説明

呼吸器具のための迅速継手

【課題】改良された継手を提供する。
【解決手段】オス端部及びメス端部並びにテーパ付き内部ルアータイプシールを有する新規な継手が提供される。オス継手部分の外周面上に少なくとも1つのボスが設けられ、メス継手部分は、ボスが挿入されるべきスロットと、スロットの底部にボスの挿入深さを規定するためのストッパ部とを有する。オス端部及びメス端部を互いに対して回転させ、ボスをメス端部の窓部内へ移動させることができる。窓部はフレームを有し、上部フレームは、ボスに対応して僅かに角度をなしており、オス端部をメス端部内へさらに深く進入させるのに役立つ。窓部は、ボスの回転運動を止める側部フレームを有する。ボスの動きが止まったとき、オステーパ及びメステーパは、実質的に漏れのない状態で接触している。また、新規な継手を用いることにより取り外し及び交換を容易かつ迅速に行うことができる閉鎖式吸引カテーテルも提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼吸器具のための迅速継手(クイックコネクト・フィッティング)に関する。
【背景技術】
【0002】
患者が例えば気管内チューブを挿管されている間、患者の呼吸器システムに多くの医療器具を装着することができる。これらの医療器具を、装着し、一定期間使用し、別の場所で使用するためまたは廃棄するために取り外すことができることが望ましい。様々なタイプの取り外し可能な継手やコネクタが現在使用されているが、既知の継手は、使用者またはケア提供者による操作が原因で不具合が起きる可能性が高い。
【0003】
シリンジチップ、ニードル、ストップコック及びチューブを含む医療器具及び研究室用器具に関して、オステーパ継手と該オス継手が嵌合するメス継手との間で漏れのないように接続を行うために用いられる標準小型流体継手システムにおいて、ルアーテーパが用いられている。ルアーテーパ継手は、一般に6%のテーパを有しており、(国際標準化機構)ISO594−2に従い試験を行うことができる。ルアーテーパ接続には、2つの普及型、すなわちルアーロック(登録商標)継手及びルアースリップ(登録商標)継手がある。ルアーロック(登録商標)継手は、ルアーテーパを用いており、メス継手上のつまみのついたハブにオステーパ継手のスリーブのねじ山を係合させることによってしっかりと結合される。ルアースリップ(登録商標)継手は、ルアーテーパ寸法に合うものであり、単に摩擦によって結合される。これらのルアー継手は、所望の結合力が得られず、時には患者または医療提供者によって比較的簡単に不注意で取り外されることがあり、その結果、換気システム圧力損失が生じ、医療提供者は患者の感染症に曝される可能性がある。ルアー継手は、2つのパーツをしっかりと結合するために複数回転させて螺合する必要がある標準的なねじ接続を用いることもあるが、ルアー継手は、接続のためにねじ接続よりも大きな力を加える必要があり、「迅速」継手とは考えられていない。
【0004】
バヨネット継手も公知であり、医療分野で受け入れられている。しかし残念なことに、バヨネット継手は呼吸器向けなど特定の用途では有効に機能せず、その結果、継手の破損及び換気システムの圧力損失が生じることがある。
【0005】
気管−気管支樹からの分泌物の除去は、例えば挿管されかつ機械的人工換気または他の人工換気が行われる患者に対して提供されるケアになくてはならないものである。分泌物は一部の呼吸器疾患において過剰に産生する場合があり、そのような呼吸器疾患を患う患者にとって分泌物は深刻な脅威となる。気管内チューブの存在及び関連する鎮静剤の使用は、咳により分泌物を喀出しようとする患者の努力の妨げになる。現在の医療においては、そのような分泌物を患者の気道から吸引によって取り除くために、気管内チューブまたは気管チューブを通して肺に吸引カテーテルが挿入される。
【0006】
吸引は、「開放式」または「閉鎖式」システムを用いて行うことができる。開放式システムでは、吸引カテーテルは、気管チューブの換気ルーメン内に挿入される単なる軟質プラスチックチューブであり、吸引カテーテルの近位端には吸引源が接続される。吸引カテーテルは、必要な深さまで進められ、分泌物を除去するために吸引力が加えられる。ルーメンに入る前に吸引カテーテルが接触する如何なるものも滅菌状態に維持されていなければならないので、患者に接触または隣接して「滅菌領域」が作られなければならない。吸引カテーテルの表面は患者の分泌物で覆われることになるので、使い終わった後の取り扱いは慎重にしなければならない。対照的に、例えば共同所有の米国特許第4,569,344号(特許文献1)に開示されているような「閉鎖式」システムにおいて、分泌物を吸引するために用いることができる吸引器具10は、使用前に吸引カテーテルの汚染を排除するかまたは最小にするために、概ね円筒状のプラスチックバッグ14の中に入れられた吸引カテーテル12を用いる(図1)。これは、一般に「閉鎖式吸引カテーテル」と呼ばれるもので、バラード(登録商標)メディカルプロダクツ社(キンバリークラーク社)からトラックケアー(登録商標)という商品名で販売されている。患者が分泌物の人工的な除去を必要としているとき、吸引カテーテル12を、プラスチックバッグ14の一端から、接続継手16を通って、気管チューブ内へ、そして必要に応じて患者の片方の主気管支内へと進めることができる。吸引カテーテル12の他端すなわち近位端17は、吸引源19に装着される。分泌物を除去するために、指で制御するフィンガーバルブ18を用いて吸引カテーテル12の近位端17に吸引力が加えられる。他方の主気管支も同じように吸引することができる。分泌物はこうして吸引カテーテル12のルーメンに吸い込まれて除去され、システムは閉じたままである。吸引カテーテル12はその後、気管チューブから引き抜かれ、プラスチックバッグ14の中に戻されて、回路は閉状態に維持される。閉鎖式吸引システムは広く医療提供者に好まれているが、その理由は、閉鎖式吸引システムの方が患者の分泌物からの医療提供者の保護が優れているからである。開放式吸引システムでは患者を吸引しなければならないたびに滅菌領域を作る必要があるが、閉鎖式吸引システムではその必要がないので、閉鎖式吸引システムは、より容易かつ迅速でもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第4,569,344号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
最新の閉鎖式吸引カテーテルを交換するためには、ベンチレータが閉鎖式吸引カテーテルから取り外され、交換され、新しい閉鎖式吸引カテーテルに接続される期間にわたり、患者はシステムから切り離されなければならない。その後、新しい閉鎖式吸引カテーテルが気管内チューブに接続され、患者の換気が再開される。この手順は、患者を一定期間にわたり機械的呼吸補助なしの状態におくことになり、医療提供者を患者の感染症に曝す可能性があるので、明らかに望ましくない。一部の閉鎖式吸引カテーテルシステムでは、バヨネット継手のような取り外し可能な継手が用いられているが、上記したように、これらの継手は、不具合が起きる可能性が高いことがある。
【0009】
信頼性のある、迅速で使い易い継手を提供することが望ましいであろう。また、換気システムから患者を切り離すことなく、迅速かつ容易に交換することができる閉鎖式吸引カテーテルを提供することも望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
オス端部及びメス端部並びにテーパ付き内部ルアータイプシールを有する新規な継手が提供される。オス継手部分は、少なくとも1つのボスが設けられた外周面を有する。オス継手部分の外周面上の互いに相反する側に1つずつ、合計2つのボスがあることが望ましいであろう。2つのボスは、異なる長さのものであってよい。メス継手部分は、ボスが挿入されるべきスロットを有する。スロットの底部には、ボスの挿入深さを規定するためのストッパ部がある。ここで、オス端部及びメス端部を互いに対して回転させて、ボスをメス端部の窓部内へ移動させることができる。窓部はフレームを有し、上部フレームは、僅かに角度をなしており、オス端部をメス端部内へさらに深く進入させるのに役立つ。窓部は、ボスの回転運動を止める側部フレームを有する。ボスの動きが止まったとき、オステーパ及びメステーパは、実質的に漏れのない状態で接触している。
【0011】
また、新規な継手を用いることでしっかりと接続できる上に取り外し及び交換を容易かつ迅速に行うことができる閉鎖式吸引カテーテルも提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】特許文献1に記載の閉鎖式吸引カテーテル器具を示す。
【図2】新規な迅速継手のオス継手部分の図を示す。
【図3】新規な迅速継手のメス継手部分の図を示す。
【図4】右側にオス継手部分、左側にメス継手部分がある本明細書に記載の新規な迅速継手を示す。
【図5】近位端に閉鎖式吸引カテーテルが取り外し不能に装着されているオス継手部分の図である。
【図6】近位端に閉鎖式吸引カテーテルが取り外し不能に装着されているオス継手部分の図であり、オス継手部分は、マニホールドに接続されるメス継手部分が遠位端に取り外し可能に装着されている。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、図面を参照するが、図面全体にわたって、類似の部品を指定するために類似の符号が用いられている。
【0014】
図1は、特許文献1に開示されている吸引/換気器具を示しており、この器具は商品名でトラックケアー(登録商標)とも呼ばれる。この閉鎖式吸引カテーテル吸引器具10は、継手16を用いて患者の気管内チューブに装着され、吸引器具10は、換気回路全体の一部として含まれることもある。吸引カテーテル12は、カテーテルの汚染を排除するかまたは最小にするために、プラスチックバッグ14内に封入されている。患者が分泌物の人工的な除去を必要としているとき、吸引カテーテルは、換気器具の継手16を通って気管内チューブ(図示せず)内へ、そして患者の気道内へ、その後、患者の片方の肺内へと進められる。分泌物を除去するために、カテーテル12の近位端上のフィンガーバルブ18を用いて吸引力が加えられる。図1の閉鎖式吸引器具10を、気管内チューブに直接装着して用いたり、あるいは実質的に気管内チューブに沿わせて気管内チューブ内で動かすことができる限り他の構成で用いたりすることができる。このケア器具のより詳細な説明は、特許文献1に見られる。
【0015】
図2は、新規な迅速継手のオス継手部分80の図である。オス継手部分80は、その嵌合端すなわち遠位端84にあるオスルアーテーパ82に向かって先細になっている。テーパ82の外周面の少なくとも一方の側には、相手側のメス継手部分のポケットまたはスロットに係合するために用いられるつまみまたはボス88がある。ボス88は、メス継手部分にしっかりと嵌合するのに役立つように、オス継手部分80の中心線90に直交する面98に対して、角度「A」で示されるような僅かに角度をなしているものであってよい。オス継手部分80の近位端86には、例えば閉鎖式吸引カテーテルの洗浄ライン(図示せず)を収容し得る任意選択のポート92と、この部品を手で掴むことを助けるための任意選択のグリップディンプル96も見える。
【0016】
図3は、新規な迅速継手のメス継手部分100の図である。メス継手部分100は、その近位端106の外周面の少なくとも一方の側に、オス継手部分のボスが挿入され得るサイズのポケットまたはスロット108を有する。メス継手部分100は、各スロット108の底部に、メス継手部分100内へのオス継手部分の動きを止めるための自動アライメント式ストッパ部112を有する。メス継手部分100は、スロット108に隣接した窓部114をさらに有しており、オス継手部分のボスが完全に挿入されて自動アライメント式ストッパ部112と接触したらボスを回転させて窓部114に進入させることができるように、窓部114とスロット108とは互いに連通している。窓部114は近位端側部フレーム116を有し、近位端側部フレーム116は、継手の中心線110に直交する面に対してボスと同じ角度をなしていることが望ましい。窓部114は、ストッパ部に隣接した近方側部フレーム118を有し、近方側部フレーム118は、ボスが窓部114に入れるようにする。窓部114は、ボスの回転運動を止める遠方側部フレーム120も有する。メス継手部分100は、メス継手の近位端106の近くに、内面に位置するメスルアーテーパ102を有する。
【0017】
図4は、メス継手部分100(近位端)に係合しているオス継手部分80(遠位端)の図である。図のように、ボス88は窓部フレーム114内にある。オスルアーテーパ82は、メスルアーテーパ102の内側(見えない)にある。
【0018】
オス継手部分80上のボス88は、メス継手部分100上の窓部114に一致するように、継手の中心線90に直交する面に対して5〜15°の下向きの角度をなしていることが望ましいであろう。角度は、より望ましくは7〜12°、さらに望ましくは9〜10°であり得る。オス継手部分及びメス継手部分を互いに対して右回り方向に回転させ、固く締めることができる。約4分の1回転させることが望ましいが、特定の用途ではそれ以上またはそれ以下が望ましいこともある。必要に応じて、左回り方向を用いることもできる。
【0019】
使用時には、オス継手部分のボスは、メス継手のスロット内に挿入されたら、スロットの底部にあるストッパ部と接触する限度までしか進むことができない。ストッパ部は、オス継手及びメス継手のルアーテーパ同士の距離を縮めるかまたは接触させるように、適切な深さに配置される。ボスがスロット内に完全に挿入されたら、ボスが窓部内の適所に入るようにオス継手部分をメス継手に対して一方向にのみ回転させることができる。ボスが窓部に入り、窓部の上部(角度をなす)フレームと接触することで、オス継手部分全体がさらにメス継手部分内へと僅かに動かされる。ボスが窓部の遠方側部フレームと接触すると、動きが止まり、オス継手部分及びメス継手部分のテーパ同士は、完全に係合され、実質的に漏れのない状態で接触している。
【0020】
さらなる密閉能力が望まれるのであれば、新規な継手にOリングタイプのシーリングシステムを追加することができる。この実施形態では、オス継手部分及びメス継手部分が完全に係合されたときに両継手部分によって圧迫されることになるようにエラストマーOリングをオス継手部分のルアーテーパ上に配置し、シール性を向上させることができる。さらなるシール性及び柔軟性は、オス継手部分のルアーテーパまたはメス継手部分のルアーテーパのうちのいずれか一方(または両方)をエラストマー材料から製造することによっても追加することができる。さらに別の実施形態では、完全に係合された時に生じるシール性が増すように、一方または両方のテーパに表面処理物質またはテクスチャを追加することができる。
【0021】
本明細書において「窓部」なる語が用いられているが、当然のことながら、継手の外側から継手の内側への通路が含まれることを暗示するものではない。とはいえ、製造の容易さを考えれば、開いた窓が望ましいと言える。ボスを回転させて窓部に進入させることができるように、窓部は、継手の内側に向かってのみ開いており、外側からは密閉され(または閉じられ)ているものであってよい。
【0022】
図面ではオス端部に2つのボスしか参照していないが、継手の外周面に十分な空間があり、何らかの理由でそうすることが望ましければ、1つ、3つ、または4つのボスを設けてもよいことにも留意されたい。オス継手を1つの方向にのみ回転させてメス継手内に挿入することができるように、複数のボスは互いに異なる幅を有することができ、複数のスロットは互いに異なる対応する幅を有することができることにも留意されたい。別の言い方をすれば、2つ以上のボスがあるとすれば、1つのボスを他のボスよりも長くし、他よりも長いボスに特にサイズを合わせた1つのスロットにのみ嵌合させるすることができる。このとき、オス継手をメス継手内に挿入することができる位置は1つしかないことになる。
【0023】
本明細書に記載の新規なコネクタは、閉鎖式吸引カテーテルを換気回路に接続するために用いられることができる。図5を見ると、プラスチックバッグ14に入っている閉鎖式吸引カテーテル12を、例えば上記したオス(またはメス)継手部分80にその近位端において取り外し不能に装着することができることが容易に分かる。この図5には、グリップディンプル96、ボス88、オスルアーテーパ82及び洗浄ポート94を含むオス継手部分80の多くの他の特徴が見られる。嵌合相手の継手部分は、換気回路に取り外し不能に装着され得る。一定期間経過後に、またはカテーテルを交換する必要があると医療提供者が判断した場合に、オス継手及びメス継手を迅速かつ容易に係合解除し、新しいカテーテルを装着することができる。図6は、オス継手部分80の図であり、オス継手部分80の近位端は、プラスチックバッグ14に入っている閉鎖式吸引カテーテル12に取り外し不能に装着され、遠位端はメス継手部分100に取り外し可能に装着されている。メス継手部分100は、呼吸器マニホールド・アセンブリ20に取り外し不能に装着されている。アセンブリ20は、エルボタイプコネクタ22と、回転マニホールド33と、ポート28、30及び32とを含み得る。エルボ22は、気管チューブに接続する遠位ポート24と、機械的ベンチレータに接続するための近位ポート26とを有する。
【0024】
新規なコネクタの構成材料は、従来のポリマー材料であってよい。適切なポリマーは、レキサン(登録商標)ポリカーボネートという商品名で市販されている。他にコネクタ原材料となり得るものには、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル酸、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ナイロン、スチレンが含まれる。
【0025】
本明細書に開示されている医療器具の変更形態及び変形形態は、当業者には、前述の詳細な説明から明らかであろう。例えば、上記の説明は、カテーテルの迅速な接続について言及しているが、適切なサイズのものであれば、カメラや他の視覚装置などの他の医療器具を換気システムに接続することもできる。本明細書に記載の迅速接続器具を呼吸器ケア以外の用途に用いることもできる。そのような変更形態及び変形形態は、以下の特許請求の範囲に含まれるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
迅速継手であって、
外周面を備えた本体及び前記外周面上に設けられたボスを有するオス継手部分と、
前記ボスを挿入可能とするように前記ボスに対応して設けられたスロットを有するメス継手部分とを含み、該メス継手部分が、
前記スロット内への前記ボスの挿入深さを規定するためのストッパ部と、
前記ボスが前記スロットから回転しつつ進入するに従って前記オス継手部分と前記メス継手部分とを互いに近付けるように構成された窓部とをさらに含み、
前記オス継手部分及び前記メス継手部分にそれぞれ、互いに対応するルアーテーパが形成されていることを特徴とする迅速継手。
【請求項2】
前記オス継手部分が、前記外周面上の互いに相反する側に1つずつ設けられた2つのボスを含み、前記メス継手部分が、前記両ボスにそれぞれ対応する2つの窓部を含むことを特徴とする請求項1に記載の迅速継手。
【請求項3】
前記両ボスが、互いに異なるサイズを有し、前記各対応する窓部が、それぞれのボスに対応するサイズを有することを特徴とする請求項2に記載の迅速継手。
【請求項4】
前記ボス及び前記窓部が、前記継手の中心線に直交する面に対して7〜12°の角度をなすことを特徴とする請求項1に記載の迅速継手。
【請求項5】
前記ボス及び前記窓部が、前記継手の中心線に直交する面に対して9〜10°の角度をなすことを特徴とする請求項1に記載の迅速継手。
【請求項6】
前記オス継手部分及び前記メス継手部分が互いに対して右回り方向に回転させられるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の迅速継手。
【請求項7】
前記両継手部分が約4分の1回転させられるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の迅速継手。
【請求項8】
前記オス継手及び前記メス継手の前記ルアーテーパが、エラストマー材料から製造されていることを特徴とする請求項1に記載の迅速継手。
【請求項9】
前記オス継手及び前記メス継手の前記ルアーテーパの一方または両方がさらに表面処理されていることを特徴とする請求項1に記載の迅速継手。
【請求項10】
シール性を向上させるために前記オス継手部分の前記ルアーテーパの周りにさらにOリングが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の迅速継手。
【請求項11】
呼吸器システムを医療器具に接続するように適合されていることを特徴とする請求項1に記載の迅速継手。
【請求項12】
オス継手部分及びメス継手部分を取り外し可能に接続する方法であって、
ボスが設けられた外周面を有するオス継手部分を、前記ボスに対応するスロットが設けられたメス継手部分内に挿入するステップと、
前記ボスを、前記スロット内への前記ボスの挿入深さを規定するために前記メス継手部分に設けらたストッパ部まで進めるステップと、
前記オス継手部分を前記メス継手部分に対して回転させ、該回転によって、前記ボスを、前記メス継手部分に設けられた窓部に進入させるとともに、前記オス端部及び前記メス端部にそれぞれ設けられた互いに対応するルアーテーパ同士を近付けるステップと、
前記メス継手部分に対する前記オス継手部分の前記回転を止めるステップとを含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−511367(P2012−511367A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540261(P2011−540261)
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【国際出願番号】PCT/IB2009/055104
【国際公開番号】WO2010/067218
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)