説明

呼吸マスク用ライナー

CPAPマスクなどの顔当て部分を有する呼吸マスク用ライナーに関し、吸収性材料で構成されたライナー本体を具える。この本体は、外側エッジ、内側エッジ、内側エッジによって仕切られた開口を有する。外側エッジの外周が呼吸マスクの顔当て部分の外周よりも大きく、ライナー本体の延在部分を形成している。ライナーは外側エッジが顔当て部分から延在するようにマスクと装着者の顔との間に取り外し可能に保持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願のクロスリファレンス
この出願は、2008年5月29日付出願の米国暫定出願第61/056,893号の利益を享受するものであり、当該出願は本件出願に引用によって組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
1.技術分野
この発明は、CPAPマスクのような呼吸マスク用ライナーに関する。
【0003】
2.背景技術
閉塞性睡眠時無呼吸症は、重大且つ医学的に致命的な状態に陥る危険性があり、睡眠中に気道が複数回に亘って物理的にブロックされた状態となってしまって酸素の取り込みが制限されるために、呼吸するために喘いで目を覚ます。この状態によって生じることがある影響は、極度の疲労、高血圧、脳卒中、心臓麻痺が挙げられ、ときには死に至ることもある。
【0004】
閉塞性睡眠時無呼吸症に対する最もよく知られた治療法の一つは、持続的陽圧呼吸(CPAP)装置を使用することである。この装置は、患者の顔に装着したホースとマスクを介して加圧された空気を気道に連続的に給送するものである。しかしながら、マスク装着時の不快感,空気の漏れ、そしてあまり効果がないため、患者のコンプライアンスがCPAP使用者に関連する主な問題である。最大で使用者の50%が使用を中断していると見られている。
【0005】
現在入手可能なCPAPマスクの殆どは、シリコーン、ゴム、ビニール、あるいはナイロン・ベースの布製である。これらの素材は一般的に、水分や気体を透過させないために気孔を塞ぐことがあり、発汗を起し、顔面に圧痕を作り、マスクの不快感を増大させている。更に、殆どのマスク製造業者は、CPAPマスク装着に際してスキンクリームやフェイスクリームを使用しないよう推奨するため、マスクの素材が直接皮膚に接触することになる。このことは多くの使用者にとって、とりわけ乾燥肌の人でスキンケアをナイトクリームに頼っている使用者にとって問題である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、本発明の実施態様によるライナーの正面図であり、フルフェイス型の呼吸マスク用のライナーを示す。
【図2】図2は、本発明の実施態様による鼻呼吸マスク用のライナーの正面図である。
【図3】図3は、本発明の実施態様によるパーシャルフェイス型呼吸マスク用のライナーの正面図である。
【図4】図4は、本発明の実施態様による額用ライナーの正面図である。
【図5】図5は、例示的なフルフェイス型呼吸マスクの斜視図である。
【図6】図6は、本発明の実施態様によるライナーを呼吸マスクの顔当て部分に載せた状態を写実的に示す図である。
【図7】図7は、使用者が鼻と口をライナー開口部に合わせて、マスク上のライナーに顔をあてている状態を写実的に示す図である。
【図8】図8は、使用者が顔にマスクとライナーを着けて、頭を真っ直ぐな状態に戻した状態を写実的に示す図である。
【図9】図9は、使用者がマスクストラップを掛けている状態を写実的に示す図である。
【図10】図10は、使用者が顔に当てた部分の外周からはみ出たライナー本体の第二の部分を引っ張ることによってライナーの位置を調整している状態を写実的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
必要に応じて、本発明の詳細な実施例をここに開示したが、これらの開示された実施例は代替可能であって、様々な態様で実施し得る本発明の模範的な実施形態の一つに過ぎないものであると理解すべきである。図面は必ずしも縮尺に沿って描かれたものではなく、幾つかの態様は特定の構成要素を示すために誇張され、あるいは縮小されている。従って、ここで開示された具体的な構成上および機能上の詳細点は限定的なものと解釈されるべきでなく、本発明を幅広く採用するうえで当業者に説示するための基本的部分の代表例に過ぎないとして解釈すべきである。
【0008】
本発明の一つあるいはそれ以上の実施例は、使用時の快適さ,有効性を改善し及び/又はCPAPやその他の呼吸マスクを使う患者のコンプライアンスを改善するアクセサリを提供するものである。
【0009】
図1乃至図3を参照すると、CPAPマスクM(図5を参照のこと)のような呼吸マスク用ライナーが示されており、全体が符号10で特定されている。本発明の態様に即したライナー10は、使用時には呼吸マスクと使用者の顔との間に装着されて、所定位置で保持され、水分を吸収し、マスクMの適切な位置を維持し、マスクMと使用者の顔との間の空気の漏れを大幅に減少させあるいは無くす。ライナー10はここでは主にCPAPマスクと共に使用するように記述されているが、ライナー10は、限定されるものではないが、酸素マスクや、人工呼吸器、濾過マスクなどの他のタイプの呼吸マスクにも使用できると理解される。
【0010】
本発明の態様によれば、ライナー10は、外側エッジ14、内側エッジ16、及び内側エッジ16で仕切られた開口部18を有するライナー本体12を具える。ライナー本体12は、ほぼ卵形、楕円形、丸形、あるいは三角形であり、あるいは呼吸マスク用の他の形状であってもよく、ここで記載されている形状に限定されるものではない。開口部18は、マスクの種類にも応じて、空気源からの空気流がマスクMを経て使用者に吸引されるように、少なくとも鼻や口あるいはその両方を部分的に受けるように形成されている。開口部18は、図に示すようにほぼ楕円形もしくは卵形であるが、これらの形状に限定することを意図するものではない。
【0011】
図1および図5を参照すると、ライナー10の外側エッジ14は、呼吸マスクMの顔当て部分Fの全体形状に合わせて寸法取りされた形状を有する。図6乃至図10に最も良く示されているように、外側エッジ14の外周は、連続していても非連続性であってもよく、顔当て部分Fの外周よりも大きい。ここで、ライナー10はマスクMと使用者の顔との間で取り外し可能に保持されるように形成されており、外側エッジ14が少なくともその周辺の一部においてマスクの顔当て部分Fを超えて延在している。従って、図1に模範的に示されているように、ライナー本体12は、顔当て部分Fの外周の内側にある第一の部分20と、顔当て部分Fの外周の外側に延在する第二の部分22を有する。この延在部分22は顔当て部分Fから外側に向かって広がっており、使用者の顔の輪郭線にほぼ沿っている。従って、ライナー10がマスクMと使用者の顔によって取り外し可能に保持されている場合は、外側エッジ14はマスクMから間隔が空いている。
【0012】
一の実施例では、外側エッジ14は、マスクの顔当て部分Fの外周から約0.25〜1.0インチ、より具体的には約0.5〜0.75インチ広がっている。一般的に、延在部分22の面積は、ライナー本体12の面積の少なくとも約5%,10%あるいは15%に相当するが、延在部分22で表わされている部分の面積の比率がもっと大きくなることも、本発明の態様によるものと意図されている。ライナー10の外側エッジ14をマスクMから大まかに突出させることによって、延在部分22がマスクMと皮膚表面との間で空気流を調整しあるいは制限しあるいは拡散させるバッフルとして作用することによって、マスクMの外周からの空気の漏れを減少させ、このような空気漏れによって生じるキュウキュウという音を止める。
【0013】
本発明の一態様によれば、ライナー本体12は単層の吸収性素材で作られており、ライナー本体12の厚さは約0.005〜0.05インチの間であるが、この寸法に限定することを意図するものではない。一実施例では、この素材がコットンを含むものであっても良い。別の実施例では、この素材がシリコーンのような、内部にコットンを埋め込んだ別の素材を含むものであっても良い。しかしながら、適切な吸収性と快適さを具えたものであれば、どのような素材を用いてもよいと解するべきである。更に本発明の一態様によれば、以下に述べるとおり、個々の具体的な使用者向けにライナー10をフィットさせる調整とカスタマイズの目的で、ライナー本体12の構成に用いる素材が伸縮性のあるものでもよい。吸収性素材は、使用者の皮膚から水分及び/又は油分を吸収し、使用時にマスクMが使用者の顔面との接触がムラ無く快適に維持できるよう機能する。
【0014】
CPAPシステムにおいては、空気源(図示せず)は、一定流量の加圧空気と加湿空気をCPAPマスクMに給送する。加湿空気の水分、顔面の発汗(マスクの素材との接触に起因するような)、及び皮膚からの油分によって、マスクMが使用者の顔面で滑ることがあり、空気が漏れて使用者が睡眠中に目覚めてしまうことがある。本発明の一態様によるライナー10は、そのような水分を吸収して顔面とマスクから除去する。その結果、マスクMが皮膚に対して適切な位置に留まる状態が維持され、空気の漏れを排除するか相当に減少させ、使用者がCPAPマスクを夜通し装着した状態でいられるように支援する。
【0015】
ライナー10が単層構造であることは、使用者の顔面ではある種の「第二の肌」として作用する。してみれば、ライナー10は使用者の顔面から顔当て部分Fまでの距離を感知する程度に変えることがないので、上述したマスクMのフィット感を損なうことなくバッフル機能を提供することが可能になる。本発明の一態様によるライナー10を使うことによって、マスクMからの圧痕も低減するか、なくなることになる。更に、吸収性のライナー材は、皮膚とマスクの素材との直接的な接触がなくなるので、マスクMを装着する際にフェイスクリームを使うことができる。
【0016】
本発明の一態様によれば、ライナー10は顔の上の呼吸マスクMの圧力によって所定位置に保持される(例えば、頭に回したストラップによって)。ライナー10は、マスクMによって少なくとも部分的に押さえられることになる一方で、好都合にも、マスクMにライナー10を固定するのに素材を弾性体にしたり、別のメカニズムを必要とせず、使用も製造も容易である。ライナー10の位置は、必要に応じてマスク装着中に調節可能であり、マスクを外したときに、ライナー10も容易に取り外して置き直すことができる。
【0017】
呼吸マスク、より具体的にはCPAPマスクは、フルフェイス型、鼻マスク型、パーシャルフェイス型(ハイブリッド・タイプ)構成を含めて様々な形状とサイズが提供されている。フルフェイス型マスクは、通常、口周りを覆う広い下側領域と鼻周りを覆う狭い上側領域を具える。鼻マスク型は、通常、鼻周りを覆うものであり、口周りは覆わない。パーシャルフェイス(ハイブリッド)型は、通常、口をカバーし、鼻周りのインターフェイスを具えていてもよい。従って、ライナー10の外側エッジ14は、選択したマスクM用の顔当て部分Fの一般的形状に似た形であり、ここで外側エッジ14の形状は、顔当て部分Fの一般的形状のスケールバージョンを表すものである。
【0018】
ライナー10をフルフェイス型のCPAPマスクに使用する場合、開口18は、使用者の鼻と口を少なくとも部分的に受けるようなサイズとなるであろう(図1を参照のこと)。この実施例において、開口18は、長さ約1.0〜3.0インチ、幅約1.0〜1.75インチであり、ライナー本体12は長さ約4.5〜7.5インチ、幅約4.5〜6.5インチである。ライナー10を鼻マスク型のCPAPマスクに使用する場合は、開口18は使用者の鼻を少なくとも部分的に受けるようなサイズとなるであろう(図2を参照)。この実施例において、開口18は、長さ約1.25〜1.75インチ、幅約0.75〜1.5インチであり、ライナー本体12は長さ約3.0〜4.0インチ、幅約3.0〜5.0インチである。ライナー10をパーシャルフェイス型CPAPマスクに使用する場合は、開口18は、使用者の鼻を少なくとも部分的に受けるようなサイズとなるであろう(図3を参照)。この実施例において開口部18は、長さ約0.5〜1.0インチ、幅約1.75〜2.25インチであり、そしてライナー本体12は、長さ約2.5〜4.0インチ、幅約4.25〜6.0インチである。しかしながら、これらの実施例は限定的なものと解釈すべきではなく、ライナー10はCPAPマスクMのあらゆる形状およびサイズに適合するように構成できると理解されるべきである。
【0019】
図4を参照すると、前額用ライナー24が提供されており、これは呼吸マスクMの前額スタビライザSでインターフェイスをとって(図5参照)、本発明の一態様によるツーピース型のライナーシステムを作っている。前額用ライナー24は、前額スタビライザSと使用者の額に挟まれて取り外し可能に保持されるように構成されており、少なくとも前額スタビライザSの大きさと同じ面積を持つ。前額用ライナー24は、ほぼ長方形の形状を有し、限定するものではないが、コットンなどの単層あるいは複層の素材でできているものとする。一の実施例においては、前額用ライナー24は三層の吸収性素材で形成されている。この前額用ライナー24は、この構成に限定されないことが理解されるべきであるが、前額スタビライザSとほぼ同様の形状をしており、前額スタビライザSの外周から約0.5〜0.75インチはみ出している。ライナー10と前額用ライナー24は共に使用されるが、使用者が望むと場合は、別々に使用することもできる。
【0020】
ここで図6乃至図10を参照して、本発明の一態様によるライナー10の使用方法について述べる。図6に示すように、ライナー10は顔当て部分Fの上に配置して、外側エッジ14が顔当て部分Fから延在して、顔当て部分Fから間があくようにすることができる。この図には示されていないが、所望の場合は、前額用ライナー24を前額スタビライザSの上に配置するようにしても良い。使用者はマスクの方へ顔を下向きに傾けて、鼻及び/又は口(適用可能であれば)を図7に記載されているように、開口部18に合わせる。次いで、使用者はライナー10とマスクMに顔を押し当てて、図8に示すように通常の直立した状態に頭を戻してゆく。図9に示すように、それからマスクのファスナーを所定位置に留めて、マスクMが固定されるように緊張を調整する。マスクMを固定することで、顔当て部分Fと使用者の顔との間にライナー10を取り外し可能に保持して、ライナー10が空気の流れを調節して顔当て部分Fと使用者の顔の間の空気の漏れを減らすようにする。最後に、図10を参照すると、ライナー10は、延在部分22を外側に引くことによって、鼻と口周りなどを調節することができ、これによって、特定の使用者用の特製のフィット感を提供することができる。もちろん、ライナー10および前額用ライナー24の上述した使用方法のバリエーションは本発明によるものであると完全に意図されていることを、理解すべきである。
【0021】
ライナー10と前額用ライナー24は、一晩使用した後再使用してもよく、あるいは捨てて別のライナー10、24に取り替えてもよい。ライナー10、24は吸収性であるため、汚れたり濡れたり、あるいはその他に何らかの不具合がある場合は、定期的に取り替えるのがよい。一の実施例においては、ライナー10は1日乃至2日毎に交換され、前額用ライナー24は最大7日間使って、取り替えるようにしてもよいが、これらの期間指定は限定的なものではない。都合のよいことに、ライナー10及び/又は前額用ライナー24の使用によってマスクの素材と肌の直接的な接触が避けられるため、マスクMを頻繁に清掃する必要性が少なくなる。
【0022】
CPAP療法は、睡眠時無呼吸症の治療に最も幅広く用いられているものであるが、これは、器具がフィットして適切に働き、使用者が安眠を妨げられず深い睡眠を得て、最も有効な休息を得ることができる急速眼球運動(REM)サイクルの睡眠となることで初めて成功する。本発明の一態様によれば、ライナー10は、CPAPマスクMの良好なフィットに寄与し、使用者に快適さを提供し、空気漏れを減らすか無くすことによって、より快適で効果的なCPAP療法を容易なものとし、睡眠の中断を更に少なくする。
【0023】
本発明の態様を図に示して説明したが、これらの態様が本発明の可能なすべての形を説明するものではない。様々な態様を行う特徴を組み合わせて、本発明の更なる態様が形成されると理解すべきである。この明細書において使用した用語は、限定ではなくむしろ説明のためのものであり、本発明の精神と範囲からはずれることなく、様々な変更を行い得ると解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔当て部分を有する呼吸マスク用ライナーにおいて、当該ライナーが:
吸収性素材で構成されており、外側エッジと、内側エッジと、内側エッジで仕切られた開口を有するライナー本体を具え、前記ライナー本体の延在部分を形成する前記外側エッジの外周が前記呼吸マスク側の顔当て部分の外周よりも大きく、前記ライナーが、外側エッジが顔当て部分から延在するようにマスクと使用者の顔との間で取り外し可能に保持されるように構成されていることを特徴とするライナー。
【請求項2】
請求項1に記載のライナーにおいて、前記延在部分が、空気流を顔当て部分から離して調節するバッフルであることを特徴とするライナー。
【請求項3】
請求項1に記載のライナーにおいて、前記延在部分は全体的に使用者の顔の輪郭線に沿っていることを特徴とするライナー。
【請求項4】
請求項1に記載のライナーにおいて、前記外側エッジが、顔当て部分の一般的な形状をなぞった形状であることを特徴とするライナー。
【請求項5】
請求項1に記載のライナーにおいて、前記ライナー本体が単層の素材で構成されていることを特徴とするライナー。
【請求項6】
請求項1に記載のライナーにおいて、前記素材が伸縮性のある素材であることを特徴とするライナー。
【請求項7】
請求項1に記載のライナーにおいて、前記素材がコットンを含むことを特徴とするライナー。
【請求項8】
請求項1に記載のライナーにおいて、前記外側エッジが、前記ライナーが取り外し可能にマスクと使用者の顔との間で保持されている場合に、前記マスクから間隔をあけて配置されていることを特徴とするライナー。
【請求項9】
請求項1に記載のライナーにおいて、前記ライナーが、マスクに固定する必要なく使用者の顔の上のマスクの圧力で保持されることを特徴とするライナー。
【請求項10】
請求項1に記載のライナーにおいて、前記ライナーの外周が連続した外周であることを特徴とするライナー。
【請求項11】
請求項1に記載のライナーにおいて、前記ライナーが使い捨てであることを特徴とするライナー。
【請求項12】
顔当て部分を有する呼吸マスク用ライナーにおいて、当該ライナーが:
単層の吸収性素材で構成され、外側エッジと、内側エッジと、当該内側エッジで仕切られた開口とを有するライナー本体を具え、前記外側エッジの外周が顔当て部分の外周よりも大きく、前記ライナーが前記マスクと使用者の顔との間に取り外し可能に保持されて、前記ライナー本体の第一の部分が前記顔当て部分によって覆われ、前記ライナー本体の第二の部分である延在部分が、前記マスクから間隔をあけて配置されている前記外側エッジをもって前記顔当て部分から延在するように構成されている、ことを特徴とするライナー。
【請求項13】
請求項12に記載のライナーにおいて、前記延在部分が、空気流を顔当て部分から離して調節するバッフルであることを特徴とするライナー。
【請求項14】
請求項12に記載のライナーにおいて、前記延在部分が全体として使用者の顔の輪郭線に沿っていることを特徴とするライナー。
【請求項15】
顔当て部分と前額スタビライザを有する呼吸マスク用ツーピース型ライナーシステムにおいて、当該システムが:
吸収性素材で構成され、外側エッジと、内側エッジと、当該内側エッジで仕切られた開口を有するライナー本体を具えるマスクライナーであり、前記外側エッジの外周が前記呼吸マスクの顔当て部分の外周より大きくなって前記ライナー本体の延在部分を形成しており、前記マスクライナーが、前記外側エッジが顔当て部分を超えて延在するように、前記顔当て部分と使用者の顔によって取り外し可能に保持されるように構成されている、マスク用ライナーと、
前記前額スタビライザの面積と少なくとも同じ大きさであり、ほぼ長方形の形状を有する前額用ライナーであって、当該前額スタビライザと使用者の顔とによって取り外し可能に保持されるように構成された前額用ライナーと、
を具えることを特徴とするツーピース型ライナーシステム。
【請求項16】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記前額ライナーが複層の素材で構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項17】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記マスク用ライナーと前額用ライナーが使い捨てであることを特徴とするシステム。
【請求項18】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記マスク用ライナーの本体が単層の素材で構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項19】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記延在部分が空気流を前記顔当て部分から離して調整するバッフルであることを特徴とするシステム。
【請求項20】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記延在部分が全体的に使用者の顔の輪郭線に沿っていることを特徴とするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2011−521722(P2011−521722A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−511770(P2011−511770)
【出願日】平成21年5月27日(2009.5.27)
【国際出願番号】PCT/US2009/045256
【国際公開番号】WO2009/146313
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(510310071)
【氏名又は名称原語表記】RUTAN,Robert,M.