説明

可変水封式の水洗便器

上チャンバー、下チャンバー、上チャンバー排便口、および下チャンバー排便口を含む可変水封式便器において、ベアリング軸またはベアリング軸孔に取り付ける、低端部が上チャンバー排便口を取り囲み、自動的に降下と復原ができ、高端部が下チャンバー排便口に通じる偏位可能排便通路を有し、排便通路が偏位復原装置を有することを特徴とする可変水封式便器。本発明は従来の便器が上チャンバー排便口と下チャンバーとの間に固定的な排便通路を有し、その故に、高水封ではあるが、水の抵抗が大きく、且つ、水の浪費が極めて大きいという欠点を解消し、排便通路を、洗い流す時に自動的に低水封に偏位し、洗い流さない時に自動的に高水封に復原する可変的偏位可能排便通路とし、臭気を封じるとともに大幅に洗浄効果を向上し、洗浄水を節約し、構造が簡単で信頼性が高く、性能対費用の比率が高いという利点を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は水洗便器に関し、特に可変水封式の水洗便器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の水洗便器の水封装置は固定的な溜り水が深い湾曲状の排便通路を有し、上チャンバー、下チャンバー、上チャンバー排便口、および下チャンバー排便口を含み、下チャンバーの湾曲管に水封があり、臭気を封じるとともに、水の高い抵抗性も形成し、洗浄効果を大幅に低下し、洗浄用水を浪費する。同時に、排便通路の湾曲が大きく水の抵抗性が大きくなり、排泄物が溜まりやすく、場合によっては配管を閉塞し、便器の作用を阻害する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は上記従来技術の欠陥を解決し、普段は水封位置が高く、好ましい水封効果があるが、洗浄水が流出するときは水封の高さが低くなり、水の抵抗を低くし、洗浄水を減少できるという効果を有する、可変水封位置の、偏位が可能の排便通路を有する可変水封式便器を提供することを目的とする。
【0004】
本発明の目的は以下の構成により実現することができる。
【0005】
上チャンバー、下チャンバー、上チャンバー排便口、および下チャンバー排便口を含む可変水封式便器において、ベアリング軸またはベアリング軸孔に取り付ける、低端部が上チャンバー排便口を取り囲み、高端部が下チャンバー排便口に連通する偏位可能排便通路を有し、排便通路を偏位、復原する装置を有することを特徴とする可変水封式便器。
【0006】
上記のような偏位可能排便通路はベアリング軸を中心に回転することができ、回転する位置の上限は偏位可能排便通路の最高位置であり、回転する位置の下限は偏位可能排便通路の最低位置である。通常は、偏位可能排便通路は復原装置によって高位に保持し、水封位置を高く保持するが、洗浄水が流出するときは、水流によって偏位可能排便通路が復原装置の作用する力に抵抗する力を得て、ベアリング軸またはベアリング軸孔を中心に回転して低位になり、水封高さを降下させ、水に対する抵抗力を低くし、それによって洗浄水を減少することができるという効果を実現する。洗い流した後、偏位可能排便通路は復原装置の復原力により復原し、高い水封位置を保持するようになる。
【0007】
前記偏位可能排便通路はU形管排便通路、┐形管排便通路またはその他の形状の偏位可能排便通路でもよい。
【0008】
前記の復原装置はバランスウエイト付き復原装置、圧縮ばね付き復原装置、引っ張りばね付き復原装置、圧縮ばねと引っ張りばねとの組み合わせから成る復原装置、またはその他の偏位可能排便通路を低位から高位に回復させることができる装置から選ばれる。
【0009】
前記偏位可能排便通路のベアリング軸またはベアリング軸孔は下チャンバー内に位置する上チャンバー排便口の外側または下チャンバー排便口の外側に取り付けられている。
【0010】
より具体的には、本発明の目的は、さらに、以下の二つの技術により実現される。
【0011】
a、前記偏位可能排便通路は管状で、さらに言えば、偏位可能管状排便通路である。この排便通路は、腕状の上チャンバー排便口の外側の凹部に、可能管状の排便通路を装着し、ボルトで緊締したバー・クラスプ式ブラケットのベアリング軸孔に、軸を中心に偏位できる偏位可能フレームが支持されており、偏位可能フレームの一端には復原装置があり、他端は斜め上方へ延び、それとともに延びる可撓パイプ排便通路または可撓パイプ排便通路と接続する管状の排便通路と接続し、下チャンバー排便口に通じる水平、垂直或は傾斜状の偏位可能排便通路の流出口を構成し、偏位可能フレームとともに偏位、復原する。偏位可能フレームの一端のフレーム口中部には一つの細い板及び下方に向かって湾曲した突起乃至下方に向かって湾曲した細い板及び突起が偏位と復原を制限する規制板と規制突起を構成するという構造を有する。
【0012】
b、前記偏位可能排便通路は溝形で、さらに言えば、可変水封装置は溝形の可変水封装置である。この排便通路は上チャンバー排便口の外側で緊定したバー・クラスプ式ブラケットのベアリング軸孔に軸が支持され、且つ軸線を中心に偏位可能な溝形の排便通路を含み、上チャンバー排便口が溝形の排便通路の低端に進入し、溝形の排便通路が斜め右上方へ延びて水平の偏位可能排便口に達し、溝形の排便通路の左の外側には復原用バランスウエイトが設けられる。ブラケットの上部の水平板は規制板であり、湾曲状突起は規制用突起である。ブラケットの下部はねじで締める。
【0013】
本発明は従来の便器の上チャンバー排便口と下チャンバーとの間の固定的な排便通路の高水封位置と、高い水抵抗の故に水を大いに無駄にするという欠点を解消し、排便通路を、洗い流すときに自動的に低水封に偏位し、洗い流さないときに自動的に高水封に復原する可変的な偏位可能排便通路とし、その故に本発明の排便通路は臭気を封じるとともに洗い流す効果を大幅に向上し、洗浄水を節約し、構造が簡単で信頼性が高く、費用性能比が高くなるという利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
実施例1
図1、図2、及び図3において、本発明の偏位可能管状排便通路はU形管の可変水封式の上方配置バランスウエイトで復原する水洗便器である。下チャンバー2内の上チャンバー排便口3の外側に可撓パイプ18とバー・クラスプ10が装着され、ボルト24で固定される。バー・クラスプ10には偏位規制板15、復原位規制板16と対称ベアリング軸17が装着され、ベアリング軸17を中心に偏位と復原ができる。外側にベアリング軸孔付きブラケット12が装着され、U形管排便通路13を支持する。ブラケット12の一端にはバランスウエイト14が取り付けられる。U形管排便通路13の一端は可撓性パイプ18に嵌め込まれ、バー・クラスプ11で緊締される。排便通路の他端の排便口19は下チャンバー排便口4と連通する。下チャンバー2の両側に窓9が設けてあり、ボルト23で外ふた板21とシールパッド22を座ぐり穴がある内ふた板20に固定しており、便器は取り付け穴8によって床に固定している。洗い流さない時に、バランスウエイト14、ブラケット12、ボルト26、ボルト25、バー・クラスプ11、可撓性パイプ18、U形管排便通路13及び該通路内の溜り水の共同作用によって形成された復原モーメントがU形管排便通路13を復原状態での高水封位置に保持し、復原位規制板16に規制されている。洗い流す時、溜水槽の水が洗浄管導入口5からリング状分水管6に入って複数の分水孔7から上チャンバー1の内壁へ噴出し、上チャンバー排便口3から可撓性パイプ18、U形管排便通路13に入り、排便通路の排便口19と下チャンバー排便口4を通して排出される。洗い流し始める時、一定流量の水と排泄物が可撓性パイプ18とU形管排便通路13を通して復原モーメントより大きい偏位モーメントが生じ、U形管排便通路13を偏位規制板15に規制されるまで、自動的にベアリング軸17を中心に偏位させ、洗い流すときの低水封状態を形成する。洗い流した後、偏位モーメントが再び復原モーメントより小さくなると、復原規制板16に規制されるまで、U形管排便通路13がベアリング軸17を中心に復原される。
【0015】
実施例2
図4、図5において、本発明の偏位可能管状排便通路は┐形管の可変水封式の上バランスウエイトで復原する便器である。下チャンバー2内の上チャンバー排便口3の外側に可撓性パイプ18とバー・クラスプ10が装着され、ボルト24で固定される。バー・クラスプ10には偏位規制板15、復原規制板16と対称ベアリング軸17が装着され、ベアリング軸17を中心に偏位と復原ができる。且つ外側にベアリング軸孔付きブラケット12が装着され、┐形管排便通路27を支持する。ブラケット12の一端にはバランスウエイト14が取り付けられる。┐形管排便通路27の一端は可撓性パイプ18に嵌め込まれ、バー・クラスプ11で緊締される。排便通路の他端の排便口19は下チャンバー排便口4と連通する。下チャンバー2の両側に窓9が設けてあり、ボルト23で外ふた板21とシールパッド22を座ぐり穴がある内ふた板20に固定されており、便器は取り付け穴8によって床に固定されている。洗い流さない時に、バランスウエイト14、ブラケット12、ボルト26、ボルト25、バー・クラスプ11、可撓性パイプ18、┐形管排便通路27及び該通路内の溜り水の共同作用によって形成された復原モーメントが┐形管排便通路27を復原状態での高水封位置に保持し、復原規制板16に規制されている。洗い流す時、溜水槽の水が洗浄管導入口5からリング状分水管6に入って複数の分水孔7から上チャンバー1の内壁へ噴出し、上チャンバー排便口3から可撓性パイプ18、┐形管排便通路27に入り、排便通路の排便口19と下チャンバー排便口4を通して排出する。洗い流し始める時、一定流量の水と排泄物が可撓性パイプ18と┐形管排便通路27を通して復原モーメントより大きい偏位モーメントが生じ、┐形管排便通路27を偏位規制板15に規制されるまでに、自動的にベアリング軸17を中心に偏位させ、洗い流すときの低水封状態を形成する。洗い流した後、偏位モーメントが再び復原モーメントより小さくなると、復原規制板16に規制されるまで、┐形管排便通路27がベアリング軸17を中心に復原される。
【0016】
実施例3
図6において、本発明の偏位可能管状排便通路はU形管の可変水封式の下バランスウエイトで復原する便器である。下チャンバー2内の下チャンバー排便口4の外側に、対称ベアリング軸17、偏位規制板15、及び復原規制板16を有するバー・クラスプ10が装着され、ボルト29で緊締される。対称ベアリング軸17の外側には該ベアリング軸17を中心に偏位と復原ができるように設けられたベアリング軸孔付きブラケット12が装着され、下チャンバー排便口4と連通するU形管排便通路13を支持する。ブラケット12の一端にはバランスウエイト14が取り付けられており、U形管排便通路13の一端は可撓性パイプ18に嵌め込まれ、バー・クラスプ11とボルト25で緊締される。可撓性パイプ18の他端を上チャンバー排便口3の外側に装着してバー・クラスプ28とボルト24で締められる。洗い流さない時に、バランスウエイト14とブラケット12、ボルト26、ボルト25、バー・クラスプ11、可撓性パイプ18、U形管排便通路13及び該通路内の溜り水によって形成された復原モーメントがU形管排便通路13を復原状態での高水封位置に保持し、復原規制板16に規制されている。洗い流す時、溜水槽の水が洗浄管導入口5からリング状分水管6に入って複数の分水孔7で上チャンバー1の内壁へ噴出し、上チャンバー排便口3から可撓性パイプ18、U形管排便通路13に入り、排便通路の排便口19と下チャンバー排便口4を通して排出する。洗い流し始める時、一定流量の水と排泄物が可撓性パイプ18とU形管排便通路13を通して復原モーメントより大きい偏位モーメントが生じ、U形管排便通路13を偏位規制板15に規制されるまで、自動的にベアリング軸17を中心に偏位させ、洗い流すときの低水封状態を形成する。洗い流した後、偏位モーメントが再び復原モーメントより小さくなると、復原規制板16に規制されるまで、U形管排便通路13がベアリング軸17を中心に偏位する。
【0017】
実施例4
図7〜図15において、本発明の偏位可能管状排便通路はU形管又は┐形管の可変水封式のばねで偏位する便器である。上チャンバー排便口3または下チャンバー排便口4の外側に、対称ベアリング軸17、偏位規制板15、偏位規制板16、及びばね装着曲げ板30、31を有するバー・クラスプ10を装着する。上チャンバー排便口3の下縁端部に可撓パイプ18とバー・クラスプ10とが装着され、ボルト24又は29で緊締される。対称ベアリング軸17は、該ベアリング軸17を中心に偏位と復原ができ、外側にベアリング軸孔付きブラケット12があるU形管排便通路13又は┐形管排便通路27を支持する。ブラケット12の一端にはばね装着曲げ板32、33が取り付けられており、曲げ板30と32との間に圧縮ばね35が取り付けられ、曲げ板31と33との間に引っ張りばね34が取り付けられている。U形管排便通路13又は┐形管排便通路27の一端を可撓性パイプ18に嵌め込み、バー・クラスプ11とボルト25で緊締する。排便通路の他端の排便口19は下チャンバー排便口4と連通しており、可撓性パイプ18の他端を上チャンバー排便口3の外側に装着してバー・クラスプとボルトで締める。洗い流さない時に、引っ張りばね34或は圧縮ばね35或は引っ張りばね34と圧縮ばね35との組み合わせ、ブラケット12、ボルト25、ボルト26、バー・クラスプ11、可撓性パイプ18とU形管排便通路13又は┐形管排便通路27及びその内の溜り水によって形成された復原モーメントがU形管排便通路13又は┐形管排便通路27を復原状態での高水封位置に保持し、復原規制板16によって規制される。洗い流す時、溜水槽の水が洗浄管導入口5からリング状分水管6に入って複数の分水孔7で上チャンバー1の内壁へ噴出し、上チャンバー排便口3から可撓性パイプ18、U形管排便通路13又は┐形管排便通路27に入り、排便通路の排便口19と下チャンバー排便口4を通して排出する。洗い流し始める時、一定流量の水と排泄物が可撓性パイプ18とU形管排便通路13又は┐形管排便通路27を通して復原モーメントより大きい偏位モーメントを生じ、U形管排便通路13又は┐形管排便通路27を偏位規制板15に規制されるまで、自動的にベアリング軸17を中心に偏位させ、洗い流すときの低水封状態を形成する。洗い流した後、偏位モーメントが再び復原モーメントより小さくなると、復原規制板16に規制されるまで、U形管排便通路13又は┐形管排便通路27がベアリング軸17を中心に復原する。
【0018】
実施例5
図16、図17、及び図18において、本発明の排便通路は管状である。即ち、可変水封が管状可変水封式である便器である。上チャンバー1の下部に湾曲して設けられる上チャンバー排便口3の外側の溝に、可撓管状の排便通路40を装着し、ボルト46で締めたバー・クラスプ10に設けられた孔と一体同軸に設けられるブラケット36のベアリング軸孔に、スクリュー軸43を挿入して支持する。且つスクリュー軸43を中心に偏位できる偏位のフレーム37が同軸に支持される。偏位フレーム37の左下方に復原用バランスウエイト44がある。偏位フレーム37の右側の斜め右上方へ伸びる長い湾曲板38の端部にはリング39が嵌装され、湾曲板38とともに伸びる可撓管状の排便通路40の管口と積層に重ね合わされ、水平の偏位可能排便口47を構成する。湾曲板38、排便通路40、リング39は偏位置フレーム37とともに偏位し、復原する。偏位フレーム37の左側の口中部には一つの細い板が装着され下方に向かって突起を構成し、下方へ曲がっている細い板と突起が偏位と復原を制限する規制板41と規制突起42を構成する。下チャンバー2下部の両側に取り付け窓9が設けられ、ボルト23で外ふた板21と、シールパッド22が取り付けられ、座ぐり穴を有する内ふた板20を締めてシールする。便器は取り付け穴8によって床に固定されている。洗い流さない時に、バランスウエイト44と偏位フレーム37、湾曲板38、リング39、管状排便通路40及びその内の溜り水によって復原モーメントを形成し、管状排便通路40を復原状態での高水封位置に保持し、規制突起42に規制される。洗い流す時、溜水槽の水が洗浄管導入口5からリング状分水管6に入って複数の分水孔7から上チャンバー1の内壁へ噴出し、上チャンバー排便口3から管状排便通路40の低端に入り、右上方の水平の偏位可能排便口47から流出して、下チャンバー2の底部の下チャンバー排便口4を通して排出される。洗い流し始める時、一定流量の水と排泄物が管状排便通路40とその水平の偏位可能排便口47を通して復原モーメントより大きい偏位モーメントが生じ、管状排便通路40が規制板41に規制されるまで、自動的にスクリュー軸を中心に偏位させ、水平の偏位可能排便口47がそれに従って降下し、図16の破線で示すように、洗い流す時の低水封状態を形成する。洗い流した後、偏位モーメントが再び復原モーメントより小さくなると、管状排便通路40が自動的に復原するとともに、水平の偏位排便口51が再び高水封位置に戻る。
【0019】
実施例6
図19、図20及び図21において、本発明の排便通路は溝形である。即ち、溝形可変水封式便器である。上チャンバー1の下部の上チャンバー排便口3の外側の溝に、ボルト46で締めたバー・クラスプ10と一体化して設けられる。ブラケット36のベアリング軸孔に、軸43が挿入される。この軸の軸線を中心に偏位可能な溝形の排便通路40が支持される。上チャンバー排便口3が溝形の排便通路40の低端に進入し、溝形の排便通路40が斜め右上方へ、水平の偏位可能排便口47まで延びる。溝形の排便通路40の左の外側にはバランスウエイト44が設けられる。ブラケット36上部の水平板は規制板41であり、曲げ突起は規制突起42であり、ブラケット36下部はねじ45で締める。洗い流さない時に、バランスウエイト44と管状排便通路40及びその内の溜り水によって復原モーメントを形成し、管状排便通路40を復原状態での高水封位置に保持し、規制突起42に規制されている。洗い流す時、溜水槽の水が洗浄管導入口5からリング状分水管6に入って複数の分水孔7から上チャンバー1の内壁へ噴出し、上チャンバー排便口3から管状排便通路40の低端に入り、右上方の水平偏位可能排便口51から流出して、下チャンバー2の底部の下チャンバー排便口4を通して排出される。洗い流し始める時、一定流量の水と排泄物が管状排便通路40とその水平偏位可能排便口47を通して復原モーメントより大きい偏位モーメントが生じ、軸43付き管状排便通路40を規制板41に規制されるまで、自動的にその軸線を中心に偏位させ、水平偏位可能排便口47がそれに従って降下し、図19に破線で示すように、洗い流すときの低水封状態を形成する。洗い流した後、偏位モーメントが再び復原モーメントより小さくなると、管状排便通路40が自動的に復原するとともに、水平の偏位排便口47が再び高水封位置に戻る。その他の部分は実施例5と類似しており、説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の目的、利点と特徴は以下に述べる有利な実施例を図示に従って説明することによって示される。しかし本発明はこれらの実施例に限るものではなく、これらの実施例は単なる例示にすぎない。
【図1】図1は、上方配置バランスウエイトで復原するU形管の可変水封式便器の構造を示す図である。
【図2】図2は、上方配置バランスウエイトで復原するU形管の可変水封式便器の一部を示す側面図である。
【図3】図3は、上方配置バランスウエイトで復原するU形管の可変水封式便器の一部を示す平面図である。
【図4】図4は、上方配置バランスウエイトで復原する┐形管の可変水封式便器の構造を示す図である。
【図5】図5は、上方配置バランスウエイトで復原する┐形管の可変水封式便器の一部を示す側面図である。
【図6】図6は、下方配置バランスウエイトで復原するU形管の可変水封式便器の構造を示す図である。
【図7】図7は、上方配置引っ張りばねで復原するU形管の可変水封式便器の構造を示す図である。
【図8】図8は、上方配置圧縮ばねで復原するU形管の可変水封式便器の構造を示す図である。
【図9】図9は、上方配置引っ張りばねと圧縮ばねとの組み合わせで復原するU形管の可変水封式便器の一部の構造を示す図である。
【図10】図10は、上方配置引っ張りばねで復原する┐形管の可変水封式便器の一部の構造を示す図である。
【図11】図11は、上方配置圧縮ばねで復原する┐形管の可変水封式便器の一部の構造を示す図である。
【図12】図12は、上方配置引っ張りばねと圧縮ばねとの組み合わせで復原する┐形管の可変水封式便器の一部の構造を示す図である。
【図13】図13は、下方配置引っ張りばねで復原するU形管の可変水封式便器の一部の構造を示す図である。
【図14】図14は、下方配置圧縮ばねで復原するU形管の可変水封式便器の一部の構造を示す図である。
【図15】図15は、上方配置引っ張りばねと下圧縮ばねとの組み合わせで復原するU形管の可変水封式便器の一部の構造を示す図である。
【図16】図16は、管状の可変水封式便器の構造を示す図である。
【図17】図17は、管状の可変水封式便器の一部を示す側面図である。
【図18】図18は、管状の可変水封式便器の一部を示す平面図である。
【図19】図19は、溝形の可変水封式便器の構造を示す図である。
【図20】図20は、溝形の可変水封式便器の一部を示す側面図である。
【図21】図21は、溝形の可変水封式便器の一部を示す平面図である。
【符号の説明】
【0021】
1…上チャンバー
2…下チャンバー
3…上チャンバー排便口
4…下チャンバー排便口
5…洗浄管導入口
6…リング状分水管
7…分水孔
8…取り付け穴
9…取り付け窓
10…バー・クラスプ
11…バー・クラスプ
12…ブラケット
13…U形管排便通路
14…バランスウエイト
15…偏位規制板
16…復原位規制板
17…ベアリング軸
18…可撓性パイプ
19…排便通路の排便口
20…内ふた板
21…外ふた板
22…シールパッド
23…ボルト
24…ボルト
25…ボルト
26…ボルト
27…┐形管排便通路
28…バー・クラスプ
29…ボルト
30…曲げ板
31…曲げ板
32…曲げ板
33…曲げ板
34…引っ張りばね
35…圧縮ばね
36…ブラケット
37…偏位フレーム
38…湾曲板
39…リング
40…排便通路
41…規制板
42…規制突起
43…軸
44…バランスウエイト
45…ねじ
46…ボルト
47…偏位可能排便口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上チャンバー、下チャンバー、上チャンバー排便口、および下チャンバー排便口を含む可変水封式便器において、ベアリング軸またはベアリング軸孔に取り付ける、低端部が上チャンバー排便口を取り囲み、高端部が下チャンバー排便口に連通する偏位可能排便通路を有し、該排便通路を偏位、復原する装置を有することを特徴とする可変水封式便器。
【請求項2】
請求項1に記載の可変水封式便器であって、
前記の偏位可能排便通路は管状であり、碗状の上チャンバー排便口の外側の凹部に、可撓管状の排便通路が装着され、ボルトで緊締したバー・クラスプ式ブラケットのベアリング軸孔に、軸が装着され、該軸を中心に偏位できる偏位可能フレームが支持されており、偏位可能フレームの一端には復原装置が設けられ、他端は斜め上方へ延び、それとともに延びる可撓性パイプ排便通路または可撓性パイプ排便通路と接続する管状の排便通路と接続し、下チャンバー排便口に連通する水平、垂直或は傾斜排便通路の流出口を構成し、偏位可能フレームとともに偏位、復原し、該偏位可能フレームの一端附近には一つの細い板及び下方に湾曲した突起、又は、下方へ湾曲する細い板及び突起がそれぞれ偏位と復原を制限する規制板と規制突起を構成することを特徴とする可変水封式便器。
【請求項3】
請求項1に記載の可変水封式便器であって、
前記偏位可能排便通路は溝形であり、即ち可変水封は溝形の可変水封であり、上チャンバー排便口の外側でボルトで緊締したバー・クラスプ式ブラケットのベアリング孔に軸が支持され、且つ該軸の軸線を中心に偏位可能な溝形の排便通路を含み、上チャンバー排便口が溝形の排便通路の低端に位置し、溝形の排便通路が斜め右上方へ延びて水平の偏位可能排便口に達し、溝形の排便通路の左方の外側には復原用バランスウエイトが設けられ、
ブラケットの上部に水平板が設けられ、該水平板は規制板であり、湾曲突起は規制突起であり、
ブラケットの下部はねじで固定されることを特徴とする可変水封式便器。
【請求項4】
請求項1または2に記載の可変水封式便器であって、
前記偏位可能排便通路はU形管排便通路、または┐形管排便通路であることを特徴とする可変水封式便器。
【請求項5】
請求項1、2または3に記載の可変水封式便器であって、
ベアリング軸またはベアリング孔は下チャンバー内における上チャンバー排便口の外側または下チャンバー排便口の外側に取り付けられていることを特徴とする可変水封式便器。
【請求項6】
請求項1、2または3に記載の可変水封式便器であって、復原装置はバランスウエイト付き復原装置、圧縮ばね付き復原装置、引っ張りばね付きり復原装置、及び圧縮ばねと引っ張りばねとの組み合わせから成る復原装置から選ばれることを特徴とする可変水封式便器。
【請求項7】
請求項4に記載の可変水封式便器であって、
復原装置はバランスウエイト付き復原装置、圧縮ばね付き復原装置、引っ張りばね付き復原装置、及び圧縮ばねと引っ張りばねとの組み合わせからなる復原装置から選ばれることを特徴とする可変水封式便器。
【請求項8】
請求項5に記載の可変水封式便器であって、
復原装置はバランスウエイト付き復原装置、圧縮ばね付き復原装置、引っ張りばね付き復原装置、及び圧縮ばねと引っ張りばねとの組み合わせからなる復原装置から選ばれることを特徴とする可変水封式便器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2006−519326(P2006−519326A)
【公表日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−504192(P2006−504192)
【出願日】平成16年2月6日(2004.2.6)
【国際出願番号】PCT/CN2004/000099
【国際公開番号】WO2004/081304
【国際公開日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【出願人】(306010820)ジャンスー ハイ アンド ニュー テクノロジー ディベロプメント インスティテュート (1)
【Fターム(参考)】