商品コード読取装置及びプログラム
【課題】サービス表示ラベルによるサービスの提供を制限すること。
【解決手段】撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、前記画像取込手段が取り込んだ商品の画像から当該商品に貼付されたサービス表示ラベルを検出し、当該サービス表示ラベルに対応するサービス情報を読み取るラベル読取手段と、前記ラベル読取手段による読み取りの有効／無効を設定した設定情報を保持する保持手段と、を備え、前記ラベル読取手段は、前記設定情報の設定内容に応じて前記サービス情報の読み取りを行う。
【解決手段】撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、前記画像取込手段が取り込んだ商品の画像から当該商品に貼付されたサービス表示ラベルを検出し、当該サービス表示ラベルに対応するサービス情報を読み取るラベル読取手段と、前記ラベル読取手段による読み取りの有効／無効を設定した設定情報を保持する保持手段と、を備え、前記ラベル読取手段は、前記設定情報の設定内容に応じて前記サービス情報の読み取りを行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、商品コード読取装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、スーパーマーケット等の小売店では、生鮮品の廃棄ロスを削減するために、閉店時間が近付くと商品を値引して販売することがしばしば行われている。この場合、店側は、値引額や値引率等を表示したラベル（以下、サービス表示ラベルという）を商品に貼付して、顧客に値引商品であることを明示している。また、ＰＯＳ（Point Of Sales）端末のオペレータは、顧客が買上げる商品にサービス表示ラベルが貼付されている場合には、スキャナで当該商品のバーコードを読み取るとともに、キーボードやタッチパネル等を操作することで値引に関する処理を行っている。
【０００３】
また、バーコードの読み取りに関し、ＣＣＤ等のイメージセンサを用いて、バーコード及び値引ラベルを撮像し、この撮像した画像から読み取った商品コード及び値引情報をＰＯＳ端末に出力することで、ＰＯＳ端末における値引処理を自動的に行う技術が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記した従来の技術では、イメージセンサによりバーコード及びサービス表示ラベルが読み取られ、自動的に値引処理が行われてしまうため、店舗運営上の理由等によりサービス表示ラベルによる値引を制限したい場合に、利便性に欠けるものとなっていた。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
実施の形態の商品コード読取装置は、画像取込手段と、ラベル読取手段と、保持手段とを備えている。画像取込手段は、撮像手段が撮像した画像を取り込む。ラベル読取手段は、画像取込手段が取り込んだ商品の画像から当該商品に貼付されたサービス表示ラベルを検出し、当該サービス表示ラベルに対応するサービス情報を読み取る。保持手段は、ラベル読取手段による読み取りの有効／無効を設定した設定情報を保持する。さらに、ラベル読取手段は、設定情報の設定内容に応じてサービス情報の読み取りを行う。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
【図１】図１は、第１の実施形態に係る商品コード読取装置を備えたチェックアウトシステムの構成を概略的に示す斜視図である。
【図２】図２は、第１の実施形態に係るＰＯＳ端末及び商品コード読取装置の構成を示すブロック図である。
【図３】図３は、撮像部の撮像領域と商品との関係の一例を示す図である。
【図４】図４は、サービス表示ラベルの他の例を示す図である。
【図５】図５は、サービス表示ラベルの他の例を示す図である。
【図６】図６は、ラベル特徴ファイルを説明するための図である。
【図７】図７は、第１の実施形態に係るＰＯＳ端末及び商品コード読取装置が行うラベル読取フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図８】図８は、第１の実施形態に係る商品コード読取装置が行う情報出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図９】図９は、第１の実施形態に係る商品コード読取装置の他の構成例を示す図である。
【図１０】図１０は、第２の実施形態に係るＰＯＳ端末の構成を示すブロック図である。
【図１１】図１１は、時間帯ファイルを説明するための図である。
【図１２】図１２は、第２の実施形態に係るＰＯＳ端末及び商品コード読取装置が行うラベル読取フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図１３】図１３は、第２の実施形態に係る商品コード読取装置の他の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下図面を参照し、チェックアウトシステムを例に本実施形態にかかる商品コード読取装置及びプログラムを説明する。なお、本実施形態では、飲食店やスーパーマーケット等の店舗に導入されたチェックアウトシステムに適用した例について説明する。
【０００８】
［第１の実施形態］
図１は、第１の実施形態に係るチェックアウトシステムの構成を概略的に示す斜視図である。図１に示すように、チェックアウトシステムは、ＰＯＳ端末１００と商品コード読取装置２００とを備える。
【０００９】
ＰＯＳ端末１００は、顧客が購入する商品の販売登録を行うための商品情報処理装置であって、チェックアウト台１１に載置されている。ＰＯＳ端末１００は、キーボード１０１と、オペレータ用の表示器１０２と、顧客用の表示器１０３と、プリンタ１０４と、ドロワ１０５とを備えている。なお、ＰＯＳ端末１００が備える各部については後述する。
【００１０】
また、チェックアウト台１１とＬ字を形成するようにして、横長テーブル状のカウンタ台１２が配置されている。カウンタ台１２の上面には、荷受面１３が形成されている。商品コード読取装置２００は、この荷受面１３に載置され、有線又は無線によりＰＯＳ端末１００との間で通信可能に接続されている。
【００１１】
商品コード読取装置２００は、商品に貼付されたバーコードを読み取って、該バーコードが含む商品コードをＰＯＳ端末１００に出力するための装置である。図１に示すように、商品コード読取装置２００は、読取窓２０１と、キーボード２０２と、オペレータ用の表示器２０３と、顧客用の表示器２０４とを備えている。なお、商品コード読取装置２００が備える各部については後述する。
【００１２】
荷受面１３には、後述するコードラベルやサービス表示ラベルが貼付された各商品Ｇを収納する買物カゴ１４が載置される。買物カゴ１４は、顧客によって持ち込まれる第１の買物カゴ１４ａと、第１の買物カゴ１４ａから商品コード読取装置２００を挟んだ位置に載置される第２の買物カゴ１４ｂとに分別される。
【００１３】
顧客によって持ち込まれた第１の買物カゴ１４ａには、一取引にかかる商品Ｇが収納されている。商品Ｇには、バーコードや二次元コード等のコードシンボルを表したコードラベルや、値引やポイント付加等を表したサービス表示ラベルが貼付されている。コードシンボルには、商品Ｇに関する商品コードが符号化された状態で保持されている。ここで商品コードは、商品Ｇを特定するために各商品に割り当てられたコードであり、一例としてＪＡＮコードがある。
【００１４】
第１の買物カゴ１４ａ内の商品Ｇは、商品コード読取装置２００を操作するオペレータにより第２の買物カゴ１４ｂへと移動される。この移動過程で、コードラベル及びサービス表示ラベルが商品コード読取装置２００の読取窓２０１に向けられる。この際、読取窓２０１内に設けられた後述する撮像部２１６（図２参照）は、コードラベルやサービス表示ラベルを撮像する。
【００１５】
商品コード読取装置２００では、撮像部２１６により撮像された画像に含まれるコードシンボルを検出しデコード（復号）することで、商品Ｇに関する商品コードを読み取る。なお、本実施形態ではコードシンボルとしてバーコードを用いた例を説明するが、これに限らず二次元コードを用いる形態としてもよい。
【００１６】
次に、図２を参照して、チェックアウトシステムの構成について説明する。ここで、図２は、ＰＯＳ端末１００及び商品コード読取装置２００の構成を示すブロック図である。
【００１７】
図２に示すように、ＰＯＳ端末１００は、情報処理を実行するマイクロコンピュータとして、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１１１、ＲＯＭ（Read Only Memory）１１２及びＲＡＭ（Random Access Memory）１１３を備えている。
【００１８】
ＣＰＵ１１１は、ＲＯＭ１１２や後述する記憶部１１４に記憶された各種プログラムを実行することにより、ＰＯＳ端末１００を総括的に制御する。ＲＯＭ１１２は、基本動作を行うためのプログラムが記憶される。ＲＡＭ１１３は、ＰＯＳ端末１００の主記憶装置であって、ＣＰＵ１１１のワークエリアとして機能する。
【００１９】
また、ＣＰＵ１１１には、各種の入出力回路（図示せず）を介して、上述したキーボード１０１、表示器１０２、表示器１０３、プリンタ１０４及びドロワ１０５が接続されている。
【００２０】
キーボード１０１は、ＰＯＳ端末１００を操作するオペレータから入力されたキーの情報（以下、キー情報という）をＣＰＵ１１１に通知する入力デバイスである。このキーボード１０１には、数字や演算子を入力するためのテンキーや、商品代金の決済に必要な締めキー等の各種操作キーの他、ラベル読取設定キー１０１ａが配設されている。
【００２１】
ここで、ラベル読取設定キー１０１ａは、商品に貼付されたサービス表示ラベル読み取りの有効／無効を設定する操作キーである。具体的に、ラベル読取設定キー１０１ａは、サービス表示ラベルの読み取りを有効とする“オン”状態と、サービス表示ラベルの読み取りを無効とする“オフ”状態と、の二状態を表わすキー情報を出力可能な切換キーやトグルキー等である。
【００２２】
ＣＰＵ１１１は、ラベル読取設定キー１０１ａのキー操作により、当該ラベル読取設定キー１０１ａを“オン”とするキー情報を受け付けた場合、後述するラベル読取フラグ２１７ｂの設定を指示するフラグ設定信号としてフラグオン信号を商品コード読取装置２００に送信する。また、ラベル読取設定キー１０１ａを“オフ”とするキー情報を受け付けた場合、フラグ設定信号としてフラグオフ信号を商品コード読取装置２００に送信する。
【００２３】
表示器１０２及び表示器１０３は、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）等の表示デバイスを有し、ＣＰＵ１１１の指示に基づいて商品の名称や価格等の各種の情報を表示する。ここで、表示器１０２は、ＰＯＳ端末１００を操作するオペレータ用の表示器であって、その表示面がオペレータに向けて配置されている（図１参照）。また、表示器１０３は、顧客用の表示器であって、その表示面が顧客に向けて配置されている（図１参照）。なお、表示器１０２をタッチパネル構成とすることで、キーボード１０１の全てのキー又は一部のキーをタッチパネル上に実現する形態としてもよい。
【００２４】
プリンタ１０４は、サーマルプリンタ等の印刷装置であって、ＣＰＵ１１１の制御に従い、レシートやジャーナル等を印字する。ドロワ１０５は、現金等を収容するためのキャッシュドロワであって、ＣＰＵ１１１の制御に従い開閉する。
【００２５】
また、ＣＰＵ１１１には、各種の入出力回路（図示せず）を介して、記憶部１１４、計時部１１５及び通信Ｉ／Ｆ１１６が接続されている。
【００２６】
記憶部１１４は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）やフラッシュメモリ等の記憶媒体であって、ＣＰＵ１１１が実行可能なプログラム１１４ａや各種ファイルを記憶している。記憶部１１４に記憶されるプログラム１１４ａの一例は、売上登録処理用のプログラムである。また、記憶部１１４に記憶されるファイルの一例は、外部装置等から配信されたＰＬＵファイル１１４ｂである。ＰＬＵファイル１１４ｂは、各商品にユニークに割り当てられた商品コードと、その商品の名称、価格、商品分類等の商品に関する情報を対応付けて格納するファイルである。
【００２７】
計時部１１５は、ＲＴＣ（Real Time Clock）等の計時装置であって、現在日時（時間）をＣＰＵ１１１に出力する。通信Ｉ／Ｆ１１６は、商品コード読取装置２００とデータ通信を行うためのインタフェースである。ＣＰＵ１１１は、この通信Ｉ／Ｆ１１６を介し、商品コード読取装置２００との間で種々のデータを送受信する。
【００２８】
一方、商品コード読取装置２００も、情報処理を実行するマイクロコンピュータとして、ＣＰＵ２１１、ＲＯＭ２１２及びＲＡＭ２１３を備えている。
【００２９】
ＣＰＵ２１１は、ＲＯＭ２１２や後述する記憶部２１７に記憶された各種プログラムを実行することにより、商品コード読取装置２００を総括的に制御する。ＲＯＭ２１２は、基本動作を行うためのプログラムが記憶される。ＲＡＭ２１３は、商品コード読取装置２００の主記憶装置であって、ＣＰＵ２１１のワークエリアとして機能する。
【００３０】
また、ＣＰＵ２１１には、各種の入出力回路（図示せず）を介して、上述したキーボード２０２、表示器２０３及び表示器２０４が接続されている。
【００３１】
キーボード２０２は、商品コード読取装置２００を操作するオペレータから入力されたキー情報をＣＰＵ２１１に通知する入力デバイスである。このキーボード２０２は、主にバーコードで登録不能な商品の登録を行う場合に用いられる。
【００３２】
表示器２０３及び表示器２０４は、ＬＣＤ等の表示デバイスを有し、ＣＰＵ２１１の指示に基づいて商品の名称や価格等の各種の情報を表示する。ここで、表示器２０３は、商品コード読取装置２００を操作するオペレータ用の表示器であって、その表示面がオペレータに向けて配置されている（図１参照）。また、表示器２０４は、顧客用の表示器であって、その表示面が顧客に向けて配置されている（図１参照）。なお、表示器２０３をタッチパネル構成とすることで、キーボード２０２の全てのキー又は一部のキーを該タッチパネル上に実現する形態としてもよい。
【００３３】
また、ＣＰＵ２１１には、各種の入出力回路（図示せず）を介して、通信Ｉ／Ｆ２１４、計時部２１５、撮像部２１６及び記憶部２１７が接続されている。
【００３４】
通信Ｉ／Ｆ２１４は、ＰＯＳ端末１００とデータ通信を行うためのインタフェースである。ＣＰＵ２１１は、この通信Ｉ／Ｆ２１４を介し、ＰＯＳ端末１００との間で種々のデータを送受信する。計時部２１５は、ＲＴＣ等の計時装置であって、現在日時（時間）をＣＰＵ２１１に出力する。
【００３５】
撮像部２１６は、ＣＣＤ（Charge Coupled Device）やＣＭＯＳ（Complementary Metal Oxide Semiconductor）等のイメージセンサであって、図１に示した読取窓２０１内に設けられている。また、撮像部２１６は、ＣＰＵ２１１の制御に従い、商品に付されたコードシンボルやサービス表示ラベルを撮像する。
【００３６】
ここで、図３を参照して、撮像部２１６の撮像領域と商品Ｇとの関係について説明する。図３は、撮像部２１６の撮像領域と商品Ｇとの関係の一例を示す図である。図中２点鎖線で囲った領域は、撮像部２１６が１フレームで撮像できる領域である撮像領域２１６ａである。また、図３に示す商品Ｇには、コードラベルＣＬに加えて、サービス表示ラベルの一例である値引ラベルＳＬ１が貼付されている。
【００３７】
コードラベルＣＬには、商品名「豚バラうす切り」や商品価格「２００円」の他、コードシンボルとしてバーコードＢＣ等が表されている。また、バーコードＢＣの下部には、このバーコードＢＣに組み込まれている商品コードの数値「２１０１２３４５６７８９０」が表されている。
【００３８】
また、値引ラベルＳＬ１には、商品Ｇに関する値引額を示す文字情報「表示価格より５０円引き」が表示されている。なお、サービス表示ラベルとしては、商品Ｇに付され、商品Ｇの購入時に付与されるサービスに関するサービスを表示しているものであればよい。サービス表示ラベルの他の例としては、図４に示すように、商品Ｇの値引率を表示した値引ラベルＳＬ２や、図５に示すように、商品Ｇを購入した客に対して、通常のポイント付与数より割増されて付与されるポイント数を表示したポイント割増ラベルＳＬ３等が挙げられる。なお、サービス表示ラベルをロゴタイプ（logotype）等で表す形態としてもよい。
【００３９】
図２に戻り、記憶部２１７は、ＨＤＤやフラッシュメモリ等の記憶媒体であって、ＣＰＵ２１１が実行可能なプログラム２１７ａや、各種ファイルを記憶している。ここで、記憶部２１７に記憶されるプログラム２１７ａは、撮像部２１６の制御用プログラムや、コードシンボル読取用のプログラム、ＯＣＲやパターンマッチング等の画像や文字認識用のプログラム等である。また、記憶部２１７は、商品コード読取装置２００の動作に必要なファイルとして、ラベル読取フラグ２１７ｂと、ラベル特徴ファイル２１７ｃとを保持している。
【００４０】
ラベル読取フラグ２１７ｂは、オン／オフを表わす二値のデータで構成される設定ファイルであって、後述するフラグ切換部２２３によってその値が切り換えられる。また、ラベル特徴ファイル２１７ｃは、サービス表示ラベルの特徴と、サービス表示ラベルが示すサービスの内容とを対応付けたデータテーブルである。
【００４１】
図６は、ラベル特徴ファイル２１７ｃを説明するための図である。同図に示すように、ラベル特徴ファイル２１７ｃは、サービス表示ラベルが含む文字やシンボルの特徴を示したラベル特徴データと、当該サービス表示ラベルによって商品に付与されたサービス内容を示すサービス情報とを対応付けて記憶している。
【００４２】
より詳細には、ラベル特徴データとは、サービス表示ラベルからパターン認識やＯＣＲ等の認識処理によって抽出される情報である。即ち、図３に示すように、「表示価格より５０円引き」と記載された値引ラベルＳＬ１については、図６のラベル特徴ファイル２１７ｃにおいてＮｏ．１のラベル特徴データに示すように、「５０、円、引」という情報がパターン認識や文字認識処理によって抽出される。同様に、図４、図５に示す値引ラベルＳＬ２、ポイント割増ラベルＳＬ３に対しても、図６のＮｏ．２、Ｎｏ．３のラベル特徴データに示すように、「１０、％、引」や「１０、ポイント」という値引やポイント付与に関する情報が抽出される。
【００４３】
また、サービス情報とは、サービス表示ラベルから読み取った値引やポイント付与等のサービス内容に関する情報を、ＰＯＳ端末１００の販売登録処理において使用できるよう英数値に変換した情報のことである。即ち、図６に示すように、ラベル特徴データ「５０、円、引」に対しては、５０円の値引を意味するサービス情報「−５０ＹＥＮ」が対応付けて記憶されている。また、ラベル特徴データ「１０、％、引」に対しては、１０％の値引を意味するサービス情報「−１０％」が対応付けて記憶されている。さらに、ラベル特徴データ「１０、ポイント」に対しては、１０ポイントのポイント割増を意味するサービス情報「＋１０Ｐ」が対応付けて記憶されている。
【００４４】
次に、商品コード読取装置２００が有する特徴的な機能について説明する。ＣＰＵ２１１は、ＲＡＭ２１３に展開されたＲＯＭ２１２が記憶するプログラムに従って動作することで、図２に示すように、画像データ取込部２２１、コード読取部２２２、フラグ切換部２２３、ラベル読取部２２４及び情報出力部２２５として機能する。
【００４５】
画像データ取込部２２１は、撮像部２１６に撮像オン信号を出力することで撮像部２１６に撮像動作を開始させる。画像データ取込部２２１は、撮像部２１６が撮像した撮像領域２１６ａ内の画像データを取り込んで、ＲＡＭ２１３に格納する。また、画像データ取込部２２１は、ラベル読取部２２４の指示を受けた場合に、撮像部２１６が撮像した撮像領域２１６ａ内の画像データを取り込んで、ＲＡＭ２１３に格納する。
【００４６】
コード読取部２２２は、画像データ取込部２２１がＲＡＭ２１３に格納した画像データから、バーコードの画像を検出し、検出したバーコードから商品コードを読み取るバーコード読取処理を行う。具体的に、コード読取部２２２は、ＲＡＭ２１３に格納された１フレームの画像データを２値化し、この２値化したデータ内にバーコードに関するデータ領域が存在するか否かを検出する。コード読取部２２２は、バーコードに関するデータ領域を検出した場合には、そのバーコードをデコードし、デコードしたデータを商品Ｇの商品コードとして読み取る。そして、コード読取部２２２は、読み取った商品コードをＲＡＭ２１３に格納する。
【００４７】
フラグ切換部２２３は、通信Ｉ／Ｆ２１４を介しＰＯＳ端末１００から入力されるフラグ設定信号に応じて、記憶部２１７に保持されたラベル読取フラグ２１７ｂをオン又はオフに切り換える。具体的に、フラグ切換部２２３は、ＰＯＳ端末１００からフラグオン信号を受け付けると、ラベル読取フラグ２１７ｂを“オン”に設定する。また、ＰＯＳ端末１００からフラグオフ信号を受け付けると、ラベル読取フラグ２１７ｂを“オフ”に設定する。
【００４８】
ラベル読取部２２４は、ラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフ設定に応じて、画像データ取込部２２１がＲＡＭ２１３の画像ワークエリアに格納した画像データから、サービス表示ラベルの画像を検出する。具体的に、ラベル読取部２２４は、ラベル読取フラグ２１７ｂが“オン”の場合に、画像データ取込部２２１がＲＡＭ２１３の画像ワークエリアに格納した１フレームの画像データから、サービス表示ラベルの画像を検出するラベル読取処理を行う。
【００４９】
このラベル読取処理では、ラベル読取部２２４は、パターン認識やＯＣＲ文字認識によりサービス表示ラベルが含む文字や絵やシンボル等の特徴と、ラベル特徴ファイル２１７ｃのラベル特徴データ（図６参照）とを照合し、一致度の高いラベル特徴データを検出した場合に、サービス表示ラベルを検出したと判定する。そして、ラベル読取部２２４は、サービス表示ラベルの画像を検出すると、この検出したラベル特徴データに該当するサービス情報をラベル特徴ファイル２１７ｃから読み取り、この読み取ったサービス情報をＲＡＭ２１３に格納する。
【００５０】
一方、ラベル読取フラグ２１７ｂが“オフ”の場合には、ラベル読取部２２４は、上記したラベル読取処理を実行しないよう制御することで、サービス表示ラベルの検出を停止する。この場合、サービス表示ラベルの検出は行われないため、ＲＡＭ２１３には、バーコード読取処理で読み取られた商品コードのみ格納されることになる。
【００５１】
さらに、ラベル読取部２２４は、計時部２１５が計時する時間に基づき、ラベル読取処理を実行する時間を制限する。具体的に、ラベル読取部２２４は、ラベル読取処理の実行時に、計時部２１５が計時する時間に基づいて、該ラベル読取処理の実行時間（例えば、５秒等）となるタイムアウト時間の計時を開始する。そして、ラベル読取部２２４は、サービス表示ラベルを検出していない場合であっても、タイムアウト時間に到達するまではラベル読取処理を継続して実行し、画像データ取込部２２１に対して画像取り込みを行うよう指示して、撮像部２１６が撮像した撮像領域２１６ａ内の画像データを新たに取り込む処理を行わせる。このようにすることで、商品コード読取装置２００のオペレータは、ラベル読取処理が実行される所定時間の間、商品Ｇを撮像部２１６によって複数回撮像することができる。
【００５２】
情報出力部２２５は、ＲＡＭ２１３に格納された商品コードやサービス情報をＰＯＳ端末１００に出力する。具体的に、情報出力部２２５は、ラベル読取部２２４が読み取ったサービス情報がＲＡＭ２１３に格納されている場合には、このサービス情報をコード読取部２２２によりＲＡＭ２１３に格納された商品コードとともにＰＯＳ端末１００に出力する。
【００５３】
例えば、図３に示すように、商品Ｇに５０円引きの値引ラベルＳＬ１が貼付され、且つ、ラベル読取フラグ２１７ｂが“オン”であった場合、ラベル読取部２２４は、値引ラベルＳＬ１に該当するサービス情報「−５０ＹＥＮ」をラベル特徴ファイル２１７ｃから読み取り、サービス情報をＲＡＭ２１３に格納する。従って、商品コード読取装置２００からは、「２１０１２３４５６７８９０」を表わす商品コードと、「−５０ＹＥＮ」を表わすサービス情報との組がＰＯＳ端末１００に送信されることになる。
【００５４】
一方、ＰＯＳ端末１００のＣＰＵ１１１では、商品コード読取装置２００から商品コードを受け付けると、ＰＬＵファイル１１４ｂを参照して、その商品コードに対応する商品の価格等を読み込む。さらにＰＯＳ端末１００は、商品コードとともにサービス情報を受け付けた場合には、そのサービス情報が表わすサービス内容に応じた処理を施す。例えば、サービス情報が「−５０ＹＥＮ」を表わす場合には、商品マスタに基づいて読み込んだ価格から５０円を値引して商品の販売登録を行う。
【００５５】
次に、図７及び図８を参照して、本実施形態のチェックアウトシステムの動作について説明する。ここで、図７は、ＰＯＳ端末１００と商品コード読取装置２００とが行うラベル読取フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【００５６】
まず、ＰＯＳ端末１００のＣＰＵ１１１は、ラベル読取設定キー１０１ａのキー情報を受け付けると（ステップＳ１１）、そのキー情報に応じたフラグ設定信号を通信Ｉ／Ｆ１１６を介して商品コード読取装置２００に送信する（ステップＳ１２）。
【００５７】
一方、商品コード読取装置２００では、フラグ切換部２２３が、ＰＯＳ端末１００から送信されたフラグ設定信号を通信Ｉ／Ｆ２１４を介して受け付けると、このフラグ設定信号が、フラグオン信号か否かを判定する（ステップＳ２１）。
【００５８】
ここで、フラグ設定信号がフラグオン信号であった場合（ステップＳ２１；Ｙｅｓ）、フラグ切換部２２３は、記憶部２１７に保持されたラベル読取フラグ２１７ｂを“オン”に設定し（ステップＳ２２）、処理を終了する。また、フラグ設定信号がフラグオフ信号であった場合（ステップＳ２１；Ｎｏ）、フラグ切換部２２３は、記憶部２１７に保持されたラベル読取フラグ２１７ｂを“オフ”に設定し（ステップＳ２３）、処理を終了する。
【００５９】
図８は、商品コード読取装置２００が行う情報出力処理の手順を示すフローチャートである。商品コード読取装置２００のＣＰＵ２１１は、ＰＯＳ端末１００から送信される所定のコマンドにより取引開始が指示されると、情報出力処理を開始する。画像データ取込部２２１は、撮像部２１６に撮像オン信号を出力し、撮像部２１６による撮像動作を開始する（ステップＳ３１）。画像データ取込部２２１は、撮像部２１６が撮像した画像データをＲＡＭ２１３に取り込む（ステップＳ３２）。そして、コード読取部２２２は、上述したバーコード読取処理を開始する（ステップＳ３３）。
【００６０】
コード読取部２２２は、ステップＳ３３のバーコード読取処理においてバーコードＢＣを検出したか否かを判定する（ステップＳ３４）。バーコードＢＣを検出することができない場合には（ステップＳ３４；Ｎｏ）、ステップＳ３２に再び戻り、コード読取部２２２は撮像部２１６による撮像を継続する。
【００６１】
バーコードＢＣを検出した場合（ステップＳ３４：Ｙｅｓ）、ラベル読取部２２４は、ラベル読取フラグ２１７ｂを参照し、オン又はオフの何れが設定されているか判別する（ステップＳ３５）。ここで、ラベル読取フラグ２１７ｂが“オフ”の場合（ステップＳ３５；Ｎｏ）、情報出力部２２５は、ステップＳ３３のバーコード読取処理によりＲＡＭ２１３に格納された商品コードを、通信Ｉ／Ｆ２１４を介してＰＯＳ端末１００に送信し（ステップＳ４１）、ステップＳ４３に移行する。
【００６２】
一方、ラベル読取フラグ２１７ｂが“オン”の場合（ステップＳ３５；Ｙｅｓ）、ラベル読取部２２４は、計時部２１５が計時する時間に基づき、タイムアウト時間の計時を開始する（ステップＳ３６）。続いて、ラベル読取部２２４は、ステップＳ３２でＲＡＭ２１３に取り込まれた画像データに対して、ラベル読取処理を開始する（ステップＳ３７）。そして、ラベル読取部２２４は、ステップＳ３７のラベル読取処理においてサービス表示ラベルを検出したか否かを判定する（ステップＳ３８）。
【００６３】
ここで、サービス表示ラベルを検出することができない場合（ステップＳ３８；Ｎｏ）、ラベル読取部２２４は、タイムアウト時間に到達したか否かを判定する（ステップＳ３９）。タイムアウト時間に到達していない場合（ステップＳ３９；Ｎｏ）、ラベル読取部２２４は、画像データ取込部２２１を制御して画像データの取り込みを新たに行う（ステップＳ４０）。そして、ラベル読取部２２４は、ステップＳ３７に戻ることで、新たに取り込まれた画像データに対してラベル読取処理を再度実行する。
【００６４】
また、タイムアウト時間に到達したと判定した場合（ステップＳ３９；Ｙｅｓ）、情報出力部２２５は、ステップＳ３３のバーコード読取処理によりＲＡＭ２１３に格納された商品コードを、通信Ｉ／Ｆ２１４を介してＰＯＳ端末１００に送信し（ステップＳ４１）、ステップＳ４３に移行する。
【００６５】
また、タイムアウト時間に到達する前にサービス表示ラベルが検出された場合（ステップＳ３８：Ｙｅｓ）、情報出力部２２５は、ステップＳ３３のバーコード読取処理及びステップＳ３７のラベル読取処理によりＲＡＭ２１３に格納された商品コード及びサービス情報を、通信Ｉ／Ｆ２１４を介してＰＯＳ端末１００に送信し（ステップＳ４２）、ステップＳ４３に移行する。
【００６６】
ステップＳ４３において、ＣＰＵ２１１は、ＰＯＳ端末１００から送信される所定のコマンドにより取引終了が指示されたか否かを判定する（ステップＳ４３）。取引終了が指示されない場合には（ステップＳ４３；Ｎｏ）、ステップＳ３２に再び戻り、ステップＳ３２〜Ｓ４３を全ての商品の販売登録が完了するまで繰り返し実行する。また、取引終了が指示された場合には（ステップＳ４３；Ｙｅｓ）、画像データ取込部２２１は、撮像部２１６に撮像オフ信号を出力し（ステップＳ４４）、撮像部２１６による撮像動作を終了する。
【００６７】
以上のように、本実施形態の商品コード読取装置２００によれば、ＰＯＳ端末１００から送信されるフラグ設定信号に従いラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを切り替え、このラベル読取フラグ２１７ｂの設定内容に応じてサービス表示ラベル（サービス情報）の読み取りを実行する。これにより、サービス表示ラベルに応じたサービスの提供を制限することができる。また、ＰＯＳ端末１００のラベル読取設定キー１０１ａを操作することで、サービス表示ラベル（サービス情報）の読み取り動作を容易に制御することができるため、売上登録に係る利便性を向上させることができる。
【００６８】
なお、本実施形態では、ラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを切り換えるためのラベル読取設定キー１０１ａをＰＯＳ端末１００に設けた形態を説明したが、これに限らず、ラベル読取設定キー１０１ａを、商品コード読取装置２００のキーボード２０２に設ける形態としてもよい。以下、図９を参照し、商品コード読取装置２００がラベル読取設定キー１０１ａを備える構成を本実施形態の変形例として説明する。
【００６９】
図９は、本実施形態の変形例に係る商品コード読取装置３００の構成を示す図である。ここで、商品コード読取装置３００は、商品コード読取装置２００と同様の構成を備えるとともに、そのキーボード２０２に上述したラベル読取設定キー１０１ａを備えている。この構成の場合、フラグ切換部２２３は、キーボード２０２のラベル読取設定キー１０１ａのキー操作に応じて、ラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを切り換える。これにより、商品コード読取装置３００単独で、サービス表示ラベル（サービス情報）の読み取り動作を制御することが可能となる。
【００７０】
また、本実施形態では、ラベル読取設定キー１０１ａの操作に応じてフラグ設定信号を出力する形態としたが、これに限らず、例えば、ディップスイッチや、ＰＯＳ端末１００の動作モードの切り換え操作に応じて、フラグ設定信号を出力する形態としてもよい。また、ラベル読取フラグ２１７ｂの設定内容を、バーコードや二次元コード等のコード化した状態で表わし、このコードをコード読取部２２２に読み取らせることで、ラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフ設定をフラグ切換部２２３に指示する形態としてもよい。
【００７１】
［第２の実施形態］
次に、第２の実施形態について説明する。第２の実施形態では、時刻に応じてラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを自動的に切り換えることが可能な構成について説明する。なお、上述した第１の実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付与し、説明を省略する。
【００７２】
図１０は、第２の実施形態に係るＰＯＳ端末４００の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ＰＯＳ端末４００は、上述したＰＯＳ端末１００と同様の構成を有している。ここで、記憶部１１４は、上述したプログラム１１４ａ及びＰＬＵファイル１１４ｂに加えて、サービス表示ラベルのサービス内容を有効とする時間帯（以下、サービス提供時間という）を定めた時間帯ファイル１１４ｃを記憶している。
【００７３】
図１１は、時間帯ファイル１１４ｃを説明するための図である。同図では、サービス提供時間の有効／無効を設定可能な設定値と組み合わせることで、“１１：００”から“１３：００”迄の間と、“１７：００”から“１９：００”迄の間を、サービス提供時間とした例を示している。なお、図１１では、時刻単位でサービス提供時間を定義しているが、これに限らず、日付や曜日を用いてサービス提供時間を定義する形態としてもよい。また、サービス提供時間を無効とする時間を定義することで、有効とするサービス提供時間を排他的に定義する形態としてもよい。
【００７４】
図１０に戻り、ＰＯＳ端末４００のＣＰＵ１１１は、ＲＯＭ１１２又は記憶部１１４に記憶された所定のプログラムを実行することで、サービス提供時間監視部４０１として機能する。
【００７５】
ここで、サービス提供時間監視部４０１は、計時部１１５が計時する時刻を所定時間毎又は常時監視し、時間帯ファイル１１４ｃに定義されたサービス提供時間に到達した場合に、フラグオン信号を通信Ｉ／Ｆ１１６を介して商品コード読取装置２００に送信する。また、サービス提供時間監視部４０１は、計時部１１５が計時する時刻が時間帯ファイル１１４ｃに定義されたサービス提供時間を経過した場合に、フラグオフ信号を通信Ｉ／Ｆ１１６を介して商品コード読取装置２００に送信する。
【００７６】
次に、図１２を参照して、本実施形態のＰＯＳ端末４００と商品コード読取装置２００とが行うラベル読取フラグ設定処理について説明する。ここで、図１２は、ＰＯＳ端末４００及び商品コード読取装置２００が行うラベル読取フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【００７７】
ＰＯＳ端末４００のサービス提供時間監視部４０１は、計時部１１５が計時する時刻（現在時刻）を監視し（ステップＳ５１）、現在時刻が時間帯ファイル１１４ｃに定義されたサービス提供時間に到達したか否かを判定する（ステップＳ５２）。ここで、サービス提供時間に到達していないと判定した場合（ステップＳ５２；Ｎｏ）、ステップＳ５１に再び戻る。
【００７８】
また、ステップＳ５２において、サービス提供時間に到達したと判定した場合（ステップＳ５２；Ｙｅｓ）、サービス提供時間監視部４０１は、フラグ設定信号としてフラグオン信号を、通信Ｉ／Ｆ１１６を介して商品コード読取装置２００に送信する（ステップＳ５３）。
【００７９】
続いて、サービス提供時間監視部４０１は、計時部１１５が計時する現在時刻を監視し（ステップＳ５４）、現在時刻が時間帯ファイル１１４ｃに定義されたサービス提供時間を経過したか否かを判定する（ステップＳ５５）。ここで、サービス提供時間内と判定した場合（ステップＳ５５；Ｎｏ）、ステップＳ５４に再び戻る。
【００８０】
また、ステップＳ５５において、サービス提供時間を経過したと判定した場合（ステップＳ５５；Ｙｅｓ）、サービス提供時間監視部４０１は、フラグ設定信号としてフラグオフ信号を、通信Ｉ／Ｆ１１６を介して商品コード読取装置２００に送信し（ステップＳ５６）、ステップＳ５１に再び戻る。
【００８１】
一方、商品コード読取装置２００のフラグ切換部２２３は、ＰＯＳ端末４００から送信されたフラグ設定信号を通信Ｉ／Ｆ２１４を介して受け付けると、このフラグ設定信号がフラグオン信号か否かを判定する（ステップＳ６１）。
【００８２】
ここで、フラグ設定信号がフラグオン信号であった場合（ステップＳ６１；Ｙｅｓ）、フラグ切換部２２３は、記憶部２１７に保持されたラベル読取フラグ２１７ｂを“オン”に設定し（ステップＳ６２）、処理を終了する。また、フラグ設定信号がフラグオフ信号であった場合（ステップＳ６１；Ｎｏ）、フラグ切換部２２３は、記憶部２１７に保持されたラベル読取フラグ２１７ｂを“オフ”に設定し（ステップＳ６３）、処理を終了する。
【００８３】
以上のように、本実施形態の商品コード読取装置２００によれば、ＰＯＳ端末４００から送信されるフラグ設定信号に従いラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを切り替え、このラベル読取フラグ２１７ｂの設定内容に応じてサービス表示ラベル（サービス情報）の読み取りを実行する。これにより、サービス表示ラベルに応じたサービスの提供を制限することができる。
【００８４】
また、ＰＯＳ端末４００は、計時部１１５で計時される時刻が予め定められたサービス提供時間に含まれる場合に、ラベル読取フラグをオンとするフラグオン信号を商品コード読取装置２００に送信するため、このサービス提供時間のみサービス表示ラベル（サービス情報）の読み取りを実行させることができる。そのため、ある時間帯（例えば、閉店迄の１時間等）だけ商品の値引を行うような場合に、この時間帯にラベル読取フラグをオンとするよう時間帯ファイル１１４ｃを設定しておくことで、この時間帯のみサービス表示ラベルによる値引を提供することができるため、売上登録に係る利便性を向上させることができる。
【００８５】
なお、本実施形態では、ＰＯＳ端末４００がサービス提供時間にあるか否かを判定する形態を説明したが、これに限らず、サービス提供時間監視部４０１及び時間帯ファイル１１４ｃを商品コード読取装置２００が備えることで、商品コード読取装置２００がサービス提供時間にあるか否かを判定する形態としてもよい。以下、図１３を参照し、商品コード読取装置２００がサービス提供時間監視部４０１及び時間帯ファイル１１４ｃを備える構成を、本実施形態の変形例として説明する。
【００８６】
図１３は、本実施形態の変形例に係る商品コード読取装置５００の構成を示す図である。ここで、商品コード読取装置５００は、記憶部２１７に時間帯ファイル１１４ｃを記憶させるとともに、ＣＰＵ２１１とＲＯＭ２１２に記憶された所定のプログラムとの協働によりサービス提供時間監視部４０１が実現された例を示している。この構成の場合、サービス提供時間監視部４０１は、計時部２１５が計時する時刻を監視し、その時刻が時間帯ファイル１１４ｃに定義されたサービス提供時間に含まれるか否かに応じて、ラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを切り換える。
【００８７】
これにより、商品コード読取装置５００単独で、サービス表示ラベル（サービス情報）の読み取り動作を制御することが可能となる。また、商品コード読取装置５００は、計時部２１５で計時される時刻が予め定められたサービス提供時間に含まれる場合に、ラベル読取フラグ２１７ｂをオンとするため、このサービス提供時間のみサービス表示ラベル（サービス情報）の読み取りを実行させることができる。
【００８８】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加等が可能である。
【００８９】
例えば、上記実施形態のＰＯＳ端末１００（４００）及び商品コード読取装置２００（３００、５００）で実行されるプログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでＣＤ−ＲＯＭ、フレキシブルディスク（ＦＤ）、ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤ（Digital Versatile Disk）等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【００９０】
また、上記実施形態のＰＯＳ端末１００（４００）及び商品コード読取装置２００（３００、５００）で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記実施形態のＰＯＳ端末１００（４００）及び商品コード読取装置２００（３００、５００）で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【００９１】
１１ チェックアウト台
１２ カウンタ台
１３ 荷受面
１４、１４ａ、１４ｂ 買物カゴ
１００ ＰＯＳ端末
１０１ キーボード
１０１ａ ラベル読取設定キー
１０２ 表示器
１０３ 表示器
１０４ プリンタ
１０５ ドロワ
１１１ ＣＰＵ
１１２ ＲＯＭ
１１３ ＲＡＭ
１１４ 記憶部
１１４ａ プログラム
１１４ｂ ＰＬＵファイル
１１４ｃ 時間帯ファイル
１１５ 計時部
１１６ 通信Ｉ／Ｆ
２００ 商品コード読取装置
２０１ 読取窓
２０２ キーボード
２０３ 表示器
２０４ 表示器
２１１ ＣＰＵ
２１２ ＲＯＭ
２１３ ＲＡＭ
２１４ 通信Ｉ／Ｆ
２１５ 計時部
２１６ 撮像部
２１７ 記憶部
２１７ａ プログラム
２１７ｂ ラベル読取フラグ
２１７ｃ ラベル特徴ファイル
２２１ 画像データ取込部
２２２ コード読取部
２２３ フラグ切換部
２２４ ラベル読取部
２２５ 情報出力部
３００ 商品コード読取装置
４００ ＰＯＳ端末
４０１ サービス提供時間監視部
５００ 商品コード読取装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【００９２】
【特許文献１】特開２００８−３３６４０公報
【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、商品コード読取装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、スーパーマーケット等の小売店では、生鮮品の廃棄ロスを削減するために、閉店時間が近付くと商品を値引して販売することがしばしば行われている。この場合、店側は、値引額や値引率等を表示したラベル（以下、サービス表示ラベルという）を商品に貼付して、顧客に値引商品であることを明示している。また、ＰＯＳ（Point Of Sales）端末のオペレータは、顧客が買上げる商品にサービス表示ラベルが貼付されている場合には、スキャナで当該商品のバーコードを読み取るとともに、キーボードやタッチパネル等を操作することで値引に関する処理を行っている。
【０００３】
また、バーコードの読み取りに関し、ＣＣＤ等のイメージセンサを用いて、バーコード及び値引ラベルを撮像し、この撮像した画像から読み取った商品コード及び値引情報をＰＯＳ端末に出力することで、ＰＯＳ端末における値引処理を自動的に行う技術が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記した従来の技術では、イメージセンサによりバーコード及びサービス表示ラベルが読み取られ、自動的に値引処理が行われてしまうため、店舗運営上の理由等によりサービス表示ラベルによる値引を制限したい場合に、利便性に欠けるものとなっていた。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
実施の形態の商品コード読取装置は、画像取込手段と、ラベル読取手段と、保持手段とを備えている。画像取込手段は、撮像手段が撮像した画像を取り込む。ラベル読取手段は、画像取込手段が取り込んだ商品の画像から当該商品に貼付されたサービス表示ラベルを検出し、当該サービス表示ラベルに対応するサービス情報を読み取る。保持手段は、ラベル読取手段による読み取りの有効／無効を設定した設定情報を保持する。さらに、ラベル読取手段は、設定情報の設定内容に応じてサービス情報の読み取りを行う。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
【図１】図１は、第１の実施形態に係る商品コード読取装置を備えたチェックアウトシステムの構成を概略的に示す斜視図である。
【図２】図２は、第１の実施形態に係るＰＯＳ端末及び商品コード読取装置の構成を示すブロック図である。
【図３】図３は、撮像部の撮像領域と商品との関係の一例を示す図である。
【図４】図４は、サービス表示ラベルの他の例を示す図である。
【図５】図５は、サービス表示ラベルの他の例を示す図である。
【図６】図６は、ラベル特徴ファイルを説明するための図である。
【図７】図７は、第１の実施形態に係るＰＯＳ端末及び商品コード読取装置が行うラベル読取フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図８】図８は、第１の実施形態に係る商品コード読取装置が行う情報出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図９】図９は、第１の実施形態に係る商品コード読取装置の他の構成例を示す図である。
【図１０】図１０は、第２の実施形態に係るＰＯＳ端末の構成を示すブロック図である。
【図１１】図１１は、時間帯ファイルを説明するための図である。
【図１２】図１２は、第２の実施形態に係るＰＯＳ端末及び商品コード読取装置が行うラベル読取フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図１３】図１３は、第２の実施形態に係る商品コード読取装置の他の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下図面を参照し、チェックアウトシステムを例に本実施形態にかかる商品コード読取装置及びプログラムを説明する。なお、本実施形態では、飲食店やスーパーマーケット等の店舗に導入されたチェックアウトシステムに適用した例について説明する。
【０００８】
［第１の実施形態］
図１は、第１の実施形態に係るチェックアウトシステムの構成を概略的に示す斜視図である。図１に示すように、チェックアウトシステムは、ＰＯＳ端末１００と商品コード読取装置２００とを備える。
【０００９】
ＰＯＳ端末１００は、顧客が購入する商品の販売登録を行うための商品情報処理装置であって、チェックアウト台１１に載置されている。ＰＯＳ端末１００は、キーボード１０１と、オペレータ用の表示器１０２と、顧客用の表示器１０３と、プリンタ１０４と、ドロワ１０５とを備えている。なお、ＰＯＳ端末１００が備える各部については後述する。
【００１０】
また、チェックアウト台１１とＬ字を形成するようにして、横長テーブル状のカウンタ台１２が配置されている。カウンタ台１２の上面には、荷受面１３が形成されている。商品コード読取装置２００は、この荷受面１３に載置され、有線又は無線によりＰＯＳ端末１００との間で通信可能に接続されている。
【００１１】
商品コード読取装置２００は、商品に貼付されたバーコードを読み取って、該バーコードが含む商品コードをＰＯＳ端末１００に出力するための装置である。図１に示すように、商品コード読取装置２００は、読取窓２０１と、キーボード２０２と、オペレータ用の表示器２０３と、顧客用の表示器２０４とを備えている。なお、商品コード読取装置２００が備える各部については後述する。
【００１２】
荷受面１３には、後述するコードラベルやサービス表示ラベルが貼付された各商品Ｇを収納する買物カゴ１４が載置される。買物カゴ１４は、顧客によって持ち込まれる第１の買物カゴ１４ａと、第１の買物カゴ１４ａから商品コード読取装置２００を挟んだ位置に載置される第２の買物カゴ１４ｂとに分別される。
【００１３】
顧客によって持ち込まれた第１の買物カゴ１４ａには、一取引にかかる商品Ｇが収納されている。商品Ｇには、バーコードや二次元コード等のコードシンボルを表したコードラベルや、値引やポイント付加等を表したサービス表示ラベルが貼付されている。コードシンボルには、商品Ｇに関する商品コードが符号化された状態で保持されている。ここで商品コードは、商品Ｇを特定するために各商品に割り当てられたコードであり、一例としてＪＡＮコードがある。
【００１４】
第１の買物カゴ１４ａ内の商品Ｇは、商品コード読取装置２００を操作するオペレータにより第２の買物カゴ１４ｂへと移動される。この移動過程で、コードラベル及びサービス表示ラベルが商品コード読取装置２００の読取窓２０１に向けられる。この際、読取窓２０１内に設けられた後述する撮像部２１６（図２参照）は、コードラベルやサービス表示ラベルを撮像する。
【００１５】
商品コード読取装置２００では、撮像部２１６により撮像された画像に含まれるコードシンボルを検出しデコード（復号）することで、商品Ｇに関する商品コードを読み取る。なお、本実施形態ではコードシンボルとしてバーコードを用いた例を説明するが、これに限らず二次元コードを用いる形態としてもよい。
【００１６】
次に、図２を参照して、チェックアウトシステムの構成について説明する。ここで、図２は、ＰＯＳ端末１００及び商品コード読取装置２００の構成を示すブロック図である。
【００１７】
図２に示すように、ＰＯＳ端末１００は、情報処理を実行するマイクロコンピュータとして、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１１１、ＲＯＭ（Read Only Memory）１１２及びＲＡＭ（Random Access Memory）１１３を備えている。
【００１８】
ＣＰＵ１１１は、ＲＯＭ１１２や後述する記憶部１１４に記憶された各種プログラムを実行することにより、ＰＯＳ端末１００を総括的に制御する。ＲＯＭ１１２は、基本動作を行うためのプログラムが記憶される。ＲＡＭ１１３は、ＰＯＳ端末１００の主記憶装置であって、ＣＰＵ１１１のワークエリアとして機能する。
【００１９】
また、ＣＰＵ１１１には、各種の入出力回路（図示せず）を介して、上述したキーボード１０１、表示器１０２、表示器１０３、プリンタ１０４及びドロワ１０５が接続されている。
【００２０】
キーボード１０１は、ＰＯＳ端末１００を操作するオペレータから入力されたキーの情報（以下、キー情報という）をＣＰＵ１１１に通知する入力デバイスである。このキーボード１０１には、数字や演算子を入力するためのテンキーや、商品代金の決済に必要な締めキー等の各種操作キーの他、ラベル読取設定キー１０１ａが配設されている。
【００２１】
ここで、ラベル読取設定キー１０１ａは、商品に貼付されたサービス表示ラベル読み取りの有効／無効を設定する操作キーである。具体的に、ラベル読取設定キー１０１ａは、サービス表示ラベルの読み取りを有効とする“オン”状態と、サービス表示ラベルの読み取りを無効とする“オフ”状態と、の二状態を表わすキー情報を出力可能な切換キーやトグルキー等である。
【００２２】
ＣＰＵ１１１は、ラベル読取設定キー１０１ａのキー操作により、当該ラベル読取設定キー１０１ａを“オン”とするキー情報を受け付けた場合、後述するラベル読取フラグ２１７ｂの設定を指示するフラグ設定信号としてフラグオン信号を商品コード読取装置２００に送信する。また、ラベル読取設定キー１０１ａを“オフ”とするキー情報を受け付けた場合、フラグ設定信号としてフラグオフ信号を商品コード読取装置２００に送信する。
【００２３】
表示器１０２及び表示器１０３は、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）等の表示デバイスを有し、ＣＰＵ１１１の指示に基づいて商品の名称や価格等の各種の情報を表示する。ここで、表示器１０２は、ＰＯＳ端末１００を操作するオペレータ用の表示器であって、その表示面がオペレータに向けて配置されている（図１参照）。また、表示器１０３は、顧客用の表示器であって、その表示面が顧客に向けて配置されている（図１参照）。なお、表示器１０２をタッチパネル構成とすることで、キーボード１０１の全てのキー又は一部のキーをタッチパネル上に実現する形態としてもよい。
【００２４】
プリンタ１０４は、サーマルプリンタ等の印刷装置であって、ＣＰＵ１１１の制御に従い、レシートやジャーナル等を印字する。ドロワ１０５は、現金等を収容するためのキャッシュドロワであって、ＣＰＵ１１１の制御に従い開閉する。
【００２５】
また、ＣＰＵ１１１には、各種の入出力回路（図示せず）を介して、記憶部１１４、計時部１１５及び通信Ｉ／Ｆ１１６が接続されている。
【００２６】
記憶部１１４は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）やフラッシュメモリ等の記憶媒体であって、ＣＰＵ１１１が実行可能なプログラム１１４ａや各種ファイルを記憶している。記憶部１１４に記憶されるプログラム１１４ａの一例は、売上登録処理用のプログラムである。また、記憶部１１４に記憶されるファイルの一例は、外部装置等から配信されたＰＬＵファイル１１４ｂである。ＰＬＵファイル１１４ｂは、各商品にユニークに割り当てられた商品コードと、その商品の名称、価格、商品分類等の商品に関する情報を対応付けて格納するファイルである。
【００２７】
計時部１１５は、ＲＴＣ（Real Time Clock）等の計時装置であって、現在日時（時間）をＣＰＵ１１１に出力する。通信Ｉ／Ｆ１１６は、商品コード読取装置２００とデータ通信を行うためのインタフェースである。ＣＰＵ１１１は、この通信Ｉ／Ｆ１１６を介し、商品コード読取装置２００との間で種々のデータを送受信する。
【００２８】
一方、商品コード読取装置２００も、情報処理を実行するマイクロコンピュータとして、ＣＰＵ２１１、ＲＯＭ２１２及びＲＡＭ２１３を備えている。
【００２９】
ＣＰＵ２１１は、ＲＯＭ２１２や後述する記憶部２１７に記憶された各種プログラムを実行することにより、商品コード読取装置２００を総括的に制御する。ＲＯＭ２１２は、基本動作を行うためのプログラムが記憶される。ＲＡＭ２１３は、商品コード読取装置２００の主記憶装置であって、ＣＰＵ２１１のワークエリアとして機能する。
【００３０】
また、ＣＰＵ２１１には、各種の入出力回路（図示せず）を介して、上述したキーボード２０２、表示器２０３及び表示器２０４が接続されている。
【００３１】
キーボード２０２は、商品コード読取装置２００を操作するオペレータから入力されたキー情報をＣＰＵ２１１に通知する入力デバイスである。このキーボード２０２は、主にバーコードで登録不能な商品の登録を行う場合に用いられる。
【００３２】
表示器２０３及び表示器２０４は、ＬＣＤ等の表示デバイスを有し、ＣＰＵ２１１の指示に基づいて商品の名称や価格等の各種の情報を表示する。ここで、表示器２０３は、商品コード読取装置２００を操作するオペレータ用の表示器であって、その表示面がオペレータに向けて配置されている（図１参照）。また、表示器２０４は、顧客用の表示器であって、その表示面が顧客に向けて配置されている（図１参照）。なお、表示器２０３をタッチパネル構成とすることで、キーボード２０２の全てのキー又は一部のキーを該タッチパネル上に実現する形態としてもよい。
【００３３】
また、ＣＰＵ２１１には、各種の入出力回路（図示せず）を介して、通信Ｉ／Ｆ２１４、計時部２１５、撮像部２１６及び記憶部２１７が接続されている。
【００３４】
通信Ｉ／Ｆ２１４は、ＰＯＳ端末１００とデータ通信を行うためのインタフェースである。ＣＰＵ２１１は、この通信Ｉ／Ｆ２１４を介し、ＰＯＳ端末１００との間で種々のデータを送受信する。計時部２１５は、ＲＴＣ等の計時装置であって、現在日時（時間）をＣＰＵ２１１に出力する。
【００３５】
撮像部２１６は、ＣＣＤ（Charge Coupled Device）やＣＭＯＳ（Complementary Metal Oxide Semiconductor）等のイメージセンサであって、図１に示した読取窓２０１内に設けられている。また、撮像部２１６は、ＣＰＵ２１１の制御に従い、商品に付されたコードシンボルやサービス表示ラベルを撮像する。
【００３６】
ここで、図３を参照して、撮像部２１６の撮像領域と商品Ｇとの関係について説明する。図３は、撮像部２１６の撮像領域と商品Ｇとの関係の一例を示す図である。図中２点鎖線で囲った領域は、撮像部２１６が１フレームで撮像できる領域である撮像領域２１６ａである。また、図３に示す商品Ｇには、コードラベルＣＬに加えて、サービス表示ラベルの一例である値引ラベルＳＬ１が貼付されている。
【００３７】
コードラベルＣＬには、商品名「豚バラうす切り」や商品価格「２００円」の他、コードシンボルとしてバーコードＢＣ等が表されている。また、バーコードＢＣの下部には、このバーコードＢＣに組み込まれている商品コードの数値「２１０１２３４５６７８９０」が表されている。
【００３８】
また、値引ラベルＳＬ１には、商品Ｇに関する値引額を示す文字情報「表示価格より５０円引き」が表示されている。なお、サービス表示ラベルとしては、商品Ｇに付され、商品Ｇの購入時に付与されるサービスに関するサービスを表示しているものであればよい。サービス表示ラベルの他の例としては、図４に示すように、商品Ｇの値引率を表示した値引ラベルＳＬ２や、図５に示すように、商品Ｇを購入した客に対して、通常のポイント付与数より割増されて付与されるポイント数を表示したポイント割増ラベルＳＬ３等が挙げられる。なお、サービス表示ラベルをロゴタイプ（logotype）等で表す形態としてもよい。
【００３９】
図２に戻り、記憶部２１７は、ＨＤＤやフラッシュメモリ等の記憶媒体であって、ＣＰＵ２１１が実行可能なプログラム２１７ａや、各種ファイルを記憶している。ここで、記憶部２１７に記憶されるプログラム２１７ａは、撮像部２１６の制御用プログラムや、コードシンボル読取用のプログラム、ＯＣＲやパターンマッチング等の画像や文字認識用のプログラム等である。また、記憶部２１７は、商品コード読取装置２００の動作に必要なファイルとして、ラベル読取フラグ２１７ｂと、ラベル特徴ファイル２１７ｃとを保持している。
【００４０】
ラベル読取フラグ２１７ｂは、オン／オフを表わす二値のデータで構成される設定ファイルであって、後述するフラグ切換部２２３によってその値が切り換えられる。また、ラベル特徴ファイル２１７ｃは、サービス表示ラベルの特徴と、サービス表示ラベルが示すサービスの内容とを対応付けたデータテーブルである。
【００４１】
図６は、ラベル特徴ファイル２１７ｃを説明するための図である。同図に示すように、ラベル特徴ファイル２１７ｃは、サービス表示ラベルが含む文字やシンボルの特徴を示したラベル特徴データと、当該サービス表示ラベルによって商品に付与されたサービス内容を示すサービス情報とを対応付けて記憶している。
【００４２】
より詳細には、ラベル特徴データとは、サービス表示ラベルからパターン認識やＯＣＲ等の認識処理によって抽出される情報である。即ち、図３に示すように、「表示価格より５０円引き」と記載された値引ラベルＳＬ１については、図６のラベル特徴ファイル２１７ｃにおいてＮｏ．１のラベル特徴データに示すように、「５０、円、引」という情報がパターン認識や文字認識処理によって抽出される。同様に、図４、図５に示す値引ラベルＳＬ２、ポイント割増ラベルＳＬ３に対しても、図６のＮｏ．２、Ｎｏ．３のラベル特徴データに示すように、「１０、％、引」や「１０、ポイント」という値引やポイント付与に関する情報が抽出される。
【００４３】
また、サービス情報とは、サービス表示ラベルから読み取った値引やポイント付与等のサービス内容に関する情報を、ＰＯＳ端末１００の販売登録処理において使用できるよう英数値に変換した情報のことである。即ち、図６に示すように、ラベル特徴データ「５０、円、引」に対しては、５０円の値引を意味するサービス情報「−５０ＹＥＮ」が対応付けて記憶されている。また、ラベル特徴データ「１０、％、引」に対しては、１０％の値引を意味するサービス情報「−１０％」が対応付けて記憶されている。さらに、ラベル特徴データ「１０、ポイント」に対しては、１０ポイントのポイント割増を意味するサービス情報「＋１０Ｐ」が対応付けて記憶されている。
【００４４】
次に、商品コード読取装置２００が有する特徴的な機能について説明する。ＣＰＵ２１１は、ＲＡＭ２１３に展開されたＲＯＭ２１２が記憶するプログラムに従って動作することで、図２に示すように、画像データ取込部２２１、コード読取部２２２、フラグ切換部２２３、ラベル読取部２２４及び情報出力部２２５として機能する。
【００４５】
画像データ取込部２２１は、撮像部２１６に撮像オン信号を出力することで撮像部２１６に撮像動作を開始させる。画像データ取込部２２１は、撮像部２１６が撮像した撮像領域２１６ａ内の画像データを取り込んで、ＲＡＭ２１３に格納する。また、画像データ取込部２２１は、ラベル読取部２２４の指示を受けた場合に、撮像部２１６が撮像した撮像領域２１６ａ内の画像データを取り込んで、ＲＡＭ２１３に格納する。
【００４６】
コード読取部２２２は、画像データ取込部２２１がＲＡＭ２１３に格納した画像データから、バーコードの画像を検出し、検出したバーコードから商品コードを読み取るバーコード読取処理を行う。具体的に、コード読取部２２２は、ＲＡＭ２１３に格納された１フレームの画像データを２値化し、この２値化したデータ内にバーコードに関するデータ領域が存在するか否かを検出する。コード読取部２２２は、バーコードに関するデータ領域を検出した場合には、そのバーコードをデコードし、デコードしたデータを商品Ｇの商品コードとして読み取る。そして、コード読取部２２２は、読み取った商品コードをＲＡＭ２１３に格納する。
【００４７】
フラグ切換部２２３は、通信Ｉ／Ｆ２１４を介しＰＯＳ端末１００から入力されるフラグ設定信号に応じて、記憶部２１７に保持されたラベル読取フラグ２１７ｂをオン又はオフに切り換える。具体的に、フラグ切換部２２３は、ＰＯＳ端末１００からフラグオン信号を受け付けると、ラベル読取フラグ２１７ｂを“オン”に設定する。また、ＰＯＳ端末１００からフラグオフ信号を受け付けると、ラベル読取フラグ２１７ｂを“オフ”に設定する。
【００４８】
ラベル読取部２２４は、ラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフ設定に応じて、画像データ取込部２２１がＲＡＭ２１３の画像ワークエリアに格納した画像データから、サービス表示ラベルの画像を検出する。具体的に、ラベル読取部２２４は、ラベル読取フラグ２１７ｂが“オン”の場合に、画像データ取込部２２１がＲＡＭ２１３の画像ワークエリアに格納した１フレームの画像データから、サービス表示ラベルの画像を検出するラベル読取処理を行う。
【００４９】
このラベル読取処理では、ラベル読取部２２４は、パターン認識やＯＣＲ文字認識によりサービス表示ラベルが含む文字や絵やシンボル等の特徴と、ラベル特徴ファイル２１７ｃのラベル特徴データ（図６参照）とを照合し、一致度の高いラベル特徴データを検出した場合に、サービス表示ラベルを検出したと判定する。そして、ラベル読取部２２４は、サービス表示ラベルの画像を検出すると、この検出したラベル特徴データに該当するサービス情報をラベル特徴ファイル２１７ｃから読み取り、この読み取ったサービス情報をＲＡＭ２１３に格納する。
【００５０】
一方、ラベル読取フラグ２１７ｂが“オフ”の場合には、ラベル読取部２２４は、上記したラベル読取処理を実行しないよう制御することで、サービス表示ラベルの検出を停止する。この場合、サービス表示ラベルの検出は行われないため、ＲＡＭ２１３には、バーコード読取処理で読み取られた商品コードのみ格納されることになる。
【００５１】
さらに、ラベル読取部２２４は、計時部２１５が計時する時間に基づき、ラベル読取処理を実行する時間を制限する。具体的に、ラベル読取部２２４は、ラベル読取処理の実行時に、計時部２１５が計時する時間に基づいて、該ラベル読取処理の実行時間（例えば、５秒等）となるタイムアウト時間の計時を開始する。そして、ラベル読取部２２４は、サービス表示ラベルを検出していない場合であっても、タイムアウト時間に到達するまではラベル読取処理を継続して実行し、画像データ取込部２２１に対して画像取り込みを行うよう指示して、撮像部２１６が撮像した撮像領域２１６ａ内の画像データを新たに取り込む処理を行わせる。このようにすることで、商品コード読取装置２００のオペレータは、ラベル読取処理が実行される所定時間の間、商品Ｇを撮像部２１６によって複数回撮像することができる。
【００５２】
情報出力部２２５は、ＲＡＭ２１３に格納された商品コードやサービス情報をＰＯＳ端末１００に出力する。具体的に、情報出力部２２５は、ラベル読取部２２４が読み取ったサービス情報がＲＡＭ２１３に格納されている場合には、このサービス情報をコード読取部２２２によりＲＡＭ２１３に格納された商品コードとともにＰＯＳ端末１００に出力する。
【００５３】
例えば、図３に示すように、商品Ｇに５０円引きの値引ラベルＳＬ１が貼付され、且つ、ラベル読取フラグ２１７ｂが“オン”であった場合、ラベル読取部２２４は、値引ラベルＳＬ１に該当するサービス情報「−５０ＹＥＮ」をラベル特徴ファイル２１７ｃから読み取り、サービス情報をＲＡＭ２１３に格納する。従って、商品コード読取装置２００からは、「２１０１２３４５６７８９０」を表わす商品コードと、「−５０ＹＥＮ」を表わすサービス情報との組がＰＯＳ端末１００に送信されることになる。
【００５４】
一方、ＰＯＳ端末１００のＣＰＵ１１１では、商品コード読取装置２００から商品コードを受け付けると、ＰＬＵファイル１１４ｂを参照して、その商品コードに対応する商品の価格等を読み込む。さらにＰＯＳ端末１００は、商品コードとともにサービス情報を受け付けた場合には、そのサービス情報が表わすサービス内容に応じた処理を施す。例えば、サービス情報が「−５０ＹＥＮ」を表わす場合には、商品マスタに基づいて読み込んだ価格から５０円を値引して商品の販売登録を行う。
【００５５】
次に、図７及び図８を参照して、本実施形態のチェックアウトシステムの動作について説明する。ここで、図７は、ＰＯＳ端末１００と商品コード読取装置２００とが行うラベル読取フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【００５６】
まず、ＰＯＳ端末１００のＣＰＵ１１１は、ラベル読取設定キー１０１ａのキー情報を受け付けると（ステップＳ１１）、そのキー情報に応じたフラグ設定信号を通信Ｉ／Ｆ１１６を介して商品コード読取装置２００に送信する（ステップＳ１２）。
【００５７】
一方、商品コード読取装置２００では、フラグ切換部２２３が、ＰＯＳ端末１００から送信されたフラグ設定信号を通信Ｉ／Ｆ２１４を介して受け付けると、このフラグ設定信号が、フラグオン信号か否かを判定する（ステップＳ２１）。
【００５８】
ここで、フラグ設定信号がフラグオン信号であった場合（ステップＳ２１；Ｙｅｓ）、フラグ切換部２２３は、記憶部２１７に保持されたラベル読取フラグ２１７ｂを“オン”に設定し（ステップＳ２２）、処理を終了する。また、フラグ設定信号がフラグオフ信号であった場合（ステップＳ２１；Ｎｏ）、フラグ切換部２２３は、記憶部２１７に保持されたラベル読取フラグ２１７ｂを“オフ”に設定し（ステップＳ２３）、処理を終了する。
【００５９】
図８は、商品コード読取装置２００が行う情報出力処理の手順を示すフローチャートである。商品コード読取装置２００のＣＰＵ２１１は、ＰＯＳ端末１００から送信される所定のコマンドにより取引開始が指示されると、情報出力処理を開始する。画像データ取込部２２１は、撮像部２１６に撮像オン信号を出力し、撮像部２１６による撮像動作を開始する（ステップＳ３１）。画像データ取込部２２１は、撮像部２１６が撮像した画像データをＲＡＭ２１３に取り込む（ステップＳ３２）。そして、コード読取部２２２は、上述したバーコード読取処理を開始する（ステップＳ３３）。
【００６０】
コード読取部２２２は、ステップＳ３３のバーコード読取処理においてバーコードＢＣを検出したか否かを判定する（ステップＳ３４）。バーコードＢＣを検出することができない場合には（ステップＳ３４；Ｎｏ）、ステップＳ３２に再び戻り、コード読取部２２２は撮像部２１６による撮像を継続する。
【００６１】
バーコードＢＣを検出した場合（ステップＳ３４：Ｙｅｓ）、ラベル読取部２２４は、ラベル読取フラグ２１７ｂを参照し、オン又はオフの何れが設定されているか判別する（ステップＳ３５）。ここで、ラベル読取フラグ２１７ｂが“オフ”の場合（ステップＳ３５；Ｎｏ）、情報出力部２２５は、ステップＳ３３のバーコード読取処理によりＲＡＭ２１３に格納された商品コードを、通信Ｉ／Ｆ２１４を介してＰＯＳ端末１００に送信し（ステップＳ４１）、ステップＳ４３に移行する。
【００６２】
一方、ラベル読取フラグ２１７ｂが“オン”の場合（ステップＳ３５；Ｙｅｓ）、ラベル読取部２２４は、計時部２１５が計時する時間に基づき、タイムアウト時間の計時を開始する（ステップＳ３６）。続いて、ラベル読取部２２４は、ステップＳ３２でＲＡＭ２１３に取り込まれた画像データに対して、ラベル読取処理を開始する（ステップＳ３７）。そして、ラベル読取部２２４は、ステップＳ３７のラベル読取処理においてサービス表示ラベルを検出したか否かを判定する（ステップＳ３８）。
【００６３】
ここで、サービス表示ラベルを検出することができない場合（ステップＳ３８；Ｎｏ）、ラベル読取部２２４は、タイムアウト時間に到達したか否かを判定する（ステップＳ３９）。タイムアウト時間に到達していない場合（ステップＳ３９；Ｎｏ）、ラベル読取部２２４は、画像データ取込部２２１を制御して画像データの取り込みを新たに行う（ステップＳ４０）。そして、ラベル読取部２２４は、ステップＳ３７に戻ることで、新たに取り込まれた画像データに対してラベル読取処理を再度実行する。
【００６４】
また、タイムアウト時間に到達したと判定した場合（ステップＳ３９；Ｙｅｓ）、情報出力部２２５は、ステップＳ３３のバーコード読取処理によりＲＡＭ２１３に格納された商品コードを、通信Ｉ／Ｆ２１４を介してＰＯＳ端末１００に送信し（ステップＳ４１）、ステップＳ４３に移行する。
【００６５】
また、タイムアウト時間に到達する前にサービス表示ラベルが検出された場合（ステップＳ３８：Ｙｅｓ）、情報出力部２２５は、ステップＳ３３のバーコード読取処理及びステップＳ３７のラベル読取処理によりＲＡＭ２１３に格納された商品コード及びサービス情報を、通信Ｉ／Ｆ２１４を介してＰＯＳ端末１００に送信し（ステップＳ４２）、ステップＳ４３に移行する。
【００６６】
ステップＳ４３において、ＣＰＵ２１１は、ＰＯＳ端末１００から送信される所定のコマンドにより取引終了が指示されたか否かを判定する（ステップＳ４３）。取引終了が指示されない場合には（ステップＳ４３；Ｎｏ）、ステップＳ３２に再び戻り、ステップＳ３２〜Ｓ４３を全ての商品の販売登録が完了するまで繰り返し実行する。また、取引終了が指示された場合には（ステップＳ４３；Ｙｅｓ）、画像データ取込部２２１は、撮像部２１６に撮像オフ信号を出力し（ステップＳ４４）、撮像部２１６による撮像動作を終了する。
【００６７】
以上のように、本実施形態の商品コード読取装置２００によれば、ＰＯＳ端末１００から送信されるフラグ設定信号に従いラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを切り替え、このラベル読取フラグ２１７ｂの設定内容に応じてサービス表示ラベル（サービス情報）の読み取りを実行する。これにより、サービス表示ラベルに応じたサービスの提供を制限することができる。また、ＰＯＳ端末１００のラベル読取設定キー１０１ａを操作することで、サービス表示ラベル（サービス情報）の読み取り動作を容易に制御することができるため、売上登録に係る利便性を向上させることができる。
【００６８】
なお、本実施形態では、ラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを切り換えるためのラベル読取設定キー１０１ａをＰＯＳ端末１００に設けた形態を説明したが、これに限らず、ラベル読取設定キー１０１ａを、商品コード読取装置２００のキーボード２０２に設ける形態としてもよい。以下、図９を参照し、商品コード読取装置２００がラベル読取設定キー１０１ａを備える構成を本実施形態の変形例として説明する。
【００６９】
図９は、本実施形態の変形例に係る商品コード読取装置３００の構成を示す図である。ここで、商品コード読取装置３００は、商品コード読取装置２００と同様の構成を備えるとともに、そのキーボード２０２に上述したラベル読取設定キー１０１ａを備えている。この構成の場合、フラグ切換部２２３は、キーボード２０２のラベル読取設定キー１０１ａのキー操作に応じて、ラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを切り換える。これにより、商品コード読取装置３００単独で、サービス表示ラベル（サービス情報）の読み取り動作を制御することが可能となる。
【００７０】
また、本実施形態では、ラベル読取設定キー１０１ａの操作に応じてフラグ設定信号を出力する形態としたが、これに限らず、例えば、ディップスイッチや、ＰＯＳ端末１００の動作モードの切り換え操作に応じて、フラグ設定信号を出力する形態としてもよい。また、ラベル読取フラグ２１７ｂの設定内容を、バーコードや二次元コード等のコード化した状態で表わし、このコードをコード読取部２２２に読み取らせることで、ラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフ設定をフラグ切換部２２３に指示する形態としてもよい。
【００７１】
［第２の実施形態］
次に、第２の実施形態について説明する。第２の実施形態では、時刻に応じてラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを自動的に切り換えることが可能な構成について説明する。なお、上述した第１の実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付与し、説明を省略する。
【００７２】
図１０は、第２の実施形態に係るＰＯＳ端末４００の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ＰＯＳ端末４００は、上述したＰＯＳ端末１００と同様の構成を有している。ここで、記憶部１１４は、上述したプログラム１１４ａ及びＰＬＵファイル１１４ｂに加えて、サービス表示ラベルのサービス内容を有効とする時間帯（以下、サービス提供時間という）を定めた時間帯ファイル１１４ｃを記憶している。
【００７３】
図１１は、時間帯ファイル１１４ｃを説明するための図である。同図では、サービス提供時間の有効／無効を設定可能な設定値と組み合わせることで、“１１：００”から“１３：００”迄の間と、“１７：００”から“１９：００”迄の間を、サービス提供時間とした例を示している。なお、図１１では、時刻単位でサービス提供時間を定義しているが、これに限らず、日付や曜日を用いてサービス提供時間を定義する形態としてもよい。また、サービス提供時間を無効とする時間を定義することで、有効とするサービス提供時間を排他的に定義する形態としてもよい。
【００７４】
図１０に戻り、ＰＯＳ端末４００のＣＰＵ１１１は、ＲＯＭ１１２又は記憶部１１４に記憶された所定のプログラムを実行することで、サービス提供時間監視部４０１として機能する。
【００７５】
ここで、サービス提供時間監視部４０１は、計時部１１５が計時する時刻を所定時間毎又は常時監視し、時間帯ファイル１１４ｃに定義されたサービス提供時間に到達した場合に、フラグオン信号を通信Ｉ／Ｆ１１６を介して商品コード読取装置２００に送信する。また、サービス提供時間監視部４０１は、計時部１１５が計時する時刻が時間帯ファイル１１４ｃに定義されたサービス提供時間を経過した場合に、フラグオフ信号を通信Ｉ／Ｆ１１６を介して商品コード読取装置２００に送信する。
【００７６】
次に、図１２を参照して、本実施形態のＰＯＳ端末４００と商品コード読取装置２００とが行うラベル読取フラグ設定処理について説明する。ここで、図１２は、ＰＯＳ端末４００及び商品コード読取装置２００が行うラベル読取フラグ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【００７７】
ＰＯＳ端末４００のサービス提供時間監視部４０１は、計時部１１５が計時する時刻（現在時刻）を監視し（ステップＳ５１）、現在時刻が時間帯ファイル１１４ｃに定義されたサービス提供時間に到達したか否かを判定する（ステップＳ５２）。ここで、サービス提供時間に到達していないと判定した場合（ステップＳ５２；Ｎｏ）、ステップＳ５１に再び戻る。
【００７８】
また、ステップＳ５２において、サービス提供時間に到達したと判定した場合（ステップＳ５２；Ｙｅｓ）、サービス提供時間監視部４０１は、フラグ設定信号としてフラグオン信号を、通信Ｉ／Ｆ１１６を介して商品コード読取装置２００に送信する（ステップＳ５３）。
【００７９】
続いて、サービス提供時間監視部４０１は、計時部１１５が計時する現在時刻を監視し（ステップＳ５４）、現在時刻が時間帯ファイル１１４ｃに定義されたサービス提供時間を経過したか否かを判定する（ステップＳ５５）。ここで、サービス提供時間内と判定した場合（ステップＳ５５；Ｎｏ）、ステップＳ５４に再び戻る。
【００８０】
また、ステップＳ５５において、サービス提供時間を経過したと判定した場合（ステップＳ５５；Ｙｅｓ）、サービス提供時間監視部４０１は、フラグ設定信号としてフラグオフ信号を、通信Ｉ／Ｆ１１６を介して商品コード読取装置２００に送信し（ステップＳ５６）、ステップＳ５１に再び戻る。
【００８１】
一方、商品コード読取装置２００のフラグ切換部２２３は、ＰＯＳ端末４００から送信されたフラグ設定信号を通信Ｉ／Ｆ２１４を介して受け付けると、このフラグ設定信号がフラグオン信号か否かを判定する（ステップＳ６１）。
【００８２】
ここで、フラグ設定信号がフラグオン信号であった場合（ステップＳ６１；Ｙｅｓ）、フラグ切換部２２３は、記憶部２１７に保持されたラベル読取フラグ２１７ｂを“オン”に設定し（ステップＳ６２）、処理を終了する。また、フラグ設定信号がフラグオフ信号であった場合（ステップＳ６１；Ｎｏ）、フラグ切換部２２３は、記憶部２１７に保持されたラベル読取フラグ２１７ｂを“オフ”に設定し（ステップＳ６３）、処理を終了する。
【００８３】
以上のように、本実施形態の商品コード読取装置２００によれば、ＰＯＳ端末４００から送信されるフラグ設定信号に従いラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを切り替え、このラベル読取フラグ２１７ｂの設定内容に応じてサービス表示ラベル（サービス情報）の読み取りを実行する。これにより、サービス表示ラベルに応じたサービスの提供を制限することができる。
【００８４】
また、ＰＯＳ端末４００は、計時部１１５で計時される時刻が予め定められたサービス提供時間に含まれる場合に、ラベル読取フラグをオンとするフラグオン信号を商品コード読取装置２００に送信するため、このサービス提供時間のみサービス表示ラベル（サービス情報）の読み取りを実行させることができる。そのため、ある時間帯（例えば、閉店迄の１時間等）だけ商品の値引を行うような場合に、この時間帯にラベル読取フラグをオンとするよう時間帯ファイル１１４ｃを設定しておくことで、この時間帯のみサービス表示ラベルによる値引を提供することができるため、売上登録に係る利便性を向上させることができる。
【００８５】
なお、本実施形態では、ＰＯＳ端末４００がサービス提供時間にあるか否かを判定する形態を説明したが、これに限らず、サービス提供時間監視部４０１及び時間帯ファイル１１４ｃを商品コード読取装置２００が備えることで、商品コード読取装置２００がサービス提供時間にあるか否かを判定する形態としてもよい。以下、図１３を参照し、商品コード読取装置２００がサービス提供時間監視部４０１及び時間帯ファイル１１４ｃを備える構成を、本実施形態の変形例として説明する。
【００８６】
図１３は、本実施形態の変形例に係る商品コード読取装置５００の構成を示す図である。ここで、商品コード読取装置５００は、記憶部２１７に時間帯ファイル１１４ｃを記憶させるとともに、ＣＰＵ２１１とＲＯＭ２１２に記憶された所定のプログラムとの協働によりサービス提供時間監視部４０１が実現された例を示している。この構成の場合、サービス提供時間監視部４０１は、計時部２１５が計時する時刻を監視し、その時刻が時間帯ファイル１１４ｃに定義されたサービス提供時間に含まれるか否かに応じて、ラベル読取フラグ２１７ｂのオン／オフを切り換える。
【００８７】
これにより、商品コード読取装置５００単独で、サービス表示ラベル（サービス情報）の読み取り動作を制御することが可能となる。また、商品コード読取装置５００は、計時部２１５で計時される時刻が予め定められたサービス提供時間に含まれる場合に、ラベル読取フラグ２１７ｂをオンとするため、このサービス提供時間のみサービス表示ラベル（サービス情報）の読み取りを実行させることができる。
【００８８】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加等が可能である。
【００８９】
例えば、上記実施形態のＰＯＳ端末１００（４００）及び商品コード読取装置２００（３００、５００）で実行されるプログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでＣＤ−ＲＯＭ、フレキシブルディスク（ＦＤ）、ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤ（Digital Versatile Disk）等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【００９０】
また、上記実施形態のＰＯＳ端末１００（４００）及び商品コード読取装置２００（３００、５００）で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記実施形態のＰＯＳ端末１００（４００）及び商品コード読取装置２００（３００、５００）で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【００９１】
１１ チェックアウト台
１２ カウンタ台
１３ 荷受面
１４、１４ａ、１４ｂ 買物カゴ
１００ ＰＯＳ端末
１０１ キーボード
１０１ａ ラベル読取設定キー
１０２ 表示器
１０３ 表示器
１０４ プリンタ
１０５ ドロワ
１１１ ＣＰＵ
１１２ ＲＯＭ
１１３ ＲＡＭ
１１４ 記憶部
１１４ａ プログラム
１１４ｂ ＰＬＵファイル
１１４ｃ 時間帯ファイル
１１５ 計時部
１１６ 通信Ｉ／Ｆ
２００ 商品コード読取装置
２０１ 読取窓
２０２ キーボード
２０３ 表示器
２０４ 表示器
２１１ ＣＰＵ
２１２ ＲＯＭ
２１３ ＲＡＭ
２１４ 通信Ｉ／Ｆ
２１５ 計時部
２１６ 撮像部
２１７ 記憶部
２１７ａ プログラム
２１７ｂ ラベル読取フラグ
２１７ｃ ラベル特徴ファイル
２２１ 画像データ取込部
２２２ コード読取部
２２３ フラグ切換部
２２４ ラベル読取部
２２５ 情報出力部
３００ 商品コード読取装置
４００ ＰＯＳ端末
４０１ サービス提供時間監視部
５００ 商品コード読取装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【００９２】
【特許文献１】特開２００８−３３６４０公報
【特許請求の範囲】
【請求項１】
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込んだ商品の画像から当該商品に貼付されたサービス表示ラベルを検出し、当該サービス表示ラベルに対応するサービス情報を読み取るラベル読取手段と、
前記ラベル読取手段による読み取りの有効／無効を設定した設定情報を保持する保持手段と、
を備え、
前記ラベル読取手段は、前記設定情報の設定内容に応じて前記サービス情報の読み取りを行うことを特徴とする商品コード読取装置。
【請求項２】
前記画像取込手段が取り込んだ前記画像からコードシンボルを検出し、当該コードシンボルに対応する商品コードを読み取るコード読取手段と、
前記ラベル読取手段が読み取ったサービス情報を、前記コード読取手段が読み取った商品コードとともに外部装置に出力する情報出力手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項１に記載の商品コード読取装置。
【請求項３】
前記設定情報の有効／無効を切り換える切換手段を更に備えたことを特徴とする請求項１又は２に記載の商品コード読取装置。
【請求項４】
前記切換手段は、外部装置から入力される所定の信号に応じて、前記設定情報の有効／無効を切り換えることを特徴とする請求項３に記載の商品コード読取装置。
【請求項５】
時刻を計測する計時手段を更に備え、
前記切換手段は、前記計時手段が計測する時刻に応じて前記設定情報の有効／無効を切り換えることを特徴とする請求項３に記載の商品コード読取装置。
【請求項６】
商品コード読取装置のコンピュータを、
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込んだ商品の画像から当該商品に貼付されたサービス表示ラベルを検出し、当該サービス表示ラベルに対応するサービス情報を読み取るラベル読取手段と、
して機能させ、
前記ラベル読取手段は、当該ラベル読取手段による読み取りの有効／無効を設定した設定情報の設定内容に応じて、前記サービス情報の読み取りを行うことを特徴とするプログラム。
【請求項１】
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込んだ商品の画像から当該商品に貼付されたサービス表示ラベルを検出し、当該サービス表示ラベルに対応するサービス情報を読み取るラベル読取手段と、
前記ラベル読取手段による読み取りの有効／無効を設定した設定情報を保持する保持手段と、
を備え、
前記ラベル読取手段は、前記設定情報の設定内容に応じて前記サービス情報の読み取りを行うことを特徴とする商品コード読取装置。
【請求項２】
前記画像取込手段が取り込んだ前記画像からコードシンボルを検出し、当該コードシンボルに対応する商品コードを読み取るコード読取手段と、
前記ラベル読取手段が読み取ったサービス情報を、前記コード読取手段が読み取った商品コードとともに外部装置に出力する情報出力手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項１に記載の商品コード読取装置。
【請求項３】
前記設定情報の有効／無効を切り換える切換手段を更に備えたことを特徴とする請求項１又は２に記載の商品コード読取装置。
【請求項４】
前記切換手段は、外部装置から入力される所定の信号に応じて、前記設定情報の有効／無効を切り換えることを特徴とする請求項３に記載の商品コード読取装置。
【請求項５】
時刻を計測する計時手段を更に備え、
前記切換手段は、前記計時手段が計測する時刻に応じて前記設定情報の有効／無効を切り換えることを特徴とする請求項３に記載の商品コード読取装置。
【請求項６】
商品コード読取装置のコンピュータを、
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込んだ商品の画像から当該商品に貼付されたサービス表示ラベルを検出し、当該サービス表示ラベルに対応するサービス情報を読み取るラベル読取手段と、
して機能させ、
前記ラベル読取手段は、当該ラベル読取手段による読み取りの有効／無効を設定した設定情報の設定内容に応じて、前記サービス情報の読み取りを行うことを特徴とするプログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【公開番号】特開２０１２−５８７８８（Ｐ２０１２−５８７８８Ａ）
【公開日】平成２４年３月２２日（２０１２．３．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１９８３２７（Ｐ２０１０−１９８３２７）
【出願日】平成２２年９月３日（２０１０．９．３）
【出願人】（０００００３５６２）東芝テック株式会社 (5,631)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年３月２２日（２０１２．３．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年９月３日（２０１０．９．３）
【出願人】（０００００３５６２）東芝テック株式会社 (5,631)
【Ｆターム（参考）】
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