説明

各臓器・経絡の異常の検知及びその健康維持用部材

【課題】従来の漢方医学やアーユルヴェーダの五色論や七色論について科学的に筋力テスト法を用いて解明された極めて正確性の高い内容に基づいて、健康状態が簡単にわかる臓器・経絡の異常の検知又は健康維持用部材を提供すること
【解決手段】本発明の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材は、特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色を有する基材であって、該色が前記特定の経絡の異常の検知色又は/及び健康維持色とをそれぞれ基材に有する。この部材の形状は、長方形、円形等であり、この基材の同一面、基材の裏面に前記各色が印刷等により設けられる。図1のaにおいて、カード状の長方形の基材1の表面に、上端に肝経4aが印刷され、また下端に木(陰経)5aが印刷される。中央部は、二分し上部2aを異常の検知色とし、青紫で塗りまた下部3aを健康の検知色とし、橙の色を塗る。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色を活用した健康状態の異常の検知又は健康維持用部材に関するものであり、更に詳しくは各臓器・経絡に何らかの異常があるとき、各々特定の色の電磁波に共鳴して、筋収縮力が低下する現象を活用して健康状態の異常を検知できるようにし、また健康維持のための色を確定し、それにもとづいて使用する機材は、異常のある臓器・経絡の状態を改善し健康を維持する色の電磁波が筋収縮力を増強させることによって効果を得られるようにした診断用部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、健康状態の検査は西洋医学の手法が発展し、CT、エコー、MRIなど高度な検査機器や検査薬などを必要とするため、設備を備えた病院で行われており、患者の時間的・経済的な負担などを考えると、頻繁に行うわけにはいかない。したがって、その検査は、自覚症状が現れて初めて行うことが多く、その結果、治療の長期化を招いたり、不幸にも手遅れとなる場合も生じてくる。一方、東洋医学では、患者の具合を聴取し、それに基づいて経験やカンにより診断を行うことから、特に高度な機器などを使う必要がない。この東洋医学において、色による健康診断法(健康状態の検知法)も、以下の■及び■に記載される如く、古来より種々試みられてきている。
【0003】■東洋の中国漢方医学にあってはすべての現象(宇宙から人体まで)を陰陽の二極と木火土金水の5つに分類している。そして人体には12の経絡(正経)などがありそれに属する臓器を含め、この陰陽五行論によって五色論を展開し陰陽と五色それぞれを表3に分類している。
【0004】
【表3】


【0005】表3において、この五色は望診といわれる顔色などをみての診断法に活用されている。例えば、腎が悪化すると顔が黒ずんでくるとか、肺病を患うと血色がうせて顔が蒼白になるとか、病的状態のときにでてくる色をみて診断をするわけである。この点では実際に合致し、理論的妥当性・正当性がある。このことが長い年月を耐えて、現代までその命脈を保ってきた理由であろう。
【0006】■また、古代インドではアーユルヴェーダの時代から独自のチャクラ論を展開しながら、人体が欲している色について、生殖器から頭へと虹の七色(赤橙黄緑青藍紫)のように配列されていることを喝破している。
【0007】■歴史的にはアメリカのグットハート博士によるアプライド・キネシオロジーにもとづく、肩筋収縮力を使った診断法がある。これにヒントを得てニューヨークの大村恵昭博士によるBDOT(バイオ デジタル オーリング テスト)といわれる親指と他の指との間でO−リングをつくりそれが開くかどうかに基づいて筋収縮力の差をみる方法がある。また、これ以外にも、例えば楊枝を指で挟んで持ち、それが引き抜けるかどうかをみるひきぬきテスト法などもある。これらはいずれも筋収縮力テスト法と呼ばれる健康状態の診断法であり、筋収縮力の増減によって、健康状態を検知する方法である。即ち、生体内や生体が身につけた物質と同一の物質を持つと両者の共鳴現象によって筋収縮力は低下(マイナスの反応)する。また生体にとって有害な物質を持ったときも筋収縮力は低下し、有効なものを持ったときは筋収縮力は高くなるという現象を活用している。この機序には電磁波(波動)が関与していると思われるが十分解明できていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の如き東洋医学に於ける患者の具合を聴取し、それに基づいて経験やカンにより診断を行う方法では、経験やカンを重視する面が強く、客観性についての問題がある。また前述の■にあっては、五色は望診といわれる顔色などをみての診断法であるので、この診断法を厳密に筋収縮力テスト法により考察すると、陰経について、基本的には正しいが、陽経については全く正しくない。陰経も厳密に考察すると、肝の青は厳密には青緑であり、脾の黄は少し赤味のはいった山吹色が正しいというように、一部に正しくないものもある。■については、筋収縮力テスト法を使って厳密に考察すると大雑把な点もあり、横隔膜のところでは白色となり、表にまとめたように赤橙黄緑青藍紫と配列されていることが解明できた。このように色による検知法も、古来より種々試みられてきているが、これまで伝えられてきているものは、長い年月テストされてきたもので、大筋で妥当な内容を含んでいるが厳密に検討すると誤りも含んでいる。また、これを受け継いでの研究も行われているが、不正確なものも多い。
【0009】そこで、本発明者は、漢方医学やアーユルヴェーダの五色論や七色論の妥当性・正当性のある面を内容的に受け継ぎながらも、全体を科学的に筋力テスト法を用いて詳細に吟味し、前述の不備な点乃至問題点を打破して、特定の臓器・経絡に異常があるときに発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の検知色及びこれに対応する健康維持色の特定を奇経2脈を含めた14経脈と28個に分類した。臓器について解明し得られた内容を表4(表1と同じ)及び表5(表2と同じ)にまとめ、かつこの解明された内容を応用して、臓器・経絡の異常の検知法や健康維持色の確定法を究明し、本発明をなすに至った。したがって、本発明が解決しようとする課題は、従来の漢方医学やアーユルヴェーダの五色論や七色論について科学的に筋力テスト法を用いて解明された極めて正確性の高い内容に基づいて、健康状態が簡単にわかる臓器・経絡の異常の検知又は健康維持用部材を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以下の各請求項に記載された発明によってそれぞれ達成される。
【0011】〔請求項1〕特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色を有する基材であって、該色が前記特定の経絡の異常の検知色又は/及び健康維持色とが表4で表される関係にある色をそれぞれ基材に有することを特徴とする臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
【表4】


〔請求項2〕特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色を有する基材であって、該色が前記特定の臓器の異常の検知色又は/及び健康維持色とが表5で表される関係にある色をそれぞれ基材に有することを特徴とする臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
【表5】


〔請求項3〕特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色とこれに対応した健康維持色とを対峙して同一基材面に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
〔請求項4〕特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色を有する基材の裏面にこれに対応した健康維持色を有することを特徴とする請求項3に記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
〔請求項5〕各基材は、長形からなり、その端部を軸芯として可動自在に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
〔請求項6〕基材が円形からなり、円を中心にして所要数等分に区画し、これらの区画に表4に示されている陰経における異常の検知色及び健康維持色、陽経における異常の検知色及び健康維持色をそれぞれ有することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
〔請求項7〕基材が円形からなり、円を中心にして所要数等分に区画し、これらの区画に表5に示されている臓器における異常の検知色及び健康維持色をそれぞれ有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
〔請求項8〕基材が長方形からなる基材を所要数等分に区画し、これらの区画をジグザグに折られていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
【0012】本願請求項1に記載の臓器・経絡別の異常又は健康検知用部材は、特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色を有する基材であって、該色が前記特定の経絡の異常の検知色又は/及び健康維持色とが表4で表される関係にある色をそれぞれ基材に有することにより、この部材を基にして特定の経絡と異常の検知色との関係を表示でき、正確な健康状態の診断ができる基材が得られる。本願請求項2に記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材は、特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色を有する基材であって、該色が前記特定の臓器の異常の検知色又は/及び健康維持色とが表5で表される関係にある色をそれぞれ基材に有することにより、この基部を基にして特定の臓器と異常の検知色との関係を表示でき、正確な健康状態の診断ができる部材が得られる。
【0013】本願請求項3に記載の臓器・経絡別の異常又は健康維持用部材に係る発明は、特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色とこれに対応した健康維持色とを対峙して同一基材面に有することにより、経絡に対して異常の検知色と健康維持色とを簡単に認識することができる部材とすることができる。本願請求項4に記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材に係る発明は、特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色を有する基材の裏面にこれに対応した健康維持色を有することにより、臓器に対して異常の検知色と健康維持色とを簡単に認識することができる部材とすることができる。
【0014】本願請求項5に記載の臓器・経絡別の異常又は健康維持用部材に係る発明は、各基材は、長形からなり、その端部を軸芯として可動自在に固定されていることにより、端部を中心に円状に各部材を並べることができるので、簡単に色の選択ができるという優れた効果を奏するものである。また本願請求項6に記載の臓器・経絡別の異常又は健康維持用部材に係る発明は、基材が円形からなり、円を中心にして所要数等分に区画し、これらの区画に表4に示されている陰経における異常の検知色と健康維持色、陽経における異常の検知色と健康維持色をそれぞれ有することにより、小スペースで全色を設けることができ、かつ色の選択も簡単にできる。
【0015】本願請求項7に記載の臓器・経絡別の異常又は健康検知用部材は、基材が円形からなり、円を中心にして所要数等分に区画し、これらの区画に表5に示されている臓器における異常の検知色と健康維持色をそれぞれ有することにより、小スペースで全色を設けることができ、かつ色の選択も簡単にできる。更に本願請求項8に記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材に係る発明は、基材が長方形からなる基材を所要数等分に区画し、これらの区画をジグザグに折られていることにより、不使用時に折り畳んで保存できるばかりでなく、小スペースに保管することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実施の形態について図面を用いて説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0017】本願明細書において、本発明に用いられる検知色とは、異常経路又は異常臓器が発する固有の振動数と共鳴する電磁波の色で筋収縮力の低下により異常を検知する特定の色をいう。健康維持色とは、異常経路又は異常臓器が発する固有の振動数に対し色の電磁波が筋収縮力を増強させ健康状態を維持する特定の色をいう。本発明の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材は、筋収縮力テスト法(O−リングテスト法はその一つ)による診断に用いられるものであり、このO−リングテスト法は、前述の大村恵昭博士により開発された診断法であり、親指と他の指との間でO−リングをつくりそれが開くかどうか筋収縮力の差をみる方法である。具体的には、受診者は、左手に異常の検知色である黄橙色のカードを持つ。また右手は、親指と他の指(例えば、人指し指)とで輪を作り、O形状とする。テスト中は、親指と人指し指との接触部が離れないように力を入れている。診断者は、親指と人指し指に手を掛けて両者の接触を断とうと分離方向へそれぞれ引っ張る。この時、胃に異常のない受診者は、診断者が分離方向へ引っ張っても受診者は強く力を入れられるので、親指と人指し指は離れない。しかし、受診者の胃に異常がある場合には、受診者は、いくら力をいれてO−リングを維持使用としても維持することができず、親指と人指し指は離れてしまう。これによって、受診者の胃には異常があることがわかる。
【0018】上記O−リングテスト法によって、なぜ、特定の経絡や臓器の異常が色によって検知できるのか、その機序は全体的には不明であるが、異常なときにそこに病的な物質が産生されるとか、遺伝子上の変化が生じ、それによって起こるその物質固有の振動数と特定色の電磁波の振動とが共鳴し、それによって筋収縮力が低下するという現象が生じるためであると考えられる。このことは例えば、銅製の10円硬化を隠し持ち、さらに別の10円硬化を持ったときは、両者が物質として同じ振動数をもっていて共鳴するため筋収縮力が低下して、O−リングが開いてしまうので隠し持っていたのが10円硬化であることがわかる。しかし、100円硬化とか1円アルミ質といったものでは、物質的に異なるため銅製の10円硬化と100円硬化又は1円アルミ質との間では、全く共鳴しないため筋収縮力は低下しない(O−リングが開かない)というテストからも明らかである。この事実は、経験的に誰もが追体験・追試することが可能である。
【0019】本発明は、特定経絡・臓器の健康状態の検知法とその経絡・臓器の健康維持に必要な色の確定においては、従来のものよりもいっそう正確性の高い内容となっており、これらの色を確定するには、世界的に普遍性のあるマンセル記号に対応させることにより達成し得ることを見出したもので、更にこれを基にして臓器・経絡の異常の検知又は健康維持用部材を開発したものである。本発明の臓器・経絡の異常の検知又は健康維持用部材を作成するに当たり、特定経絡・臓器の健康状態の検知法とその経絡・臓器の健康維持に必要な色の確定法について具体的な例によって説明する。
【0020】具体的に胃経あるいは臓器としての胃に何らかの異常がある患者に検知用色紙盤上の黄橙を左手で触れてもらうと、右手の筋収縮力は低下し1指と他のいずれかの指でつくる輪(O−リング)が触れない前には開かないだけの力をもっていたのに、開くようになる。ところで、このような状態のときに患者の左手に黄色を触れてもらうと、今度は右手の筋収縮力は増強して、1指と他のいずれかの指でつくる輪(O−リング)が開かなくなる。このように、筋収縮力を増強させる色、この場合黄色が胃経あるいは胃の健康状態を維持する色ということになる。他の経絡あるいは臓器についても同様にそれぞれの異常状態を検知する特定の色、健康維持のための特定の色を求めることができる。このようにO−リングテスト法により特定経絡・臓器の健康状態の異常色とその経絡・臓器の健康維持に必要な色の確定を多数の受診者で診断し、異常者は、通常の病院で更に検査してもらうという方法で、その正確性を確認した。その結果を経絡を中心にしたものを、表6で示した。
【0021】
【表6】


【0022】また具体的に臓器を特定して行った結果を表7に示した。
【表7】


【0023】次に、上記の表6又は表7の関係を基材に適用して臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材を作製した。表6は、十四経脈を表しており、横列に陰経と陽経の二極に分類し、かつ異常の検知色と健康維持色を配置し、縦列の木、火、土、金、水、その他(空白)に分類し、陰、陽、検知色、健康維持色の横列と木、火、土、金、水、その他(空白)の縦列とを関連づけて配置している。また表2は、横列に臓器、異常の検知色及び健康維持色を配置し、縦列の各臓器に対応させている。これらの関係を実際のO−リングに適用するための部材を図1乃至図6に具体化した。
【0024】ここで、本発明の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材は、臓器の異常の検知又は健康維持用部材と経絡の異常の検知又は健康維持用部材とを総称した用語として用いているが、具体的には経絡を中心として分類された異常の検知又は健康維持用部材、即ち経絡の異常又は健康検知用部材と臓器を中心として分類された異常の検知又は健康維持用部材、即ち臓器の異常の検知又は健康維持用部材とがある。なお、経絡の異常の検知又は健康維持用部材は、12経絡に奇経八脈のうち、よく使われる督脈、任脈の二脈を加えた14経脈に対応させている。
【0025】図1は、本発明の経絡の異常の検知又は健康維持用部材の一部を示す平面図である。図1のaにおいて、経絡の異常の検知又は健康維持用部材は、カード状の長方形の基材1の表面に、上端に肝経4aが印刷され、また下端に木(陰経)5aが印刷される。中央部は、二分し上部2aを異常の検知色とし、青紫で塗りまた下部3aを健康の検知色とし、橙の色を塗る(又は印刷する)。同様に、図1のbにおいては、上端に肺経4bが印刷され、また下端に金(陰経)5bが印刷される。中央部は、二分し上部2bを異常の検知色とし、白で塗りまた下部3bを健康の検知色とし、青緑の色を塗る(又は印刷する)。更に陽経についても同様に、経絡の異常の検知又は健康維持用部材を作製する。即ち、図1R>1のcは、上端に胃経4cが印刷され、また下端に土(陽経)5cが印刷される。中央部は、二分し上部2cを異常の検知色とし、黄橙で塗りまた下部3cを健康維持色とし、黄の色を塗る(又は印刷する)。更に陽経についても同様に、経絡の異常の検知又は健康維持用部材を作製する。同様に、図1のdにおいても、上端に大腸経4dが印刷され、また下端に金(陽経)5dが印刷される。中央部は、二分し上部2dを異常の検知色とし、ベージュで塗りまた下部3dを健康維持色とし、くちなし色を塗る(又は印刷する)。同様にして、表1に示されているこれら以外の陰経、陽経とそれに関する検知色、健康維持色等を設け、経絡の異常の検知又は健康維持用部材を作製する。本発明では、図1と同様にして臓器の異常の検知又は健康維持用部材を作成することができる。なお、本発明では、この経絡の異常の検知又は健康維持用部材の裏面に臓器の異常の検知色及び健康維持色を設けてもよい。
【0026】図2及び図3は、本発明において、臓器を中心にしてO−リングテスト法に使用する臓器の異常の検知又は健康維持用部材を作製したものであり、平面図で表されている。図2において、基材1の表面上端に大脳24を印刷し、下端に一部空欄を設け、中央部を二分し、上部22を異常の検知色とし、さえた紫味の赤で塗りまた下部23を健康維持色とし、紫の色を塗る(又は印刷する)。また図3は、異常の検知色(図3では「検知色」と略記した。)と健康維持色(図3では「健康色」と略記した。)の文字を基材上に印刷して異常の検知色と健康維持色とを即座に認識することができるようにしたもので、基材1の表面の上端に腎臓34を印刷し、下端の一部を空欄(空欄としなくてもよい)とし、中央に異常の検知色3eと健康維持色3fの印刷を施し、上部の空欄32には黒の色を塗るか又は印刷し、また下部の空欄33には橙の色を塗るか又は印刷する。
【0027】図4は、本発明の臓器の異常又は健康検知用部材の別の形態を示す平面図である。図4において、基材11、12、13・・・23・・・を用意し、上から臓器である、例えば、胸腺、肺、小腸、・・・子宮、・・・を印刷し、ついで異常色と健康色とを順次塗るか又は印刷する。この基材11、12、13・・・23・・・は、下端を中心として鋲止めし、この鋲6を中心に回転させ、例えば、扇子を開くように開いて使用する。図5は、基材が円形7をしており、この表面を所定数に分割し、その分割単位に外周部から中心に向かって陰、陽、異常の検知色、健康維持色、分類(木、火、土、金、水)を印刷又は該当する色を塗る。更に図6は、本発明において、臓器の異常の検知又は健康維持用部材の別の実施の形態を示す斜視図である。この場合は、基材8をジグザグに折り、表面又は/及び裏面に表6又は表7の経脈又は臓器と色の関係を印刷又は塗る。図6において、長方形の基材表面を所定数等分し、その表面に上から大脳、異常の検知色、健康維持色の順に印刷又は塗る。ついで、ジグザグに折り曲げてたたみ、使用時に必要な箇所を開いて使用する。臓器の異常の検知又は健康維持用部材をコンパクトにする点から表2の臓器の場合には、表面及び裏面を使用するようにするとよく、また使い易いという効果がある。本発明において、図2乃至図6では、臓器の異常の検知又は健康維持用部材について,詳しく説明したが、本発明では、経絡の異常の検知又は健康維持用部材についても、同様に作成することができる。なお、本発明では、臓器の異常の検知又は健康維持用部材の裏面に経絡の異常の検知色及び、健康維持色を設けてもよい。
【0028】このように本発明においては、臓器・経絡の異常の検知又は健康維持用部材の形状には、方形、円形、楕円形、六角形等適宜の形状を使用することができるが、表1及び表2の関係からみて図1乃至図6に示される形状のものが好ましい。また本発明に用いられる臓器・経絡の異常検知用基材の材質は、特に制限される限のではなく、紙、ボール紙、布(織布、不織布等)、プラスチックス、木板、硝子板、金属板、陶磁器板等が挙げられる。なお、この明細書の特許請求の範囲に示される表1は、発明の詳細な説明に示される表4及び表6と同じ表であり、また同特許請求の範囲に示される表2は、表5及び表7と同じ表である。
【0029】
【発明の効果】本発明は、特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色を有する基材であって、該色が前記特定の経絡とその異常の検知色又は/及び健康維持色とを基材に有することにより、漢方医学やアーユルヴェーダの五色論や七色論を筋力テスト法を用いて解明された内容に基づいて、健康状態を簡単に診断することができる臓器・経絡の異常の検知又は健康維持用部材を提供することができる。また本発明では、特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色とこれに対応した健康維持色とを対峙して同一基材面に有することにより、異常の検知色と健康維持色との関係がわかるので、その健康維持色を用いて健康を維持することができる。
【0030】本発明では、各基材は、長形からなり、その端部を軸芯として可動自在に固定されていることにより、扇子を開くように直ちに開くことができ、また基材がばらばらにならないので、使用しやすい。更に本発明では、基材が円形からなり、円を中心にして所要数等分に区画し、これらの区画に表1に示されている陰経における異常の検知色及び健康維持色、陽経における異常の検知色及び健康維持色をそれぞれ有することにより、色の選択が容易であり、かつ検査の結果、直ちに健康維持色をも知ることができる。更に本発明では、基材が長方形からなる基材を所要数等分に区画し、これらの区画をジグザグに折られていることにより、コンパクトに折り畳むことができると共に表面及び裏面に所要数の診断項目を一度に表すことができ、また使い易いという効果がある。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の経絡の異常の検知又は健康維持用部材を示す平面図である。
【図2】本発明の、臓器の異常の検知又は健康維持用部材を示す平面図である。
【図3】本発明の臓器の異常の検知又は健康維持用部材を示す平面図である。
【図4】本発明の臓器の異常の検知又は健康維持用部材の別の形態を示す平面図である。
【図5】本発明の臓器の異常の検知又は健康維持用部材を円形の形態とした平面図である。
【図6】本発明の臓器の異常の検知又は健康維持用部材をジグザグの形態とした斜視図である。
【符号の説明】
1,11,12,13,・・・23 基材
2a,2b,2c,2d 異常の検知色
3a,3b,3c,3d 健康維持色
4a,4b,4c,4d 経脈
5a,5b,5c,5d 分類(陰陽)
22、32、3e 異常の検知色
23、33,3f 健康維持色
24、34 臓器
7、8 臓器の異常の検知又は健康維持用部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色を有する基材であって、該色が前記特定の経絡の異常の検知色又は/及び健康維持色とが表1で表される関係にある色をそれぞれ基材に有することを特徴とする臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
【表1】


【請求項2】特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色を有する基材であって、該色が前記特定の臓器の異常の検知色又は/及び健康維持色とが表2で表される関係にある色をそれぞれ基材に有することを特徴とする臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
【表2】


【請求項3】特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色とこれに対応した健康維持色とを対峙して同一基材面に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の臓器・経絡の異常の検知又は健康維持用部材。
【請求項4】特定の臓器・経絡に異常がある時に発生する固有の振動数と共鳴する電磁波の色を有する基材の裏面にこれに対応した健康維持色を有することを特徴とする請求項3に記載の臓器・経絡の異常の検知又は健康維持用部材。
【請求項5】各基材は、長形からなり、その端部を軸芯として可動自在に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
【請求項6】基材が円形からなり、円を中心にして所要数等分に区画し、これらの区画に表1に示されている陰経における異常の検知色及び健康維持色、陽経における異常の検知色及び健康維持色をそれぞれ有することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
【請求項7】基材が円形からなり、円を中心にして所要数等分に区画し、これらの区画に表2に示されている臓器における異常の検知色及び健康維持色をそれぞれ有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。
【請求項8】基材が長方形からなる基材を所要数等分に区画し、これらの区画をジグザグに折られていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の臓器・経絡別の異常の検知又は健康維持用部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2002−200085(P2002−200085A)
【公開日】平成14年7月16日(2002.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−388717(P2000−388717)
【出願日】平成12年12月21日(2000.12.21)
【出願人】(500498925)