説明

吸収性物品

【課題】テープ式紙おむつを装着者が上下に上げ下げした場合に、股下部の糸ゴムも連動して伸縮させ、その密着性を保持することのできる吸収性物品を提供する。
【解決手段】透液性の表面シート10aと、不透液性の裏面シート10bと、表面シート10aと裏面シート10bとの間に介装される吸収体12と、を有する本体部10と、装着時に装着者の背側に位置する本体部10の背側部16の両側方に延出した一対のテープ部20、20と、を備えるテープ式の吸収性物品1であって、装着時に装着者の腹側に位置する本体部10の腹側部15と背側部16の間に位置する本体部10の股下部17の両縁部から、装着時に装着者の脚周りに位置する脚周り部18、18を経由して、一対のテープ部20、20の少なくとも前記本体部から突出した位置まで脚周り弾性部材2b、2bが連続して配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、使い捨ての紙おむつに代表される吸収性物品が知られている。使い捨ての紙おむつとしては、一般的に、パンツ型及びテープ式紙おむつが知られている。このうちテープ式紙おむつには、透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に介装される吸収体と、を備えた本体部と、この本体部の背側部の両側方に延出した一対のテープ部と、が備えられている。また、テープ式紙おむつには、装着者に密着させ体液の漏れ防止を図るために、装着者の胴回りに沿った部位や脚周りに沿った部位、股下部等に糸ゴム等の弾性部材が備えられている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平9−10260号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このようなテープ式紙おむつは、装着者が上げ下げした場合に胴回りの周長の変化により胴回りの糸ゴムばかりが伸縮してしまい、脚周りに沿った部位や股下部等が連動しにくく紙おむつのフィット性が悪くなるという問題を有していた。
【0004】
本発明の課題は、テープ式紙おむつを装着者が上下に上げ下げした場合に、そのフィット性を向上させることのできる吸収性物品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、を有する本体部と、装着時に装着者の背側に位置する前記本体部の背側部の両側方に延出した一対のテープ部と、を備えるテープ式の吸収性物品であって、
装着時に装着者の腹側に位置する前記本体部の腹側部と前記背側部の間に位置する前記本体部の股下部の両縁部から、装着時に装着者の脚周りに位置する脚周り部を経由して、前記一対のテープ部の少なくとも前記本体部から突出した位置まで脚周り弾性部材が連続して配置されていることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品において、
前記脚周り弾性部材よりも幅方向中央よりに、前記腹側部から前記背側部に亘って設けられた股下部弾性部材を備え、
前記股下部弾性部材は、前記股下部の両縁部から、前記脚周り部を経由して、前記一対のテープ部の少なくとも前記本体部から突出した位置まで連続して配置されていることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吸収性物品において、
前記股下部弾性部材は、前記腹側部において長手方向に沿って直線状に配置されていることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の吸収性物品において、
前記脚周り弾性部材及び前記股下部弾性部材を単位長さ伸縮させるのに必要な伸縮力は、前記テープ部に位置する部位、前記脚周り部に位置する部位、及び前記股下部に位置する部位の順番で、小さくなっていることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の吸収性物品において、
一方の前記テープ部から前記背側部を経由して、他方の前記テープ部に亘って幅方向に沿って直線上に配置された背側弾性部材を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、股下部と、脚周り部と、テープ部と、にわたって連続的に配置される脚周り弾性部材が備えられているため、紙おむつを装着者が上げ下げした場合に、股下部、脚周り部、テープ部が連動して伸縮することとなり、装着時のフィット性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態では、吸収性物品として、特に、成人用の使い捨て紙おむつを一例として、以下で説明する。
【0012】
図1は、本実施の形態における使い捨て紙おむつを、裏面シートを上面にして展開した平面展開図であり、図2は、表面シートを上面にして展開した平面展開図である。また、図3は、図2のIII−III線における使い捨て紙おむつの要部断面図であり、図4は、使い捨て紙おむつを装着時の状態に組立てた斜視図である。
【0013】
使い捨て紙おむつ(以下、紙おむつという。)1は、本体部としての紙おむつ本体10と、この紙おむつ本体10を人体に装着するためのテープ部20、20と、テープ部20を係止させるためのターゲット部30とを備えている。
【0014】
紙おむつ本体10は、人体との接触面側に設けられる透液性の不織布等からなる表面シート10aと、装着時に外部側に設けられる不透液性の裏面シート10bと、表面シート10aと裏面シート10bとの間に介装される吸収体12と、表面シート10a側の吸収体12の両側部に、紙おむつ本体10の長手方向に沿って備えられるギャザーシート13、13と、を備えている。
ここで、内側とは、紙おむつ1の幅方向の中央側をいい、外側とは、紙おむつ1の幅方向の中央から離れる側をいう。また、長手方向とは、紙おむつ本体10の長尺な方向をいい、幅方向とは、紙おむつ本体10の短尺な方向をいう。
【0015】
紙おむつ本体10は、装着時に装着者の股部を腹側から背側にかけて覆うように、一方の端部に腹側部15が形成され、他方の端部に背側部16が形成されている。腹側部15と背側部16との間は、内側に凹むように形成された股下部17となっている。
股下部17の両縁部からは、背側部16に向かって、装着された際に装着者の脚の周り後方を囲むように位置する後脚周り部(脚周り部)18、18が形成され、腹側部15に向かって、装着された際に装着者の脚の周り前方を囲むように位置する前脚周り部19、19が形成されている。
【0016】
そして、紙おむつ本体10の腹側部15の端部151と、背側部16の端部161とは、紙おむつ1が装着された際に、胴周りを形成するようになっている。特に、胴周りを形成する部分として、腹側部15において股下部17よりも両外側に延出した腹側延出部152、152と、背側部16において股下部17よりも両外側に延出した背側延出部162、162とが形成されている。
また、背側部16の背側延出部162、162の側縁部163、163には、それぞれ外側に突出したテープ部20、20が設けられている。
【0017】
テープ部20、20は、例えば、不織布等からなる2枚のシートが重ね合わされて形成されており、その内側が背側部16の延出部162、162と重なる重複部W1となり、その外側が背側部16の延出部162、162の左右側方に突出する突出部W2となるように設けられている(図5参照)。そして、テープ部20、20の両側部は、さらに外側に凸状に突出した凸部21、21が長手方向に各々2つずつ設けられている。凸部21、21には、それぞれ面ファスナの雄部材であるファスニング部材としてのファスニングテープ22が取り付けられている。
この4つのファスニングテープ22・・・が、腹側部15の裏面シート10b上に備えられている面ファスナの雌部材であるターゲット部30に係止するようになっている。
また、テープ部20、20には、背側延出部162、162の側縁部163、163からテープ部20、20の側縁部24、24に至るように配置された複数本のテープ部弾性部材26・・・が設けられている。
【0018】
背側部16の長手方向の縁部164には、一方のテープ部20の長手方向の端部24から背側部16の側縁部163を経由して、他方のテープ部20の長手方向の端部24に亘って直線上に配置された糸ゴム等からなる背側弾性部材2aが複数(例えば、2本)設けられており、この背側弾性部材2aにより平面ギャザー165が形成され、装着者の胴周りにフィットするように伸縮自在な構成となっている。なお、この背側弾性部材2aは一方のテープ部20の幅方向の端部24から他方のテープ部20の幅方向の端部24まで連続して設けられている。
【0019】
吸収体12は、紙おむつ1の使用時に、体液としての尿等の水様成分を吸収するものであり、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と、高吸水性樹脂とを組み合わせて形成される。吸収体12は、腹側部15から背側部16に亘る長さに形成されている。また、吸収体12の幅方向の長さは、股下部17の形状に合わせて中央部12aが狭く、長手方向の腹側端部12b、背側端部12cは、腹側部15の腹側延出部152、背側部16の背側延出部162の形状に合わせて、中央部12aよりも幅が広く形成されている。
【0020】
ギャザーシート13、13は、表面シート10a側に、股下部17においては、吸収体12の中央部12aを挟む幅方向の両側部に、腹側部15の長手方向の縁部154から背側部16の長手方向の縁部164に亘ってそれぞれ備えられている。
【0021】
このギャザーシート13、13の幅方向外側の部分は、図3に示すように、裏面シート10bの表面シート10a側の面に固着されており、吸収体12の側方で表面シート10a側に周り込むようにして表面シート10aの上面に固着されている。そして、このギャザーシート13の幅方向内側の部分は、表面シート10aに固定されておらず自由部131となっており、このギャザーシート13により、断面略く字状及び逆字状に立ち上がった立体ギャザーGが形成される。
ここで、ギャザーシート13が裏面シート10b及び表面シート10aと固定される部分を固定部132といい、固定部132と自由部131との境目を基端部133とする。
【0022】
ギャザーシート13の自由部131には、ギャザーシート13の長手方向に沿って、複数の糸ゴム(弾性部材)13cが略平行に備えられ、この糸ゴム13cにより立体のギャザーシート13は、装着者の体型に合わせて伸縮自在に変形し、装着者にフィットしやすい構造となっている。
【0023】
固定部132において、ギャザーシート13、13と裏面シート10bとの間には、糸ゴム等からなる2本の脚周り弾性部材2b、2bが設けられ、脚周り弾性部材2b、2bよりも幅方向中央よりには、糸ゴム等からなる2本の股下部弾性部材2c、2cが設けられている。
【0024】
脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cは、股下部17における固定部132の両縁部から、後脚周り部18、18の両縁部をその湾曲形状に沿うよう経由して背側部16の背側延出部162、162に至り、テープ部20、20の2枚のシートの間まで連続して配置されている。
このとき、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cは、テープ部20、20において重複部W1だけでなく、突出部W2まで連続するように設けられている。すなわち、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cは、テープ部20、20の少なくとも本体部から突出した位置まで連続して配置されている。
また、股下部弾性部材2c、2cは、股下部17における固定部132の両縁部から、前脚周り部19、19の両縁部をその湾曲形状に沿うよう経由して腹側部15に至り、腹側延出部152、152において長手方向に沿って直線状となるように配置されている。
【0025】
この脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cにより平面ギャザー137、137が形成され、装着者の脚周りに伸縮自在にフィットし、横漏れを防止するようになっている。
【0026】
脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cによる伸縮力(N/mm)は、テープ部20、20に位置する部位、後脚周り部18、18に位置する部位、股下部17に位置する部位の順番で小さくなるように構成されている。
ここで、図5に示すように、テープ部20、20に位置する部位を領域A、後脚周り部18、18に位置する部位を領域B、股下部17に位置する部位を領域Cとし、伸縮力(N/mm)は、単位長さ伸縮させるのに必要な力とする。
【0027】
すなわち、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cによる伸縮力は、領域Aにおいて最も大きく、領域Cにおいて最も小さくなるように設定されている。これにより、同じ力で引っ張った場合に、領域Cが最も伸びるようになっている。
具体的には、領域Aにおいて、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cは全て伸縮するようになっており、領域Bにおいて、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cのうち1本は伸縮しないよう制御されている。また、領域Cにおいて、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cのうち2乃至3本は伸縮しないよう制御されている。
【0028】
伸縮力を制御する方法の1つとして、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cを固着するのに、A、B、及びCのそれぞれの領域で異なる接着剤塗布方法が用いられている。
例えば、領域Aにおいては、2枚のシートの間で接着剤がスパイラル状に塗布されており、領域Bにおいては、ギャザーシート13、13と裏面シート10bとの間で接着剤がカーテンコート塗布されており、領域Cにおいては、ギャザーシート13、13と裏面シート10bとの間で接着剤がベタ状に塗布されている。このように、それぞれの領域で異なる塗布方法を用いて接着剤の密度を変化させることで、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cの伸縮力が制御されている。
【0029】
なお、伸縮力が最も大きい領域Aにおいては脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cに接着剤を塗布せず、伸縮力が最も小さい領域Cにおいては脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cのうち複数本を固着し、領域Bにおいては脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cのうち1本を固着させることとしても良い。
【0030】
また、伸縮力が最も大きい領域Aにおいては脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cをカットせず、伸縮力が最も小さい領域Cにおいて脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cのうち複数本をカットし、領域Bにおいて脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cのうち1本をカットすることとしても良い。
【0031】
次に、本実施形態の作用について説明する。
おむつ1の装着時において、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cは、股下部17、後脚周り部18、18、テープ部20、20の重複部W1、及びテープ部20、20の突出部W2にわたって連続して設けられているため、装着者が紙おむつ1を上げ下げした場合に股下部17と、後脚周り部18、18と、テープ部20、20とが連動して伸縮することとなる。
【0032】
このとき、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cの伸縮力は、テープ部20、20、後脚周り部18、18、及び股下部17、の位置に応じて変化するため、紙おむつ1の伸縮が装着者の動きに追従することとなる。
具体的には、その伸縮力は、テープ部20、20に位置する部位(領域A)において最も大きく、股下部17に位置する部位(領域C)において最も小さくなるように設定されているため、股下部17が優先的に伸縮する。
【0033】
また、腹側部15において、股下部弾性部材2c、2cが、長手方向に沿って直線状に配置されているため、装着者が紙おむつ1を上げ下げする場合に、紙おむつ1が長手方向の力に追従しやすくなる。
【0034】
以上のように、本発明によれば、股下部17と、後脚周り部18、18と、テープ部20、20の重複部W1と、テープ部20、20の突出部W2と、にわたって連続的に配置される脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cが備えられているため、紙おむつ1を装着者が上下に上げ下げした場合に、股下部17の糸ゴムも連動して伸縮することとなり、装着時のフィット性を高めることができる。
【0035】
また、腹側部15において、長手方向に沿って直線状に配置される股下部弾性部材2c、2cによって、紙おむつ1が長手方向の力に追従して動きやすくなるため、股下部17に隙間が生じずらく、股下部17の密着性を高めることができる。
また、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cの伸縮力が、領域A、B、及びCによって異なり股下部17が優先的に伸縮するため、股下部17のフィット性をより高めることができる。
【0036】
また、一方のテープ部20から背側部16を経由して、他方のテープ部20に亘って直線上に配置された背側弾性部材2aを備えることで、装着者の胴周りへの密着性をより高めることができる。
【0037】
従って、紙おむつ1全体の弾性部材が連動して伸縮するため、装着時のフィット性が高まり、紙おむつ1の一部に過度な締め付けや浮きが生じるのを防止することができ、横向き、仰向け共に漏れ防止の効果が極めて高い。
【0038】
なお、腹側部15側においても、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cの伸縮力を、股下部17に位置する部位、前脚周り部19、19に位置する部位に応じて変化させるようにしても良い。すなわち、前脚周り部19、19に位置する部位と比較して、股下部17を優先的に伸縮させるように構成することもできる。
【0039】
また、脚周り弾性部材2b、2b、股下部弾性部材2c、2cは、必ずしもテープ部20、20の突出部W2の幅方向端部まで設ける必要はなく、突出部W2の途中まで設けられた構造であっても良い。
また、本実施形態においては、脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cの両方がテープ部20、20の重複部W1及び突出部W2にわたって連続しても設けられることとしているが、少なくとも脚周り弾性部材2b、2bが突出部W2の一部にまで連続するように設けられていれば良い。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明を適用した紙おむつ1の裏面シートを上面にして展開した平面展開図である。
【図2】図1の紙おむつ1の表面シートを上面にして展開した平面展開図である。
【図3】図2の紙おむつ1のIII−III線における断面図である。
【図4】図1の紙おむつ1を装着時の状態に組立てた斜視図である。
【図5】脚周り弾性部材2b、2b及び股下部弾性部材2c、2cの伸縮力の変化を説明するための図である。
【符号の説明】
【0041】
1 紙おむつ
2a 背側弾性部材
2b 脚周り弾性部材
2c 股下部弾性部材
10 紙おむつ本体(本体部)
10a 表面シート
10b 裏面シート
12 吸収体
12a 中央部
13、13 ギャザーシート
131 自由部
132 固定部
133 基端部
13c 糸ゴム
15 腹側部
151 端部
152、152 腹側延出部
154 長手方向の縁部
16 背側部
161端部
162、162 背側延出部
163、163 側縁部
164 長手方向の縁部
165 平面ギャザー
17 股下部
18、18 後脚周り部
19、19 前脚周り部
20、20 テープ部
21、21 凸部
22 ファスニングテープ
24、24 側縁部
W1 重複部
W2 突出部
30ターゲット部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、を有する本体部と、装着時に装着者の背側に位置する前記本体部の背側部の両側方に延出した一対のテープ部と、を備えるテープ式の吸収性物品であって、
装着時に装着者の腹側に位置する前記本体部の腹側部と前記背側部の間に位置する前記本体部の股下部の両縁部から、装着時に装着者の脚周りに位置する脚周り部を経由して、前記一対のテープ部の少なくとも前記本体部から突出した位置まで脚周り弾性部材が連続して配置されていることを特徴とする吸収性物品。
【請求項2】
前記脚周り弾性部材よりも幅方向中央よりに、前記腹側部から前記背側部に亘って設けられた股下部弾性部材を備え、
前記股下部弾性部材は、前記股下部の両縁部から、前記脚周り部を経由して、前記一対のテープ部の少なくとも前記本体部から突出した位置まで連続して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記股下部弾性部材は、前記腹側部において長手方向に沿って直線状に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記脚周り弾性部材及び前記股下部弾性部材を単位長さ伸縮させるのに必要な伸縮力は、前記テープ部に位置する部位、前記脚周り部に位置する部位、及び前記股下部に位置する部位の順番で、小さくなっていることを特徴とする請求項2又は3に記載の吸収性物品。
【請求項5】
一方の前記テープ部から前記背側部を経由して、他方の前記テープ部に亘って幅方向に沿って直線上に配置された背側弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の吸収性物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−240562(P2009−240562A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−91307(P2008−91307)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(390029148)大王製紙株式会社 (2,041)
【Fターム(参考)】