説明

各台計数システムおよび台間装置

【課題】従業員にとって作業負荷がかからず、また、遊技者にとっては利便性を損なうことなく、各台計数方式を採用した遊技台によって発行された記録媒体の盗難防止を行うことができること。
【解決手段】遊技媒体の計数を台間装置が行い、遊技媒体を計数した値である計数価値および/または有価価値が関連付けられた記録媒体を返却する際に対比する返却用の認証情報を台間装置が取得して、取得された認証情報が破棄された場合や、認証情報が何も取得されていない場合に台間装置が計数処理を計数不可状態で待機させ、認証情報を取得した場合に台間装置が待機させた計数処理を計数可能状態にさせるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技台ごとに設けられ遊技媒体の計数を行う台間装置と前記台間装置を管理する管理装置とを含んだ各台計数システムおよび台間装置に関し、特に、従業員にとって作業負荷がかからず、また、遊技者にとっては利便性を損なうことなく、記録媒体の盗難防止を行うことができる各台計数システムおよび台間装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、パチンコ店などの遊技店に設置されるパチンコ機やパチスロ機といった遊技台と並設され、遊技台において遊技者が獲得した遊技媒体(以下、「持玉」と記載する)を計数する台間装置が知られている。
【0003】
また、持玉を計数した値である持玉価値やプリペイド価値を記録媒体に関連付けることが行われている。遊技者は、この記録媒体をもって再遊技をすることができ、遊技者にとって利便性が上がることとなる。しかし、遊技店で記録媒体を用いる場合には、記録媒体の盗難が問題となる。
【0004】
たとえば、遊技者が所用で遊技台から離れた場合などに隙を見て記録媒体を抜き去り、この記録媒体に関連付けられている持玉数によって遊技する、または、プリペイド価値を記録媒体精算機で精算する等の盗難による記録媒体の不正使用が発生する。
【0005】
このような記録媒体の盗難を防止する観点から、特許文献1には、遊技台を稼働不可状態にするとともに遊技媒体の払出を不可状態とするキープ操作指示を、従業員または遊技者が行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−275449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来技術においては、遊技者が離席する都度、従業員または遊技者にキープ操作およびキープ解除操作を強いることになる。このため、従業員にとっては作業負荷がかかり、また、遊技者の利便性を損なってしまうという問題があった。
【0008】
たとえば、従業員がキープ操作およびキープ解除操作を行う場合には、遊技者が離席時および帰席時に台ランプ等を用いて従業員を呼び出し、従業員は遊技台に鍵を差し込んで操作を行う必要がある。したがって、従業員の作業負荷が上がってしまう。
【0009】
たとえ、遊技者がキープ操作およびキープ解除操作を行うとしても、遊技者は離席する度に操作する必要があるので、遊技者にとっても煩雑であるうえ、忘れてしまうこともある。
【0010】
また、記録媒体に関連付けられている持玉価値の場合、プリペイド価値とは異なり、上限値を設定している遊技店が少ないため、記録媒体が盗難された場合、遊技者にとっての損失が非常に高額なものになってしまう可能性がある。
【0011】
これらのことから、従業員にとって作業負荷がかからず、また、遊技者にとっては利便性を損なうことなく、記録媒体の盗難防止を行うことができる各台計数システムおよび台間装置をいかにして実現するかが大きな課題となっている。
【0012】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであって、従業員にとって作業負荷がかからず、また、遊技者にとっては利便性を損なうことなく、記録媒体の盗難防止を行うことができる各台計数システムおよび台間装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、遊技台ごとに設けられる台間装置と前記台間装置を管理する管理装置とを含んだ各台計数システムであって、前記台間装置は、前記遊技媒体の計数を行う計数手段と、前記遊技媒体を計数した値である計数価値および/または有価価値が関連付けられた記録媒体を返却する際に対比する返却用の認証情報を取得する認証情報取得手段と、前記認証情報取得手段によって取得された前記認証情報が破棄された場合や、前記認証情報取得手段によって前記認証情報が何も取得されていない場合に前記計数手段を計数不可状態で待機させる計数待機手段と、前記認証情報取得手段が前記認証情報を取得した場合に前記計数待機手段で待機させた前記計数手段を計数可能状態にさせる計数可能手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記の発明において、前記台間装置は、前記有価価値が所定額より大きいならば、前記認証情報取得手段によって前記認証情報が取得されていない場合、前記遊技媒体の貸出処理を不可状態で待機させる貸出禁止手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記の発明において、前記計数可能手段は、併設される前記遊技台が特賞状態になったならば、前記認証情報取得手段が前記認証情報を取得していない場合であっても、前記計数待機手段によって待機させられた前記計数手段を計数可能状態にさせ、前記計数待機手段は、併設される前記遊技台の特賞状態が終了したならば、前記計数手段を計数不可状態で待機させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上記の発明において、前記認証情報取得手段は、前記計数価値が所定の閾値よりも少ない場合に、取得した前記認証情報を破棄することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、上記の発明において、前記認証情報取得手段は、前記有価価値の残額が所定の閾値よりも少ない場合に、取得した前記認証情報を破棄することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、遊技媒体の計数を台間装置が行い、遊技媒体を計数した値である計数価値および/または有価価値が関連付けられた記録媒体を返却する際に対比する返却用の認証情報を台間装置が取得して、取得された認証情報が破棄された場合や、認証情報が何も取得されていない場合に台間装置が計数処理を計数不可状態で待機させ、認証情報を取得した場合に台間装置が待機させた計数処理を計数可能状態にさせることとしたので、記録媒体の盗難防止のために認証する認証情報の登録忘れを抑止することができるとともに、従業員にとって作業負荷がかからず、また、遊技者にとっては利便性を損なうことなく、記録媒体の盗難防止を行うことができるという効果を奏する。
【0019】
また、本発明によれば、有価価値が所定額より大きいならば、認証情報取得手段によって認証情報が取得されていない場合、台間装置が遊技媒体の貸出処理を不可状態で待機させることとしたので、高額の有価価値が関連付けられている記録媒体の盗難防止を行うことができるという効果を奏する。
【0020】
また、本発明によれば、併設される遊技台が特賞状態になったならば、台間装置が認証情報を取得していない場合であっても、待機させられた計数処理を計数可能状態にさせ、併設される遊技台の特賞状態が終了したならば、計数処理を計数不可状態で待機させることとしたので、特賞状態の際に遊技者が獲得した持玉を、遊技者が遊技を中断することなく計数することができるという効果を奏する。
【0021】
また、本発明によれば、計数価値が所定の閾値よりも少ない場合に、取得した認証情報を破棄することとしたので、遊技者が変わった可能性があると判定することができるという効果を奏する。
【0022】
また、本発明によれば、有価価値の残額が所定の閾値よりも少ない場合に、取得した認証情報を破棄することとしたので、遊技者が変わった可能性があると判定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、本発明にかかる各台計数システムの概要を示す図である。
【図2】図2は、本実施例にかかる台間装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、台間装置の外観図である。
【図4】図4は、本実施例にかかる店内システムのシステム構成図である。
【図5】図5は、本実施例にかかる台間装置が紙幣またはカード挿入時に行う処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本実施例にかかる台間装置が特賞時に行う処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本実施例にかかる台間装置が行うパスワード破棄処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は、本実施例にかかる台間装置が行うカード返却処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図9は、カード情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる各台計数システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明にかかる各台計数システムの概要について図1を用いて説明した後に、本発明にかかる各台計数システムについての実施例を図2〜図7を用いて説明することとする。
【0025】
今回の本発明にかかる各台計数システムでは、遊技台で遊技を開始する際に、持玉価値や有価価値が関連付けられたカードの返却時に、遊技者確認のため対比するパスワードをあらかじめ登録させることで、遊技者が獲得した持玉の計数を可能な状態にさせる。
【0026】
すなわち、パスワードの登録を行わないと、遊技台で獲得した持玉の計数を不可の状態で待機しておくことで、カードの盗難防止のために認証するパスワードの登録忘れを抑止する点に主たる特徴がある。
【0027】
図1は、本発明にかかる各台計数システムの概要を示す図である。同図に示すように、パチンコ店の遊技台は、遊技者が獲得したパチンコ玉(以下、「持玉」と記載する)を計数する台間装置と台間装置に併設されるパチンコ機とで構成される。
【0028】
台間装置は、本人確認のために必要な、あらかじめ登録しておく任意の文字列であるパスワード(以下、単に「パスワード」と記載する)が入力されてない場合には、持玉計数部を「計数不可状態」にして待機している(同図の(1)参照)。
【0029】
台間装置は、持玉を計数した値(以下、「持玉数」と記載する)が関連付けられたカードや貨幣が遊技者によって挿入されたら、遊技が開始されたとして、パスワードの入力指示を表示部等に報知することによって、遊技者へパスワードの入力を促す。
【0030】
そして、遊技者は、台間装置のテンキー等を備える入力部から、所定の形式に従ってパスワードを入力する(同図の(2)参照)。台間装置は、パスワードが入力されたことによって、持玉計数部を「計数可能状態」にする(同図の(3)参照)。
【0031】
したがって、パチンコ機が特賞状態になった際に、遊技者が獲得した持玉を、台間装置の持玉計数部で計数することが可能となる。そして、遊技終了時に、台間装置では、計数した持玉数や貨幣の残額が関連付けられたカードを返却することとなる。
【0032】
その際、台間装置では、遊技終了時、遊技者によって再入力されたパスワードと、あらかじめ入力されたパスワードとを対比して、一致した場合には、カードの持ち主本人であることを確認して、カードを返却する。
【0033】
このように、各台計数方式を採用した遊技台で遊技する際に、遊技者によって対比するパスワードが登録されたら、「計数可能状態」にすることで、カードの盗難防止のために認証するパスワードの登録忘れを抑止することができる。
【0034】
また、持玉数の場合、残額とは異なり、上限値を設定している遊技店が少ないため、持玉数が関連付けられた記録媒体を盗難された場合には、遊技者にとっての損失が非常に高額なものになってしまう上に、大きなトラブルに発展する可能性もある。
【0035】
したがって、このようにすることで、従業員にとって作業負荷がかからず、また、遊技者にとっては利便性を損なうことなく、記録媒体の盗難防止を行うことができる。以下では、本発明にかかる各台計数システムについての実施例を詳細に説明する。
【実施例】
【0036】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる各台計数システムについての実施例を詳細に説明する。まず、本実施例にかかる各台計数システムの構成について図2を用いて説明する。ここで、台間装置10の概要構成を説明するために、図3を用いて台間装置10の外観について説明しておく。
【0037】
図3は、台間装置の外観図である。なお、同図には、台間装置10が併設されたパチンコ機20を破線で示している。
【0038】
同図に示すように、台間装置10は、台間装置10の状態(正常、エラー)等を表示する状態表示部101と、パチンコ玉の払出のため各種紙幣を受け付ける紙幣挿入部102と、従業員が携帯するリモコン(携帯端末装置)からの指示を受け付けるリモコン受光部103とを備えている。
【0039】
また、台間装置10は、パスワード登録および入力を行う操作ボタン、パチンコ玉の払出要求を行う払出ボタン、および、遊技終了時にカードの返却要求を行う返却ボタン等で構成される操作部104を備えている。
【0040】
さらに、台間装置10は、挿入された紙幣の残額の表示を行う表示部105と、紙幣の残額や持玉数が価値付けられている会員カードやビジターカード等を受け付けるカードR/W(読み込み/書き込み)部106とを備えている。
【0041】
また、台間装置10は、持玉を計数する持玉計数部11と、持玉計数部11で計数されたパチンコ玉を払出す際に、パチンコ玉を払出すノズルを備えた持玉払出部107と、持玉を貯留する玉貯留部108とを備えている。
【0042】
たとえば、パチンコ機20が特賞状態の際などに、台間装置は、同図に示すパチンコ機20の下皿109から持玉を玉貯留部108へ誘導し、持玉計数部11で持玉の数量を計数する。なお、計数後のパチンコ玉は、図示しないパチンコ玉回収経路へ排出される。
【0043】
なお、計数を開始する際、遊技者がパチンコ玉を玉貯留部108に流すことにより、自動で計数を開始するようにしてもよいし、遊技者が持玉計数部11に備える計数ボタンを押下することにより、計数を開始するようにしてもよい。
【0044】
また、遊技者によって操作部104の払出ボタンが押下されたら、紙幣挿入部102へ挿入された紙幣の残額またはカードR/W部106に挿入されたカードに関連付けられた残額(以下、単に「残額」と記載する)を用いて払出を行う場合は、パチンコ玉をパチンコ機20から貸玉として投出する。
【0045】
一方、操作部104の払出ボタンが押下され、持玉数を用いて払出を行う場合には、ノズルを備えた持玉払出部107経由でパチンコ玉を投出する。なお、持玉払出部107はなくてもよく、その場合は、貸玉と同様にパチンコ機20から持玉を投出するようにしてもよい。
【0046】
そして、遊技終了時には、遊技者によってカードの返却要求を行う返却ボタンを押下されたら、台間装置は、紙幣の残額や持玉数をカードに関連付けた後、カードR/W部106へカードを返却する。
【0047】
図2の説明に戻り、台間装置10の構成について説明する。図2は、本実施例にかかる台間装置10の構成を示すブロック図である。なお、図2では、台間装置10の特徴点を説明するために必要な構成要素のみを抜粋して示している。
【0048】
まず、台間装置10は、持玉計数部11と、パスワード入力部12と、記憶部13と、制御部14とを備えている。さらに、制御部14は、パスワード破棄部14aと、計数待機部14bと、持玉数取得部14cと、計数可能部14dと、パスワード取得部14eとをさらに備えており、記憶部13は、持玉数情報13aと、パスワード13bとを記憶する。
【0049】
持玉計数部11は、計数要求操作を行う計数ボタンを備え、台間装置に併設されるパチンコ機が特賞状態の際に、遊技者が獲得したパチンコ玉を計数し、持玉数取得部14cに計数した持玉数を受け渡す。
【0050】
なお、持玉計数部11では、計数ボタンを押下することによって計数を開始するようにしたが、遊技者がパチンコ玉を玉貯留部108に流すことによって、自動で計数を開始するようにしてもよい。
【0051】
パスワード入力部12は、パスワードの入力を行う操作ボタン、たとえばテンキーや矢印キーを備えており、持玉価値や有価価値が関連付けられたカードの返却時に、カードの所有者本人であるか確認するための認証情報であるパスワードの登録および入力を行う。
【0052】
記憶部13は、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部であり、持玉計数部11が計数した持玉数を持玉数情報13aとして記憶し、また、パスワード入力部12で入力されたパスワード13bを記憶する。さらに、図示しない残額を記憶する。
【0053】
パスワード破棄部14aは、記憶部13に記憶されている持玉数または残額によって、パチンコ玉の払出を行っているが、持玉数および残額が所定の閾値よりも少なくなった場合に、パスワード13bを破棄する処理を行う処理部である。
【0054】
また、パスワード破棄部14aでは、パスワード13bを破棄するとともに、持玉計数部11を「計数不可状態」にして待機させるよう、計数待機部14bに計数待機指示を出す処理を併せて行う。
【0055】
計数待機部14bは、持玉計数部11を「計数不可状態」にして待機させる処理を行う処理部である。たとえば、持玉を計数する際、玉貯留部108と持玉計数部11との間のパチンコ玉回収経路を閉ざしてしまう処理を行う。
【0056】
なお、ここでは、台間装置10のパチンコ玉回収経路を閉ざすように記述したが、パチンコ機20の下皿109から玉貯留部108へ持玉が入らないように、玉貯留部108の入口を閉じてしまうようにしてもよい。
【0057】
一方、計数可能部14dは、計数待機部14bによって「計数不可状態」にして待機させている持玉計数部11を、「計数可能状態」にすることで、いつでも持玉の計数が可能である状態にさせる処理を行う処理部である。
【0058】
たとえば、遊技者によって、パスワード入力部12から、パスワードが入力された場合に、持玉計数部11を、「計数可能状態」にする。
【0059】
また、パチンコ機20が特賞に入賞した場合には、パスワードが記憶部13に記憶されていなかったとしても、獲得した持玉を計数しないと、下皿109や玉貯留部108等からパチンコ玉があふれてしまう恐れがある。
【0060】
したがって、この場合、台間装置10は、一時的に、持玉計数部11を、「計数不可状態」から「計数可能状態」にするとともに、遊技者に対して、パスワードを入力するよう、表示部105等に入力指示を報知する。
【0061】
そして、台間装置10は、特賞状態が終了したら、計数待機部14bによって、持玉計数部11を「計数不可状態」に戻す。
【0062】
なお、ここでは、遊技者に対して、パスワードの入力指示を報知するよう記述したが、状態表示部101に、「パスワードが未登録である」旨を表示するようにしてもよい。
【0063】
また、台間装置10にLAN(Local Area Network)等のネットワーク経由で接続される管理装置等の、遊技店に備える店内機器に「パスワードが未登録である」旨を報知するようにしてもよい。
【0064】
この場合、店内機器を管理する従業員に対して「パスワードが未登録である」旨が報知される。これによって、従業員が直接該当するパチンコ機20に出向き、遊技者に対してパスワードの入力指示および入力方法を説明することができるので、パスワードの登録忘れを防止することができる。
【0065】
持玉数取得部14cは、持玉計数部11で計数した持玉数を取得して、記憶部13の持玉数情報13aに記憶させる処理を行う処理部である。
【0066】
パスワード取得部14eは、パスワード入力部12で入力されたパスワードを取得して、記憶部13のパスワード13bに記憶させる処理を行う処理部である。また、パスワード取得部14eは、持玉計数部11を「計数可能状態」にさせるよう計数可能部14dに計数可能指示を出す処理を併せて行う。
【0067】
なお、ここで、パスワード破棄部14aとパスワード取得部14eとを別々の処理部で行うよう説明してきたが、「パスワード処理部」として、1つの処理部でパスワードに関する取得および破棄の処理を行うようにしてもよい。
【0068】
つぎに、本実施例にかかる遊技店の店内システムのシステム構成について図4を用いて説明する。図4は、本実施例にかかる店内システムのシステム構成図である。
【0069】
同図に示すように、遊技店に設置された管理装置30には、LAN(Local Area Network)等のネットワーク経由で、島コントローラ40と、精算機50と、景品管理装置60と、カード端末機70とが接続されている。
【0070】
さらに、管理装置30は、管理装置30が備えるデータベースにカード情報31を記憶して、ビジターカードや会員カードの識別子(以下、「カードID」と記載する)に対応付けて、残額および持玉の持玉数を管理している。
【0071】
島コントローラ40は、周囲を通路に囲まれたスペース(遊技島)に設けられた一群のパチンコ機20および台間装置10を束ねる中継装置である。なお、同図には、1台の島コントローラ40のみを示しているが、管理装置30には所定数の島コントローラ40が接続されるものとする。
【0072】
パチンコ機20は、パチンコ玉を遊技領域に発射して遊技者がパチンコ遊技を行う装置である。本実施例では、カード対応のパチンコ機20であるものとしている。また、台間装置10は、島コントローラ40とパチンコ機20との間に介在し、遊技者が獲得した持玉を計数することができる各台計数方式を採用している。
【0073】
精算機50は、カードの残額が残っているカードが挿入されたら、残額に相当する現金の払出を行い、カードの精算を行う。景品管理装置60は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり、図示しない交換玉数管理情報を用いて獲得玉と景品との交換を管理する。この交換玉数管理情報は、景品毎にその景品との交換に要する交換玉数を対応付けて記憶している。
【0074】
また、遊技者は、景品交換カウンタへカードを持参し、景品管理装置60に持玉数と関連付けられているカードを挿入したり、景品管理装置60に併設されたカード端末機70にカードをかざしたりすることで、カード情報31に記憶されている持玉数に応じた景品を受け取ることができる。
【0075】
その際、景品交換カウンタ内の従業員が、遊技者により指定された景品に対応する交換ボタンを押下し、景品管理装置60は、当該景品に相当する交換玉数を獲得玉から減算する交換制御を実行させ、その後に従業員による手作業で遊技者に受け渡す。
【0076】
このように、遊技店には、会員をはじめ遊技者に対してサービスを提供するシステムとして、会員カードを取り扱う店内機器(たとえば、台間装置10および景品管理装置60等)とこれらの店内機器を管理する図示しない会員管理装置とを含んで構成される会員管理システム、そして、カードを取り扱う店内機器(たとえば、台間装置10および精算機50等)を含んで構成されるカードシステム、さらには、遊技台の台データを取り扱う店内機器(たとえば、台間装置10およびパチンコ機20等)を含んで構成されるシステムが併存している。
【0077】
つぎに、台間装置10が実行する処理手順について図5〜図8を用いて説明する。まず、台間装置10が紙幣またはカード挿入時に行う処理手順について説明して、その後、特賞時に行う処理手順、パスワード破棄の処理手順およびカード返却処理手順について説明することとする。
【0078】
図5は、本実施例にかかる台間装置10が紙幣またはカード挿入時に行う処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、台間装置10では、遊技者によって紙幣またはカードが挿入されたら(ステップS101)、高額紙幣またはカードが挿入されたか否かを判定する(ステップS102)。
【0079】
そして、台間装置10で、高額紙幣またはカードが挿入されたと判定した場合(ステップS102:Yes)、カードの返却時に対比する、遊技者確認のためパスワードを入力するよう指示を出す(ステップS103)。
【0080】
その後、台間装置10では、遊技者によってパスワードが入力されたか否かを判定し(ステップS104)、パスワード入力ありと判定した場合(ステップS104:Yes)、記憶部13にパスワード13bを保存する(ステップS105)。
【0081】
そして、計数可能部14dは、「計数不可状態」で待機させている持玉計数部11を、「計数可能状態」にして(ステップS106)、紙幣またはカード挿入時の処理を終了する。
【0082】
一方、台間装置10では、ステップS102で高額紙幣またはカードが挿入されていないと判定した場合は(ステップS102:No)、持玉計数部11を「計数不可状態」のまま待機させて、紙幣またはカード挿入時の処理を終了する。
【0083】
また、台間装置10では、ステップS104でパスワードが入力されていない場合は(ステップS104:No)、持玉計数部11を「計数不可状態」のまま待機させて、紙幣またはカード挿入時の処理を終了する。
【0084】
なお、ここでは、紙幣またはカード挿入時に、ステップS104でパスワードが入力されたか否かを判定するように説明したが、遊技中にパスワードが入力された場合であっても、ステップS105〜ステップS106の処理を繰り返すこととする。
【0085】
また、ステップS102で高額紙幣またはカードが挿入されたか否かを確認チェックするように記載したが、さらにカードであってもカード内の有価価値および計数値が所定値より少ない場合やカードにパスワードが関連付けられていない場合は、ステップS102:Noの場合の処理を行うようにしてもよい。つまり、高額紙幣を挿入するということは、入金確定後、内蔵カードに有価価値として関連付けるので、カードの有価価値の大小で判断することになる。
【0086】
つづいて、台間装置10が特賞時に行う処理手順について図6を用いて説明する。図6は、本実施例にかかる台間装置10が特賞時に行う処理手順を示すフローチャートである。
【0087】
同図に示すように、パチンコ機20が特賞に入賞したら(ステップS201)、台間装置10では、記憶部13にパスワード13bが保存されているか否かを判定する(ステップS202)。
【0088】
そして、台間装置10で、パスワード13bが保存されていないと判定した場合(ステップS202:Yes)、カードの返却時に対比する、遊技者確認のためパスワードを入力するよう指示を出す(ステップS203)。
【0089】
その後、台間装置10では、遊技者によってパスワードが入力されたか否かを判定し(ステップS204)、パスワード入力なしと判定した場合(ステップS204:Yes)、一時的に、持玉計数部11を「計数不可状態」から「計数可能状態」にする(ステップS205)。
【0090】
そして、「計数可能状態」になった持玉計数部11は、特賞中に獲得した持玉の計数を行い(ステップS206)、特賞終了後に計数待機部14bは、持玉計数部11を「計数不可状態」のまま待機させる(ステップS207)。
【0091】
このままでは、パスワードが未登録であることから、カードの返却を行うことができない。したがって、台間装置10は、管理装置30等の遊技店に備える店内機器または状態表示部101に「パスワードが未登録である」旨を報知する(ステップS208)。
【0092】
これにより、店内機器を管理する従業員が、遊技者に対してパスワードの入力指示および入力方法を説明することとなる。
【0093】
一方、台間装置10では、ステップS202で記憶部13にパスワード13bが保存されていると判定した場合(ステップS202:No)、持玉計数部11は、「計数可能状態」であるので、特賞中に獲得した持玉の計数を行う(ステップS209)。
【0094】
また、台間装置10は、ステップS204で、パスワード入力ありと判定した場合(ステップS204:No)、記憶部13にパスワード13bを保存し(ステップS210)、計数可能部14dは、持玉計数部11を、「計数可能状態」にする(ステップS211)。
【0095】
その後、持玉計数部11は、「計数可能状態」であるので、特賞中に獲得した持玉の計数を行う(ステップS212)。
【0096】
つづいて、台間装置10が行うパスワード破棄の処理手順について図7を用いて説明する。図7は、本実施例にかかる台間装置10が行うパスワード破棄処理手順を示すフローチャートである。
【0097】
同図に示すように、遊技者はパチンコ機20で遊技中に、持玉数や残額を用いて払出を行うが、台間装置10では、持玉数および残額が所定の閾値よりも少ないか否かを判定する(ステップS301)。
【0098】
そして、台間装置10で、持玉数および残額が所定の閾値よりも少ないと判定した場合(ステップS301:Yes)、パスワード破棄部14aでは、記憶部13のパスワード13bを破棄する(ステップS302)。その後、持玉計数部11を「計数不可状態」のまま待機させて(ステップS303)、パスワード破棄の処理を終了する。
【0099】
一方、台間装置10で、持玉数および残額が所定の閾値よりも少ないとはいえないと判定した場合(ステップS301:No)、遊技者が持玉数や残額を用いて払出を行っている間、ステップS301を繰り返す。
【0100】
つぎに、台間装置10が行うカード返却処理手順について図8を用いて説明する。図8は、本実施例にかかる台間装置10が行うカード返却処理手順を示すフローチャートである。
【0101】
同図に示すように、台間装置10では、遊技終了時に遊技者によって、カードの返却要求を行う返却ボタンが押下されたら(ステップS401)、遊技者確認のためパスワードを再入力するよう指示を出す(ステップS402)。
【0102】
そして、台間装置10では、記憶部13のパスワード13bと遊技者によって再入力されたパスワードとを対比して、一致するか否かを判定する(ステップS403)。
【0103】
その後、台間装置10は、パスワード13bと再入力パスワードとが一致した場合(ステップS403:Yes)、カードの持ち主本人であることを確認して、カードに記憶部13の持玉数を関連付ける(ステップS404)。
【0104】
また、台間装置10は、カードに記憶部13の残額を関連付け(ステップS405)、さらに、カードに記憶部13のパスワード13bを関連付け(ステップS406)、カードの返却を行う(ステップS407)。
【0105】
なお、ここで返却するカードは、会員カードやビジターカードを挿入した遊技者に対しては、挿入されたカードを返却し、カードを挿入していない遊技者に対しては、台間装置10にあらかじめ収納されているカードに、持玉数、残額およびパスワードを関連付けて返却することとする。
【0106】
一方、ステップS403で、パスワード13bと再入力パスワードとが一致しなかった場合(ステップS403:No)、再入力パスワードが違っている旨を報知して(ステップS408)、再度パスワードの再入力指示を行うステップS402に処理を移行する。
【0107】
その後、図示はしていないが、返却されたカードをもって、遊技者は再遊技をすることができ、再遊技を開始する際には、カードに関連付けられたパスワードを他の遊技台でも引き継ぐ事ができる。
【0108】
具体的には、台間装置10では、遊技者によって挿入されたカードに関連付けられたパスワードを記憶部13に保存することによって、遊技者確認のためパスワードをあらかじめ登録する必要がなく、カード返却時にだけ、パスワードを再入力すればよい。
【0109】
なお、ここでは、カードに関連付けられたパスワードを他の遊技台でも引き継ぐ事ができるように記述したが、遊技店の設定または遊技者が選択することによって、カードに関連付けられたパスワードを引き継がないようにすることもでき、カード挿入する度に、パスワードを登録するようにしてもよい。
【0110】
このように、台間装置10では、遊技者が遊技を開始してから、パスワードの登録を行わないと、遊技台で獲得した持玉の計数を不可の状態にしておくことで、カードの盗難防止のために認証するパスワードの登録忘れを抑止することができる。
【0111】
さらに、パスワードの登録忘れを抑止するとともに、従業員にとって作業負荷がかからず、また、遊技者にとっては利便性を損なうことなく、記録媒体の盗難防止を行うことができる。
【0112】
ところで、これまで本発明の実施例について説明してきたが、本発明は上記した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。本実施例においては、入力されたパスワードを、台間装置10の記憶部13に保存して、カード返却時に、カードにパスワードを関連付けるようにした。
【0113】
しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。そこで、以下では、パスワードの関連付け処理の変形例について図9を用いて説明する。図9は、カード情報31の一例を示す図である。
【0114】
同図に示すように、変形例では、管理装置30のカード情報31の「カードID」に関連付けて「パスワード」項目も管理する点で、上述した実施例とは異なる。カード情報31は、「カードID」項目と、カードIDに対応する「残額」項目、「持玉数」項目および「パスワード」項目を含んでいる。
【0115】
遊技終了時に、台間装置10では、計数した持玉数や貨幣の残額が関連付けられたカードを返却するとともに、カードID、残額、持玉数および遊技者確認のための登録パスワードを管理装置30へ送信する。
【0116】
そして、管理装置30では、受信したカードIDに関連付けて残額、持玉数およびパスワードを管理装置30が備えるデータベース等に、カード情報31として記憶する。
【0117】
たとえば、遊技者が、台間装置10に併設されるパチンコ機20で遊技を行い、遊技終了時には、紙幣の残額が3000円、台間装置10で計数されたパチンコ玉の持玉数が1550個、および、登録パスワードが「4141」であった場合について説明する(同図表の1行目参照)。
【0118】
この場合、台間装置10が、カードID001、残額3000円、持玉数1550個およびパスワード「4141」を管理装置30に送信することによって、カード情報31には、「カードID:001、残額:3000円、持玉数:1550個、パスワード:4141」と記憶される。
【0119】
その後、遊技者がカードID001であるカードをもって、再遊技を行う際に、台間装置10では、カード情報31のカードID001に関連付けられた残額、持玉数およびパスワードを管理装置30から取得する。
【0120】
台間装置10は、取得したパスワードを記憶部13のパスワード13bに保存する。このようにすることで、遊技者確認のためパスワードをあらかじめ登録する必要がなく、カード返却時にだけ、パスワードを再入力すればよい。
【0121】
そして、台間装置10では、パスワード13bと再入力されたパスワードとを対比して、一致した場合には、カードの持ち主本人であることを確認することができる。
【0122】
また、持玉数および残額が所定の閾値よりも少ない場合は、たとえば、同図表の3行目に示すように、カード情報31には、「カードID:003、残額:0円、持玉数:90個、パスワード:なし(−)」と記憶されることとなる。
【0123】
具体的には、残額の閾値を1000円および持玉数の閾値を125個とした場合、台間装置10では、持玉数が閾値よりも少ない(90個<125個)ことから、記憶部13のパスワード13bを破棄することとしたので、カード情報31のパスワードも「なし(−)」と記憶される。
【0124】
この場合、遊技者がカードID003であるカードをもって、再遊技を行う際には、再度、遊技者確認のためパスワードをあらかじめ登録する必要がある。
【0125】
このように、本変形例では、カード情報31の「カードID」に関連付けて「パスワード」項目も管理するようにしたので、パスワードを他の遊技台でも引き継ぐ事ができることによって、遊技者の利便性を向上させ、遊技者に対してのより良いサービスを提供することができる。
【0126】
なお、本発明請求項記載の台間装置は台間装置10、管理装置は管理装置30、計数手段は持玉計数部11、認証情報取得手段はパスワード取得部14eおよびパスワード破棄部14a、計数待機手段は計数待機部14b、計数可能手段は計数可能部14dの一例として挙げられる。
【0127】
なお、上述した実施例では、持玉計数部11を「計数不可状態」にして待機させて、遊技者確認のためパスワードを登録することによって、持玉計数部11を、「計数不可状態」から「計数可能状態」にするようにした。
【0128】
しかし、持玉計数部11を「計数不可状態」にして待機させるとともに、パチンコ玉の貸出処理を「貸出不可状態」で待機させて、パスワードを登録することによって、持玉計数部11を、「計数不可状態」から「計数可能状態」にするとともに、「貸出不可状態」から「貸出可能状態」にするようにしてもよい。
【0129】
この場合、遊技者がパスワードを登録することによって、パチンコ玉の貸出処理が行われ、遊技を開始することができるため、カードの盗難防止のために認証するパスワードの登録忘れを抑止することができる。
【0130】
また、上述した実施例では、台間装置10で、パスワードを登録していない場合、特賞に入賞したら、一時的に、持玉計数部11を「計数可能状態」にして、入力指示および報知するようにしたが、同じタイミングでなくてもよい。
【0131】
また、上述した実施例では、「持玉数および残額が所定の閾値よりも少ない」と判定した場合に、記憶部13のパスワード13bを破棄するようにしたが、「持玉数が所定の閾値よりも少ない」場合に、パスワード13bを破棄するようにしてもよい。
【0132】
さらに、パスワード13bを破棄する条件や閾値を、管理装置30等の店内機器で設定および変更できるようにして、台間装置10は、たとえば、管理装置30からパスワード13bを破棄する条件や閾値を取得して、パスワード13bを破棄するか否かの判定を行うようにしてもよい。
【0133】
この場合、遊技店の従業員が条件を設定および変更することができるので、それぞれの遊技店で柔軟な対応を取ることができる。
【0134】
また、上述した実施例では、パスワードについて記載したが、パスワードだけでなく、顔画像や指紋などの生体認証、または、遊技者保有の携帯電話やIC(Integrated Circuit)カードのチップ情報(Idm)等を認証情報に用いてもよい。その場合は、それらの認証情報を読み取る読取り装置を設ける必要がある。
【0135】
また、上述した実施例では、紙幣が挿入された際について記述したが、硬貨を含む貨幣を対象とした場合にも同様に適用することができる。
【0136】
また、上述した実施例では、パチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合又はパチスロ遊技のみを対象とした場合にも同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0137】
以上のように、本発明にかかる各台計数システムでは、各台計数方式を採用した遊技台が設置されている遊技店で有用であり、特に、従業員にとって作業負荷がかからず、また、遊技者にとっては利便性を損なうことなく、各台計数方式を採用した遊技台によって発行された記録媒体の盗難防止を行う場合に適している。
【符号の説明】
【0138】
10 台間装置
11 持玉計数部
12 パスワード入力部
13 記憶部
13a 持玉数情報
13b パスワード
14 制御部
14a パスワード破棄部
14b 計数待機部
14c 持玉数取得部
14d 計数可能部
14e パスワード取得部
20 パチンコ機
30 管理装置
31 カード情報
40 島コントローラ
50 精算機
60 景品管理装置
70 カード端末機
101 状態表示部
102 紙幣挿入部
103 リモコン受光部
104 操作部
105 表示部
106 カードR/W部
107 持玉払出部
108 玉貯留部
109 下皿

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技台ごとに設けられる台間装置と前記台間装置を管理する管理装置とを含んだ各台計数システムであって、
前記台間装置は、
前記遊技媒体の計数を行う計数手段と、
前記遊技媒体を計数した値である計数価値および/または有価価値が関連付けられた記録媒体を返却する際に対比する返却用の認証情報を取得する認証情報取得手段と、
前記認証情報取得手段によって取得された前記認証情報が破棄された場合や、前記認証情報取得手段によって前記認証情報が何も取得されていない場合に前記計数手段を計数不可状態で待機させる計数待機手段と、
前記認証情報取得手段が前記認証情報を取得した場合に前記計数待機手段で待機させた前記計数手段を計数可能状態にさせる計数可能手段
を備えたことを特徴とする各台計数システム。
【請求項2】
前記台間装置は、
前記有価価値が所定額より大きいならば、前記認証情報取得手段によって前記認証情報が取得されていない場合、前記遊技媒体の貸出処理を不可状態で待機させる貸出禁止手段
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の各台計数システム。
【請求項3】
前記計数可能手段は、
併設される前記遊技台が特賞状態になったならば、前記認証情報取得手段が前記認証情報を取得していない場合であっても、前記計数待機手段によって待機させられた前記計数手段を計数可能状態にさせ、
前記計数待機手段は、
併設される前記遊技台の特賞状態が終了したならば、前記計数手段を計数不可状態で待機させることを特徴とする請求項1または2に記載の各台計数システム。
【請求項4】
前記認証情報取得手段は、
前記計数価値が所定の閾値よりも少ない場合に、取得した前記認証情報を破棄することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の各台計数システム。
【請求項5】
前記認証情報取得手段は、
前記有価価値の残額が所定の閾値よりも少ない場合に、取得した前記認証情報を破棄することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の各台計数システム。
【請求項6】
遊技台ごとに設けられる台間装置であって、
遊技媒体の計数を行う計数手段と、
前記遊技媒体を計数した値である計数価値および/または有価価値が関連付けられた記録媒体を返却する際に対比する返却用の認証情報を取得する認証情報取得手段と、
前記認証情報取得手段によって取得された前記認証情報が破棄された場合や、前記認証情報取得手段によって前記認証情報が何も取得されていない場合に前記計数手段を計数不可状態で待機させる計数待機手段と、
前記認証情報取得手段が前記認証情報を取得した場合に前記計数待機手段で待機させた前記計数手段を計数可能状態にさせる計数可能手段と、
前記有価価値が所定額より大きいならば、前記認証情報取得手段によって前記認証情報が取得されていない場合、前記遊技媒体の貸出処理を不可状態で待機させる貸出禁止手段
を備えたことを特徴とする台間装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−279598(P2010−279598A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136099(P2009−136099)
【出願日】平成21年6月5日(2009.6.5)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】