説明

問診カードを用いた個人の健康維持・増進のために必要な栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を提供できる健康管理装置と、この健康管理装置を利用した弁当献立方法と、この健康管理装置を利用した弁当を製造・提供する方法

【課題】従来、各メーカーが、食生活の管理を含めた健康管理システムの開発・販売を行っている。例えば、1日の栄養価の摂取量を知る手段として、レーダーチャートを表示するパソコン用のソフトウェアがある。その日に食べた食品の名称と量を入力し、その日に摂取したエネルギー、ビタミン、鉄分、脂質などがレーダーチャートとしてパソコンのディスプレイに表示され、栄養価の摂取量の多寡が判別できるという装置である。
【構成】本発明は、問診カードによる複数項目の情報データを、中央端末、データベース部、情報入出力部、演算・制御部、処理情報記憶部、情報統計処理部などの各ブロック機能部を備えた中央管理装置で処理をし、栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を出力する構造である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、問診カードを用いた個人の健康維持・増進のために必要な栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を提供でき、さらに、栄養補助食品・機能性食品・漢方生薬(以下、サプリメントとする)の調合・分包や医師の診断補助ツールとしての利用も可能とした健康管理装置と、この健康管理装置を利用した弁当献立方法と、この健康管理装置を利用した弁当を製造・提供する方法である。
【背景技術】
【0002】
健康の条件の一つとして、身体細胞の正常な代謝活動が求められる。そのためには、必須栄養素の適切な摂取に、密接な関係がある。生活習慣病といわれる代謝異常の病気の原因も必須栄養素の欠乏が大きく関与していることは、明らかにされている。
【0003】
いままでの栄養管理ソフトは、カロリー栄養素に重点をおいた栄養管理ソフトであり、身体細胞の正常な代謝活動に求められる必須栄養素に重点をおいた栄養管理機能がない。
【0004】
また、望ましい個人の栄養素の摂取量において、健康維持に最低限必要な栄養所要量の目安は、研究機関から示されているが、個人の健康増進あるいは糖尿病・高血圧・ダイエット・スキンケア等個人の健康・美容目的を達成するための栄養所要量の範囲目安が示されていない。特に連携し合って働く必須栄養素の摂取バランスを考慮した所要設定はされていない。
【0005】
また、栄養摂取量の計算において、摂取した食物を入力することによって、研究機関から示されている各食物の栄養価データに基づき計算されているが、同じ食物名でも、各国各地域の土壌の成分によって作られる食物の栄養価は異なり、また自然環境による食物の栄養価の変動があることを考慮されてない。
【0006】
また、加工食品の生産、いいかえれば工業的に生産されるものが多くなっているが、加工食品は、加工段階でいろいろな食品添加物が使用される。例えば、醤油、砂糖、梅干、漬物、牛肉や豚肉の切身、食肉、魚肉ハム、麺類、食用油、ミカンの缶詰、ジュースに至るまで、ほとんどの人が毎日食べている食品には、腐敗防止剤、調味料、香料、漂白剤、結着剤、発色剤等の添加物が使用されている。これらの添加物は、体内のカルシウム等の栄養素を急激に除去してしまい、栄養障害を招く。
【0007】
このような食品公害の被害を最小限にとどめ、いかに健康維持・増進をしていくかという具体的な情報提供手段がない。
【0008】
環境汚染等の影響で食物の栄養価の低減や、食品汚染、食品添加物による食品公害が招く栄養障害等を考えると、人の健康にとってサプリメントは、大きな役割を担う時代になり、多くの人たちが飲用しているが、本当に自分の身体に必要な栄養素や機能成分が含まれているかどうかの知識をもたずに飲用している場合が多い。
【0009】
こうした時代背景の中、オーダーメードサプリメントシステム、すなわち、生活習慣や自覚症状の問診カードを行い、個人の体質や栄養状態を推測して、適切なサプリメントを選択するシステムの需要は高まっている。
【0010】
このようなシステムの、問診カードから体質や栄養状態を推測するに至る分析方法は、問診カードによって選択された自覚症状と関連のある欠乏栄養素を集計しているものであるが、人の症状には、欠乏栄養素のほか、自律神経の状態、精神(心)の状態、臓器・器官等複数の要因が存在しているため、より精度の高い健康分析を行なうためには、これらの要因の相関関係の分析が必要となる。
【0011】
また、サプリメントは、必須栄養素を補う目的の栄養補助食品と、臓器機能を活性化する目的の機能性食品と主に2種類に分類ができるが、従来の分析方法では、基本的には、栄養補助食品の選定しかできず、機能性食品の選定まではできない。
【0012】
また、個人が、選定された栄養補助食品を飲用する場合、その栄養補助食品に含まれる栄養素の吸収性が低い場合は、期待する効果が出ない場合が多く、その栄養素の吸収性を高めるための手段の提供も無い。
【0013】
さらに、治療が必要か否かの判定機能がないために、実際に健康改善を目的として利用する場合は、治療の開始を遅らせてしまう恐れもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、前項[従来の技術]に記載するところの課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、問診カードを用いて、精度の高い健康予防管理を行なうために、健康と栄養、それと関連する様々な要素を体系化した健康管理装置の提供をすることであり、
その提供により、「健康づくりの国民運動化(ポピュレーションアプローチ)」と、医師による「網羅的・体系的な保健サービス(ハイリスクアプローチ)」を融合させた本健康管理装置が、健康予防の推進という社会的とりくみに対しての役割を果たし、
また、個人が、日々の生活の中で自然な形で、「肉体的健康」はもちろんのこと、「精神的健康」「経済的健康」「社会的健康」「家庭的健康」「自然環境的健康」、この全ての健康にも意識が傾き、楽しさのある健康管理の実践を可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
請求項1の発明は、身体細胞の正常な代謝活動に必要な必須栄養素に着目し、問診カードによりその必須栄養素の確実な摂取と吸収性を高める手段の分析を行なう健康管理装置の提供を意図する。
【0016】
この目的を達成するために、個人の問診カードの情報データから体内情報の分析を、中央管理装置の演算・制御部の各プログラムによって行なうが、この問診を、2種類提供する。
【0017】
一つ目の問診を、「健康意識問診」とする。そして、この問診の回答方法として、個人の意識、興味、関心、欲望等(以下、意識情報という)、心の根底に潜んでいる意識をポイントとして行ない、提供された三つの選択肢、(1)はっきりした意識があれば <はい>、(2)全く意識がなければ <いいえ>、迷った場合には <わからない>、と回答をすることで、前記、個人の意識情報を客観的に判断できるようにすることを最大の目的とした問診である。
【0018】
二つ目の問診を、「健康意識満足度問診」とする。この問診は、個人の「肉体的健康」の他、「精神的健康」「経済的健康」「社会的健康」「家庭的健康」「自然環境的健康」に対する意識満足度を問う問診である。
【0019】
そして、個人の常日頃の意識は、健康を管理する上で、大切な要因のひとつであり、その意識情報を導く手段として意識情報判定システムを中央管理装置に設置した。
【0020】
意識情報判定システムでは、以下の仮想数式を、演算・制御のベースとした。
【0021】
Y=aX
ここで、Yは、反応・行動結果
Xは、刺激・言語、行動、食品、環境の選択
aは、意識・興味・関心・個人の生命情報(=前記、意識情報に該当)
以上の仮想数式において、例えば、勉強に意識や興味のない子供は、当然ながら前記aの意識情報値は、マイナスである。この子供に対して勉強という行為を強制し刺激を与えることは、前記Xの刺激値はプラスとなる。この刺激値を増大させればさせるほど、前記Yの行動結果値はマイナスを増大させ、落ちこぼれ、引きこもり、非行等の基となる。
行動(X)には、行動の意図・目的があり、その行動に対しての結果(Y)を達成するためには、本人の意識情報(a)が大きな要因となる。
【0022】
そして、健康管理においても、例えば、肩こりがある人が、肩こりを治すという行動結果(Y)を求めるために、肩こりを改善する栄養管理や体操という行動(X)を行なった場合、その行動(X)が個人にとって適切な行動だった場合、行動に求めた目的である、肩こりを治すという結果(Y)が導き出される。すなわちY=Xが成立する。
【0023】
しかしながら、行動(X)に対して、思ったとおりの結果(Y)になる、すなわちY=Xが成立するのは、今までの健康管理においても、社会生活においても少ないのが現状である。多くの場合、行動(X)に対して、思わぬ結果(−Y)になり、「こんなはずではなかった」等という、Y=Xが成立しない現象が起きる。
【0024】
これは、意識情報(a)のベクトルが分からないために、個人にとって適切な行動(X)が導き出せないためである。
【0025】
これからの健康予防管理は、物質面だけでなく、個々に異なる意識情報(a)をデータ化し、個人の望む目的(Y)に合わせて、適切な行動処方(X)を提供することが、必要となる。
【0026】
意識情報判定システムとは、個人の望む目的を達するために、適切な行動処方を導き出すシステムである。
【0027】
このような、仮想数式Y=aXを演算・制御のベースとした、意識情報判定システムを具備して、
請求項1は、問診カードによる複数項目の情報データが、家庭用端末に入力され、医療用端末、サロン用端末等の端末機を経由して、中央管理装置の中央端末に送信される。この中央端末内部では、個人情報保護を配慮して、問診カードの情報データの個人を特定できる住所・氏名等の情報のみを消去し、代わりに診断IDを自動発行している。これにより、一般端末以外には個人を特定できる情報は存在しない。
【0028】
中央管理装置には、データベース部、情報入出力部、演算・制御部、処理情報記憶部、情報統計処理部等の各ブロック機能部を設置してある。
【0029】
前記情報入力部から取り入れられた情報データは、演算・制御部に具備された各プログラムによって処理され、処理データとして処理情報記憶部によって保管される。
【0030】
前記処理情報記憶部に保管されたデータは、個人情報統計処理部に送信され、過去の統計処理データと統計処理をされ、新たな統計処理データとして保管されるとともに、総合情報統計処理部にも送信され、過去の個人以外の個人データとも統計処理され保管される。
【0031】
さらに、情報統計処理部で保管されたデータは、情報出力部に送信され、個人に必要な栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を出力する構成である。
【0032】
前記演算・制御部には、次の「1」〜「8」のプログラムを搭載することを特徴とした問診カードを用いた個人の健康維持・増進のために必要な栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を提供できる健康管理装置であって、
「1」 栄養所要量算出プログラムは、連携して機能する必須栄養素の関連データをベースに、性別・年齢・身長・体重・運動量・ライフスタイル等による健康維持に必要な基本栄養所要量の設定と個人の健康増進あるいは糖尿病・高血圧・ダイエット・スキンケア等個人の健康・美容目的を達成するための改善栄養所要量や改善機能成分所要量の範囲設定をするプログラム。
【0033】
「2」 地域別食材栄養情報プログラムは、各国各地域の土壌の成分によって作られる食物の栄養価は異なり、また自然環境による食物の栄養価の変動があることから、各国各地域別の食物の栄養価情報を常に調査し記憶させ、その記憶データに基づき正確な食物栄養価情報を提供するとともに、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、個人に最も効率的な栄養摂取が可能な地域の食物選定をするプログラム。
【0034】
「3」 臓器機能バランス分析プログラムは、身体における臓器・器官の機能率やバランスは、栄養素の消化吸収・自律神経の状態・自覚症状・病気等の「肉体的健康」の他、精神(心)の状態・ストレッサー・性格形成・感情・意識・行動等、言い換えれば、「精神的健康」「経済的健康」「社会的健康」「家庭的健康」「自然環境的健康」において様々な影響を与えていることから、臓器・器官機能やそのバランスと関連する様々な項目の相関関係をデータ化し、身体の臓器器官を経絡の概念を用いて12分類し、12分類した各臓器器官の機能率及び臓器器官バランスの分析をするプログラム。
【0035】
そして、この分析をする12分類した臓器は、下記の12とする構成であって、「肺」「心臓・血管」「心臓」「小腸」「泌尿・リンパ管」「大腸」「胃・膵臓」「肝臓・生殖器・神経」「腎臓・副腎」「脳・膀胱」「胆嚢」「胃」とする。
【0036】
「4」 栄養素吸収性分析プログラムは、例えば、栄養所要量設定に基づいて栄養補給をしたとしても、個人の臓器器官の機能率やバランスにより栄養素の吸収性が個々に異なることから、個人の栄養素の吸収性を分析し、その吸収性を高めるための食品機能成分の選定をするプログラム。
【0037】
「5」 体内残留毒素分析プログラムは、食品汚染、食品添加物の害によりアトピー等のアレルギー性の病気が急増していることから、加工食品等の食品に含まれるアレルギー物質に関する記憶データに基づき、それを摂取した場合の体内残留毒素量の算出をし、その残留毒素を排泄するために必要な栄養素と機能成分の量を分析するとともに、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、摂取が望ましくない食品の選定をするプログラム。
【0038】
「6」 献立作成プログラムは、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、個人に最適な献立を自動作成するとともに、その献立を摂取したと仮定した時に、個人が目的を達成するために必要な栄養所要量及び機能成分所要量が満たされていない場合は、不足する栄養素量及び機能成分量の算出をするプログラム。
【0039】
「7」 サプリメント調合プログラムは、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、個人に最適な栄養補助食品及び機能性食品の調合をするプログラム。
【0040】
「8」 検査異常改善プログラムは、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、医師等の専門家が必要と判定された場合には、その情報を提供するとともに、医療機関等で行った検査データの正常範囲値の記憶データに基づき、入力された検査結果が異常である場合には、その改善に必要な栄養素と機能成分の選定をするプログラム。
【0041】
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成することと、本健康管理装置を利用して、個人の住んでいる環境やライフスタイルに適した最適な栄養管理、病気予防、保健医療の軽減化、国家財政の健全化等を、食生活を介して達成することを意図する。
【0042】
この目的を達成するために、中央管理装置に店舗別食材マスタを具備し、この店舗別食材マスタの中には、各地域のスーパー名とそのスーパーの扱っている食材データが保管されている。
【0043】
また、個人の生活に必要不可欠なスーパー等を利用し、個人やその家族が、簡単に気軽にできる健康管理の実践手段を提供する。
【0044】
個人が、家庭用端末から、個人の住んでいるところから一番近いスーパー、または、望むスーパーを選択すると、その選択されたスーパーで扱っている食材を使用して、問診カードから分析された個人の体内情報に基づき、献立が作成される。
さらに、その献立に基づいた弁当の製造を希望か献立に基づいた食材セットの購入を希望かを選択し、それを取りに行く時間指定を行い、選択したスーパーに送信する。
【0045】
データを送信されたスーパーは、店舗用端末からその情報を得て、個人に有益な献立方法を提供する。
【0046】
請求項2は、請求項1に記載の問診カードを用いた個人の健康維持・増進のために必要な栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を提供できる健康管理装置において、
前記演算・制御部にある「1」〜「8」のプログラムにより処理されたデータを基に、個人の住んでいる環境に適した最適な健康管理装置を利用した弁当献立方法。
【0047】
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成することと、不幸にも疾病を抱える状況や、その危険性があり、食事療法が要求される場合、または、特定の食事やケアが必要とされる状況下で、これらの食事を確実に配達するシステムを、本健康管理装置を利用して達成することを意図する。
【0048】
この目的を達成するために、中央管理装置に店舗別食材マスタを具備し、この店舗別食材マスタの中には、各地域の弁当宅配業者とその弁当宅業者の扱っている食材データが保管されている。
【0049】
また、食事療法等が必要な状況下にある人たちが、安心して希望もちながら実践できる健康管理手段を提供する。
【0050】
個人が、家庭用端末から、個人の住んでいるところから一番近い弁当宅配業者、または、望む弁当宅配業者を選択すると、その選択された弁当宅配業者で扱っている食材を使用して、問診カードから分析された個人の体内情報に基づき、献立が作成される。
さらに、その献立に基づいた弁当の製造を希望か献立に基づいた食材セットの購入を希望かを選択し、宅配時間の指定を行い、選択した弁当宅配業者に送信する。
【0051】
データを送信された弁当宅配業者は、店舗用端末からその情報を得て、個人に弁当あるいは食材セットを宅配する。
【0052】
請求項3は、請求項1に記載の問診カードを用いた個人の健康維持・増進のために必要な栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を提供できる健康管理装置において、
前記演算・制御部にある「1」〜「8」のプログラムにより処理されたデータを基に、製造された弁当、又は食材と調理方法、又はサプリメントを各個人に宅配する安全と心の配慮を可能とした健康管理装置を利用した弁当を製造・提供する方法。
【発明の効果】
【0053】
人生で最も大切なものは、健康である。もちろん愛情やお金も大切だが、健康がなければ、愛情もお金も個人が望む人生の目的も満足させることは困難になる。
【0054】
この健康とは、「肉体的健康」の他、「精神的健康」「経済的健康」「社会的健康」「家庭的健康」「自然環境的健康」、この全てがある生活である。
【0055】
本健康管理装置は、健康と栄養の他、これに関連する様々な生活行動要素を体系化して、これら全ての健康を享受できる手段を提供し、結果として、個人やその家族が、健康管理という今までの面倒な意識イメージを払拭し、例えば、楽しみながら、夢を叶えながら、自然と個人のケアを追行し、健康生活を送ることを目的としている。
【0056】
これらの利用を通じて、例えば、保健医療の軽減化、国家財政や社会の健全化、地域的な健康管理活動、人の進化にとって、計り知れない恩恵がある。
【0057】
そして、本健康管理装置は、栄養素を含んだ各食材で調理され、かつ各食材及び/又は献立の品書きを行い、この調理品と品書とを各個人に宅配することで、その各食材の内容が、目視と頭で理解可能となることにより、食に対する安全と、心の配慮を可能とした健康管理装置を利用した弁当の宅配方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
図1は、本発明装置の概念を示し、図2は、問診カードの構造を示す。
【0059】
本発明によって提供される、問診カードを用いた個人の健康維持・増進のために必要な栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を提供できる健康管理装置は、各個人が行なった問診カードの情報データを、例えば、家庭用端末19を経由して、中央管理装置1の中央端末13に送信される。この中央端末13内部では、個人を特定できる情報のみを消去して、代わりに診断IDを自動発行している。
【0060】
中央管理装置1には、データベース部11、情報入出力部14、演算・制御部12、処理情報記憶部15、情報統計処理部16等の各ブロック機能部を設置してある。
【0061】
情報入力部141から取り入れられた情報データは、データベース部11にある各データベース111記憶データに基づき、演算・制御部12に具備された各プログラムによって処理され、処理データとして処理情報記憶部15によって保管される。
【0062】
処理情報記憶部15に保管されたデータは、個人情報統計処理部161に送信され、過去の統計処理データと統計処理をされ、新たな統計処理データとして保管されるとともに、総合情報統計処理部162にも送信され、過去の個人以外の個人データとも統計処理され保管される。
【0063】
処理情報記憶部15、個人情報統計処理部161により個人の履歴データは、過去から現在に至るどの期間内でも統計処理ができるようになっている。
【0064】
情報統計処理部16で保管されたデータは、情報出力部142に送信され、再び中央端末13を経由して庭用端末19に分析結果として表示される。
【0065】
演算・制御部12に具備された各プログラムにおいて、
栄養所要量算出プログラム121は、連繋して機能する必須栄養素の関連データをベースに、性別・年齢・身長・体重・運動量・ライフスタイル等による健康維持に必要な基本栄養所要量の設定と個人の健康増進あるいは糖尿病・高血圧・ダイエット・スキンケア等個人の健康・美容目的を達成するための改善栄養所要量や改善機能成分所要量の範囲設定をするプログラム。
【0066】
地域別食材栄養情報プログラム122は、各国各地域の土壌の成分によって作られる食物の栄養価は異なり、また自然環境による食物の栄養価の変動があることから、各国各地域別の食物の栄養価情報を常に調査し記憶させ、その記憶データに基づき正確な食物栄養価情報を提供するとともに、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、個人に最も効率的な栄養摂取が可能な地域の食物選定をするプログラム。
【0067】
臓器機能バランス分析プログラム123は、身体における臓器・器官の機能率やバランスは、栄養素の消化吸収・自律神経の状態・自覚症状・病気等の「肉体的健康」の他、精神(心)の状態・ストレッサー・性格形成・感情・意識・行動等、言い換えれば、「精神的健康」「経済的健康」「社会的健康」「家庭的健康」において様々な影響を与えていることから、臓器・器官機能やそのバランスと関連する様々な項目の相関関係をデータ化し、身体の臓器器官を経絡の概念を用いて12分類し、12分類した各臓器器官の機能率及び臓器器官バランスの分析をするプログラム。
【0068】
そして、この分析をする12分類した臓器の構成は、「肺」「心臓・血管」「心臓」「小腸」「泌尿・リンパ管」「大腸」「胃・膵臓」「肝臓・生殖器・神経」「腎臓・副腎」「脳・膀胱」「胆嚢」「胃」とする。
【0069】
栄養素吸収性分析プログラム124は、例えば、栄養所要量設定に基づいて栄養補給をしたとしても、個人の臓器器官の機能率やバランスにより栄養素の吸収性が個々に異なることから、個人の栄養素の吸収性を分析し、その吸収性を高めるための食品機能成分の選定をするプログラム。
【0070】
体内残留毒素分析プログラム125は、食品汚染、食品添加物の害によりアトピー等のアレルギー性の病気が急増していることから、加工食品等の食品に含まれるアレルギー物質に関する記憶データに基づき、それを摂取した場合の体内残留毒素量の算出をし、その残留毒素を排泄するために必要な栄養素と機能成分の量を分析するとともに、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、摂取が望ましくない食品の選定をするプログラム。
【0071】
献立作成プログラム126は、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、個人に最適な献立を自動作成するとともに、その献立を摂取したと仮定した時に、個人が目的を達成するために必要な栄養所要量及び機能成分所要量が満たされていない場合は、不足する栄養素量及び機能成分量の算出をするプログラム。
【0072】
サプリメント調合プログラム127は、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、個人に最適な栄養補助食品及び機能性食品の調合をするプログラム。
【0073】
検査異常改善プログラム128は、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、医師等の専門家が必要と判定された場合には、その情報を提供するとともに、医療機関等で行った検査データの正常範囲値の記憶データに基づき、入力された検査結果が異常である場合には、その改善に必要な栄養素と機能成分の選定をするプログラム。
【0074】
また、情報出力部142から中央端末13を経由して送信された出力データは、庭用端末19で次のような表示が可能である。
【0075】
図3−1は、「プロフィール設定画面」で、問診カードのプロフィール情報に基づき入力し、この入力データを、中央管理装置1内の演算・制御部12で、データベース部11の記憶データに基づき、演算・制御(解析)を行い、判定結果表示画面に移行する。
【0076】
図3−2は、「個人の健康チェック画面」で、問診カードの問診情報に基づき入力し、この入力データを、中央管理装置1内の演算・制御部12及び意識情報判定システム17で、この中央管理装置1内のデータベース部11の記憶データに基づいて、演算・制御(解析)を行い、判定結果表示画面に移行する。
【0077】
そして、この判定結果表示画面では、吸収されにくい必須栄養素・必須栄養素を吸収しやすくする機能成分・臓器機能率及びバランス、系統別機能率、老化状態判定(体内コラーゲンの生成能率・皮膚再生能率・SOD生成能率・筋肉生成能率)・嗜好品による身体トラブル発生率等が表示させる。また、分析結果によっては、医療機関紹介が行なわれる。
【0078】
図3−3は、「個人(患者)自身が、医師リストから担当医師を選択し、問診カードで分析された体内情報の結果を送信して、サプリメントの処方箋依頼をし、その処方箋データを確認するまでの画面」で、体内分析情報を、演算・制御部12で、データベース部11の記憶データに基づき、演算・制御(解析)し、サプリメントの調合を行なう。
【0079】
図3−4は、「栄養管理画面」で、体内分析情報を、演算・制御部12で、データベース部11の記憶データに基づき、演算・制御(解析)し、献立の作成を行なう。また、問診カードの摂取食品情報に基づき入力すると、栄養計算がされ、不足する栄養素があれば、体内分析情報により設定された個人の栄養所要量に基づき、サプリメントの調合を行なう。
【0080】
図3−5は、「血液管理画面」で、問診カードの検査情報に基づき入力、この場合、医療機関で行なった血液検査データを、演算・制御部12で、データベース部11の記憶データに基づき、演算・制御(解析)し、その結果が異常である場合には、適切な専門医の紹介や改善に必要な栄養素と機能成分の選定を行なう。
【0081】
また、血液検査データの他、尿、便等の検査データの入力も可能である。
【0082】
実施形態例に先立ち、次の補足説明をする。
【0083】
(1)本発明の中央管理装置1のデータベース部11に記憶されている記憶データの一例
図4−1は、本発明に記憶されている、栄養素の概念を示す。
【0084】
本発明は、栄養素を、カロリー栄養素と代謝栄養素に分類し、さらに、代謝栄養素を、必須栄養素と非必須栄養素に分類して、各栄養素名を整理した記憶データを持つ構造である。
【0085】
本発明は、カロリー栄養素はもちろんのこと、身体細胞の正常な代謝活動に必要な必須栄養素の摂取と吸収性に、特に主眼をおいている。
【0086】
図4−2−1及び図4−2−2は、本発明に記憶されている、必須栄養素の名称と働きを示す。
【0087】
図4−3は、本発明に記憶されている、必須栄養素の連携図を示す。そして、本発明は、必須栄養素の連携関係と、またその連携強度を記憶データに持つ構造である。
【0088】
図4−4は、本発明に記憶されている、身体症状の要因関係の概念を示す。そして、本発明は、身体に現れる症状の、複数の要因の相関関係と栄養素との関係を記憶データに持つ構造である。
【0089】
図4−5は、本発明に記憶されている、機能成分名と生理活性作用を示す一例である。
【0090】
本発明は、身体に現れる症状の、複数の要因の相関関係と機能成分との関係を記憶データに持つ構造である。
【0091】
(2)意識情報判定システムについて
図5−1は、本発明に記憶されている、意識情報の判定のための数式Y=aX(仮想数式)を示す。
【0092】
本発明は、個人の常日頃の意識は、健康を管理する上で、大切な要因のひとつであると考え、その意識情報を導き、個人に適切な行動処方を提供する手段としてY=aXという仮想数式を、意識情報判定システム17の演算・制御のベースとしている。
【0093】
図5−2は、本発明に記憶されている、行動処方を決める概念図である。そして、本発明は、個々に異なる個人の意識情報を導き、個人に適切な行動処方を提供するものであり、その行動処方のパターンを決める概念図である。
【0094】
例えば、記憶されている、行動処方のパターン認識は、以下の通り。
【0095】
◎ パターンAの場合、「肉体的健康」は問題ないが、「その他の健康」のいずれかに問題が見られる。
【0096】
◎ パターンBの場合、「肉体的健康」も「その他の健康」も問題ない。
【0097】
◎ パターンCの場合、「肉体的健康」に問題があり、「その他の健康」には問題がない。
【0098】
◎ パターンDの場合、「肉体的健康」も「その他の健康」も問題がある。
【0099】
そして、図中において、矢印(→)は、行動処方の提供順序を示す。
【0100】
尚、前記「その他の健康」とは、「精神的健康」「経済的健康」「社会的健康」「家庭的健康」「自然環境的健康」を示す。
【0101】
(3)問診の一例について
この問診について、本発明は、2種類の問診カテゴリーを提供する。
【0102】
◎ 一つ目の問診は、「健康意識問診」で、個人の意識情報を加味した肉体的健康に関する分析に使用する問診である。
【0103】
◎ 二つ目の問診は、「健康意識満足度問診」で、主に肉体的健康以外の、健康要素の分析に使用する問診である。
【0104】
◎ この問診の回答に関しては、一つ目の「健康意識問診」だけでもよい。
【0105】
図6−1〜図6−4は、本発明の「健康意識問診」の一例を示したものである。そして、この問診の回答方法として、個人の意識情報をポイントとして行ない、提供された三つの選択肢、(1)はっきりした意識があれば <はい>、(2)全く意識がなければ <いいえ>、迷った場合には <わからない>、と回答をすることで、前記、個人の意識情報を客観的に判断できるようにすることを最大の目的とした問診である。
【実施例】
【0106】
以下、実施形態例を説明する。
【0107】
図7は、本発明の実施形態例の動作概要フローチャートである。
【0108】
図7の(S1)から(S4)は問診カードの各項目であるが、以下、具体的に説明する。
【0109】
(S1)において、プロフィール情報が入力される。プロフィール情報としては、例えば、住所、氏名、性別、身長、体重、目的体重、年齢、生活活動指数、目的設定等の入力項目がある。この入力情報で、個人の基本栄養所要量の設定や個人の目的に対する改善栄養所要量と改善機能成分所要量の基本設定がされる。
【0110】
(S2)において、問診情報が入力される。問診は、「健康意識問診」と「健康意識満足度問診」の2種類があり、「健康意識問診」では、個人の意識情報を客観的に判断できるようにすることを最大の目的とした問診であり、意識情報の与える肉体的健康の影響度も解析し、個人の体内情報を分析する。
【0111】
「健康意識満足度」では、「肉体的健康」の他、「精神的健康」「経済的健康」「社会的健康」「家庭的健康」「自然環境的健康」の意識状態の分析と相関関係の分析が行なわれ、上記、「健康意識問診」の分析と合わせて、個人のより細かい行動処方パターンが決定される。
【0112】
(S3)において、検査情報が入力される。検査情報としては、例えば、医療機関で行なう血液検査データ・尿検査データ・便の検査データ等の入力項目がある。この入力情報で、個人の考えられる病名等が分析される。
【0113】
(S4)において、栄養情報が入力される。栄養情報では、摂取した食品名と量を入力する。この入力情報で、(S1)及び(S1)から(S3)の解析結果と合わせて設定された、個人の栄養所要量のデータと合わせて、個人の栄養素の過不足の計算が行なわれる。
【0114】
以上、(S1)から(S4)の入力情報が、中央管理装置1に送信され、演算・制御部12の各プログラム(121から128)によって、体内情報の分析が行なわれ、体内情報分析レポート(S5)が表示される。
【0115】
このレポート表示には、臓器機能率及びバランス及び必須栄養素の吸収性とその吸収性を高めるための機能成分の選定、系統別(循環器系・呼吸器系・・・等)の機能率及びバランス・老化状態・嗜好品による身体トラブル発生率・望ましくない食品の選択・考えられる病名等の体内情報の分析結果が表示される。
【0116】
また、この分析結果によっては、医療機関の紹介(S6)が行なわれる。
【0117】
(S7)において、個人の希望するスーパー名、または、弁当宅配業者の選択をする。これにより、選択したスーパー、または、弁当宅配業者にある食材によって、上記、体内情報分析レポート(S5)に基づき、献立表(S8)が作成される。
【0118】
(S9)において、個人の希望する医師の選択とその選択した医師にサプリメントの処方箋を依頼すると、上記、体内情報分析レポート(S5)に基づき、サプリメント処方箋(S10)が作成される。
【0119】
そして、(S11)において、上記、献立表(S8)やサプリメント処方箋(S10)のデータを送信すると、個人の体内情報の分析結果に基づいた、弁当・食材セット・サプリメントが製造され、宅配される。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】本発明の健康管理装置表す概念図である。
【図2】本発明の問診カードの構造である。
【図3−1】本発明の家庭用端末に表示される、「プロフィール情報の入力画面」と、その「判定結果表示画面」である。
【図3−2】本発明の家庭用端末に表示される、「問診情報の入力画面」と、その「判定結果表示画面」及び「体内情報分析レポートの表示画面」である。
【図3−3】本発明の一家庭用末に表示される、「サプリメント処方箋依頼表示画面」と、個人の担当医を選択する「担当医選択表示画面」及び、医師が発行した「サプリメント処方箋表示画面」である。
【図3−4】本発明の家庭用端末に表示される、「栄養情報の入力画面」と、体内情報分析結果に基づいて作成された、「献立表示画面」である。
【図3−5】本発明の家庭用端末に表示される、「検査情報の入力画面」とその「判定結果表示画面」である。
【図4−1】栄養素の概念図である。
【図4−2−1】必須栄養素の名称と働きを示した表である。
【図4−2−2】必須栄養素の名称と働きを示した表(図4−2−1の続き)である。
【図4−3】必須栄養素の連携図である。
【図4−4】身体症状の要因関係の概念図である。
【図4−5】機能成分名と生理活性作用の一例を示す表である。
【図5−1】本発明の意識情報の判定のための数式Y=aX(仮想数式)を示す。
【図5−2】本発明の行動処方を決める概念図を示す。
【図6−1】本発明の女性用の「健康意識問診」である。
【図6−2】本発明の女性用の「健康意識問診」(図6−1の続き)である。
【図6−3】本発明の女性用の「健康意識問診」(図6−2の続き)である。
【図6−4】本発明の女性用の「健康意識問診」(図6−3の続き)である。
【図7】本発明の実施例の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0121】
1 中央管理装置
11 データベース部
111 各データベース
112 店舗別食材別マスタ
12 演算・制御部
121 栄養所要量算出プログラム
122 地域別食材栄養情報プログラム
123 臓器機能バランス分析プログラム
124 栄養素吸収性分析プログラム
125 体内残留毒素分析プログラム
126 献立作成プログラム
127 サプリメント調合プログラム
128 検査異常改善プログラム
13 中央端末
14 情報入出力部
141 情報入力部
142 情報出力部
15 情報処理記憶部
16 情報統計処理部
161 個人情報統計処理部
162 総合情報統計処理部
17 意識情報判定システム
18 各端末
181 医療用端末
182 サロン用端末
183 食品店用端末
19 家庭用端末
S1 プロフィール情報入力
S2 問診情報入力
S3 検査情報入力
S4 栄養情報入力
S5 体内情報分析レポート
S6 医療機関の紹介
S7 スーパーの選択、又は、弁当宅配業者の選択
S8 献立表
S9 担当医師の選択とサプリメント処方箋依頼
S10 サプリメント処方箋
S11 製造・宅配依頼の送信

【特許請求の範囲】
【請求項1】
問診カードによる複数項目の情報データが、家庭用端末及び/又は医療用端末、サロン用端末等の端末機を経由して、中央管理装置の中央端末に送信され、この中央端末内部では、個人情報保護を配慮して、問診カードの情報データの個人を特定できる住所・氏名等の情報のみを消去し、代わりに診断IDを自動発行し、この中央管理装置には、データベース部、情報入出力部、演算・制御部、処理情報記憶部、情報統計処理部等の各ブロック機能部を設置し、
前記情報入力部から取り入れられた情報データは、演算・制御部に具備された各プログラムによって処理され、処理データとして処理情報記憶部に保管され、
前記処理情報記憶部に保管されたデータは、個人情報統計処理部に送信され、過去の統計処理データと統計処理し、新たな統計処理データとして保管されるとともに、総合情報統計処理部にも送信し、過去の個人以外の個人データとも統計処理され保管し、
さらに、情報統計処理部で保管されたデータは、情報出力部に送信され、個人に必要な栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を出力する構成であって、
前記演算・制御部には、次の「1」〜「8」のプログラムを搭載することを特徴とした問診カードを用いた個人の健康維持・増進のために必要な栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を提供できる健康管理装置である。
「1」 栄養所要量算出プログラムは、連携して機能する必須栄養素の関連データをベースに、性別・年齢・身長・体重・運動量・ライフスタイル等による健康維持に必要な基本栄養所要量の設定と個人の健康増進あるいは糖尿病・高血圧・ダイエット・スキンケア等個人の健康・美容目的を達成するための改善栄養所要量や改善機能成分所要量の範囲設定をするプログラム。
「2」 地域別食材栄養情報プログラムは、各国各地域の土壌の成分によって作られる食物の栄養価は異なり、また自然環境による食物の栄養価の変動があることから、各国各地域別の食物の栄養価情報を常に記憶させ、その記憶データに基づき正確な食物栄養価情報を提供するとともに、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、個人に最も効率的な栄養摂取が可能な地域の食物選定をするプログラム。
「3」 臓器機能バランス分析プログラムは、身体における臓器・器官の機能率やバランスは、栄養素の消化吸収・自律神経の状態・自覚症状・病気等の「肉体的健康」の他、精神(心)の状態・ストレッサー・性格形成・感情・意識・行動等、言い換えれば、「精神的健康」「経済的健康」「社会的健康」「家庭的健康」「自然環境的健康」において様々な影響を与えていることから、臓器・器官機能やそのバランスと関連する様々な項目の相関関係をデータ化し、身体の臓器器官を経絡の概念を用いて12分類し、12分類した各臓器器官の機能率及び臓器器官バランスの分析をするプログラム。
そして、この分析をする12分類した臓器は、下記の12とする構成であって、「肺」「心臓・血管」「心臓」「小腸」「泌尿・リンパ管」「大腸」「胃・膵臓」「肝臓・生殖器・神経」「腎臓・副腎」「脳・膀胱」「胆嚢」「胃」とする。
「4」 栄養素吸収性分析プログラムは、例えば、栄養所要量設定に基づいて栄養補給をしたとしても、個人の臓器器官の機能率やバランスにより栄養素の吸収性が個々に異なることから、個人の栄養素の吸収性を分析し、その吸収性を高めるための食品機能成分の選定をするプログラム。
「5」 体内残留毒素分析プログラムは、食品汚染、食品添加物の害によりアトピー等のアレルギー性の病気が急増していることから、加工食品等の食品に含まれるアレルギー物質に関する記憶データに基づき、それを摂取した場合の体内残留毒素量の算出をし、その残留毒素を排泄するために必要な栄養素と機能成分の量を分析するとともに、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、摂取が望ましくない食品の選定をするプログラム。
「6」 献立作成プログラムは、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、個人に最適な献立を自動作成するとともに、その献立を摂取したと仮定した時に、個人が目的を達成するために必要な栄養所要量及び機能成分所要量が満たされていない場合は、不足する栄養素量及び機能成分量の算出をするプログラム。
「7」 サプリメント調合プログラムは、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、個人に最適な栄養補助食品及び機能性食品の調合をするプログラム。
「8」 検査異常改善プログラムは、本健康管理装置に搭載されているその他のプログラムによって処理された分析データを基に、医師等の専門家が必要と判定された場合には、その情報を提供するとともに、医療機関等で行った検査データの正常範囲値の記憶データに基づき、入力された検査結果が異常である場合には、その改善に必要な栄養素と機能成分の選定をするプログラム。
【請求項2】
請求項1に記載の問診カードを用いた個人の健康維持・増進のために必要な栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を提供できる健康管理装置において、
前記演算・制御部にある「1」〜「8」のプログラムにより処理されたデータを基に、個人の住んでいる環境に適した最適な健康管理装置を利用した弁当献立方法。
【請求項3】
請求項1に記載の問診カードを用いた個人の健康維持・増進のために必要な栄養素、機能成分、食品、及び献立の各情報を提供できる健康管理装置において、
前記演算・制御部にある「1」〜「8」のプログラムにより処理されたデータを基に、製造された弁当、又は食材と調理方法、又はサプリメントを各個人に宅配する安全と心の配慮を可能とした健康管理装置を利用した弁当を製造・提供する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図3−4】
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【図3−5】
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【図4−1】
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【図4−2−1】
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【図4−2−2】
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【図4−3】
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【図4−4】
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【図4−5】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図6−3】
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【図6−4】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−97231(P2008−97231A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−276997(P2006−276997)
【出願日】平成18年10月10日(2006.10.10)
【出願人】(500291407)株式会社 ブレイン (1)
【Fターム(参考)】