説明

吸収性物品

【課題】表面シートを透過した体液を好適に吸収体に移行させる。
【解決手段】吸収体コア31が透液性の被覆部材32により被覆された吸収体3と、この吸収体の肌側に設けられた透液性のトップシート1とを備える紙おむつ100であって、被覆部材は、吸収体コアをトップシート側から被覆するセカンドシート32a及び上側シート32bと、吸収体コアをトップシートと反対側から被覆する下側シート32cとを備え、セカンドシート及び上側シートの周縁部と下側シートの周縁部とは貼り合わされ、セカンドシート及び上側シートには、トップシート側に突出した複数の凸部d1、…及び吸収体コア側に凹んだ複数の凹部d2、…のうち、少なくとも一方が形成されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体液を吸収する紙おむつやインナーパッドなどの吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、吸収性物品には、吸収体の肌側に透液性の表面シートが配設されたものがある。この表面シートは、着用者の肌に接することから、体液を吸収体に素早く移行させる性能の向上を図る上で、当該表面シートの肌側に凹凸形状を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−250836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、表面シートが体液により濡れた状態となると、表面シート及び吸収体の表面の素材によっては当該表面シートと吸収体との間に隙間が生じ易くなってしまうといった問題がある。この場合には、上記特許文献1のように、表面シートに凹凸加工を施しても、表面シートから吸収体に体液を適正に移行させることができず、吸収性能が低下して体液漏れを生じさせる虞があった。
なお、表面シートと吸収体との間に隙間を生じ難くするために、例えば、接着剤の量やその塗布面積を増大させると、接着剤が塗布された部分によって表面シートから吸収体への体液の移行、即ち、吸収体による体液の吸収を適正に行うことができなくなってしまう。
【0005】
そこで、本発明の課題は、表面シートを透過した体液を好適に吸収体に移行させることができる吸収性物品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
吸収体コアが透液性の被覆部材により被覆された吸収体と、この吸収体の肌側に設けられた透液性の表面シートとを備える吸収性物品であって、
前記被覆部材は、
前記吸収体コアを前記表面シート側から被覆する第1被覆部材と、
前記吸収体コアを前記表面シートと反対側から被覆する第2被覆部材と、を備え、
前記第1被覆部材の周縁部と前記第2被覆部材の周縁部とは貼り合わされ、
前記第1被覆部材には、前記表面シート側に突出した複数の凸部及び前記吸収体コア側に凹んだ複数の凹部のうち、少なくとも一方が形成されてなることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品において、
前記第1被覆部材は、
前記表面シート側に配設されたセカンドシートと、
前記吸収体コア側に配設された第1被覆シートと、を備え、
前記セカンドシートと前記第1被覆シートとが重ね合わされた後、前記複数の凸部及び前記複数の凹部のうち、少なくとも一方が形成されてなることを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の吸収性物品において、
前記複数の凸部及び前記複数の凹部は、前記第1被覆部材の股下部に腹側部と背側部とを結ぶ長手方向に沿って形成されていることを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の吸収性物品において、
前記第1被覆部材の股下部に設けられている前記複数の凸部及び前記複数の凹部の数は、前記長手方向と略直交する幅方向の中央部側が当該股下部の前記幅方向の端部側よりも多くなっていることを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の吸収性物品において、
前記複数の凸部及び前記複数の凹部は、前記第1被覆部材の前記腹側部側及び前記背側部側のうち、少なくとも一側に、前記長手方向と略直交する幅方向に沿って形成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の吸収性物品において、
前記第1被覆部材には、前記複数の凸部が形成され、
前記複数の凸部の先端部は、前記表面シートの前記吸収体コア側の面に接着されていることを特徴としている。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の吸収性物品において、
前記第2被覆部材の周縁部は前記第1被覆部材の周縁部よりも肌側に位置するように配設されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、吸収体コアを表面シート側から被覆する第1被覆部材に形成された複数の凸部及び複数の凹部のうち、少なくとも一方によって、当該第1被覆部材の表面積を大きくすることができ、表面シートを透過した体液の吸収体コアへの引き込み速度を向上させて、当該吸収体に体液を好適に移行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明を適用した吸収性物品として例示する実施形態1の紙おむつの展開図である。
【図2】図1のII−II線における紙おむつの要部断面図である。
【図3】変形例1の紙おむつの展開図である。
【図4】変形例2の紙おむつの展開図である。
【図5】本発明を適用した吸収性物品として例示する実施形態2のインナーパッドの展開図である。
【図6】図5のVI−VI線におけるインナーパッドの要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0016】
[実施形態1]
図1は、本発明を適用した実施形態1の紙おむつ100の展開図であり、図2は、図1のII−II線における紙おむつ100の要部断面図である。
【0017】
実施形態1の紙おむつ100は、例えば、図示は省略するが、着用者の股下側を腹側から背側にかけて覆うパンツ形状に成形される紙おむつ100である。
なお、以下の説明にあっては、着用者の背側から股下を通って腹側に亘る方向を長手方向Xとし、長手方向Xに略直交する一の方向を幅方向Yとする。
【0018】
具体的には、図1及び図2に示すように、紙おむつ100は、当該紙おむつ100の着用者の身体と接する接触面に配されるトップシート1と、使用装着時に外部側に設けられる外装体2と、トップシート1と外装体2との間に介装される吸収体3と、この吸収体3の幅方向Y両側縁部に設けられたギャザーシート4とを備えている。
【0019】
トップシート1は、尿などの体液を速やかに透過させる透液性を有し、吸収体3の表面側(肌側)を覆う形状に形成されている。即ち、トップシート1は、吸収体3の肌側に設けられた表面シートを構成している。
なお、トップシート1の幅方向Y側の端部は、ギャザーシート4の内側に折り返されるようにして接着固定されている。
【0020】
トップシート1は、例えば、透液性の不織布等により形成されている。
また、トップシート1を形成する不織布の素材としては、天然繊維、合成繊維のいずれを用いても良い。天然繊維としては、例えば、綿、セルロース(木材パルプ)、羊毛、絹等が挙げられる。また、合成繊維としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエステル(PET)、アクリル等が挙げられる。また、PE/PP混合不織布、PE/PET混合不織布、上記素材を適宜組み合わせたバイコンポーネント繊維(混合繊維)もトップシート1として用いることができる。
【0021】
外装体2は、不透液性を有する不織布からなる外面シート2aと、この外面シート2aに貼設された透液性の内面シート2bとにより構成され、吸収体3の裏面側(装着時における外部側)を覆う形状に形成されている。
【0022】
内面シート2bは、トップシート1と同様に、例えば、透液性の不織布等により形成されている。また、内面シート2bを形成する不織布の素材としては、例えば、トップシート1を形成する不織布と同様の素材が挙げられる。
【0023】
また、内面シート2bの内側には、着用者の腰周りに配される漏れ防止シート8が設けられている(図1参照)。
即ち、外装体2の長手方向Xの一方の端部には、当該紙おむつ100の着用者の腹周りを被覆する腹側部5が形成され、他方の端部には、着用者の背周りを被覆する背側部6が形成されているとともに、腹側部5と背側部6との間に、着用者の股間部を被覆する股下部7が形成されている。そして、腹側部5及び背側部6の内面シート2bの内側には、漏れ防止シート8がそれぞれ貼設されている。
【0024】
漏れ防止シート8は、紙おむつ100装着時に着用者の腰回りに配される不透液性のシートであって、吸収体3が吸収しきれなかった体液若しくは吸収体3が一旦吸収した後、体圧などにより染み出した体液等の紙おむつ100外部への漏れ出しを防止するものである。
また、漏れ防止シート8の股下部7側の端部は、吸収体3の長手方向X両端部の上面を被覆するように配設されている。
【0025】
腹側部5及び背側部6は、ほぼ等しい幅を有する略矩形状に形成されている。そして、腹側部5の幅方向Y側の各端部と背側部6の幅方向Y側の各端部がそれぞれ固着されて脇部を形成することで、紙おむつ100がパンツ形状に成形されるようになっている。
【0026】
さらに、腹側部5及び背側部6における外面シート2aと内面シート2bとの間には、弾性部材としての複数本の糸ゴム5a、6aが挟み込まれて固着されている。これにより、紙おむつ100の使用の際に、着用者の胴周り及び腰周りで、紙おむつ100が伸縮自在となるように構成されている。
【0027】
また、外装体2の幅方向Y側の両縁部の各々には、腹側部5の幅方向Y側の各端部から股下部7を通り背側部6の幅方向Y側の各端部に亘って、紙おむつ100の着用者の脚の周りを囲む一対の脚周り部10、10が形成されている。
脚周り部10は、着用者の脚周りに対応させて形成された脚周り用開口部の縁部に沿って、着用者の脚の周りに接触する一対の脚周りギャザー10a、10aが設けられている。
【0028】
脚周りギャザー10aには、外面シート2aと内面シート2bとの間に、紙おむつ100の使用の際に着用者の股間部やそけい部等に対する外装体2の密着性を向上させるための複数本の糸ゴム10b、…が配設されている。
【0029】
外装体2の吸収体3側には、防水フィルム11が配設されている。
防水フィルム11は、遮水性を有し、吸収体3の被覆部材32(後述)を通過した水様分が外装体2側に漏れることを防止する働きをなす。
【0030】
ギャザーシート4は、紙おむつ100におけるトップシート1側において、吸収体3の幅方向Y両側縁部に、吸収体コア31の腹側端部から背側端部にわたり、股下両端部に相当する位置に備えられている。
また、ギャザーシート4は、不透液性の不織布のシートを二つ折りにし、折り合わされた面を、例えば、ホットメルトや、ヒートシール、超音波シール等により固着させることにより形成されている。また、ギャザーシート4は、不織布のシートを二つ折りにした状態で、その基端部がトップシート1と外面シート2aとの間に挟まれるように固着されることにより固定されている。そして、不織布のシートが折り合わされた面間に、複数本の糸ゴム4a、…が挟み込まれている。
【0031】
このような構造のギャザーシート4が紙おむつ100に固着されて備えられた状態において、当該ギャザーシート4の自由端部が起立することにより立体ギャザー4bが形成される。そして、ギャザーシート4は、糸ゴム4aによって着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形することで、着用者の身体に密着するようになっている。
【0032】
なお、ギャザーシート4を形成する不織布は、上記したトップシート1及び外面シート2aを形成する不織布とほぼ等しい素材から構成され、また、これら不織布の製造方法もほぼ等しくなっている。
【0033】
吸収体3は、紙おむつ100の使用時に体液としての尿等の水様成分を吸収するものである。具体的には、吸収体3は、吸収体コア31と、この吸収体コア31を覆う透液性の被覆部材32とを備えている。
【0034】
吸収体コア31は、例えば、その長手方向Xが紙おむつ100の長手方向Xとほぼ等しくなるように腹側部5から股下部7を通って背側部6に亘って配設されている。
さらに、吸収体コア31は、例えば、紙おむつ100の形状に対応させて、腹側部5側及び背側部6側に対して股下部7側が幅狭となるように内側に凹んで形成されている。
【0035】
また、吸収体コア31は、例えば、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と高吸収性ポリマー等の高吸水性樹脂とが組み合わされて形成されている。
【0036】
被覆部材32は、吸収体コア31を全体的に包装し、透液性を有して体液を吸収する働きをなす。また、被覆部材32は、吸収体3のよれや割れを防ぐ働きもなす。具体的には、被覆部材32は、吸収体コア31をトップシート1側(図2における上側)から被覆するセカンドシート32a及び上側シート32bと、吸収体コア31をトップシート1と反対側(図2における下側)から被覆する下側シート32cとを備えている。
【0037】
セカンドシート32a及び上側シート32bは、第1被覆部材として、吸収体コア31のトップシート1側から当該吸収体コア31のトップシート1側の略全面を被覆する。
即ち、セカンドシート32aは、トップシート1側に配設されている。そして、セカンドシート32aは、トップシート1より液体の透過速度が速くなるように親水度が高められ、トップシート1を透過した液体を速やかに吸収体コア31へ移行させる。また、セカンドシート32aは、液体を速やかに吸収体コア31へ移行させて吸収体コア31による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液体の吸収体コア31からの「逆戻り」現象を防止し、トップシート1を乾燥した状態とすることができる。
このセカンドシート32aのトップシート1と反対側に、当該セカンドシート32aと重なるように上側シート32b(第1被覆シート)が配設されている。そして、セカンドシート32aと上側シート32bとが重ね合わされた状態で、例えば、熱圧着や熱融着や所定の接着剤による接着等により一枚のシート状に形成されている。
【0038】
また、セカンドシート32a及び上側シート32bには、複数の凸部d1、…及び複数の凹部d2、…により構成される第1〜第3凹凸部33a〜33cが所定位置に形成されている(図1及び図2参照)。
第1〜第3凹凸部33a〜33cは、例えば、上下に波打つような形状で所定位置に形成され、具体的には、セカンドシート32a及び上側シート32bの幅方向Y側の各端部に、長手方向Xに長尺な第1凹凸部33aがそれぞれ形成され、これら第1凹凸部33aよりも内側(幅方向Yの中央部側)に、第2凹凸部33b及び第3凹凸部33cが形成されている(図1参照)。
なお、凸部d1とは、トップシート1側に突出した形状をなす部分であり、凹部d2とは、トップシート1と反対側(吸収体コア31側)に凹んだ形状をなす部分である(図2参照)。また、図1にあっては、第1〜第3凹凸部33a〜33cを破線で表している。
【0039】
第1凹凸部33aは、図2に示すように、例えば、セカンドシート32a及び上側シート32bの幅方向Y側の各端部に、所定数ずつ設けられている。各第1凹凸部33aは、腹側部5(背側部6)から股下部7を通り背側部6(腹側部5)に亘るように長手方向Xに沿って形成されている。
そして、セカンドシート32a及び上側シート32bの幅方向Y側の両端部の第1凹凸部33aにより幅方向Yに挟まれるようにして、第2凹凸部33b及び第3凹凸部33cが設けられている。
【0040】
第2凹凸部33bは、セカンドシート32a及び上側シート32bの股下部7の略中央部に長手方向Xに沿って所定数設けられている。
第2凹凸部33bの数は、第1凹凸部33aよりも多くなっている。即ち、セカンドシート32a及び上側シート32bの股下部7に設けられている複数の凸部d1、…及び複数の凹部d2、…の数は、幅方向Yの中央部側が当該股下部7の幅方向Yの端部側よりも多くなっている。
また、各第2凹凸部33bの幅方向Yの長さは、第1凹凸部33aの幅方向Yの長さに対して短く(幅狭と)なっている(図2参照)。
【0041】
第3凹凸部33cは、セカンドシート32a及び上側シート32bの長手方向X側の両端部に幅方向Yに沿って所定数設けられている。即ち、第3凹凸部33cは、第2凹凸部33bを長手方向Xに挟むように、当該第2凹凸部33bよりも長手方向Xの端部側、具体的には、腹側部5側及び背側部6側に配置されている(図1参照)。
【0042】
第1〜第3凹凸部33a〜33cは、例えば、重ね合わされたセカンドシート32a及び上側シート32bを、表面に波型の溝が形成された所定のローラ(例えば、熱圧着用のローラ;図示略)により処理することで形成される。
即ち、重ね合わされたセカンドシート32a及び上側シート32bを、例えば、熱圧着、熱融着、ホットメルト接着剤による接着等により一枚のシート状に形成する場合に、表面に溝が所定のピッチ及び深さ(高さ)で所定方向に形成された一対のローラに通して加熱処理や加圧処理を行うことにより、当該セカンドシート32a及び上側シート32bの表面に第1〜第3凹凸部33a〜33cを形成する。
なお、加熱処理における温度は、例えば、セカンドシート32aと上側シート32bをホットメルト接着剤により接着する場合には、35〜120℃が接着剤の染み出し量が少ない点で好ましい。
また、加熱処理及び加圧処理用の一対のローラは、一組であっても良いし、複数組み合わせても良い。
【0043】
ここで、ホットメルト粘着剤としては、例えばスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体、脂肪族芳香族共重合体などを挙げられる。これらの中でも特に、前記脂肪族芳香族共重合体を主成分とし、低分子量のオイル分を低減したものを使用することにより、経時的に透湿性フィルムの微細孔にオイル分が浸透し接着力が低下するのを防止することが可能となり、所定の貼り合わせ強度を確保できるようになる。
また、セカンドシート32a及び上側シート32bの接着には、例えば、粉末ポリエチレン接着を適用しても良い。
【0044】
また、第1〜第3凹凸部33a〜33cの複数の凸部d1、…の先端部は、トップシート1の肌と反対側(吸収体コア31側)の面に所定の接着剤(例えば、ホットメルト粘着剤等)を用いて接着されている。
【0045】
セカンドシート32a及び上側シート32bは、トップシート1と同様の素材や、スパンレース、スパンボンド、SMS、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙等により形成されている。特に、セカンドシート32a及び上側シート32bに第1〜第3凹凸部33a〜33cを形成する上で、エアスルー不織布が嵩高であり好ましい。この場合、第1〜第3凹凸部33a〜33cを嵩高に形成する上で、例えば、セカンドシート32aの坪量を23g/m2程度とし、上側シート32bの坪量を20g/m2程度としても良い。
また、エアスルー不織布には、芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが、剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
また、セカンドシート32aは、トップシート1よりも親水度が高くなるように親水化剤(界面活性化剤)による処理などが施されていても良い。
なお、セカンドシート32aの熱収縮率は、上側シート32bの熱収縮率よりも小さい方が好ましい。また、セカンドシート32aの厚さは、上側シート32bの厚さよりも厚い方が好ましい。
【0046】
また、セカンドシート32a及び上側シート32bを同じ素材から形成する場合には、熱圧着により一枚のシート状に形成することが可能であり、ホットメルト接着剤を用いる必要がない点で好ましい。
【0047】
下側シート32cは、第2被覆部材として、吸収体コア31をトップシート1と反対側から被覆する。
具体的には、下側シート32cは、吸収体コア31のトップシート1と反対側の面(図2における底面)を覆い、さらに吸収体コア31の端部に沿って当該吸収体コア31のトップシート1側に折り返されている。そして、下側シート32cの折り返された部分が、吸収体コア31の肌側に配置されたセカンドシート32aの周縁部の上面に接着されている。即ち、下側シート32cの周縁部は第1被覆部材を構成するセカンドシート32aの周縁部よりも肌側に位置するように配設されている。
ここで、セカンドシート32aは、当該吸収体コア31のトップシート1側の略全面を被覆するように配設されているため、セカンドシート32aと下側シート32cとの接着部分は、吸収体コア31のより外端部側に位置している。つまり、セカンドシート32aと下側シート32cとの接着位置は、吸収体コア31の長手方向X及び幅方向Yの中央部よりも離れた位置となっている。
なお、下側シート32cとセカンドシート32aとの接着方法としては、例えば、ホットメルト接着剤による接着、熱圧着等が挙げられるが、一例であってこれらに限られるものではなく、内部から吸収体コア31が漏れ出さないように貼り合わせる方法であれば適宜任意に変更可能である。
【0048】
なお、下側シート32cは、例えば、セカンドシート32aや上側シート32bとほぼ等しい素材から構成され、また、これらの製造方法もほぼ等しくなっている。
【0049】
以上のように、実施形態1の紙おむつ100によれば、吸収体コア31をトップシート1側から被覆するセカンドシート32a及び上側シート32bに形成された複数の凸部d1、…及び複数の凹部d2、…によって、当該セカンドシート32a及び上側シート32bの表面積を大きくすることができ、トップシート1を透過した体液の吸収体コア31への引き込み速度を向上させて、当該吸収体3に体液を好適に移行させることができる。特に、例えば、粘度の高い水様便などの体液を吸収体3にて吸収する場合に、トップシート1を透過した体液の吸収体コア31への引き込み速度を向上させることで、吸収体3の吸収性能の向上を図ることができる。
また、トップシート1に凹凸形状を形成した従来の構成のように、トップシート1と吸収体3との間に隙間が生じると、当該凹凸形状を有効に機能させることができず、トップシート1から吸収体3に体液を適正に移行させることができなくなるといったことがなくなる。さらに、トップシート1と吸収体3との間に隙間を生じ難くするために、例えば、接着剤の量やその塗布面積を増大させる必要もなくなり、吸収体3の吸収性能の低下を防止することができる。
なお、吸収体3自体に凹凸加工を施すことも考えられるが、この場合には吸収体3が固くなって風合いが低下してしまうが、本実施形態の紙おむつ100によれば、このような問題を生じさせることもない。さらに、吸収体コア31の素材の充填状態のバラツキに伴う当該吸収体3の吸収性能の低下も生じさせることがなくなる。
【0050】
また、複数の凸部d1、…の先端部は、トップシート1の吸収体コア31側の面に接着されているので、トップシート1をセカンドシート32aから剥がれ難くすることができ、トップシート1を透過する体液をセカンドシート32a及び上側シート32bを介して吸収体コア31に好適に移行させることができる。
さらに、下側シートの周縁部はセカンドシート32aの周縁部よりも肌側に位置するように配設されているので、下側シートの周縁部にてセカンドシート32a及び上側シート32bの周縁部を包み込んだ状態とすることができる。これにより、セカンドシート32a及び上側シート32bと吸収体コア31との間に隙間を生じ難くすることができ、トップシート1を透過した体液を吸収体3に好適に移行させることができる。このとき、セカンドシート32aと下側シート32cとの貼り合わせ位置、即ち、トップシート1を透過した体液の吸収体コア31への移行を阻害する接着剤が塗布された部分を、吸収体コア31の長手方向X及び幅方向Yの中央部よりも離れた位置とすることにより、吸収体3の略中央部にてトップシート1を透過した体液を好適に吸収することができる。
【0051】
また、複数の凸部d1、…及び複数の凹部d2、…は、セカンドシート32a及び上側シート32bの股下部7に腹側部5と背側部6とを結ぶ長手方向Xに沿って形成されているので、トップシート1を透過して幅方向Yに拡がる体液の吸収体コア31への引き込み速度を向上させて、当該吸収体3に体液を好適に移行させることができる。これにより、トップシート1を透過した体液を幅方向Yの外側に漏れ難くすることができる。
特に、セカンドシート32a及び上側シート32bの股下部7に設けられている複数の凸部d1、…及び複数の凹部d2、…の数は、幅方向Yの中央部側が当該股下部7の幅方向Yの端部側よりも多くなっているので、幅方向Yの中央部側における体液の吸収体コア31への引き込み速度を幅方向Yの端部側に対して向上させることができる。
【0052】
さらに、複数の凸部d1、…及び複数の凹部d2、…は、セカンドシート32a及び上側シート32bの腹側部5側及び背側部6側に幅方向Yに沿って形成されているので、腹側部5側及び背側部6側にてトップシート1を透過して長手方向Xに拡がる体液の吸収体コア31への引き込み速度を向上させて、当該吸収体3に体液を好適に移行させることができる。これにより、トップシート1を透過した体液を長手方向Xの外側に漏れ難くすることができる。
【0053】
以下に、紙おむつ100の変形例について説明する。
<変形例1>
図3は、変形例1の紙おむつ200の展開図である。
なお、変形例1の紙おむつ200は、以下に説明するセカンドシート32a及び上側シート32bの形状以外の点で上記実施形態1におけるものと同様であるので、その説明を省略する。
【0054】
図3に示すように、変形例1の紙おむつ200は、第1凹凸部33aの長手方向Xの長さとほぼ等しい長手方向Xの長さを有する第2凹凸部233bを具備する吸収体3を備えている。
即ち、吸収体3は、上記実施形態1における第3凹凸部33cを具備せずに、当該第3凹凸部33cの配設位置となるセカンドシート32a及び上側シート32bの長手方向X側の両端部まで第2凹凸部233bが延長された構造をなしている。
【0055】
従って、変形例1の紙おむつ200によれば、上記実施形態1と同様に、セカンドシート32a及び上側シート32bに形成された複数の凸部d1、…及び複数の凹部d2、…によって、当該セカンドシート32a及び上側シート32bの表面積を大きくすることができ、トップシート1を透過した体液の吸収体コア31への引き込み速度を向上させて、当該吸収体3に体液を好適に移行させることができる。
【0056】
なお、変形例1にあっては、上記実施形態1における第3凹凸部33c、即ち、セカンドシート32a及び上側シート32bの長手方向X側の両端部に設けられた第3凹凸部33cを具備しない構成を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。即ち、例えば、第2凹凸部33bの長手方向Xの何れか一方の端部(例えば、背側部6)側の長さを短くして、当該端部側には第3凹凸部33cを設ける構成としても良い。
【0057】
<変形例2>
図4は、変形例2の紙おむつ300の展開図である。
なお、変形例2の紙おむつ300は、以下に説明するエンボス333を具備する以外の点で上記実施形態1におけるものと同様であるので、その説明を省略する。また、図4にあっては、エンボス333のうち、凸部d1を構成するものを太い(濃い)破線で表し、凹部d2を構成するものを凸部d1よりも細い(薄い)破線で表するものとする。
【0058】
図4に示すように、変形例2の紙おむつ300は、所定形状のエンボス333が複数形成された吸収体3を備えている。
即ち、吸収体3のセカンドシート32a及び上側シート32bには、トップシート1側に突出した複数の凸部d1、…及び吸収体コア31側に凹んだ複数の凹部d2、…を構成する複数のエンボス333、…が形成されている。
エンボス333の形状は、例えば、図4に示すように、平面視にて略円形状となっているが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
【0059】
なお、エンボス333の形成は、所定のエンボス形成用ロールを用いて部分的に溶融させて、押圧して熱融着することにより、多数のエンボス333を形成する。エンボス形成ロールとしては、例えば、彫刻ロールと平滑ロールとからなる一対のロールを用いることができる。彫刻ロールとしては、例えば、エンボス333の形状に応じた所定のパターンがその表面に彫刻された鉄ロールを用いることができる。また、平滑ロールとしては、ペーパーロール、ゴムロール、シリコンゴムロール、ウレタンゴムロール、金属ロール等を用いることができる。
また、3つのロールを組み合わせてエンボス333を形成する構成としても良い。この場合には、例えば、第1ロールと第2ロールによってセカンドシート32aにエンボス333を形成した後、当該エンボス333が形成されたセカンドシート32aと上側シート32bとを第2ロールと第3ロールによって貼り合わせて一枚のシート状に形成しても良い。これにより、セカンドシート32aのエンボスの凹部分と上側シート32bとが圧着された部分の繊維密度をセカンドシート32aのエンボスの凸部分の繊維密度に対して相対的に高くすることができ、トップシート1を透過した体液の吸収体コア31への引き込み速度をさらに向上させることができる。
【0060】
従って、変形例2の紙おむつ300によれば、上記実施形態1と同様に、セカンドシート32a及び上側シート32bに形成された複数の凸部d1、…及び複数の凹部d2、…(エンボス333)によって、当該セカンドシート32a及び上側シート32bの表面積を大きくすることができ、トップシート1を透過した体液の吸収体コア31への引き込み速度を向上させて、当該吸収体3に体液を好適に移行させることができる。
【0061】
なお、変形例2にあっては、エンボス333として、複数の凸部d1、…及び複数の凹部d2、…を構成するものを例示したが、何れか一方(例えば、凸部d1)のみを構成するものであっても良い。
【0062】
[実施形態2]
図5は、本発明を適用した実施形態2のインナーパッド400の展開図であり、図6は、図5のVI−VI線におけるインナーパッド400の要部断面図である。
【0063】
実施形態2のインナーパッド400は、例えば、紙おむつ本体(図示略)に取り付けられるものであり、具体的には、図5及び図6に示すように、人体の腹側に配される腹側部405と、背側に配される背側部406と、腹側部405と背側部406との間にて股下を覆う股下部407とを備えている。股下部407の幅方向Y側の両縁部は、例えば、装着される紙おむつ本体の形状に対応させて内側に凹むように形成されている。
なお、紙おむつ本体は、当該インナーパッド400を取付け可能な構成であれば如何なる構成であっても良く、例えば、実施形態1の紙おむつ100を適用しても良い。
【0064】
また、インナーパッド400は、人体との接触面側に設けられる透液性のトップシート401と、おむつ本体側に装着される不透液性のバックシート402(図6参照)と、トップシート401とバックシート402との間に介装される吸収体403と、トップシート401側に長手方向Xに沿って設けられた一対の立体ギャザー404、404等を備えている。
【0065】
トップシート401は、上記実施形態1におけるトップシート1と同様に、例えば、透液性の不織布等により形成され、この不織布の素材もほぼ等しくなっている。
【0066】
バックシート402は、例えば、不透液性(防水性)、より好ましくは、通気性と防水性を有するプラスチックフィルム、例えばPE(ポリエチレン)樹脂によるフィルム等で形成されている。また、バックシート402は、例えば、外側にトップシート401と同系色(例えば白色)の不織布を貼り合わせたクロスライクフィルム等を用いても良い。
【0067】
吸収体403は、体液としての尿等の水様成分を吸収するものであり、例えば、その長手方向Xがインナーパッド400の長手方向Xとほぼ等しくなるように腹側部405から背側部406に亘って配設されている。さらに、吸収体403は、例えば、インナーパッド400の形状に対応させて、腹側部405側及び背側部406側に対して股下部407側が幅狭となるように内側に凹んで形成されている。
また、吸収体403は、上記実施形態1における吸収体3と同様に、吸収体コア431と、この吸収体コア431を覆う透液性のセカンドシート432a、上側シート432b及び下側シート432cを具備する被覆部材432とを備えている。
【0068】
吸収体コア431は、上記実施形態1における吸収体コア31と略同様の機能及び構成をなし、その詳細な説明は省略する。
【0069】
また、被覆部材432(セカンドシート432a、上側シート432b及び下側シート432c)も同様に、上記実施形態1における被覆部材32と略同様の機能及び構成をなしている。即ち、セカンドシート432a及び上側シート432bには、上記実施形態1におけるセカンドシート32a及び上側シート32bと同様に、第1〜第3凹凸部433a〜433cが所定位置に形成されている。
また、第1〜第3凹凸部433a〜433cは、上記実施形態1における第1〜第3凹凸部33a〜33cと略同様の機能及び構成をなし、その詳細な説明は省略する。
【0070】
立体ギャザー404は、例えば、トップシート401側に長手方向Xに沿って配設された不透液性の一対のギャザーシート404a、404aが所定位置にて折り返されることにより形成されている。即ち、トップシート401の表面から延出するように配設されたギャザーシート404aの各々の自由端部側の所定位置が所定方向に折り返されることで、トップシート401の表面から立ち上がった立体ギャザー404の各々が形成されている。
【0071】
なお、ギャザーシート404aの自由端部側には、例えば、複数の糸ゴム404b、…が略平行に配設されており、これによって、立体ギャザー404が着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形することとなって、着用者にフィットしやすい構造となっている。
【0072】
以上のように、実施形態2のインナーパッド400によれば、上記実施形態1と同様に、セカンドシート432a及び上側シート432bに形成された複数の凸部d1、…及び複数の凹部d2、…によって、当該セカンドシート432a及び上側シート432bの表面積を大きくすることができ、トップシート401を透過した体液の吸収体コア431への引き込み速度を向上させて、当該吸収体403に体液を好適に移行させることができる。
【0073】
なお、上記実施形態2にあっては、上記変形例1と同様に、第3凹凸部433cを具備しない構成としても良いし、上記変形例2と同様に、吸収体403が所定形状のエンボス333を具備する構成としても良い。
【0074】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態1、2にあっては、第1被覆部材として、セカンドシート32a(432a)及び上側シート32b(432b)を例示したが、必ずしも2枚のシートを設ける必要はない。
即ち、上記実施形態1、2では、第1被覆部材に形成される凸部d1や凹部d2を嵩高にする上で、2枚のシートを重ねるようにしており、素材の変更等により十分な嵩高を確保可能であれば何れか1枚のシートのみとしても良い。
【0075】
また、吸収性物品として例示した紙おむつ100やインナーパッド400の構成は、上記実施形態1、2に例示したものは一例であり、これらに限られるものではない。
さらに、上記実施形態1、2にあっては、吸収体3(403)に複数の凸部d1、…及び複数の凹部d2、…が形成された構成を例示したが、何れか一方(例えば、凸部d1)のみが形成された構成であっても良い。
【符号の説明】
【0076】
100、200、300 紙おむつ(吸収性物品)
400 インナーパッド(吸収性物品)
1、401 トップシート(表面シート)
3、403 吸収体
31、431 吸収体コア
32、432 被覆部材
32a、432a セカンドシート(第1被覆部材)
32b、432b 上側シート(第1被覆部材、第1被覆シート)
32c、432c 下側シート(第2被覆部材)
5、405 腹側部
6、406 背側部
7、407 股下部
d1 凸部
d2 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収体コアが透液性の被覆部材により被覆された吸収体と、この吸収体の肌側に設けられた透液性の表面シートとを備える吸収性物品であって、
前記被覆部材は、
前記吸収体コアを前記表面シート側から被覆する第1被覆部材と、
前記吸収体コアを前記表面シートと反対側から被覆する第2被覆部材と、を備え、
前記第1被覆部材の周縁部と前記第2被覆部材の周縁部とは貼り合わされ、
前記第1被覆部材には、前記表面シート側に突出した複数の凸部及び前記吸収体コア側に凹んだ複数の凹部のうち、少なくとも一方が形成されてなることを特徴とする吸収性物品。
【請求項2】
前記第1被覆部材は、
前記表面シート側に配設されたセカンドシートと、
前記吸収体コア側に配設された第1被覆シートと、を備え、
前記セカンドシートと前記第1被覆シートとが重ね合わされた後、前記複数の凸部及び前記複数の凹部のうち、少なくとも一方が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記複数の凸部及び前記複数の凹部は、前記第1被覆部材の股下部に腹側部と背側部とを結ぶ長手方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記第1被覆部材の股下部に設けられている前記複数の凸部及び前記複数の凹部の数は、前記長手方向と略直交する幅方向の中央部側が当該股下部の前記幅方向の端部側よりも多くなっていることを特徴とする請求項3に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記複数の凸部及び前記複数の凹部は、前記第1被覆部材の前記腹側部側及び前記背側部側のうち、少なくとも一側に、前記長手方向と略直交する幅方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記第1被覆部材には、前記複数の凸部が形成され、
前記複数の凸部の先端部は、前記表面シートの前記吸収体コア側の面に接着されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記第2被覆部材の周縁部は前記第1被覆部材の周縁部よりも肌側に位置するように配設されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の吸収性物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−61014(P2012−61014A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−205006(P2010−205006)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【出願人】(390029148)大王製紙株式会社 (2,041)
【Fターム(参考)】