呼吸制御マウスピース
【課題】スポーツ等の運動あるいは動きのある動作をする人が、自分の呼吸のリズムを意識的に作り出し、成果をあげたときの呼吸とそのリズムを記憶し、再生することで最高の動きがいつでも何度でも高い精度で実行できる呼吸制御マウスピースを提供する。
【解決手段】呼吸制御マウスピース3は、人の唇に接する位置又は該唇から離れた前方位置に設置する湾曲形状又は平板形状をした呼吸制御板1と、該呼吸制御板の裏面中央部位から水平に突出する支え部2と、該支え部の端末に連結されたマウスピースとを備えた。
【解決手段】呼吸制御マウスピース3は、人の唇に接する位置又は該唇から離れた前方位置に設置する湾曲形状又は平板形状をした呼吸制御板1と、該呼吸制御板の裏面中央部位から水平に突出する支え部2と、該支え部の端末に連結されたマウスピースとを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスポーツ例えばゴルフのスイング、野球のバッティング、射撃など精度が要求される動作での使用、長距離走、自転車競技などの持久力が要求される動作での使用、柔道、剣道、空手、重量挙げ、ハンマー投げなどの瞬発力が要求される動作での使用、その他人間の動作時等において、集中力を高め、理想的な動きができるようにするために、成果が上がった時の呼吸とそのリズムを記憶し、再生することで最高ないし最善の動きが何度でも高い精度で実行できる呼吸制御マウスピースに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に人の呼吸には、「吸う」、「吐く」、「吐いた後、止める」、「吸った後、止める」などの呼吸動作ないしポジションがあることが知られている。
【0003】
特に、スポーツにおいて、人の呼吸と動作の関連は非常に重要である。人がどの動作で、どの呼吸動作ないしポジションの呼吸をすれば、またどんなリズムの呼吸をすれば、スポーツにおいてより良い成績・パフォーマンスができるかが考えられている。
【0004】
通常、人の呼吸は自律神経が行なっており、意識しなくても呼吸が止まることはない。しかし、どのようなリズムでどのくらい息を吐いて、どのくらい息を吸って、どのタイミングで、息を吐くから吸うに折り返すか、また息を吸うから吐くに折り返すのかを意識している人は殆どいない。また、息を吐くから吸うに折り返すとき、あるいは息を吸うから吐くに折り返すときに、どのくらい息を止めているのかといったことについては、意識していないのが実状である。
【0005】
上記したように、人は呼吸を自律神経に任せきりにしているために、スポーツ選手等がそのときの心理状態・運動量・体調等さまざまな理由により、さまざまな呼吸のリズムになっている。そのさまざまな呼吸のリズムの周期が不規則にやってくると「呼吸が乱れる」という現象が現われる。
【0006】
選手や運動をしている人等の呼吸が乱れると、早期に疲労感が出てくる結果、集中力が継続できない等で、理想的ないし最善の動きができなくなる。
【0007】
選手等が呼吸を止めて気張った状態では、体の各部位に力が入りすぎて思い通りの動きができなくなる。また、呼吸を止めていられる時間は限られているため、一瞬の動きは可能であるとしても連続的な動きはできない。
【0008】
従来から、携帯用のシミュレータ装置として、容器と、前記容器内に開いたマウスピース手段と、前記マウスピース手段と空気貯蔵庫手段との間で気流内に配置された二酸化炭素除去手段と、前記貯蔵庫手段を周囲空気に結合する手段と、前記空気貯蔵庫手段の有効容積を調整するための手段とを含み、それによってユーザからの空気が、前記除去手段を通って吐き出した空気と周囲空気のための前記貯蔵庫手段内に流れ込み、前記容器内で混合され、そのような混合空気が前記除去手段を介して前記マウスピース手段を通してユーザによって吸入される呼吸装置がある (特許文献1参照) 。
【0009】
しかし、上記従来の発明は、携帯用の高度シミュレート方法及びシミュレータ装置に関するものであり、本呼吸方法および装置を使用するユーザは、周囲空気より分圧が低い酸素を有する空気を呼吸することができ、本方法および装置が使用される場所より高い高度での状態をシミュレートすることができ、例えば、ユーザは高度のより高い場所に旅行する前に、または能力トレーニングまたはスポーツ活動または医療分野のためによりより高い高度に順応することができるとしても、このシミュレート方法及び装置によっては、運動時又は激しい動きに対しての使用は困難であり、しかも成果が上がった時の呼吸とそのリズムを記憶し、再生することもできない。
【0010】
また、他の先行技術として、口に装着して、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるための口唇閉鎖不全矯正具であって、
上前歯と下前歯との間に配置され、上前歯と下前歯により銜え込み可能な歯噛み板部を有し、上記舌の姿勢位矯正部は、上記歯噛み板部の後端部に、舌を載せて、舌尖部を口蓋の切歯乳頭部に誘導して接触させうるように形成され、
舌尖部が低位置になく舌尖部が口蓋に接触するように、舌を挙上させうる舌の姿勢位矯正部が設けられたことを特徴とする口唇閉鎖不全矯正具がある (引用文献2参照) 。
【0011】
しかし、特許文献2の発明は、舌の姿勢位と、顎の姿勢位を正常化して、口腔機能を高めるとともに歯列を矯正して、口唇閉鎖不全を防止しうる矯正具であって、鍔板部24は上唇と下唇の表面に当接させるだけの役割を果たしているに過ぎない。
【0012】
【特許文献1】特表2003−515398
【特許文献2】実用新案登録第3129305号
【0013】
また、それぞれのスポーツ等において、呼吸と動きとの関連性を説き明かすことによって独自の呼吸法を確立し、一定の成果があげられている。しかし、常に動いている状況下において環境や体調が刻々と変化し、また呼吸を認知するための手段は自分の体の一部で作り出すため、その認知手段も不安定であり、呼吸とその呼吸を認知するための手段である体の一部を調整し呼吸を意識することは、非常に難しく、プロの選手でも成果のあがったときの呼吸とリズムを再現することは難しい。例えば、口から息を吐く時に口から少しずつ吐き出したり、口の中で空気の圧力を高めるために口を強く締めたり、口の中から漏出する空気を制御したりするなどの行為が行われている。
【0014】
呼吸をコントロールするためには、まずどんな呼吸をしているか意識的に理解しなければならない。自然の呼吸は、口と鼻をそのまま抜けてしまうので、実感として意識することが難しい。そこで、口や舌や頬に力を込め形をかえて気道を制御して、強く吐くまたは声をあげたりして、呼吸空気の通過の感覚や呼吸のポジションを覚えることが行なわれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、スポーツ等の運動あるいは動きのある動作をする人が、自分の呼吸のリズムを意識的に作り出し、成果をあげたときの呼吸とそのリズムを記憶し、再生することで最高の動きがいつでも何度でも高い精度で実行できる呼吸制御マウスピースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明に係る呼吸制御マウスピースは、人の唇に接する位置又は該唇から離れた前方位置に設置する湾曲形状又は平板形状をした呼吸制御板と、該呼吸制御板の裏面中央部位から水平に突出する支え部と、該支え部の端末に連結されたマウスピースとを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明に係る呼吸制御マウスピースは、前記呼吸制御板が支え部に沿って前後に移動調節が可能な構造であるか、もしくは該呼吸制御板が支え部に固定され、かつ該支え部がマウスピースに対して前後に移動可能であるか、あるいは前記支え部がマウスピースに着脱自在な構造であるか、又は前記支え部の両端が前記呼吸制御板及びマウスピースにそれぞれ固定されていることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る呼吸制御マウスピースは、前記呼吸制御板の上部に鼻呼吸を制御する鼻呼吸制御板を設けたことを特徴とする。
【0019】
本発明に係る呼吸制御マウスピースは、前記呼吸制御板にアロマテラピー効果を奏するエッセンシャルオイル等の香料を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る呼吸制御マウスピースを使用することにより、運動等の動作をすると、人の動作に対応して口から息を吸ったり吐いたりする呼吸が制御板に当たり、そのときの感覚が脳及び体に記憶される結果、その記憶された呼吸のより良いリズムを動作と関連づけて意識的に、容易かつ何度でも正確に繰り返し呼吸のより良いリズムを再現できる。
【0021】
本発明に係る呼吸制御マウスピースを使用することにより、呼吸と動作の関係を意識的に確認することができるため、緊張する雰囲気下における動作中においてもリラックスを生み出し理想的な動きで精度を維持し、緊張からくる身体硬直を軽減することが可能となり、スポーツ競技、舞踊等の動作中においても、有利な状態を作り出すことができる。
【0022】
本発明に係る呼吸制御マウスピースは装着する人の顔の形状、大きさ等のサイズ及び運動の種目、運動別、呼吸の感覚の会得並びに心肺機能の向上等に応じて唇から呼吸制御板をどれだけ離して装着するかを、使用者が自由に設定できるため、呼吸のコントロールをする時にリズムを意識的に作るのが容易となる。
【0023】
また、口から呼吸をコントロールする場合に限らず、鼻からの呼吸をコントロールする場合にも、鼻呼吸を制御する鼻呼吸制御板を設けることにより鼻呼吸のコントロールする時にリズムを作るのが容易となる。さらに、前記鼻呼吸制御板と呼吸制御板との組合せにより、口呼吸と鼻呼吸との相互のバランスを認識でき、より高度の呼吸法を会得するのに役立つ。
【0024】
さらに、呼吸制御板にアロマテラピー効果を奏するエッセンシャルオイル等の香料を備えることにより、運動中におけるより良い呼吸法を会得する場合にも、香料を通してリラグゼーション効果が得られ、体の緊張感を緩和させ、呼吸のリズム作りの効果が倍加する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施例を示す斜視図である。1は呼吸制御板で、その形状は人の唇を覆う大きさで、湾曲形状又は平板形状をした板材で形成される。素材としては、ポリアミド、ポリアセタール、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリスルフォン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの強力な耐熱性及び機械強さをもったエンジニアリングプラスチック等の合成樹脂が使用される。また、前記以外の熱可塑性樹脂あるいは熱可塑性エラストマー、シリコーン樹脂等であっても良い。樹脂以外では木製あるいはバルカナイズドファイバー等の素材であっても良い。要は機械的強度があり、人に無害で、軽量な素材であることが望ましい。
【0026】
2は呼吸制御板1の裏面中央部位から水平に突出する支え部である。支え部2の形状は、本例では帯状の板材で形成した場合を示したが、この形状に限定されるものではなく丸棒等の形状であっても良い。要は呼吸制御板1を十分に支持できる構造であればよい。支え部2はその長さが一定で、その両端を呼吸制御板1及びマウスピース3のそれぞれで固定されているものと、呼吸制御板1が支え部2に沿って前後に移動調節が可能な構造であるか ( 図4(a) 参照 ) 、もしくは呼吸制御板1が支え部2に固定され、かつ支え部2がマウスピース3に対して前後に移動可能であるか
( 図4(b) 参照 ) 、あるいは支え部2がマウスピース3に着脱自在な構造であるもの ( 図4(c) 参照 ) のいずれであっても良い。
支え部2の長さが一定で、支え部2の両端が呼吸制御板1及びマウスピース3のそれぞれで固定されているものにあっては、使用する人の顔形状等が相違するために異なる長さの支え部2を数種類用意し、唇から前方位置に設置する場合、あるいは唇に接した状態に装着するなど、用途に応じて数種類の長さの異なる支え部2を用意する。なお、支え部2の基部が口の中に入る構造の場合は、支え部2の厚みや太さ分だけ唇が開口されることとなるため、呼吸の制御に影響が出ないようにできるだけ唇の開口が少ない形状に形成することが肝要である。また、マウスピース3の形状は本例のように平面略U字形状に限ることなく他の形状であってもよい。
【0027】
呼吸制御板1が支え部2に沿って前後に移動調節を可能とする構造では、図4 (a) に示すように、呼吸制御板1の中央部位に穿設した透孔に支え部2がきつく嵌合する構造に形成する。しかし、呼吸制御板1が支え部2に沿って前後に移動調節する構造としては嵌合構造に限定されることなく呼吸制御板1と支え部2の相互を螺合構造に形成するか、あるいは呼吸制御板1の中央部位に穿設した透孔に支え部2を遊嵌状に挿し込み、その差し込んだ空隙部にゴム状のシール部材を封入する等の構造であっても良いが、要は呼吸制御板1が支え部2に沿って前後に移動調節する構造であればよい。
【0028】
3は口内の上歯と下歯で噛み込むマウスピースである。このマウスピース3の先端部は支え部2の基部と連結している。マウスピース3の素材としては、EVA、シリコーン樹脂、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム (SEBSコポリマー) 等の材料で形成される。要は衛生的で、歯に負担をかけずになじみのよい材料が好適である。また、支え部2がマウスピース3に対して着脱自在な構造では、例えば支え部2の基部がマウスピース3の前歯側部分に嵌合される構造の場合は、支え部2の基部がマウスピース3を前歯の上下でしっかりと噛むことにより安定した状態で固定される。
【0029】
4は呼吸制御板1の上部に設けた鼻呼吸制御板で、鼻呼吸を制御する役目をする。鼻呼吸制御板4は鼻腔先端部と略平行となるように斜め上方に傾斜させて設ける。
【0030】
5はアロマテラピー効果を奏するエッセンシャルオイル等の香料で、ハーブなどの植物から摘出した精油(エッセンシャルオイル)の香りが外部に放出するように小さな収納容器6に収納した吸収材に沁み込ませた香料が収納容器6の小さな孔を通して外部に発散するように、収納容器6が呼吸制御板1に取付けられている。または、収納容器6に代えて、香料5を沁み込ますウレタン発泡材等の香料吸収機能を備えた素材を用いても良い。
【0031】
次に、本発明に係る呼吸制御マウスピースの使用法について述べる。
口内の上歯と下歯の間にマウスピース3をあてがい、そのマウスピース3を上歯と下歯で噛み込む。支え部2の長さは使用する人の顔形状に合わせたものを装着するか、装着後に長さを調整しても良い。支え部2の長さは唇の先端から一定の距離をおいた前方位置にセットするか、或いは唇の先端に接する状態に近づける場合等その呼吸法の目的に応じて距離を適宜調節する。
【0032】
肺に吸い込まれた息を口もしくは鼻又は口及び鼻の両方を介して吐き出す時に徐々に、又は一気に息を吐き出す時の状態の強さを呼吸制御板1で直接受け止めて息を吐き出したときの強さを体の動きと関連付けて感じ取り、その動作を再現する時に息を吐く強さを再現させる練習を行なう。また、口もしくは鼻又は口及び鼻の両方を介して肺に吸い込まれる息の状態を呼吸制御板1を介して感じ取り、息を吸う動作を再現する練習を行なう。あるいは、口を開いた状態の自然開放状態の呼吸を意識的に作り、それを呼吸制御板1で感じ取る練習を行なう。口と呼吸制御板1の距離を短くした場合、呼吸に負担がかかり、心拍数を上げてのトレーニングにおいては、心肺機能の向上に大きな効果が得られ、高所トレーニングの成果が見込まれる。
【0033】
またゴルフのパタースイング、射撃など精度が要求される動作での使用においては、タイミングを図るために微量な呼吸が要求されるが、この微量な呼吸についても呼吸制御板に当たることが認識できる結果、微妙な感覚を的確に感じ取り、同様の動作時に再現できる。したがって、最善のプレー状態の動作を呼吸板1に当たる息の強さで感じ取り、同じプレーの時に呼吸のリズムを会得することができる。
【0034】
すなわち、パフォーマンスをする時に、呼吸と動作の関係を呼吸板1に当たる息の強弱を感じ取ることにより、自発的又は意識的に呼吸のリズムを作り出し、理想的な動きで精度を維持し、緊張からくる身体硬直を軽減することができる。また、各種呼吸法に適用してその呼吸法を行なった時に、その呼吸法を呼吸制御板1を介して的確に感じ取り会得する。
【0035】
さらに、鼻呼吸制御板を設けた場合には、鼻から吐き出す息が鼻呼吸制御板4に当たる時の強さによって動作との関係付けができるので、この面からも動作と鼻から吐く息の強弱を感得することができ、パフォーマンスに応じて最善の呼吸の再現をすることができる。また鼻から息を吸い込む時に、周辺の空気が鼻呼吸制御板によって流れの変化が起り、その変化の現象を鼻で感じ取り、鼻による呼吸のリズムを作り出すことができる。
【0036】
そして呼吸制御板にアロマテラピー効果を奏するエッセンシャルオイル等の香料を備えているので、激しい運動あるいは集中力を高めて最善のプレーをする場合にアロマテラピー効果によって緊張状態の中にもリラックスした状態が得られる結果、最善のプレーの実現に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図4】呼吸制御板を支え部に沿って前後に移動させる状態を示す平面図(a)、(b)と着脱自在な構造を示す平面図(c)である。
【図5】本発明の一実施例を示す使用状態を示す説明図で、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図6】呼吸制御板を支え部に沿って前後に移動させた状態を示す使用説明図で、(a)は呼吸制御板を唇に接した場合、(b)は呼吸制御板を唇から若干離した場合、(c)は呼吸制御板を唇から離した場合ある。
【図7】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す側面図である。
【図10】本発明の他の実施例の使用状態を示す説明図で、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図11】本発明の他の実施例の使用状態を示す説明図で、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図12】本発明の他の実施例の使用状態を示す説明図で、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 呼吸制御板
2 支え部
3 マウスピース
4 鼻呼吸制御板
5 香料
6 収納容器
【技術分野】
【0001】
本発明はスポーツ例えばゴルフのスイング、野球のバッティング、射撃など精度が要求される動作での使用、長距離走、自転車競技などの持久力が要求される動作での使用、柔道、剣道、空手、重量挙げ、ハンマー投げなどの瞬発力が要求される動作での使用、その他人間の動作時等において、集中力を高め、理想的な動きができるようにするために、成果が上がった時の呼吸とそのリズムを記憶し、再生することで最高ないし最善の動きが何度でも高い精度で実行できる呼吸制御マウスピースに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に人の呼吸には、「吸う」、「吐く」、「吐いた後、止める」、「吸った後、止める」などの呼吸動作ないしポジションがあることが知られている。
【0003】
特に、スポーツにおいて、人の呼吸と動作の関連は非常に重要である。人がどの動作で、どの呼吸動作ないしポジションの呼吸をすれば、またどんなリズムの呼吸をすれば、スポーツにおいてより良い成績・パフォーマンスができるかが考えられている。
【0004】
通常、人の呼吸は自律神経が行なっており、意識しなくても呼吸が止まることはない。しかし、どのようなリズムでどのくらい息を吐いて、どのくらい息を吸って、どのタイミングで、息を吐くから吸うに折り返すか、また息を吸うから吐くに折り返すのかを意識している人は殆どいない。また、息を吐くから吸うに折り返すとき、あるいは息を吸うから吐くに折り返すときに、どのくらい息を止めているのかといったことについては、意識していないのが実状である。
【0005】
上記したように、人は呼吸を自律神経に任せきりにしているために、スポーツ選手等がそのときの心理状態・運動量・体調等さまざまな理由により、さまざまな呼吸のリズムになっている。そのさまざまな呼吸のリズムの周期が不規則にやってくると「呼吸が乱れる」という現象が現われる。
【0006】
選手や運動をしている人等の呼吸が乱れると、早期に疲労感が出てくる結果、集中力が継続できない等で、理想的ないし最善の動きができなくなる。
【0007】
選手等が呼吸を止めて気張った状態では、体の各部位に力が入りすぎて思い通りの動きができなくなる。また、呼吸を止めていられる時間は限られているため、一瞬の動きは可能であるとしても連続的な動きはできない。
【0008】
従来から、携帯用のシミュレータ装置として、容器と、前記容器内に開いたマウスピース手段と、前記マウスピース手段と空気貯蔵庫手段との間で気流内に配置された二酸化炭素除去手段と、前記貯蔵庫手段を周囲空気に結合する手段と、前記空気貯蔵庫手段の有効容積を調整するための手段とを含み、それによってユーザからの空気が、前記除去手段を通って吐き出した空気と周囲空気のための前記貯蔵庫手段内に流れ込み、前記容器内で混合され、そのような混合空気が前記除去手段を介して前記マウスピース手段を通してユーザによって吸入される呼吸装置がある (特許文献1参照) 。
【0009】
しかし、上記従来の発明は、携帯用の高度シミュレート方法及びシミュレータ装置に関するものであり、本呼吸方法および装置を使用するユーザは、周囲空気より分圧が低い酸素を有する空気を呼吸することができ、本方法および装置が使用される場所より高い高度での状態をシミュレートすることができ、例えば、ユーザは高度のより高い場所に旅行する前に、または能力トレーニングまたはスポーツ活動または医療分野のためによりより高い高度に順応することができるとしても、このシミュレート方法及び装置によっては、運動時又は激しい動きに対しての使用は困難であり、しかも成果が上がった時の呼吸とそのリズムを記憶し、再生することもできない。
【0010】
また、他の先行技術として、口に装着して、無意識に口を開けてしまう口唇閉鎖不全を矯正して口を閉じさせるための口唇閉鎖不全矯正具であって、
上前歯と下前歯との間に配置され、上前歯と下前歯により銜え込み可能な歯噛み板部を有し、上記舌の姿勢位矯正部は、上記歯噛み板部の後端部に、舌を載せて、舌尖部を口蓋の切歯乳頭部に誘導して接触させうるように形成され、
舌尖部が低位置になく舌尖部が口蓋に接触するように、舌を挙上させうる舌の姿勢位矯正部が設けられたことを特徴とする口唇閉鎖不全矯正具がある (引用文献2参照) 。
【0011】
しかし、特許文献2の発明は、舌の姿勢位と、顎の姿勢位を正常化して、口腔機能を高めるとともに歯列を矯正して、口唇閉鎖不全を防止しうる矯正具であって、鍔板部24は上唇と下唇の表面に当接させるだけの役割を果たしているに過ぎない。
【0012】
【特許文献1】特表2003−515398
【特許文献2】実用新案登録第3129305号
【0013】
また、それぞれのスポーツ等において、呼吸と動きとの関連性を説き明かすことによって独自の呼吸法を確立し、一定の成果があげられている。しかし、常に動いている状況下において環境や体調が刻々と変化し、また呼吸を認知するための手段は自分の体の一部で作り出すため、その認知手段も不安定であり、呼吸とその呼吸を認知するための手段である体の一部を調整し呼吸を意識することは、非常に難しく、プロの選手でも成果のあがったときの呼吸とリズムを再現することは難しい。例えば、口から息を吐く時に口から少しずつ吐き出したり、口の中で空気の圧力を高めるために口を強く締めたり、口の中から漏出する空気を制御したりするなどの行為が行われている。
【0014】
呼吸をコントロールするためには、まずどんな呼吸をしているか意識的に理解しなければならない。自然の呼吸は、口と鼻をそのまま抜けてしまうので、実感として意識することが難しい。そこで、口や舌や頬に力を込め形をかえて気道を制御して、強く吐くまたは声をあげたりして、呼吸空気の通過の感覚や呼吸のポジションを覚えることが行なわれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、スポーツ等の運動あるいは動きのある動作をする人が、自分の呼吸のリズムを意識的に作り出し、成果をあげたときの呼吸とそのリズムを記憶し、再生することで最高の動きがいつでも何度でも高い精度で実行できる呼吸制御マウスピースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明に係る呼吸制御マウスピースは、人の唇に接する位置又は該唇から離れた前方位置に設置する湾曲形状又は平板形状をした呼吸制御板と、該呼吸制御板の裏面中央部位から水平に突出する支え部と、該支え部の端末に連結されたマウスピースとを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明に係る呼吸制御マウスピースは、前記呼吸制御板が支え部に沿って前後に移動調節が可能な構造であるか、もしくは該呼吸制御板が支え部に固定され、かつ該支え部がマウスピースに対して前後に移動可能であるか、あるいは前記支え部がマウスピースに着脱自在な構造であるか、又は前記支え部の両端が前記呼吸制御板及びマウスピースにそれぞれ固定されていることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る呼吸制御マウスピースは、前記呼吸制御板の上部に鼻呼吸を制御する鼻呼吸制御板を設けたことを特徴とする。
【0019】
本発明に係る呼吸制御マウスピースは、前記呼吸制御板にアロマテラピー効果を奏するエッセンシャルオイル等の香料を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る呼吸制御マウスピースを使用することにより、運動等の動作をすると、人の動作に対応して口から息を吸ったり吐いたりする呼吸が制御板に当たり、そのときの感覚が脳及び体に記憶される結果、その記憶された呼吸のより良いリズムを動作と関連づけて意識的に、容易かつ何度でも正確に繰り返し呼吸のより良いリズムを再現できる。
【0021】
本発明に係る呼吸制御マウスピースを使用することにより、呼吸と動作の関係を意識的に確認することができるため、緊張する雰囲気下における動作中においてもリラックスを生み出し理想的な動きで精度を維持し、緊張からくる身体硬直を軽減することが可能となり、スポーツ競技、舞踊等の動作中においても、有利な状態を作り出すことができる。
【0022】
本発明に係る呼吸制御マウスピースは装着する人の顔の形状、大きさ等のサイズ及び運動の種目、運動別、呼吸の感覚の会得並びに心肺機能の向上等に応じて唇から呼吸制御板をどれだけ離して装着するかを、使用者が自由に設定できるため、呼吸のコントロールをする時にリズムを意識的に作るのが容易となる。
【0023】
また、口から呼吸をコントロールする場合に限らず、鼻からの呼吸をコントロールする場合にも、鼻呼吸を制御する鼻呼吸制御板を設けることにより鼻呼吸のコントロールする時にリズムを作るのが容易となる。さらに、前記鼻呼吸制御板と呼吸制御板との組合せにより、口呼吸と鼻呼吸との相互のバランスを認識でき、より高度の呼吸法を会得するのに役立つ。
【0024】
さらに、呼吸制御板にアロマテラピー効果を奏するエッセンシャルオイル等の香料を備えることにより、運動中におけるより良い呼吸法を会得する場合にも、香料を通してリラグゼーション効果が得られ、体の緊張感を緩和させ、呼吸のリズム作りの効果が倍加する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施例を示す斜視図である。1は呼吸制御板で、その形状は人の唇を覆う大きさで、湾曲形状又は平板形状をした板材で形成される。素材としては、ポリアミド、ポリアセタール、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリスルフォン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの強力な耐熱性及び機械強さをもったエンジニアリングプラスチック等の合成樹脂が使用される。また、前記以外の熱可塑性樹脂あるいは熱可塑性エラストマー、シリコーン樹脂等であっても良い。樹脂以外では木製あるいはバルカナイズドファイバー等の素材であっても良い。要は機械的強度があり、人に無害で、軽量な素材であることが望ましい。
【0026】
2は呼吸制御板1の裏面中央部位から水平に突出する支え部である。支え部2の形状は、本例では帯状の板材で形成した場合を示したが、この形状に限定されるものではなく丸棒等の形状であっても良い。要は呼吸制御板1を十分に支持できる構造であればよい。支え部2はその長さが一定で、その両端を呼吸制御板1及びマウスピース3のそれぞれで固定されているものと、呼吸制御板1が支え部2に沿って前後に移動調節が可能な構造であるか ( 図4(a) 参照 ) 、もしくは呼吸制御板1が支え部2に固定され、かつ支え部2がマウスピース3に対して前後に移動可能であるか
( 図4(b) 参照 ) 、あるいは支え部2がマウスピース3に着脱自在な構造であるもの ( 図4(c) 参照 ) のいずれであっても良い。
支え部2の長さが一定で、支え部2の両端が呼吸制御板1及びマウスピース3のそれぞれで固定されているものにあっては、使用する人の顔形状等が相違するために異なる長さの支え部2を数種類用意し、唇から前方位置に設置する場合、あるいは唇に接した状態に装着するなど、用途に応じて数種類の長さの異なる支え部2を用意する。なお、支え部2の基部が口の中に入る構造の場合は、支え部2の厚みや太さ分だけ唇が開口されることとなるため、呼吸の制御に影響が出ないようにできるだけ唇の開口が少ない形状に形成することが肝要である。また、マウスピース3の形状は本例のように平面略U字形状に限ることなく他の形状であってもよい。
【0027】
呼吸制御板1が支え部2に沿って前後に移動調節を可能とする構造では、図4 (a) に示すように、呼吸制御板1の中央部位に穿設した透孔に支え部2がきつく嵌合する構造に形成する。しかし、呼吸制御板1が支え部2に沿って前後に移動調節する構造としては嵌合構造に限定されることなく呼吸制御板1と支え部2の相互を螺合構造に形成するか、あるいは呼吸制御板1の中央部位に穿設した透孔に支え部2を遊嵌状に挿し込み、その差し込んだ空隙部にゴム状のシール部材を封入する等の構造であっても良いが、要は呼吸制御板1が支え部2に沿って前後に移動調節する構造であればよい。
【0028】
3は口内の上歯と下歯で噛み込むマウスピースである。このマウスピース3の先端部は支え部2の基部と連結している。マウスピース3の素材としては、EVA、シリコーン樹脂、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム (SEBSコポリマー) 等の材料で形成される。要は衛生的で、歯に負担をかけずになじみのよい材料が好適である。また、支え部2がマウスピース3に対して着脱自在な構造では、例えば支え部2の基部がマウスピース3の前歯側部分に嵌合される構造の場合は、支え部2の基部がマウスピース3を前歯の上下でしっかりと噛むことにより安定した状態で固定される。
【0029】
4は呼吸制御板1の上部に設けた鼻呼吸制御板で、鼻呼吸を制御する役目をする。鼻呼吸制御板4は鼻腔先端部と略平行となるように斜め上方に傾斜させて設ける。
【0030】
5はアロマテラピー効果を奏するエッセンシャルオイル等の香料で、ハーブなどの植物から摘出した精油(エッセンシャルオイル)の香りが外部に放出するように小さな収納容器6に収納した吸収材に沁み込ませた香料が収納容器6の小さな孔を通して外部に発散するように、収納容器6が呼吸制御板1に取付けられている。または、収納容器6に代えて、香料5を沁み込ますウレタン発泡材等の香料吸収機能を備えた素材を用いても良い。
【0031】
次に、本発明に係る呼吸制御マウスピースの使用法について述べる。
口内の上歯と下歯の間にマウスピース3をあてがい、そのマウスピース3を上歯と下歯で噛み込む。支え部2の長さは使用する人の顔形状に合わせたものを装着するか、装着後に長さを調整しても良い。支え部2の長さは唇の先端から一定の距離をおいた前方位置にセットするか、或いは唇の先端に接する状態に近づける場合等その呼吸法の目的に応じて距離を適宜調節する。
【0032】
肺に吸い込まれた息を口もしくは鼻又は口及び鼻の両方を介して吐き出す時に徐々に、又は一気に息を吐き出す時の状態の強さを呼吸制御板1で直接受け止めて息を吐き出したときの強さを体の動きと関連付けて感じ取り、その動作を再現する時に息を吐く強さを再現させる練習を行なう。また、口もしくは鼻又は口及び鼻の両方を介して肺に吸い込まれる息の状態を呼吸制御板1を介して感じ取り、息を吸う動作を再現する練習を行なう。あるいは、口を開いた状態の自然開放状態の呼吸を意識的に作り、それを呼吸制御板1で感じ取る練習を行なう。口と呼吸制御板1の距離を短くした場合、呼吸に負担がかかり、心拍数を上げてのトレーニングにおいては、心肺機能の向上に大きな効果が得られ、高所トレーニングの成果が見込まれる。
【0033】
またゴルフのパタースイング、射撃など精度が要求される動作での使用においては、タイミングを図るために微量な呼吸が要求されるが、この微量な呼吸についても呼吸制御板に当たることが認識できる結果、微妙な感覚を的確に感じ取り、同様の動作時に再現できる。したがって、最善のプレー状態の動作を呼吸板1に当たる息の強さで感じ取り、同じプレーの時に呼吸のリズムを会得することができる。
【0034】
すなわち、パフォーマンスをする時に、呼吸と動作の関係を呼吸板1に当たる息の強弱を感じ取ることにより、自発的又は意識的に呼吸のリズムを作り出し、理想的な動きで精度を維持し、緊張からくる身体硬直を軽減することができる。また、各種呼吸法に適用してその呼吸法を行なった時に、その呼吸法を呼吸制御板1を介して的確に感じ取り会得する。
【0035】
さらに、鼻呼吸制御板を設けた場合には、鼻から吐き出す息が鼻呼吸制御板4に当たる時の強さによって動作との関係付けができるので、この面からも動作と鼻から吐く息の強弱を感得することができ、パフォーマンスに応じて最善の呼吸の再現をすることができる。また鼻から息を吸い込む時に、周辺の空気が鼻呼吸制御板によって流れの変化が起り、その変化の現象を鼻で感じ取り、鼻による呼吸のリズムを作り出すことができる。
【0036】
そして呼吸制御板にアロマテラピー効果を奏するエッセンシャルオイル等の香料を備えているので、激しい運動あるいは集中力を高めて最善のプレーをする場合にアロマテラピー効果によって緊張状態の中にもリラックスした状態が得られる結果、最善のプレーの実現に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図4】呼吸制御板を支え部に沿って前後に移動させる状態を示す平面図(a)、(b)と着脱自在な構造を示す平面図(c)である。
【図5】本発明の一実施例を示す使用状態を示す説明図で、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図6】呼吸制御板を支え部に沿って前後に移動させた状態を示す使用説明図で、(a)は呼吸制御板を唇に接した場合、(b)は呼吸制御板を唇から若干離した場合、(c)は呼吸制御板を唇から離した場合ある。
【図7】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す側面図である。
【図10】本発明の他の実施例の使用状態を示す説明図で、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図11】本発明の他の実施例の使用状態を示す説明図で、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図12】本発明の他の実施例の使用状態を示す説明図で、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 呼吸制御板
2 支え部
3 マウスピース
4 鼻呼吸制御板
5 香料
6 収納容器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の唇に接する位置又は該唇から離れた前方位置に設置する湾曲形状又は平板形状をした呼吸制御板と、該呼吸制御板の裏面中央部位から水平に突出する支え部と、該支え部の端末に連結されたマウスピースとを備えたことを特徴とする呼吸制御マウスピース。
【請求項2】
前記呼吸制御板が支え部に沿って前後に移動調節が可能な構造であるか、もしくは該呼吸制御板が支え部に固定され、かつ該支え部がマウスピースに対して前後に移動可能であるか、あるいは前記支え部がマウスピースに着脱自在な構造であるか、又は前記支え部の両端が前記呼吸制御板及びマウスピースにそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1記載の呼吸制御マウスピース。
【請求項3】
前記呼吸制御板の上部に鼻呼吸を制御する鼻呼吸制御板を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の呼吸制御マウスピース。
【請求項4】
前記呼吸制御板にアロマテラピー効果を奏するエッセンシャルオイル等の香料を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の呼吸制御マウスピース。
【請求項1】
人の唇に接する位置又は該唇から離れた前方位置に設置する湾曲形状又は平板形状をした呼吸制御板と、該呼吸制御板の裏面中央部位から水平に突出する支え部と、該支え部の端末に連結されたマウスピースとを備えたことを特徴とする呼吸制御マウスピース。
【請求項2】
前記呼吸制御板が支え部に沿って前後に移動調節が可能な構造であるか、もしくは該呼吸制御板が支え部に固定され、かつ該支え部がマウスピースに対して前後に移動可能であるか、あるいは前記支え部がマウスピースに着脱自在な構造であるか、又は前記支え部の両端が前記呼吸制御板及びマウスピースにそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1記載の呼吸制御マウスピース。
【請求項3】
前記呼吸制御板の上部に鼻呼吸を制御する鼻呼吸制御板を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の呼吸制御マウスピース。
【請求項4】
前記呼吸制御板にアロマテラピー効果を奏するエッセンシャルオイル等の香料を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の呼吸制御マウスピース。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4(a)】
【図4(b)】
【図4(c)】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図6(a)】
【図6(b)】
【図6(c)】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図11(a)】
【図11(b)】
【図12(a)】
【図12(b)】
【図2】
【図3】
【図4(a)】
【図4(b)】
【図4(c)】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図6(a)】
【図6(b)】
【図6(c)】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図11(a)】
【図11(b)】
【図12(a)】
【図12(b)】
【公開番号】特開2009−101131(P2009−101131A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−197084(P2008−197084)
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(300076079)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(300076079)
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