説明

吸盤

【課題】 吸盤の吸着性を高める上で有利な吸盤を提供する。
【解決手段】 吸盤22は、厚さ方向の一方の面に吸着面32が形成され厚さ方向の他方の面が背面34とされている。背面34と反対に位置する吸盤22の面に凹状の取り付け面2210が形成され、取り付け面2210に該取り付け面2210を覆うようにゲルからなるゲル層48が接合されている。吸着面32はこのゲル層48の表面で凹状に形成されている。吸盤22のゲル層48は、吸着面32の中央を構成する中央部50と、吸着面32の外周を構成する外周部54とでは、外周部54の厚さが中央部50の厚さよりも大きい寸法で形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は吸盤に関する。
【背景技術】
【0002】
吸盤は種々の物品を被吸着面に取り付ける際に用いられている。
一方、吸盤の吸着面を被吸着面に吸着させる場合、例えば、被吸着面が自動車のダッシュボードにみられるようなこまかな凹凸面あるいはざらざらな面であると、吸着面と被吸着面との密着性を維持できず、吸着面と被吸着面との間に隙間が形成されてしまう。その結果、この隙間から空気が吸着面に侵入してしまい、吸盤による吸着性を確保することが難しい。
そこで、硬質ゴムや硬質合成樹脂製の硬質材により形成した吸盤本体の内周面に、軟質ゴム若しくは軟質合成樹脂製の軟質材を重合配置し、その軟質材を吸着面とした吸盤が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】実開昭59−166015号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述の軟質材を用いた吸盤でも、被吸着面がこまかな凹凸面あるいはざらざらな面であると、吸着面と被吸着面との密着性を維持できず、吸盤の吸着性を確保する上で限界があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、被吸着面がこまかな凹凸面あるいはざらざらな面などであった場合でも、見栄えを損なうことなく、また、コストダウンを図りつつ吸着性を確保する上で有利な吸盤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の目的を達成するため、本発明は、吸着面を有する吸盤であって、前記吸盤は、弾性変形可能な材料からなり取り付け面が形成された円盤状の吸盤本体を備え、前記取り付け面に該取り付け面を覆うようにゲルからなるゲル層が接合され、前記吸着面は前記ゲル層の表面で形成され、前記ゲル層は、前記吸着面の中央を構成する中央部と、前記吸着面の外周を構成する外周部とでは、前記外周部の厚さが前記中央部の厚さよりも大きい寸法で形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、中央部のゲル層の厚さよりも外周部のゲル層の厚さが大きな寸法で形成されているので、吸着面を被吸着面に吸着させた場合、外周部のゲル層が中央部のゲル層よりも大きく引き延ばされてその厚みが減少したとしても、外周部のゲル層の硬度は低い値に維持され、例えば、中央部のゲル層と同程度に維持され、吸着面と被吸着面との密着性が維持される。
そのため、ゲル層の厚さを必要最小限に抑えつつ、また、必要最低限の量のゲルを用いることで、吸盤の吸着面の被吸着面に対する吸着性を確保することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
以下では、車載機器であるカーナビゲーションシステムのディスプレイが、本発明に係る吸盤22を用いた吸盤装置20によりダッシュボードやフロントガラスなどに取り付けられる場合について説明する。
図1はカーナビゲーションシステムのディスプレイが吸盤装置20によりダッシュボードやフロントガラスに取り付けられた状態の側面図、図2は図1の断面図である。
図1、図2に示すように、カーナビゲーションシステムのディスプレイ10のフレーム12の背面にホルダー14が突設され、ホルダー14の後部に吸盤装置20が設けられ、吸盤装置20は、ダッシュボードやフロントガラスなどの被吸着面2に取着されている。
被吸着面2は、ダッシュボードの場合には、水平面ではなく車室側に傾いており、かつ、緩やかな曲面で形成され、その表面は皮シボ面として形成され、こまかな凹凸面あるいはざらざらな面で形成されており、フロントガラスの場合には、滑らかな曲面で形成されている。
【0007】
図3は吸盤装置20が被吸着面2に取着される前の状態を示す説明図、図4は吸盤装置20が被吸着面2に取着された状態を示す説明図、図5は吸盤22の平面図、図6は吸盤22の断面図である。
吸盤装置20は、本発明に係る吸盤22と、軸状部材24と、フレーム26と、弾性体28と、クッション材30とを含んで構成されている。
【0008】
図3、図5に示すように、吸盤22は、厚さ方向の一方の面に吸着面32が形成され厚さ方向の他方の面が背面34とされている。
【0009】
図3に示すように、軸状部材24は、吸盤22の背面34の中央に連結され背面34の中央から突設されている。
軸状部材24は、吸盤22の背面34中央に連結される基部2402と、基部2402よりも小さい直径で基部2402から突出する軸部2404と、軸部2404の先端に軸部2404よりも大きい外径で形成された端面壁部2406と、端面壁部2406の外周から垂設され端面壁2406寄りの軸部部分に臨む内筒部2408とを備えている。
端面壁部2406と内筒部2408とは一体に形成されてそれら端面壁部2406と内筒部2408とによりキャップ40が構成され、キャップ40はねじ42およびねじ孔44を介して軸部2404に着脱可能に取り付けられている。
軸状部材24は、例えば、合成樹脂製である。
【0010】
フレーム26は、軸状部材24に、軸状部材24の長手方向に移動可能に結合され物品取り付け用の取り付け部46が設けられている。
フレーム26は、内筒部2408の外周面に内筒部2408の軸方向に移動可能に結合される外筒部2602と、基部2402と内筒部2408との間における軸部2404部分に臨むように外筒部2602の内周面に環状に突設されその中心に軸部2404の外径よりも大きくかつ内筒部2408の内周面よりも小さい内径の孔2604が形成されたつば部2606と、外筒部2602の長手方向の一端から環板状に広がり吸盤本体36の背面34を覆う環板部2608と、外筒部2602の長手方向の他端から突設された取り付け片2610とを備えている。本実施の形態では、取り付け片2610によって取り付け部46が構成されている。
フレーム26は、例えば、合成樹脂製である。
【0011】
図1に示すように、ホルダー14とフレーム26は、取り付け片2610に挿通した軸2612により該軸2612の周りに回転調節可能に結合されている。さらに、ホルダー14がディスプレイ10を支持する部分と、取り付け片2610に結合された部分とは、ボールジョイント2614を介して回転可能かつ揺動可能に結合されている。したがって、本実施の形態では、取り付け部46に取り付けられる物品は、カーナビゲーションシステムのディスプレイ10である。
【0012】
図3に示すように、弾性体28は、軸状部材24とフレーム26との間に設けられフレーム26を吸着面32方向に付勢している。
弾性体28は、本実施の形態では、コイルスプリングにより形成されている。なお、弾性体28はフレーム26を吸着面32方向に付勢するものであればよく、ゴムやソリッドなダンパなども使用可能である。
弾性体28は、軸部2404の外側かつ内筒部2408の内側で端面壁部2406とつば部2606との間にわたって設けられている。
【0013】
図3に示すように、クッション材30は、フレーム26に設けられ吸盤22の背面34あるいは吸着面32が吸着する被吸着面2に接触し被吸着面2に対して離間接近する方向におけるフレーム26の位置決めを行なうものである。
クッション材30は環板部2608が吸盤22の背面34に臨む面に環状の帯状に延在して設けられ、吸盤22の背面34の外周寄りの箇所に接触するように設けられている。
クッション材30は、衝撃を吸収し弾性を有する材料で形成されている。このような材料として、例えば、ウレタンフォームが使用可能であり、例えば、市販品である株式会社イノアックコーポレーションの商品名「PORON」が使用可能である。
【0014】
次に、吸盤装置20の被吸着面2への吸着について説明する。
まず、図3に示すように、吸盤装置20の吸盤22の吸着面32を被吸着面2に臨ませ、吸着面32の外周部を被吸着面2に当て付ける。この状態で、吸着面32と被吸着面2との間には空気が介在した空間が形成されている。
次に、軸状部材24の端面壁部2406を吸着面2方向に押圧すると、図4に示すように、吸盤22の中央部分が被吸着面2に近接する方向に変形し、吸着面32の全域が被吸着面2に密着し、前記空間に介在した空気が吸着面32と被吸着面2との間から排出され、吸着面32と被吸着面2との間がほぼ真空状態となり、吸盤22が被吸着面2に吸着され、これにより吸盤装置20が非吸着面2に取り付けられる。
この際、弾性体28により被吸着面2方向に付勢されているフレーム26の環板部2608がクッション材30に接触することで、フレーム26は被吸着面2に対して離間接近する方向における位置が決定され、その状態で、フレーム26のつば部2604と、軸状部材24の内筒部2408とが距離ΔL分離間している。すなわち、振動や衝撃によってフレーム26と軸状部材24とが互いに近づく方向に変位しても距離ΔL分の余裕が確保されている。
【0015】
吸盤装置20が上述のように構成されていると次のような利点がある。
吸盤装置20が被吸着面2に取り付けられることにより、被吸着面2に伝達された車両の振動や衝撃は、吸盤22、軸状部材24、弾性体28、フレーム26、取り付け部46という第1の経路でホルダー14およびディスプレイ10に伝達され、また、吸盤22、クッション材30、フレーム26、取り付け部46という第2の経路でホルダー14およびディスプレイ10に伝達される。
その際、前記振動や衝撃は何れの経路においても弾性体28やクッション材30によって吸収、緩和されるため、ディスプレイ10に伝達される車両の振動や衝撃が効果的に抑制される。
したがって、ディスプレイ10の振動や衝撃が抑制されることで、ディスプレイ10の耐久性を高める上で有利となり、また、画面の振れが抑制されるため、ディスプレイ10を視認しやすく、カーナビゲーションシステムの使い勝手の向上を図る上で有利となる。
また、ディスプレイ10がタッチパネルスイッチを有している場合には、画面の振れが抑制されるため、それらスイッチの操作性を確保する上で有利となる。
特に、吸盤装置20に取り付けられている物品が、実施の形態のディスプレイ10のように精密な電子部品を用いた電子機器である場合は、それら電子部品の寿命劣化を抑制する上で有利となる。
【0016】
また、図4に示すように、吸盤装置20において、クッション材30が吸盤22の背面34の外周寄りの箇所に接触することでそれら外周寄りの箇所が被吸着面2方向に付勢されている。そのため、被吸着面2が緩やかな曲面を呈している場合、クッション材30により吸盤22の背面34の外周寄りの箇所が被吸着面2の曲面に追従して押し付けられるため、吸着面32の被吸着面2に対する密着性を高める上で有利となる。
したがって、吸盤22を緩やかな曲面を呈する被吸着面2に確実に吸着させることができ、吸盤装置20で支持されるディスプレイ10のような物品を被吸着面2に確実に取り付ける上で有利となる。
【0017】
次に、吸盤22について詳細に説明する。
図3、図5に示すように、吸盤22は、吸着面32が形成された円盤状の吸盤本体36を備えており、吸盤本体36の背面34の中央から吸盤軸部38が突設され、この吸盤軸部38には軸状部材24の基部2402が連結されている。
また、吸盤本体36の外縁に取り外し操作用の片体39が突設されている。
吸盤本体36は、弾性を有する合成樹脂材料など、例えば、ウレタン系やスチレン系、シリコン樹脂系など、従来の吸盤に用いられている従来公知の様々な材料が使用可能である。
【0018】
本実施の形態では、図3に示すように、背面34と反対に位置する吸盤22の面に凹状の取り付け面2210が形成され、取り付け面2210に該取り付け面2210を覆うようにゲルからなるゲル層48が接合され、吸着面32はこのゲル層48の表面で凹状に形成されている。
このようなゲルとして、ポリエチレン系、スチレン系、シリコン樹脂系などの合成樹脂系のゲルが使用可能であり、ポリエチレン系のゲルとして、例えば、市販品である株式会社コスモ計器の商品名「コスモゲル」を使用可能である。スチレン系のゲルとして、例えば、市販品である株式会社イノアックコーポレーションの商品名「NAGFLEX」を使用可能である。シリコン系のゲルとして、例えば、市販品である株式会社ジェルテックの商品名「αGEL」(アルファゲル)を使用可能である。
また、取り付け面2210へのゲル層48の接合は、二色成形や接着剤による接合などの方法が採用可能である。
【0019】
図6に示すように、吸盤22のゲル層48は、吸着面32の中央を構成する中央部50と、吸着面32の外周を構成する外周部54とでは、外周部54の厚さが中央部50の厚さよりも大きい寸法で形成されている。
中央部50は均一の厚さで形成され、外周部54も均一の厚さで形成されている。ここで均一の厚さとは、成形上の誤差や精度誤差などから多少のばらつきを含んだほぼ均一の厚さであり、実質的に均一の厚さである。
本実施の形態では、中央部50と外周部54との間は、中央部50の外周に続き外周部54に近づくにつれその肉厚が次第に大きくなる環板状の傾斜部52で接続されている。
中央部50は、傾斜部52の内周部分と同じ厚さで形成され、外周部54は、傾斜部52の外周部分と同じ厚さで形成されている。
本例では、中央部50の直径D1が10mm、外周部54の直径D2が70mm、中央部50のゲル層48の厚さd1が1mm、外周部54のゲル層48の厚さd2が2mmである。
【0020】
このような吸盤22によれば、吸盤22の吸着面32がゲル層48で形成されているので、被吸着面2が皮シボ面として形成され、こまかな凹凸面あるいはざらざらな面であっても、吸着面32は凹凸に追従して変形し、凹凸面との間に隙間を介在させずに凹凸面やざらざらな面に吸着面32を密着でき、吸盤22を凹凸面やざらざらな面に確実に吸着させることができ、ディスプレイ10のような物品を、ダッシュボードパネルの皮シボ面などの被吸着面2に確実に取り付ける上で有利となることは無論のこと次の効果を奏する。
【0021】
図7に、均一の厚さのゲル層48を有する吸盤22を被吸着面に吸着させた状態の吸着面32の半径方向における硬度分布を示す。
吸着面32を被吸着面2に密着させると、ゲル層48は、外周に至るにつれて大きく引き延ばされ、したがって、外周に至るにつれてその厚みが減少し、その結果、図7に示すように、外周に至るにつれてゲル層48の硬度が高くなり、吸着面32の被吸着面2に対する密着性が低下する。
一方、吸盤装置20を用いてディスプレイ10のような物品を被吸着面2に取り付ける場合、密着性を確保するためゲル層48の厚さを均一の値で大きく確保したのでは、吸盤22の吸着面32部分の厚さが大きくなり、吸盤装置20の見栄えが悪く、また、ゲルを多く使うことからコストダウンを図る上でも不利がある。
これに対して、本実施の形態では、中央部50のゲル層48の厚さよりも外周部54のゲル層48の厚さが大きな寸法で形成されているので、吸着面32を被吸着面2に吸着させた場合、外周部54のゲル層48が中央部50のゲル層48よりも大きく引き延ばされてその厚みが減少したとしても、外周部54のゲル層48の硬度は低い値に維持され、例えば、中央部50のゲル層48と同程度に維持される。
そのため、吸盤22の吸着面32部分の厚さを必要最小限に抑えつつ、また、必要最低限の量のゲルを用いることで、被吸着面2に対する吸着面32の吸着性を確保でき、したがって、吸盤装置20の見栄えを損なうことなく、また、コストダウンを図りつつ吸着面32の吸着性を確保することが可能となる。
特に本実施の形態では、中央部50と外周部54とが外周部54に近づくにつれその肉厚が次第に大きくなる環板状の傾斜部52で接続されているため、傾斜部52のゲル層48における硬度の低下も効果的に防止され、したがって、傾斜部52のゲル層48による被吸着面2に対する密着性の低下も防止されるので、吸盤22の吸着面32の被吸着面2に対する吸着性を確保する上でより有利となっている。
【0022】
次に、本実施の形態の吸盤22と、ゲル層48の厚さが中央部50の厚さと同一の値で均一に形成された比較例の吸盤との吸着性を比較した実験の結果について説明する。
吸盤の吸着性は、吸盤による非吸着面に対する吸着が維持されている時間によって評価した。
本実施の形態の吸盤22と比較例の吸盤をそれぞれ10個ずつ用意し、吸盤を同一の被吸着面である皮シボ面に吸着させてから、吸盤が皮シボ面から脱落するまでに経過した時間を吸着維持時間Tとして測定した。
実験結果は以下のとおりである。
本実施の形態の吸盤20では、吸着維持時間Tが60日以上であった。
比較例の吸盤では、吸着維持時間Tが15日乃至30日であった。
以上の実験結果から明らかなように、本実施の形態の吸盤22によれば、比較例に対して吸着性の向上が顕著である。
【0023】
なお、実施の形態では、吸盤22を、車載機器を取り付けるための吸盤装置20に適用した場合について説明したが、吸盤装置20は、実施の形態に限定されず従来の様々な構造が適用可能であり、吸盤22の用途は車載機器の取り付け用に限定されず、様々な物品に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】カーナビゲーションシステムのディスプレイが本発明に係る吸盤を用いた吸盤装置によりダッシュボードやフロントガラスに取り付けられた状態の側面図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】吸盤装置20が被吸着面2に取着される前の状態を示す説明図である。
【図4】吸盤装置20が被吸着面2に取着された状態を示す説明図である。
【図5】吸盤22の平面図である。
【図6】吸盤22の断面図である。
【図7】均一の厚さのゲル層48を有する吸盤22を被吸着面に吸着させた状態の吸着面32の半径方向における硬度分布図である。
【符号の説明】
【0025】
22……吸盤、2210……取り付け面、32……吸着面、36……吸盤本体、48……ゲル層、50……中央部、52……傾斜部、54……外周部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸着面を有する吸盤であって、
前記吸盤は、弾性変形可能な材料からなり取り付け面が形成された円盤状の吸盤本体を備え、
前記取り付け面に該取り付け面を覆うようにゲルからなるゲル層が接合され、
前記吸着面は前記ゲル層の表面で形成され、
前記ゲル層は、前記吸着面の中央を構成する中央部と、前記吸着面の外周を構成する外周部とでは、前記外周部の厚さが前記中央部の厚さよりも大きい寸法で形成されている、
ことを特徴とする吸盤。
【請求項2】
前記中央部は均一の厚さで形成され、前記外周部も均一の厚さで形成されていることを特徴とする請求項1記載の吸盤。
【請求項3】
前記中央部と前記外周部との間は、前記中央部の外周に続き前記外周部に近づくにつれその肉厚が次第に大きくなる環板状の傾斜部で接続されていることを特徴とする請求項1記載の吸盤。
【請求項4】
前記中央部は、前記傾斜部の内周部分と同じ厚さで形成され、前記外周部は、前記傾斜部の外周部分と同じ厚さで形成されていることを特徴とする請求項3記載の吸盤。
【請求項5】
前記取り付け面は、前記吸盤本体の厚さ方向の一方の面に形成され、前記吸盤本体の厚さ方向の他方の面は背面とされ、前記吸盤本体の背面中央に吸盤軸部が突設されていることを特徴とする請求項1記載の吸盤。
【請求項6】
前記吸盤本体は、弾性を有する合成樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載の吸盤。
【請求項7】
前記取り付け面は凹状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の吸盤。
【請求項8】
前記吸着面は凹状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の吸盤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−285494(P2007−285494A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−116359(P2006−116359)
【出願日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】