、ガラス管4を挿入することができる内径を有する金属性の円筒口金本体12と、リード6に接続されるリード接続部13と、リード接続部13を口金本体12に電気的及び機械的に結合している連結部14と、放電管1の位置を制限するための突出片15とを有する。この口金11は、例えば表面にニッケルメッキが施された燐青銅から成る厚み0.3mmの金属板をプレス加工することによって形成されている。勿論、口金11を別の金属板(例えば金メッキが施された銅合金)で形成することもできる。
【0013】
口金本体12は、円筒状のガラス管4を挿入するためにガラス管4の外径(例えば4.4mm)よりも大きい内径(例えば4.6mm)を有する円筒状に形成されている。但し、この実施例1の口金本体12は図10から明らかなように軸方向に延びているスリット16を有している。従って、口金本体12は完全な円筒では無く、スリット16及び突起17を有する円筒である。口金本体12の円周方向におけるスリット16の幅は例えば0.2mmであり、口金本体12の円周の数十分の1以下であるので、口金本体12は全体として円筒と見なせる形状を有する。本願において、円筒状又は筒状の口金本体は、スリット16を有するものと有さないものとの両方を意味している。口金本体12はスリット16を有するので、口金本体12はこの径方向に弾性変形可能である。口金本体12の軸方向の長さは例えば7mmであり、図6から明らかなようにガラス管4の端部18から一方の電極2の右端までを覆うように決定されている。しかし、口金本体12の軸方向の長さを、図6よりも短く又は長くなるように変えることもできる。
【0014】
図4及び図5に最も明らかに示されている口金本体12に設けられた3個の突起17は、口金本体12の径方向内側に半球状に突出し、ガラス管4の外周面に弾性を有して当接するように形成されている。突起17の口金本体12からの突出の高さは、口金本体12にガラス管4を挿入することができ且つ口金本体12がガラス管4を弾性的に保持することができるように決定され、例えば0.15mmである。また、突起17の平面的に見た直径は例えば1mmである。この突起17は口金11のプレス加工時に同時に形成されている。3個の突起17は、口金本体12の周方向において約120度間隔に配置されている。口金本体12にガラス管4を挿入する前における3個の突起17の内接円の直径はガラス管4の直径よりも少し小さい。口金本体12にガラス管4を挿入した状態では、突起17の僅かな弾性変形及びスリット16に基づく口金本体12の弾性変形によって3個の突起17の内接円の直径はガラス管4の直径と同一になり、口金本体12はガラス管4に安定的に嵌合され、ガラス管4は口金本体12に安定的に保持される。なお、口金本体12の軸方向において突起17と異なる位置に、口金本体12の径方向内側に半球状に突出する突起17と同じ形状又は異なる形状の突起を追加して設けることができる。
【0015】
口金本体12に対してリード接続部13を電気的及び機械的に結合させるための連結部14は、例えば0.5〜1.0mmの幅を有している帯状導体であり、口金本体12からこの軸方向に導出された部分と半径方向(垂直方向)に屈曲された部分とを有し、口金本体12の軸方向と半径方向とのいずれの方向にも僅かに弾性変形可能に形成されている。図6の口金本体12の半径方向における連結部14の高さは、口金本体12とリード6との間隔よりも低い。
【0016】
リード接続部13は、口金本体12及び連結部14と一体に形成され、互いに対向する対の突片又は対の板状体又は対の部分と呼ぶこともできる第1及び第2のリード挟持部分19,20とこれ等の相互連結部分と呼ぶこともできる中間部分21とから成る。この実施例1及び後述する各実施例において、第1及び第2の部分としての第1及び第2のリード挟持部分19,19a、19b及び20,20a、20bと中間部分21,21aとのそれぞれの境界は、鎖線100で示されている。この鎖線100で示されている境界を第1及び第2のリード挟持部分19,19a、19b及び20,20a、20bの先端側又は中間部分21,21aの開口22,22a側に移動することができる。また、第1及び第2のリード挟持部分19,19a、19b及び20,20a、20bを形成するための中間部分21,21aにおける屈曲箇所を図12の開口22,22aの左端及び右端に一致させること、又は開口22,22aの左端及び右端よりも口金本体12の径方向内側にすることができる。
第1及び第2のリード挟持部分19,20は、これらの相互間にリード6を介在させることができるように互いに対向配置され且つリード6に沿って連結部14から遠ざかる方向に延び且つリード6を少なくとも一部で挟持することができるように形成されている。図11に示すようにガラス管4に口金本体11が装着される前における第1及び第2のリード挟持部分19,20の相互間隔W1は、リード6の径よりも僅かに広い例えば1.2mmに設定されている。なお、後述から明らかになるように第1及び第2のリード挟持部分19,20の相互間隔をリード6の径よりも僅かに狭くすることもできる。筒状の口金本体12の径方向即ちリード6の径方向における第1及び第2のリード挟持部分19,20の幅は、これ等の塑性変形を容易にするために中間部分21の径方向の幅よりも狭い。第1及び第2のリード挟持部分19,20は、これ等の少なくとも一部の塑性変形によってリード6を挟持し、リード6との電気的及び機械的結合を成立させることができるように形成されている。即ち、第1及び第2のリード挟持部分19,20は、ガラス管4に口金本体11が装着された後に、周知のカシメ工程によって図5に示すように互いに接近する方向に塑性変形することができるように形成されている。これにより、リード6は変形された第1及び第2のリード挟持部分19´,20´によって挟持され、これらの電気的及び機械的結合が成立する。
【0017】
中間部分21は、第1及び第2のリード挟持部分19,20を相互に連結しており、且つガラス管4に口金本体12が装着された時にガラス管4の端面18に対向するように形成され、且つリード6を挿通させるための貫通孔から成る開口22を有し、且つ連結部14に結合されている。図4から明らかなように、口金本体12の径方向において、中間部分21の開口22の下側部分の幅は、連結部14の幅よりも広い。こうすることで、連結部14とリード接続部13との機械的結合(保持)を良好にすることができる。
第1及び第2のリード挟持部分19,20の口金本体12側の端に中間部分21が連結されているので、図3及び図9から明らかなようにリード接続部13はほぼU字状平面形状を有する。中間部分21の開口22はリード6の位置決め又は位置制限機能を有する。なお、この実施例では中間部分21の開口22を有する部分が平坦に形成されているが、この部分も円弧状に湾曲させることができる。
【0018】
口金11を製造する時には、金属板を用意し、これに周知のプレス加工を施す。このプレス加工時に突起17を同時に形成する。しかる後、またリード接続部13及び連結部14を形成し、また金属板を円筒状に成形して口金本体11を形成する。
【0019】
図2〜図7に示す口金付き放電灯10を製造する時には、口金本体12を固定して口金本体12のリード接続部13が配置されている側と反対の端面24側から放電管1を口金本体12の中に挿入する。又は、放電管1を固定して放電管1の例えばリード6側からガラス管4側に口金本体12を移動して口金本体12をガラス管4に嵌合させる。又は、放電管1と口金本体12との両方を互いに接近する方向に移動して口金本体12をガラス管4に嵌合させる。既に説明したように口金11の装着前において、口金本体12に形成された3個の突起17の内接円の直径はガラス管4の外周の直径よりも小さいので、口金11をガラス管4に装着すると、口金本体12がその直径は大きくなる方向に弾性変形し、3個の突起17がガラス管4に弾性を有して接触し、口金本体12とガラス管4との嵌合が成立する。
【0020】
口金本体12をガラス管4に装着すると、放電管1のリード6はリード接続部13の中間部分21の開口22を介して第1及び第2のリード挟持部分19,20の間に配置される。次に、図示されていないカシメ工具によって第1及び第2のリード挟持部分19,20の少なくとも一部を塑性変形し、変形された第1及び第2のリード挟持部分19´,20´によってリード6を挟持して、これ等の電気的且つ機械的結合を成立させる。しかる後、レーザーをリード接続部13´の変形された第1及び第2のリード挟持部分19´,20´に照射して変形された第1及び第2のリード挟持部分19´,20´とリード6との電気的且つ機械的結合を更に安定化させる。なお、必要に応じてリード接続部13´の少なくとも一部とリード6とを半田で結合することもできる。
【0021】
図2〜図7に示す口金付き放電灯10は例えば図13に示す液晶表示装置のバックライト光源装置30として使用される。光源装置30は、複数の放電灯10を並置することにより構成された面光源である。各放電灯10の両端の口金11はそれぞれの金属性ホルダーと呼ぶこともできるコネクタ31に保持されている。各コネクタ31は、共通の固定基板32に固着されており、図14に示すように口金11を弾性的に保持するための対の金属製バネ片33,34を有する。各コネクタ31は図示されていない電源に接続されているので、コネクタ31に対して放電灯10の口金11の外周面を接触させると、放電灯10のリード6、7間に電圧が印加され、放電灯10が点灯する。
【0022】
本実施例は次の効果を有する。
(1)口金11のリード接続部13は、放電管1に口金本体12が装着された時に相互間にリード6を介在させることができるように互いに対向配置され且つ筒状の口金本体12の軸方向に延びていている第1及び第2のリード挟持部分19,20と、第1及び第2のリード挟持部分19,20を相互に連結しており且つガラス管4の端面18に対向するように形成され且つリードを挿通させるための開口2を有している中間部分21とから成る。例えば、リード接続部13は、特許文献1に開示されているリード挿通孔又は溝を有しているリード接続部に対して第1及び第2のリード挟持部分19,20を付加した構成に相当する。本発明に従う第1及び第2のリード挟持部分19,20はリード6を挟み込むように容易に塑性変形(カシメによる変形)させることができる。これにより、リード6とリード接続部13との電気的及び機械的結合の信頼性が特許文献1よりも高くなる。
(2)第1及び第2のリード挟持部分19,20は、中間部分21からリード6の延びる方向に導出されている。従って、リード6の延びる方向において第1及び第2のリード挟持部分19,20は中間部分21で連結されていない。このため、第1及び第2のリード挟持部分19,20をリード6に接続させるように塑性変形させる時に、この塑性変形を中間部分21の干渉の少ない状態で達成することができる。
(3)第1及び第2のリード挟持部分19,20は放電管1で発生した熱の放熱体として機能する。これにより、特許文献1よりも放熱性の良い放電灯又は光源装置を提供することができる。
(4)リード接続部13と口金本体12との間の連結部14が口金本体12からほぼ垂直に立ち上がっているので、連結部14に妨害されずにガラス管4の端部18をリード接続部13に接近させることが可能になる。これにより、口金11を装着した放電灯10の軸方向の長さを短くすることができる。
(5)リード接続部13と口金本体12との間の連結部14は弾性変形可能な帯状であるので、放電灯10に口金11を装着する時に連結部14に直接又は間接にストレスが加わった時の連結部14の破損を防ぐことができ、且つ連結部14からガラス管4にストレスが波及することを防ぐことができる。
(6)口金本体12はこの内側に突起17を有し、且つ弾性変形可能であるので、ガラス管4に容易且つ良好に嵌合することができ、且つ口金本体12とガラス管4との間に断熱作用を有する所望の空間を設けることができる。
(7)第1及び第2のリード挟持部分19,20は連結部14から遠ざかる方向に延びているので、第1及び第2のリード挟持部分19,20をカシメ加工する際、ガラス管4に傷等を生じさせることなく、ガラス管4とリード接続部13とをできる限り接近させることができる。
【実施例2】
【0023】
次に実施例2に従う放電灯の口金11aを、図15を参照して説明する。但し、図15において、実施例1を示す図1〜図14と実質的に同一の部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。また、実施例2及び後述する別の実施例の説明において必要に応じて図1〜図14を参照する。図15に示されている実施例2に従う口金11aは、変形された連結部14aを除いて実施例1の口金11と同一に構成されている。変形された連結部14aは、口金本体12の軸方向に対して傾いている傾斜部分40aを有する。即ち、連結部14aは口金本体12の軸方向に対して平行に導出された部分40bと傾斜部分40aと軸方向に対して垂直な部分40cとから成る。傾斜部分40aは口金本体12の軸方向と径方向との両方に弾性変位可能である。従って、図15に示されている実施例2に従う変形された連結部14aは、リード接続部13と口金本体12との間の緩衝機能が実施例1の連結部14よりも大きい。
なお、傾斜部分40aと垂直な部分40cとの間、又は垂直な部分40cと中間部分21との間に軸方向に対して平行な部分を追加して設けることもできる。また、平行に導出された部分40bと垂直な部分40cとのいずれか一方又は両方を省くこともできる。要するに、連結部14、14aは弾性変形する種々の形状に変形可能である。
【実施例3】
【0024】
次に実施例3に従う口金の変形されたリード接続部13aを、図16を参照して説明する。図16のリード接続部13aは、中間部分21と変形された第1のリード挟持部分19aとの境界に対の溝41を有し、中間部分21と変形された第2のリード挟持部分20aとの境界に対の溝42を有する。第1のリード挟持部分19aは対の溝41の間の残存部分で中間部分21に連結され、第2のリード挟持部分20aは対の溝42の間の残存部分で中間部分21に連結されている。従って、口金本体12の径方向における第1及び第2のリード挟持部分19a、20aの幅が実施例1の第1及び第2のリード挟持部分19、20の幅よりも広いにも拘らずこの第1及び第2のリード挟持部分19a、20aの塑性変形によってリード6を容易且つ良好に挟持することができる。リード6の軸方向における第1及び第2のリード挟持部分19a、20aの大部分又は全部でリード6を挟持することが可能になり、第1及び第2のリード挟持部分19a、20aとリード6との強固な電気的及び機械的結合が得られる。またリード接続部13aとリード6との溶接を良好に達成することができる。
なお、2つの対の溝41、42を第1及び第2のリード挟持部分19a、20aの中又は中間部分21の中に設けることができる。また、口金本体12の径方向における第1及び第2のリード挟持部分19a、20aの幅を実施例1の第1及び第2のリード挟持部分19、20と同様に中間部分21よりも狭くすることができる。また、対の溝41、42の上又は下を省いて第1及び第2のリード挟持部分19a、20aにそれぞれ1つの溝を設けることができる。また、図16の連結部14を、図15の連結部14a又はこれに類似の別の形状にすることができる。
【実施例4】
【0025】
次に実施例4に従う放電灯10aを、図17及び図18を参照して説明する。図17の放電灯10aは変形された口金11aを有する他は実施例1に従う放電灯10と同一に構成されている。また、図17の口金11aは変形されたリード接続部13bを有する他は実施例1に従う口金11と同一に構成されている。図17及び図18に示す変形されたリード接続部13bは、変形された第1及び第2のリード挟持部分19b,20bを有する他は実施例1に従うリード接続部13と同一に構成されている。図17及び図18に示す変形された第1及び第2のリード挟持部分19b,20bは、リード6を弾性的に挟持する突出部51,52をそれぞれ有する。リード6をリード接続部13bに挿入する前において、対の突出部51,52の相互間隔W2はリード6の径よりも少し狭く設定されている。なお、図17から明らかなように対の突出部51,52は平面的に見て円弧状に形成されている。リード6を中間部分21の開口22を介して第1及び第2のリード挟持部分19b,20bの間に挿入すると、第1及び第2のリード挟持部分19b,20bは相互間隔が広がる方向に弾性変形し、バネ作用を有してリード6を図17に示すように挟持し、リード6と第1及び第2のリード挟持部分19b,20bとの電気的及び機械的結合が成立する。更に、第1及び第2のリード挟持部分19b,20bの突出部51,52をレーザーで溶接すると、リード6と第1及び第2のリード挟持部分19b,20bとの電気的及び機械的結合がより強固になる。
なお、実施例4は実施例1と同一の効果も有する。
また、必要に応じて、実施例4のリード6と第1及び第2のリード挟持部分19b,20bを実施例1と同様にカシメによって塑性変形することもできる。また、実施例4の第1及び第2のリード挟持部分19b,20bに図16の溝41,42と同様なものを設けることができる。また、実施例4の連結部14を図15の傾斜を有する連結部14aに変形することができる。また、突出部51,52と同様なものをリード6の延びる方向に複数個設けることができる。また、突出部51,52を第1及び第2のリード挟持部分19b,20bの先端に移動することができる。また、突出部51,52の代りに第1及び第2のリード挟持部分19b,20bの先端部分を互いに近づくように変形し、且つ先端部分にバネ作用を付与し、先端部分の相互間隔をリード6の径よりも少し狭く設定し、先端部分の相互間隔に挿入されたリード6を第1及び第2のリード挟持部分の先端部分で挟持することができる。
【実施例5】
【0026】
次に実施例5に従う放電灯10bを、図19及び図20を参照して説明する。図19の放電灯10bは変形された口金11bを有する他は実施例1に従う放電灯10と同一に構成されている。また、図19の口金11bは変形されたリード接続部13cを有する他は実施例1に従う口金11と同一に構成されている。また、図19及び図20に示す変形されたリード接続部13cは、変形された中間部分21aと開口21aを有する他は実施例1に従うリード接続部13と同一に構成されている。図19及び図20に示す変形された中間部分21aの開口21aはU字状の溝から成る。実施例1の孔から成る開口21を図19及び図20に示すU字状の溝から成る開口21aに変形しても実施例1と同一の効果を得ることができる。
なお、図19及び図20において、連結部14を図15の連結部14aに変形すること、リード接続部13cに図16と同様な溝41,42を設けること、第1及び第2のリード挟持部分19,20を図17及び図18に示す第1及び第2のリード挟持部分19b,20bに変形することが可能である。
【実施例6】
【0027】
図21に実施例6に従う放電灯10cの一部が示されている。図21の放電灯10cは、変形された口金11cを有する他は実施例1に従う放電灯10と同一に構成されている。また、図21の口金11cは図7等に示す3個の突起17の代りに複数個の弾性保持片17aを有する口金本体12aを設けた他は実施例1に従う口金11と同一に構成されている。図21の弾性保持片17aは円筒状の口金本体12aの内側に突出した先端を有するバネ片であり、ガラス管4の外周面に当接してガラス管4を保持し、図7等に示す突起17と同様に機能する。なお、口金本体12aの周方向に図7等に示す突起17と図21の弾性保持片17aとの両方を配置することができる。また、弾性保持片17aをこれと等価な機能を有する種々の形状の弾性保持片に変形することができる。
【実施例7】
【0028】
図22に実施例7に従う放電灯10dの断面が示されている。図22の放電灯10dは、変形された口金11dを有する他は実施例1に従う放電灯10と同一に構成されている。また、図22の口金11dは変形されたスリット16aを有する口金本体12bを設けた他は実施例1に従う口金11と同一に構成されている。変形された口金本体12bは、スリット16aを介して対向している端部61,62が口金本体12bの内側に少し曲げられている点で実施例1の口金本体12と相違し、この他は実施例1の口金本体12と同一に構成されている。口金本体12bを図22に示すように構成すると、口金本体12bのスリット16aに隣接する部分にプレス加工時に起因してバリ即ち微小突起が生じていても、バリが口金本体12bの外接円から外に出なくなり、口金10dのガラス管4に対する装着時又は図14のコネクタ31に対する放電灯10dの装着時にバリ即ち微小突起による妨害を受けなくなる。
なお、実施例1以外の実施例においても図22の口金本体12bと同様なものを設けることができる。
【実施例8】
【0029】
図23に実施例8に従う放電灯10eの断面が示されている。図23の放電灯10eは、変形された口金11eを有する他は実施例1に従う放電灯10と同一に構成されている。また、図23の口金11eは変形された口金本体12cを設けた他は実施例1に従う口金11と同一に構成されている。図23の口金本体12cは、実施例1の口金本体12におけるスリット16を有さない他は実施例1の口金本体12と同一に構成されている。従って、図23の口金本体12cはスリット無しの円筒体である。口金本体12cにスリットがなくとも突起17を変形可能に構成することにより、口金本体12cをガラス管4に嵌合させることができる。
なお、突起17の代りに図21の弾性保持片17aを設けることができる。
【0030】
本発明は、上述の実施例に限定されるものでなく、例えば、次の変形が可能なものである。
(1)図1に示す口金無し冷陰極蛍光放電管1以外のこれに類似した形状を有する別の放電管にも本発明の口金を適用することができる。
(2)ガラス管4又はこの端部を円筒形以外の別な形状、例えば断面形状4角形等の筒状に変形することができる。
(3)リード6の断面形状は円形でなくとも良い。また、リード接続部13と対向するリード6の一部を潰して楕円体又は平坦化した板状体等にすることができる。これにより、リード接続部13とリード6とを接続するためのカシメ加工、溶接、半田付けの少なくとも1つを良好に行うことができる。この場合、リード6の平坦面を第1及び第2のリード挟持部分19,19a,19b、20,20a、20bの平坦面に対向させることが望ましい。
(4)各実施例において、第1及び第2のリード挟持部分19,19a,19b、20,20a、20bとリード6との電気的且つ機械的結合を、第1及び第2のリード挟持部分19,19a,19b、20,20a、20bによるリード6の挟持のみで行っても良いし、更に、溶接と半田付けとのいずれか一方又は両方を伴って行っても良い。
(5)第1及び第2のリード挟持部分19,19a,19b、20,20a、20bとリード6とをレーザー溶接以外のスポット溶接等で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】各実施例において使用する口金無し放電管を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1に従う放電灯の一部を示す正面図である。
【図3】図2の放電灯を、リード接続部を塑性変形する前の状態で示す平面図である。
【図4】図2の放電灯を、リード接続部を塑性変形する前の状態で示す左側面図である。
【図5】図2の放電灯を、リード接続部を塑性変形した後の状態で示す左側面図である。
【図6】図3の放電灯のA−A線断面図である。
【図7】図3の放電灯のB−B線断面図である。
【図8】図2の放電灯の口金のみを示す正面図である。
【図9】図8の口金を示す平面図である。
【図10】図9の口金のC−C線断面図である。
【図11】図9のリード接続部のD-D線断面図である。
【図12】図8の口金のリード接続部及び連結部を示す拡大斜視図である。
【図13】実施例1に従う光源装置を概略的に示す平面図である。
【図14】図13の光源装置の一部を拡大して示す断面図である。
【図15】実施例2に従う口金を示す正面図である。
【図16】実施例3に従う口金のリード接続部及び連結部を示す拡大斜視図である。
【図17】実施例4に従う放電灯の一部を示す平面図である。
【図18】図17の口金のリード接続部及び連結部を示す拡大斜視図である。
【図19】実施例5に従う放電灯の一部を、リード接続部の塑性変形前の状態で示す平面図である。
【図20】図19の口金のリード接続部及び連結部を示す斜視図である。
【図21】実施例6に従う放電灯の一部を示す断面図である。
【図22】実施例7に従う放電灯の一部を図7と同様に示す断面図である。
【図23】実施例8に従う放電灯の一部を図7と同様に示す断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 放電管
6,7 リ−ド
11 口金
12 口金本体
13 リード接続部
14 連結部
19,20 第1及び第2の挟持部分
21 中間部分
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管に装着するための口金であって、
前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持するための筒状の口金本体と、
前記リードを接続するためのリード接続部と、
前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部と、
を備え、前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードと接触することができるように形成されている第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることを特徴とする口金。
【請求項2】
前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも広い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された後にこれ等の塑性変形によって前記リードを挟持することができるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の口金。
【請求項3】
前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも狭い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された時に対向間隔が広がるように弾性変形して前記リードを挟持するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の口金。
【請求項4】
前記中間部分の前記開口は、前記リードよりも大きい径を有する孔であることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の口金。
【請求項5】
前記中間部分の前記開口は、U字状又はコ字状の切り欠きであることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の口金。
【請求項6】
前記連結部は、前記リード接続部の前記中間部分に結合されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又5記載の口金。
【請求項7】
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管と、該放電管に装着された口金とから成る放電灯であって、
前記口金は、前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持している筒状の口金本体と、前記リードが接続されたリード接続部と、前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部とを備え、
前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードを挟持している第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることを特徴とする放電灯。
【請求項8】
前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも広い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された後に塑性変形されて前記リードを挟持していることを特徴とする請求項7記載の放電灯。
【請求項9】
前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも狭い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された時に対向間隔が広がるように弾性変形して前記リードを挟持していることを特徴とする請求項7記載の放電灯。
【請求項10】
前記中間部分の前記開口は、前記リードよりも大きい径を有する孔であることを特徴とする請求項7又は8又は9記載の放電灯。
【請求項11】
前記中間部分の前記開口は、U字状又はコ字状の切り欠きであることを特徴とする請求項7又は8又は9記載の放電灯。
【請求項12】
前記連結部は、前記リード接続部の前記中間部分に結合されていることを特徴とする請求項項7又は8又は9又は10又は11記載の放電灯。
【請求項13】
前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記リードに対して溶接されていることを特徴とする請求項7又は8又は9又は10又は11又は12記載の放電灯。
【請求項14】
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管と該放電管に装着された口金とから成る放電灯を複数個配置した光源装置であって、
各放電灯の口金は、前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持している筒状の口金本体と、前記リードが接続されたリード接続部と、前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部とを備え、
前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードを挟持している第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることを特徴とする光源装置。
【請求項1】
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管に装着するための口金であって、
前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持するための筒状の口金本体と、
前記リードを接続するためのリード接続部と、
前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部と、
を備え、前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードと接触することができるように形成されている第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることを特徴とする口金。
【請求項2】
前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも広い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された後にこれ等の塑性変形によって前記リードを挟持することができるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の口金。
【請求項3】
前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも狭い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された時に対向間隔が広がるように弾性変形して前記リードを挟持するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の口金。
【請求項4】
前記中間部分の前記開口は、前記リードよりも大きい径を有する孔であることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の口金。
【請求項5】
前記中間部分の前記開口は、U字状又はコ字状の切り欠きであることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の口金。
【請求項6】
前記連結部は、前記リード接続部の前記中間部分に結合されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又5記載の口金。
【請求項7】
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管と、該放電管に装着された口金とから成る放電灯であって、
前記口金は、前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持している筒状の口金本体と、前記リードが接続されたリード接続部と、前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部とを備え、
前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードを挟持している第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることを特徴とする放電灯。
【請求項8】
前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも広い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された後に塑性変形されて前記リードを挟持していることを特徴とする請求項7記載の放電灯。
【請求項9】
前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記ガラス管に前記口金本体が装着される前に前記リードの径よりも狭い対向間隔を有し、前記ガラス管に前記口金本体が装着された時に対向間隔が広がるように弾性変形して前記リードを挟持していることを特徴とする請求項7記載の放電灯。
【請求項10】
前記中間部分の前記開口は、前記リードよりも大きい径を有する孔であることを特徴とする請求項7又は8又は9記載の放電灯。
【請求項11】
前記中間部分の前記開口は、U字状又はコ字状の切り欠きであることを特徴とする請求項7又は8又は9記載の放電灯。
【請求項12】
前記連結部は、前記リード接続部の前記中間部分に結合されていることを特徴とする請求項項7又は8又は9又は10又は11記載の放電灯。
【請求項13】
前記リード接続部の前記第1及び第2の部分は、前記リードに対して溶接されていることを特徴とする請求項7又は8又は9又は10又は11又は12記載の放電灯。
【請求項14】
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管と該放電管に装着された口金とから成る放電灯を複数個配置した光源装置であって、
各放電灯の口金は、前記ガラス管の一端部分を覆い且つ保持している筒状の口金本体と、前記リードが接続されたリード接続部と、前記リード接続部を前記口金本体に電気的及び機械的に連結させるために前記リード接続部と前記口金本体との間に設けられた連結部とを備え、
前記リード接続部は、相互間に前記リードを介在させることができるように互いに対向配置され且つ前記リードに沿って前記連結部から遠ざかる方向に延び且つ前記リードを挟持している第1及び第2の部分と、前記第1及び第2の部分を相互に連結しており且つ前記リードを挿通させるための開口を有している中間部分とから成ることを特徴とする光源装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
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【公開番号】特開2010−108883(P2010−108883A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−282570(P2008−282570)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(000106276)サンケン電気株式会社 (982)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(000106276)サンケン電気株式会社 (982)
【Fターム(参考)】
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