説明

吊下げ具

【課題】枢支ピンの回転不良を確実に防止でき、しかも製作コストを高くすることなく組立性を向上可能な吊下げ具を提供する。
【解決手段】載置面に載置される本体部材10と、本体部材10の厚さ方向の途中部に回転自在に装着した枢支ピン20と、複数のフック構成部材31S、31Lを回動自在に直列状に連結してなり、枢支ピン20の端部に連結されて、本体部材10に巻き付けた収納姿勢と、本体部材10から下側へ垂下させた使用姿勢とに切換え可能なフック部材30とを備え、枢支ピン20に係合部25を設け、本体部材10の上面を覆う被覆板40を設け、被覆板40に、本体部材10内へ延びて枢支ピン20の係合部25に係合し、本体部材10からの枢支ピン20の脱落を規制する規制部42を突出状に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッグ等をテーブル等に簡易に吊下げるための携帯用の吊下げ具に関する。
【背景技術】
【0002】
喫茶店等において、店内が混雑していて椅子やテーブル上にバッグを置けないときに使用する簡易の吊下げ具として、テーブルの側縁部上に載置される本体部材と、前記本体部材の厚さ方向の途中部に回転自在に装着した枢支ピンと、複数のフック構成部材を回動自在に直列状に連結してなり、前記枢支ピンの端部に連結されて、前記本体部材に巻き付けた収納姿勢と、前記本体部材から下側へ垂下させた使用姿勢とに切換え可能なフック部材とを備えた吊下げ具が提案され、実用化されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0003】
この吊下げ具では、フック部材を本体部材に巻き付けた収納姿勢に保持させて、吊下げ具を小型に折り畳み、これを衣類のポケットに収納したり、バッグ等に収納したり、吊り下げたりして携帯することになる。また、吊下げ具を使用する際には、フック部材を使用姿勢に姿勢切換えした状態で、本体部材をテーブルの角部や側部の上面に載置して、本体部材から下側へ垂下するフック部材にバッグ等の持ち手を引っ掛けて、該バッグ等をテーブルに吊下げることになる。
【0004】
ところで、特許文献1、2には明確には記載されていないが、現在実用化されている吊下げ具では、枢支ピンの脱落を防止するため、本体部材を亜鉛のダイカスト品で構成し、枢支ピンの途中部に小径部を形成して、枢支ピンの途中部の外周部に環状溝を形成し、本体部材に枢支ピンの小径部を挟んでその両側に1対の爪部を突出状に一体的に形成し、本体部材に枢支ピンを装着した後、両爪部を相互に接近する方向へカシメて、爪部を環状溝内に配置させ、枢支ピンの脱落を防止するように構成されている。また、爪部に代えて、枢支ピンの環状溝にCリングを装着して、枢支ピンの脱落を防止するように構成した吊下げ具も実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2010−500152号公報
【特許文献2】実用新案登録第3155095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、爪部をカシメて枢支ピンを抜け止めする場合には、爪部を過剰にカシメ過ぎて、枢支ピンの回転抵抗が部分的又は全体的に大きくなって、フック部材の操作性が低下するという問題があった。また、Cリングを環状溝に装着して、枢支ピンを抜け止めする場合には、枢支ピンの回転を円滑にして、フック部材の操作性を十分に確保できるが、吊下げ具の組立時に、例えば直径5〜6mm程度の小さなCリングを環状溝に無理嵌めする関係上、Cリングの組付作業が大変煩雑になり、その分吊下げ具の組立性が低下するとともに、部品点数が増えて製作コストが高くなるという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、枢支ピンの回転不良を確実に防止でき、しかも製作コストを高くすることなく組立性を向上可能な吊下げ具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る吊下げ具は、載置面に載置される本体部材と、前記本体部材の厚さ方向の途中部に回転自在に装着した枢支ピンと、複数のフック構成部材を回動自在に直列状に連結してなり、前記枢支ピンの端部に連結されて、前記本体部材に巻き付けた収納姿勢と、前記本体部材から下側へ垂下させた使用姿勢とに切換え可能なフック部材とを備え、前記枢支ピンに係合部を設け、前記本体部材の上面又は下面を覆う被覆板を設け、前記被覆板に、前記本体部材内へ延びて前記枢支ピンの係合部に係合し、前記本体部材からの枢支ピンの脱落を規制する規制部を突出状に設けたものである。
【0009】
この吊下げ具では、フック部材を本体部材に巻き付けた収納姿勢に保持させて、吊下げ具を小型に折り畳み、これを衣類のポケットに収納したり、バッグ等に収納したり、バッグ等に吊り下げたりして携帯することができる。そして、吊下げ具を使用する際には、フック部材を使用姿勢に姿勢切換えした状態で、本体部材をテーブルや机の角部や側部の上面の載置面上に載置して、本体部材から下側へ垂下するフック部材にバッグ等の持ち手を引っ掛けて、該バッグ等をテーブルや机に吊下げることになる。また、この吊下げ具では、本体部材の上面又は下面を覆う被覆板に規制部を形成し、この規制部を枢支ピンの係合部に係合させて、本体部材からの枢支ピンの脱落を規制しているので、規制部により枢支ピンの脱落を確実に防止しつつ、枢支ピンと規制部間の隙間を適正に確保して、枢支ピンの回転不良を確実に防止できる。また、規制部を本体部材の上面又は下面を覆う被覆板に形成しているので、被覆板を摘んで、被覆板とともに規制部を組付けることが可能となり、Cリングなどを用いる場合と比較して、吊下げ具の組立性も良好なものとなる。しかも、被覆板は、本体部材の上面や下面を覆うために設けられる必須の部材なので、吊下げ具を構成する部品点数が増えて製作コストが高くなることもない。
【0010】
ここで、前記枢支ピンの途中部に小径部を形成し、前記係合部として前記枢支ピンの端部に小径部よりも大径の大径部を形成し、前記規制部として前記被覆板に前記小径部の両側に配置されて前記係合部に係合可能な1対の突起を形成することが好ましい実施の形態である。この場合には、枢支ピンに対する簡単な機械加工により係合部を形成して、枢支ピンの脱落を防止することができる。
【0011】
前記被覆板として、上面に平坦な表示面を有し、前記本体部材の上面を覆う装飾板を設けることもできる。このように構成すると、装飾板の上面の表示面に印刷を施して、吊下げ具の意匠性を高めたり、表示面を広告面として利用したりして、吊下げ具を販売促進用の商品として利用することができる。
【0012】
前記本体部材を合成樹脂材料で構成し、前記フック部材の遊端部における前記本体部材側の側面に凹部を形成し、前記本体部材の側部に弾性変形可能な片持ち状の係止片を形成し、前記係止片の端部に前記フック部材の凹部に係合して、前記フック部材を収納姿勢に保持する係止部を突出形成することも好ましい実施の形態である。この場合には、本体部材の係止部をフック部材の凹部に係合させて、フック部材を収納姿勢に保持できるので、携帯時等における振動で、フック部材が使用位置側へ回動してしまうことを確実に防止できる。しかも、係止片は本体部材に一体成形できるので、部品点数を増やすことなく、係止片を設けることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る吊下げ具によれば、本体部材の上面又は下面を覆う被覆板に規制部を形成し、この規制部を枢支ピンの係合部に係合させて、本体部材からの枢支ピンの脱落を規制しているので、規制部により枢支ピンの脱落を確実に防止しつつ、枢支ピンと規制部間の隙間を適正に確保して、枢支ピンの回転不良を確実に防止できる。また、規制部を本体部材の上面又は下面を覆う被覆板に形成しているので、被覆板を摘んで、被覆板とともに規制部を組付けることが可能となり、Cリングなどを用いる場合と比較して、吊下げ具の組立性も良好なものとなる。しかも、被覆板は、本体部材の上面や下面を覆うために設けられる必須の部材なので、吊下げ具を構成する部品点数が増えて製作コストが高くなることもない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】吊下げ具の使用状態の斜視図
【図2】被覆板を取り外した状態での吊下げ具の分解斜視図
【図3】吊下げ具の要部分解斜視図
【図4】フック部材を収納した状態での吊下げ具の底面側からの斜視図
【図5】吊下げ具の使用状態での要部正面図
【図6】ゴム板を取り外した状態での吊下げ具の底面図
【図7】図4のVII-VII線断面図
【図8】図7のVIII-VIII線断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1〜図8に示すように、吊下げ具1は、テーブルTや机等の上面の載置面Sに載置される本体部材10と、本体部材10の厚さ方向の途中部に回転自在に装着した枢支ピン20と、複数のフック構成部材31S、31Lを回動自在に直列状に連結してなり、枢支ピン20の外端部に連結されて、本体部材10に巻き付けた収納姿勢と、本体部材10から下側へ垂下させた使用姿勢とに切換え可能なフック部材30と、枢支ピン20の本体部材10からの脱落を規制する脱落規制手段2と、フック部材30を収納姿勢に保持する保持手段3と、本体部材10の上面側に取付けた装飾板からなる被覆板40と、本体部材10の下面側に取付けた滑り止め用のゴム板50とを備えている。
【0016】
本体部材10は合成樹脂材料で構成され、本体部材10の上部には正方形状の平板部11が形成され、本体部材10の下部には、円筒状の外筒部12と、外筒部12の内側に配置される柱状部13と、外筒部12と柱状部13とを連結する連結部14とが形成されている。ただし、本体部材10は亜鉛等の金属材料で構成することも可能である。
【0017】
平板部11は、正方形以外の多角形や円形、ハート型などの任意の平面形状に形成することができる。また、平板部11の大きさは、外筒部12に巻き付けたフック部材30の外径と同じか或いはそれより大きく設定され、収納姿勢において、上側からフック部材30が見えないように構成することで、収納姿勢における吊下げ具1の意匠性を向上できるように構成されている。ただし、平板部11は外筒部12の外形と同じ或いはそれ以上の大きさであれば、任意の大きさに設定することができる。また、外筒部12の外形は、円形に構成したが、正方形や長方形など、外筒部に対するフック部材の巻き付け形状に応じて任意の形状に設定できる。
【0018】
本体部材10の厚さ方向の途中部には外筒部12と連結部14と柱状部13とを挿通する挿通孔15が形成され、枢支ピン20はこの挿通孔15に回転自在に装着されている。枢支ピン20の外端近傍部にはピン部材21を介してフック部材30が回動自在に連結され、枢支ピン20の外端部にはアイ22が形成され、このアイ22にストラップ等を連結して、吊下げ具1をバッグ等に吊下げることができるように構成されている。枢支ピン20及びピン部材21は、強度剛性に優れた金属材料で構成されている。
【0019】
フック部材30は、短尺な3本の円弧状のフック構成部材31Sと、長い1本の円弧状のフック構成部材31Lと、フック構成部材31S、31Lを回動自在に直列状に連結する連結ピン32とを備え、枢支ピン20の外端近傍部にピン部材21を介して回動自在に連結されている。短尺な3本のフック構成部材31Sは枢支ピン20側に直列状に連結され、長い1本の円弧状のフック構成部材31Lは枢支ピン20側とは反対側の端部に連結されている。これによりフック部材30は、図4、図6に示すように、本体部材10の外側に巻き付けた略円環状の収納姿勢と、図1、図2に示すように、本体部材10から下側へ垂下させたフック状の使用姿勢とに姿勢切換え可能に構成され、使用姿勢において下端のフック構成部材31Lに図示外のバッグ等の持ち手Hを引っ掛けて、バッグ等をテーブルTに支持できるように構成されている。フック構成部材31S、31L及び連結ピン32は、強度剛性に優れた金属材料で構成されている。なお、フック部材30としては、本体部材10に対して円環状に巻き付けるように構成したもの以外に、長方形状や正方向状に巻き付け可能に構成したものを採用することも可能である。
【0020】
本体部材10の平板部11の外周部には枠部11aが上方へ突出状に形成され、枠部11a内には合成樹脂材料からなる平板状の装飾板からなる被覆板40が略隙間無く嵌めこまれ、被覆板40は本体部材10の平板部11上に接着剤等で本体部材10に固定されている。被覆板40の上面には平坦な表示面41が形成され、表示面41には任意のデザインが施され、吊下げ具1を販売促進用の商品として用いる場合には、販売促進する対象商品の広告を表示面41に印刷したり刻印したりすることができる。このように、被覆板40の上面に表示面41を形成しているので、被覆板40を交換することで、吊下げ具1のデザインや販売促進する対象商品の広告内容を容易に変更することが可能となる。
【0021】
本体部材10の外筒部12の下端部には環状の凹部12aが形成され、外筒部12の下端部には滑り止め用の円盤状のゴム板50が外周部を凹部12aに嵌合させ、下面が外筒部12からやや下方へ突出するように設けられている。ただし、ゴム板50の上面に補強板を設け、ゴム板50の変形を防止するように構成することも好ましい。
【0022】
枢支ピン20の本体部材10からの脱落を規制する脱落規制手段2について説明すると、図3、図6〜図8に示すように、枢支ピン20の基端側の途中部には小径部23が形成され、該小径部23により枢支ピン20の外周部に環状溝24が形成され、枢支ピン20の基端部には小径部23よりも大径の係合部25が形成されている。本体部材10の柱状部13の中央部には挿通孔15と直交する細長い取付孔16が上下方向に貫通状に形成され、柱状部13の上部には奥端部が挿通孔15に開口するとともにフック部材30と枢支ピン20との接続側の端部が取付孔16に開口する溝部17が形成されている。また、被覆板40の下面中央部には取付孔16に嵌合する規制部42と、溝部17に嵌合する突出部43とが突出形成され、規制部42には1対の規制突起42aが小径部と23の直径と同じ或いはやや大きな間隔をあけて設けられている。なお、溝部17及び突出部43は省略することも可能である。
【0023】
この脱落規制手段2では、本体部材10の挿通孔15に枢支ピン20を装着した状態で、規制部42を取付孔16に嵌合させて、被覆板40を本体部材10に組み付けることで、規制突起42aが枢支ピン20の小径部23の両側に配置され、枢支ピン20の係合部25が規制突起42aに係合することで、枢支ピン20の本体部材10からの脱落が規制される。なお、枢支ピン20は本体部材10に対して軸方向に一定長さ移動自在に設けられ、本体部材10から枢支ピン20を突出させた状態で、枢支ピン20が本体部材10から抜け止めされるように構成され、本体部材10をできるだけテーブルTの中央部側に配置できるように構成されている。また、本実施の形態では、本体部材10の上面に配置される被覆板40に規制部42を形成したが、ゴム板50の上面に補強板からなる被覆板を固定して、この被覆板に本体部材10内へ延びて枢支ピン20の小径部23の両側に配置される規制部を形成することも可能である。
【0024】
フック部材30を収納姿勢に保持する保持手段3について説明すると、図3、図5、図7に示すように、フック構成部材31Lの遊端部の内周側の側面には係合凹部33が形成され、本体部材10の外筒部12には収納姿勢におけるフック構成部材31Lの遊端部に対応させて横向きU字状のスリット18が形成され、このスリット18の内側には素材の弾性を利用して内外に弾性変形可能な係止片19が片持ち状に形成され、係止片19の先端部には係合凹部33に係合可能な係止部19aが外方へ突出状に形成されている。
【0025】
この保持手段3では、フック構成部材31S、31Lを本体部材10の外筒部12に巻き付けて、フック部材30を収納姿勢に切換えると、フック部材30の係合凹部33に本体部材10の係止部19aがカチッと嵌合して、フック部材30が収納姿勢に保持されることになる。また、フック部材30を使用姿勢に切換えるには、フック部材30の遊端部に指を掛けて、フック部材30の遊端部を巻き付けが緩む方向へ操作して、係止片19の付勢力に抗して係止部19aから係合凹部33を離脱させて、使用位置側に姿勢を切換えることになる。ただし、保持手段3としては、ピンとバネとからなる周知の構成の保持手段を設けたり、本体部材10に永久磁石を設け、フック部材30を永久磁石で収納姿勢に吸着保持したりすることも可能である。
【0026】
この吊下げ具1では、フック部材30を本体部材10に巻き付けた収納姿勢に保持させて、吊下げ具1を小型に折り畳み、これを衣類のポケットに収納したり、バッグ等に収納したりして携帯することができる。そして、吊下げ具1を使用する際には、図1に示すように、フック部材30を使用姿勢に姿勢切換えした状態で、本体部材10をテーブルTの角部や側部の上面からなる載置面S上に載置して、本体部材10から下側へ垂下するフック部材30にバッグ等の持ち手Hを引っ掛けて、該バッグ等をテーブルTに吊下げることになる。また、この吊下げ具1では、本体部材10の上面を覆う被覆板40に規制部42を形成し、この規制部42の規制突起42aを枢支ピン20の小径部23の両側に配置させて、枢支ピン20の係合部25が規制突起42aに係合することで、本体部材10からの枢支ピン20の脱落を確実に防止しつつ、枢支ピン20の小径部23と規制部42間の隙間を適正に確保して、枢支ピン20の回転不良を確実に防止できる。また、規制部42を本体部材10の上面を覆う被覆板40に形成しているので、被覆板40を摘んで、被覆板40とともに規制部42を組付けることが可能となり、Cリングなどを用いて枢支ピンを抜け止めする場合と比較して、規制部42の組付性も良好なものとなる。しかも、被覆板40は、本体部材10の上面を覆うために設けられる必須の部材なので、吊下げ具1を構成する部品点数が増えて製作コストが高くなることもない。
【0027】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0028】
T テーブル S 載置面
H 持ち手
1 吊下げ具 2 脱落規制手段
3 保持手段
10 本体部材 11 平板部
11a 枠部 12 外筒部
12a 凹部 13 柱状部
14 連結部 15 挿通孔
16 取付孔 17 溝部
18 スリット 19 係止片
19a 係止部
20 枢支ピン 21 ピン部材
22 アイ 23 小径部
24 環状溝 25 係合部
30 フック部材 31L フック構成部材
31S フック構成部材 32 連結ピン
33 係合凹部
40 被覆板 41 表示面
42 規制部 42a 規制突起
43 突出部
50 ゴム板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置面に載置される本体部材と、前記本体部材の厚さ方向の途中部に回転自在に装着した枢支ピンと、複数のフック構成部材を回動自在に直列状に連結してなり、前記枢支ピンの端部に連結されて、前記本体部材に巻き付けた収納姿勢と、前記本体部材から下側へ垂下させた使用姿勢とに切換え可能なフック部材とを備え、
前記枢支ピンに係合部を設け、
前記本体部材の上面又は下面を覆う被覆板を設け、
前記被覆板に、前記本体部材内へ延びて前記枢支ピンの係合部に係合し、前記本体部材からの枢支ピンの脱落を規制する規制部を突出状に設けた、
ことを特徴とする吊下げ具。
【請求項2】
前記枢支ピンの途中部に小径部を形成し、前記係合部として前記枢支ピンの端部に小径部よりも大径の大径部を形成し、前記規制部として前記被覆板に前記小径部の両側に配置されて前記係合部に係合可能な1対の突起を形成した請求項1記載の吊下げ具。
【請求項3】
前記被覆板として、上面に平坦な表示面を有し、前記本体部材の上面を覆う装飾板を設けた請求項1又は2記載の吊下げ具。
【請求項4】
前記本体部材を合成樹脂材料で構成し、前記フック部材の遊端部における前記本体部材側の側面に凹部を形成し、前記本体部材の側部に弾性変形可能な片持ち状の係止片を形成し、前記係止片の端部に前記フック部材の凹部に係合して、前記フック部材を収納姿勢に保持する係止部を突出形成した請求項1〜3のいずれか1項記載の吊下げ具。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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