説明

可動間仕切り装置

【課題】ガイドレール体に被覆した樹脂シートの磨耗及び剥離を防止することができ、耐久性及び意匠性の向上が図れる間仕切り戸案内装置を提供する。
【解決手段】戸体2の下部の案内装置6は、床面3上に固定されるガイドレール体14と、戸体2の下端に設けられガイドレール体14に摺動自在に案内される被案内体16とを有し、前記ガイドレール体14は、床面3上に設置される設置板部18と、該設置板部18上に形成されたガイド溝15と、該ガイド溝15の両側上縁部から両側方へ延出された側板部19とを有する扁平な金属形材からなり、前記ガイドレール体14の上面から両側板部19の下面にかけて樹脂シート31を被覆し、前記ガイド溝15の両側上縁部近辺32を含むガイド溝部分の樹脂シート31aを切除するために該両側上縁部近辺32と側板部19の間に長手方向に沿って刃体33を移動させる溝部34を設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可動間仕切り装置に係り、特に床面に設置されるフラットな金属形材製のガイドレール体に樹脂シートをラッピングする技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
室内空間を開閉可能に間仕切りする可動間仕切り装置としては、スライド開閉可能な間仕切り用の戸体と、該戸体の開閉領域を床面との間で区画する開口枠と、戸体の上端と下端を案内する上下の案内装置とを備えたものがあり、その下部の案内装置としては、特許文献1に記載されているもの(開閉体案内装置)が知られている。この案内装置は、設置面上に固定されるガイドレール体と、開閉体の下端部に設けられ前記ガイドレール体に案内されるガイドローラを有する案内体(被案内体)とを具備している。前記ガイドレール体は、前記設置面上に設置される設置板部と、この設置板部の相対する両側縁に上方に向かって一体に突設された突縁部と、この両側の突縁部の上端部に互いに離間対向して一体に突設され前記ガイドローラを挿入する挿入口を形成したガイド突条部と、を有して偏平状に形成されている。
【0003】
前記案内体は、前記開閉体の下端部に埋設された上下方向のソケットと、このソケットに上下動自在に設けられ常時下方に向かって付勢されたシャフトと、前記ソケットの下端面から突出された前記シャフトの下端部に回転自在に設けられた前記ガイドローラと、を有している。前記ガイドローラは、前記ガイドレール体の両側の突縁部の上端面に係合する大径係合部と、この大径係合部の下部に形成され前記ガイドレール体の両側のガイド突条部間に係合しこれらガイド突条部間および前記大径係合部より小径の小径係合部と、この小径係合部の下部に形成され前記開閉体の引き上げ時に前記ガイドレール体のガイド突条部に係合する環状凹部と、を有している。
【0004】
前記案内装置によれば、開閉体の開閉移動時に開閉体が前後方向に引っ張られる力により引上げられて傾動したときに、この開閉体の下端部のガイドローラの小径係合部がガイドレール体のガイド突条部から外れても、この小径係合部に代わってガイドローラの環状凹部がガイドレール体のガイド突条部に係合し、ガイドローラがガイドレール体から外れるのを防止できる。また、ガイドレール体は偏平状に形成され、このガイドレール体の高さが低いことにより、このガイドレール体が歩行や車椅子の走行の障害になるのを防止でき、バリアフリー性の向上が図れる。
【0005】
【特許文献1】特許第3699583号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前記可動間仕切り装置においては、下部の案内装置におけるガイドレール体が金属形材例えばアルミ押出形材からなっている場合、木質系の床面に対して金属色のガイドレール体が目立つため、違和感があり、見栄えも良くない。この問題を解消するために、ガイドレール体の表面にこれを包むように樹脂シートを被覆(ラッピング)することが考えられる。
【0007】
しかしながら、ガイドレール体の表面全体に樹脂シートを被覆してしまうと、被案内体ないしガイドローラが摺動する部分の樹脂シートが磨耗し、剥離するおそれがあり、耐久性や意匠性が損なわれてしまう。なお、樹脂シートを被覆した分だけガイドレール体の床面からの高さが増大するため、バリアフリー性が損なわれるおそれもある。
【0008】
本発明は、前述した事情を考慮してなされたものであり、ガイドレール体に被覆した樹脂シートの磨耗及び剥離を防止することができ、耐久性及び意匠性の向上が図れる可動間仕切り装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明は、スライド開閉可能な間仕切り用の戸体と、該戸体の開閉領域を床面との間で区画する開口枠と、戸体の上端と下端を案内する上下の案内装置と、を備え、下部の案内装置は、床面上に固定されるガイドレール体と、戸体の下端に設けられガイドレール体に摺動自在に案内される被案内体と、を有し、前記ガイドレール体は、床面上に設置される設置板部と、該設置板部上に形成されたガイド溝と、該ガイド溝の両側上縁部から両側方へ延出された側板部と、を有する扁平な金属形材からなり、前記ガイドレール体の上面から両側板部の下面にかけて樹脂シートを被覆し、前記ガイド溝の両側上縁部近辺を含むガイド溝部分の樹脂シートを切除するために該両側上縁部近辺と側板部の間に長手方向に沿って刃体を移動させる溝部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、スライド開閉可能な間仕切り用の戸体と、該戸体の開閉領域を床面との間で区画する開口枠と、戸体の上端と下端を案内する上下の案内装置と、を備え、下部の案内装置は、床面上に固定されるガイドレール体と、戸体の下端に設けられガイドレール体に摺動自在に案内される被案内体と、を有し、前記ガイドレール体は、床面上に設置される設置板部と、該設置板部上に形成されたガイド溝と、該ガイド溝の両側上縁部から両側方へ延出された側板部と、を有する扁平な金属形材からなり、前記ガイドレール体の上面から両側板部の下面にかけて樹脂シートを被覆し、前記ガイド溝の両側上縁部近辺を含むガイド溝部分の樹脂シートを切除するために該両側上縁部近辺と側板部の間に長手方向に沿って刃体を移動させる溝部を設けているため、被案内体と干渉する部分の樹脂シートを容易に切除することができ、ガイドレール体に被覆した樹脂シートの被案内体の摺動による磨耗及び剥離を防止することができ、耐久性及び意匠性の向上が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基いて詳述する。図1は本発明の実施の形態である可動間仕切り装置を概略的に示す図で、(a)は縦断面図、(b)は横断面図、図2は図1(a)のA部の案内装置の構造を説明する拡大断面図、図3はガイドレール体の拡大断面図である。
【0012】
図1において、1は室内空間を開閉可能に間仕切りする可動間仕切り装置で、この可動間仕切り装置1は、スライド開閉可能な間仕切り用の戸体(開閉体)2と、この戸体2の開閉領域を床面3との間で区画する開口枠4と、戸体2の上端部と下端部を案内する上下の案内装置5,6とを備えている。前記開口枠4は、左右両側の縦枠4a,4bと、両縦枠4a,4bの上端部間に横架された上枠4cと、を備えている。
【0013】
本実施の形態は、片引き1枚戸の場合であり、戸体2の開放時の収納側である一方の縦枠4bが、他方の縦枠4aの幅よりも幅の小さい小縦枠4b1と、開閉方向略中間位置に配置された中縦枠4b2とから構成されている。一方の縦枠4aと他方の小縦枠4b1との間に1枚の戸体2がスライド開閉可能に設けられている。小縦枠4b1と中縦枠4b2の間には巾木7が設けられている。縦枠4aと小縦枠4b1の対向面には戸当り部材8がそれぞれ設けられ、中縦枠4b2には閉鎖位置にある戸体2との間を塞ぐためのモヘヤ9が設けられている。
【0014】
上部の案内装置5は、上枠4cに固定された上レール10と、戸体2の上端部に設けられ上レール10に案内される上部の被案内体である吊りローラ11と、を有している。戸体2の左右の上端部には上下方向のソケット12が埋設され、各ソケット12に吊り軸13の基端部が軸回りに回動可能に保持されており、この吊り軸13の上端部に一対の吊りローラ11が回転可能に取付けられている。上レール10は、吊りローラ11を走行可能に支持している。
【0015】
下部の案内装置6は、床面3上に固定された下レールであるガイドレール体14と、戸体2の下端部に設けられガイドレール体14のガイド溝15に沿って摺動可能に案内される被案内体16と、を備えている。該被案内体16は先端に垂直軸回りに回転可能なガイドローラ17を有している。前記ガイドレール体14は、図2ないし図3に示すように、床面3上に設置される設置板部18と、該設置板部18上に形成されたガイド溝15と、該ガイド溝15の両側上縁部から両側方へ延出された側板部19と、を有する扁平(フラット)な金属形材例えばアルミ押出形材からなっている。ガイドレール体14の厚さ(高さ)tは、意匠性及びバリアフリー性を考慮すると3mm以内例えば2.8mm程度が好ましい。
【0016】
前記設置板部18にはガイド溝15を形成すべく相対する両側縁に上方に向って突縁部20が一体に突設され、両側の突縁部20の上縁部すなわちガイド溝15の上縁部には互いに離間対向してガイド突条部21が一体に突設されている。両ガイド突条部21間にガイドローラ17を挿入する挿入口22が形成されている。前記側板部19は、ガイド溝15の両側上縁部から両側方へ水平に延出された水平部23と、この水平部23の先端から床面3に向って傾斜した傾斜部24とを有していることが意匠的にも或いはバリアフリー性から言っても好ましい。前記水平部23と床面3との間には、空間部25が設けられており、設置板部18と傾斜部24の下面が床面3上に当接することが好ましい。
【0017】
前記被案内体16は、前記戸体2の下端部に埋設された上下方向のソケット26と、該ソケット26に上下動自在に設けられ図示しないコイルバネにより常時下方に向かって付勢されたシャフト27と、前記ソケット26の下端面から突出された前記シャフト27の下端部に回転自在に設けられた前記ガイドローラ17と、を有している。前記ソケット26は戸体2の左右の下端部に埋設されている。ガイドローラ17は合成樹脂により形成されている。
【0018】
前記ガイドローラ17は、前記ガイドレール体14の両側の突縁部20の上端面に係合(当接)する大径係合部28と、この大径係合部28の下部に形成され前記ガイドレール体14の両側のガイド突条部21間に係合しこれらガイド突条部21間および前記大径係合部28より小径の小径係合部29と、この小径係合部29の下部に形成され前記戸体2の引き上げ時に前記ガイドレール体14のガイド突条部21に係合する環状凹部30と、を有している。これにより、戸体2の開閉移動時に戸体2が前後方向に引っ張られる力により引上げられて傾動したときに、この戸体2の下端部のガイドローラ17の小径係合部29がガイドレール体14のガイド突条部21から外れても、この小径係合部29に代わってガイドローラ17の環状凹部30がガイドレール体14のガイド突条部21に係合し、ガイドローラ17がガイドレール体14から外れるのを防止できるようになっている。
【0019】
金属色(銀色)のガイドレール体14を木質系の床面3と馴染む色彩にして意匠性の向上を図るために、前記ガイドレール体14の上面から両側板部19の下面にかけて樹脂シート31が被覆(ラッピング)されている。樹脂シート31としては、例えばポリプロピレン製やポリエチレン製等のシート(フィルム)が用いられる。樹脂シート31は、着色樹脂シートからなり、木質系の色彩(黄色、茶色、こげ茶色等)が施されている。樹脂シート31の厚さは0.2mm以内例えば0.12±0.03mmとされている。
【0020】
前記ガイドローラ17の摺動に邪魔になり、且つガイドローラ17の摺動により磨耗、剥離する恐れのある樹脂シート31の不要部分すなわち前記ガイド溝15の両側上縁部近辺32を含むガイド溝部分の樹脂シート31aを切除するためにガイド溝15の両側上縁部近辺32と側板部19の間に長手方向に沿って刃体(カッター)33を移動させる溝部34が設けられている。溝部34としては、V溝が好ましい。溝部34の幅w及び深さは、それぞれ1mm程度が好ましい。刃体33は溝部34に沿って案内されてガイドレール体14に対して相対的に移動するようになっていてもよい。
【0021】
前記ガイドレール体14における樹脂シート31を切除する部分については樹脂シートによる厚さ上の問題は生じないが、側板部19においては上下両面に樹脂シート31がラッピングされるため、ガイドレール体14の厚さの増大を招く問題がある。この問題を解消するために、樹脂シート31の厚さを考慮して側板部19の上下両面がそれぞれ所定の厚さta例えば0.2mmだけ削除されている。すなわち、上記溝34部から先の水平部23の上面はガイド溝15の上縁部近辺32の高さから所定の寸法taだけ低くされ、傾斜部24の下面が設置板部18の下面から所定の寸法taだけ高く設計されている。これにより、樹脂シート31をラッピングすることによるガイドレール体14の厚さの増大を抑制することができ、バリアフリー性の向上が図れる。
【0022】
前記ガイドレール体14においては、前記溝部34を設けることによる強度の低下を防止するために、溝部34と対応する下面部(水平部23の下面における溝部34と対応する部分)に肉厚部35が設けられていることが好ましい。前記ガイドレール体14を床面3上に敷設ないし張り付け固定するために、設置板部18には、固着具例えば木ネジで固定するための孔部(図示省略)が長手方向に適宜間隔で設けられている。
【0023】
図4は樹脂シートの被覆工程を概略的に示す説明図、図5はガイドレール体における樹脂シートの不要箇所を切断する工程を概略的に示す説明図である。図4において、36はガイドレール体14に樹脂シート31を自動でラッピングする製造ラインであり、この製造ライン36は、ガイドレール体14をその長手方向に沿って載置して順次連続的に搬送するコンベヤ37と、該コンベヤ37の上方に設けられ、樹脂シート31を巻き取った樹脂シートロール38を回転可能に支持し、樹脂シート31を巻き出して連続的に供給する樹脂シート供給部39と、その樹脂シート31に接着剤を塗布する接着剤塗布部40と、その樹脂シート31をガイドレール体14の上面から両側板部19の下面にかけてその先端側から連続的にラッピングすべく押圧するローラ部41と、ラッピングされた樹脂シート31の不要部分を切除するためにガイドレール体14の溝部34に沿って相対的に移動され樹脂シート31を切断する刃体(カッター)33と、を備えている。
【0024】
この場合、刃体33が溝部34に位置される状態でコンベヤ37の搬送ライン上方の所定位置に設置されているため、固定の刃体33に対してガイドレール体14が搬送方向に移動されることにより樹脂シート31を溝部34に沿って切断することができる。切断された樹脂シート31の不要部分31aは手動又は自動でガイドレール体14の上面から除去される。なお、順次連続的に搬送されるガイドレール体14間の樹脂シートは図示しない別のカッターで切断される。
【0025】
以上の構成からなる可動間仕切り装置1においては、スライド開閉可能な間仕切り用の戸体2と、該戸体2の開閉領域を床面3との間で区画する開口枠4と、戸体2の上端と下端を案内する上下の案内装置5,6と、を備え、下部の案内装置6は、床面3上に固定されるガイドレール体14と、戸体2の下端に設けられガイドレール体14に摺動自在に案内される被案内体16と、を有し、前記ガイドレール体14は、床面3上に設置される設置板部18と、該設置板部18上に形成されたガイド溝15と、該ガイド溝15の両側上縁部から両側方へ延出された側板部19と、を有する扁平な金属形材例えばアルミ押出形材からなり、前記ガイドレール体14の上面から両側板部19の下面にかけて樹脂シート31を被覆し、前記ガイド溝15の両側上縁部近辺32を含むガイド溝部分の樹脂シート(不要部分)31aを切除するために該両側上縁部近辺32と側板部19の間に長手方向に沿って刃体33を相対的に移動させる溝部34を設けている。そのため、被案内体16と干渉する部分の樹脂シート31aを容易に切除することができ、ガイドレール体14に被覆した樹脂シート31の被案内体16の摺動による磨耗及び剥離を防止することができ、耐久性及び意匠性の向上が図れる。
【0026】
図6は本発明の他の実施の形態である可動間仕切り装置を概略的に示す図で、(a)は縦断面図、(b)は横断面図、図7は図6(a)のB部のガイドレール体の拡大断面図である。本実施の形態において、前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は、引違い2枚戸の場合であり、左右の縦枠4a,4bは同じ幅のものが用いられている。上レール10は2枚の戸体2に共用するために幅広に形成され、各戸体2の吊りローラ11をガイドするガイド部10aを2列平行に有している。また、下レールであるガイドレール体14も、2枚の戸体2に共用するために幅広に形成され、各戸体2の被案内体16に対応するガイド溝15を2列平行に有している。この場合、両ガイド溝15間には水平の連結板部42が設けられ、連結板部42の下面には床面3から支持される複数の補強リブ43が設けられている。この連結板部42とガイド溝15の上縁部近辺32との間に長手方向に沿って刃体33を移動させる溝部34が設けられている。本実施の形態の可動間仕切り装置1においても前記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0027】
図8はガイドレール体の他の例を示す拡大断面図である。本例のガイドレール体14は、3枚の戸体に共用するために幅広に形成され、各戸体の被案内体に対応するガイド溝15を3列平行に有している。図9はガイドレール体の他の例を示す拡大断面図である。本例のガイドレール体14は、クローゼット用に形成されたものであり、正面側の側板部19が水平部23を有する長目に形成され、背面側の側板部19が水平部を有しない傾斜部24のみで短目に形成されている。
【0028】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更が可能である。例えば、本発明が適用される戸体の形式としては、引分戸や折れ戸等であってもよい。折れ戸の場合、被案内体はピボット軸となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態である可動間仕切り装置を概略的に示す図で、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。
【図2】図1(a)のA部の案内装置の構造を説明する拡大断面図である。
【図3】ガイドレール体の拡大断面図である。
【図4】樹脂シートの被覆工程を概略的に示す説明図である。
【図5】ガイドレール体における樹脂シートの不要箇所を切断する工程を概略的に示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態である可動間仕切り装置を概略的に示す図で、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。
【図7】図6(a)のB部のガイドレール体の拡大断面図である。
【図8】ガイドレール体の他の例を示す拡大断面図である。
【図9】ガイドレール体の他の例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 可動間仕切り装置
2 戸体
3 床面
4 開口枠
14 ガイドレール体
15 ガイド溝
16 被案内体
18 設置板部
19 側板部
31 樹脂シート
32 両側上縁部近辺
33 刃体
34 溝部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライド開閉可能な間仕切り用の戸体と、該戸体の開閉領域を床面との間で区画する開口枠と、戸体の上端と下端を案内する上下の案内装置と、を備え、
下部の案内装置は、床面上に固定されるガイドレール体と、戸体の下端に設けられガイドレール体に摺動自在に案内される被案内体と、を有し、
前記ガイドレール体は、床面上に設置される設置板部と、該設置板部上に形成されたガイド溝と、該ガイド溝の両側上縁部から両側方へ延出された側板部と、を有する扁平な金属形材からなり、
前記ガイドレール体の上面から両側板部の下面にかけて樹脂シートを被覆し、前記ガイド溝の両側上縁部近辺を含むガイド溝部分の樹脂シートを切除するために該両側上縁部近辺と側板部の間に長手方向に沿って刃体を移動させる溝部を設けたことを特徴とする可動間仕切り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−309056(P2007−309056A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−141794(P2006−141794)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【出願人】(302045705)トステム株式会社 (949)