説明

唾液分泌促進用具

【課題】 口腔乾燥を訴える人の唾液分泌促進を目的として、口腔内において物理的刺激および咀嚼や舌でころがすなどの運動による刺激の付与が無理なくかつ長時間連続して行うなうことができる用具を提供する。
又唾液分泌を促す作用のある成分や口臭防止効果のある成分の効果をより長時間安定して発現させるための手段を提供する。
【解決手段】 本発明品は、用具として口腔内に入れて使用するものであり、構造、素材、大きさ、形状等を工夫することにより、口腔内における咀嚼運動や舌を動かす等の動作が無理なく継続的に行うことができ、長時間安定して唾液分泌の促進が図れることを可能にした。
又本用具内部に唾液分泌を促す作用のある成分や口臭防止効果のある成分を充填し一体化して使用することにより当該成分の効果をより長時間安定して発現させることを可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は唾液分泌不足に伴う諸症状の軽減もしくは防止を図るための口腔内環境改善物で、唾液分泌促進用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
口腔乾燥は、口の渇き、口臭、嚥下困難、発声困難、味覚異常、入れ歯の装着不可能、口腔粘膜の亀裂や炎症、口腔内感染症などの発生など軽度なものから重度なものまで様々な病態を伴う。
唾液は、口腔内の湿潤作用、消化作用、粘膜保護作用、食物の咀嚼、嚥下補助、PH緩衝作用、抗菌作用、洗浄作用などがあり、唾液分泌を促進して口腔内を潤すことは口腔内の病態の回復や予防をするうえでも重要である。
【0003】
唾液分泌は、塩酸セビメリン、アネトールトリチオン、塩酸ピロカルピンなどの薬物の利用、耳下腺、顎下腺のマッサージの他、口腔における物理的刺激、咀嚼運動、舌の運動、味覚、臭覚による刺激によって促進されることが知られており、日常的には唾液分泌を促進する食品としてチューインガムや酸味のある食品などが良いとされている。
【0004】
食品類による唾液分泌は、食品の口腔内での物理的刺激、咀嚼などの運動刺激、味覚などによって促進される他、味覚や匂い等による条件反射によっても促進される。
このためより積極的に唾液分泌を促進する食品組成物が提案されている。
例えば、特開平3−83920号及び特開2001−288076号では、キシリトールの利用、特開平7−101856号及び特開平11−71253号では有機酸の利用、特開平10−182392号ではアオギリ科植物コーラノキ種子等の利用、特開2001−206848号では、シアリルラクトースの利用、特開2002−265375号ではフウチョウソウ科植物バビンロウ、スイビンロウ及びセリ科植物ツボクサの利用、特開2002−184号では発泡成分の利用、特開2003−040752号では香料による臭覚刺激の利用、WO2005/049050号ではポリグルタミン酸の利用などである。
【0005】
機械的な刺激による唾液促進手段としては、特開2004−129914号では唾液促進用振動付与装置が提案されている。
【0006】
本発明のように保形性構造物によって唾液分泌促進を図る方法は報告されていない。
又本構造物と唾液分泌促進剤を一体化し、唾液分泌促進物質の効果をより長時間発揮させること及び本構造物自身の唾液分泌の促進機能との両面から唾液分泌促進をはかる方法は報告されていない。
【0007】
口腔乾燥は口臭発生の原因となることが知られており、唾液の分泌を促進することは口臭改善にも有用である。
一方口臭改善の対処方法として口臭改善効果のある物質もしくはそれらを含む配合物を食品や歯磨剤、洗口剤等として使用方法が提案されている。
例えば、WO03/090704、特許公開平06−340538、特許公開平09−059138、特許公開平10−43281、特許公開平10−236935、特許公開平11−123068、特許公開平11−228366、特許公開2001−048761、特許公開2001−122751、特許公開2001−151654、特許公開2001−151690、特許公開2004−073211、特許公表2004−500143、特許公開2005−306887などである。
【0008】
本発明のように保形性構造物と口臭防止剤を一体化し、口臭改善物質の効果をより長時間発揮させること及び本構造物自身の唾液分泌の促進機能による口臭改善効果との両面から口臭の改善をはかる方法は報告されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
既知の方法においては次のような欠点があった。
唾液の分泌を促進する方法として、内服医薬品を使用する場合何らかの副作用を伴い医師の管理化で症病に応じて用法・用量の順守が必要である。
又食品として唾液分泌を促進する成分を口腔内に入れ唾液分泌を促すことが行われているが、唾液促進成分が咀嚼や溶解等により嚥下され口腔内に滞留する時間が短かく効果が限定的である。
同様に食品として口臭防止成分を口腔内に入れ口臭を防止する製品が使用されているが口臭防止成分が咀嚼や溶解等により嚥下され口腔内に滞留する時間が短かく効果が限定的である。
その他振動器具などにより口腔内や顎部をマッサージすることによっても唾液分泌促進を期待できるが、日常生活の中で場所・時間を問わず連続的に行うには無理がある。
本発明は日常生活の中でより安全で手軽に、無理なく、持続的に唾液分泌の促進をはかるためになされたものである。
【問題を解決するための手段】
【0010】
本発明では、覚醒時において場所、時間を特に問わずに唾液の分泌を効果的かつ連続的に促進するため、請求項1、2に示すように、構造、素材、大きさ、形状、を工夫し、口腔内に入れて咀嚼や舌で転がす等の動作が無理なく継続的に行うことができる構造物を発明した。
【0011】
請求項1、2において、本発明では構造物を口腔内に入れて使用し、口腔における咀嚼や舌を動かすなどの運動と物理的刺激を基本として唾液分泌を促進するように発明した。
従って体内に取り込まれる医薬品や食品のように成分の持つ影響を人体が受けることがない。
又構造物そのものの安全性を確保するため哺乳用乳首などに使われる安全な素材を採用した。
【0012】
本発明では、請求項3に示すように、請求項1に示す構造物の内部に常温で固形状を呈する唾液分泌促進剤を入れることにより、唾液促分泌進剤が構造物で被覆されているため有効成分が口腔内に徐々に放出され、唾液促分泌進剤の効果の持続性が強化された。
【0013】
本発明では、請求項4に示すように、請求項1に示す構造物の内部に常温で固形状を呈する口臭改善剤を入れることにより、口臭改善剤が構造物で被覆されているため有効成分が口腔内に徐々に放出され、口臭改善効果の持続性が強化された。
【発明の効果】
【0014】
請求項1において、本発明品では咀嚼や舌で動かす運動がし易く、又咀嚼運動で変形してもすぐ元の形状に復元し常に適切な形状を保ち、長時間、長期間使用ができるため、唾液分泌促進を日常生活の中で無理なく効果的に行うことができる。
【0015】
請求項1及び2において、本発明品では唾液分泌促進を目的とする医薬品にみられるような副作用の心配がなく、又食品を唾液分泌促進の目的で使用する場合のように、構成成分の人体への影響をうけることがない。
【0016】
請求項2において、本発明品は使用者にとって舌に適度な刺激が感じられ、舌の運動を自然に行うことができるため長時間無理なく唾液促進をはかることができる。
【0017】
請求項3に関連して、本発明品では構造物自体による唾液分泌の促進効果と構造物内部から唾液分泌促進剤が徐々に放出されることによる唾液分泌の促進効果とによって、強力かつ持続的に唾液分泌の促進が行われる。
【0018】
請求項4に関連して、本発明品では構造物自体による唾液分泌の促進による口臭改善効果と構造物内部から口臭改善剤が徐々に放出されることによる口臭改善効果とによって、強力かつ持続的に口臭の改善が行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明における構造物が長時間無理なく唾液分泌を促進する機能を発揮するためには、構造物の素材は柔軟で耐久性、保形性があること、又口腔内で使用するため安全で不快感を与えないことが求められる。
この条件に合う素材として天然ゴム、イソプレンゴム、シリコンゴムなどが利用できるが、ゴム臭がほとんどなく耐久性のあるイソプレンゴム、シリコンゴムがより適している。
又構造物の素材の厚みは天然ゴム、イソプレンゴム、シリコンゴムの使用においては1mm程度が咀嚼性と保形性を保つうえで適している。
【0020】
構造物の形状は中空構造がとりやすく咀嚼運動がしやすい球状、円筒状、ドーナツ状、円盤状、楕円体状、板状が適しているが、咀嚼運動がしやすいものであれば限定されるものではない。
構造物の大きさは咀嚼や舌で動かす運動が無理なくできる大きさであであることが必要で、長辺部7mm以上30mm以下、短辺部(くびれ部分がある場合も含む)は3mm以上15mm以下が良い。
構造物が大きすぎると口の中に長時間含む場合ストレスとなる。
【0021】
請求項1における本発明の構造物では1個以上の開口部を設けることにより、内部の中空構造と連動して咀嚼の際に空気が出入りして圧縮と復元が行われ、より咀嚼運動を容易にする。
開口部は咀嚼動作により空気が出入りできることが必要で、開口径0.3mm以上の孔か、咀嚼による構造物の圧縮と復元で開閉するスリットを入れても良い。
【0022】
請求項1における発明品は口腔内に入れ、口腔内において随時本品を咀嚼したり、舌でころがして使用する。
【0023】
請求項2における本発明の構造物では(0019)、(0020)及び(0021)に記す構造において、15mm〜200mmの開口部を設けることにより舌に適度な刺激を与え、舌の動きをより積極的に促すことができ、唾液分泌の促進に有効であることを見出した。
【0024】
請求項2における発明品は口腔内に入れ、口腔内において随時本品の開口部に舌の先を当てて舌を動かすとともに、本品を咀嚼したり、舌でころがしたりして使用する。
【0025】
請求項3において、唾液分泌促進剤とは唾液分泌促進効果のある物質もしくはその配合剤である。
唾液分泌促進効果がのある物質とは、有機酸、有機酸を含み酸性を呈する農産物加工品、有機酸を含む農産物から抽出した香料もしくは当該調香香料、発泡成分である炭酸塩や重炭酸塩、旨味成分、辛味成分、キシリトール、シソ科ハーブ類もしくはこれらの抽出物などであり、湿潤・保湿成分として燐酸二カリウム等無機塩類、ヒアルロンサン塩、アロエベラ、グリセリン等を配合してもよい。
【0026】
請求項4において、口臭改善剤とは口臭防止効果のある物質もしくはその配合剤である。
口臭防止効果のある物質とは、ペパーミント等ハーブ系の芳香性物質、グレーププルーツ等柑橘系の芳香性物質、フラボノイド類、カテキン類、抗菌剤などである。
【0027】
請求項3、4において構造物の内部に唾液分泌促進剤や口臭改善剤を充填し、その有効成分を口腔内に放出させる際の孔は開口径0.3mm以上12mm以下で充填物の口腔への総露出表面積が4分の1以下であることが望ましい。
又孔の代わりにスリットを設けても良い。
【0028】
請求項3、4における発明品は口腔内に入れ、充填剤が残留している間は自然の状態で良く、口腔内の動きを特に意識する必要はない。
充填剤が消失したら必要により随時本品を咀嚼したり、舌でころがしたりして使用する。
【実施例1】
【0029】
請求項1における実施例を示す。
図1はシリコンゴムを用いて成形した本発明品の斜視図である。
くびれのある円筒状で長辺(a)25mm、両側は乳首状に丸みをもたせ、断面の直径は最も大きい部分(b)が10mm、くびれ部分(c)は8mmである。
両側の乳首状部分の先端に開口径1mmの開口部(d)を付けた。本品の唾液分泌促進効果を調べるため実験▲1▼を行った。
【0030】
実験▲1▼の被験者は口腔乾燥を訴える1名を含む2名、口腔乾燥を訴える1名は30分前より飲食せず、他の1名は夕食後飲食せず翌朝目覚めた時に唾液量を測定、その後本品を連続して3時間口に含ませた。
この間他の飲食は一切せず、咀嚼等口腔内の動きは無意識下で自然のままとした。
この間30分ごとに唾液量を測定した。
対照として当該被験者2名に何も口に含まない状態で同様の実験を行った。
唾液量の測定は各自が容器に唾液を吐き出しその重量を計量し、その都度の唾液量とトータルの唾液量を求めた。
被験者2名の平均値を(0044)に記する表1に示した。
【0031】
本発明品の使用により対照に比べ唾液分泌が約2.2倍に増え、使用中は連続して安定的に唾液分泌の促進が図られていることがわかった。
【実施例2】
【0032】
請求項2における実施例を示す。
図2は本発明品の正面図である。
イソプレンゴムを用いて楕円球状に成形したもので、イソプレンゴムの厚みは1mm、長辺(a)は25mm、短辺直径(b)は10mm、開口部(d)は長方形状で6mm×18mmである。
本品の唾液分泌促進効果を調べるため実験▲2▼を行った。
被験者は口腔乾燥を訴える1名を含む2名、実験方法は(0030)に記する方法と同じに行い、被験者2名の平均値を(0044)に記する表1に示した。
【0033】
本発明品の使用により対照に比べ唾液分泌が約2.3倍に増え、使用中は連続して安定的に唾液分泌の促進が図られていることがわかった。
【実施例3】
【0034】
請求項3における実施例を示す。構造物はシリコンゴム製で、直径(a、b)15mmの球形、開口部(d)は1箇所で直径5mmの円形とした。別途果汁、有機酸等を含むキャンデータイプの唾液分泌促進剤の加熱溶液を調製し、開口部より中空部に1.2g注入し冷却固化して本発明の構成物とした。
構成物の口腔内での唾液分泌発生状況と内部に充填した唾液分泌促進剤の徐放効果を確認するため以下の実験▲3▼を行った。
【0035】
実験▲3▼は被験者は口腔乾燥を訴える1名を含む2名、口腔乾燥を訴える1名は30分前より飲食せず、他の1名は夕食後飲食せず翌朝目覚めた後、本品を口に含ませる直前及びその後経時的に唾液量の測定を行った。
又この間口腔内で唾液分泌促進剤が溶解するまでの時間を測定した。
対照品は本発明品を調整後、固化した唾液分泌促進剤を構成物から取り出したものを使用した。
【0036】
唾液量の測定は口腔内から唾液を吐き出して計量した。
実験中口腔内に唾液分泌促進剤が固体として残存している場合の唾液量は、「純唾液量=吐き出した液体全重量一唾液促進剤口腔内溶解放出量」、(唾液促進剤口腔内溶解放出量=実験前検体重量又は前回測定時検体重量一今回測定時検体重量)で求めた。
実験中は唾液の嚥下は行わないものとし、又唾液分泌促進剤が全て溶解するまでの間は咀嚼運動は行わないものとした。
実験結果は被験者2名の平均値を(0044)に記する表2に示した。
【0037】
唾液分泌促進剤の口腔内における溶解時間は、本発明品では唾液量測定時に唾液分泌促進剤の残存を確認し、味覚の消失前後では任意に口より取り出してその残存を確認し溶解時間を求めた。
対照品では口腔内で固体の消失を感じるまでの時間とした。
唾液分泌促進剤の固体消失時間は本発明品93分、対照は18分10秒であった。
【0038】
本発明品は対照品単独の使用に比べ口腔内での溶解時間が約75分延び、口腔中に唾液分泌促進剤が徐々に放出されていることが示された。
対照品単独の使用の場合、口腔内に滞留する間は急激に唾液分泌が行われるが、その後は通常の状態となった。本発明品では唾液分泌促進剤が徐々に放出されるため、長時間高いレベルで唾液分泌が促進された。
又本発明品では唾液分泌促進剤が口腔内から消失した後も構造体単独の効果による唾液分泌の促進が確認された。
【実施例4】
【0039】
請求項4における実施例を示す。実施例3に記した構造物を用いた。
中空部に口臭防止剤としてミントオイル、緑茶、柑橘フレーバー等を含むゼラチングミタイプの加熱溶液を調製し、開口部より中空部に1.2g注入し、冷却固化して本発明の構成物を得た。構成物の口腔内での唾液分泌発生状況と内部に充填された口臭防止剤の徐放効果を確認するため以下の実験▲4▼を行った。
本品及び対照品の評価結果を(0044)に記する表3に示した。
【0040】
実験▲4▼において、被験者は口臭を訴える人1名で、夕食後飲食せず翌朝目覚めた後、本品を口に含ませる直前及びその後経時的に唾液量を測定し、その唾液で感じる口臭を官能評価した。
又この間口腔内で口臭防止剤が溶解するまでの時間を測定した。
対照品は本発明品を調整後、固化した口臭防止剤を構成物から取り出したものを使用した。
【0041】
唾液量の測定は口腔内から唾液を吐き出して計量した。
口腔内に口臭防止剤が固体として残存している場合の唾液量測定は、(0036)に記する方法と同様に行った。
口臭の評価は、被験者が吐き出した唾液の臭いを官能評価し、「+臭う ±やや臭う −臭わない」で表わした。
本品及び対照品の実験結果を(0044)に記する表3に示した。
【0042】
口臭防止剤の口腔内における溶解時間は、本発明品では唾液量測定時に口臭防止剤の残存を確認し、味覚の消失前後では任意に口より取り出してその残存を確認し溶解時間を求めた。
対照品では口腔内で固体の消失を感じるまでの時間とした。
口臭防止剤の固体消失時間は本発明品70分、対照は13分50秒であった。
【0043】
本発明品は対照品単独の使用に比べ口腔内での溶解時間が約56分延び、口腔中に口臭防止剤が徐々に放出されていることが示された。
対照品単独の使用の場合、口腔内に滞留する間は、口臭は感じられないが、その後は短時間で通常の状態となった。
本発明品では口臭防止剤が徐々に放出されるため、口臭防止効果も長時間保たれた。
又本発明品では口臭防止剤が口腔内から消失した後も構造物単独の効果による唾液分泌の促進が確認され口臭防止改善に役立つことが示された。
【0044】
実施例1、実施例2、実施例3、実施例4における実験結果を下記の表に示す。
表の中で示す測定値の単位はgである。
【表1】

【表2】

【表3】

【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】 本発明の実施例1における斜視図である
【図2】 本発明の実施例2における正面図である
【図3】 本発明の実施例3及び4において使用した構造物の斜視図である
【符号の説明】
【0046】
a 長辺部
b 短辺部
c くびれ部
d 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明品は柔軟で耐久性のある素材よりなり、本構造物の大きさは長辺部7mm以上25mm以下、短辺部(くびれ部分がある場合も含む)は3mm以上15mm以下であり、図1に示すように内部は中空構造であって、図1−(d)に示すような開口部を1箇所以上有する咀嚼運動が無理なく連続して長時間できること特徴とする唾液分泌促進用具。
【請求項2】
本発明品は柔軟で耐久性のある素材よりなり、本構造物の大きさは長辺部7mm以上25mm以下、短辺部(くびれ部分がある場合も含む)は3mm以上15mm以下であり、図2に示すように、中空構造で、図2−(d)に示すような舌の先が入る程度の開口部を1箇所ないし2箇所を有する構造であって、1個の開口部の大きさは15mm〜200mm、開口部の形状は円状、楕円状もしくは直方状とする舌の運動が無理なく連続して長時間できること特徴とする唾液分泌促進用具。
【請求項3】
本発明品請求項1に記する構造物の中空部分に常温で固形状を呈する唾液分泌促進剤を充填し一体化して使用することを特徴とする唾液分泌促進用構成物。
【請求項4】
請求項1に記する構造物の中空部分に常温で固形状を呈する口臭防止剤を充填し一体化して使用することを特徴とする口臭防止用構成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−153953(P2009−153953A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−341927(P2007−341927)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(508028863)
【Fターム(参考)】