説明

名寄せ処理システム、名寄せ処理方法及び名寄せ処理プログラム

【課題】属性情報の中で一部が一致しない同一人においても、効率的に名寄せを行なうための名寄せ処理システム、名寄せ処理方法及び名寄せ処理プログラムを提供する。
【解決手段】名寄せ処理サーバ20のパターンデータ記憶部23には、名寄せに用いる属性項目を組み合わせた複数のパターンが記録されている。そして、制御部21は、パターンデータ記憶部23において特定した利用パターンを用いて、顧客管理レコードを並び替える。そして、並び替えた顧客管理レコードを用いてパターン照合を行なう。顧客識別番号が不一致となっている顧客管理レコードを抽出した場合、制御部21は、変更管理レコードを作成し、顧客識別番号で並び替えるとともに、顧客識別番号の変更処理を実行する。そして、全パターンにおいて顧客識別番号の変更がなくなるまで、顧客番号確認処理を繰り返す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客の属性情報に基づいて、複数の顧客データを相互に関連付けるための名寄せ処理システム、名寄せ処理方法及び名寄せ処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
氏名、住所、電話番号等の属性情報からなる顧客データを一元管理するために、名寄せが行なわれている。この名寄せにおいては、属性情報が共通する別個の顧客データを特定することにより、複数の顧客データの一元化を行なう。
【0003】
そこで、複数の顧客データについて効率的に名寄せを行ない、顧客データの相互関係を把握するための名寄せ処理方法が検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。この文献に記載された名寄せ処理方法では、第1の識別子に関連づけられた顧客情報を記録した顧客データ記憶手段と、データ処理を行なう管理コンピュータとを有するシステムを用いる。そして、管理コンピュータが、少なくとも前記顧客情報の一部が一致する第1の識別子を集めて構成した第1のグループを生成する。更に、前記第1のグループの中で、少なくとも一つの共通する第1の識別子を含む前記第1のグループをまとめて第2のグループを生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−76838号公報(第1頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
名寄せ処理において、複数の顧客データに対して同一人かどうかを判断する場合、氏名と住所とによる比較や、氏名と電話番号とによる比較等のように、複数の比較方法を併用する場合がある。ここで、名寄せ対象の顧客データの数が多い場合、同一人かどうかの判断が複雑になり、名寄せ処理が困難になる。特に、引用文献に記載された技術では処理が複雑になり、できるだけ簡単な構成で、名寄せできることが望ましい。また、引越し等を伴う顧客の属性の変化により、必ずしも属性が一致しない場合もある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、属性情報の中で一部が一致しない同一人においても、効率的に名寄せを行なうための名寄せ処理システム、名寄せ処理方法及び名寄せ処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、顧客識別子毎に、顧客についての各属性項目の内容を含む顧客管理レコードを記憶した顧客情報記憶手段と、名寄せにおいて同一人と判定するために、前記顧客管理レコードに含まれる属性項目を組み合わせたパターンを記憶したパターン記憶手段と、顧客識別子の変更ルールを保持するとともに、顧客管理レコードの名寄せ処理を行なう制御手段とを備えた名寄せ処理システムであって、前記制御手段が、前記パターン記憶手段に記録されたパターンの属性項目を用いて、顧客管理レコードを並び替える第1処理を実行する手段と、前記パターンの属性項目についての属性情報が一致する顧客管理レコードにおいて顧客識別子が異なる場合には、前記変更ルールに基づいて、前記顧客管理レコードに対して共通した顧客識別子に変更する第2処理を実行する手段と、前記顧客管理レコードを顧客識別子により並び替える第3処理を実行する手段と、前記パターン記憶手段に記録されたパターンについて、第1〜第3処
理を、順次、実行する手段とを備えたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の名寄せ処理システムにおいて、前記第2処理において、前記パターンの属性項目についての属性情報が一致するとともに、顧客識別子が異なる顧客管理レコードにおいては、最先又は最後の顧客識別子に統一する変更ルールを用いることにより、共通した顧客識別子を設定することを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の名寄せ処理システムにおいて、前記制御手段が、前記パターン記憶手段に記録された全パターンについて第1〜第3処理を終了した場合、再度、前記パターン記憶手段に記録された各パターンについて第1〜第3処理を再度、繰り返し、再度の実行において、全パターンにおいて顧客識別子の変更がなかった場合に、前記繰り返しを終了することを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の名寄せ処理システムにおいて、前記顧客管理レコードには、属性情報の登録日に関するデータが含まれており、前記制御手段が、前記登録日に基づいて顧客管理レコードを並べ替えた名寄せ結果を出力する手段を更に備えたことを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、顧客識別子毎に、顧客についての各属性項目の内容を含む顧客管理レコードを記憶した顧客情報記憶手段と、名寄せにおいて同一人と判定するために、前記顧客管理レコードに含まれる属性項目を組み合わせたパターンを記憶したパターン記憶手段と、顧客識別子の変更ルールを保持するとともに、顧客管理レコードの名寄せ処理を行なう制御手段とを備えた名寄せ処理システムを用いて、名寄せを行なう処理方法であって、前記制御手段が、前記パターン記憶手段に記録されたパターンの属性項目を用いて、顧客管理レコードを並び替える第1処理を実行する段階と、前記パターンの属性項目についての属性情報が一致する顧客管理レコードにおいて顧客識別子が異なる場合には、前記変更ルールに基づいて、前記顧客管理レコードに対して共通した顧客識別子に変更する第2処理を実行する段階と、前記顧客管理レコードを顧客識別子により並び替える第3処理を実行する段階と、前記パターン記憶手段に記録されたパターンについて、第1〜第3処理を、順次、実行することを要旨とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、顧客識別子毎に、顧客についての各属性項目の内容を含む顧客管理レコードを記憶した顧客情報記憶手段と、名寄せにおいて同一人と判定するために、前記顧客管理レコードに含まれる属性項目を組み合わせたパターンを記憶したパターン記憶手段と、顧客識別子の変更ルールを保持するとともに、顧客管理レコードの名寄せ処理を行なう制御手段とを備えた名寄せ処理システムを用いて、名寄せを行なう処理プログラムであって、前記制御手段を、前記パターン記憶手段に記録されたパターンの属性項目を用いて、顧客管理レコードを並び替える第1処理を実行する手段、前記パターンの属性項目についての属性情報が一致する顧客管理レコードにおいて顧客識別子が異なる場合には、前記変更ルールに基づいて、前記顧客管理レコードに対して共通した顧客識別子に変更する第2処理を実行する手段と、前記顧客管理レコードを顧客識別子により並び替える第3処理を実行する手段、前記パターン記憶手段に記録されたパターンについて、第1〜第3処理を、順次、実行する手段として機能させることを要旨とする。
【0013】
(作用)
請求項1、5、6に記載の発明によれば、制御手段が、パターン記憶手段に記録されたパターンの属性項目を用いて、顧客管理レコードを並び替える。次に、パターンの属性項目についての属性情報が一致する顧客管理レコードにおいて顧客識別子が異なる場合には、変更ルールに基づいて、顧客管理レコードに対して共通した顧客識別子に変更する。次に、顧客管理レコードを顧客識別子により並び替える。そして、パターン記憶手段に記録
されたパターンについて、第1〜第3処理を、順次、実行する。これにより、顧客管理レコードに含まれる属性項目を組み合わせたパターンを用いて、属性情報において一部が一致する顧客管理レコードについて、同一人と判定する名寄せを行なうことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、第2処理において、パターンの属性項目についての属性情報が一致するとともに、顧客識別子が異なる顧客管理レコードにおいては、最先又は最後の顧客識別子に統一する変更ルールを用いることにより、共通した顧客識別子を設定する。顧客識別子の中で、最も小さい番号を用いて共通化することも可能であるが、この場合には、どの顧客識別子が小さいかを評価する必要があり、処理負担がかかる。単に顧客管理レコードの順番により、効率的に顧客識別子を統一することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、パターン記憶手段に記録された全パターンについて第1〜第3処理を終了した場合、再度、パターン記憶手段に記録された各パターンについて第1〜第3処理を再度、繰り返す。そして、再度の実行において、全パターンにおいて顧客識別子の変更がなかった場合に、繰り返しを終了する。これにより、一巡の処理によって名寄せができない場合においても、共通した顧客識別子を付与することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、制御手段が、登録日に基づいて顧客管理レコードを並べ替えた名寄せ結果を出力する。これにより、顧客情報の変遷についての情報を提供することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、属性情報の中で一部が一致しない同一人においても、効率的に名寄せを行なうための名寄せ処理システム、名寄せ処理方法及び名寄せ処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態のシステム概略図。
【図2】本発明の各データ記憶部に記録されたデータの説明図であって、(a)は顧客管理データ記憶部、(b)はパターンデータ記憶部、(c)は変更管理データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図3】本発明における名寄せ処理のフロー図。
【図4】本発明における名寄せ処理の手順の説明図であって、(a)は元の顧客管理レコード、(b)は顧客管理レコードの並び替えの説明図。
【図5】本発明における名寄せ処理の手順の説明図であって、(a)は顧客管理レコードの変更、(b)は顧客管理レコードの並び替えの説明図。
【図6】本発明における名寄せ処理の手順の説明図であって、(a)は顧客管理レコードの変更、(b)は顧客管理レコードの並び替えの説明図。
【図7】本発明における名寄せ処理の手順の説明図であって、(a)は顧客管理レコードの変更、(b)は顧客管理レコードの並び替えの説明図。
【図8】本発明における名寄せ処理の手順の説明図であって、(a)は顧客管理レコードの変更、(b)は顧客管理レコードの並び替えの説明図。
【図9】本発明における名寄せ処理の手順の説明図であって、(a)は顧客管理レコードの変更、(b)は顧客管理レコードの名寄せ結果の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図1〜図9を用いて説明する。本実施形態では、取引先の個人顧客に関する顧客情報を名寄せする場合を想定する。本実施形態では、名寄せを行なうために、図1に示すように、クライアント端末10、名寄せ処理サーバ20を用いる。
【0020】
クライアント端末10は、顧客との間で取引を行なう担当者が、顧客情報を入力したり、閲覧したりする場合に使用するコンピュータ端末である。このクライアント端末10は、担当者が名寄せ処理サーバ20にアクセスする場合に用いられる。クライアント端末10は、ネットワークを介してデータを送信する機能や、受信したデータを表示する機能等を有する。このため、クライアント端末10は、図示しない制御部、キーボード、マウス等の入力手段、ディスプレイ等の出力手段、通信手段等を備えている。
【0021】
名寄せ処理サーバ20は、制御部21、顧客情報記憶手段としての顧客管理データ記憶部22、パターン記憶手段としてのパターンデータ記憶部23、変更管理データ記憶部24を備えている。
【0022】
この制御部21は、図示しないCPU等の制御手段、RAM及びROM等のメモリを有し、顧客管理データ記憶部22に記録された顧客管理レコードの名寄せ処理を実行する。具体的には、第1処理、第2処理、第3処理、繰り返し処理等の各処理を実行する。このための名寄せ処理プログラムを実行することにより、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、図1に示すように、管理手段211、ソート手段212、コード変更手段213として機能する。
【0023】
管理手段211は、顧客管理レコードにおいて同一人を判定するための複数の名寄せパターンの中から、名寄せ処理に用いるパターンを特定するとともに、各パターンを用いての名寄せ処理の繰り返しの要否を判定する処理を実行する。
【0024】
ソート手段212は、名寄せパターンにより特定された属性項目をソートキーとして用いて、顧客管理レコードの並び替え処理を実行する。
コード変更手段213は、並べ替えられた顧客管理レコードにおいて、ソートキーの属性項目が共通するレコードを特定するとともに、共通した顧客識別番号に変更する処理を実行する。本実施形態では、変更ルールとして、最先の顧客識別子に統一するルールを用いる。なお、変更ルールとして、最後の顧客識別子に統一するルールを用いることも可能である。
【0025】
顧客管理データ記憶部22には、図2(a)に示すように、取引実績がある個人顧客についての属性情報が記録された顧客管理レコード220が記憶されている。この顧客管理レコード220は、クライアント端末10から顧客情報を取得した場合に登録される。顧客管理レコード220は、レコード番号、顧客識別番号、姓、名、生年月日、電話番号、郵便番号、地番、口座番号に関するデータを含んで構成される。
【0026】
レコード番号データ領域には、各レコードを特定するための識別子に関するデータが記録される。
顧客識別番号データ領域には、各顧客を特定するための識別子に関するデータが記録されている。本実施形態では、この顧客識別番号を、名寄せを行なうためのキー(名寄せキー)として用いる。そして、名寄せにより、同一人と判定された顧客管理レコード220には、同じ顧客識別番号が付与される。
【0027】
「姓」〜「口座番号」は、名寄せにおいて同一人を判定するための属性項目である。
姓データ領域、名データ領域には、それぞれ、顧客の「氏(苗字)」、「名」に関するデータが記録されている。
【0028】
生年月日データ領域には、この個人顧客の生年月日に関するデータが記録されている。
電話番号データ領域には、この個人顧客の電話番号に関するデータが記録されている。
本実施形態では、予め顧客管理レコード220に登録する桁数を定めておき、電話番号の後からこの登録桁数分の数字を登録する。従って、市外局番を含めないような桁数を用いることにより、市外局番の有無によるばらつきを抑制することができる。
【0029】
郵便番号データ領域、地番データ領域には、この個人顧客の住所の郵便番号、地番に関するデータがそれぞれ記録されている。
口座番号データ領域には、この個人顧客が保有する預金口座を特定するための識別子に関するデータが記録されている。
なお、顧客管理レコード220において数字を登録する場合、登録桁数は本実施形態における桁数に限定されるものではない。
【0030】
パターンデータ記憶部23には、図2(b)に示すように、名寄せにおいて、顧客管理レコード220に含まれる属性項目の中で、同一人と判定するための属性項目の組み合わせについて、複数のパターンレコード230が記憶されている。このパターンレコード230は、名寄せにおいて同一人と判定する場合に用いる属性項目の組み合わせパターンが登録された場合に記録される。パターンレコード230は、パターン識別子、ソート順位、ソートキーに関するデータを含んで構成される。
【0031】
パターン識別子データ領域には、各パターンを特定するための識別子に関するデータが記録されている。
ソート順位データ領域には、このパターンに含まれる属性項目を用いて並び替えを行なう場合の優先順位に関するデータが記録されている。
【0032】
ソートキーデータ領域には、並び替えを行なう場合に用いる属性項目に関するデータが記録されている。そして、このソートキーの属性情報が一致する顧客管理レコード220を、同一人のレコードと判定する。
【0033】
本実施形態では、名寄せにおいて、以下の五つのパターンを用いる。
パターン識別子「1」においては、ソートキーとして、ソート順位の順番に「姓」、「名」、「生年月日」、「郵便番号」、「地番」が設定されている。この場合には、電話番号が不一致であっても、名寄せを行なうことができる。
【0034】
パターン識別子「2」においては、ソートキーとして、ソート順位の順番に「名」、「生年月日」、「電話番号」、「郵便番号」、「地番」が設定されている。この場合には、姓が不一致でも名寄せを行なうことができる。
【0035】
パターン識別子「3」においては、ソートキーとして、ソート順位の順番に「姓」、「名」、「生年月日」、「電話番号」が設定されている。この場合には、住所が不一致であっても名寄せを行なうことができる。
【0036】
パターン識別子「4」においては、ソートキーとして、ソート順位の順番に「姓」、「名」、「電話番号」、「郵便番号」、「地番」が設定されている。この場合には、生年月日が不一致であっても名寄せを行なうことができる。
【0037】
パターン識別子「5」においては、ソートキーとして、ソート順位の順番に「名」、「口座番号」が設定されている。この場合には、姓、生年月日、電話番号、住所が不一致であっても名寄せを行なうことができる。
【0038】
変更管理データ記憶部24には、図2(c)に示すように、顧客識別番号の変更の有無を記録する変更フラグレコード240、顧客識別番号を変更するための変更管理レコード
241が一時的に記憶される。この変更フラグレコード240、変更管理レコード241は、異なる顧客識別番号が付与された顧客管理レコードにおいて、同一人についてのレコードと判定した場合に記録される。
【0039】
変更フラグレコード240は、名寄せの結果、顧客識別番号の変更の有無を示すフラグを含んで構成される。そして、顧客識別番号の変更を行なった場合には、変更フラグが記録される。
【0040】
また、変更管理レコード241は、変更元番号、変更先番号に関するデータを含んで構成される。
変更元番号データ領域には、変更対象の顧客識別番号に関するデータが記録される。
変更先番号データ領域には、変更に用いる顧客識別番号に関するデータが記録される。
【0041】
上記のように構成されたシステムを用いて、名寄せを行なうための処理手順を、図3に従って説明する。具体的には、クライアント端末10を用いて、名寄せ対象の顧客情報(ここでは、顧客管理データ記憶部22に記録された顧客管理レコード220)を指定する。そして、名寄せ処理サーバ20に対して、名寄せ処理の実行を指示する。
【0042】
この場合、パターンデータ記憶部23に記録された名寄せパターンの中から利用パターンを順次、特定し、以下の顧客番号確認処理(ステップS1−1〜S1−7)を実行する。
【0043】
ここでは、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、利用パターンの特定処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、制御部21の管理手段211は、パターンデータ記憶部23から、処理に用いるパターンレコード230を取得する。
【0044】
次に、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、利用パターンを用いて、顧客管理レコードの並び替え処理を実行する(ステップS1−2)。具体的には、制御部21のソート手段は、パターンレコード230に含まれるソートキー(属性項目)を取得する。そして、ソート手段は、取得したソートキーを、ソート順位の順番に用いて、顧客管理レコード220の並び替えを行なう。
【0045】
次に、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、パターン照合処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、コード変更手段213は、並び替えられた前後の顧客管理レコード220において、ソートキーの属性情報を比較する。そして、属性情報が一致する顧客管理レコード220を特定する。
【0046】
次に、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、顧客識別番号の不一致があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部21のコード変更手段213は、ソートキーの属性情報が一致している前後の顧客管理レコード220において、異なる顧客識別番号が付与されているレコードを検索する。
【0047】
顧客識別番号が不一致の顧客管理レコード220を抽出した場合(ステップS1−4において「YES」の場合)、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、変更管理レコードの作成処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、制御部21のコード変更手段213は、ソートキーの属性情報が共通する顧客管理レコード220において、大きい顧客識別番号を変更元番号とするとともに、小さい顧客識別番号を変更先番号とする変更管理レコード241を生成する。そして、この変更管理レコード241を変更管理データ記憶部24に記録する。なお、変更管理データ記憶部24において、小さい顧客識別番号が変更元番号として記録された変更管理レコード241が既に登録されている場合には、既登
録の変更先番号を、新たに生成する変更管理レコード241の変更先番号として用いる。更に、コード変更手段213は、変更フラグレコード240に変更フラグを記録する。
【0048】
一方、顧客識別番号が不一致となっている顧客管理レコード220がない場合(ステップS1−4において「NO」の場合)、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、変更管理レコードの作成処理(ステップS1−5)をスキップする。
【0049】
次に、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、顧客識別番号により並び替え処理を実行する(ステップS1−6)。具体的には、制御部21のソート手段212は、顧客識別番号を用いて、顧客管理レコード220を並び替える。
【0050】
次に、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、顧客識別番号の変更処理を実行する(ステップS1−7)。具体的には、制御部21のコード変更手段213は、変更管理データ記憶部24の変更管理レコード241に記録された変更元の顧客識別番号を取得し、この顧客識別番号が記録された顧客管理レコード220を特定する。そして、この顧客識別番号を、変更管理レコード241に記録された変更先の顧客識別番号に書き換える。なお、変更管理データ記憶部24に変更管理レコード241が記録されていない場合には、顧客識別番号の変更はないことになる。そして、顧客識別番号の変更を完了した場合、変更管理レコード241を消去する。そして、以上の処理を、パターンデータ記憶部23に記録された全パターンについて繰り返す。
【0051】
次に、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、全パターンにおいて顧客識別番号の変更がなかったかどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−8)。具体的には、制御部21の管理手段211は、変更フラグレコード240における変更フラグの記録の有無により判定する。変更フラグが記録されていない場合には、すべてのパターンにおいて、顧客識別番号の変更が無かったことを示している。一方、変更フラグが記録されている場合には、いずれかのパターンにおいて、顧客識別番号の変更があったことを示している。
【0052】
いずれかのパターンにおいて顧客識別番号の変更があった場合(ステップS1−8において「NO」の場合)、制御部21の管理手段211は、ステップS1−1からの顧客番号確認処理を再度、実行する。この場合、管理手段211は、変更フラグレコード240に記録された変更フラグを消去する。
すべてのパターンにおいて顧客識別番号の変更がなかった場合(ステップS1−8において「YES」の場合)、制御部21の管理手段211は、名寄せ処理を終了する。
【0053】
(具体例)
以下、図4〜図9を用いて、顧客管理レコード220の名寄せ処理を説明する。ここでは、図4(a)に示す12個の顧客管理レコード220について名寄せを行なう場合を想定する。
【0054】
最初に、ステップS1−1において、パターン「1」を取得する。ここでは、「姓」、「名」、「生年月日」、「郵便番号」、「地番」をソートキーとして用いる。この場合、ステップS1−2において、図4(b)に示すように並び替えられる。
【0055】
そして、ステップS1−3では、レコード番号(「1」、「9」、「12」)、(「4」、「5」)、(「3」、「6」)、(「11」、「10」)において、それぞれソートキーとして用いた属性情報が共通していることを検出する。この中で、顧客識別番号が異なっている顧客管理レコード220は、レコード番号(「1」、「9」)、(「9」、「12」)、(「4」、「5」)、(「3」、「6」)、(「11」、「10」)である。
このため、ステップS1−5において、「変更元番号→変更先番号」として、「109→101」、「112→101」、「105→104」、「106→103」、「110→111」が、それぞれ記録された変更管理レコード241を生成する。
【0056】
次に、ステップS1−6において、顧客識別番号を用いて、顧客管理レコード220の並び替えを行なう。そして、ステップS1−7において、図5(a)に示すように、変更管理レコード241を用いて、変更元番号が記録された顧客識別番号を変更先番号に書き換える。
【0057】
次に、ステップS1−1において、パターン「2」を取得する。ここでは、「名」、「生年月日」、「電話番号」、「郵便番号」、「地番」をソートキーとして用いる。この場合、ステップS1−2において、図5(b)に示すように並び替えられる。
【0058】
そして、ステップS1−3では、レコード番号(「3」、「6」、「5」)において、ソートキーとして用いた属性情報が共通していることを検出する。この中で、顧客識別番号が異なっている顧客管理レコード220は、レコード番号(「6」、「5」)である。このため、ステップS1−5において、「変更元番号→変更先番号」として「104→103」が記録された変更管理レコード241を生成する。
【0059】
次に、ステップS1−6において、顧客識別番号を用いて、顧客管理レコード220の並び替えを行なう。そして、ステップS1−7において、図6(a)に示すように、変更管理レコード241を用いて、変更元番号が記録された顧客識別番号を変更先番号に書き換える。
【0060】
次に、ステップS1−1において、パターン「3」を取得する。ここでは、「姓」、「名」、「生年月日」、「電話番号」をソートキーとして用いる。この場合、ステップS1−2において、図6(b)に示すように並び替えられる。
【0061】
そして、ステップS1−3では、レコード番号(「3」、「6」、「7」)において、ソートキーとして用いた属性情報が共通していることを検出する。この中で、顧客識別番号が異なっている顧客管理レコード220は、レコード番号(「6」、「7」)である。このため、ステップS1−5において、「変更元番号→変更先番号」として「107→103」が記録された変更管理レコード241を生成する。この場合に、変更フラグレコード240に変更フラグを記録する。
【0062】
次に、ステップS1−6において、顧客識別番号を用いて、顧客管理レコード220の並び替えを行なう。そして、ステップS1−7において、図7(a)に示すように、変更管理レコード241を用いて、変更元番号が記録された顧客識別番号を変更先番号に書き換える。
【0063】
次に、ステップS1−1において、パターン「4」を取得する。ここでは、「姓」、「名」、「電話番号」、「郵便番号」、「地番」をソートキーとして用いる。この場合、ステップS1−2において、図7(b)に示すように並び替えられる。
【0064】
そして、ステップS1−3では、レコード番号(「1」、「9」、「12」、「4」)において、ソートキーとして用いた属性情報が共通していることを検出する。この中で、顧客識別番号が異なっている顧客管理レコード220は、レコード番号(「12」、「4」)である。このため、ステップS1−5において、「変更元番号→変更先番号」として「103→101」が記録された変更管理レコード241を生成する。
【0065】
次に、ステップS1−6において、顧客識別番号を用いて、顧客管理レコード220の並び替えを行なう。そして、ステップS1−7において、図8(a)に示すように、変更管理レコード241を用いて、変更元番号が記録された顧客識別番号を変更先番号に書き換える。
【0066】
次に、ステップS1−1において、パターン「5」を取得する。ここでは、「名」、「口座番号」をソートキーとして用いる。この場合、ステップS1−2において、図8(b)に示すように並び替えられる。
【0067】
そして、ステップS1−3では、レコード番号(「9」、「12」、「8」)において、それぞれソートキーとして用いた属性情報が共通していることを検出する。この中で、顧客識別番号が異なっている顧客管理レコード220は、レコード番号(「12」、「8」)である。このため、ステップS1−5において、「変更元番号→変更先番号」として「108→101」が記録された変更管理レコード241を生成する。
【0068】
次に、ステップS1−6において、顧客識別番号を用いて、顧客管理レコード220の並び替えを行なう。そして、ステップS1−7において、図9(a)に示すように、変更管理レコード241を用いて、変更元番号が記録された顧客識別番号を変更先番号に書き換える。
【0069】
そして、パターンデータ記憶部23に記録された全パターンについての処理を終了した場合には、変更フラグレコード240を確認する。ここでは、変更フラグが記録されているため、顧客番号確認処理を再度、実行する。次の顧客番号確認処理においては、いずれのパターンにおいても、変更管理レコード241が生成されない。その結果、図9(b)に示すように、3つの顧客識別番号(「101」、「102」、「111」)に名寄せされる。
【0070】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態においては、パターンデータ記憶部23には、名寄せにおいて、顧客管理レコード220に含まれる属性項目の中で、同一人と判定するための属性項目の組み合わせについてのパターンレコード230が記憶される。そして、このパターンを用いてパターン照合処理を実行する(ステップS1−3)。ここで、顧客識別番号が不一致の顧客管理レコード220を抽出した場合(ステップS1−4において「YES」の場合)、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、変更管理レコードの作成処理を実行する(ステップS1−5)。各顧客管理レコード220においては、属性情報の一部が間違っていたり、異なる取引において取得した属性情報に不整合が生じていたりすることがある。特に、電話番号や住所等は、顧客管理レコード220の登録時期によって異なることもある。更に、姓は婚姻により変更されることもある。このような顧客管理レコード220においても、属性情報が部分的に共通しているレコードについて、同じ顧客識別番号を付与することにより、名寄せを行なうことができる。更に、顧客管理データ記憶部22において、「姓」、「郵便番号」、「地番」等を用いて検索することにより、家族構成情報を取得することができる。
【0071】
(2)本実施形態においては、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、顧客識別番号の不一致があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部21のコード変更手段213は、ソートキーの属性情報が一致している前後の顧客管理レコード220において、異なる顧客識別番号が付与されているレコードを検索する。顧客識別番号が不一致の顧客管理レコード220を抽出した場合(ステップS1−4において「YES」の場合)、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、変更管理レコードの作成処理を実行する(ステップS1−5)。この場合、小さい顧客識別番号が変更元番
号として記録されている変更管理レコード241が既に登録されている場合には、既登録の変更先番号を、新たに生成する変更管理レコード241の変更先番号として用いる。これにより、前後のレコードの比較という簡単な操作により、名寄せを行なうことができる。
【0072】
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 上記実施形態では、名寄せを行なうためのキー(名寄せキー)として顧客識別番号を用いる。名寄せキーは、顧客識別番号に限定されるものではない。例えば、顧客識別番号とは別の識別番号を付与して、識別番号を名寄せキーとして用いることも可能である。
【0073】
又、複数の管理データベース(例えば、ローン管理データベースや預金管理データベース)を用いる場合、各データベースにおいて独自の顧客管理識別子を設定することがある。この場合、名寄せキーに対して、データベースを特定するための情報(データベース識別子)及び顧客管理識別子を登録しておく。そして、特定のデータベースにおける顧客管理識別子に基づいて、名寄せされた他のデータベースにおける顧客管理識別子を取得し、各データベースから各種取引情報を取得することができる。
【0074】
・ 上記実施形態では、顧客管理データ記憶部22に記録されている顧客管理レコード220を用いて名寄せ処理を実行する。名寄せ処理の対象は、これに限定されるものではない。例えば、クライアント端末10から、新規顧客の属性情報を取得した場合に、この属性情報を用いて顧客管理レコード220を検索する。そして、新規顧客の属性情報と共通する顧客管理レコード220を1つだけ抽出できた場合には、この顧客管理レコード220の顧客識別番号を、この新規顧客の顧客識別番号として設定する。また、複数の顧客管理レコード220を抽出した場合には、抽出した複数の顧客管理レコード220の顧客を同一人として名寄せして、同じ顧客識別番号を付与する。一方、顧客管理レコード220を抽出できなかった場合には、新たな顧客識別番号を付与する。
【0075】
・ 上記実施形態では、顧客管理データ記憶部22に記憶された顧客管理レコード220は、レコード番号、顧客識別番号、姓、名、生年月日、電話番号、郵便番号、地番、口座番号に関するデータを含んで構成される。ここで、名寄せ処理において用いる顧客の属性情報は、これらに限定されるものではない。
【0076】
更に、顧客管理レコード220に、各顧客情報の登録時期に関する情報を関連付けて記憶させておくことも可能である。そして、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、同一人の顧客管理レコード220を、この登録時期を用いて並び替えて出力するようにしてもよい。これにより、顧客属性(例えば、電話番号や住所)の変遷を確認することができる。
【0077】
更に、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、この登録時期に基づいて、属性情報が共通する顧客管理レコード220の名寄せ結果の検証を行なうようにしてもよい。例えば、同姓同名の顧客が存在する場合においても、近似している登録時期において同一住所が記録されている顧客管理レコード220については、同一人である可能性が高いと判断することができる。
【0078】
・ 上記実施形態では、パターンデータ記憶部23には、名寄せにおいて、顧客管理レコード220に含まれる属性項目の中で、同一人と判定するための属性項目の組み合わせについて、複数のパターンレコード230が記憶される。そして、このパターンデータ記憶部23に記録されているパターンを、順番に用いて名寄せ処理を行なう。ここで、適用するパターンの順番を変更するようにしてもよい。例えば、名寄せ処理サーバ20の制御部21は、顧客管理レコード220に含まれる各属性項目について、属性情報のばらつきを算出する。そして、このばらつきが多い属性項目を含むパターンを優先的に用いてパタ
ーン照合を行なう。これにより、ばらつきを利用して、迅速に名寄せすることができる。
【0079】
・ 上記実施形態では、共通する名寄せキーにより名寄せされた顧客管理レコード220について、異なる名寄せキーを付与する訂正(名寄せの分割)が行なわれた場合に、再度の名寄せ処理により、顧客管理レコード220が名寄せされないように設定してもよい。この場合には、名寄せの分割が行なわれた各顧客管理レコード220を識別するための識別データを顧客管理レコード220に登録しておく。
【符号の説明】
【0080】
10…クライアント端末、20…名寄せ処理システム、21…制御部、211…管理手段、212…ソート手段、213…コード変更手段、22…顧客管理データ記憶部、23…パターンデータ記憶部、24…変更管理データ記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客識別子毎に、顧客についての各属性項目の内容を含む顧客管理レコードを記憶した顧客情報記憶手段と、
名寄せにおいて同一人と判定するために、前記顧客管理レコードに含まれる属性項目を組み合わせたパターンを記憶したパターン記憶手段と、
顧客識別子の変更ルールを保持するとともに、顧客管理レコードの名寄せ処理を行なう制御手段とを備えた名寄せ処理システムであって、
前記制御手段が、
前記パターン記憶手段に記録されたパターンの属性項目を用いて、顧客管理レコードを並び替える第1処理を実行する手段と、
前記パターンの属性項目についての属性情報が一致する顧客管理レコードにおいて顧客識別子が異なる場合には、前記変更ルールに基づいて、前記顧客管理レコードに対して共通した顧客識別子に変更する第2処理を実行する手段と、
前記顧客管理レコードを顧客識別子により並び替える第3処理を実行する手段と、
前記パターン記憶手段に記録されたパターンについて、第1〜第3処理を、順次、実行する手段と
を備えたことを特徴とする名寄せ処理システム。
【請求項2】
前記第2処理において、前記パターンの属性項目についての属性情報が一致するとともに、顧客識別子が異なる顧客管理レコードにおいては、最先又は最後の顧客識別子に統一する変更ルールを用いることにより、共通した顧客識別子を設定することを特徴とする請求項1に記載の名寄せ処理システム。
【請求項3】
前記制御手段が、
前記パターン記憶手段に記録された全パターンについて第1〜第3処理を終了した場合、再度、前記パターン記憶手段に記録された各パターンについて第1〜第3処理を再度、繰り返し、
再度の実行において、全パターンにおいて顧客識別子の変更がなかった場合に、前記繰り返しを終了することを特徴とする請求項1又は2に記載の名寄せ処理システム。
【請求項4】
前記顧客管理レコードには、属性情報の登録日に関するデータが含まれており、
前記制御手段が、前記登録日に基づいて顧客管理レコードを並べ替えた名寄せ結果を出力する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の名寄せ処理システム。
【請求項5】
顧客識別子毎に、顧客についての各属性項目の内容を含む顧客管理レコードを記憶した顧客情報記憶手段と、
名寄せにおいて同一人と判定するために、前記顧客管理レコードに含まれる属性項目を組み合わせたパターンを記憶したパターン記憶手段と、
顧客識別子の変更ルールを保持するとともに、顧客管理レコードの名寄せ処理を行なう制御手段とを備えた名寄せ処理システムを用いて、名寄せを行なう処理方法であって、
前記制御手段が、
前記パターン記憶手段に記録されたパターンの属性項目を用いて、顧客管理レコードを並び替える第1処理を実行する段階と、
前記パターンの属性項目についての属性情報が一致する顧客管理レコードにおいて顧客識別子が異なる場合には、前記変更ルールに基づいて、前記顧客管理レコードに対して共通した顧客識別子に変更する第2処理を実行する段階と、
前記顧客管理レコードを顧客識別子により並び替える第3処理を実行する段階と、
前記パターン記憶手段に記録されたパターンについて、第1〜第3処理を、順次、実行
することを特徴とする名寄せ処理方法。
【請求項6】
顧客識別子毎に、顧客についての各属性項目の内容を含む顧客管理レコードを記憶した顧客情報記憶手段と、
名寄せにおいて同一人と判定するために、前記顧客管理レコードに含まれる属性項目を組み合わせたパターンを記憶したパターン記憶手段と、
顧客識別子の変更ルールを保持するとともに、顧客管理レコードの名寄せ処理を行なう制御手段とを備えた名寄せ処理システムを用いて、名寄せを行なう処理プログラムであって、
前記制御手段を、
前記パターン記憶手段に記録されたパターンの属性項目を用いて、顧客管理レコードを並び替える第1処理を実行する手段、
前記パターンの属性項目についての属性情報が一致する顧客管理レコードにおいて顧客識別子が異なる場合には、前記変更ルールに基づいて、前記顧客管理レコードに対して共通した顧客識別子に変更する第2処理を実行する手段と、
前記顧客管理レコードを顧客識別子により並び替える第3処理を実行する手段、
前記パターン記憶手段に記録されたパターンについて、第1〜第3処理を、順次、実行する手段
として機能させることを特徴とする名寄せ処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−209853(P2011−209853A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−75061(P2010−75061)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(592131906)みずほ情報総研株式会社 (187)