可変長さの壁連結部を有する隔離コンクリート型枠システム
【解決手段】 土木工学において、隔離板で形成された可変厚さのA/B壁の形成に可変連結部が使用され、直線A/B壁、90°及び135°の山型、及び可変厚さのA/B壁のT字型用の交差連結部用に、3種類の雄型及び雌型連結部が使用される。それらはPP−Vestolenで形成される。可変連結部は、隔離せき板(20)のホルダ、取り付け離間部材(23)を備える支持部、又は石膏板の支持部(27)として働く。締結は、雄型連結部のネック上の側歯(24)と、雌型連結部上の側方固定部材(25)、(30)及び(35)とによって行われ、雄型連結部のネックのより狭い部分に、肉厚の測定部(26)が付いている。隔離ライニング及び連結ライニングは、リブ付き軽量A/B板の形成に使用される。連結部ライニングは、隔離ライニングを一体的に連結し、それらはA/B板(43)の支持部のリブ内で取り付け部(42)を離間させ、連結部ライニングはA/B板内に(48)で固定されたままであり、石膏板は支持部(27)に締結される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[発明の関連分野]
本発明は、耐荷重能力が高い隔離板で形成される様々な厚さの壁を施工及び形成し、次に、伝統的なせき板を使用しないで、耐荷重能力が高い連結ライニング及び隔離ライニングで形成された床間に天井構造体を設置することに役立つ可変連結部に関する。隔離板及び隔離ライニングは、耐火性のある壁及び天井の断熱及び防音にも役立つ。国際特許分類(IPC)によれば、本発明はE04B、1/49、1/88、5/18、5/19、103:00//E04B、C2/38、2/52//E04G17/065に分類される。
【背景技術】
【0002】
[技術的問題]
家庭、住宅及び産業用対象物でのコンクリート壁の施工は、せき板を使用しなければできなかった。木材で形成されたせき板又は金属板で形成されたせき板のいずれか一方。これに関与して、壁のコンクリート打設の前にせき板を設置すること、及び壁のコンクリート打設が終了した後、せき板を取り外すことを含んでいた。この作業全体は、対象物の作業コストを上昇させ、それらはまた、クレーン及び他の重機を使用する必要があった。これは、施工現場自体での作業のコストを上昇させた。さらに、対象物の壁のコンクリート打設後、壁を外部温度から断熱する必要がある。冷却及び暖房エネルギーが無駄に費やされないようにするために、内壁にも同じことが必要であった。この作業も非常に高コストであり、且つそれらは施工期間を長くした。問題は、対象物の設置作業及び仕上げ作業の実施の際にも現れた。それら作業には、さまざまな工作機械(ドリル機、デジタルカメラやWEBカメラ等)を使用する必要があった。さらに、鉄筋コンクリート板は、煉瓦で形成されたライニング、あるいはせき板を必要とした。煉瓦ライニング自体の重量が、板の厚さを増加させ、板自体が重くなった。これらの材料、それらの運搬及びさまざまな大型建築機械の使用すべてがかなり高価であり、長期間で不経済であった。
【0003】
[技術の現状]
土木建築技師はこれまで、対象物の施工をより容易且つより低コストにしようと試みており、或る程度成功している。この問題の多くの解決策が提案されており、それらの多くは、さらに進んだせき板を使用する。木製又は金属製のいずれか一方の規定寸法をあきらかにしたせき板。幾つかの既知の解決策では、コンクリートを直接的にポリエチレン樹脂(商標:スタイロン)のブロック内に注ぎ込むことが試みられた。これらのブロックは、コンクリート壁の厚さを調整しているが、それらは施工現場自体への運搬が複雑であった。
この施工システムは、「イグローシステム」と呼ばれる。別のものは、ねじによって所望の厚さに調節される金属バーによってそれらを連結しようとした。一部のものは、せき板を予想距離に維持する離間部材を鋳造した。これらのシステムはすべて、壁の設置及びせき板の取り外しに余計な労力を必要とした。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[発明の本質の開示]
本発明の第1の目的は、対象物の施工の改善、これをより容易且つ低コストにすることとともに、迅速化することである。可変連結部を使用することにより、設計資料に従って所望の厚さのコンクリート壁の上に隔離板が連結される。さまざまな壁形状、90°の山型、135°の山型、T字型、丸型壁形状の施工を可能にする。隔離板は、コンクリート壁用のしっかり固定したせき板に適する。連結ライニング及び隔離ライニングを使用することにより、鉄筋コンクリート板をより容易、迅速且つ簡単に設置することが可能である。隔離ライニングは、煉瓦製のライニングより軽量であり、また耐火性とともに防音性及び断熱性に関してはるかに良好である。それは、対象物の加工及び施工にいずれのせき板も、また多数の支持体又は多くの人力を必要としない。
【0005】
本発明の第2の目的は、すべての仕上げ作業段階でコンクリート壁内及び天井上に可変連結部及び連結部ライニングをさらに使用できるようにすることである。それらは、離間部材及び取り付け部の支持部として使用される。さらに、可変連結部は、対象物の設置及び仕上げ作業を実施する際に有利に使用される。それらの小さい脚部は、石膏板用の支持部の代わりに働く。すべては、対象物のより迅速、低コスト及び良好な施工を実施するためである。
【0006】
本発明のさらなる目的は、これらの可変連結部及び隔離板をうまく使用することにより、第1鉄筋コンクリート板の高さまで一度にコンクリート打設することである。そのうえ、せき板及び多数の支持体を用いないで、連結ライニング及び隔離ライニングの手段によって鉄筋コンクリートリブ付き板が設置される。全材料は、設置場所まで運搬及び移送するのに軽く、重機を使用する必要がない。また、それらは、対象物の加工及び施工の全段階で使用される。
【0007】
本発明の追加的な目的及び利点は、以下の説明に部分的に示され、また一部分は本発明の適用によって得られるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
隔離壁用に3種類の可変連結部、すなわち、直線、90°の山型用及び135°の山型用があり、また、さまざまなT字型のコンクリート壁を形成するための交差連結部もある。
【0009】
直線可変連結部は、さまざまな厚さの直線コンクリート壁の形成に役立つ。それらは、雄型及び雌型の2つの部分から成る。それらは、対象物の設計に従って、所望の壁の肉厚に非常に迅速且つ容易に設置することができる。
【0010】
可変連結部は、90°の山型のコンクリート壁を形成するためである。それらもまた、雄型連結部及び雌型連結部の2つの部分から成る。さらに、それらは、対象物の設計に従って、必要な壁の肉厚に容易に設置することができる。
【0011】
135°の山型のコンクリート壁を形成するための可変連結部もまた、2つの部分から成る。対象物の設計に従った肉厚に容易且つ迅速に設置されることができる雄型部分及び雌型部分である。
【0012】
交差連結部は、異なった厚さの壁のT字型を形成することができる。それらは、90°の山型雄型連結部及び直線雄型連結部の2つの部分とを組み合わせて使用される。そのようにして、対象物の設計に従ったいずれの要件も達成することができる。それらは直線可変連結部により異なった厚さの丸型コンクリート壁を形成できる可能性がある。利点は、連結部を形成するために与えられた軽量材料にある。
【0013】
可変連結部は、水平間隔を25cm、垂直間隔を25cmにして設置される。
【0014】
90°の山型用の可変連結部は、対象物の最底部から垂直方向に25cmおきに設置される。
【0015】
135°の山型用の可変連結部も、対象物の壁の底部から垂直方向に25cmおきに設置される。
【0016】
丸型壁の可変連結部は、壁の外側及び内側の水平線に沿って、対象物の基礎の上に置かれた木製ガイド間に設置される。可変連結部の間隔は、隔離壁の幅によって決まる。
【0017】
可変連結部の利点は、所望の厚さにしっかり固定できることにある。これは、連結部の雄型部分上の側歯及び連結部の雌型部分上の側歯によって達成される。
【0018】
可変連結部の形状及び形とそれらの固定方法は、法定の引っ張り強さを満たす。
【0019】
連結部ライニングは、鉄筋コンクリート板の支持部のリブの取り付け部のバーによる離間部材と、隔離ライニング用の溝とで構成される。連結部ライニングは、ライニングの横側の18cmおきの溝に差し込まれる。連結部ライニングの外側の小さい脚部は、天井の石膏板用の支持部の代わりに目的を果たす。それらは、鉄筋コンクリート板内に留め付けて固定される。
【0020】
非常に強力であるとともに経済的生産に適し、且つ規制された引張り強さを満たす材料であるPP Vestolen P7032(h210)が、可変連結部及び連結部ライニングの製造に使用される。
【0021】
隔離ライニングは、取り付け部及び液体コンクリートの流し込みの荷重に耐えることができるように構成される。それは、隔離板と同一の材料で形成される。隔離ライニングは、連結部ライニングによって相互に連結される。支持部の取り付け部は、連結部ライニング上に置かれ、連結部ライニングは同時に取り付け部の離間部材である。この構造は、他のいずれのものより数倍も軽い。それは、煉瓦ライニングを有する鉄筋コンクリート板より良好な防音性及び断熱性を有する。さらに、隔離ライニングを通じて、電気的及び他の必要な設備用からの経路を貫設することが可能である。
【0022】
隔離壁及び隔離板の設置の際の加工工具は、導入する必要な設備から隔離板内及び隔離ライニング内に経路を形成するスタイロポアの切断用の手鋸、ペンチ、ホットカッターから成る。
【0023】
隔離板及び隔離ライニングで形成されたせき板として、耐荷重能力が高い自己消炎性の板が使用され、これは、DIN 4102−B1、EUROCLASS E及びONROM B 3800B1に従って蒸気が透過可能である。さらに、対応の規格に従ったSIST EN 13163、DIN 18164、ONROM 6050及びHRN G.C7.202である。隔離板の3種類の使用、すなわち、湿度が高く機械的荷重の大きな場所での断熱用、地下対象物のための断熱用、そして高い耐荷重能力が要求される場所の断熱及び防音用である。それは、隔離ライニング用にも使用された。隔離板及び隔離ライニングの密度は30〜35kg/m2になり、蒸気の拡散抵抗の係数は40〜100になる。1m2K/W当たりの熱抵抗R1は1.71になり、10%変形の圧縮かたさは0.15n/mm2未満になる。
【0024】
隔離板及び隔離ライニングの材料は、健康及び環境に有害ではなく、有機分解体に対する耐性がない。その材料は、冬季及び夏季に快適な微気候生活環境を生じるとともに、対象物内の内部居住区全体の冷房及び暖房に対して大幅なエネルギー節約を達成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
[本発明を実現する方法の少なくとも1つの詳細な説明]
図1を参照すると、直線連結部21であって、もし必要であれば、直線連結部の雌型部分22によって必要な肉厚に調節することができる。部分21及び22のしっかりした連結は、雄型部分上の側歯24及び連結部の雌型部分上の歯25、30及び35によって達成される。
【0026】
図4では、側歯が設けられた可変直線連結部の側面図を見ることができる。連結部支持部は、取り付け部の重量にまけることなく支えることができ、且つその側歯24及び25は、すべての必要な引張り変形に耐えることができる点に特徴がある。本発明によれば、可変連結部は、壁せき板内の取り付け支持部として使用することができ、さらに、リブ付きバーを消去ネットと同様に使用することができる。さらに、対象物の隅部の垂直せき板の設置は、より容易且つ迅速である。可変連結部上の離間部材23は、壁から等間隔に置かれ、それらは可変直線連結部上だけに置かれる。それらは、それら自身の間と、バー及び壁の間に等間隔で置かれた水平取付金具の設置専用に与えられる。
【0027】
可変連結部上及び連結部床部上の位置20は常に6cmであり、それらは、隔離板又は隔離ライニング内の配置を変えることなく差し込むことが重要である。可変連結部の外側部分及び連結部床部上の小さい脚部27は、石膏板の支持部としても働く。それらは、ねじ及び石膏板によって壁内の小さい脚部に締め付けられる。そのようにして、それら支持部の提供及び石膏板支持部の仕上げにおいて、設置作業が節約される。
【0028】
図4に示されているように、雌型部分によってさまざまな厚さが設定できることがわかる。可変連結部の雄型部分(図2、図6、図9)は、2つの変更形に形成することができ、第1の変更形は、14〜36cmの壁支柱間用であり、第2のものは36〜60cmの壁支柱間用である。この変更形は、基礎とともに、壁を支持する地下及び1階の床の構築に役立つ。支柱間測定部は、連結部のネックの上部26に示されている。
【0029】
可変連結部の雌型部分22、30、及び35は、最大厚さの壁での引張り変形に耐えることが特徴である。連結部の調査及び認証は、ザグレブの土木工学協会で行われた。それらは、その強度及び耐荷重能力によって満たされたが、図1、図5、図8の可変連結部の雄型部分及び雌型部分のしっかりした連結によっても満たされた。
【0030】
図5は、必要な距離に設置されることもできる90°の可変山型連結部を示す。その上、これは、位置30の手段によって達成され、雄型部分及び雌型部分のしっかりした連結方法を知ることができる。その連結部のネック32は、山型雌型連結部31の補強部分に差し込まれる。雌型部分の補強部分は、位置31によって示されている。連結部28の雄型部分の補強部により、雄型連結部28のネックの曲がりが防止される。支柱間の測定部26は、山型連結部の雄型部分上にも刻印されている。
【0031】
図8は、必要な距離に設置されることもできる135°の可変山型連結部を示す。そのしっかりした連結は、それらの側歯によって、雄と雌型部分35を固定して達成された。連結部雄型部分33及び連結部雌型部分34は、補強された。壁支柱間の測定部26は、135°の山型雄型連結部のネックに位置していた。その位置は、隔離板20が差し込まれ、石膏板の支持部として与えられた位置27が設けられている。
【0032】
図11は、T字型壁を形成するための交差連結部を示す。位置37は、90°の山型雄型連結部が差し込まれる交差連結部上の位置を示す。位置38は、90°の山型雄型連結部が固定される位置を示す。位置39は、直線雄型連結部が差し込まれる交差連結部上に位置し、40は、交差連結部用の固定位置を示す。これらが、交差連結部により、さまざまな肉厚の壁を形成できる可能性である。
【0033】
隔離ライニングが図13に示されており、その外面上に取り付け部が置かれ、液体コンクリートが満たされる。位置46は、1つの列をなして、しっかり連結するために与えられた隔離ライニングの溝を示す。これは、溝46に側部翼47が差し込まれ、図15の連結部ライニングの方法によって達成される。
【0034】
図14には、空洞44と、隔離ライニングの壁を補強する丸型リブ45とを有する隔離ライニングの内面図が示されている。隔離ライニングは、側部翼47が、鉄筋コンクリート板のリブ付き支持部用のせき板であるように構成されている。一方で、隔離ライニングの上側は、A7B板用のせき板として与えられている。
【0035】
連結部ライニングが図15に示されており、その特徴的な外観を見ることができる。位置41は、隔離ライニングが差し込まれて連結部ライニングに固定される位置を示す。位置42は、等間隔に、鉄筋コンクリート板支持の取り付け部を設置するための離間部材を示す。位置48は、鉄筋コンクリート板内に連結部ライニングを固定するためのアンカーを示す。さらに、連結部ライニング上の位置27には、同様の石膏板支持部の小さい脚部が示されている。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】組み合わせた直線可変連結部の立体図である。
【図2】直線連結部の雄型部分及び雌型部分の立体図である。
【図3】直線連結部の雄型部分及び雌型部分の平面図である。
【図4】直線可変連結部の雄型部分及び雌型部分の側面図である。
【図5】組み合わせた90°の可変山型連結部の立体図である。
【図6】90°の山型連結部の雄型部分及び雌型部分の立体図である。
【図7】90°の山型連結部の雄型部分及び雌型部分の平面図である。
【図8】組み合わせた135°の可変山型連結部の立体図である。
【図9】135°の山型連結部の雄型部分及び雌型部分の立体図である。
【図10】135°の山型連結部の雄型部分及び雌型部分の平面図である。
【図11】異なったT字型及び壁間隔用の交差連結部の立体図である。
【図12】さまざまなT字型及び壁間隔用の交差連結部の平面図である。
【図13】鉄筋コンクリート板用の隔離ライニングの立体図及び外側部分の図である。
【図14】鉄筋コンクリート板用の隔離ライニングの立体図及び内側部分の図である。
【図15】鉄筋コンクリート板に隔離ライニングを連結するための連結部床部の立体図である。
【図16】隔離ライニング用の連結部床部の立体図である。
【図17】可変連結部、交差連結部、連結部ライニング及び隔離ライニングを示す図である。
【符号の説明】
【0037】
[可変連結部及び交差連結部の位置の簡単な説明]
位置20は、隔離板の溝に差し込まれる可変連結部上の壁を示す。
位置21は、可変連結部の雄型部分を示す。
位置22は、可変連結部の雌型部分を示す。
位置23は、水平取り付け部の離間部材、壁の端部からバーまでの支柱間を示す。
位置24は、可変連結部の雄型部分の側歯を示す。
位置25は、雌型連結部に、雄型連結部を固定する部分を示す。
位置26は、可変連結部の雄型部分の、支柱間測定部を記した部分を示す。
位置27は、石膏板を壁に固定する働きをする、可変連結部及び連結部床部上の小さい脚部を示す。
位置28は、90°の山型連結部の雄型部分の補強部分を示す。
位置29は、90°の山型連結部の雌型部分の補強部分を示す。
位置30は、90°の山型連結部の雌型部分の、連結部の雄型部分を固定する部分を示す。
位置31は、90°の山型連結部の雌型補強部分内へ雄型部分が入る場所を示す。
位置32は、135°の山型雄型連結部の、必要ならば測定部に合わせて切ることができるネックを示す。
位置33は、135°の山型連結部の雄型部分の補強部分を示す。
位置34は、135°の山型連結部の雌型部分の補強部分を示す。
位置35は、135°の山型雄型連結部を雌型部分に固定する場所を示す。
位置36は、連結部雌型部分の、連結部雌型部分の余剰分が通ることができる部分を示す。
位置37は、交差連結部の、90°の山型雄型連結部が入る場所を示す。
位置38は、90°の山型雄型連結部を固定する場所を示す。
位置39は、交差連結部の、可変直線雄型連結部が入る部分を示す。
位置40は、交差連結部の、可変雄型直線連結部を固定する部分を示す。
位置41は、隔離ライニングの溝に差し込まれる連結部ライニング上の壁を示す。
位置42は、支持部の、鉄筋コンクリート板内への取り付けバー用の連結部ライニング上の離間部材を示す。
位置43は、コンクリートを積み重ねる連結部ライニング上の外面を示す。
位置44は、連結部ライニングの内面の空洞を示す。
位置45は、隔離ライニングの補強部である内側リブを示す。
位置46は、隔離ライニングの、連結部ライニングがはまるスロットを示す。
位置47は、鉄筋コンクリート支持部のせき板として使用される、隔離ライニングの側方外側翼を示す。
位置48は、鉄筋コンクリート板内に連結部ライニングを固定するためのアンカーを示す。
【技術分野】
【0001】
[発明の関連分野]
本発明は、耐荷重能力が高い隔離板で形成される様々な厚さの壁を施工及び形成し、次に、伝統的なせき板を使用しないで、耐荷重能力が高い連結ライニング及び隔離ライニングで形成された床間に天井構造体を設置することに役立つ可変連結部に関する。隔離板及び隔離ライニングは、耐火性のある壁及び天井の断熱及び防音にも役立つ。国際特許分類(IPC)によれば、本発明はE04B、1/49、1/88、5/18、5/19、103:00//E04B、C2/38、2/52//E04G17/065に分類される。
【背景技術】
【0002】
[技術的問題]
家庭、住宅及び産業用対象物でのコンクリート壁の施工は、せき板を使用しなければできなかった。木材で形成されたせき板又は金属板で形成されたせき板のいずれか一方。これに関与して、壁のコンクリート打設の前にせき板を設置すること、及び壁のコンクリート打設が終了した後、せき板を取り外すことを含んでいた。この作業全体は、対象物の作業コストを上昇させ、それらはまた、クレーン及び他の重機を使用する必要があった。これは、施工現場自体での作業のコストを上昇させた。さらに、対象物の壁のコンクリート打設後、壁を外部温度から断熱する必要がある。冷却及び暖房エネルギーが無駄に費やされないようにするために、内壁にも同じことが必要であった。この作業も非常に高コストであり、且つそれらは施工期間を長くした。問題は、対象物の設置作業及び仕上げ作業の実施の際にも現れた。それら作業には、さまざまな工作機械(ドリル機、デジタルカメラやWEBカメラ等)を使用する必要があった。さらに、鉄筋コンクリート板は、煉瓦で形成されたライニング、あるいはせき板を必要とした。煉瓦ライニング自体の重量が、板の厚さを増加させ、板自体が重くなった。これらの材料、それらの運搬及びさまざまな大型建築機械の使用すべてがかなり高価であり、長期間で不経済であった。
【0003】
[技術の現状]
土木建築技師はこれまで、対象物の施工をより容易且つより低コストにしようと試みており、或る程度成功している。この問題の多くの解決策が提案されており、それらの多くは、さらに進んだせき板を使用する。木製又は金属製のいずれか一方の規定寸法をあきらかにしたせき板。幾つかの既知の解決策では、コンクリートを直接的にポリエチレン樹脂(商標:スタイロン)のブロック内に注ぎ込むことが試みられた。これらのブロックは、コンクリート壁の厚さを調整しているが、それらは施工現場自体への運搬が複雑であった。
この施工システムは、「イグローシステム」と呼ばれる。別のものは、ねじによって所望の厚さに調節される金属バーによってそれらを連結しようとした。一部のものは、せき板を予想距離に維持する離間部材を鋳造した。これらのシステムはすべて、壁の設置及びせき板の取り外しに余計な労力を必要とした。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[発明の本質の開示]
本発明の第1の目的は、対象物の施工の改善、これをより容易且つ低コストにすることとともに、迅速化することである。可変連結部を使用することにより、設計資料に従って所望の厚さのコンクリート壁の上に隔離板が連結される。さまざまな壁形状、90°の山型、135°の山型、T字型、丸型壁形状の施工を可能にする。隔離板は、コンクリート壁用のしっかり固定したせき板に適する。連結ライニング及び隔離ライニングを使用することにより、鉄筋コンクリート板をより容易、迅速且つ簡単に設置することが可能である。隔離ライニングは、煉瓦製のライニングより軽量であり、また耐火性とともに防音性及び断熱性に関してはるかに良好である。それは、対象物の加工及び施工にいずれのせき板も、また多数の支持体又は多くの人力を必要としない。
【0005】
本発明の第2の目的は、すべての仕上げ作業段階でコンクリート壁内及び天井上に可変連結部及び連結部ライニングをさらに使用できるようにすることである。それらは、離間部材及び取り付け部の支持部として使用される。さらに、可変連結部は、対象物の設置及び仕上げ作業を実施する際に有利に使用される。それらの小さい脚部は、石膏板用の支持部の代わりに働く。すべては、対象物のより迅速、低コスト及び良好な施工を実施するためである。
【0006】
本発明のさらなる目的は、これらの可変連結部及び隔離板をうまく使用することにより、第1鉄筋コンクリート板の高さまで一度にコンクリート打設することである。そのうえ、せき板及び多数の支持体を用いないで、連結ライニング及び隔離ライニングの手段によって鉄筋コンクリートリブ付き板が設置される。全材料は、設置場所まで運搬及び移送するのに軽く、重機を使用する必要がない。また、それらは、対象物の加工及び施工の全段階で使用される。
【0007】
本発明の追加的な目的及び利点は、以下の説明に部分的に示され、また一部分は本発明の適用によって得られるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
隔離壁用に3種類の可変連結部、すなわち、直線、90°の山型用及び135°の山型用があり、また、さまざまなT字型のコンクリート壁を形成するための交差連結部もある。
【0009】
直線可変連結部は、さまざまな厚さの直線コンクリート壁の形成に役立つ。それらは、雄型及び雌型の2つの部分から成る。それらは、対象物の設計に従って、所望の壁の肉厚に非常に迅速且つ容易に設置することができる。
【0010】
可変連結部は、90°の山型のコンクリート壁を形成するためである。それらもまた、雄型連結部及び雌型連結部の2つの部分から成る。さらに、それらは、対象物の設計に従って、必要な壁の肉厚に容易に設置することができる。
【0011】
135°の山型のコンクリート壁を形成するための可変連結部もまた、2つの部分から成る。対象物の設計に従った肉厚に容易且つ迅速に設置されることができる雄型部分及び雌型部分である。
【0012】
交差連結部は、異なった厚さの壁のT字型を形成することができる。それらは、90°の山型雄型連結部及び直線雄型連結部の2つの部分とを組み合わせて使用される。そのようにして、対象物の設計に従ったいずれの要件も達成することができる。それらは直線可変連結部により異なった厚さの丸型コンクリート壁を形成できる可能性がある。利点は、連結部を形成するために与えられた軽量材料にある。
【0013】
可変連結部は、水平間隔を25cm、垂直間隔を25cmにして設置される。
【0014】
90°の山型用の可変連結部は、対象物の最底部から垂直方向に25cmおきに設置される。
【0015】
135°の山型用の可変連結部も、対象物の壁の底部から垂直方向に25cmおきに設置される。
【0016】
丸型壁の可変連結部は、壁の外側及び内側の水平線に沿って、対象物の基礎の上に置かれた木製ガイド間に設置される。可変連結部の間隔は、隔離壁の幅によって決まる。
【0017】
可変連結部の利点は、所望の厚さにしっかり固定できることにある。これは、連結部の雄型部分上の側歯及び連結部の雌型部分上の側歯によって達成される。
【0018】
可変連結部の形状及び形とそれらの固定方法は、法定の引っ張り強さを満たす。
【0019】
連結部ライニングは、鉄筋コンクリート板の支持部のリブの取り付け部のバーによる離間部材と、隔離ライニング用の溝とで構成される。連結部ライニングは、ライニングの横側の18cmおきの溝に差し込まれる。連結部ライニングの外側の小さい脚部は、天井の石膏板用の支持部の代わりに目的を果たす。それらは、鉄筋コンクリート板内に留め付けて固定される。
【0020】
非常に強力であるとともに経済的生産に適し、且つ規制された引張り強さを満たす材料であるPP Vestolen P7032(h210)が、可変連結部及び連結部ライニングの製造に使用される。
【0021】
隔離ライニングは、取り付け部及び液体コンクリートの流し込みの荷重に耐えることができるように構成される。それは、隔離板と同一の材料で形成される。隔離ライニングは、連結部ライニングによって相互に連結される。支持部の取り付け部は、連結部ライニング上に置かれ、連結部ライニングは同時に取り付け部の離間部材である。この構造は、他のいずれのものより数倍も軽い。それは、煉瓦ライニングを有する鉄筋コンクリート板より良好な防音性及び断熱性を有する。さらに、隔離ライニングを通じて、電気的及び他の必要な設備用からの経路を貫設することが可能である。
【0022】
隔離壁及び隔離板の設置の際の加工工具は、導入する必要な設備から隔離板内及び隔離ライニング内に経路を形成するスタイロポアの切断用の手鋸、ペンチ、ホットカッターから成る。
【0023】
隔離板及び隔離ライニングで形成されたせき板として、耐荷重能力が高い自己消炎性の板が使用され、これは、DIN 4102−B1、EUROCLASS E及びONROM B 3800B1に従って蒸気が透過可能である。さらに、対応の規格に従ったSIST EN 13163、DIN 18164、ONROM 6050及びHRN G.C7.202である。隔離板の3種類の使用、すなわち、湿度が高く機械的荷重の大きな場所での断熱用、地下対象物のための断熱用、そして高い耐荷重能力が要求される場所の断熱及び防音用である。それは、隔離ライニング用にも使用された。隔離板及び隔離ライニングの密度は30〜35kg/m2になり、蒸気の拡散抵抗の係数は40〜100になる。1m2K/W当たりの熱抵抗R1は1.71になり、10%変形の圧縮かたさは0.15n/mm2未満になる。
【0024】
隔離板及び隔離ライニングの材料は、健康及び環境に有害ではなく、有機分解体に対する耐性がない。その材料は、冬季及び夏季に快適な微気候生活環境を生じるとともに、対象物内の内部居住区全体の冷房及び暖房に対して大幅なエネルギー節約を達成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
[本発明を実現する方法の少なくとも1つの詳細な説明]
図1を参照すると、直線連結部21であって、もし必要であれば、直線連結部の雌型部分22によって必要な肉厚に調節することができる。部分21及び22のしっかりした連結は、雄型部分上の側歯24及び連結部の雌型部分上の歯25、30及び35によって達成される。
【0026】
図4では、側歯が設けられた可変直線連結部の側面図を見ることができる。連結部支持部は、取り付け部の重量にまけることなく支えることができ、且つその側歯24及び25は、すべての必要な引張り変形に耐えることができる点に特徴がある。本発明によれば、可変連結部は、壁せき板内の取り付け支持部として使用することができ、さらに、リブ付きバーを消去ネットと同様に使用することができる。さらに、対象物の隅部の垂直せき板の設置は、より容易且つ迅速である。可変連結部上の離間部材23は、壁から等間隔に置かれ、それらは可変直線連結部上だけに置かれる。それらは、それら自身の間と、バー及び壁の間に等間隔で置かれた水平取付金具の設置専用に与えられる。
【0027】
可変連結部上及び連結部床部上の位置20は常に6cmであり、それらは、隔離板又は隔離ライニング内の配置を変えることなく差し込むことが重要である。可変連結部の外側部分及び連結部床部上の小さい脚部27は、石膏板の支持部としても働く。それらは、ねじ及び石膏板によって壁内の小さい脚部に締め付けられる。そのようにして、それら支持部の提供及び石膏板支持部の仕上げにおいて、設置作業が節約される。
【0028】
図4に示されているように、雌型部分によってさまざまな厚さが設定できることがわかる。可変連結部の雄型部分(図2、図6、図9)は、2つの変更形に形成することができ、第1の変更形は、14〜36cmの壁支柱間用であり、第2のものは36〜60cmの壁支柱間用である。この変更形は、基礎とともに、壁を支持する地下及び1階の床の構築に役立つ。支柱間測定部は、連結部のネックの上部26に示されている。
【0029】
可変連結部の雌型部分22、30、及び35は、最大厚さの壁での引張り変形に耐えることが特徴である。連結部の調査及び認証は、ザグレブの土木工学協会で行われた。それらは、その強度及び耐荷重能力によって満たされたが、図1、図5、図8の可変連結部の雄型部分及び雌型部分のしっかりした連結によっても満たされた。
【0030】
図5は、必要な距離に設置されることもできる90°の可変山型連結部を示す。その上、これは、位置30の手段によって達成され、雄型部分及び雌型部分のしっかりした連結方法を知ることができる。その連結部のネック32は、山型雌型連結部31の補強部分に差し込まれる。雌型部分の補強部分は、位置31によって示されている。連結部28の雄型部分の補強部により、雄型連結部28のネックの曲がりが防止される。支柱間の測定部26は、山型連結部の雄型部分上にも刻印されている。
【0031】
図8は、必要な距離に設置されることもできる135°の可変山型連結部を示す。そのしっかりした連結は、それらの側歯によって、雄と雌型部分35を固定して達成された。連結部雄型部分33及び連結部雌型部分34は、補強された。壁支柱間の測定部26は、135°の山型雄型連結部のネックに位置していた。その位置は、隔離板20が差し込まれ、石膏板の支持部として与えられた位置27が設けられている。
【0032】
図11は、T字型壁を形成するための交差連結部を示す。位置37は、90°の山型雄型連結部が差し込まれる交差連結部上の位置を示す。位置38は、90°の山型雄型連結部が固定される位置を示す。位置39は、直線雄型連結部が差し込まれる交差連結部上に位置し、40は、交差連結部用の固定位置を示す。これらが、交差連結部により、さまざまな肉厚の壁を形成できる可能性である。
【0033】
隔離ライニングが図13に示されており、その外面上に取り付け部が置かれ、液体コンクリートが満たされる。位置46は、1つの列をなして、しっかり連結するために与えられた隔離ライニングの溝を示す。これは、溝46に側部翼47が差し込まれ、図15の連結部ライニングの方法によって達成される。
【0034】
図14には、空洞44と、隔離ライニングの壁を補強する丸型リブ45とを有する隔離ライニングの内面図が示されている。隔離ライニングは、側部翼47が、鉄筋コンクリート板のリブ付き支持部用のせき板であるように構成されている。一方で、隔離ライニングの上側は、A7B板用のせき板として与えられている。
【0035】
連結部ライニングが図15に示されており、その特徴的な外観を見ることができる。位置41は、隔離ライニングが差し込まれて連結部ライニングに固定される位置を示す。位置42は、等間隔に、鉄筋コンクリート板支持の取り付け部を設置するための離間部材を示す。位置48は、鉄筋コンクリート板内に連結部ライニングを固定するためのアンカーを示す。さらに、連結部ライニング上の位置27には、同様の石膏板支持部の小さい脚部が示されている。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】組み合わせた直線可変連結部の立体図である。
【図2】直線連結部の雄型部分及び雌型部分の立体図である。
【図3】直線連結部の雄型部分及び雌型部分の平面図である。
【図4】直線可変連結部の雄型部分及び雌型部分の側面図である。
【図5】組み合わせた90°の可変山型連結部の立体図である。
【図6】90°の山型連結部の雄型部分及び雌型部分の立体図である。
【図7】90°の山型連結部の雄型部分及び雌型部分の平面図である。
【図8】組み合わせた135°の可変山型連結部の立体図である。
【図9】135°の山型連結部の雄型部分及び雌型部分の立体図である。
【図10】135°の山型連結部の雄型部分及び雌型部分の平面図である。
【図11】異なったT字型及び壁間隔用の交差連結部の立体図である。
【図12】さまざまなT字型及び壁間隔用の交差連結部の平面図である。
【図13】鉄筋コンクリート板用の隔離ライニングの立体図及び外側部分の図である。
【図14】鉄筋コンクリート板用の隔離ライニングの立体図及び内側部分の図である。
【図15】鉄筋コンクリート板に隔離ライニングを連結するための連結部床部の立体図である。
【図16】隔離ライニング用の連結部床部の立体図である。
【図17】可変連結部、交差連結部、連結部ライニング及び隔離ライニングを示す図である。
【符号の説明】
【0037】
[可変連結部及び交差連結部の位置の簡単な説明]
位置20は、隔離板の溝に差し込まれる可変連結部上の壁を示す。
位置21は、可変連結部の雄型部分を示す。
位置22は、可変連結部の雌型部分を示す。
位置23は、水平取り付け部の離間部材、壁の端部からバーまでの支柱間を示す。
位置24は、可変連結部の雄型部分の側歯を示す。
位置25は、雌型連結部に、雄型連結部を固定する部分を示す。
位置26は、可変連結部の雄型部分の、支柱間測定部を記した部分を示す。
位置27は、石膏板を壁に固定する働きをする、可変連結部及び連結部床部上の小さい脚部を示す。
位置28は、90°の山型連結部の雄型部分の補強部分を示す。
位置29は、90°の山型連結部の雌型部分の補強部分を示す。
位置30は、90°の山型連結部の雌型部分の、連結部の雄型部分を固定する部分を示す。
位置31は、90°の山型連結部の雌型補強部分内へ雄型部分が入る場所を示す。
位置32は、135°の山型雄型連結部の、必要ならば測定部に合わせて切ることができるネックを示す。
位置33は、135°の山型連結部の雄型部分の補強部分を示す。
位置34は、135°の山型連結部の雌型部分の補強部分を示す。
位置35は、135°の山型雄型連結部を雌型部分に固定する場所を示す。
位置36は、連結部雌型部分の、連結部雌型部分の余剰分が通ることができる部分を示す。
位置37は、交差連結部の、90°の山型雄型連結部が入る場所を示す。
位置38は、90°の山型雄型連結部を固定する場所を示す。
位置39は、交差連結部の、可変直線雄型連結部が入る部分を示す。
位置40は、交差連結部の、可変雄型直線連結部を固定する部分を示す。
位置41は、隔離ライニングの溝に差し込まれる連結部ライニング上の壁を示す。
位置42は、支持部の、鉄筋コンクリート板内への取り付けバー用の連結部ライニング上の離間部材を示す。
位置43は、コンクリートを積み重ねる連結部ライニング上の外面を示す。
位置44は、連結部ライニングの内面の空洞を示す。
位置45は、隔離ライニングの補強部である内側リブを示す。
位置46は、隔離ライニングの、連結部ライニングがはまるスロットを示す。
位置47は、鉄筋コンクリート支持部のせき板として使用される、隔離ライニングの側方外側翼を示す。
位置48は、鉄筋コンクリート板内に連結部ライニングを固定するためのアンカーを示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隔離板で形成されるコンクリート壁にせき板を連結するために使用され、14〜60cmのさまざまな壁の肉厚を調節することができる可変連結部であって、
該連結部の雄型部分及び雌型部分から成り、該連結部の前記雄型部分は、該連結部の前記雌型部分内へ軸方向に差し込まれ、
該連結部は、対象物の設計に従って必要な壁の肉厚に調節することができ、
壁張間の測定部は、前記雄型連結部の雄型ネック上に設けられ、
それらは、
コンクリート隔離板のための可変直線連結部と、
コンクリート隔離壁のための90度の可変角度をなした連結部と、
コンクリート隔離壁のための135度の可変角度をなした連結部とコンクリート隔離壁のためのT字型の交差連結部とからなり、
前記可変連結部と前記交差連結部との組み合わせにより、コンクリート隔離壁の全ての型を作ることができ、
該可変連結部を用いて、建設に必要な一連の作業を同時に行うことを目的とし、例えば、コンクリート隔離壁のせき板のために隔離板を連結し、水平取付具により構材を間隔をもって水平方向への支持と、隔離板の支持と、石膏板の支持とが行えることを特徴とする可変連結部。
【請求項2】
前記石膏板を前記コンクリート隔離壁と連結するための小さい脚部と、
前記隔離板の溝に差し込まれる連結部壁と、
前記水平取付具により一連の構材を離間し、前記雄型連結部のネック支持部にあって、該雄型連結部の側歯と、前記雄型連結部の前記コンクリート壁の肉厚方向の前記ネックに設けられた前記測定部とから成ることを特徴とする、請求項1に記載の可変直線雄型連結部。
【請求項3】
前記コンクリート隔離壁用の外側カバーを連結するための小さい脚部と、
前記隔離板の溝にはまる連結部壁と、
前記水平取り付け部の一連の離間部材と、
前記可変直線雄型連結部が差し込まれる空間と、
前記雄型部分及び前記雌型部分の連結部をしっかり固定する固定側歯とから成ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の可変直線雌型連結部。
【請求項4】
前記石膏板を前記コンクリート隔離壁に壁内角を付けて連結するための小さい脚部と、
前記隔離部分の溝に差し込まれる連結部壁と、
前記雄型連結部の前記ネックの補強部分と、
前記雄型部分の前記ネック上の前記コンクリート壁支柱間の前記測定部と、
前記連結部を前記連結部雌型部分に固定する側歯とから成ることを特徴とする、請求項1に記載の90°の可変山型雄型連結部。
【請求項5】
前記外側カバーを前記コンクリート隔離壁に連結するための小さい脚部と、
前記隔離板の溝にはまる連結部壁と、
前記雄型連結部を固定する側歯と、
連結山型全体の補強部とから成ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の90°の可変山型雌型連結部。
【請求項6】
前記石膏板を前記コンクリート隔離壁に連結するための小さい脚部と、
前記隔離板の溝にはまる連結部壁と、
前記雄型連結部の前記ネックの補強部分と、
前記雄型連結部の前記ネック上の前記コンクリート壁支柱間の前記測定部と、
前記雄型連結部を前記連結部の前記雌型部分上に固定する側歯とから成ることを特徴とする、請求項1に記載の135°の可変山型雄型連結部。
【請求項7】
前記コンクリート隔離壁用の前記外側カバーを連結するための小さい脚部と、
前記隔離板の溝に差し込まれる連結部壁と、
前記雄型連結部を固定する側歯と、
前記連結部の隅部全体の補強部とから成ることを特徴とする、請求項1又は6に記載の135°の可変山型雌型連結部。
【請求項8】
ネジで堅固に連結し、端部の機能を果たすように構成され、
また、前記石膏板支持部の幅に対応する小さい脚部の寸法を有することを特徴とする、請求項1に記載の可変連結部上の小さい脚部。
【請求項9】
3つの入口から成り、
各入口は、90°の2つの山型雄型連結部と、前記雄型連結部とを固定する側歯を有し、
該山型雄型連結部は、それらの交差部で交差する交差連結部を設け、
また、外壁の厚さに従って直線連結部を設けることを特徴とする、請求項1、2、4のいずれか一つに記載の交差連結部。
【請求項10】
製造材料は、非常に丈夫であるとともに経済的生産に適するPP Vestolen7032(h210)である可変連結部、交差連結部、及び連結部ライニングであることを特徴とする、請求項1に記載の可変連結部。
【請求項11】
鉄筋コンクリート板用のせき板の設置に使用される連結部ライニング及び隔離ライニングであって、
前記隔離ライニング上の溝内に前記連結部ライニングを連結することにより、鉄筋コンクリートリブ付き支持部用の構成空間を有する前記コンクリート板用の高品質せき板を設けることができ、
該連結部ライニングは、前記鉄筋コンクリート板内の前記鉄筋コンクリートリブ付き支持部内のバー取り付け部の離間部材として働き、
また該ライニングは石膏板支持の機能を果たし、
前記隔離ライニングで形成された前記鉄筋コンクリート板は、より軽量であるとともに、防音及び断熱性がより高く、また自己消炎材料による耐火性があることを特徴とする、連結部ライニング及び隔離ライニング。
【請求項12】
石膏板を天井に連結するための小さい脚部と、
前記隔離ライニングの溝に差し込まれる連結部壁と、
連結部上のバーの取り付け部及び前記鉄筋コンクリート板の端部間に等間隔に設けられた一連の離間部材とから成り、
そして、前記鉄筋コンクリート板内に留め付けられるように構成されることを特徴とする、請求項11に記載の連結部ライニング。
【請求項13】
断面が帽子のように見え、その上側が、前記鉄筋コンクリート板の前記せき板を形成する一方、側部翼が、前記鉄筋コンクリート板の前記鉄筋コンクリートリブ付き支持部の形成に役立ち、
また、前記隔離ライニングの内側は、リブによって補強され、それにより、液体コンクリートの流し込みの際により大きい耐荷重能力が得られ、
また、前記隔離ライニングは、垂直支持体上の水平支持部の中間部分の上に設置され、
また次に、前記支持部の前記取り付け部は、前記連結部ライニング上に載置され、前記隔離ライニングの上部の上にネットが載置され、
次にコンクリートが流し込まれ、
また、前記隔離ライニング自体は、前記連結ライニングが差し込まれる溝を有し、
また、耐荷重能力が高く、蒸気を透過することができ、機械的荷重が増加する場所が、断熱性及び防音性とともに耐火性を有する自己消炎材料で形成されることを特徴とする、請求項11又は12に記載の隔離ライニング。
【請求項14】
本施工方法による家庭、住宅及び産業用の対象物の施工における可変連結部、交差連結部、連結部ライニング及び隔離ライニングの前記変更形は、
材料消費量を減少させると同時に、前記対象物の施工の際に必要な一連の活動を行い、
また前記対象物の設置及び仕上げ作業をより容易にし、前記対象物の施工期間を短縮し、
前記対象物の作業段階すべてにおける前記対象物の施工の財政的手段の大幅な節約が達成されることを特徴とする、請求項1又は11に記載の施工変更形の使用。
【請求項1】
隔離板で形成されるコンクリート壁にせき板を連結するために使用され、14〜60cmのさまざまな壁の肉厚を調節することができる可変連結部であって、
該連結部の雄型部分及び雌型部分から成り、該連結部の前記雄型部分は、該連結部の前記雌型部分内へ軸方向に差し込まれ、
該連結部は、対象物の設計に従って必要な壁の肉厚に調節することができ、
壁張間の測定部は、前記雄型連結部の雄型ネック上に設けられ、
それらは、
コンクリート隔離板のための可変直線連結部と、
コンクリート隔離壁のための90度の可変角度をなした連結部と、
コンクリート隔離壁のための135度の可変角度をなした連結部とコンクリート隔離壁のためのT字型の交差連結部とからなり、
前記可変連結部と前記交差連結部との組み合わせにより、コンクリート隔離壁の全ての型を作ることができ、
該可変連結部を用いて、建設に必要な一連の作業を同時に行うことを目的とし、例えば、コンクリート隔離壁のせき板のために隔離板を連結し、水平取付具により構材を間隔をもって水平方向への支持と、隔離板の支持と、石膏板の支持とが行えることを特徴とする可変連結部。
【請求項2】
前記石膏板を前記コンクリート隔離壁と連結するための小さい脚部と、
前記隔離板の溝に差し込まれる連結部壁と、
前記水平取付具により一連の構材を離間し、前記雄型連結部のネック支持部にあって、該雄型連結部の側歯と、前記雄型連結部の前記コンクリート壁の肉厚方向の前記ネックに設けられた前記測定部とから成ることを特徴とする、請求項1に記載の可変直線雄型連結部。
【請求項3】
前記コンクリート隔離壁用の外側カバーを連結するための小さい脚部と、
前記隔離板の溝にはまる連結部壁と、
前記水平取り付け部の一連の離間部材と、
前記可変直線雄型連結部が差し込まれる空間と、
前記雄型部分及び前記雌型部分の連結部をしっかり固定する固定側歯とから成ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の可変直線雌型連結部。
【請求項4】
前記石膏板を前記コンクリート隔離壁に壁内角を付けて連結するための小さい脚部と、
前記隔離部分の溝に差し込まれる連結部壁と、
前記雄型連結部の前記ネックの補強部分と、
前記雄型部分の前記ネック上の前記コンクリート壁支柱間の前記測定部と、
前記連結部を前記連結部雌型部分に固定する側歯とから成ることを特徴とする、請求項1に記載の90°の可変山型雄型連結部。
【請求項5】
前記外側カバーを前記コンクリート隔離壁に連結するための小さい脚部と、
前記隔離板の溝にはまる連結部壁と、
前記雄型連結部を固定する側歯と、
連結山型全体の補強部とから成ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の90°の可変山型雌型連結部。
【請求項6】
前記石膏板を前記コンクリート隔離壁に連結するための小さい脚部と、
前記隔離板の溝にはまる連結部壁と、
前記雄型連結部の前記ネックの補強部分と、
前記雄型連結部の前記ネック上の前記コンクリート壁支柱間の前記測定部と、
前記雄型連結部を前記連結部の前記雌型部分上に固定する側歯とから成ることを特徴とする、請求項1に記載の135°の可変山型雄型連結部。
【請求項7】
前記コンクリート隔離壁用の前記外側カバーを連結するための小さい脚部と、
前記隔離板の溝に差し込まれる連結部壁と、
前記雄型連結部を固定する側歯と、
前記連結部の隅部全体の補強部とから成ることを特徴とする、請求項1又は6に記載の135°の可変山型雌型連結部。
【請求項8】
ネジで堅固に連結し、端部の機能を果たすように構成され、
また、前記石膏板支持部の幅に対応する小さい脚部の寸法を有することを特徴とする、請求項1に記載の可変連結部上の小さい脚部。
【請求項9】
3つの入口から成り、
各入口は、90°の2つの山型雄型連結部と、前記雄型連結部とを固定する側歯を有し、
該山型雄型連結部は、それらの交差部で交差する交差連結部を設け、
また、外壁の厚さに従って直線連結部を設けることを特徴とする、請求項1、2、4のいずれか一つに記載の交差連結部。
【請求項10】
製造材料は、非常に丈夫であるとともに経済的生産に適するPP Vestolen7032(h210)である可変連結部、交差連結部、及び連結部ライニングであることを特徴とする、請求項1に記載の可変連結部。
【請求項11】
鉄筋コンクリート板用のせき板の設置に使用される連結部ライニング及び隔離ライニングであって、
前記隔離ライニング上の溝内に前記連結部ライニングを連結することにより、鉄筋コンクリートリブ付き支持部用の構成空間を有する前記コンクリート板用の高品質せき板を設けることができ、
該連結部ライニングは、前記鉄筋コンクリート板内の前記鉄筋コンクリートリブ付き支持部内のバー取り付け部の離間部材として働き、
また該ライニングは石膏板支持の機能を果たし、
前記隔離ライニングで形成された前記鉄筋コンクリート板は、より軽量であるとともに、防音及び断熱性がより高く、また自己消炎材料による耐火性があることを特徴とする、連結部ライニング及び隔離ライニング。
【請求項12】
石膏板を天井に連結するための小さい脚部と、
前記隔離ライニングの溝に差し込まれる連結部壁と、
連結部上のバーの取り付け部及び前記鉄筋コンクリート板の端部間に等間隔に設けられた一連の離間部材とから成り、
そして、前記鉄筋コンクリート板内に留め付けられるように構成されることを特徴とする、請求項11に記載の連結部ライニング。
【請求項13】
断面が帽子のように見え、その上側が、前記鉄筋コンクリート板の前記せき板を形成する一方、側部翼が、前記鉄筋コンクリート板の前記鉄筋コンクリートリブ付き支持部の形成に役立ち、
また、前記隔離ライニングの内側は、リブによって補強され、それにより、液体コンクリートの流し込みの際により大きい耐荷重能力が得られ、
また、前記隔離ライニングは、垂直支持体上の水平支持部の中間部分の上に設置され、
また次に、前記支持部の前記取り付け部は、前記連結部ライニング上に載置され、前記隔離ライニングの上部の上にネットが載置され、
次にコンクリートが流し込まれ、
また、前記隔離ライニング自体は、前記連結ライニングが差し込まれる溝を有し、
また、耐荷重能力が高く、蒸気を透過することができ、機械的荷重が増加する場所が、断熱性及び防音性とともに耐火性を有する自己消炎材料で形成されることを特徴とする、請求項11又は12に記載の隔離ライニング。
【請求項14】
本施工方法による家庭、住宅及び産業用の対象物の施工における可変連結部、交差連結部、連結部ライニング及び隔離ライニングの前記変更形は、
材料消費量を減少させると同時に、前記対象物の施工の際に必要な一連の活動を行い、
また前記対象物の設置及び仕上げ作業をより容易にし、前記対象物の施工期間を短縮し、
前記対象物の作業段階すべてにおける前記対象物の施工の財政的手段の大幅な節約が達成されることを特徴とする、請求項1又は11に記載の施工変更形の使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2008−503670(P2008−503670A)
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−517465(P2007−517465)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【国際出願番号】PCT/HR2005/000021
【国際公開番号】WO2005/124046
【国際公開日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(506422375)
【氏名又は名称原語表記】VELICKOVIC,Pjer−Mise
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【国際出願番号】PCT/HR2005/000021
【国際公開番号】WO2005/124046
【国際公開日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(506422375)
【氏名又は名称原語表記】VELICKOVIC,Pjer−Mise
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