説明

商品予約システム、サーバ、コードリーダ、ロッカー、商品予約方法、及び、コンピュータプログラム。

【課題】 ネットワークを介して簡易に商品を予約することができる商品予約システムを提供することである。
【解決手段】 商品予約システムは、商品に割り当てられて広告チラシ25に印刷されたバーコード27を読み込むバーコードリーダ11と、バーコードリーダ11に接続された固定端末13から、バーコードリーダ11が読み込んだバーコード27を、ネットワーク23を介して受信し処理する予約管理サーバ3と、を備える。予約管理サーバ3は、受信したバーコード27が割り当てられた商品の予約を登録する。また、商品予約システムは、店舗1内及び/又はその敷地内に配置され、予約が登録された商品を受け渡すための電子ロッカーシステム5を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して商品を予約するための商品予約システム及びその関連技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の予約注文型商品販売システムでは、顧客の端末は、インターネットを介して店頭販売を行う店舗のサーバに接続される。サーバは、端末から送信された予約データを受付ける。予約データを入力した顧客は、予約日時に商品をスーパーマーケットに取りに行く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−183561
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のシステムでは、顧客は、マウス等により、端末に表示された画面を操作し、所望の商品を探し出して、予約しなければならず、手間がかかり煩わしい。
【0005】
そこで、本発明は、ネットワークを介して簡易に商品を予約することができる商品予約システム及びその関連技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点によれば、商品予約システムは、ネットワークを介して商品を予約する商品予約システムであって、商品に割り当てられて、商品案内と共に紙媒体に印刷されたコードを読み込むコードリーダと、前記コードリーダに接続された端末から、前記コードリーダが読み込んだ前記コードを、前記ネットワークを介して受信し処理するサーバと、を備え、前記サーバは、受信した前記コードが割り当てられた商品の予約を登録する予約手段を含み、前記商品予約システムは、店舗内及び/又はその敷地内に配置され、予約が登録された商品を受け渡すための受渡手段をさらに備える。
【0007】
この構成によれば、紙媒体に印刷されたコードを読み込むだけで、そのコードが割り当てられた商品が予約されるので、従来と比較して、より簡易に商品を予約することができる。
【0008】
ところで、一般的なオンラインスーパーマーケットでは、WEBサイトでユーザが商品を予約し、配達業者が、予約商品をユーザ宅まで配達する。このように、一般的なオンラインスーパーマーケットでは、ユーザが店頭に出向くことなく、商品を購入する。つまり、これは、ユーザを店舗に誘導することを狙ったものではない。様々な理由により、店舗に行くことができない人や店舗に行くことが困難な人も多い。従って、実店舗においては、これらの人からの商品の売り上げは本来見込めなかった。そこで、実店舗を有する小売店は、これらの人からの売り上げを確保すべく、オンラインスーパーマーケットを導入しているのである。確かにこの点では、オンラインスーパーマーケットは売り上げに貢献することができるが、ややもすると、実店舗での売り上げを落としかねない。
【0009】
また、実店舗を持つことなく、電子商取引でのみ販売を行なう業者も存在する。このような業者は、実店舗の運営やたくさんの在庫を持つことが不要であり、実店舗を持つ小売業者よりも有利である。従って、実店舗を持つ小売業者がオンラインスーパーマーケットを導入したとしても、電子商取引でのみ販売を行なう業者より競争力が弱くなる。このため、実店舗を持つ業者とって、実店舗での売り上げの向上に注力し、実店舗の利点を活かすことにより、電子商取引でのみ販売を行なう業者に対抗することも経営戦略の一つと考えられる。
【0010】
そこで、実店舗を有する業者にとって、ネットワークによる商品予約を可能としてユーザの利便性の向上を図るだけでなく、実店舗に顧客を誘導できる新規な商品予約システムが要望される。また、顧客にとっても、ネットワークによる商品予約といった利便性の恩恵を受けたい一方、実際に手にとって確認して購入したい商品(例えば生鮮食品等)も少なくない。本発明は、このような業者及び顧客の双方の要望を満足する。つまり、本発明では、ネットワークを介して商品の予約を行なう一方、ユーザは予約商品を店舗に受け取りに行くからである。また、ユーザが来店しさえすれば、予約商品のみならず、予約していない店頭商品を購入する可能性も高くなり、店舗にとって都合が良い。
【0011】
ここで、商品案内と共にコードが印刷された紙媒体は、実際の紙だけでなく、端末の表示装置に表示された紙面を含む概念である。
【0012】
また、紙媒体は、広告チラシ、カタログ、商品目録、冊子、パンフレット、新聞、及び、雑誌等を含む。
【0013】
さらに、コードは、バーコード等の一次元コード及びQRコード等の二次元コードを含む。
【0014】
この商品予約システムにおいて、前記予約手段は、前記端末から前記ネットワークを介して受け取った、商品の受け渡し日時の情報を登録する。
【0015】
この構成によれば、ユーザは、商品を受け取りに行く日時を予約しておくことができるので、実店舗において、特定の時間帯(例えば夕方、数量限定商品の販売開始時、時間限定商品の販売時間帯など)に、清算のためのレジスターの混雑を極力避けることができる。
【0016】
上記商品予約システムにおいて、前記受渡手段は、ロッカーであり、前記サーバは、予約が登録された前記商品に、前記ロッカーを割り当てるロッカー割当手段をさらに含む。
【0017】
この構成によれば、店舗の担当者は、予約商品をロッカーに準備しておくだけでよく、顧客の応対(商品引渡し)をする必要がないので、その手間を軽減でき、ひいては、人件費等、コストを削減できる。
【0018】
上記商品予約システムにおいて、前記サーバは、受信したコードが割り当てられた商品が、数量が限定された商品か否かを判断する第1判断手段と、前記第1判断手段が、前記商品が、数量が限定された商品であると判断した場合、その商品の予約数量が予め定められた限定数量に既に到達しているか否かを判断する第2判断手段と、前記第2判断手段が、前記商品の予約数量が前記予め定められた限定数量に既に到達していると判断した場合、その商品の予約を拒否する第1拒否手段と、をさらに含む。
【0019】
この構成によれば、実店舗で広く行なわれている数量限定販売にも対応可能となり、その利益を本システムのユーザにも提供できる。
【0020】
上記商品予約システムにおいて、前記サーバは、受信したコードが割り当てられた商品が、販売又は予約の時間が限定された商品か否かを判断する第3判断手段と、前記第3判断手段が、前記商品が、時間が限定された商品であると判断した場合、予め定められた時間が経過したか否かを判断する第4判断手段と、前記第4判断手段が、前記予め定められた時間が経過したと判断した場合、その商品の予約を拒否する第2拒否手段と、をさらに含む。
【0021】
この構成によれば、実店舗で広く行なわれている時間限定販売にも対応可能となり、その利益を本システムのユーザにも提供できる。
【0022】
上記商品予約システムにおいて、前記サーバは、受信したコードが割り当てられた商品が、一人当たりの数量が限定された商品か否かを判断する第5判断手段と、前記第5判断手段が、前記商品が、一人当たりの数量が限定された商品であると判断した場合、要求された予約数量が、予め定められた限定数量の範囲内か否かを判断する第6判断手段と、前記第6判断手段が、要求された予約数量が、前記予め定められた限定数量の範囲内でないと判断した場合、その商品の予約を拒否する第3拒否手段と、をさらに含む。
【0023】
この構成によれば、実店舗で広く行なわれている一人当たりの数量限定商品にも対応可能となり、その利益を本システムのユーザにも提供できる。
【0024】
上記商品予約システムにおいて、前記コードは、前記紙媒体である実店舗の広告チラシに印刷されたコードである。
【0025】
この構成によれば、実店舗の広告チラシに掲載された商品の予約が可能となる。
【0026】
上記商品予約システムにおいて、前記紙媒体には、その紙媒体を識別するための識別コードが印刷されており、前記サーバは、前記コードリーダに接続された前記端末から、前記コードリーダが読み込んだ前記識別コードを、前記ネットワークを介して受信し、その識別コードによって、前記紙媒体を識別する。
【0027】
この構成によれば、ユーザが予約しようとしている商品が掲載された紙媒体を識別できるので、その紙媒体(例えば広告チラシ等)の有効期間を厳密に管理することができる。
【0028】
上記商品予約システムにおいて、前記コードは、それが印刷された前記紙媒体を識別するための情報を含む。
【0029】
この構成によれば、ユーザが予約しようとしている商品が掲載された紙媒体を識別できるので、その紙媒体(例えば広告チラシ等)の有効期間を厳密に管理することができる。
【0030】
上記商品予約システムは、前記ネットワークに接続されたホストコンピュータをさらに備え、前記ホストコンピュータは、前記コードリーダを含む複数のコードリーダの識別情報と前記サーバを含む複数のサーバとを関連付けたデータベースと、前記コードリーダに接続された前記端末から、前記コードリーダが読み込んだ前記コード及び前記コードリーダの識別情報を、前記ネットワークを介して受信する受信手段と、前記データベースを参照して、受信した前記識別情報に関連付けられた前記サーバに、受信した前記コードを送信する送信手段と、を含み、前記サーバは、前記ホストコンピュータを介して、前記コードを受け取る。
【0031】
この構成によれば、会社や事業グループ(1又は複数の実店舗を持つ。)ごとに、コードリーダ及びサーバを用意し、会社や事業グループごとの商品販売に対応可能となる。多くの場合、会社や事業グループが異なれば、商品及びその付随情報(価格や数量等)、広告販売戦略、並びに、経営戦略が異なるので、複数の異なる会社や事業グループに共通のサーバで予約処理を行なうことは困難であり現実的ではない。本発明によれば、それぞれの会社や事業グループの経営戦略に沿ってサーバ及びユーザ端末に提供するコンテンツを運用できる。もちろん、同一の会社や事業グループであっても、店舗ごとに、コードリーダ及びサーバを用意することもできる。
【0032】
本発明の第2の観点によれば、サーバは、上記第1の観点による商品予約システムのサーバである。
【0033】
この構成によれば、上記第1の観点による商品予約システムに好適なサーバを提供できる。
【0034】
本発明の第3の観点によれば、コードリーダは、上記第1の観点による商品予約システムのコードリーダである。
【0035】
この構成によれば、上記第1の観点による商品予約システムに好適なコードリーダを提供できる。
【0036】
本発明の第4の観点によれば、ロッカーは、上記第1の観点による商品予約システムの受渡手段としてのロッカーである。
【0037】
この構成によれば、上記第1の観点による商品予約システムに好適なロッカーを提供できる。
【0038】
本発明の第5の観点によれば、商品予約方法は、店舗内及び/又はその敷地内に配置された受渡手段により受け渡される商品を、ネットワークを介して予約する商品予約方法であって、商品に割り当てられて、商品案内と共に紙媒体に印刷されたコードを読み込むコードリーダが読み込んだ前記コードを、前記コードリーダに接続された端末から、前記ネットワークを介して受信するステップと、受信した前記コードが割り当てられた商品の予約を登録するステップと、を含む。
【0039】
この構成によれば、上記第1の観点による商品予約システムと同様の効果を奏する。
【0040】
本発明の第6の観点によれば、コンピュータプログラムは、上記第5の観点による商品予約方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
【0041】
この構成によれば、上記第1の観点による商品予約システムと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態による商品予約システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1の商品予約システムにおいて、バーコード27を配布するための一手段として使用される広告チラシ25の例示図である。
【図3】図1の商品予約システムにおける通信手順の概要を示す図である。
【図4】(a)図1のバーコードリーダ11の外観斜視図である。(b)図4(a)のバーコードリーダ11の電気的構成を示す図である。(c)図4(b)のMCU31に内蔵されるROM37に格納されたプログラム及びデータの概念図である。
【図5】図4(b)のMCU31の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】(a)図1のホストコンピュータ17の電気的構成を示す図である。(b)図1のホストコンピュータ17のHDD61に格納されたプログラム及びデータの概念図である。
【図7】図1のバーコードリーダ11を固定端末13に接続した時点での、バーコードリーダ11と固定端末13とホストコンピュータ17と予約管理サーバ3との間の通信手順の一例を示す図である。
【図8】図1の予約管理サーバ3のHDD86に格納されたプログラム及びデータの概念図である。
【図9】図1の予約管理サーバ3による予約処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図10】図9のステップS102の限定商品確認処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図11】図9のステップS103の在庫確認処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】図1の予約管理サーバ3によるリマインダ制御の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】(a)図1のPOSシステム7の電気的構成を示す図である。(b)図13(a)のホストコンピュータ101のHDD105に格納されたプログラム及びデータの概念図である。
【図14】(a)図13(a)のホストコンピュータ101による商品情報取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。(b)ホストコンピュータ101による在庫確認処理の流れの一例を示すフローチャートである。(c)ホストコンピュータ101による予約情報格納処理の流れの一例を示すフローチャートである。(d)ホストコンピュータ101による清算通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図15】(a)図1の電子ロッカーシステム5の電気的構成を示す図である。(b)図15(a)のホストコンピュータ121のHDD127に格納されたプログラム及びデータの概念図である。
【図16】図15(a)のホストコンピュータ121によるロッカー123の割当処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図17】図15(a)のホストコンピュータ121によるロッカー123の管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図18】図1のバーコードリーダ11から予約管理サーバ3へのバーコード27の送信手順の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付してその説明を援用する。
【0044】
図1は、本発明の実施の形態による商品予約システムの全体構成を示す図である。図1を参照して、この商品予約システムは、店舗1に配置された、予約管理サーバ3、電子ロッカーシステム5、及び、POS(Point of Sales)システム7を含む。また、この商品予約システムは、ユーザ(顧客)宅9に配置された固定端末(パーソナルコンピュータ等)13及びそれに接続されたバーコードリーダ11、並びに、ユーザの携帯端末(携帯電話等)15を含む。さらに、この商品予約システムは、ホストコンピュータ17、及び、メーカ19又は問屋19に配置された受注システム21を含む。また、商品予約システムは、ネットワーク23を含む。ネットワーク23としては、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(VPN)、電話回線網、移動体通信網、及び、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0045】
予約管理サーバ3、電子ロッカーシステム5、POSシステム7、ホストコンピュータ17、携帯端末15、固定端末13、及び、受注システム21は、ネットワーク23に接続される。例えば、予約管理サーバ3とPOSシステム7と電子ロッカーシステム5とはLANで接続され、そのLANは、インターネットに接続される。
【0046】
図2は、図1の商品予約システムにおいて、バーコード27を配布するための一手段として使用される広告チラシ25の例示図である。図2を参照して、本実施の形態では、バーコード27が、広告チラシ25に印刷されて配布される例を挙げる。広告チラシ25は、例えば、新聞に折り込んで配布される。広告チラシ25は、あるスーパーマーケットが配布したものであり、商品の写真・説明、値段、及びバーコード27を1セットとして、複数セットが掲載される。例えば、2月12日(金曜日)の10:00から12:00まで、リンゴが198円と掲載される(タイムバーゲン、つまり、時間限定販売)。また、例えば、先着50個、インスタントラーメンが18円と掲載される(数量限定販売)。さらに、例えば、期間は限定されるが(例えば2月21日〜2月14日)、時間や数量が特に限定されない商品もまた、バーコード27と共に掲載される。また、例えば、ある商品について、一人が購入可能な数量を限定して掲載することもできる。
【0047】
また、広告チラシ25の右上に、広告チラシ25の識別用のバーコード24が印刷されている。このバーコード24については後で詳述する。
【0048】
次に、本実施の形態の概要を説明する。
【0049】
図3は、図1の商品予約システムにおける通信手順の概要を示す図である。図1及び図3を参照して、バーコードリーダ11は、ユーザの操作に応答して、広告チラシ25に印刷されたバーコード27をスキャンし、固定端末13に送信する。固定端末13は、受信したバーコード27をホストコンピュータ17に送信する。ホストコンピュータ17は、受信したバーコード27を予約管理サーバ3へ送信する。予約管理サーバ3は、受信したバーコード27が示す商品の在庫の有無をPOSシステム7に確認する。POSシステム7は、バーコード27が示す商品の在庫情報を予約管理サーバ3へ送信する。予約管理サーバは、受信した在庫情報が在庫ありを示している場合、電子ロッカーシステム5にロッカーの割当を要求する。電子ロッカーシステム5は、ロッカーの割当を行い、ロッカー情報(ロッカー番号及び開錠番号を含む。)を予約管理サーバ3へ送信する。予約管理サーバ3は、バーコード27が示す商品の予約を登録し、ロッカー情報と共に固定端末13に通知する。
【0050】
電子ロッカーシステム5は、ロッカーが開錠され、ユーザが商品を受け取ったとみなした場合、受渡通知を予約管理サーバ3へ送信する。また、予約管理サーバ3は、電子ロッカーシステム5から、電子ロッカーシステム5から受渡通知を受信していない場合、ユーザの固定端末13及び携帯端末15にリマインダを送信する。POSシステム7は、ユーザがロッカーから受け取った商品、つまり、予約商品の清算が完了した場合、清算通知を予約管理サーバ3へ送信する。
【0051】
次に、バーコードリーダ11の詳細を説明する。
【0052】
図4(a)は、図1のバーコードリーダ11の外観斜視図である。図4(b)は、図4(a)のバーコードリーダ11の電気的構成を示す図である。図4(c)は、図4(b)のMCU31に内蔵されるROM37に格納されたプログラム及びデータの概念図である。
【0053】
図4(a)を参照して、このバーコードリーダ11は、ペン型のUSBバーコードリーダである。図4(b)を参照して、バーコードリーダ11は、スキャナ33、MCU(Micro Controller Unit)31及びUSBコネクタ29を有する。スキャナ33は、バーコード27を光学的に読み込み、バーとスペースを電気信号に変換する(スキャン)。スキャナ33からの、バーコード27に応じた電気信号は、MCU31に与えられ、MCU31は、この電気信号を解読してバーコード情報を得る。また、バーコードリーダ11のUSBコネクタ29と固定端末13のUSBポート35とが接続され、MCU31と固定端末13とは双方向通信が可能になる。
【0054】
なお、特に区別する必要のないときは、バーコード情報をバーコードと呼ぶこともあり、また、バーコード情報には、バーコード27と同じ参照符号「27」を付する。
【0055】
図4(c)を参照して、MCU31は、ROM(Read Only Memory)37を内蔵している。このROM37は、プログラム領域39及びデータ領域41を含む。プログラム領域39には、コンピュータプログラムが格納される。MCU31は、このコンピュータプログラムを実行して、図5のフローチャートに示す処理及び図7のフローチャートに示す処理(ステップS41,S43)を実行する。データ領域41には、固定端末13へのコマンド43、ホストコンピュータ17のURL45、及び、バーコードリーダ11に割り当てられた識別番号47がキーボードデータの形式で格納される。
【0056】
コマンド43は、端末13に対して、ブラウザを起動し、URL45が示すホストコンピュータ17へアクセスすることを指示するコマンドである。例えば、OS(Operating System)がWindows(登録商標)の場合、Windows98以降において、コマンド43は、キーボードのGUI(Graphical User Interface)キー+Rキーに相当するキーボードデータである。このコマンド43により、Windowsでは、ブラウザ(Internet Explorer)が起動する。このように、このコマンド43は、OSであるWindowsにおいて予め用意されているものである。なお、WindowsのGUIキーは、通称、Windowsキーと呼ばれるものである。
【0057】
識別番号47は、バーコードリーダ11を識別するために割り当てられたユニークな番号であり、識別情報と呼ぶこともできる。
【0058】
次に、バーコードリーダ11によるバーコード27の読み取り処理の詳細を説明する。
【0059】
図5は、図4(b)のMCU31の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5を参照して、ステップS1にて、バーコードリーダ11のMCU31は、ユーザの操作に応答して、バーコード27を読み込む。ステップS3にて、MCU31は、周知のバーコード解読手法に基づいて、バーコード27を解読し、バーコード情報27を取得する。ステップS5にて、MCU31は、解読結果であるバーコード情報27(例えば、「4560256580016」)をキーボードデータに変換し、RAM(図示せず)に格納する。
【0060】
ステップS7にて、MCU31は、キーボードデータとしてのホストコンピュータ17のURL45(例えば、「http://www.ssd.co.jp」)及びバーコードリーダ11の識別番号47(例えば、「05555」)をROM37から取得する。そして、ステップS9にて、MCU31は、取得したURL45の末尾に、キーボードデータとしてのバーコード情報27及び識別番号47を付加し、新たなURL(例えば、「http://www.ssd.co.jp/?bc=4560256580016&sn=05555」)として、RAM(図示せず)に格納する。
【0061】
ステップS11にて、MCU31は、キーボードデータの形式のコマンド43をROM37から取得してRAM(図示せず)に格納する。ステップS13にて、MCU31は、ステップS9及びS11のキーボードデータ(コマンド43及びURL)を固定端末13に送信し、処理を終了する。
【0062】
次に、ホストコンピュータ17の詳細を説明する。
【0063】
図6(a)は、図1のホストコンピュータ17の電気的構成を示す図である。図6(a)を参照して、ホストコンピュータ17は、CPU(中央演算処理装置)52、メインメモリ53、チップセット55、GPU(グラフィックスプロセシングユニット)57、SPU(サウンドプロセシングユニット)59、HDD(ハードディスクドライブ)61、ドライブ63、及び通信部65を含む。
【0064】
CPU52は、HDD61に格納されたコンピュータプログラムを実行して各種演算を行う。メインメモリ53は、CPU52から直接読み書きが行われる高速のメモリである。GPU57は、グラフィックス処理を実行し、モニタ67に映像信号を与える。SPU59は、サウンド処理を実行し、スピーカ69に音声信号を与える。HDD61は、OSやアプリケーションソフトウェア等のコンピュータプログラム並びにこれらが用いるデータを書き込むために用いる補助記憶装置である。
【0065】
ドライブ63は、リムーバブル記録媒体75からデータを読み込んだり、書き込んだりする装置である。リムーバブル記録媒体75に、各種処理を行うプログラムを格納して、ホストコンピュータ17にインストールできる。もちろん、ネットワーク23を介して、これらのプログラムを配布することもできる。通信部65は、ネットワーク23への接続を司るLANカードやUSBコントローラなどを含み(図示せず)、通信を制御する。
【0066】
CPU52、GPU57、SPU59、HDD61、ドライブ63、通信部65、キーボード71、及びマウス73といった機能ユニットは、チップセット55に接続される。チップセット55は、これに接続される機能ユニット間のデータの受け渡しを管理する。
【0067】
なお、HDD61、メインメモリ53、及び、リムーバブル記録媒体75は、記録媒体の例である。リムーバブル記録媒体75は、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)やDVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)等の光ディスク、光磁気ディスク、並びに、半導体メモリを内蔵したメモリカード・メモリカートリッジ・USBメモリ等である。また、必要に応じて、HDD61に代えて、又は、HDD61と共に、SSD(Solid State Drive)を用いることもできる。
【0068】
図6(b)は、図1のホストコンピュータ17のHDD61に格納されたプログラム及びデータの概念図である。図6(b)を参照して、ホストコンピュータ17のHDD61は、URL検索プログラム83及びデータベース85を格納する。
【0069】
CPU52がURL検索プログラム83を実行することにより、図7の処理(ステップS71及びS73)が実行される。
【0070】
データベース85は、バーコードリーダ11の識別番号と、WEBサーバW−0〜W−K(整数)のURL(www.xxx0.or.jp)〜URL(www.xxxK.or.jp)とを関連付けたデータベースである。なお、WEBサーバW−0〜W−Kを、一般的に表すときは、WEBサーバW−kと表記する。
【0071】
本実施の形態では、WEBサーバW−0が、予約管理サーバ3に該当するものとする。また、識別番号が00000〜09999のうちのいずれかであるバーコードリーダ11(つまり、予約管理サーバ3と関連付けられたバーコードリーダ11)がスキャンしたバーコード27がホストコンピュータ17へ送信されるものとする。
【0072】
なお、他のWEBサーバW−1〜W−Kは、予約管理サーバ3と同様の機能を有する予約管理サーバであってよい。この場合、予約管理サーバを運営するそれぞれの会社ないしは事業グループによって、バーコードリーダ11が配布される。
【0073】
次に、図1のバーコードリーダ11が固定端末13に接続された時点での処理を説明する。
【0074】
図7は、図1のバーコードリーダ11を固定端末13の接続した時点での、バーコードリーダ11と固定端末13とホストコンピュータ17と予約管理サーバ3との間の通信手順の一例を示す図である。図7を参照して、ステップS51にて、固定端末13は、バーコードリーダ11の接続の有無をチェックし、バーコードリーダ11の接続を検知した場合ステップS53に進み、それ以外はステップS51に戻る。
【0075】
ステップS53及びS41にて、固定端末13とバーコードリーダ11のMCU31とは相互に通信して、固定端末13及びバーコードリーダ11はエニュメレーション(Enumeration)を実行する。このエニュメレーションにより、MCU31から固定端末13へディスクリプタが与えられ、固定端末13は、ディスクリプタを解析して、バーコードリーダ11の構成を認識する。このエニュメレーションによって、固定端末13は、バーコードリーダ11をキーボードであると認識する。
【0076】
ステップS43にて、MCU31は、キーボードデータ(コマンド43、URL45及び識別番号47)を固定端末13に送信する。すると、ステップS55にて、固定端末13は、MCU31が送信したキーボードデータを受信する。固定端末13は、ステップS59にて、MCU31から与えられたコマンド43に応答して、ブラウザを起動し、ステップS61にて、バーコードリーダ11から受け取ったURL45に基づき、ホストコンピュータ17へアクセスする。この際、識別番号47が付加されたURL45は、ホストコンピュータ17に送信される。
【0077】
すると、ホストコンピュータ17は、識別番号47が付加されたURL45を受信する。そして、ステップS71にて、ホストコンピュータ17は、受信した識別番号47をインデックスとしてデータベース85にアクセスし、その識別番号47に割り当てられたURLを取得する。ステップS73にて、ホストコンピュータ17は、ステップS71で取得したURLを固定端末13に送信し、そのURLへのアクセスを指示する。
【0078】
ステップS63では、固定端末13は、受信したURLが示す予約管理サーバ3にアクセスして、オンラインスーパーマーケットのトップページの送信を要求する。すると、ステップS81にて、予約管理サーバ3は、トップページを表示するための情報(例えばHTML情報)を固定端末13に送信する。すると、ステップS65にて、固定端末13は、トップページを表示するための情報に基づいて、モニタにオンラインスーパーマーケットのトップページを表示する。なお、例えば、ステップS63で固定端末13が予約管理サーバ3へアクセスしたときに、予約管理サーバ3は、ユーザがログインしたものとすることができる。また、例えば、ユーザが、ステップS65で表示されたトップページから、ユーザID及びパスワードを入力し、それが予約管理サーバ3に送信されたときに、予約管理サーバ3は、ユーザがログインしたものとすることもできる。さらに、この2つの例のいずれによっても、ログイン可能とすることもできる(本実施の形態で採用)。
【0079】
ステップS61の補足説明をする。ステップS61では、より具体的には、固定端末13は、DNS(Domain Name System)サーバにアクセスして、ドメイン名に対応するIPアドレスを取得し、IPアドレスと共に識別番号47を付加したURL45をネットワーク23に送出して、ホストコンピュータ17にアクセスし、識別番号47をホストコンピュータ17に送信する。ただし、これらの処理は周知のプロトコルで行われるので詳細な説明は省略した。ステップS63でも同様である。
【0080】
図18は、図1のバーコードリーダ11から予約管理サーバ3へのバーコード27の送信手順の一例を示す図である。図18を参照して、ステップS400にて、MCU31は、キーボードデータ(コマンド43、URL45、識別番号47、及びバーコード27)を固定端末13に送信する。すると、ステップS500にて、固定端末13は、MCU31が送信したキーボードデータを受信する。固定端末13は、ステップS502にて、MCU31から与えられたコマンド43に応答して、ブラウザを起動し、ステップS504にて、バーコードリーダ11から受け取ったURL45に基づき、ホストコンピュータ17へアクセスする。この際、識別番号47及びバーコード27が付加されたURL45は、ホストコンピュータ17に送信される。
【0081】
すると、ホストコンピュータ17は、識別番号47及びバーコード27が付加されたURL45を受信する。そして、ステップS600にて、ホストコンピュータ17は、受信した識別番号47をインデックスとしてデータベース85にアクセスし、その識別番号47に割り当てられたURLを取得する。ステップS602にて、ホストコンピュータ17は、ステップS600で取得したURLに、受信したバーコード27を付加して、固定端末13に送信し、そのURLへのアクセスを指示する。
【0082】
ステップS506では、固定端末13は、受信したURLが示す予約管理サーバ3にアクセスして、付加されたバーコード27を予約管理サーバ3へ送信する。すると、ステップS700にて、予約管理サーバ3は、受信したバーコード27に対応する商品の予約処理を行なう。
【0083】
次に、予約管理サーバ3の詳細を説明する。予約管理サーバ3の電気的構成は、ホストコンピュータ17の電気的構成と同様である。なお、固定端末13の電気的構成も、ホストコンピュータ17と同様である。
【0084】
図8は、図1の予約管理サーバ3のHDD86に格納されたプログラム及びデータの概念図である。図8を参照して、予約管理サーバ3のHDD86は、予約プログラム91、リマインダ制御プログラム93、ユーザデータベース(ユーザDB)98、及び、予約データベース(予約DB)99を格納する。
【0085】
予約管理サーバ3のCPUが、予約プログラム91を実行することにより、後述する図9のフローチャートで示す処理を実行される。予約管理サーバ3のCPUが、リマインダ制御プログラム93を実行することにより、後述する図12のフローチャートで示す処理を実行される。
【0086】
ユーザデータベース98は、バーコードリーダ11の識別番号と関連付けて、ユーザ情報を記録している。ユーザ情報は、例えば、固定端末13のメールアドレス、携帯端末15のメールアドレス、電話番号、氏名、及び、住所等である。ユーザ情報は、本システムの利用に先立って、固定端末13からユーザによって予め登録される。
【0087】
予約データベース99は、予約番号と関連付けて、予約情報を記録している。予約情報は、バーコードリーダ11の識別番号47、予約した商品のバーコード、数量、金額、受け取り日時、及びロッカー情報(ロッカー番号、第1開錠番号、第2開錠番号など)等を含む。
【0088】
図9は、図1の予約管理サーバ3による予約処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9を参照して、ステップS87にて、予約管理サーバ3は、固定端末13からログアウト通知を受信したか否かを判断し、受信していない場合ステップS88に進み、受信した場合ログアウトし予約処理を終了する。ステップS883にて、予約管理サーバ3は、バーコード24又は27を受信したか否かを判断し、受信していない場合ステップS87に進み、受信した場合ステップS89に進む。
【0089】
ステップS89にて、予約管理サーバ3は、受信したバーコードが広告チラシ25の識別用バーコード24か否かを判断し、肯定的判断(YES)の場合ステップS92に進み、否定的判断(NO)の場合、つまり、受信したバーコードが商品に割り当てられたバーコード27の場合ステップS90に進む。
【0090】
ステップS92にて、予約管理サーバ3は、バーコード24で特定される広告チラシ25の広告期間が満了したか否かを判断し、満了した場合ステップS93に進み、満了していない場合ステップS94に進む。このように、バーコード24は、広告チラシ25を識別するためのものである。なお、予約管理サーバ3は、バーコード24に関連付けて、広告有効期間の情報及び後述の限定商品リストを、HDD86に予め格納指している。ステップS94では、予約管理サーバ3は、広告チラシ25が有効であることを示す有効フラグをオンにして、ステップS87に進む。一方、ステップS93では、予約管理サーバ3は、広告期間が満了し、広告チラシ25が無効である旨を、固定端末13に通知し、ログアウトして処理を終了する。
【0091】
ステップS90では、予約管理サーバ3は、有効フラグがオンか否かを判断し、オンの場合ステップS95に進み、オフの場合ステップS91に進む。ステップS91では、予約管理サーバ3は、広告識別用のバーコード24をスキャンすることを指示するメッセージを固定端末13に送信して、ステップS87に進む。
【0092】
ステップS95では、予約管理サーバ3は、POSシステム7にアクセスして、受信したバーコード27が割り当てられた商品の情報(商品名や価格等)を取得する。なお、この場合、予約管理サーバ3は、受信したバーコード27をPOSシステム7に送信する。ステップS97にて、予約管理サーバ3は、POSシステム7から取得した商品情報を表示するための情報を固定端末13に送信する。これを受けて、固定端末13は、商品情報をモニタに表示する。
【0093】
ステップS101にて、予約管理サーバ3は、固定端末13から商品登録要求を受信したか否かを判断し、受信した場合ステップS102に進み、受信していない場合ステップS133に進む。商品登録要求は、ステップS97の処理を受けて固定端末13が表示した商品情報が示す商品を予約リストに追加することを要求するものであり、ユーザの操作に応答して(例えば、モニタに表示された商品登録要求のためのボタンの押下)、固定端末13から送信される。なお、商品登録要求は、商品の数量情報を含む。商品の数量情報は、ユーザが固定端末13を介して入力したものである。
【0094】
ステップS102にて、予約管理サーバ3は、限定商品リストを参照して、受信したバーコード27が示す商品が限定商品か否かを確認する。限定商品としては、数量限定商品、時間限定商品(タイムバーゲン商品)、一人当たりの購入数量が限定された商品など、がある。
【0095】
予約管理サーバ3は、広告チラシ25が配布される前に、限定商品リストを予めPOSシステム7から受け取り、HDD86に格納しておく。限定商品リストは、広告チラシ25に掲載された数量限定商品の名称、バーコード、及び、限定数量、予約数量を記載したリスト、時間限定商品の名称、バーコード、及び、限定時間を記載したリスト、並びに、一人当たりの購入数量が限定された商品の名称、バーコード、及び数量が記載されたリストを含む。
【0096】
ステップS103では、予約管理サーバ3は、POSシステム7にアクセスして、受信したバーコード27が示す商品の在庫を確認する。なお、この場合、予約管理サーバ3は、受信したバーコード27をPOSシステム7に送信する。ステップS105にて、予約管理サーバ3は、これまで商品登録要求がなされた商品の代金の合計を計算する。ステップS107にて、予約管理サーバ3は、商品登録要求がなされた商品の名称及び価格を予約リストに追加すると共に、予約リストに記載された商品の合計金額をステップS105で計算した合計金額に更新する。ステップS109にて、予約管理サーバ3は、予約リストを表示するための情報を固定端末13に送信する。これを受けて、固定端末13は、予約リストをモニタに表示する。例えば、固定端末13は、同一画面上において、ステップS97の商品情報を表示したフレームと別フレームに予約リストを表示する。
【0097】
ステップS113にて、予約管理サーバ3は、登録完了通知を固定端末13から受信したか否かを判断し、受信していない場合ステップS139に進み、受信した場合ステップS115に進む。登録完了通知は、ユーザが予約リストを完成したことの通知、つまり、ユーザが予約を完了したことの通知であり、ユーザの操作に応答して(例えば、モニタに表示された登録完了通知のためのボタンの押下)、固定端末13から送信される。なお、登録完了通知は、商品の受け取り日時の情報を含む。商品の受け取り日時の情報は、ユーザが固定端末13を介して入力したものである。
【0098】
ステップS115にて、予約管理サーバ3は、最終的な予約リストを表示するための情報を固定端末13に送信する。これを受けて、固定端末13は、最終的な予約リストをモニタに表示する。ステップS117にて、予約管理サーバ3は、固定端末13から確定通知を受信したか否かを判断し、受信していない場合ステップS143に進み、受信した場合ステップS119に進む。確定通知は、ステップS115の処理を受けて固定端末13が表示した最終的な予約リストで予約を確定することを示す通知(ユーザの最終的な確認後の通知)であり、ユーザの操作に応答して(例えば、モニタに表示された確定通知のためのボタンの押下)、固定端末13から送信される。
【0099】
ステップS118では、予約管理サーバ3は、予約番号を作成する。ステップS119では、予約管理サーバ3は、予約番号に、ロッカーを割り当てることを、電子ロッカーシステム5に要求する。ステップS121にて、予約管理サーバ3は、電子ロッカーシステム5から、予約番号に割り当てたロッカーの情報(ロッカー番号、第1開錠番号、第2開錠番号等)を受信する。ステップS123にて、予約管理サーバ3は、予約情報を作成する。予約情報は、バーコードリーダ11の識別番号47、予約した商品のバーコード、数量、金額、受け取り日時、及びロッカー情報(ロッカー番号、第1開錠番号、第2開錠番号など)等を含む。ステップS125にて、予約管理サーバ3は、予約番号と関連付けて、予約情報を予約データベース99に登録する(予約登録)。
【0100】
ステップS127にて、予約管理サーバ3は、POSシステム7への第1リマインダ、並びに、固定端末13及び携帯端末15への第2リマインダを設定する。第1及び第2リマインダは、予約番号と関連づけて設定される。第1リマインダは、例えば、予約リストに列挙された商品の受け取り日時の所定時間前と1日前に設定される。第2リマインダは、例えば、予約リストに列挙された商品の受け取り日時、その所定時間前、及び、その1日前に設定される。もちろん、これらは例示であり、受け取り日時に基づいて、任意の日時に第1及び第2リマインダを設定できる。それぞれのリマインダの回数も任意に設定できる。
【0101】
ステップS129にて、予約管理サーバ3は、予約番号及び予約情報を店舗1のPOSシステム7へ送信する。ステップS131にて、予約管理サーバ3は、ユーザの固定端末13へ予約番号及び予約情報を送信する。これを受けて、固定端末13は、モニタに予約情報を表示する。
【0102】
ステップS101で否定的判断(NO)がされた後、ステップS133にて、予約管理サーバ3は、固定端末13からログアウト通知を受信したか否かを判断し、受信した場合ログアウトして処理を終了し、受信していない場合ステップS135に進む。ステップS135では、予約管理サーバ3は、固定端末13からバーコード27を受信したか否かを判断し、受信した場合ステップS95に進み、受信していない場合ステップS137に進む。ステップS137にて、予約管理サーバ3は、固定端末13から登録完了通知を受信したか否かを判断し、受信した場合ステップS115に進み、受信していない場合ステップS101に進む。
【0103】
ステップS113で否定的判断(NO)がされた後、ステップS139にて、予約管理サーバ3は、固定端末13からログアウト通知を受信したか否かを判断し、受信した場合ログアウトして処理を終了し、受信していない場合ステップS141に進む。ステップS141では、予約管理サーバ3は、固定端末13からバーコード27を受信したか否かを判断し、受信した場合ステップS95に進み、受信していない場合ステップS113に進む。
【0104】
ステップS117で否定的判断(NO)がされた後、ステップS143にて、予約管理サーバ3は、予約リストの変更通知を受信した場合ステップS147に進み、受信していない場合ステップS145に進む。なお、変更通知は、予約リストで変更すべき情報を含む。変更通知は、ユーザが固定端末13を介して入力したものである。ステップS145では、予約管理サーバ3は、固定端末13からログアウト通知を受信したか否かを判断し、受信した場合ログアウトして処理を終了し、受信していない場合ステップS117に進む。ステップS147では、予約管理サーバ3は、変更通知の内容に従って、予約リストの変更処理を実行して、ステップS117に戻る。なお、この場合、予約管理サーバ3は、限定商品リストに変更が生じた場合、限定商品リストも修正する。
【0105】
図10は、図9のステップS102の限定商品確認処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10を参照して、ステップS161にて、予約管理サーバ3は、限定商品リストを参照して、受信したバーコード27に対応する商品が数量限定商品であるか否かを確認し、数量限定商品の場合ステップS165に進み、それ以外はステップS163に進む。
【0106】
ステップS165では、予約管理サーバ3は、限定商品リストを参照して、受信したバーコード27に対応する商品の現在の予約数量(即ち、既予約数量)を確認し、現在の予約数量が限定数量に到達している場合ステップS167に進み、それ以外はステップS170に進む。ステップS167では、予約管理サーバ3は、限定数量に到達し予約できないことを示す通知(予約拒否通知)を固定端末13に送信する。なお、予約拒否通知はOKボタンを含む。ステップS169にて、予約管理サーバ3は、固定端末13でOKボタンが押下されたか否かを判断し、押下され場合図9のステップS101に進み、押下されていない場合ステップS169に戻る。一方、ステップS170では、予約管理サーバ3は、受信したバーコード27に対応する商品の予約数量の合計を計算し、限定商品リストを更新する。
【0107】
ステップS163にて、予約管理サーバ3は、限定商品リストを参照して、受信したバーコード27に対応する商品が時間限定商品であるか否かを判断し、時間限定商品の場合ステップS171に進み、それ以外はステップS177に進む。ステップS171では、予約管理サーバ3は、限定商品リストを参照して、当該商品の限定時間が満了したか否かを判断し、満了した場合ステップS173に進み、それ以外はステップS177に進む。ステップS173では、予約管理サーバ3は、限定時間が満了し予約ができないことを示す通知(予約拒否通知)を固定端末13に送信する。なお、予約拒否通知は、OKボタンを含む。ステップS175にて、予約管理サーバ3は、固定端末13でOKボタンが押下されたか否かを判断し、押下された場合図9のステップS101に進み、押下されていない場合ステップS175に戻る。
【0108】
ステップS177にて、予約管理サーバ3は、限定商品リストを参照して、受信したバーコード27に対応する商品が一人当たりの購入数量が限定された商品であるか否かを判断し、肯定的判断(YES)の場合ステップS179に進み、それ以外はリターンする。ステップS179では、予約管理サーバ3は、限定商品リストを参照して、固定端末13から送信された数量情報が、限定数量の範囲内か否かを判断し、範囲内の場合リターンし、範囲外の場合ステップS181に進む。ステップS181では、予約管理サーバ3は、数量がオーバーして予約ができないことを示す通知(予約拒否通知)を固定端末13に送信する。なお、この通知は、OKボタンを含む。ステップS183にて、予約管理サーバ3は、固定端末13でOKボタンが押下されたか否かを判断し、押下された場合図9のステップS101に進み、押下されていない場合ステップS183に戻る。
【0109】
図11は、図9のステップS103の在庫確認処理の流れの一例を示すフローチャートである。図11を参照して、ステップS191にて、予約管理サーバ3は、POSシステム7にバーコード27及び数量情報を送信して、商品登録要求が行なわれた商品の在庫情報を要求する。ステップS193にて、予約管理サーバ3は、POSシステム7から受け取った在庫情報を参照して、当該商品の在庫がある場合はリターンし、在庫がない場合はステップS195に進む。ステップS195にて、予約管理サーバ3は、固定端末13に在庫がない旨を通知する。この通知はOKボタンを含む。ステップS197にて、予約管理サーバ3は、固定端末13でOKボタンが押下されたか否かを判断し、押下され場合図9のステップS101に進み、押下されていない場合ステップS197に戻る。
【0110】
図12は、図1の予約管理サーバ3によるリマインダ制御の流れの一例を示すフローチャートである。図12を参照して、ステップS211にて、予約管理サーバ3は、図9のステップS127で設定された第1リマインダの送信時刻になったか否かを判断し、送信時刻になった場合ステップS213に進み、なっていない場合ステップS211に戻る。ステップS213にて、予約管理サーバ3は、電子ロッカーシステム5から、当該第1リマインダと関連付けられた予約番号に対応する第1開錠通知(予約番号を含む。)を受信したか否かを判断し、受信した場合ステップS217に進み、受信していない場合ステップS215に進む。
【0111】
ステップS215では。予約管理サーバ3は、第1リマインダ(予約番号を含む。)をPOSシステム7に送信し、ステップS211に戻る。なお、POSシステム7は、第1リマインダを、担当者の端末(図示せず)に転送する。この担当者は、予約された商品を取り揃え、該当するロッカーへ保管する者である。一方、ステップS217にて、予約管理サーバ3は、第1リマインダを解除する。第1開錠通知を受信したということは、該当するロッカーが開錠されたことを意味し、これにより、予約商品がロッカーに保管されたとみなしている。
【0112】
ステップS219にて、予約管理サーバ3は、第2リマインダの送信時刻になったか否かを判断し、送信時刻になった場合ステップS221に進み、なっていない場合ステップS219に戻る。ステップS221にて、予約管理サーバ3は、電子ロッカーシステム5から、当該第2リマインダと関連付けられた予約番号に対応する第2開錠通知(予約番号を含む。)を受信したか否かを判断し、受信した場合ステップS225に進み、受信していない場合ステップS223に進む。
【0113】
ステップS223では。予約管理サーバ3は、第2リマインダ(予約番号を含む。)を固定端末13及び携帯端末15に送信し、ステップS219に戻る。一方、ステップS225にて、予約管理サーバ3は、第2リマインダを解除する。第2開錠通知を受信したということは、予約商品がロッカーに保管され施錠された後に、該当するロッカーが開錠されたことを意味し、これにより、ロッカーに保管された予約商品をユーザが受け取ったとみなしている。
【0114】
ステップS227にて、予約管理サーバ3は、POSシステム7から、予約商品の清算通知(予約番号を含む。)を受信したか否かを判断し、受信した場合ステップS229に進み、受信していない場合ステップS231に進む。ステップS229では、予約管理サーバ3は、予約データベース99に、予約番号と関連付けて、清算が完了したことを登録する。一方、ステップS231にて、予約管理サーバ3は、POSシステム7に、清算確認通知(予約番号を含む。)を送信する。なお、POSシステム7は、清算確認通知を、担当者の端末(図示せず)に転送する。ステップS233では、予約管理サーバ3は、一定時間が経過したか否かを判断して、経過した場合ステップS227に進み、経過していない場合ステップS233に戻る。
【0115】
図13(a)は、図1のPOSシステム7の電気的構成を示す図である。図13(a)を参照して、POSシステム7は、ホストコンピュータ101及び複数のPOS端末103を含む。POS端末103は、バーコードリーダ(図示せず)を含み、バーコードリーダ11で読み込まれたバーコードをホストコンピュータ101に送信し、商品情報を取得し、商品の清算処理を行なう。ホストコンピュータ101は、POS端末103が送信したバーコードをインデックスとして、後述の商品データベース117にアクセスし、商品情報を取得して、POS端末103に送信する。また、ホストコンピュータ101は、各POS端末103から与えられたバーコードに基づいて、売上集計、在庫管理、及び価格管理等を行なう。さらに、ホストコンピュータ101は、在庫情報等に基づいて、ネットワーク23を介して、受注システム21に商品を発注する。なお、ホストコンピュータ101の電気的構成は、図6(a)のホストコンピュータ17の電気的構成と同様である。
【0116】
図13(b)は、図13(a)のホストコンピュータ101のHDD105に格納されたプログラム及びデータの概念図である。図13(b)を参照して、ホストコンピュータ101のHDD105は、商品情報取得プログラム110、在庫確認プログラム111、予約情報格納プログラム112、清算通知プログラム113、商品データベース(商品DB)117、及び在庫データベース(在庫DB)119を格納する。
【0117】
ホストコンピュータ101のCPUが商品情報取得プログラム110を実行することにより、後述の図14(a)のフローチャートに示す処理を実行する。ホストコンピュータ101のCPUが在庫確認プログラム111を実行することにより、後述の図14(b)のフローチャートに示す処理を実行する。ホストコンピュータ101のCPUが予約情報格納プログラム112を実行することにより、後述の図14(c)のフローチャートに示す処理を実行する。ホストコンピュータ101のCPUが清算通知プログラム113を実行することにより、後述の図14(d)のフローチャートに示す処理を実行する。
【0118】
商品データベース117は、バーコードと、商品名及び価格等と、を関連付けたデータベースである。在庫データベース119は、バーコードと、在庫数等と、を関連付けたデータベースである。
【0119】
図14(a)は、ホストコンピュータ101による商品情報取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14(a)を参照して、ステップS251にて、ホストコンピュータ101は、予約管理サーバ3から、商品情報要求(図9のステップS95)があるか否かを判断し、ある場合ステップS253に進み、ない場合ステップS251に戻る。なお、商品情報要求は、該当商品のバーコード27を含む。ステップS253にて、ホストコンピュータ101は、商品情報要求に含まれたバーコード27をインデックスとして、商品データベース117にアクセスして、そのバーコード27が示す商品の情報を取得する。ステップS255にて、ホストコンピュータ101は、取得した商品情報を予約管理サーバ3へ送信して、ステップS251に戻る。
【0120】
図14(b)は、ホストコンピュータ101による在庫確認処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14(b)を参照して、ステップS257にて、ホストコンピュータ101は、予約管理サーバ3から、商品の在庫確認要求(図9のステップS103)があるか否かを判断し、ある場合ステップS259に進み、ない場合ステップS257に戻る。なお、在庫確認要求は、該当商品のバーコード27を含む。ステップS259にて、ホストコンピュータ101は、在庫確認要求に含まれたバーコード27をインデックスとして、在庫データベース119にアクセスして、そのバーコード27が示す商品の在庫情報を取得する。ステップS261にて、ホストコンピュータ101は、取得した在庫情報を予約管理サーバ3へ送信して、ステップS257に戻る。
【0121】
図14(c)は、ホストコンピュータ101による予約情報格納処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14(c)を参照して、ステップS263にて、ホストコンピュータ101は、予約管理サーバ3から、予約番号及び予約情報(図9のステップS129)を受信したか否かを判断し、受信した場合ステップS265に進み、受信していない場合ステップS263に戻る。ステップS265にて、ホストコンピュータ101は、受信した予約番号及び予約情報をHDD105に格納する。
【0122】
図14(d)は、ホストコンピュータ101による清算通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14(d)を参照して、ステップS281にて、ホストコンピュータ101は、POS端末103から、商品の予約番号を含む販売情報(商品のバーコード27を含む。)を受信したか否かを判断し、受信した場合ステップS283に進み、受信していない場合ステップS281に戻る。なお、予約商品には、予約番号を表すバーコード(以下、「予約バーコード」と呼ぶこともある。)が付されている。従って、POS端末103は、商品を表すバーコード27だけでなく、予約バーコードもスキャンして、ホストコンピュータ101に送信する。
【0123】
ステップS283にて、ホストコンピュータ101は、予約商品の清算が完了したことを予約管理サーバ3へ通知する。ステップS285にて、ホストコンピュータ101は、在庫データベース119を更新して、ステップS281に戻る。
【0124】
図15(a)は、図1の電子ロッカーシステム5の電気的構成を示す図である。図15(a)を参照して、電子ロッカーシステム5は、ホストコンピュータ121及び複数のロッカー123を含む。各ロッカー123は、鍵装置125を含む。ホストコンピュータ121は、各鍵装置125を制御して、ロッカー123の施錠及び開錠を行なう。ロッカー123は、店舗1内及び/又はその敷地内に配置される。なお、ホストコンピュータ121の電気的構成は、図6(a)のホストコンピュータ17の電気的構成と同様である。
【0125】
図15(b)は、ホストコンピュータ121のHDD127に格納されたプログラム及びデータの概念図である。図15(b)を参照して、ホストコンピュータ121のHDD127は、ロッカー割当プログラム131、ロッカー管理プログラム133、及びロッカーデータベース(ロッカーDB)135を格納する。
【0126】
ホストコンピュータ121のCPUがロッカー割当プログラム131を実行することにより、後述の図16のフローチャートに示す処理が実行される。ホストコンピュータ121のCPUがロッカー管理プログラム133を実行することにより、後述の図17のフローチャートに示す処理が実行される。
【0127】
ロッカーデータベース135は、ロッカー番号と関連付けて、商品の予約番号、並びに、第1開錠番号及び第2開錠番号を格納したデータベースである。
【0128】
図16は、図15(a)のホストコンピュータ121によるロッカー123の割当処理の流れの一例を示すフローチャートである。図16を参照して、ステップS301にて、ホストコンピュータ121は、予約管理サーバ3から、予約番号へのロッカー123の割当要求(図9のステップS119)があったか否かを判断し、あった場合ステップS303に進み、それ以外はステップS301に戻る。ステップS303にて、ホストコンピュータ121は、ロッカーデータベース135を参照して、空いているロッカー123に予約番号を割り当てる。ステップS305にて、ホストコンピュータ121は、第1開錠番号を生成する。ステップS307にて、ホストコンピュータ121は、第2開錠番号を生成する。
【0129】
ステップS309にて、ホストコンピュータ121は、予約番号を割り当てたロッカー123の鍵装置125により、当該ロッカーを施錠する。ステップS311にて、ホストコンピュータ121は、ロッカーデータベース135にアクセスして、予約番号を割り当てたロッカー123のロッカー番号に関連付けて、商品の予約番号、並びに、第1開錠番号及び第2開錠番号を格納する。ステップS313にて、ホストコンピュータ121は、予約番号と共に、ロッカー情報(ロッカー番号、並びに、第1開錠番号及び第2開錠番号を含む。)を予約管理サーバ3へ送信する。
【0130】
図17は、図15(a)のホストコンピュータ121によるロッカー123の管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。図17を参照して、ステップS331にて、ホストコンピュータ121は、ロッカー123に番号の入力があったか否かを判断し、あった場合ステップS333に進み、それ以外はステップS331に戻る。なお、図示しないが、各ロッカー123は、マイクロコンピュータ及びメモリを備えており、このマイクロコンピュータが、番号が入力された時に、入力番号とロッカー番号とを、ホストコンピュータ121に送信する。
【0131】
ステップS333にて、ホストコンピュータ121は、ロッカーデータベース135を参照して、入力番号が、それと一緒に送信されたロッカー番号に割り当てられた第1開錠番号と一致するか否かを判断し、一致した場合ステップS335に進み、それ以外はステップS349に進む。ステップS349にて、ホストコンピュータ121は、該当ロッカー123のディスプレイ(図示せず)にエラー表示をして、ステップS331に進む。
【0132】
ステップS335にて、ホストコンピュータ121は、第1開錠番号が入力されたロッカー123を開錠する。ステップS337にて、ホストコンピュータ121は、第1開錠通知(予約番号を含む。)を、予約管理サーバ3へ送信する(図12参照)。なお、ホストコンピュータ121は、ロッカー番号をインデックスとして、ロッカーデータベース135にアクセスして、そこから予約番号を取得する。
【0133】
なお、店舗1の担当者は、POSシステム7にアクセスすることにより、予約番号及び予約情報(ロッカー情報を含む。)を入手する。また、POSシステム7は、予約番号及び予約情報を格納する際に、担当者の端末に、それらの情報を送信するようにしてもよい。担当者は、予約情報に基づいて、予約商品を収集し、予約情報に含まれる第1開錠番号をロッカー123に入力し、開錠して、そこに予約商品を保管する。
【0134】
ステップS339にて、ホストコンピュータ121は、ロッカー123に番号の入力があったか否かを判断し、あった場合ステップS341に進み、それ以外はステップS339に戻る。なお、図示しないが、各ロッカー123は、マイクロコンピュータ及びメモリを備えており、このマイクロコンピュータが、番号が入力された時に、入力番号とロッカー番号とを、ホストコンピュータ121に送信する。
【0135】
ステップS341にて、ホストコンピュータ121は、ロッカーデータベース135を参照して、入力番号が、それと一緒に送信されたロッカー番号に割り当てられた第2開錠番号と一致するか否かを判断し、一致した場合ステップS343に進み、それ以外はステップS351に進む。ステップS351にて、ホストコンピュータ121は、該当ロッカー123のディスプレイ(図示せず)にエラー表示をして、ステップS339に進む。
【0136】
ステップS343にて、ホストコンピュータ121は、第2開錠番号が入力されたロッカー123を開錠する。ステップS345にて、ホストコンピュータ121は、第2開錠通知(予約番号を含む。)を、予約管理サーバ3へ送信する(図12参照)。予約番号の取得は、ステップS337と同じである。ステップS347にて、ホストコンピュータ121は、第2開錠通知に対応するロッカー123を空きロッカーとして、ロッカーデータベース135を更新する。
【0137】
なお、商品を予約したユーザは、固定端末13に送信された予約番号及び予約情報(ロッカー情報を含む。)から、ロッカー番号及び第2開錠番号を取得する。そして、ユーザは、ロッカー番号に対応するロッカー123に、第2開錠番号を入力して、そこに保管されている予約商品を受け取り、POS端末103で清算する。
【0138】
さて、以上のように、本実施の形態によれば、広告チラシ25に印刷されたバーコード27を読み込むだけで、そのバーコード27が割り当てられた商品が予約されるので、従来と比較して、より簡易に商品を予約することができる。
【0139】
ところで、一般的なオンラインスーパーマーケットでは、WEBサイトでユーザが商品を予約し、配達業者が、予約商品をユーザ宅まで配達する。このように、一般的なオンラインスーパーマーケットでは、ユーザが店頭に出向くことなく、商品を購入する。つまり、これは、ユーザを店舗に誘導することを狙ったものではない。様々な理由により、店舗に行くことができない人や店舗に行くことが困難な人も多い。従って、実店舗においては、これらの人からの商品の売り上げは本来見込めなかった。そこで、実店舗を有する小売店は、これらの人からの売り上げを確保すべく、オンラインスーパーマーケットを導入しているのである。確かにこの点では、オンラインスーパーマーケットは売り上げに貢献することができるが、ややもすると、実店舗での売り上げを落としかねない。
【0140】
また、実店舗を持つことなく、電子商取引でのみ販売を行なう業者も存在する。このような業者は、実店舗の運営やたくさんの在庫を持つことが不要であり、実店舗を持つ小売業者よりも有利である。従って、実店舗を持つ小売業者がオンラインスーパーマーケットを導入したとしても、電子商取引でのみ販売を行なう業者より競争力が弱くなる。このため、実店舗を持つ業者とって、実店舗での売り上げの向上に注力し、実店舗の利点を活かすことにより、電子商取引でのみ販売を行なう業者に対抗することも経営戦略の一つと考えられる。
【0141】
そこで、実店舗を有する業者にとって、ネットワークによる商品予約を可能としてユーザの利便性の向上を図るだけでなく、実店舗に顧客を誘導できる新規な商品予約システムが要望される。また、顧客にとっても、ネットワークによる商品予約といった利便性の恩恵を受けたい一方、実際に手にとって確認して購入したい商品(例えば生鮮食品等)も少なくない。本発明は、このような業者及び顧客の双方の要望を満足する。つまり、本発明では、ネットワークを介して商品の予約を行なう一方、ユーザは予約商品を店舗に受け取りに行くからである。また、ユーザが来店しさえすれば、予約商品のみならず、予約していない店頭商品を購入する可能性も高くなり、店舗にとって都合が良い。
【0142】
また、本実施の形態によれば、ユーザは、商品を受け取りに行く日時を予約しておくことができるので、実店舗において、特定の時間帯(例えば夕方、数量限定商品の販売開始時、時間限定商品の販売時間帯など)に、清算のためのレジスターの混雑を極力避けることができる。
【0143】
さらに、本実施の形態によれば、電子ロッカーシステム5を備えるので、店舗の担当者は、予約商品をロッカー123に準備しておくだけでよく、顧客の応対(商品引渡し)をする必要がないので、その手間を軽減でき、ひいては、人件費等、コストを削減できる。
【0144】
さらに、本実施の形態によれば、実店舗で広く行なわれている、数量限定販売、時間限定販売、及び、一人当たりの数量限定商品にも対応可能となり、その利益を本システムのユーザにも提供できる。
【0145】
さらに、本実施の形態によれば、バーコード27は実店舗の広告チラシ25に印刷される。従って、実店舗の広告チラシ25に掲載された商品の予約が可能となる。
【0146】
さらに、本実施の形態によれば、広告チラシ25には、広告チラシ25を識別するためのバーコード24が印刷されている。このため、ユーザが予約しようとしている商品が掲載された広告チラシ25を識別できるので、その広告チラシ25の有効期間を厳密に管理することができる。
【0147】
さらに、本実施の形態によれば、ホストコンピュータ17はデータベース85を備えており、受信したバーコードリーダ11の識別番号に対応したWEBサーバW−k(予約管理サーバ3)へ、バーコード27が送信される。その結果、会社や事業グループ(1又は複数の実店舗を持つ。)ごとに、バーコードリーダ11及びWEBサーバW−k(予約管理サーバ3)を用意し、会社や事業グループごとの商品販売に対応可能となる。多くの場合、会社や事業グループが異なれば、商品及びその付随情報(価格や数量等)、広告販売戦略、並びに、経営戦略が異なるので、複数の異なる会社や事業グループに共通のサーバで予約処理を行なうことは困難であり現実的ではない。本実施の形態によれば、それぞれの会社や事業グループの経営戦略に沿ってWEBサーバW−k(予約管理サーバ3)並びにユーザ端末13及び15に提供するコンテンツを運用できる。もちろん、同一の会社や事業グループであっても、店舗ごとに、バーコードリーダ11及びWEBサーバW−k(予約管理サーバ3)を用意することもできる。
【0148】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば、以下のような変形も可能である。
【0149】
(1)広告チラシ25は、商品案内と共にバーコードが印刷された紙媒体の一例である。この紙媒体は、広告チラシ、カタログ、商品目録、冊子、パンフレット、新聞、及び、雑誌等を含む。また、紙媒体は、実際の紙だけでなく、端末13のモニタに表示された紙面を含む概念である。また、バーコードは、一次元コードの一例であり、また、バーコードに代えて、あるいは、バーコードと共に、QRコード等の二次元コードを使用することもできる。なお、本実施の形態では、これらのコードを、商品識別情報として使用している。
【0150】
(2)上記では、予約商品の受渡手段として電子ロッカーシステム5を配置したが、これに限定されるものではなく、棚やカウンター等を受渡手段として用いることもできる。
【0151】
(3)上記では、広告チラシ25に、それの識別用のバーコード24を印刷した。ただし、商品に割り当てた各バーコード27に、広告チラシ25を識別するための情報を含めてもよい。
【0152】
(4)上記では、ホストコンピュータ17を介して、バーコード24及び27が、予約管理サーバ3へ送信された。ただし、固定端末13が直接、予約管理サーバ3にバーコードを送信してもよい。この場合、例えば、バーコードリーダ11は、予約管理サーバ3のURLを格納し、固定端末13へ与える。
【0153】
なお、上記では、ホストコンピュータ17は、バーコードを予約管理サーバ3に送信するための手段として、固定端末13を利用している(図18のステップS602及びS506)。
【0154】
(5)上記では、固定端末13に接続されたバーコードリーダ11によりバーコード24をスキャンした。ただし、バーコードリーダ11として、携帯端末15のカメラを利用したバーコード認識機能を利用することもできる。QRコードの認識についても同様である。この場合、例えば、携帯端末15に、ホストコンピュータ17にバーコードを送信するためのソフトウェアをインストールする。
【0155】
(6)上記では、バーコードリーダ11としてペンスキャナを採用したが、これに限定されず、CCDタッチスキャナ、ハンドレーザースキャナ、固定レーザースキャナ、又はスロットリーダーなど、任意の形式のバーコードリーダを用いることができる。
【0156】
(7)限定商品における限定数量や限定時間は、実店舗と予約とで別個に定めることができる。この場合、双方において、限定数量や限定時間が同一であってもよいし、異なってもよい。また、実店舗での販売と予約とで、限定数量のカウントを、別個に行なってもよいし、合わせて行なってもよい。
【0157】
(8)上記では、ホストコンピュータ17は、図6(b)のデータベース85に従って、バーコードリーダ11の識別番号に従って、WEBサーバW−kを選択し、バーコードを送信した。ただし、これに代えて、ホストコンピュータ17は、受信したバーコードに従って、そのバーコードを送信するWEBサーバW−kを決定することもできる。この場合、WEBサーバW−kごとに、予めバーコードを割り当てておく。例えば、ホストコンピュータ17は、00000〜09999を示すバーコードを受信したときは、それをWEBサーバW−0に送信し、10000〜19999を示すバーコードを受信したときは、それをWEBサーバW−1に送信する。
【0158】
(9)ある店舗1の予約管理サーバ3が提供するWEBサイトにログインした後に、バーコードリーダ11によってスキャンされたバーコードは、その予約管理サーバ3に送信するようにしてもよい。従って、同一のバーコードリーダ11からスキャンしたバーコードであっても、別の店舗1の予約管理サーバ3が提供するWEBサイトにログインした後にスキャンされたものは、当該別の店舗1の予約管理サーバ3に送信される。この例では、ホストコンピュータ17を介することなく、バーコードが予約管理サーバ3に送信される。
【0159】
(10)上記では、バーコードリーダ11にコマンド43を出力させることにより、ブラウザに対してバーコード24及び27をホストコンピュータ17へ送信させる専用ソフトウェアを固定端末13にインストールすることが不要な構成を採用した。しかし、バーコードリーダ11に、コマンド43を出力させる構成を採用せずに、このような専用ソフトウェアを固定端末13にインストールするようにしてもよい。この場合、バーコードの入力に応答して、当該ソフトウェアが起動し、自動的にバーコードを送信するようにすることが好適である。また、バーコードリーダ11に、そのような専用ソフトウェアに対するコマンドを出力させ、当該ソフトウェアがそのコマンドに応答して、バーコードをホストコンピュータ17に送信するようにしてもよい。
【0160】
また、上記では、バーコードリーダ11にホストコンピュータ17のURL45を出力させることにより、固定端末13にホストコンピュータ17のURL45を入力することが不要な構成を採用した。しかし、バーコードリーダ11に、URL45を出力させる構成を採用せずに、ホストコンピュータ17のURL45をユーザに入力させたり、あるいは、上記のようなソフトウェアにURL45を持たせて固定端末13に持っておいてもよい。
【0161】
URL45及びコマンド43を出力しないバーコードリーダ11は、一般的なバーコードリーダと同様のものである。従って、固定端末13に上記のようなソフトウェアをインストールしておくことにより、本システムに、一般的なバーコードリーダを用いることも可能である。
【0162】
これらの点は、携帯端末15についても言える。
【0163】
(11)POS端末103は、商品の清算処理を行なう際に発行するレシートにバーコードを印刷することができる。そして、レシートに印刷されたバーコードをバーコードリーダ11でスキャンして、ネットワーク23及びホストコンピュータ17を介して、予約管理サーバ3に送信する。そして、予約管理サーバ3は、そのバーコードに応じて、所定の情報を、端末13又は15に送信する。ここで、所定の情報は、例えば、その店舗1の広告チラシの画像や最新の販売情報などである。
【0164】
(12)上記では、広告チラシ25は、実際の紙として、ユーザに配布された。ただし、予約管理サーバ3が広告チラシ25の画像を固定端末13に提供し、そのモニタに表示された広告チラシ25のバーコードをスキャンして、予約管理サーバ3に送信することもできる。あるいは、モニタに印刷された広告チラシを印刷して、バーコードをスキャンし、予約管理サーバ3に送信してもよい。この場合、ホストコンピュータ17を介してもよいし、固定端末13から直接送信してもよい。
【0165】
(13)上記では、ロッカー123は、店舗1内及び/又はその敷地内に配置され、ユーザが、必ず店舗で予約商品を受け取るようにした。ただし、ロッカー123は、任意の場所(例えば、駅、マンションなど)に配置することもできるし、複数箇所に配置することもできる。この場合は、店舗1が宅配業者に依頼して、ロッカー123に予約商品を保管する。さらに、この場合、ユーザが、予約の際に、予約商品の受け渡しを行なうロッカー123、つまり、ロッカー123の配置場所を指定できるようにすることが好適である。
【0166】
また、予約商品をユーザ宅9に配達するようにしてもよい。さらに、予約の際に、ユーザに、ロッカー123での受け渡し及びユーザ宅9への配達のいずれかを選択させるようにしてもよい。
【0167】
(14)上記では、ユーザは、予約商品を店舗1のPOS端末103で清算した。ただし、予約の際に、カード決済、銀行振り込み、電子マネー等により、商品の受け渡し前に、予約商品の清算を行なうこともできる。また、予約商品が配達される場合は、配達時に清算を行なうこともできる。
【0168】
(15)上記のバーコードリーダ11による商品の予約と、表示されたWEBサイトの画面をポインティングデバイスで操作して行なう予約と、を併用することもできる。
【0169】
(16)ホストコンピュータ17は、物理的に1つのコンピュータで構成することもできるし、処理を複数のコンピュータに分散させて構成することもできる。もちろん、分散処理する場合の各コンピュータの設置場所は、同一国内でもよいし、複数国に分散して設置してもよい。なお、ホストコンピュータ17は、ハードウェア及びソフトウェアを含む概念として使用している。これらの点は、予約管理サーバ3や他のコンピュータについても同様である。
【0170】
(17)MCU31、ホストコンピュータ17,101,121、及び予約管理サーバ3に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、また、並列的あるいは個別に実行される処理も含む。
【0171】
(18)上記フローチャートが示す処理を実行するためのコンピュータプログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。
【0172】
(19)本明細書及び特許請求の範囲において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能が、ソフトウェアによって実現される場合も包含する。さらに、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段により実現されても、若しくは、二つ以上の手段の機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0173】
本発明は、実際の店舗(実店舗)を有して、商品の販売を行なう分野、例えば、スーパーマーケット等の小売業に利用可能である。
【符号の説明】
【0174】
1…店舗、3…予約管理サーバ、5…電子ロッカーシステム、7…POSシステム、9…ユーザ宅、11…バーコードリーダ、13…固定端末、15…携帯端末、17,101,121…ホストコンピュータ、19…問屋又はメーカ、21…受注システム、25…広告チラシ、24,27…バーコード、29…USBコネクタ、31…MCU、33…スキャナ、35…USBポート、37…ROM、39…プログラム領域、41…データ領域、43…コマンド、45…URL、47…識別番号、51…CPU、61,86,105,127…HDD、83…URL検索プログラム、85…データベース、91…予約プログラム、93…リマインダ制御プログラム、98…ユーザデータベース、99…予約データベース、103…POS端末、110…商品情報取得プログラム、111…在庫確認プログラム、112…予約情報格納プログラム、113…清算通知プログラム、117…商品データベース、119…在庫データベース、123…ロッカー、125…鍵装置、131…ロッカー割当プログラム、133…ロッカー管理プログラム、135…ロッカーデータベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して商品を予約する商品予約システムであって、
商品に割り当てられて、商品案内と共に紙媒体に印刷されたコードを読み込むコードリーダと、
前記コードリーダに接続された端末から、前記コードリーダが読み込んだ前記コードを、前記ネットワークを介して受信し処理するサーバと、を備え、
前記サーバは、
受信した前記コードが割り当てられた商品の予約を登録する予約手段を含み、
前記商品予約システムは、
店舗内及び/又はその敷地内に配置され、予約が登録された商品を受け渡すための受渡手段をさらに備える商品予約システム。
【請求項2】
前記予約手段は、前記端末から前記ネットワークを介して受け取った、商品の受け渡し日時の情報を登録する、請求項1記載の商品予約システム。
【請求項3】
前記受渡手段は、ロッカーであり、
前記サーバは、
予約が登録された前記商品に、前記ロッカーを割り当てるロッカー割当手段をさらに含む請求項1又は2記載の商品予約システム。
【請求項4】
前記サーバは、
受信したコードが割り当てられた商品が、数量が限定された商品か否かを判断する第1判断手段と、
前記第1判断手段が、前記商品が、数量が限定された商品であると判断した場合、その商品の予約数量が予め定められた限定数量に既に到達しているか否かを判断する第2判断手段と、
前記第2判断手段が、前記商品の予約数量が前記予め定められた限定数量に既に到達していると判断した場合、その商品の予約を拒否する第1拒否手段と、をさらに含む請求項1から3のいずれかに記載の商品予約システム。
【請求項5】
前記サーバは、
受信したコードが割り当てられた商品が、販売又は予約の時間が限定された商品か否かを判断する第3判断手段と、
前記第3判断手段が、前記商品が、時間が限定された商品であると判断した場合、予め定められた時間が経過したか否かを判断する第4判断手段と、
前記第4判断手段が、前記予め定められた時間が経過したと判断した場合、その商品の予約を拒否する第2拒否手段と、をさらに含む請求項1から4のいずれかに記載の商品予約システム。
【請求項6】
前記サーバは、
受信したコードが割り当てられた商品が、一人当たりの数量が限定された商品か否かを判断する第5判断手段と、
前記第5判断手段が、前記商品が、一人当たりの数量が限定された商品であると判断した場合、要求された予約数量が、予め定められた限定数量の範囲内か否かを判断する第6判断手段と、
前記第6判断手段が、要求された予約数量が、前記予め定められた限定数量の範囲内でないと判断した場合、その商品の予約を拒否する第3拒否手段と、をさらに含む請求項1から5のいずれかに記載の商品予約システム。
【請求項7】
前記コードは、前記紙媒体である実店舗の広告チラシに印刷されたコードである、請求項1から6のいずれかに記載の商品予約システム。
【請求項8】
前記紙媒体には、その紙媒体を識別するための識別コードが印刷されており、
前記サーバは、前記コードリーダに接続された前記端末から、前記コードリーダが読み込んだ前記識別コードを、前記ネットワークを介して受信し、その識別コードによって、前記紙媒体を識別する、請求項1から7のいずれかに記載の商品予約システム。
【請求項9】
前記コードは、それが印刷された前記紙媒体を識別するための情報を含む、請求項1から7のいずれかに記載の商品予約システム。
【請求項10】
前記ネットワークに接続されたホストコンピュータをさらに備え、
前記ホストコンピュータは、
前記コードリーダを含む複数のコードリーダの識別情報と前記サーバを含む複数のサーバとを関連付けたデータベースと、
前記コードリーダに接続された前記端末から、前記コードリーダが読み込んだ前記コード及び前記コードリーダの識別情報を、前記ネットワークを介して受信する受信手段と、
前記データベースを参照して、受信した前記識別情報に関連付けられた前記サーバに、受信した前記コードを送信する送信手段と、を含み、
前記サーバは、前記ホストコンピュータを介して、前記コードを受け取る、請求項1から9のいずれかに記載の商品予約システム。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一に記載の商品予約システムのサーバ。
【請求項12】
請求項1から10のいずれか一に記載の商品予約システムのコードリーダ。
【請求項13】
請求項1から10のいずれか一に記載の商品予約システムの受渡手段としてのロッカー。
【請求項14】
店舗内及び/又はその敷地内に配置された受渡手段により受け渡される商品を、ネットワークを介して予約する商品予約方法であって、
商品に割り当てられて、商品案内と共に紙媒体に印刷されたコードを読み込むコードリーダが読み込んだ前記コードを、前記コードリーダに接続された端末から、前記ネットワークを介して受信するステップと、
受信した前記コードが割り当てられた商品の予約を登録するステップと、を含む商品予約方法。
【請求項15】
請求項14に記載の商品予約方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−181018(P2011−181018A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−47264(P2010−47264)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(396025861)新世代株式会社 (138)