説明

可搬式感染症対策室装置

【課題】インフルエンザ等の感染症の外来として利用でき、病院等において、医療スタッフ、他の患者、そして入院患者への感染症の二次感染の確実な防止を図ることができる可搬式感染症対策室装置を提供する。
【解決手段】本発明では、可搬式の居室用箱体1の内部空間を間仕切壁2a,2bで仕切って、一端側に医療スタッフ室3、他端側に患者待機室4を設けると共に、中間側に対処室5を構成し、医療スタッフ室と患者待機室の夫々に箱体外との扉付き出入口8,9を設けると共に、医療スタッフ室と対処室及び対処室と患者待機室との間に扉付き出入口12,13を設け、患者待機室にフィルタを備えた室内空気の排気ユニット14を設けると共に、医療スタッフ室に外気の給気ユニット15を設け、排気ユニットの排気経路16から分岐させて対処室に至る還流経路17を設けたを設けた可搬式感染症対策室装置を提案する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は可搬式感染症対策室装置、特に、インフルエンザ等の空気感染、飛沫感染等の感染者の診断や治療等の対処に適した感染症対策室装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近来、鳥インフルエンザや、新型インフルエンザの発生と、人への感染による大流行の懸念が高まっている。高熱を伴うインフルエンザの患者が、病院等における通常の外来にて、診察、治療等の医療上の対処を行うことは、医療スタッフ、他の患者、そして入院患者への二次感染の危険が想定される。
【0003】
このような危険性を防ぐためには、高熱を伴い、インフルエンザが疑われる患者に対しては、病院等の通常の外来とは別の場所に発熱患者用の外来を設けて、そこで医療上の対処を行う必要がある。
【0004】
このような発熱患者用の外来を、一般の外来とは別に、病院内に設けることは、費用がかかり過ぎて実際的ではない。
【0005】
そこで本発明者は、発熱患者用の外来を、可搬式の医療用設備として構成することにより、病院等の通常の外来とは別に設けることに想到した。
【0006】
可搬式の医療用設備としては、従来、移動検診車があり、その代表的なものとしては、レントゲン検診車が従来から用いられている。例えば特許文献1では、自動車の居室用箱体内を間仕切壁で仕切って3つの部屋を構成し、最も前部の部屋を運転室兼X線制御室、最も後部の部屋を患者待機室、中間部の部屋をX線撮影室として構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平6−277203号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように移動検診車を利用して発熱外来を設ければ、一般の患者や入院患者への感染は防げるが、医療スタッフに対しての感染を防ぐことは困難である。また自動車に特殊な医療設備を設けているので、非常に高価である。
【0009】
そこで本発明では、医療スタッフに対しての感染症の感染を確実に防ぐと共に、外部へのウィルス等の感染症原因物質の放出を確実に防止することができ、しかも比較的安価に構成することができる可搬式の医療用設備、即ち、感染症対策室装置を構成することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明では、上述した課題を解決するために、可搬式の居室用箱体の内部空間を間仕切壁で仕切って、一端側に医療スタッフ室、他端側に患者待機室を設けると共に、中間側に対処室を構成し、医療スタッフ室と患者待機室の夫々に箱体外との扉付き出入口を設けると共に、医療スタッフ室と対処室及び対処室と患者待機室との間に扉付き出入口を設け、患者待機室にフィルタを備えた室内空気の排気ユニットを設けると共に、医療スタッフ室に外気の給気ユニットを設け、排気ユニットの排気経路から分岐させて対処室に至る還流経路を設けた可搬式感染症対策室装置を提案する。
【0011】
また本発明では、上記の構成において、各室間には差圧ダンパーを設けると共に、還流経路との分岐位置よりも下流側にボリュームダンパーを設けて、還流経路を経て対処室に還流する空気の割合を調節可能に構成した可搬式感染症対策室装置を提案する。
【0012】
また本発明では、上記の構成において、居室用箱体は、車輪を設置又は設置可能として、牽引車両に連結して牽引により移動可能に構成した可搬式感染症対策室装置を提案する。
【0013】
また本発明では、上記の構成において、居室用箱体は、台車に積載して運搬可能な構成とした可搬式感染症対策室装置を提案する。
【0014】
また本発明では、上記の構成において、居室用箱体には、クレーン等による吊り上げ移載用吊り輪を設けた可搬式感染症対策室装置を提案する。
【0015】
また本発明では、上記の構成において、フィルタはHEPA又はULPAフィルタとすることを提案する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の可搬式感染症対策室装置では、患者待機室内の空気は、排気ユニットからフィルタを通して感染症原因物質が塵埃と共に除去されて清浄化された後、居室用箱体外に排気されるが、その排気の一部は、還流経路を通して対処室内に還流される。
【0017】
このため患者待機室内は対処室に対して陰圧に維持されるので、患者が患者待機室から対処室に対して出入りする際に、対処室側の出入口の扉を開とした場合には、空気は対処室から患者待機室へと流れるため、患者待機室内の空気が対処室内に流入することを防ぐことができると共に、対処室においてそれまでに対処が行われた患者からの感染症原因物質は、対処室内の塵埃と共に患者待機室に流出するので、対処室内に留まることはない。
【0018】
また患者待機室内の気圧は、大気圧に対しても陰圧に維持されるので、患者が患者待機室に対して出入りする際に、居室用箱体外との出入口の扉を開いても、患者待機室内の空気が大気に放出されることを防止することができる。
【0019】
上述したとおり、患者待機室内の空気は、排気ユニットのHEPA又はULPA等のフィルタを通して、ウィルス等の感染症原因物質が塵埃と共に除去された後に大気に排出されるので、患者待機室内に存在する感染症原因物質が大気に放出されることはない。
【0020】
排気ユニットからの排気の一部は、排気ユニット内の上述したフィルタを経て清浄化されて還流経路を通して対処室に還流させるので、居室用箱体内の各室の空調負荷を低減することができる。
【0021】
一方、医療スタッフ室には適宜フィルタを経た清浄な外気が給気ユニットから供給されていて、この医療スタッフ室内の気圧は、対処室内の気圧よりも高く維持されるので、医療スタッフが対処室に対して出入りする際、対処室側の出入口の扉を開いても、空気は医療スタッフ室から対処室へと流れるため、対処室内の空気が医療スタッフ室内に流入することを防ぐことができる。
【0022】
上述した空気の流れは、各室間に差圧ダンパーを設けると共に、還流経路との分岐位置よりも下流側にボリュームダンパーを設けることにより、確実に行われる。
【0023】
居室用箱体は、車輪を設置又は設置可能として、牽引車両に連結して牽引により移動可能に構成すれば、いわゆるキャンピングカーと同様な手軽さで移動を行うことができ、移動先で医療活動においては、脚等の支持装置を動作させて安定に支持することができる。
【0024】
この他、居室用箱体は、台車に積載して運搬可能な構成とすることができ、この場合、居室用箱体にクレーン等による吊り上げ移載用吊り輪を設けておけば、台車に対しての積み降ろしを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は本発明の可搬式感染症対策室装置の一つの実施の形態を示す模式的平面図である。
【図2】図2は本発明の可搬式感染症対策室装置の一つの実施の形態を示す模式的側面図である。
【図3】図3は本発明の可搬式感染症対策室装置の一つの実施の形態を示す模式的斜視図である。
【図4】図4は本発明の可搬式感染症対策室装置の移動状態の一例を示す模式的側面図である。
【図5】図5は本発明の可搬式感染症対策室装置の運搬状態の一例を示す模式的側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
まず図1、図2は本発明の可搬式感染症対策室装置を模式的に示す平面図で、また図3は天井側と側壁側の一部を便宜的に切り欠いて模式的に示す斜視図である。本発明の可搬式感染症対策室装置は、可搬式の居室用箱体1内を間仕切壁2a,2bで仕切って、前部に医療スタッフ室3、後部に患者待機室4を設けると共に、中間部に対処室5を構成し、医療スタッフ室3と患者待機室4の夫々に居室用箱体外との扉6、7付きの出入口8、9を設けると共に、医療スタッフ室3と対処室5及び対処室5と患者待機室4との間に扉10、11付きの出入口12、13を設け、患者待機室4にフィルタ(図示省略)を備えた室内空気の排気ユニット14を設けると共に、医療スタッフ室3に外気の給気ユニット15を設け、上記排気ユニット14の排気経路16から分岐させて対処室に至る還流経路17を設けている。また室3と室5間の間仕切壁2a及び室5と室4間の間仕切壁2bには差圧ダンパー18a,18bを設けると共に、排気経路16には、還流経路17との分岐位置よりも下流側にボリュームダンパー19を設けて、還流経路17を経て対処室5に還流する空気の割合を調節可能に構成している。尚、符号20は還流空気口であり、また符号21は給気ユニット15の外気取入口、22は給気口、23は排気経路16の排気口である。ここで、扉に関し、図1、図2では両開き式の扉、図3では片開き式の扉を示しているが、扉の形式は適宜であり、引き戸式の扉とすることもできる。また差圧ダンパーに関し、図3では間仕切壁2a,2bの夫々の差圧ダンパー18a,18bを、平面位置の同じ位置に設けているが、図1に示すように反対側の位置に設けて、ジグザグ状の空気流通が行われるような配置とすることもできる。また夫々の間仕切壁2a,2bに設置する差圧ダンパー18a,18bの個数も適宜である。尚、居室用箱体1を可搬式とする構成は後述する。
【0027】
以上の構成の本発明の可搬式感染症対策室装置では、患者待機室4内の空気は、排気ユニット14から、HEPA又はULPA等のフィルタを通して感染症原因物質が塵埃と共に除去されて清浄化された後、排気経路16の排気口23から居室用箱体1外に排気されるが、排気ユニット14においてフィルタにより清浄化された排気の一部は、還流経路17を通して流れ、還流空気口20から対処室5内に還流される。
【0028】
この際、扉11が開いていない状態においては、対処室5内の空気は差圧ダンパ18bを介して患者待機室4内に流れ、患者待機室4内は対処室5に対して陰圧に維持される。また、患者が患者待機室4から対処室5に対して出入りする際に、対処室5側の出入口13の扉11を開とした場合には、空気は開口13を通して対処室5から患者待機室4へと流れるため、患者待機室4内の空気が対処室5内に流入することを防ぐことができる。また対処室5において、それまでに対処が行われた患者からの感染症原因物質は、上述した空気の流れにより、対処室5内の塵埃と共に患者待機室4に流出するので、対処室5内に留まることはない。
【0029】
また患者待機室4内の気圧は、大気圧に対しても陰圧に維持されるので、患者が患者待機室4に対して出入りする際に、居室用箱体1外との出入口9の扉7を開いても、患者待機室4内の空気が大気に放出されることを防止することができる。
【0030】
そして、患者待機室4内の空気は、排気ユニット14のHEPA又はULPA等のフィルタを通して、ウィルス等の感染症原因物質が塵埃と共に除去された後に大気に排出されるので、患者待機室4内に存在する感染症原因物質が大気に放出されることはない。
【0031】
更に、排気ユニット14からの排気の一部は、排気ユニット14内の上述したフィルタを経て清浄化された後、還流経路17を通して対処室5に還流させるので、居室用箱体1内の対処室5と患者待機室4の空調負荷を低減することができる。
【0032】
この際、排気経路16を経て外気に排気される空気と、還流経路17を経て対処室に還流する空気の割合は、ボリュームダンパー19により適切に調節することができる。
【0033】
一方、医療スタッフ室3には適宜のフィルタを経た清浄な外気が給気ユニット15により供給されていて、この医療スタッフ室3内の気圧は、対処室5内の気圧よりも高く維持されるので、医療スタッフが対処室5に対して出入りする際、対処室5側の出入口12の扉10を開いても、空気は医療スタッフ室3から対処室5へと流れるため、対処室5内の空気が医療スタッフ室3内に流入することを防ぐことができる。
【0034】
この際、扉10が開いていない状態においては、医療スタッフ室3内の空気は差圧ダンパ18aを介して対処室5内に流れ、対処室5内は医療スタッフ室3内に対して陰圧に維持される。
【0035】
以上のことから本発明の可搬式感染症対策室装置では、医療スタッフが待機する医療スタッフ室3に対しての対処室5内の空気の侵入を確実に防止することができると共に、医療スタッフが出入りして患者の診察、治療等の対処を行う対処室5に対しては、患者待機室4内の空気の侵入を確実に防止することができるので、これらの空気に含まれる感染症原因物質による感染を確実に防止することができる。
【0036】
そして本発明の可搬式感染症対策室装置は、可搬式として所望の場所まで移動又は運搬が可能であるので、病院の通常の外来や病棟と離れた場所、例えば病院等の駐車場や、駅頭や、繁華街等に駐車させて、感染症用の外来、いわば発熱外来として利用することにより、高熱を伴うインフルエンザの患者が、病院の通常の外来にて、診察、治療等が行われることによる、医療スタッフ、他の患者、そして入院患者への二次感染の確実な防止を図ることができる。
【0037】
居室用箱体1は、図4に示すように、車輪24を設置又は設置可能として、牽引車両25、例えば通常の自動車に、適宜の連結具26により連結して牽引により移動可能に構成すれば、いわゆるキャンピングカーと同様な手軽さで移動を行うことができ、移動先での医療活動においては、脚等の支持装置(図示省略)を動作させて安定に支持することができる。
【0038】
この他、居室用箱体1は、図5に示すように、台車27に積載して牽引車両25により運搬可能な構成とすることができ、この場合、居室用箱体1にクレーン等による吊り上げ移載用吊り輪28を設けておけば、台車27に対しての積み降ろしを容易に行うことができる。
【0039】
上述したように本発明の可搬式感染症対策室装置は、病院等の駐車場や、駅頭や、繁華街等の適宜場所に移動又は運搬して発熱外来として利用できるもので、その利用状態としては下記のような例が挙げられる。
【0040】
まず発熱患者は病院の適所に表示された案内に従って、適所に設置された発熱外来用受付にて受付を行う。この受付は、例えば無人の受付に設置されたインターフォンや電話等の通話手段により、可搬式感染症対策室装置の医療スタッフと通話して手続を行ったり、可搬式感染症対策室装置に受付を設けて、この受付にて手続を行うようにすることもできる。
【0041】
受付を行った患者は、可搬式感染症対策室装置における対処状況に応じた医療スタッフ側からの指示に従い、直ちに可搬式感染症対策室装置に移動して患者待機室4内に入って待機するか、又は自分の自動車内等において、順番が来るまで待機する。後者の場合には、自分の順番が来たことの連絡は、携帯電話を用いた医療スタッフからのコールにより行うことができる。
【0042】
このように、自動車で来た患者に対しては、自分の自動車内で順番が来るまで待機させることにより、他の患者等との接触を防いで、感染の拡大を防止することができる。この場合、患者は自分の携帯電話番号を受付において伝え、自分の番が来たことを携帯電話のコールにより確認して可搬式感染症対策室装置に移動して患者待機室4内に入って待機することができる。尚、車で来ていない患者に対しては、例えば、可搬式感染症対策室装置と同様な構成、機能の患者待機室装置等を構成して、そこで待機させることもできる。
【0043】
尚、以上の説明では、本発明の可搬式感染症対策室装置の各室に設置する機器類については具体例を挙げていないが、感染症の対処に必要な適宜の機器類を設けることができる。また機器類に必要な電力は、病院等から電力ケーブルを介して供給するように構成する他、エンジン発電機等の発電機等を搭載しても良い。しかし、前者の場合には、エンジンを停止させた状態で機能させることができ、排気ガスの排出を抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の可搬式感染症対策室装置は、インフルエンザの発熱外来として利用できる他、空気感染又は飛沫感染する他の感染症に対しての対処を行うために利用することができ、こうして、病院等において、医療スタッフ、他の患者、そして入院患者への感染症の二次感染の確実な防止を図ることができる。
【0045】
本発明の可搬式感染症対策室装置では、移動検診車等のように、自動車に特殊な医療設備を設けるのではないため、コストを低減することができ、例えば、居室用箱体としては、従来から各種のものが提供されている組立家屋を利用すれば、コストの大幅な削減も可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 居室用箱体
2a,2b 間仕切壁
3 医療スタッフ室
4 患者待機室
5 対処室
6、7 扉
8、9 出入口
10、11 扉
12、13 出入口
14 排気ユニット
15 給気ユニット
16 排気経路
17 還流経路
18a,18b 差圧ダンパー
19 ボリュームダンパー
20 還流空気口
21 外気取入口
22 給気口
23 排気口
24 車輪
25 牽引車両
26 連結具
27 台車
28 吊り輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可搬式の居室用箱体の内部空間を間仕切壁で仕切って、一端側に医療スタッフ室、他端側に患者待機室を設けると共に、中間側に対処室を構成し、医療スタッフ室と患者待機室の夫々に箱体外との扉付き出入口を設けると共に、医療スタッフ室と対処室及び対処室と患者待機室との間に扉付き出入口を設け、患者待機室にフィルタを備えた室内空気の排気ユニットを設けると共に、医療スタッフ室に外気の給気ユニットを設け、排気ユニットの排気経路から分岐させて対処室に至る還流経路を設けたことを特徴とする可搬式感染症対策室装置。
【請求項2】
各室間には差圧ダンパーを設けると共に、還流経路との分岐位置よりも下流側にボリュームダンパーを設けて、還流経路を経て対処室に還流する空気の割合を調節可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の可搬式感染症対策室装置。
【請求項3】
居室用箱体は、車輪を設置又は設置可能として、牽引車両に連結して牽引により移動可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の可搬式感染症対策室装置。
【請求項4】
居室用箱体は、台車に積載して運搬可能な構成としたことを特徴とする請求項1に記載の可搬式感染症対策室装置。
【請求項5】
居室用箱体には、クレーン等による吊り上げ移載用吊り輪を設けたことを特徴とする請求項4に記載の可搬式感染症対策室装置。
【請求項6】
フィルタはHEPA又はULPAフィルタである請求項1に記載の可搬式感染症対策室装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−41765(P2011−41765A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−193623(P2009−193623)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【出願人】(509206224)
【Fターム(参考)】