説明

喘息および他の肺障害を治療するための組成物および方法

本明細書で開示されているような少なくとも1つの界面動電的に生成された流体(界面動電的に生成されたガス富化流体を含む)を含む治療組成物を投与することによって、治療または予防を必要とする患者における、気流閉塞または制限を特徴とする肺または呼吸器障害もしくは病状、あるいはその症状(例えば、喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎(例えば、鼻呼吸路)、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)およびCOPD関連病状(例えば、気管支炎、肺気腫、喘息)、肺気腫、肺炎、気管支炎、インフルエンザ、SARS、結核、およびゼーゼーいう咳(百日咳)、など)を治療または予防するための組成物および方法であって、界面動電的に変性された水性流体が、細胞内シグナル伝達の調節を行うのに十分な細胞膜構造または機能を改変するのに適しており、肺障害またはその症状を治療することがこれにより可能になる、組成物および方法が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療を必要とする対象に、界面動電的に改変された水性流体の治療有効量を投与することを含む、気流閉塞または制限を特徴とする肺または呼吸器障害もしくは病状、あるいは前記肺または呼吸器障害もしくは病状の症状を治療するための方法であって、前記界面動電的に改変された水性流体が前記対象の細胞内における細胞内シグナル伝達の調節を行うのに十分な細胞膜構造または機能を改変するのに適しており、それにより気流閉塞または制限を特徴とする肺または呼吸器障害もしくは病状、あるいは前記肺または呼吸器障害もしくは病状の症状の治療がもたらされる、方法。
【請求項2】
前記界面動電的に改変された水性流体の改変が、前記流体を流体力学的に誘導される局所的界面動電効果に曝露することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記局所的界面動電効果に曝露することが、電圧パルスと電流パルスのうちの少なくとも1つに曝露することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記流体を流体力学的に誘導される局所的界面動電効果に曝露することが、前記流体を生成するために使用されるデバイスの界面動電効果で誘導される構造的特徴に前記流体を曝露することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記肺または呼吸器障害もしくは病状、あるいはその症状が、喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)およびCOPD関連病状、肺気腫、肺炎、気管支炎、肺感染症、インフルエンザ、SARS、結核、および百日咳からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記肺または呼吸器障害もしくは病状が、喘息を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記喘息が、アレルギー性(外因性)喘息、非アレルギー性(内因性)喘息、運動誘発性喘息、および咳喘息のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記肺または呼吸器障害もしくは病状が、COPDを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記界面動電的に改変された水性流体が、界面動電的に改変された酸素富化水を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
併用療法をさらに含み、少なくとも1つの追加の治療薬が前記患者に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの追加の治療薬が、アルブテロール、レバルブテロール、ピルブテロール、アルホルモテロール、フォルモテロール、サルメテロール、サルブタモール、テルブタリン、ビトルテロール、フルチカゾン、ブデソニド、ならびにイプラトロピウム、臭化イプラトロピウム、オキシトロピウム、およびチオトロピウムを含む抗コリン剤を含むβ作用薬からなる気管支拡張薬と、コルチコステロイドと、経口、全身性、および吸入グルココルチコイドを含み、ベクロメタゾン、ブデソニド、フルニソリド、フルチカゾン、モメタゾン、トリアムシノロン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、シクレソニドを含むグルココルチコイドと、モンテルカスト、ザフィルルカスト、プランルカスト、およびジレウトンを含むロイコトリエン修飾薬と、クロモリン、クロモグリク酸塩、およびネドクロミルを含む肥満細胞安定化剤と、エピネフリン、エフェドリン、テオフィリンを含むメチルキサンチン、アミノフィリン、イプラトロピウムとアルブテロール、フルチカゾンとサルメテロール、ブデソニドとフォルモテロールを含む複合薬と、ヒドロキシジン、ジフェンヒドラミン、ロラタジン、セチリジン、およびヒドロコルチゾンを含む抗ヒスタミン剤と、タクロリムスおよびピメクロリムスを含む免疫系調節薬と、シクロスポリンと、アザチオプリンと、ミコフェノール酸モフェチルと、オマリズマブを含むIgEブロッカーと、これらの組合せとからなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの追加の治療薬が、短時間作用型β作用薬、長時間作用型β作用薬、抗コリン剤、コルチコステロイド(吸入または他の何らかの方法)、全身性コルチコステロイド、肥満細胞安定化剤、ロイコトリエン修飾薬、メチルキサンチン、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの追加の治療薬が、アルブテロール、ブデソニド、およびこれらの活性誘導体からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの追加の治療薬が、TSLP拮抗薬、TSLPR拮抗薬、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記拮抗薬が、TSLPまたはTSLP受容体に特異的な中和抗体、可溶性TSLP受容体分子、TSLP受容体融合タンパク質、TSLPR免疫グロブリンFc分子、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
細胞膜構造または機能を改変することが、膜結合タンパク質の立体構造、リガンド結合活性、または触媒活性の改変を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記膜結合タンパク質が、受容体、膜貫通受容体、イオンチャネルタンパク質、細胞内付着タンパク質、細胞接着タンパク質、およびインテグリンからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記膜貫通受容体が、Gタンパク質共役受容体(GPCR)を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記Gタンパク質共役受容体(GPCR)が、Gタンパク質αサブユニットと相互作用する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記Gタンパク質αサブユニットが、Gα、Gα、Gα、およびGα12からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つのGタンパク質αサブユニットが、Gαである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
細胞膜構造または機能を改変することが、膜導電率または膜電位を変化させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
細胞膜導電率を調節することが、全細胞コンダクタンスを調節することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
全細胞コンダクタンスを調節することが、前記全細胞コンダクタンスの少なくとも1つの電圧に依存する寄与を調節することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
細胞内シグナル伝達の調節が、カルシウム依存性の細胞メッセージ伝達経路またはシステムの調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
細胞内シグナル伝達の調節が、ホスホリパーゼC活性の調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
細胞内シグナル伝達の調節が、アデニル酸シクラーゼ(AC)活性の調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
細胞内シグナル伝達の調節が、炎症、喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)およびCOPD関連病状、肺気腫、肺感染症、肺炎、気管支炎、インフルエンザ、SARS、結核、百日咳、肺収縮、気管支収縮、および肺胞収縮からなる群から選択される少なくとも1つの病状または症状に付随する細胞内シグナル伝達の調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
細胞ネットワークまたは層に投与することを含み、その中における細胞間結合の調節をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記細胞内結合が、密着結合、ギャップ結合、接着帯、およびデスモソームからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記細胞ネットワークまたは層が、肺上皮、気管支上皮、および腸管上皮からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
前記界面動電的に改変された水性流体が含酸素化され、前記流体中の酸素が、大気圧下で少なくとも8ppm、少なくとも15ppm、少なくとも25ppm、少なくとも30ppm、少なくとも40ppm、少なくとも50ppm、または少なくとも60ppmの酸素量で存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
前記界面動電的に改変された水性流体が、溶媒和電子および界面動電的に修飾されるか、または荷電された酸素種のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から32までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記溶媒和電子または界面動電的に修飾されるか、もしくは荷電された酸素種が、少なくとも0.01ppm、少なくとも0.1ppm、少なくとも0.5ppm、少なくとも1ppm、少なくとも3ppm、少なくとも5ppm、少なくとも7ppm、少なくとも10ppm、少なくとも15ppm、または少なくとも20ppmの量で存在する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記界面動電的に改変された含酸素水性流体が、分子酸素によって安定化された溶媒和電子を含む、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
細胞内シグナル伝達の調節を行うのに十分な細胞膜構造または機能を改変する能力が、閉じられた気密容器内で、少なくとも2カ月、少なくとも3カ月、少なくとも4カ月、少なくとも5カ月、少なくとも6カ月、少なくとも12カ月、少なくとも24カ月、またはそれ以上の期間にわたって持続する、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
気流閉塞または制限を特徴とする肺または呼吸器障害もしくは病状、あるいは前記肺または呼吸器障害もしくは病状の症状を治療する用途に適している治療薬を調製する方法であって、
対象の、気流閉塞または制限を特徴とする肺または呼吸器障害もしくは病状、あるいは前記肺または呼吸器障害もしくは病状の症状を治療する用途に適している治療薬を得ることと、
前記治療薬を一定量の界面動電的に改変された水性流体と併用することとを含み、前記界面動電的に改変された水性流体が対象の細胞の細胞内シグナル伝達の調節を行うのに十分な細胞膜構造または機能を改変するのに適しており、これにより気流閉塞または制限を特徴とする肺または呼吸器障害もしくは病状、あるいは前記肺または呼吸器障害もしくは病状の症状を治療する用途に適している治療薬の調製がもたらされる、方法。
【請求項38】
対象の、気流閉塞または制限を特徴とする肺または呼吸器障害もしくは病状、あるいは前記肺または呼吸器障害もしくは病状の症状を治療する用途に適している治療薬と、一定量の界面動電的に改変された水性流体とを含み、前記界面動電的に改変された水性流体が対象の細胞の細胞内シグナル伝達の調節を行うのに十分な細胞膜構造または機能を改変するのに適している医薬組成物。
【請求項39】
請求項37に記載の方法により調製される医薬組成物。
【請求項40】
投与が吸入によって行われる、請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図39】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【図96】
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【図97】
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【図98】
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【図99】
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【図100】
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【図101】
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【図102】
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【図103】
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【図104】
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【図105】
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【図106】
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【図107】
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【図108】
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【図109】
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【図110】
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【図111】
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【図112】
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【図113】
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【図114】
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【図115】
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【図116】
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【図37】
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【図38】
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【図40】
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【図41−1】
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【図41−2】
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【公表番号】特表2011−500854(P2011−500854A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531321(P2010−531321)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2008/081386
【国際公開番号】WO2009/055824
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(510115775)レバレジオ コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】