説明

和服

【課題】簡単におはしょりを作ることができるとともに、簡単に裾を左右内方に絞り、かつ、簡単に右下前衽の裾を左上前衽の裾よりも高めにセットできるようにする。
【解決手段】着用者の胴部に巻いておはしょりに見せる擬似おはしょり帯20を、和服本体10とは別体に形成する。そして、和服本体10は、身丈がおはしょりを折らない状態で着用者の丈に適合し、右身頃12Rの右縁から左身頃12Lの左縁までの巾が裾eでその上側よりも窄み、かつ、下重ねとなる右下前衽13Rの裾の横ラインRxの最下点Rpの方が、上重ねとなる左上前衽13Lの裾の横ラインLxの最上点Lpよりも上方にくるように仕立てる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、和服に関する。
【背景技術】
【0002】
図7に示す従来例1の一般的な長尺の和服81は、丈の寸法を実際に着る人の寸法よりも長く作ってある。そして、着付けの際には、図7の(a)〜(c)に示すように、胴部分におはしょり87を折り込むことにより、着用者の背丈に応じて裾を合わせる。このとき、裾eが広がることや、下重ねとなる右下前衽83Rの裾eRが上重ねとなる左上前衽83Lの裾eLの下方にはみ出し見えるのは格好の悪いものなので、図7(c)に示すように、裾eを左右内方に少し絞るとともに、右上前衽83Rの裾eRを左上前衽83Lの裾eLよりも少し高めにセットすることが多い。
【0003】
しかしながら、和服の着付けでは、おはしょりを折り込む作業が一番難しく、それを理由に和服を着るのを躊躇う人も多い。そのため、和服の中には、図8(a)〜(c)に示す従来例2(特許文献1)の和服のように、和服本体80を着用した着用者Hの胴部に巻いておはしょりに見せる擬似おはしょり帯87が、和服本体80とは別体に形成されたものもある。
【特許文献1】特開2001−159006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来例2では、次の[1]〜[3]の課題がある。
[1]従来例2では、実施例1のように実際におはしょりを折り込む訳ではないので、該おはしょり(おはしょり帯)よりも下方の部分を自由にセットすることは難しく、よって、裾eを左右内方に少し絞ることや、右上前衽93Rの裾eRを左上前衽93Lの裾eLよりも少し高めにセットすることは難しい。
[2]和服本体90は、一般的な和服と同様、右身頃92Rを構成する布と、左身頃92Lを構成する布と、右下前衽93Rを構成する布と、左上前衽93Lを構成する布と、襟94R,94Lを構成する布と、掛襟94を構成する布と、右袖95Rを構成する布と、左袖95Lを構成する布とが縫い合わされてなるが、おはしょり帯97は一枚の布からなるため、よく見ると不自然であり本物らしく見えない。
[3]従来例2では、和服本体90の胴部に縫い付けたオス型及びメス型の一方の面ファスナー96に、おはしょり帯の裏面に縫い付けたオス型及びメス型の他方の面ファスナーを係合させることによって、おはしょり帯97を胴部に止めているが、このようにして係合させた場合、和服本体90の胴部に対するおはしょり帯97の位置が決まってしまうため、自由に着付けることができない。
【0005】
そこで、上記の[1]〜[3]の課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記[1]の課題を解決するため、本発明の和服は、和服本体を着用した着用者の胴部に巻いておはしょりに見せる擬似おはしょり帯が、和服本体とは別体に形成され、和服本体は、身丈がおはしょりを折らない状態で着用者の丈に適合し、右身頃の右縁から左身頃の左縁までの巾が裾でその上側よりも窄み、かつ、下重ねとなる右下前衽の裾の横ラインの最下点の方が、上重ねとなる左上前衽の裾の横ラインの最上点よりも上方にくるように仕立てられている。
【0007】
また、上記[2]の課題を解決するため、擬似おはしょり帯には、右前身頃と右後身頃との間の縫目に見せる縫目と、右後身頃と左後身頃との間の縫目に見せる縫目と、左後身頃と左前身頃との間の縫目に見せる縫目と、左前身頃と左上前衽との間の縫目に見せる縫目と、左上前衽と左襟との間の縫目に見せる縫目とが形成されていることが好ましい。より本物らしく見えるからである。
【0008】
また、更に、擬似おはしょり帯は、右前身頃に見せる擬似右前身頃を構成する布と、右後身頃に見せる擬似右後身頃を構成する布と、左後身頃に見せる擬似左後身頃を構成する布と、左前身頃に見せる擬似左前身頃を構成する布と、左上前衽に見せる擬似左上前衽を構成する布と、左襟に見せる擬似左襟を構成する布とが縫い合わされてなることが好ましい。
【0009】
また、上記[3]の課題を解決するため、擬似おはしょり帯の上部の複数箇所にはダーツが形成されたことにより、該上部の方が下部よりも絞り込まれ、擬似おはしょり帯の下重ねとなる一端部の表面上部には、オス型及びメス型の一方の面ファスナーが縫い付けられ、擬似おはしょり帯の上重ねとなる他端部の裏面上部には、オス型及びメス型の他方の面ファスナーが縫い付けられていることが好ましい。和服本体の胴部に面ファスナーを縫い付けなくても、おはしょり帯の上部を絞るとともに、該絞った上部に面ファスナーを取り付けることにより、該おはしょり帯を着用者の胴部に止め易くすることができるからである。
【0010】
和服本体は、各部の寸法は、特に限定されないが、より綺麗に着られるように、次の[ア]〜[ウ]の寸法であることが好ましい。なお、以下に示す寸法は、前後の右身頃の右縁の折目を該前後の右身頃の境の縫目に合わせ、前後の左身頃の左縁の折目を該前後の左身頃の境の縫目に合わせるとともに、シワのないように展ばした状態でみたときの寸法である。
【0011】
[ア]右身頃の右縁から左身頃の左縁までの巾は、裾での巾の方が、裾上30cmの位置での巾よりも2〜12cm小さいことが好ましく、3〜11cm小さいことがより好ましく、4〜10cm小さいことが更に好ましい。
【0012】
[イ]右下前衽の裾の横ラインの最下点の方が、左上前衽の裾の横ラインの最上点よりも2〜9cm上方にくることが好ましく、3〜8cm上方にくることがより好ましく、3.5〜7cm上方にくることが更に好ましい。
【0013】
[ウ]後からみて、掛襟の下端の横ラインは、その左右中央の方が左右両端よりも3〜8cm下方にくることが好ましく、4〜8cm下方にくることがより好ましく、5〜7cm下方にくることが更に好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、簡単におはしょりを作る(擬似おはしょり帯で表現する)ことができるとともに、簡単に裾を左右内方に絞り、かつ、簡単に下重ねとなる右下前衽の裾を上重ねとなる左上前衽の裾よりも高めにセットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例の和服を示す正面図である。
【図2】実施例の和服を示す背面図である。
【図3】実施例の和服を示す背面図(右下前衽及び左上前衽を展開した状態)である。
【図4】実施例の和服本体を着用者が着用した状態を示す正面図である。
【図5】実施例の擬似おはしょり帯を着用者が着用した状態を示す正面図である。
【図6】実施例の和服を着用者が着用した状態を示す正面図である。
【図7】従来例1の和服を着用者が着用する際の手順を(a)〜(c)に示す正面図である。
【図8】従来例2の和服を着用者が着用する際の手順を(a)〜(c)に示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0016】
図1〜図6に示す本実施例1の和服9は、次に示す和服本体10と、擬似おはしょり帯20とを含み構成されている。
【0017】
[和服本体10]
和服本体10は、右身頃(右後身頃11R及び右前身頃12R)を構成する布と、左身頃(左後身頃11L及び左前身頃12L)を構成する布と、右下前衽13Rを構成する布と、左上前衽13Lを構成する布と、襟(右襟14R及び左襟14L)を構成する布と、掛襟14を構成する布と、右袖15Rを構成する布と、左袖15Lを構成する布とが縫い合わされてなる。
【0018】
この和服本体10は、前後の右身頃11R,12Rの右縁の折目を該前後の右身頃11R,12Rの境の縫目に合わせ、前後の左身頃11L,12Lの左縁の折目を該前後の左身頃11L,12Lの境の縫目に合わせるとともに、シワのないように展ばした状態(図1及び図2に示す状態)でみて、次のように構成されている。
【0019】
まず、前後の右身頃11R,12Rの右縁の縦ラインRyは、右袖15Rの袖付けの下方にある身八ツ口19Rの下端から下方に向かうに従い徐々に左方に1〜3cm程度(鯨尺で5分程度)入り込んでいる。また、前後の左身頃11L,12Lの左縁の縦ラインLyは、左袖15Lの袖付けの下方にある身八ツ口19Lの下端から下方に向かうに従い徐々に右方に1〜3cm程度(鯨尺で5分程度)入り込んでいる。それにより、右身頃11R,12Rの右縁から左身頃11L,12Lの左縁までの巾は、その裾上30cmの位置u,uでの巾よりも2〜5cm程度小さくなっている。
【0020】
詳しくは、図3に2点差線で示すように、前後の右身頃11R,12Rの境及びその周辺部分で、前後の右身頃11R,12Rを内側に折り込んだ状態で縫い付けることによって右身頃11R,12Rの右縁の縦ラインRyを上記のように修正している。また、前後の左身頃11L,12Lの境及びその周辺部分で、前後の左身頃11L,12Lを内側に折り込んだ状態で縫い付けることによって左身頃11L,12Lの左縁の縦ラインLyを上記のように修正している。このとき、右縁の裾では、右後身頃11Rは4〜8cm程度(鯨尺で1寸5分程度)が内側に折り込まれ、右前身頃12Rは1〜3cm程度(鯨尺で5分程度)が内側に折り込まれている。また、左縁の裾では、左後身頃11Lは4〜8cm程度(鯨尺で1寸5分程度)が内側に折り込まれ、左前身頃12Lは1〜3cm程度(鯨尺で5分程度)が内側に折り込まれている。
【0021】
また、右前身頃12Rの裾の横ラインrx及び右下前衽13Rの裾の横ラインRxは、右端から左方に向かうに従い徐々に上方に入り込んで、右前身頃12Rの右端よりも右下前衽13Rの左端(褄先)は3〜5cm程度(鯨尺で1寸程度)上方に入り込んでいる。また、左前身頃12Lの裾の横ラインlx及び左上前衽13Lの裾の横ラインLxは、左端から右方に向かうに従い徐々に下方に進出して、左前身頃12Lの左端よりも左上前衽13Lの右端(褄先)は1〜3cm程度(鯨尺で5分程度)下方に進出している。それにより、右下前衽13Rの裾の横ラインRxの最下点Rp(右端)の方が、左上前衽13Lの裾の横ラインLxの最上点Lp(左端)よりも2〜7cm程度上方にくるようになっている。
【0022】
また、掛襟14は、後から見てその左右中央が下方に下がるように右後身頃11R及び左後身頃11Lの上部に縫い付けられており、それによって、掛襟14の下端の横ラインCxは、その左右中央の方が左右両端よりも4〜8cm程度(鯨尺で1寸5分程度)下方にくるようになっている。
【0023】
[擬似おはしょり帯20]
擬似おはしょり帯20は、右前身頃12Rに見せる擬似右前身頃22Rを構成する布と、右後身頃11Rに見せる擬似右後身頃21Rを構成する布と、左後身頃11Lに見せる擬似左後身頃21Lを構成する布と、左前身頃12Lに見せる擬似左前身頃22Lを構成する布と、左上前衽13Lに見せる擬似左上前衽23Lを構成する布と、左襟14Lに見せる擬似左襟24Lを構成する布とが縫い合わされてなる。そのため、擬似おはしょり帯20には、右前身頃12Rと右後身頃11Rとの間の縫目に見せる縫目s1と、右後身頃11Rと左後身頃11Lとの間の縫目に見せる縫目s2と、左後身頃11Lと左前身頃12Lとの間の縫目に見せる縫目s3と、左前身頃12Lと左上前衽13Lとの間の縫目に見せる縫目s4と、左上前衽13Lと左襟14Lとの間の縫目に見せる縫目s5とが形成されている。
【0024】
ここで、擬似右後身頃21Rを構成する布と擬似右前身頃22Rを構成する布とは、和服本体10の右身頃11R,12Rを構成する布の共布である。また、擬似左後身頃21Lを構成する布と擬似左前身頃22Lを構成する布とは、和服本体10の左身頃11L,12Lを構成する布の共布である。また、擬似左上前衽23Lを構成する布は、和服本体10の左上前衽13Lを構成する布の共布である。また、擬似左襟24Lを構成する布は、和服本体10の左襟14Lを構成する布の共布である。
【0025】
この擬似おはしょり帯20の上部の複数箇所にはダーツ28が形成されたことにより、該上部の方が下部よりも絞り込まれている。そして、このおはしょり帯20の一端部にある擬似右前身頃22Rの表面上部には、オス型の面ファスナー29Rが縫い付けられ、また、他端部にある擬似左襟24Lの裏面上部には、オス型の面ファスナー29Rよりも左右方向に長いメス型の面ファスナー29Lが縫い付けられている。そして、オス型の面ファスナー29Rをメス型の面ファスナー29Lに係合させる位置を調節することにより、胴回りの寸法を調節できるようになっている。
【0026】
次に、以上に示した和服9を着る際の手順を説明する。
[1]まず、図4に示すように、着用者Hが和服本体10をおはしょりを折り込まずに着る。
[2]次に、図5に示すように、着用者Hの胴部に和服本体10の上(外周側)からおはしょり帯20を巻装する。このとき、該おはしょり帯20の擬似右前身頃22Rを下重ねにして擬似左襟24Lを上重ねにする形で、擬似右前身頃22Rの表面上部のオス型の面ファスナー29Rに、擬似左襟24Lの裏面下部のメス型の面ファスナー29Lを係合させる。
[3]次に、図6に示すように、おはしょり帯20の上部の上(外周側)から和服帯30を巻装する。これにより、和服帯30の下方におはしょり帯20が数センチ露出する。
【0027】
本実施例の和服9によれば次の[ア]〜[オ]の効果を得ることができる。
[ア]和服本体10は、裾での巾の方が、裾上30cmの位置u,uでの巾よりも小さくなっているため、簡単に裾を左右内方に少し絞り込んだ形でセットすることができる。
[イ]右下前衽13Rの裾の横ラインRx(その最下点Rp)の方が、左上前衽13Lの裾の横ラインLx(その最上点Lp)よりも上方にあるため、簡単に右下前衽13Rの裾を左上前衽13Lの裾よりも少し高めにセットすることができる。
[ウ]掛襟14の下端の横ラインCxは、その左右中央の方が左右両端よりも下方にくるようになっているため、打ち上げを縫い付けることなく、掛襟14の左右中央部を下方に下げることができる。
[エ]擬似おはしょり帯20は、和服本体10の共布が縫い合わされてなるため、より本物らしく見える。
[オ]擬似おはしょり帯20は、その上部が絞られるとともに、該絞られた上部に面ファスナー29R,29Lが取り付けられているため、着用者Hの胴部に止め易い。
【0028】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成や形状を任意に変更して実施することもできる。
【符号の説明】
【0029】
9 和服
10 和服本体
11R 右後身頃(右身頃)
11L 左後身頃(左身頃)
12R 右前身頃(右身頃)
12L 左前身頃(左身頃)
13R 右下前衽
13L 左上前衽
14L 左襟
20 擬似おはしょり帯
21R 擬似右後身頃
21L 擬似左後身頃
22R 擬似右前身頃
22L 擬似左前身頃
23L 擬似左上前衽
24L 擬似左襟
28 ダーツ
29R オス型の面ファスナー
29L メス型の面ファスナー
H 着用者
s1 擬似右前身頃と擬似右後身頃との間の縫目
s2 擬似右後身頃と擬似左後身頃との間の縫目
s3 擬似左後身頃と擬似左前身頃との間の縫目
s4 擬似左前身頃と擬似左上前衽との間の縫目
s5 擬似左上前衽と擬似左襟との間の縫目
e 裾
u 裾上30cmの位置
Rx 右下前衽の裾の横ライン
Rp 右下前衽の裾の横ラインの最下点
Lx 左上前衽の裾の横ライン
Lp 左上前衽の裾の横ラインの最上点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
和服本体(10)を着用した着用者(H)の胴部に巻いておはしょりに見せる擬似おはしょり帯(20)が、和服本体(10)とは別体に形成され、
和服本体(10)は、身丈がおはしょりを折らない状態で着用者(H)の丈に適合し、右身頃(11R,12R)の右縁から左身頃(11L,12L)の左縁までの巾が裾(e)でその上側よりも窄み、かつ、下重ねとなる右下前衽(13R)の裾の横ライン(Rx)の最下点(Rp)の方が、上重ねとなる左上前衽(13L)の裾の横ライン(Lx)の最上点(Lp)よりも上方にくるように仕立てられた和服。
【請求項2】
擬似おはしょり帯(20)には、右前身頃(12R)と右後身頃(11R)との間の縫目に見せる縫目(s1)と、右後身頃(11R)と左後身頃(11L)との間の縫目に見せる縫目(s2)と、左後身頃(11L)と左前身頃(12L)との間の縫目に見せる縫目(s3)と、左前身頃(12L)と左上前衽(13L)との間の縫目に見せる縫目(s4)と、左上前衽(13L)と左襟(14L)との間の縫目に見せる縫目(s5)とが形成された請求項1記載の和服。
【請求項3】
擬似おはしょり帯(20)は、右前身頃(12R)に見せる擬似右前身頃(22R)を構成する布と、右後身頃(11R)に見せる擬似右後身頃(21R)を構成する布と、左後身頃(11L)に見せる擬似左後身頃(21L)を構成する布と、左前身頃(12L)に見せる擬似左前身頃(22L)を構成する布と、左上前衽(13L)に見せる擬似左上前衽(23L)を構成する布と、左襟(14L)に見せる擬似左襟(24L)を構成する布とが縫い合わされてなる請求項2記載の和服。
【請求項4】
擬似おはしょり帯(20)の上部の複数箇所にはダーツ(28)が形成されたことにより、該上部の方が下部よりも絞り込まれ、
擬似おはしょり帯(20)の下重ねとなる一端部の表面上部には、オス型及びメス型の一方の面ファスナー(29R)が縫い付けられ、擬似おはしょり帯(20)の上重ねとなる他端部の裏面上部には、オス型及びメス型の他方の面ファスナー(29L)が縫い付けられた請求項1〜3のいずれか一項に記載の和服。
【請求項5】
前記右身頃(11R,12R)の右縁から左身頃(11L,12L)の左縁までの巾は、裾(e)での巾の方が、裾上30cmの位置(u)での巾よりも2〜12cm小さい請求項1〜4のいずれか一項に記載の和服。
【請求項6】
右下前衽(13R)の裾の横ライン(Rx)の最下点(Rp)の方が、左上前衽(13L)の裾の横ライン(Lx)の最上点(Lp)よりも2〜9cm上方にくる請求項1〜5のいずれか一項に記載の和服。
【請求項7】
後からみて、掛襟(14)の下端の横ライン(Cx)は、その左右中央の方が左右両端よりも3〜8cm下方にくる請求項1〜6のいずれか一項に記載の和服。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−53382(P2013−53382A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−190989(P2011−190989)
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(508144439)
【Fターム(参考)】