説明

可撓性の、自己通気性のレトルト容器

【課題】多層フィルムでシールされ、レトルト操作用に好適であるのみならず、マイクロ波オーブン内での加熱時に自己通気もする、パウチ(例えば、直立型パウチ)やプラスチック(例えばポリプロピレン)製の容器を含む容器で使用可能な材料であって、そのシール強度が、レトルト温度を受けても大きく損なわれず、また剥離又は材料層が劣化しないと言う点における温度抵抗性を有する材料から構成されたレトルト容器が提供される。
【解決手段】移行点Pの位置で容器から逃出するガスが、少なくとも非通気性シール部分12Bにおける最小幅32と同程度の最小距離Dにおいて周囲シール12を横断し、かくして、自己通気性容器10内のガスが移行点P位置及び1シール部分12Bの内側境界部63に沿ったその他全ての点位置から逃出するに要する圧力が、自己通気性シール部分12Aの内側境界部63に沿った各点位置から逃出するに要する閾値圧力と比較して小さくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は熱処理操作、特にはレトルトで使用可能であり、マイクロ波調理時における自己通気性をも有する容器に関する。本発明は詳しくは、周囲シール部が、シール幅の異なる、自己通気性及び非通気性の各シール部分を有する如き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
レトルト操作は、食品の熱処理と、パッケージした全ての主材料を殺菌するために行われる。パウチ等のレトルト容器中に充填した食品はオートクレーブに移され、そこで長時間に渡り水沸点より一般に高い温度を受ける。可撓性シール容器をレトルト処理する際に、熱による内圧を均衡させる対向外圧を容器壁に印加する特別のオートクレーブが必要になる場合がある。また、パッケージの破裂を防止するため、その後の冷却相を注意深くコントロールしなければならない。
【0003】
マイクロ波オーブン用の食品容器の自己通気性は、それによって内圧(オーブン内環境では外的に相殺されない)を制御下に逃がせるため、容器の予期せぬ突然の破裂や中身の損失/飛散を回避する上で有益である。高温下にその1層が破れることで自己通気性を提供する多層型パッケージ材が知られており、例えば米国特許第6,596,355号に記載される。一般に、それら多層型材料は、冷凍及び冷蔵した、マイクロ波加熱可能なある種の食品パッケージ用の非レトルト容器に使用できるが、レトルト条件では耐え切れずにシールが剥がれる。当該条件に耐性を有する既知のその他容器は、マイクロ波加熱による上昇内圧をうまく逃がせず、あるいは逃げを少なくともコントロールできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,596,355号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
結局、多層フィルムでシールされ、レトルト操作用に好適であるのみならず、マイクロ波オーブン内での加熱時に自己通気もするパウチ(例えば、直立型パウチ)やプラスチック(例えばポリプロピレン)製容器を含む容器で使用可能な材料に対する需要が尚ある。それら材料のシール強度は、レトルト温度を受けても大きく損なわれるべきでなく、材料は剥離又は材料層が劣化しないと言う点での温度耐性を有すべきである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、レトルト条件下での殺菌後でさえ高いシール強度を有益に維持するレトルト容器(容器とも称する)及び当該容器で使用する多層フィルム(フィルムとも称する)の発見に関わるものである。前記条件には代表的には、通常30〜60分維持されるところの約110℃(230°F)〜135℃(275°F)の温度範囲が含まれる。レトルト容器及び多層フィルムは有益には、マイクロ波加熱暴露時に内圧が閾値を超えると自己通気をも行う。容器の自己通気性は、以下に詳しく説明する如き、自己通気性シール部分の画定部分のシール幅が所定の周囲シール部の非通気性シール部分の幅と異なる特定のシール特徴部に基づくものである。自己通気性シール部分の特定の構造的特徴及びジオメトリもまた、被通気ガスの通気位置及びコントロール性を改善するために使用され得る。
【0007】
本発明のある様相によれば、多層フィルムからなるシール層で形成した周囲シールを含むレトルト容器が提供される。周囲シール部は、非通気性シールのそれ未満であるところの最小非通気性シール幅を有する少なくとも1つの自己通気性シール部分を有する。ある実施例では周囲シール部は、その溶解温度がレトルト操作での要求温度以下である任意のフィルム層を含まない。例えば、代表的な多層フィルム、従って、それらフィルムで形成したシールは、溶解温度が約90℃(194°F)未満であるフィルム層、代表的には約100℃(212°F)未満、そしてしばしば約110℃(230°F)未満であるフィルム層を含まない。周囲シール部は多層フィルムのそれらと全て同一の層を含む。自己通気性及び非通気性の各シール部分を含む所定の周囲シール部は一般に、多層フィルム及びベース材の各1種から形成される。また自己通気性及び非通気性の各シール部分は通常、同一の容器内側環境に暴露される。従って、これらファクターが所定周囲シール部に渡り一定または略一定であれば、異なるシール部分のシール厚及びまたはジオメトリを変更することでガスの通気及びその他の通気特性上の容易化を調節可能となる。しかしながら、本発明を実施する上でこれらファクターが各シール部分に渡り一定または実施的に一定である必要はない。
【0008】
多層フィルムにおいて一般に最内側層と称されるシール層は容器の中身、例えば食品に露呈される。シール層は、隣り合う接着面位置で通常はヒートシールによりベース材と接着して周囲シール部を構成する。ベース材は剛性または可撓性の容器底部であり得、例えば、ポリプロピレンまたはポリエチレンを含む。ベース材は多層フィルムと同一または異種の第2多層フィルムでもあり得る。例えば、多層フィルムを折り返して重畳させたエッジ部をヒートシールしてレトルト容器を形成するある実施例では、多層フィルムとベース材とを同一種とし、それら材料に隣り合うシール層も同様に同一種とする必要がある。
【0009】
本発明の他の様相によれば、多層フィルムからなるシール層で形成した周囲シール部を含むレトルト容器が提供される。自己通気性シール部分の周囲シール部が、非通気性部分の周囲シール部に関する内方凸部を形成する。上述した如く、周囲シール部は、その溶解温度がレトルト操作上必要な溶解温度未満の温度(例えば、100℃(212°F)未満の温度)であるフィルム層を含まない。
【0010】
本発明の上記各様相によれば、特定のシール特性により、レトルト容器に対する所望の、自己通気性能力が有益に提供される。代表的容器では、容器内の圧力が閾値圧を上回る場合においてガスは、ここで説明する如く1つ以上の自己通気性シール部分を通して放出される。前記閾値圧は一般に少なくとも1psig(即ち、ゲージ圧での1psi、または周囲環境圧、一般には大気圧以上である1psi)(6895Pa)、また代表的には少なくとも2psig(13790Pa)、またあるケースでは少なくとも5psig(34480Pa)である。容器における自己通気性シール部分を通しての通気を生じさせる閾値圧力例は約2psig〜約5psigである。
本発明に関わるその他実施例及び様相は以下の詳細な説明から明らかである。
【発明の効果】
【0011】
多層フィルムでシールされ、レトルト操作用に好適であるのみならず、マイクロ波オーブン内での加熱時に自己通気もする、パウチ(例えば、直立型パウチ)やプラスチック(例えばポリプロピレン)製容器を含む容器で使用可能な材料であって、そのシール強度が、レトルト温度を受けても大きく損なわれず、また剥離又は材料層が劣化しないと言う点における温度耐性を有する材料から構成されたレトルト容器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、自己通気性及び非通気性の各シール部分を有する代表的容器の平面図である。
【図2】図2は、自己通気性及び非通気性の各シール部分を有する代表的容器の平面図である。
【図3】図3は、図1の容器の自己通気性シール部分の拡大図である。
【図4】図4A−4Cは、別態様の自己通気性シール部分のジオメトリを示す各例示図である。
【図5】図5A−5Cは、ここで説明するレトルト容器用に好適な多層フィルムの各断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1〜図5Cは本発明を例示するものであってこれに限定しようとするものではない。
本発明の代表的実施例におけるレトルト容器は、少なくとも1つのエッジ部位置に近接する周囲シール部を有する。このエッジ部は、例えば、単一の多層フィルムのヒートシール用の重畳部分、別個の多層フィルム、または、単一の多層フィルムと剛性または可撓性のプラスチック材料製であり得る容器底部とから構成され得る。後者の場合、容器底部はしばしば多層フィルムと共にシールされて容器底部をカバーし、かくして容器を包囲する周囲フランジを有する。レトルト容器は自己通気性である、即ち、容器内圧が閾値(例えば、ゲージ圧での約2psi〜5psi)に達すると、好ましくは制御態様下に容器からガスが逃出され得る。前記閾値内圧は通常、マイクロ波オーブン内でパッケージ食品の水分または氷を蒸発させ及びまたは内部ガスを著しく膨張させるに十分な温度に容器を加熱することで達成される。
【0014】
加熱によるガス逃出は、閾値内圧のみならず、自己通気性シール部分の、逃出する蒸気の方向及び速度をも含む通気特性を調節するべく変更させ得る特定構造(例えば、シール幅の)及びジオメトリ(例えば、内方凸部)を持つ画定位置で生ずることが好ましい。
【0015】
図1及び図2には容器の各側部及び底部に沿って伸延する周囲シール部12を有する自己通気性の容器10の一例が夫々示される。図2の容器はその頂部に伸延する周囲シール部を更に有する。周囲シール部12は、容器のエッジ部15位置で重畳する多層フィルムの各層を加熱及び圧縮することで形成し得る。容器10の底部付近の高さLの位置に、容器を特定のタイプの容器、即ち自立型のマチ付きタイプとする水平方向マチ部(水平方向点線で示す)を入れても良い。しかしながら、一般的にはここで説明する本発明の各様相は、少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの側部ヒートシール部を有するパウチを含む広範なタイプの容器に適用可能である。ピローパウチもまた、パウチを自立させる代表例である。
【0016】
周囲シール部12は、シールがそこに沿って伸延するところの容器エッジ部に直交する幅ディメンションに沿った部分の幅の異なる、自己通気性シール部分12A及び非通気性シール部分12Bを具備することで特徴付けられる。自己通気性シール部分は図1〜図4Cでは斜行影線セグメントで表される。
【0017】
図1及び図2では、自己通気性及び非通気性の各シール部分12A及び12Bの各区分は、容器エッジ部に直交して周囲シール部を貫いて伸延する点線位置で示される。図3では前記各区分が、周囲シール部12の内側境界部63上の移行点Pを貫いて伸びる点線で更に明瞭に示される。移行点Pの位置では容器から逃出するガスは、少なくとも非通気性シール部分12Bの最小幅32と同程度の最小距離Dにおいて周囲シール部12を横断することになる。従って、自己通気性の容器10内のガスが移行点P位置及び1シール部分12Bの内側境界部63Bに沿ったその他全ての位置から逃出するに要する圧力は、自己通気性シール部分12Aの内側境界部63Aに沿った各点位置から逃出するに要する閾値圧力と比較して小さくなる。
【0018】
かくして、ガスの通気は周囲シール部12、即ち、自己通気性シール12Aの1つ以上の特定部分に有益に制限される。しかも、通気が生じる閾値圧力は自己通気性シール部分12Aのシール特性(例えば、厚さやシール強度)を変更させることで調節可能である。従って、十分なマイクロ波に暴露される容器10からの通気は、エンドユーザーにとって好都合には、制御下に且つ、著しい破損、飛散、及びまたは容器中身の損失を生じることなく達成され得る。フィルム層を熱劣化または溶解させることで自己通気特性を実現する従来システムとは異なり、本発明の各実施例に従う容器では、厚さの変化する部分を含むシールジオメトリにより、画定された通気“プロファイル”が確立される。通気は、周囲シール部12の熱的破壊ではなくむしろ、もっとコントローラブルな機械的破壊に基づくものであり得る。従って、先に議論した如く、周囲シール部はマイクロ波調理(あるいはレトルト処理)時に代表的に遭遇する温度下に溶解するフィルム層を含まないことが好ましい。
【0019】
図3に拡大してより明瞭に例示する如く、自己通気性シール部分12Aの最小幅30は、非通気性シール部分12Bの最小幅32未満である。前記自己通気性シール部分の最小幅は自己通気性シール部分12Aの横断方向最小距離に相当し、通気発生(即ち、容器内部からのガス逃出)時の容器内の閾値圧力、または容器内圧(例えば、マイクロ波加熱条件下での)に影響を与える。代表的実施例では、自己通気性シール部分の最小幅30は一般に、最大で約5mm(0.20インチ)(例えば、約0.5mm(0.020インチ)〜約5mm(0.20インチ)、代表的には最大で約3.2mm(0.125インチ)(例えば、約2.4mm(0.094インチ)〜約3.2mm(0.125インチ))である。非通気性シール部分の最小幅32は一般に、少なくとも約1mm(0.039インチ)(例えば、約1mm(0.039インチ)から約10mm(0.39インチ))であり、代表的には少なくとも約3.2mm(0.125インチ)(例えば約3.2mm(0.125インチ)から約7.5mm(0.30インチ))である。
【0020】
図3の実施例では、自己通気性シール部分12Aにおける周囲シール部12が、非通気性シール部分12Bでの周囲シール部12に関する内方凸部を形成する。従ってこの凸部は、非通気性シール部分12Bにおいて容器10のエッジ部15(図1及び図2)が画定する部分の、例えばセンター方向に伸延する。図3には、自己通気性シール部分12Aの当該構成(または内方凸部)が、非通気性シール部分12Bにおいて容器のエッジ部15により画定されるライン55と共に突出部57を画定する状況が例示される。この突出部57は結局、自己通気性シール部分12Aの外側境界部65を画定する。図3の突出部57は、ガス排出開口59を除き実質的に完全な円である部分円61を含む。他の実施例では前記突出部は半円等の不完全な円を、または、楕円あるいは部分楕円(例えば半楕円)等の湾曲形状により境界付けられるその他部分を含み得る。そうでなければ突出部は多角形であり得る。
【0021】
シールされ、上述した如きエッジ部15を形成する材料(例えば、単一の多層フィルム、個別の多層フィルム、あるいは多層フィルムと容器底部、の各重畳部分)は、例えば、これら材料を周囲シール部12から単に打ち抜く場合は突出部57を有さない。他の実施例では前記各材料は突出部57を有するが、シールされず、または少なくとも部分的にシールされない。この場合、突出部57の各非シール材料(例えば、シールされない多層フィルム)は排出(通気される)蒸気を、例えば排出開口59を通る非シール材料間に送るガイドとして有益に作用する。従って、これら排出蒸気は、実質的に周囲シール部12を有する平面内で容器10の側部から外側に送られることが好ましい。しかしながら1つ以上のガス放出開口を、それらを非シール材料間に位置決めするよりはむしろ、突出部57の平面に関して上方あるいは下方に蒸気を送るように突出部57内での位置を変更させ得る(例えば、突出部57の頂部及び底部の各ガス放出開口により、周囲シール部12を有する平面に直交する平面内に蒸気を配行させ得る)。
【0022】
前記突出部が図3に示す如き排出開口59を更に含む各実施例において、ガス放出開口は、部分円直径または部分楕円最小直径(例えば短軸に沿った)に関する開口最小横断距離に基づく更に小さい(例えばもっと小直径の)ものであることが好ましい。特定実施例では、ガス放出開口は(突出部の形状にかかわらず)、一般に少なくとも約2mm(0.079インチ)(例えば約2mm(0.079インチ)〜約15mm(0.59インチ))、代表的には少なくとも約4mm(0.16インチ)(例えば、約4mm(0.16インチ)〜約10mm(0.39インチ))である。これに対し、突出部の部分円直径または部分楕円最小直径は一般に、少なくとも約7.5mm(0.30インチ)(例えば、約7.5mm(0.30インチ)〜約25mm(1インチ))、代表的には少なくとも約10mm(0.39インチ)(たとえば、約10mm(0.39インチ)〜約20mm(0.79インチ))である。排出開口59を突出部の部分円直径または部分楕円最小直径に関して小直径化することで、排出蒸気を一段と“収斂”させ得る。
【0023】
しかしながら、図4A〜図4Cには半円形突出部57の直径(あるいは楕円形突出部57の軸と同じ)と同じガス放出開口(図4B)を含む他のジオメトリを有する自己通気性シール部分の内方凸部が例示される。図4Cでは、線55と自己通気性シール部分12Aの内方凸部とが画定する突出部は矢印状の多角形状である。図4B及び図4Cに例示されるように、自己通気性シール部分12Aの内側境界部63は、前記内方凸部の形状に実質的に一致し、従って外側境界部65の形状とも一致する形状を有する。これらの実施例では通気性シールの幅は内外各側の境界部63、65の少なくとも一部に渡り、従って自己通気性シール部分の少なくとも一部(例えば、その大半及び恐らくは全て)に渡り実質的に一定である。通気性シールの当該実質的に一定の幅部分の幅は、特に、通気性シールの最小幅30に相当する。通気性シールの実質的に一定の最小幅30をこのように用いることで、通気開始の予測性、つまり所望の閾値圧力が通気性シールの最小幅30に相当するガスバリヤを破るに十分となる時点の予測性が得られる。
【0024】
しかしながら、図4Cに示すように、内側境界部63、従って自己通気性シール部分12Aを内方凸部と一致しない形状とすることもできる。その場合、通気性シールの幅は、自己通気性シール部分の少なくとも一部(例えば、その大半及びおそらくは全て)に渡り変化する。図4Aの実施例では通気性シールの最小幅30は、容器中身のマイクロ波加熱時に容器内に生じる圧力及び熱に暴露されてシールが機械的に破壊されやすい部分であるところの、内側境界部63上のいくつかの個別の点位置X、Y、Zの部分に相当し得る。図4Cの特定実施例から明らかなように、突出部57は、自己通気性シール部分12Aの内側境界部63が線セグメントから構成される状態下に、部分円または部分楕円形状を含み得る。本明細書全体において、自己通気性シール部分の特定の特徴(ジオメトリ、材料、シール厚を含む)は、閾値圧、ガス排出方向、及び安定性に関する所望の通気特性を達成するべく可変であるものとする。
【0025】
本発明の他の様相によれば、上述した容器の一方あるいは両方の側部、詳しくは、周囲シール部の一方あるいは両方の側部形成用の多層フィルムが提供される。この多層フィルムをレトルト操作に耐えさせるには、全てのフィルム層の融点を十分に高くする必要がある。上述した如く、それらフィルムは約90℃(194°F)未満、代表的には約100℃(212°F)未満、そしてしばしば約110℃(230°F)未満であるフィルム層を含まないことが好ましい。フィルム層がポリマーの混合物を含む場合は当該混合物自体の溶解温度が十分に高い限り、混合物の各成分の溶解温度はこの条件に合致し得るものではない。
更には、多層フィルムのみならずそれら多層フィルムを有する容器は、所望の機能特性を失うことなくレトルト条件を受容し得るシール強度、安定性、耐熱性、そして酸素及び水蒸気透過性を有することが好ましい。
【0026】
例えば、上述した如き周囲シール部を含む代表的レトルト容器は、レトルト加熱処理模擬条件を受けた後においてさえ、一般に、クロスヘッドスピードを2.12cm/秒(5インチ/分)とするASTM−F88に従うシール強度は、約10N/15mm(15ポンド/インチ)〜約200N/15mm(75ポンド/インチ)、代表的には約40N/15mm(15ポンド/インチ)〜約80N/15mm(30ポンド/インチ)であった。レトルト加熱処理模擬条件を受ける際のシール強度低下が一般に約35%未満、代表的には約20%未満、しばしば約10%未満であることに基づく高い容器シール強度安定性を有するのが有益である。上述したシール強度及びシール強度安定性に相当する代表的なレトルト加熱処理模擬条件には、容器を、(1)温度110℃(230°F)下に30分、(2)温度110℃(230°F)下に60分、(3)温度135℃(275°F)下に30分、(4)温度135℃(275°F)下に60分、各暴露することが含まれる。また、ここで説明する多層フィルムは、層間剥離を生じない点において受け入れ可能な耐熱性をも有する。温度100℃(212°F)下に30分または60分暴露した後もフィルム構造の層間剥離が観察されないことが好ましい。更には、代表的な各フィルムは、温度23℃(73°F)でのバリヤー−酸素透過率が一般に約0.16cc/M2/日(0.01cc/100平方インチ/日)〜約62cc/M2/日(4cc/100平方インチ/日)、代表的には約0.16cc/M2/日(0.01cc/100平方インチ/日)〜約1.6cc/M2/日(0.1cc/100平方インチ/日)であり、及びまたは、温度100℃(212°F)及び相対湿度90%でのバリヤー−水蒸気透過率が、一般に約0.47g/M2/日(0.03g/100平方インチ/日)〜約7.8g/M2/日(0.5g/100平方インチ/日)、代表的には約0.47g/M2/日(0.03g/100平方インチ/日)〜約3.9g/M2/日(0.25g/100平方インチ/日)である。
【0027】
代表的な多層フィルムは、ここでの参照により本明細書の一部とする、21C.F.R.§177.1390の規定も満たしている。
多層フィルムは、容器の、上述した自己通気性及び非通気性の各シール部分を含む周囲シール部を形成するシール層を含む。前記シール部分は多層フィルムのシール部分(例えば熱による)において、例えばポリプロピレンまたはポリエチレンを含む剛性または可撓性の底部等の好適なベース材に接着される。ベース材は同種または異種の別の多層フィルムでもあり得る。例えば、仮に多層フィルムを自身に折り返し、その重畳するエッジ部位置でヒートシールしてフィルムの非シール部分で境界付けされる容器容積部分を形成する場合は、接着させる多層フィルム及びベース材のみならずシール層は必然的に同一タイプのものとなる。多層フィルムの非シール部分ではシール層は最も内側にあって容器の内部に面し、しばしば容器の中身、例えば食品に直に接触する。
【0028】
好ましいシール層には、(i)ポリプロピレンまたは(ii)ポリプロピレン及び少なくとも1つのその他ポリオレフィンの混合物を本来含み(例えば、重量比での50%以上の主要量で)あるいは当該混合物から構成される。ポリオレフィンは、例えば、シール層に混入され得るポリエチレン等のポリオレフィンプラストマを含む。シール層は更に、(i)レトルト等級ポリプロピレンのキャスト成形物、(ii)ポリプロピレンポリマーあるいはコポリマーの共有押し出し成形物、または(iii)ポリプロピレンポリマーあるいはコポリマーの共有押し出し成形物と、少なくとも1つのその他ポリオレフィンとの混合物、をも含み(例えば、重量比での50%以上の主要量で)あるいは当該混合物から構成される。ある実施例ではシール層は、重量%において100%のレトルト等級ポリプロピレンのキャスト成形物を含む。代表的なレトルト等級ポリプロピレンの特定のキャスト成形物は、例えば、KAP高性能CPP(イタリア国Campiglia MarittimaのAmcor Flexibles Venturina社)等の、密度:約0.9g/cm3(例えば約0.85g/cm3〜約0.95g/cm3)、メルトフローインデックス:2.1g/10分(例えば、約1.9g/10分〜約2.3g/10分)のものである。
【0029】
シール層の厚さは約10μm(0.39ミル)〜約500μm(20ミル)であり、代表的には約50μm(2ミル)〜約200μm(7.9ミル)である。多層フィルムは、シール層に加え、容器の外側を向き且つ容器の中身から最遠位置に配置した外側層を含む。2層フィルムの場合、最遠の外側層及びシール層は隣り合い且つ相互に直に接着される。それ以上の層(即ち、合計総数が3またはそれ以上の)を含むフィルムの場合、外側層及びシール層は隣り合わず、これら外側層及びシール層間に配置したそれら追加層により分離される。代表的な外側層は本来、(i)二軸延伸ナイロンまたは、(ii)二軸延伸ポリエチレンテレフタレートを本来含み(例えば、重量比での50%以上の主要量で)あるいはそれらから構成される。好適な二軸延伸ナイロンは、Filmon BXS Nylon 6(イタリア国Cesano madernoのCFP Flexible Packeging社)等のNylon6である。好適な二軸延伸ポリエチレンテレフタレートの供給元はIB−PET−RB(日本、東京の大日本印刷社)である。外側層の厚さは一般に約1μm(0.039ミル)〜約100μm(3.9ミル)、代表的には約7.5μm(0.30ミル)〜約25μm(0.98ミル)である。
【0030】
層数が3以上の代表的多層フィルムでは、外側層とシール層との間に接着剤層またはプライマ層が配置され得る。特に3層フィルムでは、接着剤またはプライマは外側層及びシール層の何れにも隣接し得る(つまりこれら層間に挟持される)。好適な接着剤には、固形物容量が約32%の、Adcote(商標名)812/9L10(米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのRohm &Hass社)等の2液型ポリウレタンが含まれる。好適なプライマには、固形容量分が約5%の、MICA A-131(米国コネチカット州シェルトンのMica社)が含まれる。
【0031】
層数が3以上の代表的多層フィルムでは、接着剤層またはプライマ層に加え、(i)外側層に関して先に説明した如き層厚を有する1つ以上の二軸延伸ナイロン及びまたは、(ii)先に説明した如き1つ以上の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートをも含み得る。そうでなければ、それら多層フィルムは、アルミ箔等の機能バリヤ層を含む機能層をも含み得る。機能層を使用する場合、その厚さは一般に約1μm(0.039ミル)〜約100μm(3.9ミル)、代表的には約5μm(0.20ミル)〜約10μm(0.39ミル)である。
ここで説明する如き自己通気性のレトルト容器で使用する代表的な多層フィルムの全厚は一般に、約51μm(2ミル)〜約380μm(15ミル)、代表的には約74μm(2.9ミル)〜約150μm(6ミル)である。
【0032】
例えば図5Aに断面で示す代表的な5層フィルム500は、以下の順の各層、即ち、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート外側層501、ポリウレタン接着剤層502、二軸延伸ナイロン層503、第2ポリウレタン接着剤層504、ポリプロピレンシール層505、を含む。図5Bに断面で示す他の代表的な5層フィルム500は、以下の順の各層、即ち、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート外側層501、ポリウレタン接着剤層502、アルミ箔層510、第2ポリウレタン接着剤層504、ポリプロピレンシール層505、を含む。
【0033】
図5Cには、ここで説明する如き容器の周囲シール部分12の、自己通気性または非通気性の各シール部分の何れかにおける隣り合うシール層505間のシールが例示される。シールは、同一の2つの3層フィルム、あるいはそうでなければ折り曲げた単一の3層フィルム(例えば、図示されないが、図の左側を超えた位置で折られた)の間部分に生じる。フィルムは上述した如く、シール層505に加えて接着剤層502及び外側層501をも含む。
【0034】
本発明の各様相は全て、自己通気性のレトルト容器及びそれら容器で使用するに好適な多層フィルムを指向するものである。多層フィルムの特徴が自己通気性シール部分の特徴と組み合わされることで、ここで説明する如き望ましい通気特性を持つ容器が提供される。
以下の各例は本発明の代表例に関するものであり、本発明をこれらに限定しようとするものではない。
【0035】
比較例1:
非レトルトフィルムのシール強度:
非レトルトパッケージで使用するフィルムを調製し、クロスヘッドスピードを2.12cm/秒(5インチ/分)とするASTM−F88に従うシール強度特性を評価した。
詳しくは、フィルムの外側から内側(シールまたは食品と接する)方向において各層は以下の構造を有した。
第1層(外側):(50ゲージ)ポリビニリデンクロリド(PVDC)を二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(OPET)上にコーティングしたもの−Skyrol SX3(商標名) (米国ジョージア州convington SKC社)
第2層(接着性):2部材型の無溶剤型ウレタン系接着剤−Tycel 7668/7276(商標名)(ドイツ国デュッセルドルフのHenkel社)
第3層:65.70重量%直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)−Exxon1001.32(商標名)(米国テキサス州アーヴィンのExxon Chemical社)+30.00重量%直鎖低密度ポリエチレン(LDPE)-Dow608A(商標名)(米国ミシガン州ミッドランドのDow Chemical社)+4.3重量%添加剤
第4層:12重量%アセテートを有する76重量%エチレンビニルアセテート(EVA)−DuPon 3135XZ(商標名)(米国デラウェア州ウィルミントンのDuPon社)+19重量%ポリブテン(PB)−8640M(商標名)(B.V.Sasell Service社)+5重量%低密度ポリエチレン(LDPE)-Dow608A(商標名)(米国ミシガン州ミッドランドのDow Chemical社)
第5層(シール性):83重量%ポリプロピレン(PP)−Pro−fax SA861(商標名)(オランダ国ロッテルダムのLyondell Basell社)+15重量%(LDPE)-Dow608A(商標名)(米国ミシガン州ミッドランドのDow Chemical社)+2重量%添加剤
【0036】
この5層多層フィルムを、その上部、側部及びマチ部でシールしてマチ付きパウチを形成した。引き続くレトルト処理における各シールのピークシール強度を、クロスヘッドスピードを2.12cm/秒(5インチ/分)とするASTM−F88に従い評価した。表1にその結果を示す。
【0037】
【表1】

【0038】
例1:
代表的な可撓性の5層フィルムの酸素及び水蒸気透過率:
本発明の代表的フィルム構造に従う5層フィルムを調製し、そのバリヤ酸素及び水蒸気透過率を試験した。詳しくはフィルムは以下の構成を有した。
第1層(外側):酸化アルミニュームコーテッド二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(OPET)、リバースプリント−IB−PET−RB(商標名)(日本国東京の大日本印刷社)
第2層(接着性):2部材型のポリウレタン−Adcote(商標) 812/9L10(商標名)(米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのRohm & Haas社)
第3層:二軸延伸ナイロン(BON)−Filmon BXS Nylon6(商標名)(イタリア国Cesano MadernoのPackaging社)
第4層(接着性):2部材型のポリウレタン−Adcote(商標) 812/9L10(商標名)(米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのRohm & Haas社)
第5層(シール性):キャストレトルト等級ポリプロピレンKAP(イタリア国Campiglia MarittimaのAmcor Flexibles Ventura社)
【0039】
この5層フィルムを横断しての酸素及び水蒸気透過率を試験した。酸素透過率を23℃(73°F)(外気相対湿度30%における相対湿度50%)下に評価した結果を以下の表2に示す。
【0040】
【表2】

【0041】
水蒸気透過率を相対湿度90%下の38℃(100°F)下に評価した結果を以下の表3に示す。
【0042】
【表3】

【0043】
例2:
代表的な可撓性5層フィルムのシール強度:
例1で説明した5層フィルムを頂部、側部及びマチ部の各シール部でシールして3つに分離されたマチ付きパウチを形成した。レトルト処理の後、これら各シール部の強度を、クロスヘッドスピードを2.12cm/秒(5インチ/分)とするASTM−F88に従い評価した。表4−6にその結果を示す。
【0044】
【表4】

【0045】
【表5】

【0046】
【表6】

【0047】
前記各例は、例1の5層フィルムの、レトルト容器、詳しくは自己通気性の、マイクロ波を受ける用途における安定性に関する特性を例示したものである。強度測定値は例1の比較用フィルムを使用した場合に得られるそれよりかなり高いものであった。この高いシール強度は標準的なレトルトプロセス操作後に得られたものである。
以上、本発明を実施例に基づき説明したが、本発明の範囲内において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0048】
10 容器
12 周囲シール部
12A 自己通気性シール部分
12B 非通気性シール部分
12 周囲シール部分
15 エッジ部
30 最小幅
32 最小幅
57 突出部
59 排出開口
63 内側境界部
65 外側境界部
500 5層フィルム
501 二軸延伸ポリエチレンテレフタレート外側層
502 ポリウレタン接着剤層
503 二軸延伸ナイロン層
504 第2ポリウレタン接着剤層
505 ポリプロピレンシール層
510 アルミ箔層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層フィルムからなるシール層で形成した周囲シール部を含むレトルト容器であって、
前記周囲シール部が、非通気性シールのそれ未満であるところの最小通気性シール幅を有する少なくとも1つの自己通気性シール部分を有し、
該周囲シール部が、その溶解温度が100℃未満である任意のフィルム層を含まないレトルト容器。
【請求項2】
前記最小通気性シール幅が約3.2mm(0.125インチ)〜約3.2mm(0.125インチ)である請求項1に記載のレトルト容器。
【請求項3】
前記最小通気性シール幅が約2.4mm(0.094インチ)であり、最小非通気性シール幅が約3.2mm(0.125インチ)である請求項1に記載のレトルト容器。
【請求項4】
前記自己通気性シール部分の周囲シール部が、非通気性シール部分の周囲シール部に対する内方凸部を形成する請求項1に記載のレトルト容器。
【請求項5】
内方凸部と、非通気性シール部分において容器のエッジ部により画定されるラインとが突出部を画定する請求項4に記載のレトルト容器。
【請求項6】
前記突出部が部分円または部分楕円を含む請求項5に記載のレトルト容器。
【請求項7】
突出部が、部分円の直径または部分楕円の最小直径に関して更に小直径のガス放出開口を更に含む請求項6に記載のレトルト容器。
【請求項8】
ガス放出開口の直径が少なくとも約4mm(0.16インチ)であり、部分円の直径または部分楕円の最小直径が少なくとも約10mm(0.39インチ)である請求項7に記載のレトルト容器。
【請求項9】
突出部が多角形状である請求項5に記載のレトルト容器。
【請求項10】
自己通気性シール部分の内側境界部が内方凸部の形状に実質的に一致する形状を有し、かくして通気性シール部分の幅が自己通気性シール部分の少なくとも一部に渡り実質的に一定である請求項4に記載のレトルト容器。
【請求項11】
自己通気性シール部分の内側境界部が内方凸部の形状に実質的に一致しない形状を有し、かくして通気性シール部分の幅が自己通気性シール部分の少なくとも一部に渡り変化する請求項4に記載のレトルト容器。
【請求項12】
突出部が部分円または部分楕円を含み、自己通気性シール部分の内側境界部が線セグメントにより構成される請求項9に記載のレトルト容器。
【請求項13】
多層フィルムのシール層がポリプロピレンを含む請求項1に記載のレトルト容器。
【請求項14】
多層フィルムが、接着剤層によりシール層から随意的に分離された二軸延伸ナイロンまたは二軸延伸ポリエチレンテレフタレートを含む外側層を更に含む請求項13に記載のレトルト容器。
【請求項15】
多層フィルムの、23℃(73°F)の温度下におけるバリヤ−酸素透過率が約0.01〜約4cc/100平方インチ/24時間である請求項14に記載のレトルト容器。
【請求項16】
容器内の圧力が閾値圧力からゲージ圧での13790Pa〜34480Pa(約2psig〜約5psig)を上回ると自己通気性シール部分からガスが放出される請求項1に記載のレトルト容器。
【請求項17】
多層フィルムから成るシール層により形成した周囲シール部を含むレトルト容器であって、
前記周囲シール部が、非通気性シールのそれ未満であるところの最小通気性シール幅を有する少なくとも1つの自己通気性シール部分を有し、
レトルト熱処理後における、クロスヘッドスピードを2.12cm/秒(5インチ/分)とするASTM−F88に従う容器のシール強度が、約40N/15mm(15lb/インチ)〜約80N/15mm(30lb/インチ)であるレトルト容器。
【請求項18】
容器内の圧力が閾値圧力からゲージ圧での13790Pa〜34480Pa(約2psig〜約5psig)を上回ると自己通気性シール部分がら放出される請求項17に記載のレトルト容器。
【請求項19】
多層フィルムから成るシール層により形成した周囲シール部を含むレトルト容器であって、
自己通気性シール部分の周囲シール部が、非通気性シール部分の周囲シール部に対する内方凸部を形成し、
前記周囲シール部が、融解温度が100℃未満である任意のフィルム層を含まないレトルト容器。
【請求項20】
容器内の圧力が閾値圧力からゲージ圧での13790Pa〜34480Pa(約2psig〜約5psig)を上回ると自己通気性シール部分からガスが放出される請求項19に記載のレトルト容器。
【請求項21】
多層フィルムから成るシール層により形成した周囲シール部を含むレトルト容器であって、
前記周囲シール部が、非通気性シールのそれ未満であるところの最小通気性シール幅を有する少なくとも1つの自己通気性シール部分を有し、
前記多層フィルムを温度100℃下に30分暴露した後も、当該多層フィルムに層間剥離が観察されないレトルト容器。
【請求項22】
前記多層フィルムを温度100℃下に60分暴露した後も、当該多層フィルムに層間剥離が観察されない請求項21に記載のレトルト容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−43699(P2013−43699A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−185648(P2012−185648)
【出願日】平成24年8月24日(2012.8.24)
【出願人】(505352367)ビーミス カンパニー インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】