説明

吸収性物品

【課題】ウエスト回り及び胴回りのフィット性に優れ、かつ、防漏性能に優れた使い捨てオムツを提供し、このような使い捨てオムツを効率よく製造する方法を提供する。
【解決手段】液透過性の表面シート(2)、防漏シート(3)及び液保持性の吸収体(6)を備え、左右両側部にファスニングテープ(9)を備えた、実質的に縦長の吸収性物品であって、吸収性物品の長手方向における前記ファスニングテープ(9)を備えた側の端部において、弾性バリアシート(7)が前記表面シート(2)と前記防漏シート(3)の間に配され、胴回り部においては該弾性バリアシート(7)が前記表面シート(2)と前記吸収体(6)との間に配されており、前記弾性バリアシート(7)が撥水性不織布(11,12)の間に複数の弾性部材(13,14)を狭持固定して形成されている吸収性物品(1)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関し、更に詳しく言えば、本発明は、ウエスト回り及び胴回りのフィット性に優れかつ防漏性能に優れた使い捨てオムツに関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨てオムツ等の吸収性物品は、一般的に、液透過性の表面シート、防漏シート(バックシートともいう)、及び当該表面シートと防漏シートとの間に介在配置された液保持性の吸収体を備えている。
ここで、前記吸収体は、一般的に、液保持性の高吸収性ポリマーを含む吸収性コアと液透過性のコアラップシートとを備えており、吸収性コアの形状保持と高吸収性ポリマーの脱落防止の観点から吸収性コアがコアラップシートで被覆されて構成されている。吸収性コアは、パルプ繊維等の積繊物に高吸収性ポリマーが混在されて形成されている。コアラップシートは、ティッシュペーパー等の紙や不織布などを素材として形成されている。
【0003】
しかしながら、紙からなるコアラップシートは、特に湿潤時の強度が弱く、使用時の激しい動きやヨレによって破断して、その破断した箇所から吸収性コアの高吸収性ポリマーの漏れが発生し易い。また、紙からなるコアラップシートは、その折り目が固く、吸収性物品全体のしなやかさや柔らかさを低減させる。
一方、不織布からなるコアラップシートは、紙からなるコアラップシートに比して破断強度が高く、吸収性物品全体のしなやかさや柔らかさを確保できる。しかし、吸収性コアの構成繊維とコアラップシートの構成繊維とが異なるため構成繊維の馴染みによる結合力がほとんど発生せず、シール部の強度が十分に得られず、そのため、コアラップシートの長手方向端縁部が口開き状態となり易く、コアラップシートの長手方向端縁部から吸収性コアの高吸収性ポリマーの漏れが生じ易い。
したがって、紙および不織布のいずれの素材を用いても、コアラップシートから吸収性コアの高吸収性ポリマーが漏れるという問題があった。これは、尿が比較的多量吸収される使い捨てオムツにおいて見られることが多い。このようなことはオムツ着用者が起立している場合にはほとんど問題とならないが、オムツ着用者が長時間仰向けで寝ている状態では、コアラップシートの長手方向端縁部から吸収性コアの高吸収性ポリマーとともに体液(特に尿等の排泄液)が漏れ出してしまい、漏れ出た体液が着用者の背中とオムツとの間から流出して下着や寝具類を汚損してしまう。
【0004】
このような問題を解決する手段として、特許文献1には、液不透過性エンドシートの一端部を表面シートとバックシートとの間に介在させて一体に接合すると共に該エンドシートの他端部を吸収体上に位置させた体液吸収物品が記載されている。これによれば、コアラップシートの長手方向端縁部から尿が漏れ出したとしても、エンドシートが障壁(バリア)となって漏れを防止することができる。しかしながら、特許文献1記載のオムツは、フィット性に乏しく、ウエストまわりからの尿漏れを完全に防止できなかった。
一方、特許文献2には、背側部からの尿漏れを回避するために、オムツの背側部に複数の弾性伸縮部材を配置していわゆるウエストギャザーを設け、ウエストまわりのフィット性を向上させたオムツが記載されている。しかしながら、特許文献2記載のオムツは、上述したコアラップシートから吸収性コアの高吸収性ポリマーが漏れるという問題については全く考慮されておらず、尿が多量の場合には尿漏れを完全に防止できなかった。
【0005】
特許文献3には、吸収体の長手方向端縁部の肌当接面側が、不織布からなるバリアシートにより被覆され、該バリアシートが、吸収体の長手方向端縁部から長手方向に延出してバックシートの内面に直接的に又は間接的に接合され、かつ、胴回りギャザー形成用弾性部材が、2つ折りに折り返された前記バリアシートの間に挟まれて配置されている、吸収性物品が記載されている。特許文献3記載のオムツは、胴回りギャザー形成用弾性部材とウエストギャザー用弾性部材とを別体に有しており、該ウエストギャザー用弾性部材としては通常ウレタン系素材が用いられる。
しかしながら、前記のウレタン系素材からなるウエストギャザー用弾性部材はフィット性に乏しく、尿の量が少ない場合には胴回りギャザーにより尿漏れを防止できるが、尿が多量の場合には、胴回りギャザーを越えた尿が着用者の背中とオムツとの間から流出してしまっていた。
【0006】
一方、使い捨てオムツを構成する伸縮性部材の製造方法については、特許文献4及び5に開示されている。これらに記載の方法では、2層のシートに複数の弾性体を伸長状態で貼着固定した後に、弾性体のみの加圧切断を行っている。
【0007】
【特許文献1】実開昭58−30421号公報
【特許文献2】特開平10−137292号公報
【特許文献3】特開2007−37669号公報
【特許文献4】特開2000−26015号公報
【特許文献5】特開2004−229857号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、ウエスト回り及び胴回りのフィット性に優れ、かつ、防漏性能に優れた使い捨てオムツを提供することを目的とする。また、本発明は、このような使い捨てオムツを効率よく製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の課題は、下記の手段によって解決された。
[1]液透過性の表面シート、防漏シート及び液保持性の吸収体を備え、左右両側部にファスニングテープを備えた、実質的に縦長の吸収性物品であって、
吸収性物品の長手方向における前記ファスニングテープを備えた側の端部において、弾性バリアシートが前記表面シートと前記防漏シートの間に配され、胴回り部においては該弾性バリアシートが前記表面シートと前記吸収体との間に配されており、前記弾性バリアシートが撥水性不織布の間に複数の弾性部材を狭持固定して形成されている吸収性物品。
[2]前記弾性バリアシートが、実質的に吸収体上に接合されていない[1]項に記載の吸収性物品。
[3]前記弾性バリアシートの吸収体上に配された弾性部材が切断されている[1]項に記載の吸収性物品。
[4]腹側部および背側部の両方に複数の弾性部材を有する弾性バリアシートが、吸収性物品の長手方向における両端部において前記表面シートと前記防漏シートの間に配され、胴回り部においては該弾性バリアシートが前記表面シートと前記吸収体との間に配されている[1]項に記載の吸収性物品。
[5]前記腹側部に配された弾性バリアシートの弾性部材が、吸収体上を横切る部位には実質的に配されていない[4]項に記載の吸収性物品。
[6]前記液透過性の表面シートに液流れ防止処理が施されている[1]項に記載の吸収性物品。
[7]撥水性不織布間に所定の間隔で複数の弾性部材を伸張状態で配置固定し、
表面に複数の凸部を配列した第1ロールとこの第1ロールと対向する第2ロールの間に通過させ、弾性部材を第1ロールの凸部及び第2ロール間での加圧及び/又は加熱により一部の弾性部材を間欠的に切断し弾性バリアシートを得た後、
前記弾性バリアシートを所定の長さに切断して液透過性の表面シートおよび防漏シート間に上記弾性バリアシートを配置する際に、前記弾性部材の切断部を吸収体上に配する吸収性物品の製造方法。
[8]前記弾性バリアシートを構成する撥水性不織布の一方に間欠的に接着剤を塗布し、もう一方に連続的、或いは、間欠的に接着剤を塗布し、
前記撥水性不織布間に前記弾性部材を配置して貼り合せた際に、前記撥水性不織布の両側の接着剤が重なる領域と一方のみの接着剤が存在する領域を形成することにより、強接着部と弱接着部を形成し、
前記弱接着部において前記弾性部材を切断することを特徴とする[7]項に記載の吸収性物品の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の使い捨てオムツは、ウエスト回り及び胴回りのフィット性に優れ、かつ、防漏性能に優れる。そのため、オムツ着用者が長時間仰向けで寝ている状態であっても、着用者の背中とオムツとの間から体液が漏れ出して下着や寝具類を汚損してしまうというようなことがない。また、本発明の方法によれば、このような使い捨てオムツを効率よく製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい一実施態様であるテープ型(展開型)使い捨てオムツに基づき、図面を参照しながら説明する。本発明は図示した実施態様に限定されることはない。なお、各図の説明において同一の要素には同一の符号を付す。
【0012】
本実施態様の使い捨てオムツ1は、図1〜図3に示すように、表面シート2、防漏シート3及びこれら両シート2,3間に介在配置された吸収体6を有し、実質的に縦長に形成されている展開型のものである。
なお、以下の説明において、「幅方向」及び「長手方向」というときは、それぞれ「吸収性物品の幅方向」及び「吸収性物品の長手方向」を意味し、図中のX及びYで示す方向である。「上面」及び「下面」というときは、それぞれ「肌当接面(側の面)」及び「非肌当接面(側の面)」を意味する。
【0013】
本実施態様の使い捨てオムツ1は、図1及び2に示すように、長手方向中央部に股下部cを有し、股下部cから長手方向に背側及び腹側それぞれに延びる後身頃部r及び前身頃部fを有しており、長手方向の両端部にはそれぞれ後身頃側ウエスト開口部w1及び前身頃側ウエスト開口部w2を有している。本実施態様の使い捨てオムツ1は、股下部cの両側縁が内向きの円弧状に湾曲しており、全体として長手方向中央部が内方に括れた砂時計状の形状となっている。表面シート2は、吸収体6よりも外形寸法の大きい略矩形状の平面視形状を有しており、防漏シート3の幅方向中央部に配されている。防漏シート3は、オムツ1の外形形状に一致する砂時計状の外形を有している。防漏シート3としては、透湿フィルムシート4及び撥水性不織布シート5からなるラミネートシートであることが好ましく、該フィルムシート4が吸収体6側に配置されることが好ましい。表面シート2及び防漏シート3は、それぞれ吸収体6の幅方向両側縁部及び長手方向両端縁部から外方に延出しており、それらの延出部において直接的に又は他の部材を介在させて互いに接合されている。
【0014】
後身頃部rの幅方向両側部には、それぞれファスニングテープ9が幅方向外方に延出して取り付けられている。ファスニングテープ9には、メカニカルファスナーのフック部材(図示せず)が取り付けられている。このフック部材としては当該技術分野において公知のものを特に制限なく用いることができる。前身頃部fにおける防漏シート3の外表面(下面)には、ファスニングテープ9を止着自在なテープ止め8が設けられている。
【0015】
使い捨てオムツ1における長手方向両端部の後身頃側ウエスト開口部w1及び前身頃側ウエスト開口部w2には、それぞれ弾性バリアシート7(後身頃側弾性バリアシート7a及び前身頃側弾性バリアシート7b)が使い捨てオムツ1の幅方向に沿って略全幅に亘って配置されている。
弾性バリアシート7の基本的な構成は、2枚の撥水性不織布11及び12の間に複数のウエストギャザー用弾性部材13が挟持固定されているものである。後身頃側弾性バリアシート7aでは、ウエストギャザー用弾性部材13の他にも複数の胴回りギャザー用弾性部材14が撥水性不織布11及び12の間に挟持固定されている。
後身頃側弾性バリアシート7aにおいては、オムツ1の長手方向端部寄りのs1領域(ウエスト回り領域)にウエストギャザー用弾性部材13が設けられ、および股下部c寄りのs2領域(胴回り領域)に胴回りギャザー用弾性部材14が設けられており、これによってウエストギャザー及び胴回りギャザーが形成されている。一方、前身頃側弾性バリアシート7bにおいては、端部寄りのs1領域にウエストギャザー用弾性部材13が設けられており、これによってウエストギャザーが形成されている。
【0016】
使い捨てオムツ1における長手方向の両側部には、それぞれ複数本(図中では2本)のレッグギャザー用弾性部材15が略直線状に配されている。レッグギャザー用弾性部材15は、表面シート2と防漏シート3との間に挟持固定されており、これによってレッグギャザーが形成されている。レッグギャザー用弾性部材15は、糸状の形態を有し、使い捨てオムツ1の長手方向に沿って配置されており、また、前身頃部fと後身頃部rとの間に亘って配置されている。レッグギャザー用弾性部材15の両端部は、弾性バリアシート7に重ならない位置に配置され、図2中に示した符号uよりも長手方向端部側に配置されることはない。
【0017】
本発明の使い捨てオムツ1の後身頃部r側の長手方向端縁部の構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、図2に示すIII−III拡大断面図であり、本発明の使い捨てオムツ1の後身頃部r側の長手方向端縁部の断面図である。
【0018】
図3に示すように、表面シート2と防漏シート3との間に弾性バリアシート7aが配置され、さらに弾性バリアシート7と防漏シート3との間に吸収体6が介在配置されている。本実施態様では防漏シート3は、透湿フィルムシート4及び撥水性不織布シート5からなるラミネートシートであり、該フィルムシート4が吸収体6側に配置されている。
表面シート2の長手方向端縁部21と、弾性バリアシート7の長手方向端縁部71と、防漏シート3を構成する撥水性不織布シート5の長手方向端縁部51とは、長手方向に略一致しており(図3中の上端)、吸収体6の長手方向端縁部61よりも長手方向に延出している。「略一致している」とは、例えば表面シート2と弾性バリアシート7との関係では、表面シート2の長手方向端縁部21と弾性バリアシート7の長手方向端縁部71との間の位置ズレが、好ましくは10mm以内、より好ましくは5mm以内、最も好ましくは3mm以内であることを意味する。
【0019】
防漏シート3を構成する透湿性フィルムシート4の長手方向端縁部41は、吸収体6の長手方向端縁部61よりも長手方向に延出している。透湿性フィルムシート4の長手方向端縁部41は、図3に示したように撥水性不織布シート5の長手方向端縁部51よりも長手方向で短くてもよいが、撥水性不織布シート5の長手方向端縁部51と長手方向に略一致していてもよい。図示した態様は、オムツ1の長手方向端部のs1領域に透湿性フィルムシート4が存在しないので、s1領域の通気性が優れ、着用者の背中にあせもが発生するのを防止することができる。
【0020】
表面シート2と防漏シート3を構成する撥水性不織布シート5とは、s1領域において、弾性バリアシート7を介して接合されている。また、表面シート2と弾性バリアシート7とは、s1領域において直接接合されている。ここで「直接的に接合されている」とは、表面シート2と弾性バリアシート7とがシート等の部材を介在させることなく接合されていることを意味し、典型的には接着剤やヒートシールにより接合される。
防漏シート3を構成する透湿性フィルムシート4と吸収体6とは、部分的に接着剤により接合されている。
弾性バリアシート7と吸収体6とは実質的に接合されていないことが好ましく、このような構成により、吸収体6が液吸収する際に弾性バリアシート7が吸収体6の膨張を阻害しないので、液吸収性が優れている。また、吸収体端部が、接合されていないので、吸収体との間に空間を形成し防漏性に優れる。更に、吸収体6が液吸収により膨張しても、弾性バリアシート7からの圧迫を抑える。その結果、吸収体端部からの液が出てくることを抑えるので防漏性が優れる。
【0021】
表面シート2としては、使い捨てオムツ等の吸収性物品において従来用いられている液透過性のシートを特に制限なく用いることができる。例えば、親水化処理が施された各種不織布や開孔フィルムを用いることができる。表面シート2には、エンボス加工等により液流れ防止処理が施されていることが好ましい。
【0022】
防漏シート3としては、使い捨てオムツ等の吸収性物品において従来用いられている液不透過性又は液難透過性のシートを特に制限なく用いることができる。例えば、図3に示したような撥水性不織布シート5と透湿フィルムシート4とのラミネートシートに限らず、熱可塑性樹脂のフィルムを用いることもでき、水蒸気透過性を有するものを用いることもできる。
【0023】
吸収体6は、液保持性の吸収性コアが不織布からなるコアラップシートで被覆されて構成されている。ただし、本明細書ではコアラップシートを図示していない。
吸収性コアは、親水性の短繊維や親水性を有する長繊維のウェブを主体として構成され、高吸収性ポリマーを含有していてもよい。親水性の短繊維としては、木材パルプ、レーヨン、コットン等の天然パルプや、ポリエチレン等の合成樹脂を素材とする合成パルプが挙げられる。天然パルプと合成パルプとは、いずれか一方を用いてもよく、両方を用いてもよい。親水性を有する長繊維としては、本来的に親水性を有する長繊維や、本来的には親水性を有さないが親水化処理が施されることによって親水性が付与された長繊維が挙げられる。
吸収性コアには、液保持性を向上させるために、高吸収性ポリマーを含有させることができる。高吸収性ポリマーを含有させるには、短繊維の積繊物や長繊維のウェブに、高吸収性ポリマーを散布したり、埋設担持させたりすればよい。
【0024】
コアラップシートは、吸収性コアの上面、下面及び両側縁部を被覆することができれば、その構成に制限はない。コアラップシートとしては、使い捨てオムツ等の吸収性物品において従来用いられている不織布を特に制限なく用いることができ、特に液透過性の不織布を用いることが好ましい。例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、エアスルー不織布が挙げられる。
【0025】
弾性バリアシート7について、図4を参照しながら説明する。図4は、図3における弾性バリアシート7aの拡大断面図である。
弾性バリアシート7は、吸収体6の長手方向端縁部61を被覆し、吸収性コアの高吸収性ポリマーが漏れ出さないようにすることを主目的として設けられているものである。従って、弾性バリアシート7の平均細孔径は、高吸収性ポリマーの平均粒径よりも小さくなっていることが好ましく、具体的には、80μm以下であるのが好ましく、50μm以下であるのがより好ましい。また、弾性バリアシート7の平均細孔径は、生産能力等を考慮すると、14μm以上であるのが好ましい。
【0026】
弾性バリアシート7の平均細孔径は、例えば、JIS K3832「精密ろ過膜エレメント及びモジュールのバブルポイント試験方法」に準拠したバブルポイント法により測定することができる。その際の測定機器としては、例えば、Perm-Porometer(型式CPP-120AEXL-ESA、商品名、西華産業株式会社製)が挙げられる。
【0027】
弾性バリアシート7は、2枚の撥水性不織布11及び12の間に複数のウエストギャザー用弾性部材13及び胴回りギャザー用弾性部材14が挟持固定されてなる。2枚の撥水性不織布11と12とは、接着剤によって密着されている。
ウエストギャザー用弾性部材13及び14としては、使い捨てオムツ等の吸収性物品において従来用いられている弾性部材を特に制限なく用いることができるが、糸状の弾性部材を用いることが好ましい。特に、ウエストギャザー用弾性部材13としては、帯状の弾性部材を用いるよりも糸状の弾性部材を用いることで、太さの違う複数の糸状弾性体を組み合わせることにより、同一伸張率で製造しても部分的に伸長応力を調整することが可能であり、身体へのフィット性を向上させることができるため、糸状の弾性部材を用いることが好ましい。また、帯状の弾性体であれば、伸張させることにより幅縮みを生ずるが、糸状の弾性部材ではそれらを配置した範囲で幅縮みを生じることがないため、履き心地に優れている。さらには仮に大きな圧力が加わって撥水性不織布11を通過して体液が滲み出した場合、発泡ウレタンのような弾性帯では体液が滲みて撥水性不織布11および12先端から漏れ出る心配がある。しかしながら糸状弾性体であれば、弾性体間で撥水性不織布同士、あるいは糸状弾性体と撥水性不織布間において接着剤による固定が行われ上記の問題が発生しない。
糸状の弾性部材の場合、その太さは一般に100〜1000デニール、特に500〜1000デニールであることが好ましい。
本実施態様においては、ウエストギャザー用弾性部材13として3本の糸状の弾性部材を、胴回りギャザー用弾性部材14として6本の糸状の弾性部材を用いているが、本数は特に限定されない。また、ウエストギャザー用弾性部材については、ウエストギャザー用弾性部材13の方が胴回りギャザー用弾性部材14より太いというように、径の異なるものを用いてもよい。
【0028】
弾性バリアシート7を構成する撥水性不織布11及び12としては、使い捨てオムツ等の吸収性物品において従来用いられている不織布を特に制限なく用いることができ、例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド不織布の他、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、エアスルー不織布、エアレイドシートを用いることができる。坪量は、一般に10〜50g/m2、特に15〜30g/m2であることが好ましい。
【0029】
図3及び図4に示されているように、弾性バリアシート7は、吸収体6の長手方向端縁部61の肌当接面側を被覆している。この弾性バリアシート7により、吸収体6の長手方向端縁部61が被覆され、吸収性コア中の高吸収性ポリマーが漏れ出すのを防ぐことができる。弾性バリアシート7により吸収体6が被覆される(長手方向の)長さは適宜設定されるが、好ましくは5〜40mm、更に好ましくは10〜30mmである。
【0030】
また、弾性バリアシート7において、吸収体6上に配された弾性部材14が切断されていてもよい。具体的には、図2中、弾性バリアシート7のs2領域のうち、吸収体6の幅方向の長さtの部分において、胴回りギャザー用弾性部材14が切断される。この構成により、弾性バリアシート7の吸収体6上に配された部分は、バリアの襞がなくなり、身体追従性が向上し、防漏性を向上させることができる。
【0031】
使い捨てオムツ1の前身頃部f側の構成は、一部の構成を除き、後身頃部r側の構成と同様の構成を有している。具体的には、前身頃側弾性バリアシート7bは、胴回りギャザー用弾性部材14を有していないこと以外の構成は、後身頃側弾性バリアシート7aの構成と同様である。着用者が長時間うつ伏せの姿勢でいることにより体液が着用者の腹とオムツとの間から流出する、というような事態は想定しにくい。そのため、ウエストギャザーが機能すれば十分であり、胴回りギャザーは不要である。また、前身頃側弾性バリアシート7bが吸収体6の肌当接面側を被覆する(長手方向の)長さは、後身頃側弾性バリアシート7aが吸収体6を被覆する長さよりも短くてよく、吸収体6上に弾性部材が実質的に配されていなくてもよい。
【0032】
別の好ましい一実施態様を図5に示す。図5では、弾性バリアシート7が表面シート2に密着している。この構成により、吸収体6の吸液性が弾性バリアシート7によって阻害されることがない。その他の点については、上述した実施態様と同様である。
【0033】
次に、本発明の使い捨てオムツの製造方法について説明する。
まず、弾性バリアシート7は、特開2000−26015号公報や特開2004−229857号公報などの特許文献に記載の方法を参照して製造することができる。ただし、これらの特許文献に記載の方法ではすべての弾性体を同時に切断しているのに対し、本発明では一部の弾性体のみを切断するため、弾性体による弾性がある部分と弾性体切断により弾性を失った部分とのテンションバランスを制御する必要がある。
具体的な製造方法の一例を図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の使い捨てオムツの製造工程の一部を示す斜視図であり、図6(a)は、弾性バリアシートの製造工程を示し、図6(b)は、作製した弾性バリアシートを使い捨てオムツの所定位置に配置し裁断するオムツの製造工程を示す。
【0034】
まず、撥水性不織布11及び12の間に、所定の間隔で複数の弾性部材13及び14を伸張状態で配置固定する。
図6(a)において、所定幅を有する長尺状の撥水性不織布シート(下面)12が、繰り出し装置(図示せず)より連続的に繰り出され、接着剤塗布装置101により接着剤を連続的に塗布される。
【0035】
接着剤塗布装置101の下流側には、回転可能な円筒状の弾性部材ガイドロール102が配されており、複数本の弾性部材13及び14が、弾性部材繰り出し装置(図示せず)から連続的に繰り出され、弾性部材ガイドロール102に案内されている。弾性部材ガイドロール102は、その幅方向が撥水性不織布シート12の搬送方向と直交するように配置されている。弾性部材ガイドロール102には、その幅方向に所定間隔をおいて且つその円周方向に複数の案内溝が設けられていることが好ましく、弾性部材13及び14が伸張状態下に互いに平行になるように各案内溝に案内される。
弾性部材ガイドロール102は、その周面が撥水性不織布シート12と当接しており、接着剤が連続的に塗布された撥水性不織布シート12上に、弾性部材13及び14を圧着する役割を果たす。この場合、ガイドロール102は金属バーなどで代用してもよい。
【0036】
弾性部材ガイドロール102の下流側では、撥水性不織布シート(上面)11が、繰り出し装置(図示せず)より連続的に繰り出され、接着剤塗布装置103により接着剤を間欠的に又は連続的に塗布される。
また、弾性部材ガイドロール102の下流側には、一対のロールからなるプレスロール104が配されており、前記の接着剤を塗布された撥水性不織布シート(上面)11が当該プレスロール104に案内される。当該プレスロール104により、撥水性不織布シート(下面)12と撥水性不織布シート(上面)11とが圧着され、両シートの間に弾性部材13及び14が狭持固定された積層シート105が形成される。
【0037】
ここで、撥水性不織布シート11に接着剤を間欠的に塗布した場合には、撥水性不織布シート11の上層接着剤と撥水性不織布シート12の下層接着剤が重なる領域(強接着部109)は、両面から弾性部材を接着するため強い接着力を発現する強接着が形成され、一方、撥水性不織布シート11の未塗工部と撥水性不織布シート12の下層接着剤が重なる領域(弱接着部110)は、下層接着剤のみの片側で弾性部材を接着するため弱い接着力となり弱接着部が形成され、かくして強接着部109と弱接着部110とを交互に有する積層シート105が形成される。また、撥水性不織布シート11あるいは12の少なくとも一方に接着剤を塗布し、弾性部材14に接着剤を間欠的に塗工して撥水性不織布シート11および12と積層することにより(後ほど切断される弾性部材14の部位に対しては弱接着部を形成)、強接着部109と弱接着部110とを交互に有する積層シート105を形成させることができる。弱接着部110では、後述の工程により弾性部材を切断し、弾性力を減衰させることができる。強接着部とは、糸状の弾性体を伸張状態で不織布間に安定的に接着可能な部位をいい、弱接着部とは、逆に糸状の弾性体が伸張させられると不織布間で固定できない部位をいう。接着力の測定方法は、接着剤のはく離接着強さ試験方法(JIS K6854)のT形はく離試験を参照して行うことができる。弱接着部110および強接着部109のそれぞれの領域から接着部分の寸法が収まるようにそれぞれの接着領域でなるべく寸法が同一になるようにサンプリングしてはく離強度を測定することができる。すなわちサンプル幅、サンプル長さをおむつの大きさから測定可能な範囲でサンプリングして測定すればよい。複数の試験片が単一のおむつからサンプリングできないときには複数のおむつに跨ってサンプリングして測定すればよい。はく離試験の結果、強接着部109に対する弱接着部110の接着強度の割合(弱接着部110/強接着部109)を測定できるようにサンプリングを工夫すればよい。
なお、撥水性不織布シート11に接着剤を連続的に塗布した場合には、弾性部材の全体が撥水性不織布シート11及び12の両面から接着されるため強い接着力を発現し、弾性部材の位置が変動しないように固定することができる。
【0038】
次いで、前記の形成した積層シート105を、表面に複数の凸部を所定位置に配列した第1ロール(凸部ロール)106とこの第1ロール106と対向する第2ロール(平滑ロール)107とからなる切断ロール108の間に通過させ、弾性部材を第1ロール106の凸部106a及び第2ロール107間での加圧及び/又は加熱により弾性部材14の一部を間欠的に切断し弾性バリアシートを得る。ただし、この段階の弾性バリアシートは、後身頃側弾性バリアシート7aと前身頃側弾性バリアシート7bとが一体となった状態である。
【0039】
第1ロール106と第2ロール107とは、第1ロール106の凸部106aが第2ロール107に当たる時以外は接触しておらず、積層シート105は第2ロール107に接触している。
【0040】
第1ロール106の凸部106aは、後身頃側弾性バリアシート7aにおいて吸収体6を横切る部位の弾性部材14のみを切断する役割を果たす。当該部位は前記の弱接着部である。目的の部分の弾性部材14のみを切断するために、第1ロール106の凸部106aは、第1ロール106表面の所定位置に配列され、また、積層シート105の搬送と第1ロール106及び第2ロール107の回転とは所定の速度に同期される。
また、第1ロール106の径の大きさは、目的の部分の弾性部材14のみを切断するように適宜決定される。
【0041】
第1ロール106及び第2ロール107はいずれも加熱可能であり、このような加熱を行うことで、弱接着部における弾性部材14のみを一層高速で効果的に切断することができる。ただし、シートが常に触れる第2ロール107を加熱することは、熱により積層シート105を固くしてしまう可能性があり好ましくない。第2ロール107の加熱温度は、積層シート105の損傷防止の点から、積層シート105の構成物質の融点付近またはそれ以下が好ましい。例えば、加熱は第1ロール106のみに行い、第2ロール107は積極的に加熱しないようにすることが好ましい。
また、第1ロール106の加熱温度は、弾性部材及び基材シートの材質、弾性部材の本数並びに基材シートの搬送速度等にもよるが、一般に30〜250℃が好ましく、50〜150℃がより好ましい。80〜250℃が特に好ましい。
【0042】
なお、積層シート105の加熱された非接着部の温度は、積層シート105の搬送速度にも多少影響されるが、搬送速度が極端に速い場合を除いて、第1ロール106及び/又は第2ロール107の加熱温度とほぼ等しい。非接着部の厳密な温度は、赤外線温度計等の測定装置を用いて測定することができる。
【0043】
上記の加圧切断における圧力は、弾性部材14及び積層シート105の厚み、弾性部材14の本数並びに積層シート105の搬送速度等にもよるが、一般に線圧で100〜3000N/cm、特に1000〜2000N/cmとすることが好ましい。かかる範囲で加圧することによって、基材シートに損傷を与えることなく弾性部材14のみを一層容易に切断することができる。また、基材シートの搬送を止めることなく切断が行えるので生産性も向上する。
【0044】
本発明では一部の弾性体のみを切断するため、弾性体による弾性がある部分と弾性体切断により弾性を失った部分とのテンションバランスを制御する必要がある。その制御方法としては、積層シート105を任意の寸法で切断、90度反転して吸収体上に配置する際に、先端を切断された積層シート105を回転ベルトで押さえながら反転ロール上に供給し、次いで任意の寸法で後端を切断し、反転ロール上に吸引させ、積層シート105を90度反転させた後、吸収体上に積層させる。
【0045】
上述のようにして弱接着部における弾性部材14のみが切断された積層シート105は、矢印A方向に搬送され、引き続く次工程である積層シート切断部(図示せず)において、公知の切断手段によって所定の長さに切断されて毎葉の弾性バリアシート7が得られる。ただし、この段階の弾性バリアシートは、後身頃側弾性バリアシート7aと前身頃側弾性バリアシート7bとが一体となった状態である。
【0046】
このようにして得られた弾性バリアシート7は、矢印B方向に搬送され、例えば図6(b)に示すように、矢印C方向に搬送されている別途所定間隔で吸収体6が配された長尺の防漏シート3上に、吸収体6の長手方向端部の所定位置を被覆するように配置される。さらに、この上に長尺の表面シート2(図6(b)では示さず)を配し接着した後に、所定間隔(符号jの位置)で裁断することにより、使い捨てオムツを連続的に製造することができる。このとき、弾性バリアシート7は、前記裁断と同時に、後身頃側弾性バリアシート7aと前身頃側弾性バリアシート7bとに切断される。
【0047】
本発明において、弱接着部は、弾性部材を固定している強接着部よりも弱い接着力のため、弾性部材がシートに強固に固定されることがなく、弾性部材は切断後、自身の収縮力により収縮するが、その収縮方向は弾性部材が貼着された軌跡沿って直線的に収縮するため、弾性部材が折れたり、曲がったりせず見栄えがよいものとなる。また、弱接着部の接着力は、強接着部の接着力の5〜80%が好ましい。80%を超えて接着力が高くなると、弾性部材が固定されてしまい、非伸縮部の形成ができなくなり、一方、5%未満の接着力では安定して接着が出来なくなり好ましくない。更に好ましくは50%以下が良い。弱接着部の固定は強固である必要が無く、シート間が弱接着されていればよいので、少ない接着力にする方が、コストが低くすみ好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の使い捨てオムツの好ましい一実施態様である展開型の使い捨てオムツを示す斜視図である。
【図2】図1に示す展開型の使い捨てオムツを引き伸ばした状態で示す平面図である。
【図3】図2に示すIII−III拡大断面図である。
【図4】図3における弾性バリアシートの拡大断面図である。
【図5】別の好ましい一実施態様を示す断面図である。
【図6】本発明の使い捨てオムツの一製造方法を示す断面図であり、図6(a)は、弾性バリアシートの製造工程を示し、図6(b)は、作製した弾性バリアシートを使い捨てオムツの所定位置に配置し裁断するオムツの製造工程を示す。
【符号の説明】
【0049】
1 使い捨てオムツ
2 表面シート
3 防漏シート
4 透湿フィルムシート
5 撥水性不織布シート
6 吸収体
7 弾性バリアシート
7a 後身頃側弾性バリアシート
7b 前身頃側弾性バリアシート
8 テープ止め
9 ファスニングテープ
11 撥水性不織布(上面)
12 撥水性不織布(下面)
13 ウエストギャザー用弾性部材
14 胴回りギャザー用弾性部材
15 レッグギャザー用弾性部材
21 表面シートの長手方向端縁部
41 透湿性フィルムシートの長手方向端縁部
51 撥水性不織布シートの長手方向端縁部
61 吸収体の長手方向端縁部
71 弾性バリアシートの長手方向端縁部
101 接着剤塗布装置
102 弾性部材ガイドロール
103 接着剤塗布装置
104 プレスロール
105 積層シート(弾性バリアシート)
106 第1ロール(凸部ロール)
106a 凸部
107 第2ロール(平滑ロール)
108 切断ロール
109 強接着部
110 弱接着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液透過性の表面シート、防漏シート及び液保持性の吸収体を備え、左右両側部にファスニングテープを備えた、実質的に縦長の吸収性物品であって、
吸収性物品の長手方向における前記ファスニングテープを備えた側の端部において、弾性バリアシートが前記表面シートと前記防漏シートの間に配され、胴回り部においては該弾性バリアシートが前記表面シートと前記吸収体との間に配されており、前記弾性バリアシートが撥水性不織布の間に複数の弾性部材を狭持固定して形成されている吸収性物品。
【請求項2】
前記弾性バリアシートが、実質的に吸収体上に接合されていない請求項1記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記弾性バリアシートの吸収体上に配された弾性部材が切断されている請求項1記載の吸収性物品。
【請求項4】
腹側部および背側部の両方に複数の弾性部材を有する弾性バリアシートが、吸収性物品の長手方向における両端部において前記表面シートと前記防漏シートの間に配され、胴回り部においては該弾性バリアシートが前記表面シートと前記吸収体との間に配されている請求項1記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記腹側部に配された弾性バリアシートの弾性部材が、吸収体上を横切る部位には実質的に配されていない請求項4記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記液透過性の表面シートに液流れ防止処理が施されている請求項1記載の吸収性物品。
【請求項7】
撥水性不織布間に所定の間隔で複数の弾性部材を伸張状態で配置固定し、
表面に複数の凸部を配列した第1ロールとこの第1ロールと対向する第2ロールの間に通過させ、弾性部材を第1ロールの凸部及び第2ロール間での加圧及び/又は加熱により一部の弾性部材を間欠的に切断し弾性バリアシートを得た後、
前記弾性バリアシートを所定の長さに切断して液透過性の表面シートおよび防漏シート間に上記弾性バリアシートを配置する際に、前記弾性部材の切断部を吸収体上に配する吸収性物品の製造方法。
【請求項8】
前記弾性バリアシートを構成する撥水性不織布の一方に間欠的に接着剤を塗布し、もう一方に連続的、或いは、間欠的に接着剤を塗布し、
前記撥水性不織布間に前記弾性部材を配置して貼り合せた際に、前記撥水性不織布の両側の接着剤が重なる領域と一方のみの接着剤が存在する領域を形成することにより、強接着部と弱接着部を形成し、
前記弱接着部において前記弾性部材を切断することを特徴とする請求項7記載の吸収性物品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−50467(P2009−50467A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−220201(P2007−220201)
【出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】