説明

商品収納装置

【課題】隣接する搬出手段を連結状態とした場合に、駆動手段から搬出手段に伝達される動力の損失を抑え、商品の搬出動作を安定させる。
【解決手段】商品選択ボタンが押下されて商品が選択され、この選択された商品を収納する商品収納コラムが連結状態とされている場合に、連結状態の中央(もしくは中央に最も近い)の商品収納コラムの商品搬出部にコンベア駆動装置からの動力が与えられる。このため、1つのコンベア駆動装置から与えられる動力が、連結状態とした商品搬出部の個数に対して少ない数の商品搬出部を経て伝達されることになる。この結果、商品搬出部に伝達される動力の損失が抑えられるので、商品を搬出できる動力を各商品搬出部に伝達することが可能となり、商品の搬出動作を安定させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を収納する商品収納コラムを並設した商品収納装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
商品収納装置には、商品を収納する商品収納コラムと、該商品収納コラムに設けた搬出手段に動力を与える駆動手段とを備えて構成したものがある。商品収納コラムは、前後方向に商品を整列して収納するもので左右方向に並設されている。駆動手段は、駆動出力歯車を有し、この駆動出力歯車を搬出手段に設けた駆動入力歯車に噛合させることにより搬出手段に動力を与えることが可能となる。また、駆動手段は、1つのものであり、各搬出手段の駆動入力歯車に対して駆動出力歯車を択一的に噛合させるように商品収納コラムの並設方向に沿って移動可能に設けられている。この駆動手段は、商品収納コラムの前方領域に設けられた商品受台に配置されている。商品受台は、駆動手段を伴い、商品収納コラムに対向する受取位置と、利用者が商品を取り出す取出口に対応する取出位置とに移動可能に設けられている。
【0003】
この商品収納装置は、例えば利用者が商品選択ボタンを押下して商品の選択を行うと、選択された商品を収納する商品収納コラムにおける搬出手段の駆動入力歯車に対して駆動手段の駆動出力歯車が噛合される。そして、駆動手段によって搬出手段に動力を与えることで商品が搬出される。搬出された商品は、受取位置に配置した商品受台によって受け取られる。そして、取出位置に移動した商品受台から利用者によって商品が取り出される。
【0004】
上記商品収納装置には、各商品収納コラムに対し、隣接する搬出手段を連動させる動力伝達手段を備えたものがある。動力伝達手段は、各搬出手段に設けた動力伝達歯車に対して噛合される駆動伝達歯車を有している。この動力伝達手段は、隣接する搬出手段の各動力伝達歯車に対して駆動伝達歯車が噛合された連結状態とした場合に、一方の搬出手段に与えられた駆動手段からの動力を他方の搬出手段に伝達させる。この動力伝達手段によって連結状態とされた搬出手段は、動力が与えられた場合にそれぞれが連動されることから、各搬出手段を有して並設する商品収納コラムに渡って収納された商品を協働して搬出する。
【0005】
そして、例えば利用者が商品選択ボタンを押下して商品の選択を行うと、選択された商品を収納する複数の商品収納コラムにおける一方の端の搬出手段の駆動入力歯車に対して駆動手段の駆動出力歯車が噛合される。そして、駆動手段によって搬出手段に動力を与えることで、一方の端の搬出手段から他方の端の搬出手段に動力が伝達され、連結状態とした全ての搬出手段に動力が伝達されることによって商品が搬出される。このように、動力伝達手段を備えて、並設する商品収納コラムに渡って収納された商品を収納し搬出するように構成したことで、商品収納コラムを交換することなく多様な大きさの商品に対応することが可能である(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2005−44221号公報
【特許文献2】特開2005−56383号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来の商品収納装置にあっては、搬出手段を連結状態にした場合、並設する端の商品収納コラムの搬出手段に1つの駆動手段の動力が与えられるように設定される。このため、従来の商品収納装置では、並設する一方の端の搬出手段から、連結した全ての搬出手段を経て他方の端の搬出手段に1つの駆動手段の動力が伝達されることになる。しかし、駆動手段から伝達される動力は、搬出手段を経れば損失することになる。そして、動力が伝達される搬出手段の数が多い程、他方の端の搬出手段に伝達される動力の損失が著しく商品を搬出できる動力が伝達されない虞がある。この結果、商品の搬出が断続的に行われる、もしくは商品の搬出が行えなくなるなど、商品の搬出動作が不安定になる。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みて、隣接する搬出手段を連結状態とした場合に、駆動手段から搬出手段に伝達される動力の損失を抑え、商品の搬出動作を安定させることのできる商品収納装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る商品収納装置は、並設された商品収納コラムの個々に設けられ、動力が与えられた場合に前記商品収納コラムから商品を搬出するように作動する搬出手段と、少なくとも2つの搬出手段に対して択一的に接続するよう移動可能に設けられ、任意の搬出手段に対して接続された場合に該搬出手段に動力を与えることが可能となる駆動手段と、前記商品収納コラムに収納された商品を選択する商品選択手段と、前記商品選択手段によって商品が選択された場合に該商品を収納する商品収納コラムに設けた搬出手段に対して前記駆動手段を接続させる移動手段と、隣接する搬出手段を連結して相互に連動させる連結状態、あるいは前記連結状態を切り離した切離状態とする動力伝達手段とを備え、商品が収納された商品収納コラムの搬出手段に前記駆動手段を接続させて動力を与えることにより商品を搬出する商品収納装置において、選択された商品を収納する商品収納コラムに設けた搬出手段が3つ以上で連結状態とされている場合に、この連結状態の両端の搬出手段に挟まれた1つの搬出手段に前記駆動手段を接続させる駆動コラム選択手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項2に係る商品収納装置は、上記請求項1において、前記駆動コラム選択手段は、選択された商品を収納する商品収納コラムに設けた搬出手段が3つ以上の奇数で連結状態とされている場合に、この連結状態の中央の搬出手段に前記駆動手段を接続させる一方、選択された商品を収納する商品収納コラムに設けた搬出手段が3つ以上の偶数で連結状態とされている場合に、この連結状態の中央の搬出手段の1つに前記駆動手段を接続させることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項3に係る商品収納装置は、上記請求項1または2において、前記搬出手段が連結状態とされた場合に、この連結状態の何れか一方の端の商品収納コラムに対し、前記商品選択手段による商品の選択を有効化する選択コラム設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る商品収納装置は、商品選択手段によって選択された商品を収納する商品収納コラムに設けた搬出手段が3つ以上で連結状態とされている場合に、この連結状態の両端の搬出手段に挟まれた1つの搬出手段に前記駆動手段を接続させている。このため、1つの駆動手段から与えられる動力が、連結状態とした搬出手段の個数に対して少ない数の搬出手段を経て伝達されることになる。この結果、端の搬出手段から全ての搬出手段を経て動力を伝達する場合と比較して、搬出手段に伝達される動力の損失が抑えられるので、商品を搬出できる動力を各搬出手段に伝達することが可能となり、商品の搬出動作を安定させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る商品収納装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1〜図3は本発明の実施の形態である商品収納装置を示したもので、特に自動販売機の商品収納装置として本発明を具現化したものである。以下、この自動販売機の概要について説明する。
【0014】
ここで例示する自動販売機は、複数種類の商品を陳列・販売するためのものである。販売商品としては、缶入り飲料、紙パック入り飲料、箱入り菓子等のように定形物として取り扱うことのできるものに限らず、袋入りパンや袋入り菓子等のように定形物として取り扱うことの困難なものも対象としている。また、パック入り惣菜や弁当等のように比較的大型で重量の嵩むものからサンドイッチやおにぎり等のように比較的小型で軽量のものまでをも販売商品とするものである。
【0015】
図1〜図3に示すように、この自動販売機は、本体キャビネット1と外扉2とを備えている。本体キャビネット1は、複数の鋼板を適宜組み合わせることによって堅牢に構成したもので、前面に開口1aを有した箱状を成している。
【0016】
外扉2は、本体キャビネット1の開口1aを覆うに十分な大きさを有したもので、鋼材により堅牢に構成してある。外扉2は、左側縁部を介して本体キャビネット1に支承させてあり、本体キャビネット1の開口1aを開閉可能となっている。また、外扉2には、ガラス等の透明部材21が嵌め込んであり、外扉2の前面から本体キャビネット1の内部が視認可能となっている。
【0017】
外扉2は、図1に示すように購入操作部22、表示部23、商品取出口24を備えている。購入操作部22は、商品を販売する際に利用者によって操作される部分であり、外扉2の正面に向かって右側部となる位置に設けてある。この購入操作部22は、課金部221及び入力部222を備えている。課金部221は、商品の購入に際して有価価値(硬貨、紙幣、プリペイドカード等)の収受を行う部分である。
【0018】
具体的な課金部221の構成として、硬貨投入口223、紙幣挿入口224、カード提示部225、硬貨返却口226が設けてある。硬貨投入口223は、硬貨を投入するための開口である。紙幣挿入口224は、紙幣を挿入または返却するための開口である。カード提示部225は、利用者が提示したカードとの間で識別情報と残額情報とを送受信するもので、このカード提示部225に提示されたカードの識別情報と残額情報とは、リーダライタ(図示せず)において読み取られ、新たな残額情報がカードに書き込まれることになる。硬貨返却口226は、硬貨を返却するための開口である。
【0019】
入力部222は、商品の購入に関わる指示情報を入力するための部分である。具体的な入力部222の構成として、商品を選択するためのテンキーなどの商品選択ボタン(商品選択手段)227、入力情報の実行や訂正を指示するための機能キー228、投入した有価媒体の返却操作を行うための返却レバー229が設けてある。
【0020】
表示部23は、各種の情報を報知するためのものであり、購入操作部22の近傍となる部位に設けてある。表示部23として本実施の形態では、選択商品や入金額等、購入操作の際に必要となる視覚情報を表示するための表示装置であり、例えば、液晶表示器によって構成してある。
【0021】
商品取出口24は、図1および図3に示すように、透明部材21よりも下方となる位置に設けたもので、当該透明部材21よりもわずかに幅の狭い矩形状に形成してある。この商品取出口24は、図3に示すように、本体キャビネット1の内部と外部とを互いに連通させるもので、取出扉25によって開閉することが可能である。取出扉25は、矩形の板状を成す取出扉本体25aと、この取出扉本体25aの下端部から下方に向けて突設した重錘25bとを備えたもので、取出扉本体25aの下端縁を介して外扉2に支承させてある。この取出扉25は、重錘25bの作用により通常状態において商品取出口24を閉塞した位置に維持される一方、その上端縁部に設けた取手25cを介して手前側に向けて下方に揺動させることにより、外扉2の商品取出口24を開放することができる。
【0022】
取出扉25と外扉2との間には、取出扉施錠装置26および取出扉開閉検出センサ27が設けてある。取出扉施錠装置26は、電磁ソレノイド(図示せず)の駆動により、取出扉25と外扉2との間を施錠/解錠するもので、施錠した場合に外扉2の商品取出口24に対する取出扉25の開成移動を阻止する一方、解錠した場合に商品取出口24に対する取出扉25の開成移動を許容する。取出扉開閉検出センサ27は、外扉2の商品取出口24に対して取出扉25が閉成状態にあるか否かを検出するためのものである。
【0023】
また、上記本体キャビネット1には、図2および図3に示すように、その内部に商品を収容するための収容庫4を有している。収容庫4は、複数段(本実施の形態では6段)の商品陳列棚50を備えて商品陳列装置を構成するもので、商品陳列棚50に陳列した商品に応じた温度状態に維持できるように構成してある。具体的には、収容庫4の内部において最下段に位置する商品陳列棚50よりもさらに下方となる位置に冷却ユニット41が設けてあり、この冷却ユニット41を適宜駆動することにより商品を所望の温度状態に維持するようにしている。
【0024】
商品陳列棚50は、それぞれの上面に複数列(図2に示す形態では7列)の商品収納コラム51を左右方向に相互に平行に並設することによって構成したものである。個々の商品収納コラム51には、商品搬出部(商品搬出手段)52が設けてある。商品搬出部52は、図4に示すように、前後一対のローラ53a,53bと、これらローラ53a,53bの間に架け渡した無端状の搬送ベルト54とを備えたもので、ローラ53a,53bの駆動によって搬送ベルト54を移動させることにより、該搬送ベルト54の上面に載置した商品を奥方から前方に向けて送り出すことが可能である。
【0025】
商品搬出部52は、駆動伝達歯車55を有している。駆動伝達歯車55は、図4に示すように商品収納コラム51の前端部の左外側に設けられ、ローラ53aの回転軸と同軸上に配設されて該ローラ53aに固定してある。この駆動伝達歯車55は、後述するコンベア駆動装置80の駆動出力歯車802と歯合した場合に、該駆動出力歯車802からの駆動力を前方のローラ53aに伝達する。また、駆動伝達歯車55には、嵌合孔55aが設けてある。嵌合孔55aは、駆動伝達歯車55の左端に開口して設けられ、本実施の形態においては断面が十字形状に開設されている。
【0026】
また、商品搬出部52は、連結部材57を有している。連結部材57は、図4に示すように商品収納コラム51の前端部の右外側に突出して設けられ、ローラ53aの回転軸と同軸上に配設されて該ローラ53aに固定してある。この連結部材57は、右側に隣接する商品収納コラム51の商品搬出部52における駆動伝達歯車55の嵌合孔55aに挿通して嵌合するように断面が十字形状に形成されている。
【0027】
上記構成において、隣接する商品収納コラム51は、図5(a)に示す分離状態と、図5(b)に示す連結状態とに切り換えられる。この分離状態と連結状態とは、隣接する商品収納コラム51を左右方向に相対的に離隔または近接させることにより切り換えられる。図5(b)に示すように隣接する商品収納コラム51を相対的に近接させた場合には、商品収納コラム51の右外側に突出した連結部材57が、その右側にある商品収納コラム51における駆動伝達歯車55の嵌合孔55aに挿通し嵌合することで互いの商品搬出部52が連結される。この連結状態において、一方の商品搬出部52の駆動伝達歯車55に動力が与えられた場合には、当該動力が隣接する他方の商品搬出部52に伝達されて相互の商品搬出部52が連動することになる。すなわち、連結状態とした場合、隣接する商品収納コラム51に渡って商品Wを収納し、この商品Wを搬出することが可能である。一方、図5(a)に示すように隣接する商品収納コラム51を相対的に離隔させた場合には、商品収納コラム51の右外側に突出した連結部材57が、その右側にある商品収納コラム51における駆動伝達歯車55の嵌合孔55aから抜けることで互いの商品搬出部52が切り離された切離状態になる。この切離状態においては、隣接する搬出手段の動力の伝達が切り離される。すなわち、切離状態とした場合、個々の商品収納コラム51に商品Wを収納し、商品Wをそれぞれ搬出することが可能である。このように、嵌合孔55aおよび連結部材57は、隣接する商品収納コラム51の商品搬出部52を連結状態あるいは切離状態に切り換える動力伝達手段を構成している。
【0028】
また、商品収納コラム51の前端部には、フロントプレート56が設けてある。フロントプレート56は、商品収納コラム51のベースを下方に屈曲延在して構成した部分である。このフロントプレート56は、後述するコラム識別部材8243を取り付けるためのものである。
【0029】
また、収容庫4の内部には、図1〜図3に示すように、庫内照明装置60および商品受台70が設けてある。庫内照明装置60は、商品陳列棚50に陳列した商品の視認性を向上させるためのもので、例えば収容庫4の両側にそれぞれ蛍光灯を配設することにより構成してある。
【0030】
商品受台70は、図6に示すように、左右幅方向の両端部にそれぞれ側壁71,71を備えるとともに、これら側壁71,71の間に前方に向けて漸次下方に傾斜する受取板72を備えたもので、商品陳列棚50に並べた全商品搬出部52の総左右幅に対応した幅を有して構成してある。この商品受台70は、受台駆動装置73によって商品陳列棚50の前方域を適宜上下方向に移動することにより、任意の商品陳列棚50に陳列された商品を受け入れ、さらに受け入れた商品を商品取出口24まで搬出することが可能である。
【0031】
受台駆動装置73は、図6に示すように、左右一対の側板731,731と、それぞれの側板731,731に配設した昇降用タイミングベルト732,732とを備えて構成してある。側板731,731は、受台駆動装置73のベースとなるもので、それぞれ本体キャビネット1の側壁71,71に沿って上下方向に延設してある。昇降用タイミングベルト732,732は、商品受台70を支持するもので、無端状に形成してあり、それぞれ対応する側板731,731の上下両端部に配設した一対の昇降用プーリ735a,735bの間に巻回してある。各側板731,731の上端部に配設した昇降用プーリ735aは、左右方向に沿って配設した駆動軸735cによって互いに連結してある。この駆動軸735cは、昇降用モータ736に連係させたもので、該昇降用モータ736が駆動した場合に回転し、それぞれの側板731,731の上端部に配設した昇降用プーリ735aを同一方向に回転させることができる。
【0032】
この受台駆動装置73では、昇降用モータ736を駆動することによって駆動軸735cを回転させると、昇降用プーリ735aを介して昇降用タイミングベルト732,732が適宜方向に周回し、さらに昇降用タイミングベルト732,732の周回に伴って商品受台70が商品陳列棚50の前方域を上下動することになり、それぞれの商品陳列棚50の商品搬出部52から払い出された商品を受け取ることが可能になる(例えば、図3において二点鎖線で示す位置であり、以下、単に受取位置と称する)。また、受台駆動装置73によって商品受台70を最も下動させた場合には、最下段に位置する商品陳列棚50よりもさらに下方に移動し、商品受台70が本体キャビネット1の商品取出口24に対向する位置に配置されるようになる(図3において実線で示す位置であり、以下、単に取出位置と称する)。
【0033】
受台駆動装置73による商品受台70の移動は、受台位置検出手段74によってその位置が検出される。受台位置検出手段74は、図6に示すように、一方の側板731に設けた昇降位置検出板741および昇降位置確認板742と、商品受台70とともに移動する昇降停止センサ743および昇降確認センサ744とを備えたもので、商品受台70が受取位置や取出位置に配置された場合に、昇降停止センサ743および昇降確認センサ744が、昇降位置検出板741および昇降位置確認板742のそれぞれに設けた昇降用切欠溝741a,742aを検出するように構成してある。なお、昇降停止センサ743および昇降確認センサ744としては、昇降用切欠溝741a,742aを検出した場合にパルス信号を発生するフォトインタラプタを適用している。
【0034】
商品受台70には、商品陳列棚50の商品搬出部52を駆動するためのコンベア駆動装置(駆動手段)80、およびコンベア駆動装置80を商品受台70に対して移動させるためのスライド装置(移動手段)82が設けてある。
【0035】
コンベア駆動装置80は、駆動伝達歯車55を通じて各商品搬出部52の搬送ベルト54を移動させるためのもので、図7に示すように、装置本体801に駆動出力歯車802を配置したものである。装置本体801は、奥方に向けて漸次高さが増大し、かつ奥方面および下面が開口したカバー状を成すものである。図からも明らかなように、この装置本体801は、その左右の幅が商品受台70よりも十分小さく構成してある。この装置本体801は、後述するスライド装置82のガイドロッド821を案内とし、走行ローラ803を介して左右方向に移動することが可能である。駆動出力歯車802は、図示せぬ駆動機構によって駆動力が与えられ、かつ、図示せぬ移動機構によって、装置本体801の内部に後退する後退位置(図7に実線で示す)と、装置本体801の外部に突出して商品搬出部52の駆動伝達歯車55に歯合可能となる突出位置(図7に二点鎖線で示す)とに移動可能に設けてある。また、図2および図6に示すようにコンベア駆動装置80には、商品収納コラム51から商品受台70への商品の払い出しを補助する商品取込部材804が設けてある。商品取込部材804は、装置本体801の奥方において左右方向に延在し、かつ、コンベア駆動装置80の左右寸法とほぼ同じ長さに形成されたローラであり、図示せぬ駆動手段によって回転可能に設けられている。そして、商品取込部材804は、駆動出力歯車802が駆動伝達歯車55に噛合されて商品搬出部52の搬送ベルト54を移動させ、商品収納コラム51から商品受台70へ商品の払い出しが行われる場合に、払い出される商品に接触しつつ回転して当該商品の払い出しを補助する。
【0036】
スライド装置82は、図7に示すように、商品受台70の底板75に設けたガイドロッド821および走行機構822を備えている。ガイドロッド821は、底板75に沿って左右方向にほぼ水平となるように配設したもので、コンベア駆動装置80の装置本体801に摺動可能に貫通することにより、当該装置本体801の移動を案内する。
【0037】
走行機構822は、商品受台70の左右方向に沿ってコンベア駆動装置80の装置本体801を移動させるためのものである。本実施の形態では、装置本体801に設けた走行モータ8221と、商品受台70の左右方向に沿って底板75に設けたラック8222と、走行モータ8221の駆動軸8221aおよびラック8222の間に介在させた歯車列8223とを備えて構成してある。
【0038】
このスライド装置82では、走行モータ8221を駆動すると、この走行モータ8221の駆動力が伝達された歯車列8223と、ラック8222との噛合によって、コンベア駆動装置80の装置本体801が駆動出力歯車802とともに商品受台70の底板75に対して左右方向に移動することになり、該商品受台70が受取位置に配置された場合に商品陳列棚50の各商品搬出部52に対してコンベア駆動装置80を択一的に対向させることができるようになる。
【0039】
スライド装置82によるコンベア駆動装置80の移動は、コラム位置検出手段824によってその位置が検出される。コラム位置検出手段824は、商品受台70が受取位置にある状態において、コンベア駆動装置80を適宜移動させ、駆動出力歯車802を後退移動させた際に当該駆動出力歯車802を商品搬出部52の駆動伝達歯車55に歯合させることのできる位置(以下、単に駆動位置と称する)を検出するものである。このコラム位置検出手段824は、範囲規定ユニット8241、パルスエンコーダ8242、コラム識別部材8243およびコラムセンサ8244を備えている。
【0040】
範囲規定ユニット8241は、商品受台70に対するコンベア駆動装置80の移動範囲を検出するものである。本実施の形態では、図7に示すように、コンベア駆動装置80の装置本体801に設けた光学式の原点センサ8241aと、商品受台70の左右方向に沿って底板75に設けたレール部材8241bとを備えて構成してある。原点センサ8241aは、例えば互いに対向する投光部及び受光部を有し、投光部から照射した光が受光部に入射された場合と、投光部からの照射光が遮られた場合とで検出信号が反転するものである。レール部材8241bは、原点センサ8241aの投光部と受光部との間に立設させた長尺の遮光部材であり、コンベア駆動装置80が商品収納コラム51に対向する位置に配置されている場合にのみ投光部から受光部への照射光を遮るように突出高さを変化させてある。
【0041】
パルスエンコーダ8242は、図7に示すように、上記走行機構822における走行モータ8221の駆動軸8221aに付設してあり、走行モータ8221の回転数に応じたパルスを出力するものである。
【0042】
コラム識別部材8243は、図4、図5および図7に示すように、商品収納コラム51のフロントプレート56に設けてある。コラム識別部材8243は、矩形状に構成した金属製のプレート状部材であり、正面向かって右側に位置する右エッジ8243aが鉛直方向に沿う態様で配設してある。コラム識別部材8243の外表面は、光が照射された場合にこれを良好に反射できるように例えば平滑に構成してある。
【0043】
コラムセンサ8244は、図7に示すようにコンベア駆動装置80の装置本体801に設けてある。コラムセンサ8244は、例えば同一平面上に投光部及び受光部を有し、投光部から照射した光が反射して受光部に入射した場合と、投光部から照射した光が受光部に入射しない場合とで検出信号が反転するものである。
【0044】
このコラム位置検出手段824によってコンベア駆動装置80の移動位置を検出する場合には、商品受台70が受取位置にある状態において、コンベア駆動装置80を商品受台70の右端に位置する部位に配置させた後、走行モータ8221の駆動により、コンベア駆動装置80を商品受台70の左端に位置する部位まで順次移動させる。これら右端および左端の位置は、範囲規定ユニット8241の原点センサ8241aによって検出される。この間のコンベア駆動装置80の移動距離は、右端を原点としたパルスエンコーダ8242の出力パルス数として表すことができる。一方、コラムセンサ8244は、各商品収納コラム51の商品搬出部52に設けたコラム識別部材8243を検出するたびに検出信号が反転することになる。従って、コラムセンサ8244の検出信号が反転する位置において都度出力パルスの累積数を対応付ければ、各商品搬出部52の位置を右端(原点)位置からの出力パルス数として特定することができる。
【0045】
上記収容庫4には、図3に示すように、商品受台70の移動域において最下段に位置する商品陳列棚50よりも下方となる部位に金属製の防盗板90が設けてある。防盗板90は、商品受台70の上方域を覆うのに十分な大きさを有し、かつ多数の通気孔(図示せず)を有した板状を成すもので、その一端縁部の両側から突出する開閉支持軸90aをそれぞれ収容庫4の内壁手前側部分に支承させることにより、該開閉支持軸90aの軸心回りに揺動することが可能である。図には明示していないが、防盗板90と本体キャビネット1との間には、該防盗板90の他端縁部を常時上方に揺動させる方向に付勢するための開放復帰バネ部材を介在させてある。
【0046】
この防盗板90は、他端縁部を上方に向けて起立させた状態において商品受台70の移動域を開放し、上述したそれぞれの受取位置から取出位置までの間の商品受台70の移動を許容する。この状態から、商品受台70が取出位置に配置された場合には、図示していないリンク機構を通じて防盗板90が下方に揺動し、上述した開放復帰バネ部材(図示せず)の弾性力に抗して防盗板90が他端縁部を奥方に向けて略水平に配置され、さらに防盗板施錠装置(図示せず)によって施錠されると当該水平状態が維持されることになる。防盗板90が水平状態に維持された状態においては、商品受台70の上方域が当該防盗板90によって覆われることになり、収容庫4において商品陳列棚50に商品が陳列される領域と、取出位置に配置された商品受台70を収納する領域とを相互に仕切ることができるようになる。但し、防盗板90の通気孔により、収容庫4の内部に発生する対流を阻止することはない。さらに、水平状態において防盗板施錠装置が解錠されると、上述した開放復帰バネ部材(図示せず)の弾性力によって防盗板90が再び立設された状態に復帰し、商品受台70の移動域が開放されるようになる。
【0047】
図8は上述した商品収納装置における制御系を示すブロック図である。商品収納装置の制御部100には、受台駆動装置73、受台位置検出手段74、スライド装置82、コラム位置検出手段824およびコンベア駆動装置80が接続してある。さらに制御部100には、リモコン102、コラム状態記憶手段103、課金部221および商品選択ボタン227が接続してある。
【0048】
リモコン102は、商品収納装置の管理者などが、商品収納コラム51の構成を変更した場合の設定を行うための入力部であり、外扉2の内側などに装備されている。本実施の形態においては、図5に示す連結状態あるいは切離状態に切り換えた場合の設定を行うものである。このリモコン102は、図には明示しないが、各種入力キーおよび設定内容などを表示する表示部を備えている。
【0049】
コラム状態記憶手段103は、主として本体キャビネット1の内部に設置した全ての商品収納コラム51の位置を記憶するものであり、本実施の形態においては、商品収納コラム51の位置とともに、リモコン102からの入力に基づいて商品収納コラム51の連結状態および切離状態を記憶する。コラム状態記憶手段103に記憶される商品収納コラム51の状態は、コラム番号に基づいて記憶される。このコラム番号は、商品収納コラム51を管理するために割り当てられるものであり、商品陳列棚50に商品収納コラム51を配置した後、コラム位置検出手段824によって全ての商品収納コラム51の位置を検出した場合に、例えば左端の商品収納コラム51から順に割り当てられる。
【0050】
また、制御部100は、選択コラム設定手段104および駆動コラム選択手段105を有している。選択コラム設定手段104は、RAM、ROMなどのメモリ101に予め格納したプログラムに従って、さらにはリモコン102からの入力、およびコラム状態記憶手段103に予め記憶されたコラム状態に従って、商品選択ボタン227の押下操作が有効となる商品収納コラム51の設定処理を行う。具体的には、連結状態とした商品収納コラム51から、商品選択ボタン227による商品の選択が有効となる商品収納コラム51を設定する処理を行う。
【0051】
選択コラム設定手段104による設定処理は、図5(b)に示す連結状態に商品収納コラム51の構成を変更した場合、管理者がリモコン102によって、連結状態とした商品収納コラム51のコラム番号を入力することにより実行される。連結状態とした商品収納コラム51のコラム番号が入力されると、選択コラム設定手段104は、連結状態の何れか一方の端の商品収納コラム51のコラム番号を、商品選択ボタン227による商品の選択が有効となるコラム番号として設定する。すなわち、連結状態の何れか一方の端の商品収納コラム51に対し、商品選択ボタン227による商品の選択を有効化する。
【0052】
具体的には、図9に示すように、商品陳列棚50に商品収納コラム51が8列配置されている場合、この商品収納コラム51のコラム番号“1〜8”が割り当てられている。このうち、コラム番号“1〜3”の商品収納コラム51、およびコラム番号“5,6”の商品収納コラム51が連結状態としてリモコン102によって入力された場合は、連結状態の何れか一方の端の商品収納コラム51であり、ここでは最小であるコラム番号“1”およびコラム番号“5”が商品選択ボタン227によって選択されるコラム番号として設定される。
【0053】
そして、連結状態とされ商品収納コラム51のコラム番号、および商品選択ボタン227による選択が有効化された商品収納コラム51のコラム番号は、コラム状態記憶手段103に記憶される。
【0054】
なお、商品収納コラム51を連結状態とした場合には、コラム位置の検出処理を行う必要がある。すなわち、コラム位置検出手段824によって商品収納コラム51の位置を検出する。特に、図5(b)に示すように商品収納コラム51を連結状態とする場合は、隣接する商品収納コラム51を相対的に近接させるため、商品収納コラム51の左右方向の間隔が変わることになる。具体的には、図9に示すように連結状態の各商品収納コラム51は間隔Xが短くなってコラムセンサ8244によって検出するパルス数が少なり、連結状態の端の商品収納コラム51と、分離状態にある商品収納コラム51とは間隔Xが長くなってコラムセンサ8244によって検出するパルス数が多くなる。これにより、商品収納コラム51の間隔が様々となるから、スライド装置82の制動などに影響がないように商品収納コラム51の位置を検出して各商品収納コラム51の間隔Xを予め知ることが望ましい。
【0055】
また、駆動コラム選択手段105は、RAM、ROMなどのメモリ101に予め格納したプログラムに従って、さらにはコラム状態記憶手段103に予め記憶されたコラム状態に従って、連結状態とした商品収納コラム51において、コンベア駆動装置80の駆動出力歯車802を噛合させる商品搬出部52を選択する処理を行う。本実施の形態においては、駆動コラム選択手段105の処理を商品販売時に実行している。
【0056】
図10は駆動コラム選択手段が実行する処理を示すフローチャートである。まず、課金部221に対して入金があって(ステップS1:Yes)、有効に設定された商品選択ボタン227が押下されて商品が選択され(ステップS2:Yes)、かつ、選択された商品を収納する商品収納コラム51が連結状態とされている場合(ステップS3:Yes)、駆動コラム選択手段105は、連結状態とした商品収納コラム51の個数を2で割る(ステップS4)。次いで、ステップS4において余りがある、すなわち連結状態とした商品収納コラム51の個数が奇数である場合(ステップS5:Yes)、駆動コラム選択手段105は、商の数に1を足した数によって連結した端から数えた商品収納コラム51の座標(コラム番号)を有効とする。一方、ステップS4において余りがない、すなわち連結状態とした商品収納コラム51の個数が偶数である場合(ステップS5:No)、駆動コラム選択手段105は、商の数によって連結した端から数えた商品収納コラム51の座標(コラム番号)を有効とする。次いで、駆動コラム選択手段105は、有効とした座標をコンベア駆動装置80の移動位置に定め(ステップS8)、この定めた座標にコンベア駆動装置80を移動して商品搬出部52を駆動する(ステップS9)。これにより、連結した商品収納コラム51の商品搬出部52は、動力が与えられた場合に相互に連動されるため、並設する商品収納コラム51に渡って収納された商品が搬出されることになる。そして、商品受台70を取出位置に移動することで(ステップS10)、利用者が商品を取り出せるようになる。
【0057】
すなわち、上述した商品収納装置においては、商品選択ボタン227が押下されて商品が選択され、この選択された商品を収納する商品収納コラム51が連結状態とされている場合に、連結状態が奇数であればその中央の商品収納コラム51の商品搬出部52にコンベア駆動装置80からの動力が与えられるため、1つのコンベア駆動装置80から与えられる動力が、連結状態とした商品搬出部52の個数に対して少ない数の商品搬出部52を経て伝達されることになる。一方、連結状態が偶数であれば中央の商品収納コラム52の1つ、すなわち中央の2つの商品収納コラム52のうちの何れか一方であって、中央に最も近い商品収納コラム52にコンベア駆動装置80からの動力が与えられるため、1つのコンベア駆動装置80から与えられる動力が、連結状態とした商品搬出部52の個数に対して少ない数の商品搬出部52を経て伝達されることになる。この結果、連結状態の端の商品搬出部52から全ての商品搬出部52を経て動力を伝達する従前の場合と比較して、商品搬出部52に伝達される動力の損失が抑えられるので、商品を搬出できる動力を各商品搬出部52に伝達することが可能となり、商品の搬出動作を安定させることができる。
【0058】
しかも、連結状態の中央もしくは中央に最も近い商品収納コラム51の商品搬出部52にコンベア駆動装置80から動力を与えるため、連結状態の両端の商品搬出部52に伝達される動力が略等しくなることから、動力伝達のバランスが良く、商品の搬出動作をより安定させることができる。また、連結状態の中央もしくは中央に最も近い商品収納コラム51の商品搬出部52にコンベア駆動装置80から動力を与えるため、該コンベア駆動装置80に設けた商品取込部材804を、連結状態の商品収納コラム51に渡って収納された商品の中央付近に配置することが可能になる。これにより、商品取込部材を商品受台70の両側壁71,71の間に渡る長さにして設けることなく、コンベア駆動装置80の左右寸法とほぼ同じ長さに小型化した商品取込部材804によって、商品の搬出を補助することができる。
【0059】
なお、上述した駆動コラム選択手段が実行する処理においては、連結した中央、もしくは中央に最も近い商品搬出部52にコンベア駆動装置80からの動力が与えているが、これに限らない。例えば、商品選択ボタン227によって選択された商品を収納する商品収納コラム51に設けた商品搬出部52が3つ以上で連結状態とされている場合に、この連結状態の両端の商品搬出部52に挟まれた1つの商品搬出部52にコンベア駆動装置80からの動力が与えるようにしても、連結状態の端の商品搬出部52から全ての商品搬出部52を経て動力を伝達する従前の場合と比較して、商品搬出部52に伝達される動力の損失が抑えられるので、商品を搬出できる動力を各商品搬出部52に伝達することが可能となり、商品の搬出動作を安定させることができる。
【0060】
また、上述した商品収納装置は、商品収納コラム51が連結状態とされた場合に、この連結状態の何れか一方の端の商品収納コラム51に対し、商品選択ボタン227による商品の選択を有効化するようにしている。このため、連結状態の両端の商品収納コラム51を除くようにして、中央(もしくは中央に最も近い)商品搬出部52、または両端の商品搬出部52に挟まれた1つの商品搬出部52にコンベア駆動装置80からの動力が与えるようにしても、商品選択ボタン227によって商品を選択する設定を、連結する一方の端の商品収納コラム51にすることができる。このように、商品収納コラム51を連結状態にした場合に、端の何れか一方の商品収納コラム51を選択する設定は、連結状態とした搬出手段の数や場所が変わっても同様の設定であるから、装置に不慣れな管理者でも容易にできるものである。したがって、コンベア駆動装置80からの動力が与える商品収納コラム51が、連結状態の両端の商品収納コラム51を除くように選択されても、商品選択ボタン227によって商品を選択する設定を容易に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の実施の形態である商品収納装置を示した正面図である。
【図2】図1に示した商品収納装置の平断面図である。
【図3】図1に示した商品収納装置の平断面図である。
【図4】図1に示した商品収納装置の商品収納コラムの斜視図である。
【図5】図4に示した商品収納コラムの分離・連結状態の正面図である。
【図6】図1に示した商品収納装置に適用する商品受台を駆動するための受台駆動装置を示す斜視図である。
【図7】商品受台および商品収納コラムを示す側断面図である。
【図8】図1に示した商品収納装置の制御系を示すブロック図である。
【図9】図1に示した商品収納装置の商品収納コラムの選択およびコラム位置検出手段による検出を示す図である。
【図10】図1に示した商品収納装置の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0062】
51 商品収納コラム
52 商品搬出部
53a,53b ローラ
54 搬送ベルト
55 駆動伝達歯車
55a 嵌合孔
56 フロントプレート
57 連結部材
70 商品受台
73 受台駆動装置
74 受台位置検出手段
80 コンベア駆動装置
802 駆動出力歯車
82 スライド装置
824 コラム位置検出手段
100 制御部
101 メモリ
102 リモコン
103 コラム状態記憶手段
104 選択コラム設定手段
105 駆動コラム選択手段
227 商品選択ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
並設された商品収納コラムの個々に設けられ、動力が与えられた場合に前記商品収納コラムから商品を搬出するように作動する搬出手段と、
少なくとも2つの搬出手段に対して択一的に接続するよう移動可能に設けられ、任意の搬出手段に対して接続された場合に該搬出手段に動力を与えることが可能となる駆動手段と、
前記商品収納コラムに収納された商品を選択する商品選択手段と、
前記商品選択手段によって商品が選択された場合に該商品を収納する商品収納コラムに設けた搬出手段に対して前記駆動手段を接続させる移動手段と、
隣接する搬出手段を連結して相互に連動させる連結状態、あるいは前記連結状態を切り離した切離状態とする動力伝達手段と
を備え、
商品が収納された商品収納コラムの搬出手段に前記駆動手段を接続させて動力を与えることにより商品を搬出する商品収納装置において、
選択された商品を収納する商品収納コラムに設けた搬出手段が3つ以上で連結状態とされている場合に、この連結状態の両端の搬出手段に挟まれた1つの搬出手段に前記駆動手段を接続させる駆動コラム選択手段を備えたことを特徴とする商品収納装置。
【請求項2】
前記駆動コラム選択手段は、選択された商品を収納する商品収納コラムに設けた搬出手段が3つ以上の奇数で連結状態とされている場合に、この連結状態の中央の搬出手段に前記駆動手段を接続させる一方、選択された商品を収納する商品収納コラムに設けた搬出手段が3つ以上の偶数で連結状態とされている場合に、この連結状態の中央の搬出手段の1つに前記駆動手段を接続させることを特徴とする請求項1に記載の商品収納装置。
【請求項3】
前記搬出手段が連結状態とされた場合に、この連結状態の何れか一方の端の商品収納コラムに対し、前記商品選択手段による商品の選択を有効化する選択コラム設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の商品収納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−176734(P2008−176734A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−11868(P2007−11868)
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【出願人】(000237710)富士電機リテイルシステムズ株式会社 (1,851)
【Fターム(参考)】