説明

四柱推命六十干支求め表セット

【課題】四柱推命占いにおいて、占い対象者の年柱、月柱、日柱の夫々の六十干支を、嵩張る萬年暦を用いずに簡単に知る。
【解決手段】番号付きの『六十干支表』と、各年号に対する各月の「節入り」の日を印した『節入り表』と、各年号の年柱、月柱、日柱の各六十干支の番号を求めるための『基本数表』とからなり、基本数表から計算によって得た数字を、『六十干支表』から選んで、対応する各六十干支を知る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、四柱推命占いで、四柱の六十干支を求める表に関する。
【背景技術】
【0002】
四柱推命占いは、生年月日と生誕時間(以下、「生時」とする)から占うものであり、四柱推命の『四柱』とは、年柱、月柱、日柱、時柱の4つを云う。
但し、生時が不明の場合は、生年月日からのみで占う。
【0003】
四柱推命では、「世の中の森羅万象すべてのものは、『陰』と『陽』に分けられ、「木」「火」「土」「金」「水」の五つから成り立っているという考え方を陰陽五行説と言う(非特許文献1の16頁)。
「木」は、『陽』が[甲]、『陰』が[乙]に分けられ、「火」は、『陽』が[丙]、『陰』は「丁」に、「土」は『陽』が「戊」、『陰』は「己」に、「金」は、『陽』が[庚]、『陰』が[辛]に、「水」は、『陽』が[壬]、『陰』は[癸]に分けられる。
五行が『陰』と『陽』に分かれて十干となる。
暦の十二支を『陰』と『陽』に分けると、『陽』は[子][寅][辰][午][申][戌]、『陰』は、[丑][卯][巳][未][酉][亥]となる(非特許文献1の18頁)。
【0004】
十干と十二支の組合せを六十干支と云い、例えば、十干の[甲]と十二支の[子]が合わさって[甲子]となる。
干支の組合せは、『陽』は『陽』どうし、『陰』は『陰』どうしの決まりがあり、本来百二十通り有るはずの組合せが、『陰』と『陽』の組合せが除外されているから六十通りの組合せとなり、六十干支と呼ぶのである(非特許文献1の28頁)。
【0005】
萬年暦(非特許文献2の第3頁)には、図3に示す如く、六十干支の個々の干支に「1」〜「60」の番号を付し、番号「1」に[甲子]、番号「2」に[乙丑]、番号「3」に[丙寅]…………番号「60」に[癸亥]を示した六十干支表が示されている。
前記した四柱推命の、年柱、月柱、日柱、時柱の4つは、夫々上記した六十干支の何れか1つに当てはまる。
以下の説明で、六十干支に付した各番号を、年柱に該当する場合は「年柱番号」、月柱に該当する場合は「月柱番号」、日柱に該当する場合は「日柱番号」と呼ぶ。
【0006】
萬年暦について簡単に説明する。
萬年暦は冊子となっており、図6は、萬年暦から昭和15年度分を、図7は、昭和16年度分を、図8は、昭和17度分を抜粋した表を示している。各年度毎1頁に表されている。
図7を参照すると、表外の上段に年号、(ここでは西暦(1941年)と元号(昭和16年)の両方)及び該年号に対応する六十干支である[辛巳]を印している。
表の上から2段目の横列に、右から左へ各「月」を表している。四柱推命では一年の始まりは、2月の「節入り」の日(立春)からであって(特許文献1の第50頁)、立春より前は前年度となる(図6の1940年の「月」の行の最後に1月が表されている)。
尚、四柱推命では、月の始まりの日も一日からではなく、夫々の月の「節入り」の日から始まる。例えば、3月の始まりの日は「節入り」の日(5日頃(閏年があるのでずれが生じる))の(啓蟄)であり、「節入り」の日の前は、前の月となる。
【0007】
萬年暦の上から3段目の横行に、上段の各「月」に対する六十干支を示している。
最右縦列の1乃至31の数字は、「日」を表している。
各「月」の縦列と、各「日」の横列の交わる位置に、当該日に対する六十干支を示している。
【0008】
ここで、年柱、月柱、日柱の夫々の六十干支は、図3に示す六十干支が番号順に繰り返されている事実がある。番号60の次は番号1に戻る。
例えば、1941年の年柱に対応する六十干支の[辛巳]は、図3から番号18と分かり、前年の1940年の年柱に対応する六十干支は、番号17の[庚辰]、翌年の1942年では、番号19の[壬午]であり、年度順に六十干支も順に並んでいることが分かる。
又、図7の1941年の「月」の行で、年の開始の2月の[庚寅](番号27)から左へ[辛卯](番号28)、[壬辰](番号29)…年の終わりの1月の[辛丑](番号38)が番号順に並び、図8に示す翌年の開始月の2月は [壬寅](番号39)から始まっており、月の順に六十干支も順に並んでいることが分かる。
又、図7の1941年の2月1日の六十干支[庚辰](番号17)から一月末日[甲申](番号21)までが番号順に並んでいる。翌日である1942年2月1日は、番号22の[乙酉]であり(図8参照)、日の順に六十干支も順に並んでいることが分かる。
【0009】
【非特許文献1】基礎から学ぶ実践四柱推命学の16頁、18頁、93頁 (発行所:知道出版 著者:山田凰聖 発行日:2004年4月25日)
【非特許文献2】萬年暦の第3頁 (発行者:三木照山推命学研究会 著者:三木照山 発行日:平成 14年5月)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記した様に、従来の萬年暦は、横列に月、縦列に日を割り振っており、1頁に当該年の全ての日について、六十干支を表している。言い方を換えれば、肉眼で無理なく読み取るには、1頁に1年度分しか表せなかった。従って、例えば100年分の萬年暦は、1頁の裏と表で2年度分として、50頁のボリュームとなる。
頁数が多くなるほど使い難く、又、頁を捲る回数も増えて冊子の損耗が早くなる。
本発明は、従来の萬年暦に較べて、表の数を飛躍的に少なくして、使い易く、携帯に便利で、損耗を抑えることができる四柱推命六十干支求め表を明らかにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、1〜60の番号を順に付した六十干支は、年柱、月柱、日柱、時柱の夫々について、必ず番号順に繰り返されることに着眼して成されたものである。
即ち、ある年の六十干支が分かり、その年のある月の六十干支が分かり、その年その月のある日の六十干支が分かっていれば、それを基準日として、たとえば100年前でも、100年後でも、年柱、月柱、日柱、時柱の夫々について、萬年暦がなくても、計算等で対応する六十干支を知ることはできる。但し、年には、閏年と非閏年があり、月には大と小があり、計算は非常に面倒で、時間が掛かりすぎる。
以下の第1発明、第2発明の六十干支求め表セットは、その表セットと簡単な計算で、占い対象者の、生年、生月、生日の夫々について六十干を知ることができる。
【0012】
第1発明は、六十干支を十干の最初の[甲]と、十二支の最初の[子]の組合せである[甲子]を番号1として、最後の組合せである[癸亥]を番号60とする番号付きの『六十干支表』(3) と、
年号列と、各年号に対する各月の「節入り」の日を印した『節入り表』(2)と、
各年号の年柱、月柱、日柱の各六十干支の番号を求めるための『基本数表』(1)とからなり、
『基本数表』(1)には、年号を順に印した年号列、年柱基本数を列挙した年柱基本数列、月柱基本数を列挙した月柱基本数列、日柱基本数を各月毎に列挙した日柱基本数列群を設け、
年柱基本数列には、対応する年号の六十干支の番号を付し(四柱推命では、2月の「節入り」の日(立春)より前は前年度となる)、
月柱基本数列の各年度毎に印された数字は、該数字に生月の数字を加算した数字或いは該加算して得られた数字が60を越えた場合は、該加算して得られた数字から60を減じた数字が、当該月(四柱推命では、生日が生月の「節入り」の日より前であれば前月とする)の六十干支の番号と一致し、
日柱基本数列群の各月毎に列挙された数字は、当該数字に生日の数字を加算した数字或いは該加算して得られた数字が60を越えた場合は、該加算して得られた数字から60を減じた数字が、当該日の六十干支の番号と一致することを特徴とする。
【0013】
第2発明は、六十干支を十干の最初の[甲]と、十二支の最初の[子]の組合せである[甲子]を番号1として、最後の組合せである[癸亥]を番号60とする番号付きの『六十干支表』(3) と、
年号列と、各年号に対する各月の「節入り」の日を印した『節入り表』(2)と、
閏年か否によって、12か月に対して月別に加算すべき数字を印した『加算表』(5)と、
各年号の年柱、月柱、日柱の各六十干支の番号を求めるための『基本数字表』(4)とからなり、
『基本数字表』(4)には、年号を順に印した年号列、年柱基本数を列挙した年柱基本数列、月柱基本数を列挙した月柱基本数列、日柱基本数を各月毎に列挙した日柱基本数列群を設け、
年柱基本数列には、対応する年号の六十干支の番号を付し(四柱推命では、2月の「節入り」の日(立春)より前は前年度となる)、
月柱基本数列の各年度毎に印された数字は、該数字に生月の数字を加算した数字或いは該加算して得られた数字が60を越えた場合は、該加算して得られた数字から60を減じた数字が、当該月(四柱推命では、生日が生月の「節入り」の日より前であれば前月とする)の六十干支の番号と一致する様に決められ、
日柱基本数列に各年号に応じて列挙された数字は、該数字に前記『加算表』から当該年が閏年か否かによって選択した数字を加算し、更に当該者の生日の数字を加算した数字が、当該日の六十干支の番号に一致する様に決められていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
第1発明、第2発明の六十干支表求め表の使用法については、後記する(発明を実施するための最良の形態)の中で述べるが、第1発明は3つの表から、占い対象者の生柱、年柱、月柱、日柱の夫々に対応する六十干支を知ることができる。 第1発明の『六十干支表』(3)と『節入り表』(2)は小さい紙面に表すことができ、又、『基本数表』(1)は、50年分程度をB5サイズの用紙に表しても、見辛くならない程度に表すことができ、従来の萬年暦に較べて、飛躍的にボリュームを小さくできる。
表セットを折り畳んで、ポケットに入れても携帯できる。
第2発明は、第2発明に比べると用いる表の数が1つ増えるだけで、第1発明と同様の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
第1発明の構成
第1発明の六十干支求め表セットは、図1に示す『基本数表』(1)と、図2に示す『節入り表』(2)と、図3に示す『六十干支表』(3)からなる。
【0016】
図3の『六十干支表』(3)は、前述した通りである。
実施例の『六十干支表』(3)は、「甲」で始まる十干毎に縦一行、即ち、縦向きに6列、横向きに10列で表したが、「子」で始まる子十二支毎に縦一行、即ち、縦向き5列、横向きに12列で表す等、『六十干支表』(3)の形態は問わない。
【0017】
図2の『節入り表』(2)は、縦軸に年号、横軸に12か月を、1月から2月に順に割り振っている。
最左列の上から下へ、年号の若い順に1年横1行として、年号を、西暦で表している。
1月から12月までの12の縦列に区画した部分には、各月と年号の交わる位置に、数字が記入されている。各数字は、当該年度の当該月の「節入り」の日を示している。
上記『節入り表』(2)は、B5サイズの紙面であれば、50年間分程度は、肉眼で無理なく読み取りできる程度に表すことができる。
実施例では、1940年から1984年までの45年間分を表している。
【0018】
図1の『基本数表』(1)は、最上段の横列が項目欄(30)となっており、その下に、左側から右側へ順に(X軸方向に)、年号縦列(31)、年柱基本数縦列(32)、月柱基本数縦列(33)、日柱基本数縦列群(34)が設けられている。
日柱基本数縦列群(34)は、左から右へ順に1月から12月までに割り振った12列の日柱基本数縦列が並んでいる。
年号縦列(31)には、上から下へ(Y軸方向へ)年号の若い順に1年横1行として、『節入り表』(2)と同じく1940年から1984年までを表している。
年柱基本数縦列(32)、月柱基本数縦列(33)及び日柱基本数縦列群(34)の各日柱基本数縦列と、年号縦列(31)の各年の交わる部分に数字が印されている。
【0019】
年柱基本数縦列(32)に印されている各数字は、対応する各年の年柱番号である(後記の如く、例外もある)。例えば、1940年の六十干支は、図6の萬年暦から[庚辰]、そして図3の六十干支表から[庚辰]の番号は17であるから、年柱基本数縦列(32)の1940年に対応する位置には「17」の数字が印されている。
前述の如く、六十干支は、1から60の番号順に繰り返すから、1941年の六十干支は、18番[辛巳]となり、以下、機械的に年柱番号を付すことができる。
【0020】
月柱基本数縦列(33)の各年度毎に印された数字は、該数字に生月の数字を加算した数字或いは該加算して得られた数字が60を越えた場合は、該加算して得られた数字から60を減じた数字が、当該月(四柱推命では、生日が生月の「節入り」の日より前であれば前月とする)の六十干支の番号と一致する。
月柱基本数縦列(33)の数字列を見ると、1年毎に数が12(12か月分)増えて、60を越えると、加算数から60を減じていることが分かる。
【0021】
日柱基本数縦列群(34)の各月毎に縦方向に列挙された数字は、該数字に生日の数字を加算した数字或いは該加算して得られた数字が60を越えた場合は、該加算して得られた数字から60を減じた数字が、当該日の日柱番号と一致する様に決められている。
【0022】
第1発明の六十干支求めセットの使い方
先ず、占い対象者の年柱番号を求める。
当該者の生年を年号行列から探す。生年の隣りに印された年柱基本数縦列(32)の対応する数字が、当該者の年柱番号である。但し、当該者の生月が、当該年の立春よりも前であれば、1を引く(四柱推命では、「当該者の生月が立春より前であれば、前年とする」とするから)。計算結果が0となれば、年柱番号は60となる。
【0023】
次に、当該者の月柱番号を求める。
当該年に対応する月柱基本数に、更に当該者の生月を加える。例えば、1月生れなら1を、10月生まれなら10を加える。すると、直ちに、月柱番号が得られる。但し、当該者の生日が、図2より得られる当該者の生月の「節入り」の日よりも前であれば、1を引く(四柱推命では、「当該者の生日が、当該月の「節入り」の日よりも前であれば、前月とする」から)。計算結果が0となれば、月柱番号は60となる。計算結果が60より大きくなれば、計算結果から60を減じた数字が、月柱番号となる。
【0024】
最後に、当該者の日柱番号を求める。
当該年に対応する日柱基本数に、当該者の生日を加える。例えば、生日が3日ならば3を、12日ならば12を加える。計算結果が0となれば、日柱番号は60となる。計算結果が60より大きくなれば、60以下になるまで60を引き続け、初めて60以下になった数字が日柱番号である。
以上によって得られた年柱番号、月柱番号、日柱番号と図3の『六十干支表』(3)によって、生年、生月、生日に対応する六十干支が分かる。
この生年、生月、生日に対応する六十干支から、当該者を占うが、占い自体は特許の分野ではないので省略する。
【0025】
第1発明の六十干支求めセットの使い方の具体例
今、占い対象者が昭和16年11月28日生まれとする。
イ.年柱番号を求める
昭和16年は、西暦1941年である。図1の『基本数表』(1)の1941年の横列を見ると、年柱番号は18である。生月の11月は立春より後であるから、1を減じる必要はなく、18がそのまま年柱番号となる。
ロ.月柱番号を求める
1941年の月柱基本数字は25である。生月は11月であるから、これに11を加えると、25+11=36となる。
図2から、当該者の生月である11月の「節入り」の日は8日であるから、生日は当該月の「節入り」の日より後となる。従って、そのまま36が月柱番号となる。
ハ.日柱番号を求める
1941年と11月の交差する日柱基本数字は49である。これに生日の28日を加えて、49+28=77となる。
77>60であるから、77−60=17
17が日柱番号となる。
以上より、当該者の年柱番号は18、月柱番号は36、日柱番号は17である。表3の『六十干支表』(3)より、対応する六十干支は、年柱番号18は[辛巳]、月柱番号36は[己亥]、日柱番号17は[庚辰]であることが分かる。
【0026】
上記の如く、第1発明では、『基本数表』(1)と、『節入り表』(2)と、『六十干支表』(3)の3つの表から、占い対象者の年柱、柱、月柱、日柱の夫々に対応する六十干支を知ることができる。
『六十干支表』(3)と『節入り表』(2)は何れも大きな紙面を必要とせず、又、『基本数表』(1)は、50年分程度をB5サイズの用紙に表しても、見辛くならず、従来の多数頁の萬年暦に較べて、飛躍的にボリュームを小さくできる。
萬年暦の様に、頁を捲る必要がないので、表セットの傷みも少ない。
表セットは、『基本数表』(1)と『節入り表』(2)と『六十干支表』(3)を、1枚の紙に、或いは見開き1頁に表すこともできる。
複数枚に分けて表された表セット、或いは1枚に表された表セットを折り畳んで、ポケットに入れても携帯し、いつでも、どこでも、年柱、柱、月柱、日柱に対応する六十干支を知ることができる。
表セットの使用に際して計算が伴うが、誰もが暗算できる簡単な加減算であり、負担にはならない。
【0027】
第2発明の構成
第2発明の六十干支求め表セットは、図2に示す『節入り表』(2)と、図3に示す『六十干支表』(3)と、図4に示す『基本数字表』(4)と、図5に示す『加算表』(5)とからなる。
『節入り表』(2)及びの『六十干支表』(3)は、前記第1実施例で説明済みである。
【0028】
図4の『基本数字表』(4)は、第1発明の『基本数表』(1)に準じるものである。
『基本数字表』(4)は、最上段の横列が項目欄(40)となっており、その下に、左側から右側へ順に、年号縦列(41)、年柱縦列(42)、月柱基本数縦列(43)、日柱基本数縦列(44)が設けられている。
年号縦列(41)は第1発明の『基本数表』(1)の年号縦列(31)と同じであり、年柱基本数縦列(42)は第1発明の年柱基本数縦列(32)と同じであるから説明は省略する。
【0029】
日柱基本数縦列(44)には、各年号に対応して数字が印されているが、この数字は、該数字に後記する『加算表』(5)から得られた数字を加えた数が、当該年柱番号となる様に決められている。
実施例では、日柱基本数縦列(44)は、第1発明の図1に示す『基本数表』(1)の1月の日柱基本数縦列の数字をそのまま列挙した。
例えば、図4において、1940年に対応する日柱基本数は39、1941年に対応する日柱基本数は45であり、図1において、1940年1月の番号、1941年1月の番号も同じく39、45である。
【0030】
『基本数字表』(4)の、閏年に当たる年度の横列にはドット群等、目印が施されている。第2発明において、閏年か否かが関係するのは、後述の如く、日柱基本数だけであるから、日柱基本数縦列の当該数字に閏年か否かの判別目印を付せば済む。
尚、西暦数字が4で割り切れると閏年、但し100で割り切れると非閏年、但し400で割り切れると閏年という法則があり、西暦表示の場合、『基本数字表』(4)の閏年と非閏年を区別する印しは必ずしも必要ではない。
【0031】
図5の『加算表』(5)は、図4の各年号の日柱基本数縦列(44)の数字に、当該年号が閏年が否を区別して加算する数字を印しており、加算した計算結果の数字が、当該年度の当該日の日柱番号になる様にしたものである。
『加算表』(5)は、横軸に1月から12月を順に割り振り、各月の下方にて、上段に非閏年の場合に加える数字、下段に閏年の場合に加える数字を印している。
非閏年と3月の交差する位置に59(−1)とあるが、これは59を加えてもいいし、1を引いてもよいと言う意味である。59を加えるより、1を減じる方が計算は簡単である。
【0032】
尚、『基本数字表』(4)の日柱基本数縦列(44)に列挙する数字、及び『加算表』(5)
に列挙する数字は、実施例の数字に限るものではなく、日柱基本数縦列(44)の当該年の数字と、当該年の当該月が閏年か否かの別による『加算表』(5)の数字と当該者の生日とを加えた数字が当該年柱番号となる様にすれば、任意の番号を付すことができる。
日柱基本数縦列(44)に列挙する数字を任意に決めると、『加算表』(5)に列挙する数字は自動的に決まり、逆に、『加算表』(5)に列挙する数字を任意に決めると日柱基本数縦列(44)に列挙する数字は自動的に決まる。
【0033】
第2発明の六十干支求めセットの使い方
イ.先ず、占い対象者の年柱番号及び月柱番号を求める。
第一発明と同じ手法で求める。
ロ.次に、図4の『基本数字表』(4)から当該年の日柱番号を求める。
『基本数字表』(4)から当該年の日柱基本数を知り、これに図5に示す『加算表』(5)から当該月に該当する数字を加える。当該年が非閏年ならば、非閏年の横列から、閏年ならば閏年の横列から数字を選択するのは勿論である。
上記加算結果に、更に当該者の生日を加えた数字が、当該者の日柱番号となる。
【0034】
第2発明の六十干支求めセットの使い方の具体例(その1)
今、占い対象者を第1発明と同じく、昭和16年11月28日生まれとする。
イ.年柱番号、月柱番号を求める
第1発明と同じであるから省略するが、当該者の年柱番号は18、月柱番号は36となる。
ロ.日柱番号を求める。
1941年と日柱基本数縦列(44)が交差する日柱基本数字は45である。当該年は非閏年であるから、図5の『加算表』(5)より、当該月の非閏年の横列が交叉する位置の数字4と、当該の生日である28を加えると、45+4+28=77となる。
77>60であるから、77−60=17
17が当該者の日柱番号となる。
当該者の年柱番号18、月柱番号36、日柱番号17は、当然のことながら、第1発明における当該者と同じである。
図3に示す『六十干支表』(3)から、当該数字に対応する六干支を知ることができる。
【0035】
第2発明の六十干支求めセットの使い方の具体例(その2)
今、占い対象者が昭和52年1月3日生まれとする。
イ.年柱番号を求める
昭和52年は、西暦1977年である。図4の『基本数字表』(4)の当該年の横列を見ると、年柱番号は54である。生月の1月は立春より前であるから、1を減じる必要があり、53が年柱番号となる。
ロ.月柱番号を求める
当該年(1977年)の月柱基本数字は37であり、これに生月の1を加えると38となる。図2から、当該月(1月)の「節入り」は5日と分かり、当該者の生日は生月の「節入り」の日の前であり、上記38から1を減じると37となり、これが月柱番号となる。
ハ.日柱番号を求める
図4の『基本数字表』(4)から、当該年と日柱基本数縦列(44)とが交差する位置の数字は54である。これに生日の3を加えて、57となる。
60>57であるから、51が日柱番号となる。
以上より、当該者の年柱番号は53、月柱番号は37、日柱番号は57となるので、表3の『六十干支表』(3) より、対応する六十干支は、年柱は[丙辰]、月柱は[庚子](萬年暦では、1977年の前年の1月の月柱は[辛丑]と表されているが、生日が当該1月の「節入り」の日より前であるから等該月の前月の六十干支である[庚子]となる)、日柱は[庚申]であることが分かる。
【0036】
第2発明は、第1発明に較べて表の数が1つ増えるが、第1発明における『基本数表』(1)の日柱基本数縦列群(34)の縦12列に対して、第2発明の『基本数字表』(4)の日柱基本数縦列(44)は縦1列であって大幅に簡素化しており、見易く、見誤りを防止できる。
その他の効果は、第1発明と同様である。
【0037】
図9は、生まれた時間を知っている者に対する、時柱に対応する六十干支を知るための番号表である。
最右縦列は生時示し、最上段横列は日柱番号の下一桁である。これらの交わる位置に印されている数字が、時柱番号であり、この番号を、図3の『六十干支表』(3)に当てはめることによって、時柱に対応する六十干支を知ることができる。
【0038】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【0039】
例えば、『基本数表』(1)、『節入り表』(2)、『基本数字表』(4)、において、年号列には、元号を列挙し、或いは西暦と元号を併記してもよい。
【0040】
又、第1発明、第2発明において、横列(X軸)と縦列(Y軸)の関係を逆にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】基本数表である。
【図2】節入り表である。
【図3】基本数表である。
【図4】基本数字表る。
【図5】加算表である。
【図6】萬年暦暦の1940の表である。
【図7】萬年暦の1941年の表である。
【図8】萬年暦の1942年の表である。
【図9】時柱番号表である。
【符号の説明】
【0042】
1 六十干支表
2 節入り表
3 基本数表
4 基本数字表
5 加算表

【特許請求の範囲】
【請求項1】
四柱推命占いで、占い対象者の生年月日から、年柱、月柱、日柱の各六十干支を求めるための六十干支求め表セットであって、
六十干支を十干の最初の[甲]と、十二支の最初の[子]の組合せである[甲子]を番号1として、最後の組合せである[癸亥]を番号60とする番号付きの『六十干支表』(3) と、
年号列と、各年号に対する各月の「節入り」の日を印した『節入り表』(2)と、
各年号の年柱、月柱、日柱の各六十干支の番号を求めるための『基本数表』(1)とからなり、
『基本数表』(1)には、年号を順に印した年号列、年柱基本数を列挙した年柱基本数列、月柱基本数を列挙した月柱基本数列、日柱基本数を各月毎に列挙した日柱基本数列群を設け、
年柱基本数列には、対応する年号の六十干支の番号を付し(四柱推命では、2月の「節入り」の日(立春)より前は前年度となる)、
月柱基本数列の各年度毎に印された数字は、該数字に生月の数字を加算した数字或いは該加算して得られた数字が60を越えた場合は、該加算して得られた数字から60を減じた数字が、当該月(四柱推命では、生日が生月の「節入り」の日より前であれば前月とする)の六十干支の番号と一致し、
日柱基本数列群の各月毎に列挙された数字は、当該数字に生日の数字を加算した数字或いは該加算して得られた数字が60を越えた場合は、該加算して得られた数字から60を減じた数字が、当該日の六十干支の番号と一致することを特徴とする六十干支求め表セット。
【請求項2】
『基本数表』(1)は、年号列、年柱基本数列、月柱基本数列群は夫々縦向きに数字が列挙され、日柱基本数列は横向きに12か月を振り分けて、各月に対応して縦向きに数字が列挙されている請求項1に記載の六十干支求め表セット。
【請求項3】
1枚の紙面に、『六十干支表』(3) 、『節入り表』(2)及び『基本数表』(1)が表されている請求項1又は2に記載の六十干支求め表セット。
【請求項4】
四柱推命占いで、占い対象者の生年月日から、年柱、月柱、日柱の夫々の六十干支を求めるための六十干支求め表セットであって、
六十干支を十干の最初の[甲]と、十二支の最初の[子]の組合せである[甲子]を番号1として、最後の組合せである[癸亥]を番号60とする番号付きの『六十干支表』(3) と、
年号列と、各年号に対する各月の「節入り」の日を印した『節入り表』(2)と、
閏年か否によって、12か月に対して月別に加算すべき数字を印した『加算表』(5)と、
各年号の年柱、月柱、日柱の各六十干支の番号を求めるための『基本数字表』(4)とからなり、
『基本数字表』(4)には、年号を順に印した年号列、年柱基本数を列挙した年柱基本数列、月柱基本数を列挙した月柱基本数列、日柱基本数を各月毎に列挙した日柱基本数列群を設け、
年柱基本数列には、対応する年号の六十干支の番号を付し(四柱推命では、2月の「節入り」の日(立春)より前は前年度となる)、
月柱基本数列の各年度毎に印された数字は、該数字に生月の数字を加算した数字或いは該加算して得られた数字が60を越えた場合は、該加算して得られた数字から60を減じた数字が、当該月(四柱推命では、生日が生月の「節入り」の日より前であれば前月とする)の六十干支の番号と一致する様に決められ、
日柱基本数列に各年号に応じて列挙された数字は、該数字に前記『加算表』から当該年が閏年か否かによって選択した数字を加算し、更に当該者の生日の数字を加算した数字が、当該日の六十干支の番号に一致する様に決められていることを特徴とする六十干支求め表セット。
【請求項5】
『基本数字表』(4)は、年号列、年柱基本数列、月柱基本数列及び日柱基本数列は平行に配列されている請求項4に記載の六十干支求め表セット。
【請求項6】
1枚の紙面に『六十干支表』(3) 、『節入り表』(2)、『基本数字表』(4)、『加算表』(5)が表されている請求項4又は5に記載の六十干支求め表セット。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−241689(P2007−241689A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−63658(P2006−63658)
【出願日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(596152327)
【出願人】(501193621)栄光通商株式会社 (8)
【出願人】(506081633)